JP6446918B2 - 工事中の建物への所定部材の取り付け方法 - Google Patents
工事中の建物への所定部材の取り付け方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6446918B2 JP6446918B2 JP2014174824A JP2014174824A JP6446918B2 JP 6446918 B2 JP6446918 B2 JP 6446918B2 JP 2014174824 A JP2014174824 A JP 2014174824A JP 2014174824 A JP2014174824 A JP 2014174824A JP 6446918 B2 JP6446918 B2 JP 6446918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- suspension mechanism
- predetermined member
- suspension
- attaching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Description
工事中の建物内に水平方向の前後に沿うように横たわって用意された所定部材を、鉛直方向に沿うように立てた姿勢にして前記建物の外側に取り付ける方法であって、
前記建物内に、前後方向に沿って移動可能に案内された第1吊り機構と、前記前後方向に沿って移動可能に案内された第2吊り機構と、を使用可能な状態に準備する準備工程と、
前記建物内に横たわる前記所定部材の前部を前記第1吊り機構の第1索体で吊り上げ可能に準備するとともに、前記所定部材の後部を前記第2吊り機構の第2索体で吊り上げ可能に準備する吊り上げ準備工程と、
前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離が縮小するように、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちの少なくとも一方の吊り機構を前記前後方向に移動するとともに、前記前部と前記後部との間の前記鉛直方向の距離が拡大するように、前記第1索体及び前記第2索体のうちの少なくとも一方の索体の長さを調整することによって、前記所定部材を前記鉛直方向に沿うように立て起こす立て起こし工程と、
前記鉛直方向に沿うように立て起こされた前記所定部材を前記建物の外側の取り付け対象位置に取り付ける取り付け工程と、を有し、
前記第1吊り機構は、前記水平方向のうちで前記前後方向と直交する左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられているとともに、前記第2吊り機構は、前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられており、
前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられた前記第1吊り機構の移動経路と、前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられた前記第2吊り機構の移動経路とは、互いに前記左右方向のずれた位置に設定されていることを特徴とする。
また、かかる発明によれば、上記所定部材を前部と後部とで吊れる。よって、所定部材を立て起こす際に前部及び後部の前後方向の位置や第1索体及び第2索体の長さを適宜調整することで、上記所定部材に無理な負荷がかからないように同部材の姿勢を調整することができる。そして、これにより、同部材の変形を抑制することができる。
更に、第1吊り機構及び第2吊り機構で、それぞれ所定部材の前部及び後部を吊れるので、これら前部及び後部の振れを抑制できて、結果、同部材の姿勢の安定化を図れる。
また、上記所定部材を少なくとも四点で吊って支持することができる。よって、同部材の変形をより確実に抑制できるとともに、同部材の姿勢をより安定化することができる。
また、第1吊り機構の移動経路と第2吊り機構の移動経路とは、互いに左右方向にずれて配置されている。よって、第1吊り機構と第2吊り機構とは、互いに干渉することなく、対応する専用の移動経路を前後方向に自在に移動可能であり、その結果、所定部材の立て起こしを円滑に行うことができる。
また、上述のように移1吊り機構の移動経路と第2吊り機構の移動経路とを互いに左右方向にずらして配置していれば、第1吊り機構と第2吊り機構とを前後方向に関して互いに同位置に位置させることができる。そして、これにより、前部と後部との間の前後方向の距離を零にすることができて、その結果、上記所定部材を、ほぼ完全な鉛直姿勢にすることができる。
前記立て起こし工程で前記所定部材を前記鉛直方向に沿って立て起こした状態において、前記前部及び前記後部のうちで上方に位置する方を上方部分とし、下方に位置する方を下方部分とした場合に、
前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちで前記下方部分を吊る吊り機構の方が、前記上方部分を吊る吊り機構よりも前記左右方向の外側に位置していることを特徴とする。
前記前後方向の移動を、前記左右方向の両側にそれぞれ設けられた前記第1吊り機構同士で互いに連動して行うとともに、前記前後方向の移動を、前記左右方向の両側にそれぞれ設けられた前記第2吊り機構同士で互いに連動して行い、
