JP2001130868A - クレーン装置 - Google Patents

クレーン装置

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JP2001130868A
JP2001130868A JP31241899A JP31241899A JP2001130868A JP 2001130868 A JP2001130868 A JP 2001130868A JP 31241899 A JP31241899 A JP 31241899A JP 31241899 A JP31241899 A JP 31241899A JP 2001130868 A JP2001130868 A JP 2001130868A
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Japan
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floor
cylinder
crane
portal crane
slabs
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Withdrawn
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JP31241899A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takada
秀行 高田
Shinichi Emori
慎一 江守
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できるだけ多くの建築部材を積み重ねて配置
する。 【解決手段】 ウインチ6b,6dを備えた門型クレー
ン1は、伸縮自在な脚部3a〜3dと、脚部3a〜3d
の床51設置側にエアベアリング10a〜10dとを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築部材を運搬し
て床に配置するクレーン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層ビル,マンション等の建築物の床材
に用いられる床版として、プレキャスト床版が一般的に
採用される。このプレキャスト床版は、複数に分割され
たピースの状態で積み重ねてトラック等で輸送される。
この輸送の際には大きさに制約があるために、1ピース
の大きさは長さが建築物の柱間程度、幅は2.5m程度
の寸法に制限されてしまうため、ピース数が増えてしま
うといった問題点があった。そこで、地上の安全な場所
に生産ラインを形成し、この生産ラインで分割されたピ
ースを組立て、所定の寸法に組み上がった床版を目的の
施工フロアに揚重し、この施工フロアの所定位置に敷き
詰めていく工法が採用される。これは主に、地上に生産
ラインが形成できる敷地に余裕のある地方で採用され
る。一方で、敷地に余裕のない都心では、地上で組立て
たものを揚重したり、あるいはピースの状態で揚重して
から施工フロアで組立てたり、または施工フロアに生産
ラインを設けて床版を製造したりしている。いずれの場
合も、重量が比較的に重い床版を施工フロアの床上で移
動させる必要があり、この運搬には施工フロアの床上を
移動可能なクレーン装置が用いられている。この場合、
建築物の柱で囲まれた1区画分の床材を2枚以上の床版
によって構成しているが、床版の大きさは1区画の大き
さによって変わるが比較的に大きなものとなる。この比
較的に大きな床版をクレーン装置で運搬する際には、床
版やクレーン装置が建築物の柱にぶつからないように、
直進走行したり、進行方向を切換える必要がある。この
クレーン装置には、床側または天井側にレールを形成
し、このレールに沿って移動する門型クレーン,天井ク
レーンがある。
【0003】図16に示す如く、施工フロア50の床5
1上を移動する門型クレーン1を以下に説明する。門型
クレーン1は、建築現場となる施工フロア50の床51
の上に互いに平行になるように配置されたレール52,
52上を前,後に移動する。この門型クレーン1は、レ
ール52,52上を走行する左,右,前,後の4個の走
行車輪2a〜2dと、各走行車輪2a〜2dが下端に枢
着された4本の脚部3a〜3dと、互いに対向する脚部
3a,3b間と脚部3c,3d間に橋絡された梁4a,
4cと、これ等前,後の梁4a,4c間でかつ梁4a,
4cの先端よりやや内側に橋絡された支持梁4b,4d
