JP6177156B2 - 建物 - Google Patents

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本発明は、屋根ユニットを備えた建物に関するものである。
住宅等の建物においては、エアコン等の建物設備が天井部に埋め込まれた状態で設置されていることがある。例えば、吊りボルトを介してエアコンを支持する横架材が天井裏に設けられ、天井部にはエアコンを居住空間に露出させる天井開口部が設けられた構成がある(例えば特許文献1参照)。この構成において、横架材は、柱や梁等の建物躯体に固定されている。
特開平5−149574号公報
ところで、コンビニエンスストアといった中規模店舗等を構成する建物において、建物構造の工業化を図ることを目的として、屋根面材を有する屋根ユニットを工場で製造し、その屋根ユニットをトラック等で建築現場に運搬し、建築現場において複数の屋根ユニットを建物本体の上に設置することで屋根を構築する技術がある。
ここで、建物本体の上に屋根ユニットが設置された建物においては、建物設備が屋根ユニットに対して固定されていることがある。この場合、工場において建物設備を屋根ユニットに対して固定しておき、屋根ユニットを建物設備ごと建築現場に運搬することで、建物設備の設置に関して建築現場での作業負担を軽減することができる。
しかしながら、建物設備が天井開口部を通じて居住空間に露出している構成など、建物設備が屋根ユニットから下方に突出した状態で設けられている構成では、屋根ユニットの運搬に際して建物設備が支障になることが懸念される。例えば、建物設備が邪魔になって屋根ユニットをトラックに適正に積むことができず、建物設備や屋根ユニットが変形したり破損したりするということが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、屋根ユニットを用いて屋根が構築された建物において、建物設備の設置に関して建築現場での作業負担を軽減し、しかも、屋根ユニットを好適に運搬することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお、以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の発明の建物は、屋内空間(屋内空間15)を有する建物本体(建物本体12)と、前記建物本体の上に設けられた屋根ユニット(屋根ユニット21)と、前記屋根ユニットから前記屋内空間に向けて突出した突出位置(突出位置N1)に設けられた建物設備(空調装置37)と、前記屋根ユニット及び前記建物本体の少なくとも一方に対して固定され、前記建物設備を前記突出位置に保持している保持手段(昇降機構61)と、を備え、前記建物設備は、前記突出位置より高い位置に退避した退避位置(収納位置N2)から下方に向けて移動することで前記突出位置に配置され、且つ該突出位置にて前記保持手段により保持されているものであり、前記退避位置にある場合において、当該建物設備を前記突出位置に移動させることが可能な移動手段(昇降機構61)により前記屋根ユニットに連結された状態になっており、前記移動手段は、前記建物設備を前記退避位置に配置した退避状態と、該建物設備を前記突出位置に配置した突出状態とに、同建物設備を前記屋根ユニットに連結した状態のままで移行可能であることを特徴とする。
第1の発明によれば、屋根ユニットにおいて建物設備が退避位置に移動可能になっているため、工場において建物設備を屋根ユニットに取り付けた後、建物設備付きの屋根ユニットを工場から建築現場に運搬する場合などには、建物設備を退避位置に移動させておくことで、その建物設備が屋根ユニットの運搬の支障になりにくい状態にすることができる。このため、屋根ユニットの運搬に際して建物設備や屋根ユニットが変形したり破損したりすることを抑制できる。しかも、建物設備は屋根ユニットに連結された状態のまま退避位置から突出位置に移動するため、工場において建物設備を退避位置に仮に設置する作業や、建築現場において建物設備を突出位置に移動させる作業を容易化することができる。
以上により、屋根ユニットを用いて構築された建物において、建物設備の設置に関して建築現場での作業負担を軽減し、しかも、屋根ユニットを好適に運搬することができる。
第2の発明では、第1の発明において、前記移動手段は、前記建物設備を前記退避位置から前記突出位置に移動させた状態で、該建物設備が前記突出位置よりも低い位置に移動することを規制するものである。
第2の発明によれば、建築現場において建物設備を退避位置から突出位置に移動させる場合に、建物設備が突出位置より低い位置に意図せずに移動することや、建物設備が下降し過ぎて移動手段から離脱することなどを抑制できる。しかも、建物設備を退避位置から下方に移動させるという容易な作業によりその建物設備が突出位置に配置されことになるため、突出位置に対する建物設備の位置合わせを行う際の作業負担を軽減できる。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記屋根ユニットは、上弦材(上弦材31)及び下弦材(下弦材32)を含んで構成された屋根フレーム(屋根フレーム22)と、前記屋根フレームの上に設けられた屋根面材(屋根面材23)と、を有しており、前記建物設備は、前記突出位置にある場合に前記下弦材より下方に突出した状態になっている一方で、前記退避位置にある場合に前記下弦材より上方に収納された状態になっており、前記移動手段は、前記屋根フレームの前記上弦材に対して固定されている。
第3の発明によれば、屋根フレームにおいて、移動手段が上弦材に対して固定されているため、建物設備の位置に関係なく移動手段が建物設備を吊り下げ支持した構成を実現できる。この構成では、例えば移動手段が下弦材に対して固定された構成とは異なり、移動手段の固定対象よりも建物設備が高い位置に移動することがないため、移動手段を平面視において建物設備に重なる位置に配置することが可能となる。したがって、建物設備がエアコン等の重量物であっても、その建物設備を移動手段及び上弦材により適正に支持することができる。
第4の発明では、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記移動手段は、上下方向に延び、前記屋根ユニットと前記建物設備とを連結する連結部材(連結部材67)と、前記屋根ユニットに対して前記連結部材を回動可能に接続している屋根側軸部(屋根側軸部69)と、前記屋根側軸部から所定間隔で配置され、前記建物設備に対して前記連結部材を回動可能に接続している設備側軸部(装置側軸部68)と、を有し、鉛直方向に対する前記連結部材の傾斜角度が所定角度に保持されることで前記退避状態に保持され、前記傾斜角度が小さくなる向きで前記連結部材が前記屋根側軸部を軸として回動することで前記退避状態から前記突出状態に移行するものである。
第4の発明によれば、連結部材が屋根ユニットに対して回動するため、建物設備は、連結部材の回動に伴って斜め上方に引き上げられることで退避位置に移動し、その引き上げが緩められることで突出位置に移動することになる。このため、建物設備の荷重が連結部材に加えられた状態を維持したまま、その建物設備の高さ位置を変更することが可能になっている。