前記第1索体の長さの調整を前記第1吊り機構同士で互いに連動して行うとともに、前記第2索体の長さの調整を前記第2吊り機構同士で互いに連動して行うことを特徴とする。
前記建物内に用意された前記所定部材が横たわる待機位置よりも前記前後方向の前方の位置に、前記建物は、当該建物の外側に通じる開口部を有し、
前記第1吊り機構の移動経路の前進限及び前記第2吊り機構の移動経路の前進限は、それぞれ、前記開口部よりも前記前後方向の前方に位置しており、
前記所定部材を吊った前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構を、前記前進限へと移動することにより、前記所定部材を、当該開口部を通して前記建物の外側に出すことを特徴とする。
前記建物の外側には、クレーンが配置されており、
前記開口部を通して前記建物の外側に出された前記所定部材を、前記鉛直方向に沿うように立った姿勢のまま、前記第1及び第2吊り機構から前記クレーンに吊り替える吊り替え工程と、
前記クレーンに吊り替えられた前記所定部材を、前記建物の外側における取り付け対象位置へと運搬する運搬工程と、を有することを特徴とする。
工事中の建物内に水平方向の前後に沿うように横たわって用意された所定部材を、鉛直方向に沿うように立てた姿勢にして前記建物の外側に取り付ける方法であって、
前記建物内に、前後方向に沿って移動可能に案内された第1吊り機構と、前記前後方向に沿って移動可能に案内された第2吊り機構と、を使用可能な状態に準備する準備工程と、
前記建物内に横たわる前記所定部材の前部を前記第1吊り機構の第1索体で吊り上げ可能に準備するとともに、前記所定部材の後部を前記第2吊り機構の第2索体で吊り上げ可能に準備する吊り上げ準備工程と、
前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離が縮小するように、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちの少なくとも一方の吊り機構を前記前後方向に移動するとともに、前記前部と前記後部との間の前記鉛直方向の距離が拡大するように、前記第1索体及び前記第2索体のうちの少なくとも一方の索体の長さを調整することによって、前記所定部材を前記鉛直方向に沿うように立て起こす立て起こし工程と、
前記鉛直方向に沿うように立て起こされた前記所定部材を前記建物の外側の取り付け対象位置に取り付ける取り付け工程と、を有し、
前記建物内に用意された前記所定部材が横たわる待機位置よりも前記前後方向の前方の位置に、前記建物は、当該建物の外側に通じる開口部を有し、
前記第1吊り機構の移動経路の前進限及び前記第2吊り機構の移動経路の前進限は、それぞれ、前記開口部よりも前記前後方向の前方に位置しており、
前記所定部材を吊った前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構を、前記前進限へと移動することにより、前記所定部材を、当該開口部を通して前記建物の外側に出し、
前記建物の外側には、クレーンが配置されており、
前記開口部を通して前記建物の外側に出された前記所定部材を、前記鉛直方向に沿うように立った姿勢のまま、前記第1及び第2吊り機構から前記クレーンに吊り替える吊り替え工程と、
前記クレーンに吊り替えられた前記所定部材を、前記建物の外側における取り付け対象位置へと運搬する運搬工程と、を有し、
前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構は、前記建物の地上二階以上の所定階を設置階として設置されており、
前記立て起こし工程では、前記建物の外側の空間のうちで前記設置階よりも下方に位置する空間を前記前部が下降するようにしながら、前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離を縮小するとともに、前記前部よりも上方に位置する前記後部と前記前部との間の前記鉛直方向の距離を拡大することにより、前記所定部材を立て起こすことを特徴とする。
また、かかる発明によれば、上記所定部材を前部と後部とで吊れる。よって、所定部材を立て起こす際に前部及び後部の前後方向の位置や第1索体及び第2索体の長さを適宜調整することで、上記所定部材に無理な負荷がかからないように同部材の姿勢を調整することができる。そして、これにより、同部材の変形を抑制することができる。
更に、第1吊り機構及び第2吊り機構で、それぞれ所定部材の前部及び後部を吊れるので、これら前部及び後部の振れを抑制できて、結果、同部材の姿勢の安定化を図れる。
また、第1吊り機構及び第2吊り機構を各移動経路の前進限へと移動することにより、当該第1及び第2吊り機構で吊った上記所定部材を、上記開口部を通して建物の外側に出す。よって、当該所定部材を、建物の外側の取り付け対象位置に速やかに取り付けることができる。
また、第1及び第2吊り機構から、建物の外側のクレーンに所定部材を吊り替えるとともに、同クレーンにより所定部材は建物の外側における取り付け対象位置へ運搬される。よって、建物の外側における任意の取り付け対象位置に上記所定部材を速やかに取り付けることができる。
また、上記設置階の天井高さが、立て起こされた姿勢の上記所定部材の鉛直方向の寸法より小さい場合でも、天井等との干渉無く速やかに同部材を立て起こすことができる。すなわち、上記設置階は、地上二階以上の階であるので、当該設置階における建物の外側の下方には、所定部材の立て起こしに使用可能な空間が十分な大きさで存在している。よって、当該空間を前部が下降するようにしながら所定部材を立て起こせば、上記設置階の天井等に干渉すること無く所定部材を速やかに立て起こすことができる。
