JP6446934B2 - 導電材スルーホール基板及びその製造方法 - Google Patents

導電材スルーホール基板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は導電材スルーホール基板及びその製造方法に関する。
近年、LSIシステムの更なる高集積化、高機能化のために半導体チップを垂直に積層した三次元実装技術が必須となってきている。この技術においては、上下のチップ同士を効率よく接続する必要がある。そこで、半導体チップに貫通孔を設けて貫通孔の内部に導電層を充填し、半導体チップの両面を電気的に接続する貫通電極技術が注目されている。
本発明は特にめっき処理により貫通電極が形成された基板及びその作製方法に関するが、貫通孔にめっき層を形成する技術は大きく二つに大別される。
一つは貫通孔に対して下部に蓋めっきを形成し、貫通孔下部よりボトムアップ方式にて導電材を充填する方法である(特許文献1,2,3)。しかしながら、この方法は導電材の充填に要する時間が非常に長いという問題を有する。また、該導電材の充填に要する時間が非常に長いため、貫通孔の長さを短く、すなわち基板厚を薄くする方法が考えられるが、該加工基板自体が薄いため基板自体が反ってしまい製造が難しいという問題を有する。
一方、上記充填時間を短縮化する目的で、貫通孔の内壁にのみめっき形成を行う所謂コンフォーマルめっき形成が提案されている(特許文献4,5)。めっきの下地層であるシード層の形成方法としては、例えば蒸着法又はスパッタ法が用いられる。しかしながら、蒸着法は長い形成時間を要し、難易度が高い。一方、スパッタ法においては、開口孔径が小さく、あるいは孔深さが深くなるほど、シード層が孔深くに形成されにくくなるという問題を有する。
本発明は、上記実情に鑑み、貫通電極部の導電性が高い導電材スルーホール基板を低コストで提供することを目的とする。
特開2006−147971号公報 特開2007−005402号公報 特開2009−238957号公報 特開平8−046355号公報 特開2007−067341号公報
貫通電極部の導電性が高い導電材スルーホール基板を低コストで提供する。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法は、第一面側に有底孔を有する基板を準備し、第一面及び有底孔の側壁に、第一面側から第一シード層を形成し、第一シード層上に、第一めっき層を形成し、第一面側の基板上に、有底孔を覆う第一サポート基板を積層し、第一面側とは反対側にある第二面側の基板を薄くしていくことで有底孔の底を貫通させて貫通孔を形成し、第二面側から第二面及び貫通孔の側壁及び貫通孔の側壁に形成された第一めっき層上に第二面側から第二シード層を形成し、第二シード層上及び第一めっき層上に、第二めっき層を形成し、第一サポート基板を基板から剥離することを含む。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法による導電材スルーホール基板は、第一シード層、第一めっき層、第二シード層そして第二めっき層が重畳する領域において貫通電極が厚く形成されるため、他の領域に比べて導電性が高くなり、貫通電極200全体の導電性向上に寄与する。
また、第二めっき層形成時において、第一面側には第一サポート基板が積層されているため、第二めっき層が第一面側に形成されることはない。したがって、本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法においては、第一面101側の導電層膜厚を例えばCMP(化学的機械的研磨)等によって調整する工程を要さず、工程短縮及びコスト低減が可能である。
また、別の態様において、貫通孔を有する基板を準備し、基板の第一面及び貫通孔の側壁の一部に、基板の第一面側から第一シード層を形成し、第一シード層上に第一めっき層を形成し、第一面側の基板上に、貫通孔を覆う第一サポート基板を積層し、第一面側とは反対側にある第二面及び貫通孔の側壁及び貫通孔の側壁に形成された第一めっき層上に第二面側から第二シード層を形成し、第二シード層上及び第一めっき層上に、第二めっき層を形成し、第一サポート基板を基板から剥離することを含む。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法による導電材スルーホール基板は、第一シード層、第一めっき層、第二シード層そして第二めっき層が重畳する領域において貫通電極が厚く形成されるため、他の領域に比べて導電性が高くなり、貫通電極200全体の導電性向上に寄与する。
第二めっき層形成時において、第一面側には第一サポート基板が積層されているため、第二めっき層が第一面側に形成されることはない。したがって、本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法においては、第一面101側の導電層膜厚を例えばCMP(化学的機械的研磨)等によって調整する工程を要さず、工程短縮及びコスト低減が可能である。
また、別の態様において、第一シード層を形成する前に、第二面側の基板上に第二サポート基板を積層し、第一めっき層を形成した後に、第二サポート基板を基板から剥離することを更に含んでもよい。
第一シード層形成時において、第二面側には第二サポート基板が積層されているため、第一シード層及び第一めっき層が第二面側に形成されることはない。したがって、本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板の作製方法においては、第一面101側の導電層膜厚を例えばCMP(化学的機械的研磨)等によって調整する工程を要さず、工程短縮及びコスト低減が可能である。
また、別の態様において、第一シード層及び第二シード層を、スパッタリング法又は蒸着法のいずれかで形成する。
スパッタ法を用いると密着性の高い密な膜を形成できる。一方、蒸着法においては貫通孔への埋め込み性が良好な膜を形成できる。
また、別の態様において、第一サポート基板を積層する前に、第一面側の基板上に、第一シード層及び第一めっき層を形成する工程と同時に第一配線を形成してもよい。
第一配線と貫通電極の一部を同時に形成することができるため、製造コスト削減に繋がる。
また、別の態様において、第二面側の基板上に第二シード層及び第二めっき層を形成する工程と同時に第二配線を形成してもよい。