とから成るフレーム4と、前,後の梁4a,4cに平行
となるように支持梁4b,4d上に橋絡された荷吊り機
構固定梁5a,5cと、各荷吊り機構固定梁5a,5c
の上面に設けられた荷吊り機構としてのウインチ6b,
6dと、片側のウインチ6d,6dからワイヤ6w,6
wを介して吊り下げられた吊り下げ梁7dと、他側のウ
インチ6b,6bからワイヤ6w,6wを介して吊り下
げられた吊り下げ梁7bと、各吊り下げ梁7b,7dの
前,後に設けられたフック8a,8cとより構成され
る。脚部3a,3bと梁4aとにより逆U字状の門型フ
レームM1を構成し、脚部3c,3dと梁4cとにより
門型フレームM2を構成し、これらの互いに平行に対峙
する門型フレームM1,M2の梁4a,4c間を、互い
に平行な支持梁4b,4dで結合して門型クレーン1を
構成している。この場合、上記走行車輪2a〜2dは、
全体の荷重を移動できるような比較的大きな出力を持つ
図外のモータやエンジンで駆動される。なお、上記荷吊
り機構固定部5a,5cが設置された部分の支持梁4
d,4bの下面側は、各脚部3a〜3dの中央部分に設
けられた筋かい4sで支持される。
【0004】このような構成の門型クレーン1を用い
て、図17に示すようにストックヤードY2の隅部Y2
bに、製作ヤードY1で製作された床版70a,70b
…を積層するには、製作ヤードY1でこの床版70a,
70b…を1枚ずつウインチ6b,6dで吊り下げて、
製作ヤードY1から運搬する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の門型ク
レーン1は、移動時に梁73にぶつからないように、高
さが梁73よりも低くなるように脚部3a〜3dの長さ
が固定長に設定され、かつウインチ6b,6dによる運
搬対象物の吊り上げ高さに限界がある。これにより、床
版70fを上記ウインチ6b,6dによる吊上げの限界
高さ以上には積層できなかった。このため床上のスペー
スを高率的に使用できなかった。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、できるだけ多くの建築部材を積み重ね
て配置可能とクレーン装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この請求項1に係る発明
は、クレーン装置の脚部を伸縮自在としたものである。
【0008】この請求項2に係る発明は、脚部の床設置
側にエアベアリングを備えたものである。
【0009】この請求項3に係る発明は、脚部には、床
に接する車輪を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図11は本発明の実施の形
態1に係わるクレーン装置の構成を示す図であって、図
1はクレーン装置の簡略構成を示す斜視図、図2
(a),(b)はクレーン装置の簡略構成を示す平面
図、図3は駆動車輪部,エアベアリングの斜視図、図4
(a),(b)は駆動車輪部,エアベアリングの上面
図,側面図、図5は駆動車輪部の正面図、図6は脚部の
構成を示す側面図、図7は直進ガイド車輪部,切換車輪
部の斜視図、図8は直進ガイド車輪部,切換車輪部の側
面図、図9は直進ガイド車輪部,切換車輪部の正面図、
図10は直進ガイド車輪部と切換車輪部との配置位置を
示す平面図、図11はクレーン装置の動作を説明する側
面図を示し、図16ないし図17と同じものは同一の符
号を用いている。但し、図1では装置全体を簡略的に示
し、さらに荷吊り機構固定梁,ウインチ,吊り下げ梁,
フックとを破線で示している。
【0011】図1ないし図2に示す如く、門型クレーン
1の構成を以下に説明すると、従来例と比較して、従来
の走行車輪2a〜2dと脚部3a〜3dとの構成が異な
る。すなわち、各脚部3a〜3dの下側には、施工フロ
ア50の床51上に空気を吹き付けて門型クレーン1を
浮上させる浮上手段としての4つのエアベアリング10
a〜10dが設けられる。また、門型クレーン1の前,
後の一方の門型フレームM1の脚部3a,3bの下端側
には、駆動車輪14a,14bを有する駆動車輪部11
a,11bが設けられる。駆動車輪14a,14bは、
図2(a)に示す如く支持梁4b,4dと平行になって
門型クレーン1を直進方向にガイドする位置と、図2
(b)に示す如く進行方向を切換えるときに門型クレー
ン1の中心部1jを中心とする円1rの接線1a,1b
に平行な位置とに切換え可能である。一方、門型クレー
ン1の他方の門型フレームM2の脚部3c,3dには、