前記立て起こし工程では、前記前部の下降に伴って前記後部も下降することを特徴とする。
前記建物の所定階には、前記所定部材を組み立てる組み立てヤードが設けられており、
前記所定階には、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構が配された立て起こしヤードが設けられていることを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。
図2は、本実施形態の所定部材10の取り付け方法の対象となる工事中の建物1の概略正面図である。
同図2に示すように、本実施形態の取り付け方法では、工事中の建物1の外側に所定部材10としての外壁パネル10を複数取り付ける。すなわち、工事中の建物1は、例えば略直方体形状の外形の躯体1kを有し、同躯体1kは、複数の柱2,2…と、二階以上の各階に設けられた複数の梁3,3…と、屋上階を含め各階に設けられた複数の床部4,4…と、を備えている。そして、建物1の外形に相当する平面位置の柱2又は梁3に対して、建物1の水平方向の外側から複数の外壁パネル10,10…を取り付けて、これにより、建物1の外壁を形成する。なお、この例では、建物1は、複数階建ての一例として地上四階建てとされているが、建物1の階数は何等これに限らない。また、この例では、柱2に角形鋼管を用い、梁3にH形鋼を用いているが、何等これに限らない。すなわち、柱2や梁3に別の断面形状の鋼材を用いても良いし、或いはRC造やSRC造で柱2や梁3を形成しても良い。更に、この例では、外壁パネル10は、建物1の階高に対応する長さを縦方向に有し、横方向には、建物1の外壁面を水平方向に複数に区分した長さを有している。そのため、複数の外壁パネル10,10…は、各階につき鉛直方向に一段で設けられ、そして、当該一段には、複数の外壁パネル10,10…が水平方向に並んで取り付けられるが、何等これに限らない。
同図3に示すように、外壁パネル10は、上述に基づき、建物1の階高に対応した縦寸と、所定の横寸とを有した矩形パネルとなっている。そして、この例では、建物1が大型物流施設の建屋であることから、同パネル10は、例えば縦寸5〜7m×横寸5〜7mの大判パネルとされており、所謂ユニット化工法により形成される。すなわち、外壁パネル10は、下地材とも言われるフレーム11と、フレーム11に固定された複数の個別パネル材12,12…と、を有する。フレーム11は、角パイプ等の棒状の鋼材を、外壁パネル10の輪郭をなす四辺に対応させて矩形に組んでなる矩形枠部11Fと、この矩形枠部11Fの一対の横材11F1,11F1に縦方向に掛け渡された複数の棒状の補強材11R,11R…と、を有する。なお、補強材11R、11R…は無くても良いが、場合によっては、別途横方向に沿った複数の別の補強材(不図示)を矩形枠部11Fの一対の縦材11F2,11F2に掛け渡しても良い。一方、各個別パネル材12,12…は、横方向に長い帯状の板部材であり、同個別パネル材12,12…が、縦方向に隙間無く並んで配置され、これにより矩形枠部11Fの全面を覆いつつ当該矩形枠部11Fにビスなどで固定されている。この例では、かかる個別パネル材12は、ステンレス鋼板等の一対の金属板同士の間にスタイロフォーム等の断熱板が介挿されてなるサンドイッチ構造体とされているが、何等これに限らない。
この例では、同製作ヤードYmは、建物1の二階の一角に設けられているが、何等これに限らない。すなわち、二階よりも上層階の三階や四階に設けても良いし、或いは一階に設けても良い。但し、通常一階は、資材置き場や現地事務所に使用されたり、重機等の工事車両が通行したりするため、好ましくは、二階以上に設けると良い。なお、このことは、製作ヤードYmと同じ階に設けられる後述の立て起こしヤードYsについても言える。
各テルハ31t,31tは、それぞれ、二階の天井下の梁(不図示)などに固定支持されて前後方向に沿って延びたレール31trと、当該レール31trにより前後方向に案内されて同方向に往復移動可能な第1吊り機構としての電気チェーンブロック31tcと、を有している。そして、図5Aに示すように、各電気チェーンブロック31tc,31tcから巻き上げ下げ可能に垂下された第1索体としての各チェーン31tcc,31tccは、それぞれ、吊りビーム31bの左右方向の各端部31be,31beに所定の連結構造(図6A)を介して連結されている。また、各電気チェーンブロック31tc,31tcは、それぞれチェーン31tcc,31tccの巻き上げ下げ用の電動モータ(不図示)を有しており、これら電動モータ同士は、不図示の操作盤の昇降ボタンの操作により、互いに連動して同じ動作をする。よって、昇降ボタンの操作により、吊りビーム31bを鉛直方向に並進的に昇降可能である。また、各電気チェーンブロック31tc,31tcは、それぞれ前後方向の移動用に電動モータ(不図示)を有している。そして、これら電動モータ同士も、操作盤の前進又は後退ボタンの操作によって、互いに連動して同じ動作をする。よって、前進又は後退ボタンの操作により、吊りビーム31bを前後方向に並進的に移動可能である。