第二配線と貫通電極の一部を同時に形成することができるため、製造コスト削減に繋がる。
また、別の態様において、貫通孔の側壁は凹凸形状を持つ領域を含む
貫通孔側壁に凹凸形状を持つ領域においては更に貫通電極の密着性が良く、断線を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板は、貫通孔を有する基板と、第一面側の基板上及び貫通孔の側壁に形成された第一導電層と、第一面側とは反対側の第二面側の基板上及び貫通孔の側壁に形成された第二導電層とを具備し、貫通孔の側壁において第一導電層と第二導電層が重畳する領域が存在し、重畳する領域は、貫通孔における第一導電層単独の領域及び貫通孔における第二導電層単独の領域よりも広い。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板は、貫通孔内で第一導電層と第二導電層が重畳する領域において貫通電極が厚く形成されるため、他の領域に比べて導電性が高くなり、貫通電極200全体の導電性向上に寄与する。
また、別の態様において、貫通孔における貫通電極の厚さは、基板の深さ方向で異なる。
配線厚さが厚い領域は導電性が高く、貫通電極全体の導電性向上に寄与する。
また、別の態様において、貫通孔における貫通電極は、貫通孔における基板の深さ方向の一部領域を塞ぐ。
このような構造を取ることで、後の工程で例えば貫通孔の空洞内に樹脂を充填する場合、樹脂が貫通孔を通して基板を通過しないために、効率よく充填できるようになる。
また、別の態様において、第一導電層と第二導電層は異なる材料から成る。
第一導電層と第二導電層に対して、互いに密着性の良い材料を選択することができる。
また、別の態様において、第一導電層は、第一シード層と、第一シード層上に形成された第一めっき層とを有し、第二導電層は、第二シード層と、第二シード層上及び第一めっき層上に形成された第二めっき層を有する。
本発明の一実施形態に係る導電材スルーホール基板は、電界めっき処理による配線形成を採用することができる。
また、別の態様において、前記貫通孔の側壁は凹凸形状を持つ領域を含む。
第一導電層と第二導電層が重畳する領域においては、特に凹凸形状の貫通孔側壁における貫通電極の被覆性がよく、更に断線を抑制することができる。
また、別の態様において、前記貫通孔を充填する絶縁部材を更に具備する。
これにより、導電材スルーホール基板の剛性、及び貫通孔の密閉性を向上させることができる。
また、別の態様において、絶縁部材は樹脂である。
これにより、導電材スルーホール基板の剛性、及び貫通孔の密閉性を更に向上させることができる。
本発明によると、貫通電極部の導電性が高い導電材スルーホール基板を低コストで提供できる。
本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板の概要を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板のA−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る導電材スルーホール基板の断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る導電材スルーホール基板の断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る導電材スルーホール基板の断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る導電材スルーホール基板の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一シード層の形成を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一サポート基板の積層を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、研磨による貫通孔の形成を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二シード層の形成を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一サポート基板の剥離を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一シード層の形成を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一サポート基板の積層を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二シード層の形成を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一サポート基板の剥離を説明する断面図である。 本発明の第5実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二サポート基板の積層を説明する断面図である。 本発明の第5実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一導電層の形成を説明する断面図である。 本発明の第5実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二サポート基板の剥離に関する第一の例を説明する断面図である。 本発明の第5実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二サポート基板の剥離に関する第二の例を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一配線形成のためのフォトレジスト形成を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、フォトレジストの除去を説明する断面図である。 本発明の第6実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一シード層のエッチングを説明する断面図である。 本発明の第7実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第一サポート基板の積層を説明する断面図である。 