支持梁4b,4dに対して平行な直進ガイド車輪30
c,30d(図2,図10参照)を下側に有する直進ガ
イド車輪部12c,12dと、門型クレーン1の中心部
1jを中心とする円1rの接線1c,1dに平行な切換
車輪39c,39d(図2,図10参照)を下側に有す
る切換車輪部13c,13dとが設けられる。上記直進
ガイド車輪30c,30dは、図2(a)に示す如く門
型クレーン1を直進ガイドするときに下降して床51側
に接地し、切換車輪39c,39dは門型クレーン1を
図2(b)に示す如く左,右方向に回動させるときに床
51側に接地する。また、支持梁4dには、エア供給用
のホースを巻き取るリール4rが固定される。このホー
スの一端は、施工フロア50に配置される図外のコンプ
レッサに接続され、他端は脚部3a〜3d及びフレーム
4内のエア供給配管に接続される。このエア供給配管か
ら圧縮空気が圧送され、上記エアベアリング10a〜1
0dより吹出される。門型クレーン1は、図外の作業者
によって遠隔操作され、駆動車輪14a,14bの首振
り動作,駆動動作、直進ガイド車輪30c,30dと切
換車輪39c,39dとの昇降動作、脚部3a〜3dの
伸縮動作、ウインチ6b,6dの揚重動作等が制御され
る。
【0012】上記エアベアリング10a〜10dの構成
を説明すると、同一のエアベアリング部品を4つ用いて
構成しているので、エアベアリング10bの構成を説明
する。すなわち、図3(a)、図4(a),(b)に示
す如く、10kは後述のシリンダ固定部25が設けられ
た矩形状の天板、10pは天板10kの4辺から下方向
に折曲された折曲板、10eは一端が図外のエア供給配
管に接続されて天板10kの4隅方向に延長され、他端
が床51へ折曲された吹出配管、10gは吹出配管10
eの下端から床51方向へ拡開するラッパ状の吹出覆
部、10hは天板10kの4隅に設けられ、吹出配管1
0eからの圧縮空気が床51側へ吹き出される吹出部、
10tは上記天板10kから立設された筒部、10uは
後述する上,下部17の軸17jが貫通した軸固定板、
10fは筒部10tの上端に設けられたフランジであ
る。このフランジ10fは、後述する脚部3bの下側の
フランジ3fにボルト10v,ナット10nにより固定
される。これによれば、吹出部10hより吹出される加
圧空気により吹出覆部10gと床51との間に空気層が
形成され、門型クレーン1が床51より1cm程度浮上
することにより、20〜30t程度の重い運搬対象物を
吊った門型クレーン1が容易に移動可能となり、操作性
が向上する。また、吹出部10hから加圧空気を吹き出
さないようにして、折曲板10pを床51に接地させる
ことにより吹出部10hを破損させずに、エアベアリン
グ10a〜10dのみで、床51上に接地可能である。
【0013】上記各脚部3a〜3dは、下筒3mと上筒
3n及び筒部10tより成り、上筒3nが下筒3mの外
周をスライドして上,下方向に運動することにより、脚
部3a〜3dの全長が伸縮自在に構成される。上記脚部
3a〜3dは同一構成であるので、図6(a),(b)
に示す如く脚部3cの構成を説明すると、脚部3cは下
筒3mを有し、これは前述のフランジ3fを介して筒部
10tに接続され、上方向に延長する。60は下筒3m
の内側に水平方向に横架して固定された下固定軸、61
は上,下方向に延長して下端が下固定軸60に固定され
たロッド、62はロッド61の上端側が進退自在に挿通
されて、上記エアベアリング10a〜10dと同じエア
供給源で駆動されるシリンダ、63はシリンダ62の上
端を固定する上固定軸、3nは上固定軸63が上部の内
側に水平に横架され、下筒3mを収納する上筒である。
これによれば、筒部10tはエアベアリング10cを介
して床51に設置した状態にあり、この状態でシリンダ
62によってロッド61を下側に伸長させるように作動
させることによって、下固定軸60から受ける反作用で
シリンダ62が上方向に押上げられて、シリンダ62が
上固定軸63を介して上筒3nを上動させ、図6(b)
に示す如く上筒3nを上昇させて、結果として脚部3c
の全長を伸ばすことができる。なお、下筒3mの内径を
上筒3nの外径側よりも大きくして上筒3nを下筒3m
に収納し、これらの内部機構は図6(a),(b)に示
すように構成してもよい。また、上,下の伸縮機構はシ
リンダ,ピストン機構に限らずに、ラックギヤ,ピニオ
ンギヤ機構を用いてもよい。ロッド61をシリンダ62
方向に後退させることで、以上とは反対にシリンダ62