ここで、建物設備と屋根ユニットとにワイヤ等の掛け渡し具を掛け渡すことで、この建物設備を退避位置に保持し、その状態で屋根ユニットを運搬する方法が考えられる。この場合、例えば建物設備の荷重の全てが連結部材及び掛け渡し具のうち一方だけに加えられる構成とは異なり、建物設備の荷重が連結部材と掛け渡し具とに分散されるため、連結部材や掛け渡し具に加えられる荷重を低減できる。したがって、非常に高い強度を有する専用具ではなく汎用品を掛け渡し具として使用した場合でも、建物設備を退避位置に適正に保持することができる。
しかも、連結部材に対する建物設備の角度が設備側軸部により変更されるため、建物設備の昇降に関係なく、水平方向に対する建物設備の角度を常に適正な角度に保つことが可能となる。したがって、屋根ユニットの運搬に際して、建物設備が適正な向きに保たれていないことに起因してその建物設備に異常が生じるということを回避できる。
第5の発明では、第4の発明において、前記連結部材は、互いに平行に延びた状態で横並びに複数設けられており、これら連結部材においては、前記屋根側軸部と前記設備側軸部との離間距離が同じにされている。
第5の発明によれば、建物設備が水平方向に対して傾くことを抑制しながらその建物設備を昇降させる構成を、複数の連結部材により簡易に実現できる。この場合、建物設備を退避位置から突出位置に移動させる前後で、水平方向に対する建物設備の角度が同じになるため、収納位置において屋根ユニットに対する建物設備の設置角度を調整しておくことで、建物設備を突出位置に移動させた後にその建物設備の設置角度を再び調整するという必要がない。したがって、建築現場において建物設備を突出位置に設置する際の作業負担を更に軽減することができる。
第6の発明では、第4又は第5の発明において、前記移動手段は、着脱可能な掛け渡し具(掛け渡し具75)が前記建物設備と前記屋根ユニットとに掛け渡された状態で装着されている場合に、前記退避状態に保持されるものであり、前記屋根ユニットは、前記建物本体の上に立設された複数のトラス(長手トラス27、短手トラス28)を有しており、前記複数のトラスには、第1トラス(長手トラス27)と、該第1トラスに交差する方向に延び且つ同第1トラスに連結された第2トラス(短手トラス28)とが含まれており、前記第1トラス及び前記第2トラスのうち、一方に対して前記屋根側軸部が固定されており、他方に前記掛け渡し具の装着が可能になっている。
第6の発明によれば、建物設備が退避位置に保持されている場合、建物設備の荷重が連結部材と掛け渡し具とを介して第1トラスと第2トラスとに分散されるため、運搬時の揺れなどに伴って、建物設備の重量よりも大きな大荷重が連結部材や掛け渡し具を介して屋根ユニットに瞬間的に加えられたとしても、屋根ユニットは、その大荷重に対して第1トラス及び第2トラスという複数のトラスで耐えることができる。
しかも、第1トラス及び第2トラスは、異なる方向に延びた状態で互いに連結されているため、例えばこれらトラスが連結されていない構成とは異なり、互いに支え合う状態で建物設備からの荷重に耐えることができる。したがって、建物設備付き屋根ユニットにおいて、運搬に際して建物設備からの荷重により屋根ユニットの変形や破損が生じにくい構成を実現できる。
第7の発明では、第6の発明において、前記屋根ユニットは、略直方体形状に形成されており、前記第1トラスは、前記屋根ユニットの長手方向に延びた長手トラスであり、前記屋根ユニットの短手方向に沿って複数設けられており、前記第2トラスは、前記屋根ユニットの短手方向に延び、隣り合う前記第1トラスに掛け渡されている短手トラスであり、隣り合う前記第1トラスには、前記移動手段を支持する支持部材(支持部材62)が、これら第1トラスに掛け渡された状態で固定されており、前記移動手段は、前記連結部材が前記第1トラスに沿って回動して傾斜することで前記退避状態に移行するものであり、前記支持部材を挟んで隣り合う前記第2トラスのうち一方と前記建物設備とに、前記屋根ユニットの長手方向に沿って延びた状態で前記掛け渡し具が掛け渡されることで、該退避状態に保持されるものである。
直方体状の屋根ユニットをトラック等の車両で運搬する場合、屋根ユニットはその長手方向が車両の進行方向となる向きで車両に積まれると、車両が発進したり停止したりする際などに、屋根ユニットの長手方向に移動する向きで建物設備に慣性力が加えられることになる。
これに対して、第7の発明によれば、連結部材及び掛け渡し具の両方が屋根ユニットの長手方向に沿って延びた状態で建物設備を退避位置に保持することができる。このため、屋根ユニットの運搬に際して屋根ユニットの長手方向に移動する向きで建物設備に慣性力が加えられたとしても、連結部材及び掛け渡し具の引っ張り力や突っ張り力を、慣性力に抗して建物設備を退避位置に保持する力として作用させることができる。したがって、例えば連結部材や掛け渡し具が屋根ユニットの短手方向に沿って延びた状態で建物設備が退避位置に保持されている場合に比べて、建物設備が屋根ユニットに対して相対的に移動しにくい構成を実現できる。
第8の発明では、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記移動手段は、前記屋根ユニットの高さ方向に沿って伸縮することで、前記退避状態としての縮み状態と、該縮み状態より長い前記突出状態としての伸び状態とに移行するものである。
第8の発明によれば、移動手段が屋根ユニットの高さ方向に沿って伸縮するため、移動手段を伸縮させた場合に、建物設備が突出位置に対して高さ方向に交差する方向にずれることを抑制できる。したがって、例えば移動手段の伸縮に伴って建物設備が高さ方向及びその高さ方向に交差する方向の両方に移動する構成に比べて、建物設備の位置合わせ作業を容易化できる。
第9の発明では、第1乃至第8のいずれかの発明において、前記移動手段は、前記突出状態にある場合に、前記建物設備を吊り下げ支持していることで前記保持手段として前記建物設備を前記突出位置に保持するものである。
第9の発明によれば、移動手段により保持手段が構成されているため、建築現場において移動手段を状態移行させることで建物設備を突出位置に移動させた後、保持手段を屋根ユニットや建物設備に取り付ける作業や、屋根ユニットや建物設備から移動手段を取り外す作業を行う必要がなく、移動手段を突出状態に保持するという容易な作業を行うことで、突出位置に対する建物設備の設置作業を完了することができる。
建物の構成を示す図 屋根フレームの斜視図 昇降機構の構成を示す縦断面図 空調装置周辺の平面図 屋根ユニットがトラックに積載された状態を示す図 別の昇降機構の構成を示す概略図
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の建物を鉄骨軸組工法により構築された建物として具体化しており、この建物は、店舗や事務所などとして使用することが可能になっている。図1は建物10の構成を示す図、図2は屋根フレーム22の斜視図である。なお、図1においては、(a)に建物10の斜視図を示し、(b)に建物10の分解斜視図を示す。
図1(a),(b)に示すように、建物10は、基礎11の上に設けられた建物本体12と、建物本体12の上に設けられた屋根13とを有している。建物本体12は、略直方体形状とされており、その外壁14により囲まれた屋内空間15(図3参照)を有している。外壁14には、窓部や出入口等の開口部が設けられており、その開口部には、ドアや窓サッシといった建具が設けられている。なお、建物10の外周面のうち幅方向に延びる一側面が建物正面(ファサード)とされており、その正面側には、屋根13に正面側に向けて突出した庇部が設けられている。