本発明の第7実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二配線形成のためのフォトレジスト形成を説明する断面図である。 本発明の第7実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二めっき層の形成を説明する断面図である。 本発明の第7実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、フォトレジストの除去を説明する断面図である。 本発明の第7実施形態に係る導電材スルーホール基板の製造方法において、第二シード層のエッチングを説明する断面図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の別の例を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の更に別の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態1に係る導電材スルーホール基板及びその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
<第1実施形態>
図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板の構成について詳細に説明する。第1実施形態では、導電材スルーホール基板の表裏面にそれぞれ1層の配線が配置され、それらの配線が貫通電極によって接続された構造について説明するが、この構造に限定するものではなく、例えば、表裏面に多層配線が配置されていてもよく、また、トランジスタなどの素子が配置されていてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板の概要を示す平面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板のA−B断面図である。図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る導電材スルーホール基板10は、第1面101及び第1面101とは反対側の第2面102を有し、第1面101と第2面102とを貫通する貫通孔111が設けられた基板100と、貫通孔111の内部に配置され、第1面101と第2面102とを接続する貫通電極200とを有する。
図2において、貫通電極200は第1導電層211及び第2導電層212を含み、第1導電層211は基板100の第一面101と貫通孔111の側壁の一部に配置され、第2導電層212は基板100の第二面102と貫通孔111の側壁に配置され、貫通孔111の側壁において第一導電層と第二導電層が重畳する領域が存在する。そのため、貫通孔111内の貫通電極200は、第一導電層と第二導電層が重畳する領域は他の領域に比べてその厚さが厚く、貫通孔深さ方向について一様ではない。
更に、第二導電層212が第一面101側に形成されず、第一面101の第一導電層211が露出されている。
基板100としては、ガラス基板を使用することができる。また、ガラス基板の他にも、石英基板、サファイア基板、樹脂基板などの絶縁基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、化合物半導体基板などの半導体基板、アルミニウム基板、ステンレス基板などの導電性基板を使用することができる。また、これらが積層されたものであってもよい。基板100の厚さは、特に制限はないが、例えば、100μm以上800μm以下の厚さの基板を使用することができる。基板100の厚さは、より好ましくは、200μm以上400μm以下であるとよい。上記の基板の厚さが薄くなると、基板のたわみが大きくなる。その影響で、製造過程におけるハンドリングが困難になるとともに、基板上に形成する薄膜等の内部応力により基板が反ってしまう。また、上記の基板の厚さが厚くなると貫通孔の形成工程が長くなる。その影響で、製造工程が長期化し、製造コストも上昇してしまう。
以上のように、第1実施形態に係る導電材スルーホール基板10によると、貫通孔111の側壁で第一導電層と第二導電層が一部重畳し、その重畳する領域は他の領域に比べてその厚さが厚く、貫通孔111深さ方向の抵抗が下がるため、貫通電極200における導電性を向上させた導電材スルーホール基板を得ることができる。
また、例えば光ファイバー等を貫通電極に挿入する場合が考えられる。この場合、貫通電極200において第一導電層と第二導電層が重畳する領域は他に比べて開孔径が小さいために、その領域によって挿入物を安定的に保持することができる。このとき、光ファイバー等の挿入物は、基板面の開孔径が大きい側から挿入される方が容易である。
更に、詳細は後述するが、第一導電層211及び貫通電極200の一部の形成とともに、第一面101側の基板100上に貫通孔200とは電気的に独立した配線を同時に形成することができる。同様に、第二導電層212及び貫通電極200の一部の形成とともに、第二面102側の基板100上に貫通孔200とは電気的に独立した配線を同時に形成することができる。これらのことは導電材スルーホール基板製造のコスト削減に繋がる。
<第2実施形態>
第2実施形態においては、第1実施形態における導電材スルーホール基板の一例について説明する。図3は、本実施形態における導電材スルーホール基板の断面図である。
第1実施形態による導電材スルーホール基板10における第一導電層211及び第二導電層212は、例えばシード層を下地とした電界めっき処理により形成することができる。図3に示すように、各導電層はシード層とめっき層の積層構造となる。下地層としてのシード層は、下地の基板100と密着性がよい導電材料を使用することができる。例えば、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)これらの化合物、あるいはこれらの合金などを使用することができる。特に、シード層上に堆積されるめっき層が銅(Cu)を含む場合、シード層は、Cuの拡散を抑制する材料を使用することができ、例えば窒化チタン(TiN)、窒化モリブデン(MoN)、窒化タンタル(TaN)等を使用してもよい。更に、これらを積層してもよい。ここで、シードの厚さは、特に制限はないが、例えば、50nm以上400nm以下の範囲で適宜選択することができる。