を下方向に移動させることができ、これに付随して上筒
3nを図6(a)に示す如く下降させて、脚部3cの全
長を縮めることができる。このようにして、脚部3a〜
3dは、伸縮自在に制御され、これにより門型クレーン
1の上部側全体を上,下動して、ウインチ6b,6dの
上,下位置を自在に調整できる。
【0014】図1ないし図5に示す如く、上記駆動車輪
部11a,11bは、脚部3a,3bの支持梁4b,4
dの下側に配置され、左右対称な構成であるので、駆動
車輪部11bの構成を説明する。すなわち、図3に示す
如く、駆動車輪部11bは駆動車輪14bを備える。1
4jは駆動車輪14bの回転軸であり、床51に対して
平行に設けられる。15は先端側のボルト14v(図5
参照)により固定された回転軸14jを駆動するモータ
であり、図外のバッテリーから電源が供給される。16
kは一側面側に上記駆動車輪14bと、他面側に固定
(図5参照)されたモータ15とが設けられた固定板、
16tは固定板16kの上端から水平に折り曲げられた
天板、16jは天板16kに立設された首振軸、16は
固定板16kと天板16tと首振軸16jとから成る首
振部、17は一端に設けられた穴17h(図5参照)を
首振軸16jが上,下に貫通し、他端が軸17jを中心
として回動自在な上,下部であり、支持梁4b,4dに
対して平行に設けられる。17uは上,下部17の他端
から互いに平行に突出し、軸17jが設けられた軸受板
であり、軸17jは前述したエアベアリング10bの筒
部10tの軸固定板10u,10u(図4(a)参照)
に貫通する。18は一端が上,下部17を貫通した首振
軸16jの上側にボルト18vにより固定され、他端が
水平方向のモータ15側に突出するクランクアーム、1
9はクランクアーム18の他端に軸19jを介して結合
されたロッド、20はロッド19を水平方向の前,後に
移動させるシリンダ、21は一端が軸21jを介してシ
リンダ20に固定され、他端が上,下部17に固定され
たシリンダ固定部、22は上,下部17の側面の中央か
ら水平方向に突出したロッド固定部、23は一端が軸2
2jを介してロッド固定部22に固定されたロッド、2
4はロッド23を斜め方向に上,下させ、エアベアリン
グ10a〜10dと同じエア供給源で駆動されるシリン
ダ、25は一端が軸25jを介してシリンダ24に固定
され、他端がエアベアリング10bの天板10kに固定
された前述のシリンダ固定部である。
【0015】これによれば、図4(b)において、シリ
ンダ24によってロッド23を斜め上側に押上げること
により、図示2点鎖線で示す如く駆動車輪14bを上,
下に可動でき、駆動車輪14bを床51に接地させた
り、持上げることができる。このときに後述する荷重の
調整が適正でなく、駆動車輪14bに加わる荷重が不足
して空回りして、門型クレーン1が駆動できない場合に
は、シリンダ24とロッド23とを結合する引っ張りば
ねを設け、進行方向をガイドできる程度の荷重を加える
ようにしてもよい。荷重が加わり過ぎる場合には、圧縮
ばねを設けて調整するようにしてもよい。
【0016】なお、図4(a)において、シリンダ20
によりロッド19を押し出したり、引っ張ることによ
り、図示2点鎖線で示す如く、クランクアームが首振軸
を中心として回動し、これにより首振部が回動して、支
持梁4b,4dに対して駆動車輪14bを任意の角度に
傾けられる。また、シリンダ20は、エアベアリング1
0a〜10dと同じエア供給源で駆動されるが、駆動車
輪14a,14bには大きな荷重が加わっていないため
に、首振動作には余り大きな力が要求されない。
【0017】つぎに、上記直進ガイド車輪部12c,1
2dと切換車輪部13c,13dの構成を説明するが、
図1に示す如く、直進ガイド車輪部12c,12d同
志、切換車輪部13c,13d同志は左右対称な構成で
あり、後述するようにそれぞれ取り付け位置と角度とが
異なるが、同一の車輪部品を4つ用いて構成しているの
で、ここでは直進ガイド車輪部12cの構成を説明す
る。すなわち、図7ないし図10に示す如く、30cは
支持梁4b,4dに平行に設けられた前述の直進ガイド
車輪、30jは直進ガイド車輪30cの回転軸であり、
支持梁4c,4dに対して直角になるとともに床51に
対して平行に設けられる。31uは直進ガイド車輪30
cの下側が床51に接地するために開口された矩形窓3
1wが中央に形成された底板、31sは底版31uの両
側から互いに平行に上方向に折曲され、下部中央を上記
回転軸30jが貫通する側板、31は底板31uと側板
31s,31sとより成る断面U字状の下取付部、32
a,32bは底板31uの矩形窓31wの両端に固定さ
れ、回転軸30jと平行になり側板31s,31sより
突出した下固定棒、33a,33bは一端が下固定棒3
2a,32bに固定された荷重調整スプリング、34
a,34bは底板31uの両端のボルト31v,31v
によって底板31uに固定されたロッド、35a,35
bはロッド34a,34bを上,下に移動させるシリン
ダ、35kはシリンダ35a,35bの上端から突出
し、図外のエア供給配管に接続される供給管、36tは
シリンダ35a,36bが固定された天板、36sは天
板36tの両側から互いに平行に下方向に折曲されて、
シリンダ35a,35bの外周を挟んで側板31s,3
1sの内側の途中まで突出した挟持板、36kは直進ガ
イド車輪30cの上側がぶつからないように挟持板36
sの下部中央が半円形状に切り欠かれた切欠部、36は
天板36tと挟持板36s,36sとより成る断面逆U
字状の上取付部、37a,37bは下固定棒32a,3
2bの上方で挟持板36s,36sを貫通し、上記荷重
調整スプリング33a,33bの他端が固定された上固
定棒、38はシリンダ35a,35bの上側に配置さ
れ、挟持板36s,36sより水平方向の外側に突出す
る固定天板、38v,38vは固定天板38を後述する
取付ブラケット40の下側に固定するボルトである。こ
れによれば、図8,9において、シリンダ35a,35
bによってロッド34a,34bを下側に押し下げるこ
とで、図示2点鎖線で示す如く直進ガイド車輪30cを
床51に接地させたり、持上げることができる。この場
合に、上記荷重調整スプリング33a,33bのばね力
を調整しておくことで、直進ガイド車輪30cに加わる
荷重を調整し、直進ガイド車輪30cが空回りせずに進
行方向をガイドできる程度の荷重が直進ガイド車輪30
cに加えられる。
【0018】図10に示す如く、上記取付ブラケット4
0は、板状の矩形部40kと、切換車輪部13cが取り
付けられた突出部40tとより構成される。なお、図1
0において破線で示す如く、上述した直進ガイド車輪部
12cが支持梁4b,4dに対して平行に配置され、直
進ガイド車輪部12cと同様に構成された切換車輪部1
3cは、図2でも示したように、門型クレーン1の中心
部1jから切換車輪39cまでを半径として描かれる円
1rの接線1cに平行になるように配置される。これに
より、上記切換車輪39cの回転軸は、回転軸の延長方
向が図2に示した門型クレーン1の中心部1jを通り、
かつ床51に対して平行になるように設けられる。ま
た、上記取付ブラケット40の上面には取付部材41の
一端が固定され、この取付部材41の他端は、エアベア
リング10cの上面に固定される。
【0019】上記門型クレーン1を用いて、運搬対象物
として床版を運搬して、積み重ねて配置する動作を、図
11を用いて以下に説明する。この場合、ストックヤー
ドY2の隅部Y2bに、ウインチ6b,6dで最大に引
上げて、既に5枚の床版70a〜70eが配置され、製
作ヤードY1では6枚目の床版70fが製作されるもの
として、上記ストックヤードY2の隅部Y2bとは反対
側の隣接の製作ヤードY1側から門型クレーン1を用い
て、上記床版70a〜70eの上に6枚目の床版70f
を積み重ねて配置する例を示す。
【0020】まず、製作ヤードY1で門型クレーン1の
ウインチ6b,6dから床版70fを吊り下げ、製作ヤ
ードY1からストックヤードY2の一方の隅部Y2a
に、梁73をくぐらせながら移動する。梁73をくぐら
せるときは、図11(a)に示す如く、脚部3a〜3d
を縮ませ、門型クレーン1の高さを梁73より低く設定
し、ウインチ6b,6dが梁73にぶつからないように
する。床版の積み上げ高さが高くなってくると、門型ク
レーン1がストックヤードY2の一方の隅部Y2aに入
ってから、図11(b)に示す如く、脚部3a〜3dを
伸ばし、門型クレーン1の高さを高く設定して、吊り下
げた床版70fの下側が配置された最上部の床版70e
より高くなるようにウインチ6b,6dを持上げる。こ
のとき、ウインチ6b,6dが施工フロア50の天井5
3にぶつからないようにする。この状態で、図11
(c)に示す如く床版70fを隅部Y2bの床版70a
〜70eの上側に前進させ、ウインチ6b,6dにより
床版70fを徐々に下降させて床版70eの上に積み重
ねて配置する。門型クレーン1を製作ヤードY1まで後
退させ、上述の動作を繰返して、床版70fの上にさら
に7,8枚目の床版を積み重ねていく。
【0021】これによれば、脚部3a〜3dが伸縮自在
に構成され、ウインチ6b,6dを上,下に調整できる
ので、梁73を容易にくぐり抜けることができ、梁73
を有するヤード内を自在に走行できる。また、ウインチ
6b,6dを上側に押上げることができるので、ウイン
チ6b,6dで高い位置に床版70fを持上げることが
でき、従来例よりも高く床版70a〜70fを積み上げ
ることができ、例えば床版70a〜70fの上に床版を
1〜2枚程度多く積み重ねることができる。積み重ねら
れる床版の数は、床版の厚みによっても変わるが、ウイ
ンチ6b,6dを天井53より若干低く設定したとき
に、ウインチ6b,6dで最大に引上げた床版の下側
が、ストックヤードY2に積み重ねられた最上部の床版
の上側より高ければ、積み重ねて配置できる。また、ア
ームを備えたクレーン装置を用いて、アームの先端から
床版70fを吊り下げ、アームを伸縮又は回動させて床
版70eの上に配置することが考えられるが、アームを
用いると片持ち支持となり、バランスをとるためにクレ
ーン装置が大型のものとなり、汎用性が高いとは言い難
い。
【0022】本実施の形態1では、従来例よりも大きな
ストックヤードY2に床版70a〜70fを配置する例
を示したが、門型クレーン1の高さが高く設定された状
態で移動したときに、門型クレーン1の上側がぶつかっ
て、門型クレーン1が移動できなくなるような梁73や
天井53等の障害物や建築構造物がなければよく、例え
ば吹き抜けや屋外等でも適用でき、この場合、脚部3a
〜3dを最大に伸ばした高さによって積み重ねられる床
版の数が決まる。また、伸縮自在な脚部3a〜3dの上
側にウインチ6b,6dが搭載されたフレーム4を取り
付け、ウインチ6b,6dをフレーム4ごと持上げた場
合を説明したが、フレーム4の支持梁4b,4dにウイ
ンチ6b、6dを上,下方向に伸縮する機構により取り
付けてもよく、伸縮機構としてはエアシリンダ,ピスト
ン機構、ラックギヤピニオンギヤ機構、パンタグラフ機
構等を用いればよい。
【0023】実施の形態2.上記実施の形態1では、エ
アベアリング10a〜10dより成る浮上手段により、
門型クレーン1を浮上させて門型クレーン1を走行させ
る場合につき説明したが、この浮上手段を別途構成して
床版70a〜70eの下側に敷いて、床版70a〜70
eも浮上して移動させるようにしてもよい。すなわち、
図12に示す、床版浮上用の浮上手段としてのエアベア
リングカセットK1〜K4を用意する。これは、下側開
口の箱体の下側中央に、前,後方向に平行なガイド車輪
80を有するガイド車輪部81が設けられる。このガイ
ド車輪部81は、一端が上取付部36の両側から突出
し、他端が左,右の折曲板10p,10pの内側に固定
された支持棒82,82により固定される。左,右の一
方の折曲板10pには、エアベアリング10a〜10d
と同じエア供給源に接続されたエア供給配管83が貫通
し、各吹出配管10eに接続される。また、天板10k
の上側は、床版70a〜70eを配置できるように平坦
に構成される。これによれば、図13に示す如く同一構
成の4個のエアベアリングカセットK1〜K4をストッ
クヤードY2で積層された床版70a〜70eの4隅の
下側に挿入し、床版70a〜70eを床51から浮上さ
せて床版70a〜70eを仮置ヤードY3まで移動でき
る。従って、仮置ヤードY3で床版70fを門型クレー
ン1で持上げてから、床版70a〜70eを浮上させて
床版70fの下に移動させ、床版70fを降ろすこと
で、仮置ヤードY3で床版70a〜70eの上に床版7
0fを積層することが可能となる。この場合、エアベア
リングカセットK1〜K4によれば、作業者が床版70
a〜70eを押したときに、ガイド車輪80により進行
方向が規制されるので、床版70a〜70eが思わぬ方
向に進むことなく床版70fの下側に安全に移動させる
ことができる。なお、図14に示す如くストックヤード
Y3で積層した後の全部の床版70a〜70fを、エア
ベアリングカセットK1〜K4を用いてストックヤード
Y2等、施工フロア50の床51上をどこへでも移動で
きる。
【0024】なお、エアベアリングカセットK1〜K4
を取り付けたが、床版70a〜70eの下側の4隅に車
輪を取り付け、床51上を走行させて床版70fの下側
に移動させるようにしてもよい。また、1枚の床版70
fをウインチ6b,6dで吊り下げて床版70a〜70
eの上に積み重ねた場合を説明したが、床版を複数積み