建物本体12は、基礎11に立設されている複数の柱16と、それら柱16の上端部同士を連結している大梁17とを有している。柱16には、ラチス柱と間柱とが含まれており、ラチス柱は、複数の柱部とそれら柱部を連結するラチス(補強材)とを含んで構成され、間柱は、角形鋼により形成されている。柱16は、外壁14と一体になっている壁付き柱とされており、外壁14に沿って並べられている。大梁17は、H形鋼により形成されており、各柱16の上に設置されている。また、大梁17は、外壁14に沿って延びている。
なお、外壁14において建物正面を形成する部分には、窓ガラスが横並びに複数設けられている窓ガラス領域があり、窓ガラス領域においては窓ガラスが嵌め殺し式とされている。窓ガラス領域においては、隣り合う窓ガラスの間に間柱が配置されている。
屋根13は、陸屋根(フラットルーフ)とされており、建物10の奥行き方向を傾斜方向とした水勾配を有している。屋根13は、奥行き方向の中間部分が上方に向けて突出した形状になっており、その中間部分から正面側及び奥側のそれぞれに向けて下方に傾斜している。屋根13の屋根面においては、正面側に向けて下方に傾斜した部分が第1屋根面13aとされ、奥側に向けて下方に傾斜した部分が第2屋根面13bとされている。なお、図1(a),(b)においては、屋根面13a,13bが水勾配を有していることを明確に図示するために、水勾配の角度を実際よりも大きくしてある。
屋根13は、建物本体12の上に設置された複数の屋根ユニット21を有している。屋根ユニット21は、直方体状に形成されており、その長手方向を建物10の奥行き方向にした向きで、建物10の幅方向に沿って横並びに複数設けられている。屋根ユニット21は、外壁14における建物正面側の部分と建物奥側の部分とに掛け渡された状態になっており、これら建物正面側の部分や建物奥側の部分に配置された大梁17や柱16により支持されている。
屋根ユニット21は、直方体状の屋根フレーム22と、その屋根フレーム22を上方から覆う屋根面材23とを有している。屋根面材23は、金属材料により形成された板材とされている。ここで、屋根13においては、第1屋根面13aが折板材により形成されており、第2屋根面13bが平板により形成されている。第1屋根面13aにおいては、折板材の折り目が水勾配に沿って延びる向きで設置されている。
図2に示すように、屋根フレーム22は、長尺状の鋼材が複数組み合わされることで形成された立体トラスとされており、内部空間を有している。屋根フレーム22は、その屋根フレーム22の長手方向に沿って延びている長手トラス27と、短手方向に沿って延びている短手トラス28とを有している。長手トラス27及び短手トラス28は、互いに直交する平面トラスであり、これら長手トラス27及び短手トラス28を組み合わせることで屋根フレーム22が立体トラスになっている。
屋根フレーム22において、長手トラス27は屋根フレーム22の短手方向に沿って一対並べて設けられている。屋根フレーム22においては、一対の長手トラス27の間の空間が内部空間に相当する。短手トラス28は、屋根フレーム22の長手方向に沿って複数並べて設けられており、各短手トラス28は、一対の長手トラス27を連結している。短手トラス28は、一対の長手トラス27の間に設けられており、それら長手トラス27に掛け渡された状態になっている。
長手トラス27及び短手トラス28は、上下に対向配置された上弦材31及び下弦材32と、これら上弦材31と下弦材32とを連結する斜材33とをそれぞれ有している。長手トラス27及び短手トラス28は、いずれも平行トラスとされている。長手トラス27及び短手トラス28のそれぞれにおいて、斜材33は弦材31,32の延びている方向に沿って複数並べられており、各斜材33は弦材31,32の間に設けられている。各斜材33は、鉛直方向に対してそれら斜材33が並ぶ方向に傾斜している。
なお、上弦材31、下弦材32及び斜材33は、それぞれ鋼材としての溝形鋼により形成されており、それぞれの溝部の開放側を水平方向に向けて配置されている。長手トラス27においては、上弦材31、下弦材32及び斜材33の各溝部が屋根フレーム22の短手方向を向いており、短手トラス28においては、各溝部が屋根フレーム22の長手方向を向いている。
長手トラス27においては、下弦材32が水平方向に延びている一方で、上弦材31は第1屋根面13aに沿って傾斜している。上弦材31の傾斜角度は、第1屋根面13aの傾斜角度(水勾配)と同じ大きさになっている。長手トラス27の上弦材31においては、建物奥側の端部が上端になり、建物奥側の端部が下端になっている。この場合、屋根フレーム22においては、その長手方向が上弦材31の傾斜している傾斜方向になり、長手トラス27が傾斜トラスに相当する。なお、図2における上弦材31の手前側端部が上端部になっており、建物奥側に配置されることになる。
これに対して、短手トラス28においては、上弦材31及び下弦材32がいずれも水平方向に延びている。短手トラス28の上弦材31は、一対の長手トラス27の上弦材31の間に設けられており、その端面が長手トラス27の上弦材31の側面に溶接等により固定されている。同様に、短手トラス28の下弦材32は、一対の長手トラス27の下弦材32の間に設けられており、その端面が長手トラス27の下弦材32の側面に溶接等により固定されている。なお、短手トラス28は、長手トラス27に直交する直交トラスに相当する。
長手トラス27は、鉛直方向に延びている束材34を有している。束材34は、斜材33と同様に、上弦材31と下弦材32とを連結するものであり、それら弦材31,32に沿って斜材33と横並びに複数設けられている。また、束材34は、屋根フレーム22の短手方向において短手トラス28に横並びに配置されている。長手トラス27において、束材34は屋根フレーム22の長手方向の端部及び中間位置の両方に配置されている。屋根フレーム22においては、一対の長手トラス27の各束材34の間に短手トラス28が配置されており、短手トラス28が長手トラス27の束材34により補強されている。なお、束材34は、角形鋼により形成されている。
建物10には、建物設備としての空調装置37が設置されている。ここで、空調装置37について図3、図4を参照しつつ説明する。図3は昇降機構61の構成を示す縦断面図、図4は空調装置37周辺の平面図である。なお、図3、図4においては、(a)に空調装置37が突出位置N1にある場合の図を示し、(b)に空調装置37が収納位置N2にある場合の図を示す。また、図3においては斜材33の図示を省略し、図4においては装置側アタッチメント65の図示を省略している。
図3(a)に示すように、建物10は、屋内空間15の天井部41を有している。天井部41は、屋根ユニット21に対して固定された天井下地42と、その天井下地42に取り付けられた天井面材43とを有している。天井下地42は、野縁や野縁受け等を有しており、屋根ユニット21の屋根フレーム22に取り付けられている。天井面材43は、石膏ボード等により形成されており、天井下地42の下側に配置されている。この場合、天井面材43が屋根フレーム22から下方に離間した状態にあることなどにより、天井面材43の下面(天井面)は屋根フレーム22の下弦材32の下面から所定距離だけ離間している。また、天井面は水平方向に延びている。