シード層上に堆積されるめっき層は、シード層との密着性が良く、電気伝導度が高い導電材料を使用することができる。例えば、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、スズ(Sn)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等の金属またはこれらを用いた合金などから選択することができる。更に、これらを積層してもよい。
以上のように、第2実施形態に係る導電材スルーホール基板10によると、貫通孔111の側壁で第一導電層211と第二導電層212が一部重畳し、その重畳する領域は他の領域に比べてその厚さが厚く、貫通孔111深さ方向の抵抗が下がるため、貫通電極200における導電性を向上させた導電材スルーホール基板を得ることができる。
また、本発明による導電材スルーホール基板10における貫通電極200は、前述のように貫通孔深さによって貫通電極200の厚さが異なる。特に貫通孔の口径が小さい場合や配線厚さが厚い場合にはこの特徴が顕著になり、特に第二面102側の孔を塞ぐ構造を取り得る(図4(a))。
また、第一導電層211を厚く形成することで、後の第二導電層212形成によって第一面101側の孔を塞ぐ構造も取り得る(図4(b))。
このような構造を取ることで、後の工程で例えば貫通孔111の空洞内に樹脂を充填する場合、樹脂が貫通孔111を通して基板100を通過しないために、効率よく充填できるようになる。
また、本発明における第一導電層及び第二導電層は同一の材料でもよいし、異なる材料でもよい。
また、本発明における導電材スルーホール基板は、貫通孔側壁に凹凸形状を持つ領域においては更に貫通電極の密着性が良く、断線を抑制することができる(図5)。
また、本発明による導電材スルーホール基板の貫通電極内の空洞を樹脂等の絶縁物で充填してもよい(図6)。これにより、導電材スルーホール基板の剛性、及び貫通孔の密閉性を更に向上させることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態においては、第1実施形態における導電材スルーホール基板の製造方法ついて説明する。
(1)第一シード層の形成(図7a)
本実施形態においては、まず第一面101に有底孔を有する基板100を準備する。第一面101上及び有底孔の側壁に、基板100の第一面101側からスパッタ法により第一シード層211aを形成する。特に有底孔110のアスペクト比が高くなると、有底孔の底部や第二面102側の貫通孔の側壁に第一シード層211aが堆積されない場合がある。つまり、図7aに示すように、第一シード層211aは、基板100の第一面101上と有底孔側壁に堆積される場合を想定して説明する。本実施形態及び他の実施形態の説明において、シード層の形成方法についてはスパッタ法を想定するが、これに限定されず、例えば蒸着法や無電解めっき法を用いてもよい。
(2)第一めっき層の形成(図7b)
第一シード層211aを下地層とする電界めっき法により、第一めっき層211bを形成する。前述のように第一シード層は基板100の第一面101側及び有底孔110の側壁の一部に形成されており、第一めっき層211bは第一シード層211a上にのみ堆積される。これにより第一シード層211a及び第一めっき層211bから成る第一導電層211が得られる。
(3)第一サポート基板の積層(図7c)
第一面101側の基板100上に有底孔110を覆う第一サポート基板221を積層する。図7cは、有底孔が形成された基板100に第1サポート基板を貼り合せる工程を示す断面図である。図7cに示すように、第一シード層211a及び第一めっき層211bが形成された有底孔110を有する基板100と第1サポート基板221とを粘着シート230を用いて貼り合せる。第1サポート基板221は、後の工程で基板100に歪みが生じないように、基板100と同等又はそれ以上の剛性を有する基板を使用することができる。例えば、基板100にガラス基板を使用する場合、第1サポート基板221として基板100と同様のガラス基板を使用することができる。また、第1サポート基板221はガラス基板以外にもサファイア基板等の絶縁性基板、シリコン基板等の半導体基板、又はステンレス基板等の導電性基板を使用することができる。
また、粘着シート230は、部材を挟んで両面に粘着層が配置されている。粘着シート230の粘着層のうち基板100及び第一めっき層211b側の粘着層(以下、基板粘着層という場合がある)は、刺激(この例では所定温度以上の熱)の印加によって粘着力が低下する。粘着シート230の第1サポート基板221側の粘着層(以下、支持粘着層という場合がある)は、例えば、感圧粘着剤であってもよい。また、支持粘着層は、少なくとも基板粘着層の粘着力が低下する刺激の程度においては、粘着力がほとんど低下しない。また、基板粘着層及び支持粘着層は両方又は一方が導電性を有していてもよい。
粘着シート230の両面に設けられた粘着層によって第1サポート基板221と基板100との位置関係が固定される。これによって、第1サポート基板221は、粘着シート230を介して基板100を第1面101側から支持する。
(4)貫通孔の形成(図7d)
第一面101側とは反対側にある第二面102側の基板100を薄くしていくことで有底孔110の底を貫通させて貫通孔111を形成する。図7dでは、第二面102側の基板100に対してスリミングを行うことで、基板100を薄板化する。スリミングとしては、例えばウェットエッチングやCMP(ChemicalMechanical Polishing)を使用することができる。スリミングによって有底孔110の底部に達するまで基板100を薄板化することで、有底孔110から貫通孔111を形成する。ここで、基板100は第1サポート基板221によって支持されているため、基板100が薄化されても基板100の反りが抑制され、また、製造工程中の強度を保つこともできる。
スリミングにウェットエッチングを使用する場合、フッ酸(HF)、バッファードフッ酸(BHF)、界面活性剤添加バッファードフッ酸(LAL)などを使用することができる。エッチングに使用する薬液は基板の材質によって適宜選択することができる。また、スリミングにCMPを使用する場合、研磨剤として酸化セリウム(セリア)を使用することができる。セリアを使用したCMPは、ガラスや酸化シリコンを高速研磨することができる。セリアは、機械的な研磨作用だけでなく、水と共に作用して化学的に酸化シリコンを研磨する作用を有し、高い研磨速度を得ることができる。