そして、上述と同様に、各テルハ35t,35tは、それぞれ、二階の天井下の梁(不図示)などに固定支持されて前後方向に沿って延びたレール35trと、当該レール35trにより前後方向に案内されて同方向に往復移動可能な第2吊り機構としての電気チェーンブロック35tcと、を有する。また、各電気チェーンブロック35tc,35tcから巻き上げ下げ可能に垂下された第2索体としての各チェーン35tcc,35tccは、それぞれ、吊りビーム35bの左右方向の各端部35be,35beに所定の連結構造(図6A)を介して連結されている。そして、各電気チェーンブロック35tc,35tcは、それぞれチェーン35tcc,35tccの巻き上げ下げ用の電動モータ(不図示)を有しており、これら電動モータ同士は、不図示の操作盤の昇降ボタンの操作により、互いに連動して同じ動作をする。よって、昇降ボタンの操作により、吊りビーム35bを鉛直方向に並進的に昇降可能である。また、各電気チェーンブロック35tcは、それぞれ前後方向の移動用に電動モータ(不図示)を有している。そして、これら電動モータ同士も、操作盤の前進又は後退ボタンの操作によって、互いに連動して同じ動作をする。よって、前進又は後退ボタンの操作により、吊りビーム35bを前後方向に並進的に移動可能である。
また、このように前部吊り上げ搬送ユニット31の電気チェーンブロック31tcの移動経路と後部吊り上げ搬送ユニット35の電気チェーンブロック35tcの移動経路とが互いに左右方向にずれていれば、前部吊り上げ搬送ユニット31の電気チェーンブロック31tcと後部吊り上げ搬送ユニット35の電気チェーンブロック35tcとを前後方向に関して互いに同位置に位置させることができる。そして、これにより、外壁パネル10の前部10aと後部10bとの間の前後方向の距離LHを零にすることができて、その結果、外壁パネル10を、ほぼ完全な鉛直姿勢にすることができる。
よって、各電気チェーンブロック31tc,35tcをそれぞれ移動経路の前進限Pf31,Pf35へと移動することにより、各チェーンブロック31tc,35tcで吊った外壁パネル10を、上記開口部1kpを通して建物1の外側に出すことができる。そして、これにより、当該外壁パネル10を建物1の外側の取り付け対象位置に速やかに運搬することができる。
そして、かかる連結構造によれば、図6Aの横向き姿勢から図6Bの鉛直姿勢へと外壁パネル10が立て起こされる際には、円弧状の長孔36hの一端から他端へとシャックル31tcsが速やかに移動して、これにより、吊りビーム31bの端部31be及びチェーン31tccの両者へと無理な負荷が作用しないようになっている。但し、連結構造は、何等これに限るものではない。すなわち、吊りビーム31bの端部31beとチェーン31tccとを、鉛直面内に相対回転可能に連結可能であれば、他の連結構造を採用しても良く、例えば、ユニバーサルジョイントや球座などを用いて良い。
先ず、立て起こしヤードYsの立て起こし装置30の電源を入れるなどして、同装置30を使用可能な状態に準備する(準備工程)。
すなわち、同図5Bに示すように、外壁パネル10の前部10aと後部10bとの間の前後方向の距離LHが縮小するように、主に後部吊り上げ搬送ユニット35の各電気チェーンブロック35tc,35tcを前方に移動するとともに、この前方への移動に連動させて、同パネル10の前部10aと後部10bとの間の鉛直方向の距離LVが拡大するように、主に前部吊り上げ搬送ユニット31の各電気チェーンブロック31tc,31tcのチェーン31tcc,31tccを巻き下げる。そして、これにより、横置き姿勢の外壁パネル10が徐々に鉛直に立て起こされていく。
先ず、図8に示すように、外壁パネル10の矩形枠部11Fの上面における複数の位置にアイボルト55を植設し、同アイボルト55に、クレーンのブームから垂下するケーブル51cを連結して同クレーンに外壁パネル10の自重を預ける。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
更に言えば、前部吊り上げ搬送ユニット31と後部吊り上げ搬送ユニット35との間に、更に類似構成の吊り上げ搬送ユニットを追設して、当該吊り下げ搬送ユニットに外壁パネル10の前後方向の中央部を吊らせるようにし、これにより、外壁パネル10を6点支持しても良い。
更には、外壁パネル10の組み立てを組み立てヤードYmで行わずに、立て起こしヤードYsで行っても良い。そして、その場合には、そのまま、同立て起こしヤードYsにおいて、立て起こし装置30bで外壁パネル10を立て起こすことができて、これにより、台車20での運搬作業を省略可能となる。
2 柱、3 梁、3sp 支持用鋼材、3mp 中継鋼材、
4 床部、
10 外壁パネル(所定部材)、10a 前部、10b 後部、
11 フレーム、11F 矩形枠部、11F1 横材、11F2 縦材、
11R 補強材、
12 個別パネル材、
20 台車、20a 載置面、
30 立て起こし装置、
31 前部吊り上げ搬送ユニット、
31b 吊りビーム、31be 端部、
31t テルハ、
31tc 電気チェーンフロック(第1吊り機構)、31tcc チェーン(第1索体)、
31tcf フック、31tcs シャックル、
31tr レール、
35 後部吊り上げ搬送ユニット、
35b 吊りビーム、35be 端部、
35t テルハ、
35tc 電気チェーンブロック(第2吊り機構)、35tcc チェーン(第2索体)、
35tr レール、
36 板部材、36 円弧形状の長孔、
37 仮固定構造、37b ボルト、37p 鉛直プレート、