天井面材43の上方には天井裏空間44が設けられており、天井裏空間44と屋内空間15とは天井面材43により上下に仕切られている。天井裏空間44は、屋根面材23と天井面材43との間に形成されており、天井裏空間44には、屋根ユニット21の内部空間が含まれている。
空調装置37は、天井部41に埋め込まれた状態で設置されている。空調装置37は、装置本体37aと、装置本体37aを下方から覆い隠す化粧パネル37bとを有している。天井部41には、天井面材43を貫通した天井開口部45が形成されており、装置本体37aが天井開口部45を通じて天井裏空間44に入り込んだ状態になっている。装置本体37aの下面は、天井面材43の下面と同じ高さ位置に配置されており、化粧パネル37bが装置本体37aの下面と天井面材43の下面とに掛け渡された状態で設けられている。
装置本体37aは、屋内空間15に空調空気を供給する給気口51と、屋内空間15の空気を還気として取り込む還気口52とを有している。給気口51及び還気口52は、下方に向けて開放されており、装置本体37aの下面に沿って横並びに配置されている。還気口52は、装置本体37aの下面の中央位置にもうけられており、給気口51は、還気口52の外周側に複数設けられている。複数の還気口52は、装置本体37aの周縁部に沿って所定間隔で横並びに配置されている。なお、化粧パネル37bは、給気口51及び還気口52に連通された通気孔を有している。
装置本体37aの下面は天井面と平行に延びており、複数の還気口52は、天井面に沿って並べられている。この場合、各還気口52は、いずれも同じ高さ位置に配置されている。ちなみに、屋根ユニット21においては、下弦材32は天井面と平行に延びており、隣り合う下弦材32の並び方向も天井面と平行になっている。
図3(a)、図4(a)に示すように、空調装置37は、複数の屋根ユニット21のうち1つの屋根ユニット21に上下に重なる位置に配置されており、その屋根ユニット21に対して固定されている。装置本体37aは、一対の長手トラス27の間において、隣り合う短手トラス28a,28bの間に配置されており、屋根ユニット21の内部空間に下方から入り込んだ状態になっている。この場合、装置本体37aは、その上端が下弦材32の上面より高い位置に配置されている一方で、屋根フレーム22から下方に突出している。この場合の空調装置37の高さ位置を突出位置N1と称する。なお、下弦材32からの装置本体37aの突出寸法は、天井面材43の下面と下弦材32の下面との離間距離と同じ大きさになっている。
建築現場において建物10が構築される場合、屋根ユニット21は工場にて製造された後、建築現場に運搬されて建物本体12の上に設置される。ここで、空調装置37は工場において屋根ユニット21に取り付けられ、屋根ユニット21は、空調装置37が取り付けられた状態で建築現場に運搬される。この場合、空調装置37が屋根フレーム22から下方に突出した状態では、屋根ユニット21の運搬に際して空調装置37が支障になることが懸念される。
これに対して、屋根ユニット21には、空調装置37の昇降を可能とする昇降機構61が設けられており、空調装置37は、昇降機構61により昇降することで、突出位置N1とその突出位置N1より高い位置である収納位置N2とに移動することが可能になっている。このため、屋根ユニット21を工場から建築現場に運搬する際には空調装置37を収納位置N2に配置しておき、屋根ユニット21を建築現場に運搬した後は、空調装置37を突出位置N1に移動させることで、屋根ユニット21及び空調装置37の工業化を図りつつ、屋根ユニットの運搬に際して空調装置37が支障になることを抑制できる。
図3(b)に示すように、空調装置37は、収納位置N2にある場合に屋根ユニット21の内部空間に収納された状態になる。この場合、装置本体37aの下面は屋根フレーム22の下弦材32の下面と同じ高さ位置又はそれより若干高い位置に配置されている。ここで、空調装置37を昇降させる場合には、装置本体37aから化粧パネル37bが取り外されており、装置本体37aが突出位置N1及び収納位置N2に移動することになる。空調装置37においては、装置本体37aの高さ寸法が、屋根フレーム22における最も高さ寸法の小さい部分(上弦材31の下端側の部分)の高さ寸法より小さくされており、装置本体37aが収納位置N2にある場合でも、その装置本体37aは屋根フレーム22から上方に突出せず、屋根面材23に接触しないようになっている。
図3(a),(b)、図4(a),(b)に示すように、昇降機構61は、支持部材62を介して屋根フレーム22に固定されている。支持部材62は、上弦材31の下側に配置され、その上弦材31に溶接やボルト等により固定されている。支持部材62は、溝形鋼により形成され、一対の上弦材31に掛け渡された横架材であり、天井面に平行に延びている。支持部材62は、屋根ユニット21の長手方向に沿って横並びに複数設けられており、それら支持部材62は、屋根ユニット21の短手方向に沿って互いに平行に延びている。
隣り合う支持部材62は、互いに同じ高さ位置に配置されている。ここで、各支持部材62を上弦材31の高さ位置に合わせて設置すると、上弦材31が水勾配に沿って傾斜していることに起因して、隣り合う支持部材62のうち水勾配の上流側の支持部材62が下流側の支持部材62に比べて高い位置に配置されることになる。これに対して、上流側の支持部材62については、上弦材31の下面との間にスペーサ部材が挟み込まれることなどにより低い位置に配置され、それによって、隣り合う支持部材62の高さ位置が同じにされている。この場合、支持部材62が天井面に沿って並んでいることになる。
昇降機構61は、空調装置37に取り付けられた装置側アタッチメント65と、支持部材62を介して屋根フレーム22に取り付けられた屋根側アタッチメント66と、これらアタッチメント65,66を連結する連結部材67と、連結部材67を装置側アタッチメント65に回動可能に接続している装置側軸部68と、連結部材67を屋根側アタッチメント66に回動可能に接続している屋根側軸部69とを有している。この場合、連結部材67は、アタッチメント65,65及び支持部材62を介して屋根ユニット21と空調装置37とを連結していることになる。
装置側アタッチメント65は、空調装置37を挟んで横並びに一対設けられており、それぞれ空調装置37の側面に対して固定されている。装置側アタッチメント65は、上下方向において空調装置37の上端と下端との間の中間位置に設置されており、天井面材43の上面より高い位置に配置されるようになっている。なお、装置側アタッチメント65は、平面視で空調装置37の周縁部に沿って延びた枠形状とされていてもよい。この場合、装置側アタッチメント65は、一対設けられている必要はなく、1つの枠体として空調装置37に対して固定されていればよい。
屋根側アタッチメント66は、装置側アタッチメント65の上方において、支持部材62の下側に配置されている。屋根側アタッチメント66は、屋根ユニット21の長手方向に沿って延びており、隣り合う支持部材62に掛け渡された状態になっている。屋根側アタッチメント66は、その上面が各支持部材62の下面に重ねられた状態で、ボルト等により支持部材62のそれぞれに固定されている。