(5)第二シード層の形成(図7e)
基板100の第二面102側からスパッタ法により第二シード層212aを形成する。前述と同様の理由から、第二シード層212aは第一サポート基板221まで到達せず、基板100の第二面102上と、貫通孔の側壁と、貫通孔の側壁に形成された第一めっき層211b上に堆積される。
(6)第二めっき層の形成(図7f)
第一めっき層211b及び第二シード層212aを下地層とする電界めっき法により、第二めっき層212bを形成する。第二めっき層212bは第二シード層212a上及び第二シード層212aから露出さた第一めっき層211b上に形成され、貫通孔111の側壁全面に第二めっき層212bが堆積される。これにより第二シード層212a及び第二めっき層212bから成る第二導電層212が得られる。本発明においては、第二めっき層212b形成時において、第一面101側の基板100上には第一サポート基板221が積層されているため、第二めっき層が貫通孔111を通過して第一面101側に形成されることはない。
(7)第一サポート基板の剥離(図7g)
最後に、第一サポート基板221を基板100から剥離することによって本発明の導電材スルーホール基板10が得られる。図7gは貫通孔及び第二導電層212が形成された基板から第1サポート基板221を剥離する工程を示す断面図である。第二導電層212が形成された後に所定温度以上の熱処理を行うことで、粘着シート230の基板側の粘着層である基板粘着層の粘着力を低下させる。そして、基板100から粘着シート230及び第1サポート基板221を剥離する。このとき、当該熱処理は粘着シート230の基板粘着層の反対面側に配置された支持粘着層が第1サポート基板221と剥離しない程度の温度で行うことが好ましい。ここで、熱処理は基板100及び第1サポート基板221全体を加熱する方法であってもよく、レーザ照射等によって積層箇所を局所的に加熱する方法であってもよい。
この作製方法において特筆すべきは、図7gで示したように、貫通孔111内部において第一導電層211及び第二導電層212からなる貫通電極200は、第二導電層212単独の領域と、第一導電層211及び第二導電層212が重畳する領域とから成る。重畳する領域は他の領域に比べてその厚さが厚く、貫通孔111の深さ方向の抵抗が下がるため、貫通電極200全体の導電性向上に寄与する。
更に、本発明においては、第二めっき層212b形成時において、第一面101側の基板100上には第一サポート基板221が積層されているため、第二めっき層が貫通孔111を通過して第一面101側に形成されることはない。よって、第一面101側に過剰な導電層が形成されないため、CMP(化学的機械的研磨)等によって後にこれを研磨する必要が無く、このためのコストが発生しない。
<第4実施形態>
第4実施形態においては、第1実施形態における導電時スルーホール基板の他の製造方法ついて説明する。
(1)第一シード層の形成(図8a)
本実施形態においては、まず貫通孔を有する基板100を準備する。第一面101上及貫通孔111の側壁に、基板100の第一面101側からスパッタ法により第一シード層211aを形成する。図8aに示すように、特に貫通孔111のアスペクト比が高くなると、貫通孔の第二面102側における側壁に第一シード層211aが堆積されない場合がある。つまり、第一シード層211aは、基板100の第一面101上と貫通孔側壁に堆積される場合を想定する。本実施形態及び他の実施形態の説明において、シード層の形成方法についてはスパッタ法を想定するが、これに限定されず、例えば蒸着法や無電解めっき法を用いてもよい。
(2)第一めっき層の形成(図8b)
第一シード層211aを下地層とする電界めっき法により、第一めっき層211bを形成する。前述のように第一シード層は基板100の第一面101側及び貫通孔111の側壁の一部に形成されているため、第一めっき層211bは第一シード層211a上にのみ堆積される。これにより第一シード層211a及び第一めっき層211bから成る第一導電層211が得られる。
(3)第一サポート基板の積層(図8c)
第一面101側の基板100上に第一サポート基板221を積層する。
図7cは、有底孔が形成された基板100に第1サポート基板を貼り合せる工程を示す断面図である。図7cに示すように、第一シード層211a及び第一めっき層211bが形成された有底孔110を有する基板100と第1サポート基板221とを粘着シート230を用いて貼り合せる。第1サポート基板221は、後の工程で基板100に歪みが生じないように、基板100と同等又はそれ以上の剛性を有する基板を使用することができる。例えば、基板100にガラス基板を使用する場合、第1サポート基板221として基板100と同様のガラス基板を使用することができる。また、第1サポート基板221はガラス基板以外にもサファイア基板等の絶縁性基板、シリコン基板等の半導体基板、又はステンレス基板等の導電性基板を使用することができる。
(4)第二シード層の形成(図8d)
基板100の第二面102側からスパッタ法により第二シード層212aを形成する。前述と同様の理由から、第二シード層212aは基板100の第二面102上と、基板100の貫通孔の側壁と、貫通孔の側壁に形成された第一めっき層211b上のに堆積される。
(5)第二めっき層の形成(図8e)
第一めっき層211b及び第二シード層212aを下地層とする電界めっき法により、第二めっき層212bを形成する。第二めっき層212bは第二シード層212a上及び第一めっき層211b上に形成されるため、貫通孔111の側壁全面に第二めっき層212bが堆積される。これにより第二シード層212a及び第二めっき層212bから成る第二導電層212が得られる。
(6)第一サポート基板の剥離(図8f)