51c ケーブル、55 アイボルト、
LH 前後方向の距離、LV 鉛直方向の距離、
PW 待機位置、Pf 前進限、
Ym 製作ヤード、Ys 立て起こしヤード、
GYs 隙間、
SP1F 空間、
Pf31 前進限、Pf35 前進限、
Claims (8)
- 工事中の建物内に水平方向の前後に沿うように横たわって用意された所定部材を、鉛直方向に沿うように立てた姿勢にして前記建物の外側に取り付ける方法であって、
前記建物内に、前後方向に沿って移動可能に案内された第1吊り機構と、前記前後方向に沿って移動可能に案内された第2吊り機構と、を使用可能な状態に準備する準備工程と、
前記建物内に横たわる前記所定部材の前部を前記第1吊り機構の第1索体で吊り上げ可能に準備するとともに、前記所定部材の後部を前記第2吊り機構の第2索体で吊り上げ可能に準備する吊り上げ準備工程と、
前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離が縮小するように、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちの少なくとも一方の吊り機構を前記前後方向に移動するとともに、前記前部と前記後部との間の前記鉛直方向の距離が拡大するように、前記第1索体及び前記第2索体のうちの少なくとも一方の索体の長さを調整することによって、前記所定部材を前記鉛直方向に沿うように立て起こす立て起こし工程と、
前記鉛直方向に沿うように立て起こされた前記所定部材を前記建物の外側の取り付け対象位置に取り付ける取り付け工程と、を有し、
前記第1吊り機構は、前記水平方向のうちで前記前後方向と直交する左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられているとともに、前記第2吊り機構は、前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられており、
前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられた前記第1吊り機構の移動経路と、前記左右方向の両側にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられた前記第2吊り機構の移動経路とは、互いに前記左右方向のずれた位置に設定されていることを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項1に記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記立て起こし工程で前記所定部材を前記鉛直方向に沿って立て起こした状態において、前記前部及び前記後部のうちで上方に位置する方を上方部分とし、下方に位置する方を下方部分とした場合に、
前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちで前記下方部分を吊る吊り機構の方が、前記上方部分を吊る吊り機構よりも前記左右方向の外側に位置していることを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項1又は2に記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記前後方向の移動を、前記左右方向の両側にそれぞれ設けられた前記第1吊り機構同士で互いに連動して行うとともに、前記前後方向の移動を、前記左右方向の両側にそれぞれ設けられた前記第2吊り機構同士で互いに連動して行い、
前記第1索体の長さの調整を前記第1吊り機構同士で互いに連動して行うとともに、前記第2索体の長さの調整を前記第2吊り機構同士で互いに連動して行うことを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記建物内に用意された前記所定部材が横たわる待機位置よりも前記前後方向の前方の位置に、前記建物は、当該建物の外側に通じる開口部を有し、
前記第1吊り機構の移動経路の前進限及び前記第2吊り機構の移動経路の前進限は、それぞれ、前記開口部よりも前記前後方向の前方に位置しており、
前記所定部材を吊った前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構を、前記前進限へと移動することにより、前記所定部材を、当該開口部を通して前記建物の外側に出すことを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項4に記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記建物の外側には、クレーンが配置されており、
前記開口部を通して前記建物の外側に出された前記所定部材を、前記鉛直方向に沿うように立った姿勢のまま、前記第1及び第2吊り機構から前記クレーンに吊り替える吊り替え工程と、
前記クレーンに吊り替えられた前記所定部材を、前記建物の外側における取り付け対象位置へと運搬する運搬工程と、を有することを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 工事中の建物内に水平方向の前後に沿うように横たわって用意された所定部材を、鉛直方向に沿うように立てた姿勢にして前記建物の外側に取り付ける方法であって、