連結部材67は、上下方向に沿って延びている吊りボルト等の長尺部材であり、横並びに複数設けられている。連結部材67は、屋根ユニット21の長手方向及び短手方向のそれぞれに沿って複数ずつ横並びに配置されている。連結部材67においては、その下端部に装置側軸部68が設けられ、その上端部に屋根側軸部69が設けられており、これら軸部68,69の離間距離は各連結部材67において同じにされている。つまり、複数の連結部材67について、各装置側軸部68が同じ高さ位置に配置されているとともに、各屋根側軸部69が同じ高さ位置に配置されている。この場合、各連結部材67においては、屋根側軸部69を軸とした装置側軸部68の回動半径が同じになっている。なお装置側軸部68が設備側軸部に相当する。
装置側軸部68及び屋根側軸部69においては、それぞれの軸線が屋根ユニット21の短手方向に延びている。この場合、空調装置37は、屋根側軸部69を軸とした連結部材67の回動に伴って屋根ユニット21の長手方向に移動し、移動した場合でも、装置側軸部68を軸とした連結部材67の回動により水平状態(空調装置37の下面が天井面と平行に延びた状態)が保持される。
空調装置37は、昇降機構61により突出位置N1に保持されている。この場合、昇降機構61は突出状態になっており、空調装置37を突出位置N1に保持する保持手段に相当する。昇降機構61は、突出状態にある場合に、連結部材67が鉛直方向に延びていることで空調装置37を吊り下げ支持している。連結部材67の回動に伴って空調装置37が昇降する構成において、連結部材67が鉛直方向に沿って下方に延びていることで昇降機構61が突出状態にある場合、その空調装置37が最も低い位置に配置されていることになるため、昇降機構61は空調装置37が突出位置N1よりも低い位置に移動することを規制していることになる。
空調装置37は、各連結部材67が上弦材31に対して回動し、且つこの空調装置37が各連結部材67に対して回動することで、下面を天井面と平行にした状態(水平状態)のまま昇降する。ここで、連結部材67の回動に伴う装置側軸部68の移動軌跡Pは円弧状になっており、この移動軌跡Pに沿って空調装置37が移動することになる。空調装置37は、屋根ユニット21の長手方向において水勾配の下流側に向けて斜め上方に移動することで、突出位置N1から収納位置N2に移動することになる。この場合、空調装置37は、この空調装置37を挟んで隣り合う短手トラス28a,28bのうち水勾配の下流側の短手トラス28a側に近付き、上流側の短手トラス28bから遠ざかることになる。
空調装置37は、突出位置N1から収納位置N2に移動した場合に、突出位置N1から高さHだけ高い位置であり、突出位置N1から幅Wだけ水平方向にずれた位置に移動したことになる。ここで、空調装置37の上下方向の移動距離である高さHは、下弦材32の下面と天井面との離間距離と同じ又はそれより若干大きくされており、水平方向の移動距離である幅Wは、突出位置N1にある場合の空調装置37と水勾配の下流側の短手トラス28bとの離間距離より小さくされている。換言すれば、屋根ユニット21の内部においては、空調装置37が突出位置N1から収納位置N2に移動可能な移動スペースが確保されていることになる。
なお、昇降機構61は、保持手段に加えて、空調装置37を収納位置N2から突出位置N1に移動させる移動手段に相当する。また、空調装置37の収納位置N2は退避位置に相当し、昇降機構61について、空調装置37を収納位置N2に移動させた状態が退避状態に相当する。さらに、昇降機構61は、空調装置37を屋根ユニット21に連結した状態のまま状態移行することで空調装置37を昇降させることになる。
また、昇降機構61は、突出位置N1から収納位置N2への空調装置37の移動を付勢する付勢部材71を有している。付勢部材71は、連結部材67と屋根側アタッチメント66とに掛け渡された状態で設けられた引きバネであり、空調装置37が収納位置N2から突出位置N1に移動することに伴って伸びるものである。このため、空調装置37が収納位置N2から下方に向けて移動する場合に、付勢部材71の付勢力により空調装置37の移動速度が小さくなる。したがって、空調装置37が突出位置N1に到達した際の衝撃を和らげることができる。また、連結部材67の回動に伴って空調装置37が突出位置N1を通り過ぎて収納位置N2とは反対側の短手トラス28bに接触するということを抑制できる。
次に、空調装置37の設置手順について図3〜図5を参照しつつ説明する。図5は、屋根ユニット21がトラックTに積載された状態を示す図である。なお、図5においては、(a)にトラックTを側面から見た図を示し、(b)にトラックTを背面から見た図を示す。
屋根ユニット21を工場にて製造し、その工場において空調装置37を屋根ユニット21に対して取り付ける。工場においては、屋根フレーム22を製造し、その屋根フレーム22を作業床等の作業面の上に載置する。そして、空調装置37を上方から屋根フレーム22の内部空間に入り込ませることで収納位置N2に配置する。この場合、空調装置37も屋根フレーム22と同様に作業面の上に載置する。その後、空調装置37に昇降機構61を取り付け、その昇降機構61を支持部材62を介して屋根フレーム22に固定する。ここで、昇降機構61が取り付けられる場合、空調装置37が既に収納位置N2に配置されているため、昇降機構61は収納状態を保ったまま屋根フレーム22に取り付けられることになる。
そして、図3(b)、図4(b)に示すように、隣り合う短手トラス28a,28bのうち水勾配の下流側の短手トラス28aと、空調装置37とに掛け渡した状態で掛け渡し具75を装着する。掛け渡し具75は、ワイヤ等の線状部75aと、線状部75aの両端に取り付けられた引っ掛け部75bとを有している。作業者は、掛け渡し具75を、線状部75aを屋根ユニット21の長手方向に延ばした状態で、一方の引っ掛け部75bを装置側アタッチメント65の奥部や孔に引っ掛け、他方を短手トラス28aの上弦材31の溝部やフランジに引っ掛けることで、これら短手トラス28bと空調装置37とに装着する。この場合、掛け渡し具75は、屋根フレーム22及び空調装置37に対して着脱可能な状態になっており、空調装置37は、突出位置N1から上方に退避しており、屋根ユニット21から下方に突出しない状態になっている。
なお、支持部材62が固定された長手トラス27が第1トラスに相当し、掛け渡し具75が装着された短手トラス28が第2トラスに相当する。また、掛け渡し具75は、屋根ユニット21の短手方向に沿って連結部材67に対応した位置のそれぞれに配置されており、空調装置37と装置側アタッチメント65との接続部分に対して引っ掛けられている。
その後、屋根ユニット21を昇降機構61及び空調装置37ごとトラックTに積み、工場から建築現場に運搬する。トラックTの荷台T1には、3個の屋根ユニット21を積載することが可能になっている。トラックTは、荷台T1を挟んで立設された支柱T2と、トラックTの幅方向において隣り合う支柱T2に掛け渡された横架材T3とを有している。横架材T3は、上下2段に配置されており、各段においてトラックTの長さ方向に複数並べられている。荷台T1においては、その荷台T1の積載面と1段目(下側)の横架材T3との間のスペース、1段目と2段目(上側)との間のスペース、2段目の上側のスペースが、それぞれ屋根ユニット21が積載される積載スペースになっている。