最後に、第一サポート基板221を基板100から剥離することによって本発明の導電材スルーホール基板10が得られる。図8fは、貫通孔及び第二導電層212が形成された基板から第1サポート基板221を剥離する工程を示す断面図である。第二導電層212が形成された後に所定温度以上の熱処理を行うことで、粘着シート230の基板側の粘着層である基板粘着層の粘着力を低下させる。そして、基板100から粘着シート230及び第1サポート基板221を剥離する。このとき、当該熱処理は粘着シート230の基板粘着層の反対面側に配置された支持粘着層が第1サポート基板221と剥離しない程度の温度で行うことが好ましい。ここで、熱処理は基板100及び第1サポート基板221全体を加熱する方法であってもよく、レーザ照射等によって積層箇所を局所的に加熱する方法であってもよい。
この作製方法において特筆すべきは、図8fで示したように、貫通孔111内部において第一導電層211及び第二導電層212からなる貫通電極200は、第二導電層212単独の領域と、第一導電層211及び第二導電層212が重畳する領域とから成る。重畳する領域は他の領域に比べてその厚さが厚く、貫通孔111深さ方向の抵抗が下がるため、貫通電極200全体の導電性向上に寄与する。
更に、本発明においては、第二めっき層212b形成時において、第一面101側の基板100上には第一サポート基板221が積層されているため、第二めっき層が貫通孔111を通過して第一面101側に形成されることはない。よって、第一面101側に過剰な導電層が形成されないため、CMP(化学的機械的研磨)等によって後にこれを研磨する必要が無く、このためのコストが発生しない。
<第5実施形態>
第5実施形態においては、第4実施形態による導電材スルーホール基板の製造方法の変形例ついて説明する。
(1)第二サポート基板の積層
本実施形態においては、図9aに示すように、まず貫通孔111を有する基板100を準備して、その第二面102側の基板100上に第二サポート基板222を積層する。第二サポート基板222の積層方法については、第3実施形態及び第4実施形態で既に説明した第一サポート基板221の積層方法と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
(2)第一導電層の形成
図9bに示すように基板100の第一面101側より第一シード層211a及び第一めっき層211bを形成し、第一導電層211を得る。これらの形成方法は第3実施形態及び第4実施形態において既に説明した方法と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
(3)第二サポート基板の剥離
図9cは、第二サポート基板を基板100から剥離する工程を示す断面図である。ここでは、第一導電層211を形成した直後に第二サポート基板222を基板100から剥離する。その後、第1面側の基板100上に第一サポート基板221を積層する。しかし、第二サポート基板を基板100から剥離する工程はこれに限られず、第一導電層211形成後であれば、いずれのタイミングで第二サポート基板222を基板100から剥離してもよい。他の例としては、図9dに示す工程のように、第一導電層211を形成した直後に第一面101側の基板100上に第一サポート基板221を積層し、その直後のタイミングで第二サポート基板222を基板100から剥離してもよい。第二サポート基板222の剥離方法は第3実施形態及び第4実施形態の第一サポート基板221の剥離方法において既に説明した方法と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
(4)第二導電層の形成
以後の工程は第3実施形態及び第4実施形態で示した工程と同様である。基板100の第二面102側より第二シード層212a及び第二めっき層212bを形成し、第二導電層212を得る。これらの形成方法は第3実施形態及び第4実施形態において既に説明したため、図示はせず、繰り返しの説明は省略する。
(5)第一サポート基板の剥離
最後に、第一サポート基板221を基板100から剥離することによって本発明の導電材スルーホール基板10が得られる。第一サポート基板221の剥離方法は第3実施形態及び第4実施形態において既に説明した方法と同様であるため、繰り返しの説明は省略する。
第一面101側からの加工が済んだ後、第二面102側からの加工のため、第一サポート基板221を積層し、第二サポート基板222を剥離し、第二面102側の加工を行う必要がある。加工が施される基板100に対して第一サポート基板221及び第二サポート基板222は必ずしも必要ではないが、実施するのが好ましい。
本発明においては、第二めっき層212b形成時において、第一面101側の基板100上には第一サポート基板221が積層されているため、第二めっき層が貫通孔111を通過して第一面101側に形成されることはない。よって、第一面101側に過剰な導電層が形成されないため、CMP(化学的機械的研磨)等によって後にこれを研磨する必要が無く、このためのコストが発生しない。
<第6実施形態>
第6実施形態においては、第1実施形態における導電材スルーホール基板の他の製造方法ついて説明する。
本発明による導電材スルーホール基板の作製方法においては、第一シード層211a及び前記第一めっき層211bを形成する工程と同時に第一面101側の基板100上に配線(第一配線201)を形成することができる。図10aから図10dを参照して、本発明による第一配線201を形成する工程について説明する。
(1)レジストパターン形成(図10a)
本実施形態においては、まず貫通孔111を有する基板100を準備して、その第一面101側から第一シード層211aを形成する。図10aは、第一シード層211a上にレジストマスクを形成する工程を示す断面図である。図10aに示すように、第一シード層211a上にフォトレジストを塗布した後に、露光及び現像を行うことによりレジストパターン300を形成する。レジストパターン300は、第一導電層211が第一配線201として残る部分が露出するように形成される。
(2)第一めっき層形成(図10b)
図10bは、レジストパターン300から露出した第一シード層211a上に第一めっき層211bを形成する工程を示す断面図である。図10bに示すように、レジストパターン300を形成後、第一シード層211aに通電して電解めっき法を行い、レジストパターン300から露出している第一シード層211a上に第一めっき層211bを形成する。
(3)レジストパターンの除去(図10c)
図10cは、第一シード層211a上のレジストパターンを除去する工程を示す断面図である。図10cに示すように、第一めっき層211bを形成した後に、レジストパターン300を構成するレジストマスクを有機溶媒により除去する。なお、フォトレジストの除去には、有機溶媒を用いる代わりに、酸素プラズマによるアッシングを用いることもできる。
(4)第一シード層のエッチング(図10d)
図10dは、第一めっき層211bから露出した第一シード層211aをエッチングする工程を示す断面図である。図10dに示すように、第一めっき層211bをマスクとして第一シード層211aをエッチングして除去する。
本実施形態においては第4実施形態と同様に貫通孔を有する基板から出発したが、これに限定されず、第3実施形態のように有底孔を有する基板に対しても適用が可能であることは言うまでもない。
<第7実施形態>
第7実施形態においては、第1実施形態における導電材スルーホール基板の他の製造方法ついて説明する。
本発明による導電材スルーホール基板の作製方法においては、第二シード層212a及び第二めっき層212bを形成する工程と同時に第二面102側の基板100上に配線(第二配線202)を形成することができる。図11aから図11eを参照して第二配線202を形成する工程について説明する。
(1)第一サポート基板積層(図11a)
図11aは、第6実施例によって第一配線201を形成した基板100に対し、第一面101側の基板100上に第一サポート基板221を積層した断面図である。
(2)レジストパターン形成(図11b)
第二面102側に第二シード層212aを形成する。図11bは、第二シード層212a上にレジストパターン300を形成する工程を示す断面図である。図11bに示すように、第二シード層212a上にフォトレジストを塗布した後に、露光及び現像を行うことによりレジストパターン300を形成する。レジストパターン300は、第二導電層212が第二配線202として残る部分が露出するように形成される。
(3)第二めっき層形成(図11c)
図11cは、レジストパターン300から露出した第二シード層212a上に第二めっき層212bを形成する工程を示す断面図である。図11cに示すように、レジストパターン300を形成後、第一シード層212aに通電して電解めっき法を行い、レジストパターン300から露出している第二シード層212a上に第二めっき層212bを形成する。
(4)レジストパターンの除去(図11d)
図11dは、第二シード層212a上のレジストパターンを除去する工程を示す断面図である。図11dに示すように、第二めっき層212bを形成した後に、レジストパターン300を構成するレジストマスクを有機溶媒により除去する。なお、フォトレジストの除去には、有機溶媒を用いる代わりに、酸素プラズマによるアッシングを用いることもできる。
(5)第二シード層のエッチング(図11e)
図11eは、第二めっき層212bから露出した第一シード層212aをエッチングする工程を示す断面図である。図11eに示すように、第二めっき層212bをマスクとして第二シード層212aをエッチングして除去する。
本実施形態における第二配線202の形成時、第一面101側には第一サポート基板221が積層されているため、第一配線201はこの工程による影響を受けずに保護されるという利点を有する。
<第8実施形態>
第8実施形態においては、第1実施形態における導電材スルーホール基板を用いて製造される半導体装置について説明する。
図12は、本発明の実施形態1に係る半導体装置を示す図である。半導体装置1000は、3つの導電材スルーホール基板1310、1320、1330が積層され、例えば、DRAM等の半導体素子が形成されたLSI基板1400に接続されている。導電材スルーホール基板1310は、第一配線、第二配線等で形成された接続端子1511、1512を有している。これらの導電材スルーホール基板1310、1320、1330はそれぞれが異なる材質の基板から形成された導電材スルーホール基板であってもよい。接続端子1512は、LSI基板1400の接続端子1500とバンプ1610により接続されている。接続端子1511は、導電材スルーホール基板1320の接続端子1522とバンプ1620により接続されている。導電材スルーホール基板1320の接続端子1521と、導電材スルーホール基板1330の接続端子1532と、についても、接続端子がバンプ1630により接続する。バンプ1610、1620、1630は、例えば、インジウム、銅、金等の金属を用いる。
なお、導電材スルーホール基板を積層する場合には、3層に限らず、2層であってもよいし、さらに4層以上であってもよい。また、導電材スルーホール基板と他の基板との接続においては、バンプによるものに限らず、共晶接合など、他の接合技術を用いてもよい。また、ポリイミド、エポキシ樹脂等を塗布、焼成して、導電材スルーホール基板と他の基板とを接着してもよい。
図13は、本発明の第11実施形態に係る半導体装置の別の例を示す図である。図14に示す半導体装置1000は、MEMSデバイス、CPU、メモリ等の半導体チップ(LSIチップ)1410、1420、および導電材スルーホール基板1300が積層され、LSI基板1400に接続されている。
半導体チップ1410と半導体チップ1420との間に導電材スルーホール基板1300が配置され、バンプ1640、1650により接続されている。LSI基板1400上に半導体チップ1410が載置され、LSI基板1400と半導体チップ1420とはワイヤ1700により接続されている。この例では、導電材スルーホール基板1300は、複数の半導体チップを積層して3次元実装するためのインターポーザとして用いられ、それぞれ機能の異なる複数の半導体チップを積層することで、多機能の半導体装置を製造することができる。例えば、半導体チップ1410を3軸加速度センサとし、半導体チップ1420を2軸磁気センサとすることによって、5軸モーションセンサを1つのモジュールで実現した半導体装置を製造することができる。
半導体チップがMEMSデバイスにより形成されたセンサなどである場合には、センシング結果がアナログ信号により出力されるようなときがある。この場合には、ローパスフィルタ、アンプ等についても半導体チップまたは導電材スルーホール基板1300に形成してもよい。