前記建物内に、前後方向に沿って移動可能に案内された第1吊り機構と、前記前後方向に沿って移動可能に案内された第2吊り機構と、を使用可能な状態に準備する準備工程と、
前記建物内に横たわる前記所定部材の前部を前記第1吊り機構の第1索体で吊り上げ可能に準備するとともに、前記所定部材の後部を前記第2吊り機構の第2索体で吊り上げ可能に準備する吊り上げ準備工程と、
前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離が縮小するように、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構のうちの少なくとも一方の吊り機構を前記前後方向に移動するとともに、前記前部と前記後部との間の前記鉛直方向の距離が拡大するように、前記第1索体及び前記第2索体のうちの少なくとも一方の索体の長さを調整することによって、前記所定部材を前記鉛直方向に沿うように立て起こす立て起こし工程と、
前記鉛直方向に沿うように立て起こされた前記所定部材を前記建物の外側の取り付け対象位置に取り付ける取り付け工程と、を有し、
前記建物内に用意された前記所定部材が横たわる待機位置よりも前記前後方向の前方の位置に、前記建物は、当該建物の外側に通じる開口部を有し、
前記第1吊り機構の移動経路の前進限及び前記第2吊り機構の移動経路の前進限は、それぞれ、前記開口部よりも前記前後方向の前方に位置しており、
前記所定部材を吊った前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構を、前記前進限へと移動することにより、前記所定部材を、当該開口部を通して前記建物の外側に出し、
前記建物の外側には、クレーンが配置されており、
前記開口部を通して前記建物の外側に出された前記所定部材を、前記鉛直方向に沿うように立った姿勢のまま、前記第1及び第2吊り機構から前記クレーンに吊り替える吊り替え工程と、
前記クレーンに吊り替えられた前記所定部材を、前記建物の外側における取り付け対象位置へと運搬する運搬工程と、を有し、
前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構は、前記建物の地上二階以上の所定階を設置階として設置されており、
前記立て起こし工程では、前記建物の外側の空間のうちで前記設置階よりも下方に位置する空間を前記前部が下降するようにしながら、前記前部と前記後部との間の前記前後方向の距離を縮小するとともに、前記前部よりも上方に位置する前記後部と前記前部との間の前記鉛直方向の距離を拡大することにより、前記所定部材を立て起こすことを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項6に記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記立て起こし工程では、前記前部の下降に伴って前記後部も下降することを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の工事中の建物への所定部材の取り付け方法であって、
前記建物の所定階には、前記所定部材を組み立てる組み立てヤードが設けられており、
前記所定階には、前記第1吊り機構及び前記第2吊り機構が配された立て起こしヤードが設けられていることを特徴とする工事中の建物への所定部材の取り付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014174824A JP6446918B2 (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 工事中の建物への所定部材の取り付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014174824A JP6446918B2 (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 工事中の建物への所定部材の取り付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016050391A JP2016050391A (ja) | 2016-04-11 |
JP6446918B2 true JP6446918B2 (ja) | 2019-01-09 |
Family
ID=55658111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014174824A Active JP6446918B2 (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 工事中の建物への所定部材の取り付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6446918B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7301629B2 (ja) * | 2019-06-28 | 2023-07-03 | 株式会社フジタ | 胴縁および胴縁を有するパネルユニット |
CN114439258A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-05-06 | 中交一公局集团有限公司 | 一种钢柱连接垂直度调节器 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5174421A (ja) * | 1974-12-24 | 1976-06-28 | Nippon Steel Corp | |