屋根ユニット21においては、水勾配を有していることに起因して、長手方向の一方の端部(高端部という)の高さ寸法が他方の端部(低端部という)の高さ寸法より大きくされており、上下に隣り合う屋根ユニット21は、高端部と低端部とが上下に並ぶ向きで積載されている。なお、屋根ユニット21は、屋根面材23を上側にした向きで積載されている。
また、上下に隣り合う屋根ユニット21の離間距離は、空調装置37が突出位置N1にある場合の屋根フレーム22からの空調装置37の突出寸法(高さH)よりも小さくなっており、空調装置37が突出位置N1にある状態で屋根ユニット21をトラックTに積載すると、空調装置37が上下の他の屋根ユニット21やトラックTの積載面などに接触して、屋根ユニット21を適正な状態で積載できないことが懸念される。これに対して、空調装置37が収納位置N2に配置されている場合には、空調装置37が屋根ユニット21から下方に突出していないため、空調装置37が支障になって屋根ユニット21を適正な状態で積載できないという事態を回避できる。
屋根ユニット21を建築現場に運搬し、建物本体12の上に設置した後、掛け渡し具75を取り外し、空調装置37を収納位置N2から突出位置N1に移動させる。この場合、空調装置37が振り子のように突出位置N1を繰り返し通過するという事態の発生が付勢部材71の付勢力により抑制される。
空調装置37を突出位置N1に配置した後、装置本体37aから化粧パネル37bを取り外し、天井開口部45から装置本体37aが下方に露出する状態で天井部41を構築する。ここでは、装置本体37aや装置側アタッチメント65を、屋根フレーム22や天井下地42にビス等により固定することで、天井部41に対して装置本体37aが相対的に移動しないようにする。そして、装置本体37aに化粧パネル37bを取り付ける。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
屋根ユニット21において、空調装置37が突出位置N1と収納位置N2とに移動可能になっているため、空調装置37を収納位置N2に移動させておくことで、屋根ユニット21を工場から建築現場に運搬する際に、空調装置37や屋根ユニット21が変形したり破損したりすることを抑制できる。しかも、空調装置37は屋根ユニット21に連結された状態のまま移動可能になっているため、工場において空調装置37を収納位置N2に仮に設置する作業や、建築現場において空調装置37を突出位置N1に移動させる作業を容易化できる。したがって、空調装置37の設置に関して建築現場での作業負担を軽減し、しかも、屋根ユニット21を好適に運搬することができる。
昇降機構61の連結部材67に空調装置37が固定されているため、空調装置37が突出位置N1より低い位置に移動することや、空調装置37が連結部材67に対して相対的に下降して昇降機構61から離脱することなどを抑制できる。このため、空調装置37を下方に向けて移動させるという容易な作業によりその空調装置37が突出位置N1に配置されることになるため、突出位置N1に対する空調装置37の位置合わせを行う際の作業負担を軽減できる。
空調装置37が連結部材67により吊り下げ支持されているため、連結部材67が固定された支持部材62に平面視で重なる位置に空調装置37を配置することが可能となる。したがって、重量物である空調装置37を、屋根ユニット21の上弦材31や支持部材62、昇降機構61などにより適正に支持することができる。
昇降機構61において連結部材67を回動させるという容易な作業により空調装置37を昇降させることができる。しかも、連結部材67に対する空調装置37の角度が装置側軸部68により変更されるため、屋根側軸部69を軸とした連結部材67の回動に関係なく、空調装置37を水平状態で保つことが可能となる。したがって、屋根ユニット21の運搬に際して、空調装置37が適正な向きに保たれていないことに起因してその空調装置37に異常が生じるということを回避できる。
各連結部材67において屋根側軸部69と装置側軸部68との離間距離が同じにされているため、各連結部材67の回動に伴って空調装置37が昇降する際に、その空調装置37が水平方向に対して傾くことを抑制できる。この場合、水平方向に対する空調装置37の設置角度を収納位置N2において調整しておくことで、突出位置N1に移動させた後に角度調整を再び行う必要がない。
屋根ユニット21においては、昇降機構61が支持部材62を介して長手トラス27に固定されている一方で、掛け渡し具75が短手トラス28に装着されるため、空調装置37の荷重を長手トラス27と短手トラス28とに分散させることができる。このため、運搬時の揺れなどに伴って、空調装置37の重量よりも大きな大荷重が連結部材67や掛け渡し具75を介して屋根ユニット21に加えられたとしても、屋根ユニット21は、その大荷重に対して長手トラス27及び短手トラス28という複数のトラスで耐えることができる。
しかも、長手トラス27と短手トラス28とは、異なる方向に延びた状態で互いに連結されているため、例えばこれらトラスが連結されていない構成とは異なり、互いに支え合う状態で空調装置37からの荷重に耐えることができる。したがって、空調装置37が取り付けられた屋根ユニット21において、運搬に際して空調装置37からの荷重により屋根ユニット21の変形や破損が生じにくい構成を実現できる。
屋根ユニット21において、掛け渡し具75により空調装置37が収納位置N2で保持されている場合、連結部材67及び掛け渡し具75の両方が屋根ユニット21の長手方向に沿って延びた状態になっている。このため、トラックTによる屋根ユニット21の運搬に際して、トラックTの発進や停止に伴って屋根ユニット21の長手方向に向いた慣性力が空調装置37に加えられたとしても、連結部材67や掛け渡し具75の引っ張り力や突っ張り力を、慣性力に抗して空調装置37を収納位置N2に保持する力として作用させることができる。したがって、空調装置37が収納位置N2にある場合に、例えば連結部材67や掛け渡し具75が屋根ユニット21の短手方向に沿って延びている構成に比べて、トラックTの進行方向に沿って空調装置37が屋根ユニット21に対して相対的に移動しにくい構成を実現できる。
空調装置37は、昇降機構61により突出位置N1に保持されているため、空調装置37を突出位置N1に保持するための専用部材を上弦材31に固定する作業や、昇降機構61を屋根ユニット21から取り外す作業を行う必要がない。したがって、昇降機構61を突出状態に移行させるという容易な作業により、空調装置37を突出位置N1に設置する作業を完了することができる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)昇降機構61により空調装置37が昇降する構成は、上記実施形態に限られない。ここでは、別の昇降機構61の構成について図6(a)〜(d)を参照しつつ説明する。なお、図6(a)〜(d)においては、空調装置37や屋根ユニット21の図示を省略している。
昇降機構61においては、連結部材67が伸縮することで空調装置37が昇降する構成としてもよい。例えば、図6(a)に示すように、連結部材67が、一対の脚部81とこれら脚部81の端部同士を回動可能に接続した接続軸部82とを有し、脚部81同士の交差角度が小さくなることで連結部材67が縮み、脚部81同士の交差角度が大きくなることで連結部材67が伸びる構成とする。この構成では、一対の脚部81のうち一方が装置側軸部68を介して装置側アタッチメント65に接続され、他方が屋根側軸部69を介して屋根側アタッチメント66に接続されており、空調装置37は連結部材67の伸縮に伴って鉛直方向に移動する。
なお、付勢部材71は、一対の脚部81の中間部分同士に掛け渡された状態で設けられており、それによって、脚部81同士が折れ曲がることを付勢している。この場合、付勢部材71は、連結部材67が伸びることに抗して付勢力を発揮するため、空調装置37がいる。この場合、脚部81同士の交差角度が大きくなることに抗して付勢部材71が付勢力を発揮するため、昇降機構61が突出状態に移行した際の衝撃を和らげることができる。
連結部材67が伸縮する構成としては、連結部材67が長尺状のアーム部を複数有し、各アーム部がそれぞれの長手方向に沿って相対的にスライド移動可能な構成が挙げられる。例えば、連結部材67が一対のアーム部を有し、一方のアーム部が他方のアーム部に対してスライド移動する構成とする。
また、昇降機構61がリンク機構を形成しており、リンク機構の動作に伴って空調装置37が昇降する構成としてもよい。例えば、図6(b)に示すように、連結部材67が屋根側軸部69を軸に回動する構成において、装置側軸部68が空調装置37の下面と平行にスライド移動可能とされ、装置側軸部68のスライド移動に伴って装置側アタッチメント65が昇降する構成とする。この構成では、連結部材67の回動に伴って、空調装置37を円弧に沿って移動させるのではなく、上下方向に直線的に移動させることが可能となる。この場合、空調装置37を移動させるための移動スペースを上下方向に沿って延びた空間とすればよいため、天井裏空間44という限られた空間において移動スペースを確保しやすくなる。
さらに、装置側軸部68が屋根側軸部69より高い位置に移動可能な構成としてもよい。例えば、図6(c)に示すように、屋根側軸部69が屋根フレーム22の上弦材31に対して固定されているのではなく、下弦材32に固定された構成とする。この構成では、昇降機構61がリンク機構を形成しており、リンク機構の動作に伴って空調装置37が昇降する。具体的には、図6(b)に示す構成と同様に、装置側軸部68が装置側アタッチメント65に沿って水平方向にスライド移動可能であり、連結部材67の回動に伴って装置側軸部68がスライド移動することで、装置側アタッチメント65が昇降する。この構成では、空調装置37が収納位置N2にある場合には、装置側軸部68が屋根側軸部69より高い位置にある一方で、空調装置37が突出位置N1に移動することで、装置側軸部68が屋根側軸部69より低い位置に移動する。
なお、図6(c)においては、屋根側軸部69が屋根側アタッチメント66を介さずに支持部材62に固定されており、屋根側アタッチメント66は設けられていない。
昇降機構61が、空調装置37が突出位置N1に移動した際の衝撃を和らげるダンパを有していてもよい。例えば、図6(d)に示すように、昇降機構61において、屋根側アタッチメント66と装置側アタッチメント65とが連結部材としてのダンパ85により連結された構成とする。ダンパ85は、シリンダ86と、そのシリンダ86内に入り込んだロッド87とを有しており、シリンダ86に対してロッド87が移動することで伸縮可能になっている。この昇降機構61においては、空調装置37が突出位置N1に到達した際の衝撃がダンパ85により和らげられることになる。
(2)上記実施形態では、保持手段及び移動手段の両方が昇降機構61により構成されていたが、昇降機構61が移動手段を構成する一方で、昇降機構61とは別のものが保持手段を構成していてもよい。例えば、昇降機構61が空調装置37を収納位置N2から突出位置N1に移動させた後、空調装置37を吊り下げ支持する吊りボルト等の吊り部材が新たに取り付けられた構成とする。この構成では、吊り部材においては、その上端部が支持部材62に固定され、その下端部が空調装置37に固定されている。この場合、吊り部材が空調装置37を突出位置N1に保持する保持手段に相当する。なお、吊り部材は、屋根ユニット21に対して固定されていれば、上弦材31や屋根側アタッチメント66に固定されていてもよく、空調装置37を支持していれば、装置側アタッチメント65に固定されていてもよい。
吊り部材が保持手段として空調装置37を突出位置N1に保持している状態では、昇降機構61が空調装置37を支持していない状態になっていてもよい。例えば、空調装置37が突出位置N1に移動し、吊り部材が取り付けられた後は、連結部材67がアタッチメント65,66から取り外されたり、昇降機構61自体が屋根ユニット21から取り外されたりしていてもよい。
(3)上記実施形態では、屋根側軸部69と装置側軸部68との離間距離(屋根側軸部69を軸とした装置側軸部68の回動半径)が各連結部材67において同じであれば、各連結部材67について屋根側軸部69同士の高さ位置や装置側軸部68同士の高さ位置が異なっていてもよい。この場合でも、空調装置37の下面が天井面に平行に延びた状態を保持したまま、連結部材67の回動に伴って空調装置37を移動させることができる。
また、連結部材67は、装置側軸部68を介さずに、空調装置37(装置側アタッチメント65)に対して回動しない状態でその空調装置37に対して固定されていてもよい。この場合、空調装置37は、収納位置N2に移動することで天井面に対して傾斜した状態になるが、その状態であっても空調装置37を収納位置N2に保持することは可能である。
(4)空調装置37は、突出位置N1より高い位置に退避した退避位置に保持されるのであれば、必ずしも収納位置N2に保持されなくてもよい。つまり、収納位置N2は、退避位置の一例であり、退避位置は収納位置N2に限られない。例えば、空調装置37の下端部が屋根ユニット21から下方に突出した位置が退避位置とされた構成とする。この構成でも、空調装置37を突出位置N1より上方に退避させた状態で屋根ユニット21を運搬することが可能になるため、屋根ユニット21の運搬に際して空調装置37が支障になる可能性を低減できる。
(5)上記実施形態では、空調装置37が突出位置N1にある場合に、その空調装置37の上端部が屋根ユニット21内に入り込んだ状態になっていたが、空調装置37の上端部が屋根ユニット21内に入り込んでいない状態になっていてもよい。つまり、空調装置37は、突出位置N1にある場合に屋根ユニット21から下方に離間した位置に配置されていてもよい。
(6)上記実施形態では、空調装置37が突出位置N1にある場合に、連結部材67が鉛直方向に延びた状態で空調装置37を吊り下げ支持していたが、連結部材67は、空調装置37が突出位置N1にある場合に鉛直方向に対して傾斜した状態になっていてもよい。
(7)上記実施形態では、空調装置37が天井部41に埋め込まれた状態で設けられていたが、空調装置37は天井部41に埋め込まれていなくてもよい。例えば、屋内空間15が天井部41を有していない構成とする。この構成においても、空調装置37は、突出位置N1にあることで屋根ユニット21から下方に突出した状態になっており、収納位置N2にあることで屋根ユニット21内に収納された状態になる。
(8)モータ等の駆動部の駆動に伴って昇降機構61が空調装置37を昇降させる構成としてもよい。例えば、屋根側軸部69に対して駆動部が設けられ、駆動部が駆動することで連結部材67が屋根側軸部69を軸として回動する構成とする。
(9)建物設備は、空調装置37でなく、換気扇や照明器具などとされていてもよい。この場合、換気扇や照明器具などについて、建築現場での施工に際して作業負担を軽減できる。