図14は、本発明の第11実施形態に係る半導体装置の別の例を示す図である。上記2つの例(図12、図13)は、3次元実装であったが、この例では、2次元と3次元との併用実装に適用した例である(2.5次元という場合もある)。図14に示す例では、LSI基板1400には、6つの導電材スルーホール基板1310、1320、1330、1340、1350、1360が積層されて接続されている。ただし、全ての導電材スルーホール基板が積層して配置されているだけでなく、基板面内方向にも並んで配置されている。これらの導電材スルーホール基板はそれぞれが異なる材質の基板から形成された導電材スルーホール基板であってもよい。
図14の例では、LSI基板1400上に導電材スルーホール基板1310、1350が接続され、導電材スルーホール基板1310上に導電材スルーホール基板1320、1340が接続され、導電材スルーホール基板1320上に導電材スルーホール基板1330が接続され、導電材スルーホール基板1350上に導電材スルーホール基板1360が接続されている。なお、図35に示す例のように、導電材スルーホール基板1300を複数の半導体チップを接続するためのインターポーザとして用いても、このよう2次元と3次元との併用実装が可能である。例えば、導電材スルーホール基板1330、1340、1360などが半導体チップに置き換えられてもよい。
上記のように製造された半導体装置1000は、例えば、携帯端末(携帯電話、スマートフォンおよびノート型パーソナルコンピュータ等)、情報処理装置(デスクトップ型パーソナルコンピュータ、サーバ、カーナビゲーション等)、家電等、様々な電気機器に搭載される。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100:基板、101:第一面、102:第二面、110:有底孔、111:貫通孔、113:貫通孔側壁、
200:貫通電極、
201:第一配線、211:第一導電層、211a:第一シード層、211b:第一めっき層、221:第一サポート基板、
202:第二配線、212:第二導電層、212a:第二シード層、212b:第二めっき層、222:第二サポート基板、
230:粘着シート、300:レジストパターン、400:絶縁材料、
1000:半導体装置
1130:垂線
1140:回転支持柱
1141:ホルダ
1150:真空チャンバ
1200:電子銃
1201:電子ビーム
1210:坩堝
1212:蒸着源
1214:蒸着材料
1222:ゲートバルブ
1300:導電材スルーホール基板
1310、1320、1330、1340、1350、1360:導電材スルーホール基板
1400:LSI基板
1410、1420:半導体チップ
1500、1511、1512、1521、1522、1532:接続端子
1610、1620、1630、1640、1650:バンプ
1700:ワイヤ

Claims (5)

  1. 貫通孔を有する基板を準備し、
    前記基板の第一面上及び前記貫通孔の側壁の一部に、前記基板の前記第一面側から第一シード層を形成し、
    前記第一シード層上に、第一めっき層を形成し、
    前記第一面側の前記基板上に、貫通孔を覆う第一サポート基板を積層し、
    前記第一面側とは反対側にある第二面上及び前記貫通孔の側壁及び前記貫通孔の側壁に形成された前記第一めっき層上に、前記第二面側から第二シード層を形成し、
    前記第二シード層上及び前記第一めっき層上に、第二めっき層を形成し、
    前記第一サポート基板を前記基板から剥離する
    ことを含む導電材スルーホール基板の作製方法。
  2. 前記第一シード層を形成する前に、前記第二面側の前記基板上に第二サポート基板を積層し、
    前記第一めっき層を形成した後に、前記第二サポート基板を前記基板から剥離する
    ことを更に含む請求項に記載の導電材スルーホール基板の作製方法。
  3. 第一面側に有底孔を有する基板を準備し、
    前記第一面上及び前記有底孔の側壁に、前記第一面側から第一シード層を形成し、
    前記第一シード層上に、第一めっき層を形成し、
    前記第一面側の前記基板上に、有底孔を覆う第一サポート基板を積層し、
    前記第一面側とは反対側にある第二面側の前記基板を薄くしていくことで前記有底孔の底を貫通させて貫通孔を形成し、
    前記第二面上及び前記貫通孔の側壁及び前記貫通孔の側壁に形成された前記第一めっき層上に、前記第二面側から第二シード層を形成し、
    前記第二シード層上及び前記第一めっき層上に、第二めっき層を形成し、
    前記第一サポート基板を前記基板から剥離し、
    前記第一サポート基板を積層する前に、前記第一面側の前記基板上に、前記第一シード層及び前記第一めっき層を形成する工程と同時に第一配線を形成する
    導電材スルーホール基板の作製方法。
  4. 貫通孔を有する基板と、
    第一面側の前記基板上及び前記貫通孔の側壁に形成された第一導電層と、
    前記第一面側とは反対側の第二面側の前記基板上及び前記貫通孔の側壁に形成された第二導電層とを具備し、
    前記貫通孔の側壁において前記第一導電層と前記第二導電層が重畳する領域が存在し、
    前記貫通孔の側壁のうちの前記第二面から一部の深さまでの領域において前記第二導電層が単独で存在し、
    前記貫通孔に前記第一面側および第二面側の少なくとも一方に開口した空洞が存在し、
    前記重畳する領域は、前記貫通孔における前記第二導電層単独の領域よりも広く、
    前記第一導電層と前記第二導電層は異なる材料から成ることを特徴とする導電材スルーホール基板。
  5. 貫通孔を有する基板と、
    第一面側の前記基板上及び前記貫通孔の側壁に形成された第一導電層と、
    前記第一面側とは反対側の第二面側の前記基板上及び前記貫通孔の側壁に形成された第二導電層とを具備し、
    前記貫通孔の側壁において前記第一導電層と前記第二導電層が重畳する領域が存在し、
    前記重畳する領域は、前記貫通孔における前記第一導電層単独の領域及び前記貫通孔における前記第二導電層単独の領域よりも広く、
    前記第一導電層は、
    第一シード層と、
    前記第一シード層上に形成された第一めっき層とを有し、
    前記第二導電層は、
    第二シード層と、
    前記第二シード層上及び前記第一めっき層上に形成された第二めっき層を有することを特徴とする
    導電材スルーホール基板。
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