重ねた状態で、例えば、図15(a)に示す如く、3枚
を積み重ねた床版70f〜70hを門型クレーン1で吊
り下げ、床版70f〜70hを最上部の床版70eより
高く持ち上げ、床版70a〜70eの上に配置するよう
にしてもよい。さらに、図15(b)に示す如く、7枚
を積み重ねた床版70b〜70hを門型クレーン1で持
上げてから、配置された1枚の床版70aの上に積み重
ねてもよい。また、床版70a〜70eの上に床版70
fを積み重ねたが、ストックヤードY2に積み重ねられ
られて配置された床版70a〜70fの上側から、1枚
の床版70f又は複数の床版を門型クレーン1で持上げ
てから、仮置ヤードY3やその他のヤードに配置しても
よく、上述の手順とは逆に行えばよい。
【0025】また、床版70a〜70hを運搬した場合
について説明したが、これに限定されるものでなく、柱
や梁やプレキャスト部材等の建築部材を運搬することが
できる。また、本実施の形態はエアベアリング10a〜
10dを備えたが、従来のように床版70a〜70hの
運搬ルートに沿って床51にレール52を敷設し、この
レール52上を走行する走行車輪2a〜2dであって
も、本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、クレーン装置の脚部を伸縮自在としたので、できる
だけ多くの建築部材を積み重ねて配置できる。
【0027】請求項2の発明によれば、脚部の床設置側
にエアベアリングを備えたので、重い運搬対象物を吊っ
た門型クレーンを作業者が押すだけで移動でき、操作性
が向上する。
【0028】請求項3の発明によれば、脚部には、床に
接する車輪を備えたので、門型クレーンの進行方向が規
制されるために思わぬ方向に進むことなく、レールを形
成せずに直進して、安全に運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るクレーン装置の
簡略構成を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1に係るクレーン装置の簡略構成
を示す平面図である。
【図3】 実施の形態1に係わる駆動車輪部の構成を示
す斜視図である。
【図4】 実施の形態1に係わる駆動車輪部の構成を示
す上面図,側面図である。
【図5】 実施の形態1に係わる駆動車輪部の構成を示
す正面図である。
【図6】 実施の形態1に係わる脚部の構成を示す側面
図である。
【図7】 実施の形態1に係わる直進ガイド車輪部,切
換車輪部の構成を示す斜視図である。
【図8】 実施の形態1に係わる直進ガイド車輪部,切
換車輪部の構成を示す側面図である。
【図9】 実施の形態1に係わる直進ガイド車輪部,切
換車輪部の構成を示す正面図である。
【図10】 実施の形態1に係わる直進ガイド車輪部,
切換車輪部の配置位置を示す平面図である。
【図11】 実施の形態1に係わるクレーン装置の動作
を説明する側面図である。
【図12】 実施の形態2に係わるエアベアリングカセ
ットの構成を説明する斜視図である。
【図13】 実施の形態2に係わるクレーン装置の動作
を説明する側面図である。
【図14】 実施の形態2に係わるクレーン装置の動作
を説明する側面図である。
【図15】 実施の形態2に係わるクレーン装置の動作
を説明する側面図である。
【図16】 従来の門型クレーンの構成を説明する簡略
斜視図である。
【図17】 従来の門型クレーンの動作を説明する側面
図である。
【符号の説明】
1 門型クレーン、3a〜3d 脚部、3m 下筒、3
n 上筒、4 フレーム、6b,6d ウインチ、10
a〜10d エアベアリング、70a〜70h 床版、
Y1 製作ヤード、Y2 ストックヤード、Y3 仮置
ヤード。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷吊り機構を備えたクレーン装置におい
    て、クレーン装置の脚部を伸縮自在としたことを特徴と
    するクレーン装置。
  2. 【請求項2】 脚部の床設置側にエアベアリングを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置。
  3. 【請求項3】 脚部には、床に接する車輪を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載のクレーン装置。
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