(10)上記実施形態では、支持部材62の固定対象が長手トラス27とされ、掛け渡し具75の装着対象が短手トラス28とされていたが、この関係を入れ替えて、支持部材62の固定対象が短手トラス28とされ、掛け渡し具75の装着対象が長手トラス27とされていてもよい。例えば、隣り合う短手トラス28に支持部材62が掛け渡された状態で固定され、連結部材67の回動に伴って空調装置37が屋根ユニット21の短手方向に沿って移動し、掛け渡し具75が長手トラス27に装着される構成とする。
また、長手トラス27及び短手トラス28のうち一方が、支持部材62の固定対象及び掛け渡し具75の装着対象とされていてもよい。例えば、連結部材67の回動に伴って空調装置37が屋根ユニット21の短手方向に沿って移動し、連結部材67の支持部材62が掛け渡された一対の長手トラス27のうち、一方に掛け渡し具75が装着される構成とする。
(11)上記実施形態では、支持部材62が一対の長手トラス27に掛け渡された状態でそれら長手トラス27のそれぞれに固定されていたが、支持部材62は、1つの長手トラス27に固定されていてもよい。例えば、支持部材62が一方の長手トラス27から他方の長手トラス27に向けて突出した状態で設けられた構成とする。
また、支持部材62は、上弦材31ではなく、下弦材32や斜材33、束材34などに固定されていてもよい。
(12)昇降機構61は、掛け渡し具75を用いなくても空調装置37を収納位置N2に保持するものであってもよい。例えば、昇降機構61が連結部材67の回動を阻止するストッパを有する構成とする。ストッパは、連結部材67の回動を阻止する阻止状態と、回動を許可する許可状態とに移行可能であり、ストッパを阻止状態に移行させることで、空調装置37が収納位置N2に保持することが可能となる。
10…建物、12…建物本体、15…屋内空間、22…屋根フレーム、23…屋根面材、27…第1トラスとしての長手トラス、28…第2トラスとしての短手トラス、31…上弦材、32…下弦材、37…建物設備としての空調装置、61…保持手段及び移動手段としての昇降機構、62…支持部材、67…連結部材、68…設備側軸部としての装置側軸部、69…屋根側軸部、75…掛け渡し具、N1…突出位置、N2…退避位置としての収納位置。

Claims (9)

  1. 屋内空間を有する建物本体と、
    前記建物本体の上に設けられた屋根ユニットと、
    前記屋根ユニットから前記屋内空間に向けて突出した突出位置に設けられた建物設備と、
    前記屋根ユニットに対して固定され、前記建物設備を前記突出位置に保持している保持手段と、
    を備え、
    前記建物設備は、前記突出位置より高い位置に退避した退避位置から下方に向けて移動することで前記突出位置に配置され、且つ該突出位置にて前記保持手段により保持されているものであり、前記退避位置にある場合において、当該建物設備を前記突出位置に移動させることが可能な移動手段により前記屋根ユニットに連結された状態になっており、
    前記移動手段は、前記建物設備を前記退避位置に配置した退避状態と、該建物設備を前記突出位置に配置した突出状態とに、同建物設備を前記屋根ユニットに連結した状態のままで移行可能であることを特徴とする建物。
  2. 前記移動手段は、前記建物設備を前記退避位置から前記突出位置に移動させた状態で、該建物設備が前記突出位置よりも低い位置に移動することを規制するものであることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記屋根ユニットは、
    上弦材及び下弦材を含んで構成された屋根フレームと、
    前記屋根フレームの上に設けられた屋根面材と、
    を有しており、
    前記建物設備は、前記突出位置にある場合に前記下弦材より下方に突出した状態になっている一方で、前記退避位置にある場合に前記下弦材より上方に収納された状態になっており、
    前記移動手段は、前記屋根フレームの前記上弦材に対して固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記移動手段は、
    上下方向に延び、前記屋根ユニットと前記建物設備とを連結する連結部材と、
    前記屋根ユニットに対して前記連結部材を回動可能に接続している屋根側軸部と、
    前記屋根側軸部から所定間隔で配置され、前記建物設備に対して前記連結部材を回動可能に接続している設備側軸部と、
    を有し、鉛直方向に対する前記連結部材の傾斜角度が所定角度に保持されることで前記退避状態に保持され、前記傾斜角度が小さくなる向きで前記連結部材が前記屋根側軸部を軸として回動することで前記退避状態から前記突出状態に移行するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記連結部材は、互いに平行に延びた状態で横並びに複数設けられており、これら連結部材においては、前記屋根側軸部と前記設備側軸部との離間距離が同じにされていることを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記移動手段は、着脱可能な掛け渡し具が前記建物設備と前記屋根ユニットとに掛け渡された状態で装着されている場合に、前記退避状態に保持されるものであり、
    前記屋根ユニットは、前記建物本体の上に立設された複数のトラスを有しており、
    前記複数のトラスには、第1トラスと、該第1トラスに交差する方向に延び且つ同第1トラスに連結された第2トラスとが含まれており、
    前記第1トラス及び前記第2トラスのうち、一方に対して前記屋根側軸部が固定されており、他方に前記掛け渡し具の装着が可能になっていることを特徴とする請求項4又は5に記載の建物。
  7. 前記屋根ユニットは、略直方体形状に形成されており、
    前記第1トラスは、前記屋根ユニットの長手方向に延びた長手トラスであり、前記屋根ユニットの短手方向に沿って複数設けられており、
    前記第2トラスは、前記屋根ユニットの短手方向に延び、隣り合う前記第1トラスに掛け渡されている短手トラスであり、
    隣り合う前記第1トラスには、前記移動手段を支持する支持部材が、これら第1トラスに掛け渡された状態で固定されており、
    前記移動手段は、前記連結部材が前記第1トラスに沿って回動して傾斜することで前記退避状態に移行するものであり、前記支持部材を挟んで隣り合う前記第2トラスのうち一方と前記建物設備とに、前記屋根ユニットの長手方向に沿って延びた状態で前記掛け渡し具が掛け渡されることで、該退避状態に保持されるものであることを特徴とする請求項6に記載の建物。
  8. 前記移動手段は、前記屋根ユニットの高さ方向に沿って伸縮することで、前記退避状態としての縮み状態と、該縮み状態より長い前記突出状態としての伸び状態とに移行するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  9. 前記移動手段は、前記突出状態にある場合に、前記建物設備を吊り下げ支持していることで前記保持手段として前記建物設備を前記突出位置に保持するものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物。
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