DE3141047A1 (de) * | 1981-10-15 | 1983-05-05 | Josef Gartner & Co, 8883 Gundelfingen | Verfahren zur montage von vorhangwaenden und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens |
JPH052744Y2 (ja) * | 1987-10-22 | 1993-01-22 | ||
JPH05155579A (ja) * | 1991-12-06 | 1993-06-22 | Hitachi Zosen Corp | 長尺材の立て起こしおよび横倒し方法 |
JPH05156815A (ja) * | 1991-12-11 | 1993-06-22 | Ohbayashi Corp | 搬送中の長尺部材の積み替え方法 |
JP2001152671A (ja) * | 1999-11-29 | 2001-06-05 | Ohbayashi Corp | 長尺部材の揚重・搬送方法およびその揚重・搬送装置 |
JP3526030B2 (ja) * | 2000-10-31 | 2004-05-10 | 重車輌工業株式会社 | 外壁用パネルの搬送方法 |
GB2457236C (en) * | 2008-02-06 | 2012-12-05 | Xena Systems Ltd | Load transportation system |
-
2014
- 2014-08-29 JP JP2014174824A patent/JP6446918B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016050391A (ja) | 2016-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5051591B2 (ja) | 床版用プレキャストpc板架設装置及びその架設方法 | |
JP2008156015A (ja) | 移動クレーン | |
KR20070116222A (ko) | 건설장치용 클램프 | |
US11274450B2 (en) | System and method of assembling and installing commercial roofing | |
JP6446918B2 (ja) | 工事中の建物への所定部材の取り付け方法 | |
JP5769961B2 (ja) | 構造物の架設方法及び撤去方法 | |
KR20130001458A (ko) | 프리캐스트 박스 거더용 철근망 조립대 | |
JP5914203B2 (ja) | 解体方法、解体補助装置 | |
CN106006455A (zh) | 可实现无脚手架搭设模板架的液压升降机 | |
KR101356369B1 (ko) | 바닥 테이블 폼 인양 장치 | |
JP4071249B2 (ja) | 索条吊下げ用治具 | |
JP5698474B2 (ja) | 天井クレーンの設置方法 | |
JP2010105808A (ja) | 天井クレーンの据付け方法及び据付けシステム | |
JP3860813B2 (ja) | 地上免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造 | |
JP2017031676A (ja) | 既存建屋の耐震補強工法及び補強装置 | |
EP3283427B1 (en) | A lifting jig for lifting elements along the fagade of a building | |
JP2004278117A (ja) | 建屋外壁作業用の電動式バランスアーム装置 | |
KR20150021652A (ko) | 공장 외부까지 출입이 자유로운 크레인을 구비한 공간 활용성을 높인 이송시스템 | |
US3735464A (en) | Apparatus for fabricating wall panels and the like for buildings | |
JP3073384B2 (ja) | 外壁ユニット取付装置 | |
JP7128619B2 (ja) | 回転装置 | |
JP2011089346A (ja) | 構造物の構築方法 | |
JP2008063873A (ja) | 天井の搬送機構及び施工方法 | |
JP7301629B2 (ja) | 胴縁および胴縁を有するパネルユニット | |
JP6510212B2 (ja) | 工事用エレベータの解体方法、組立方法、及び解体組立装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170720 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180621 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6446918 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |