JP2011202439A - 建物ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】建物ユニット以外に用いられる外壁パネルの輸送作業の改善を図り、ひいては建物の施工に関する作業性の向上を図る。
【解決手段】建物ユニット20は、複数の柱21と上下の大梁22,23とを有しこれら柱21及び大梁22,23が立方体状に連結されてなり、柱21及び大梁22,23により囲まれた四方のユニット開口部のうち、建物完成状態で外壁パネルが取り付けられる外壁面開口部に対して、ユニット製造工場にて第1パネル50Aが先付け固定されている。また、建物ユニット20には、建物施工前において、建物完成状態で建物ユニット以外の構造体に対して取り付けられることになる第2パネル50Bが仮固定されている。第2パネル50Bは、外壁面開口部とは異なるユニット開口部において、上下の大梁22,23に連結した状態で仮固定されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えばユニット離隔配置工法の建物に用いられる建物ユニットに関するものである。
複数の建物ユニットからなるユニット式建物において、建物の設計自由度を高める等の目的から複数の建物ユニットを離し置きにする構成が検討されている。かかる構成では、建物としてユニット数の削減を図ることができる、建物ユニットが離し置きされた中間部分を設計自由度の高い空間として用いることができる等のメリットが得られる。この場合、複数の建物ユニットを所定の間隔を設けて配置し、その間に、建物ユニットとは異なる構造部(中間構造部)を形成して居室を設けること等が考えられる。こうして2つの建物ユニットを離し置きする建物に関する先行技術として、例えば特許文献1の建物が知られている。
特許文献1では、上階部分と下階部分とからなり、所定間隔をおいて対向配置した建物ユニット間を床パネルで連結するユニット式建物が開示されている。床パネルの設置手法としては、下階ユニットの天井梁の側部に、同天井梁に平行に連結梁(ジョイントビーム)を固定し、その連結梁に床パネルを固定することとしている。
特開2004−250915号公報
しかしながら、上記のように建物ユニットを離し置きしてその中間部分に中間構造部を設ける場合、以下に示す不都合が生じる。つまり、ユニット離隔配置工法の建物は、建物ユニットにより構築されるユニット構造部と、それとは異なる構成の中間構造部とを含んでおり、前者については、ユニット製造工場にてユニット躯体の製造と共に建物ユニットへの外壁パネルの取り付けが行われる。これにより、ユニット製造工場から建物の施工現場へのユニット輸送時には、外壁パネルを固定した状態(先付けした状態)で建物ユニットがトラック等による輸送される。これに対し、中間構造部については、外壁パネルの取付相手としての建物ユニットが存在しないため、施工現場への輸送に際して各外壁パネルを個別に輸送することが強いられる。そのため、建物ユニットをトラック等で輸送するにあたり、荷台への外壁パネルの積み込み作業を要する、輸送に必要なトラック数が多くなる等の不都合が生じる。
なお、こうした問題は、ユニット離隔配置工法の建物のみならず、建物ユニット以外の部分に壁部材を設置しようとする場合の全般に生じうるものであると考えられる。例えば、ユニット構造部の外側に張出部分を設ける場合に、その張出部分の外壁パネルを別途輸送しようとすれば、同様の不都合が生じると考えられる。
本発明は、建物ユニット以外に用いられる外壁パネルの輸送作業の改善を図り、ひいては建物の施工に関する作業性の向上を図ることを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の発明では、複数の柱(柱21)と上下の大梁(天井大梁22、床大梁23)とを有しこれら柱及び大梁が立方体状に連結されてなり、前記柱及び前記大梁により囲まれた四方のユニット開口部のうち、建物完成状態で外壁パネルの取付面となる外壁面開口部に対して、ユニット製造工場にて第1外壁パネル(第1パネル50A)が先付け固定される建物ユニットであり、建物施工前において、建物完成状態で建物ユニット以外の構造体に対して取り付けられることになる第2外壁パネル(第2パネル50B)が仮固定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、建物ユニット以外の構造体に取り付けられる第2外壁パネルであっても、第1外壁パネルと同様に、ユニット製造工場から建物施工現場に、建物ユニットに一体化した状態で輸送することができる。その結果、建物ユニット以外に用いられる外壁パネルの輸送作業の改善を図り、ひいては建物の施工に関する作業性の向上を図ることができる。
第2の発明では、前記外壁面開口部とは異なるユニット開口部において、前記上下の大梁に連結した状態で前記第2外壁パネルが仮固定されている。
建物ユニットにおいて外壁面開口部とは異なるユニット開口部では、建物施工前において大梁が露出しており、また、同ユニット開口部は空き開口部になっている。本発明では、これを利用して第2外壁パネルを仮固定するものである。この場合、第2外壁パネルにより空き開口部の少なくとも一部を塞ぐことができ、建物ユニットを施工現場へ輸送する際においてユニット内部に収容した各種建材や家具等がユニット外部に出てしまうことを抑制できる。
第3の発明では、前記第2外壁パネルは外壁面材(外壁面材51)とその裏面側に固定されたフレーム部材(下地フレーム52)とを有し、前記フレーム部材には、前記外壁面材とは反対側に凹み部(切欠凹部53a)が形成されており、前記上下の大梁に前記凹み部を配置させて前記第2外壁パネルが仮固定されている。
上記構成によれば、建物ユニットの大梁に凹み部を配置させて第2外壁パネルを仮固定することで、建物ユニットに仮固定された状態での第2外壁パネルのユニット側方への張出量を極力少なくすることができる。これにより、例えばトラック輸送の際など寸法制限がある場合にも好都合な構成を実現できる。
第4の発明では、前記外壁面開口部に固定されている第1外壁パネルの外側に、当該第1外壁パネルに重ねて前記第2外壁パネルが仮固定されている。
上記構成によれば、建物ユニットの保管状態(例えば製造完了後、現場施工までの期間において保護カバー等が被せられた状態)での通気性確保の都合などからユニット開口部を開放状態のままにしておきたい場合に好都合な構成を実現できる。
第5の発明では、前記柱又は前記大梁にその外方に突出する仮固定ブラケット(仮固定ブラケット61,62,71,81)が取り外し可能に設けられており、前記仮固定ブラケットを介して前記第2外壁パネルが仮固定されている。
上記構成によれば、柱又は大梁から突出して設けられる仮固定ブラケットを用いて第2外壁パネルの仮固定を行うことで、第2外壁パネルを仮固定する場所の大きさや形状等に関係なく、第2外壁パネルの仮固定を実施できる。
すなわち、建物ユニットの外周面は柱及び大梁により段差状になっているが、その段差部分に第2外壁パネルを仮固定しようとする場合が考えられる。例えば、第2外壁パネルを建物ユニットの短辺部(妻面)に仮固定しようとする場合、第2外壁パネルは、柱及び大梁の両方に差し掛かるように、すなわち柱及び大梁の段差部分に仮固定されることとなる。かかる場合、上記のとおり仮固定ブラケットを用いることで、段差部分であっても第2外壁パネルを容易に仮固定できる。なお、仮固定ブラケットは取り外し可能であるため、施工現場で不要になった時点で取り外すことができる。
第6の発明では、平面視において短辺部と長辺部とを有する直方体状をなす建物ユニットであり、前記短辺部側に前記第2外壁パネルが仮固定されている。
トラック等の荷台に載せて建物ユニットを輸送することを考えると、建物ユニットの短辺方向と長辺方向とのうち短辺方向の幅寸法で輸送制限にかかるおそれが生じる。この点、建物ユニットの短辺部側に第2外壁パネルを仮固定する構成とすれば、第2外壁パネルを仮固定した状態でも建物ユニットの短辺方向の長さ寸法が延長されることはなく、建物ユニットをトラック輸送することを考慮した上で有利である。
第7の発明では、前記仮固定された第2外壁パネルを、連結状態のまま移動可能とする移動機構(仮固定ブラケット82)を備えている。
上記構成によれば、建物ユニットを建物の施工現場に輸送し、所定の設置場所に設置した後において、第2外壁パネルのみを所望の位置に移動させることが可能となる。例えば、第2外壁パネルを、建物ユニットの隣スペースに容易に移動させることができる。なお、第2外壁パネルを回動移動させる構成や、スライド移動させる構成が考えられる。
建物の概要を示す斜視図。 建物ユニットの構成を示す斜視図。 建物本体の躯体をユニット妻面側から見た正面図。 躯体の平面構成を示す平面図。 建物本体の主たる構成要素を分解して示す斜視図。 建物ユニットと外壁パネルとを示す分解斜視図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す斜視図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す断面図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す斜視図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す断面図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す斜視図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す断面図。 仮固定ブラケットの構成を示す斜視図。 建物ユニットに外壁パネルを取り付けた状態を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態における建物の概要を示す斜視図である。
建物10は、複数の建物ユニットからなる2階建てユニット式建物として構築されており、特にユニット離隔配置工法を用いたものとなっている。建物10は、基礎11上に固定された建物本体12と、建物本体12の上方に設置された屋根13とを有して構成されている。建物本体12は、建物一側面(例えば正面)から見て左右に離し置きされた2つの建物ユニット群からなるユニット構造部X1,X2と、そのユニット構造部X1,X2の間の中間スペースに設けられた中間構造部X3とを有しており、これらの構造部X1〜X3により居室や廊下等の建物内空間が設けられている。本実施形態では、各ユニット構造部X1,X2の建物ユニット群がそれぞれ4体ずつの建物ユニット20で構築されている。また、中間構造部X3には建物ユニット20が設置されておらず、中間構造部X3は、ユニット構造部X1,X2の建物ユニット20を利用して、具体的には中間構造部X3を挟んで対向する建物ユニット20に各種建材を架け渡して構築されている。図示の構成では、建物ユニット20がその短手方向(妻方向)に1ユニット分離間して離し置きされており、これにより、中間構造部X3が建物ユニット20の短辺側(妻面側)の幅とほぼ同じ幅で形成されている。
本実施形態の建物10では、計8体の建物ユニット20を用いて建物本体12が構築されているが、実質的には10体の建物ユニット20により構築された場合と同等の大きさの建物内空間が確保されるものとなっている。つまり、一般的なユニット式建物の場合、各建物ユニットが隣接し合う状態で互いに結合され、居室や廊下等の建物内空間は概ね全て建物ユニット内に設けられるが、本実施形態の建物10では、建物ユニットそのものにより形成される建物内空間以外に、複数の建物ユニットで挟まれる部分にも建物内空間が形成されている。なお、ユニット構造部X1,X2のユニット個数は任意である。
屋根13は寄せ棟式の屋根であり、各構造部X1〜X3に跨り、かつ建物本体12の全体を覆うようにして設置されている。ただし、屋根13は切り妻式の屋根や平屋根であってもよい。
建物ユニット20の構成を図2を用いて説明する。建物ユニット20は、その四隅に配設される4本の柱21と、各柱21の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁22及び床大梁23とを備える。そして、それら柱21、天井大梁22及び床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして、すなわち溝部をユニット内側に向けるようにして設置されている。
より詳しくは、柱21は、柱本体21aと、その上下に連結された天井仕口21b及び床仕口21cとからなり、天井仕口21bの二方の仕口面に天井大梁22がそれぞれ連結され、床仕口21cの二方の仕口面に床大梁23がそれぞれ連結されている。柱本体21aと各仕口21b,21cとは、同じ断面構造を有する角形鋼が溶接により連結されて構成されている。
建物ユニット20の長辺部(桁部)の相対する天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されて固定されている。同じく建物ユニット20の長辺部(桁部)の相対する床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁26が架け渡されて固定されている。天井小梁25及び床小梁26は、それぞれ同一の間隔でかつ短辺側(妻側)の天井大梁22及び床大梁23に水平に設けられている。例えば、天井小梁25はリップ溝形鋼よりなり、床小梁26は角形鋼よりなる。天井小梁25によって天井面材27が支持され、床小梁26によって床面材28が支持されている。
次に、中間構造部X3及びそれに関わる構成について説明する。図3は、建物本体12の躯体をユニット妻面側から見た正面図であり、図4は、躯体の平面構成を示す平面図である。図4において、(a)には一階天井面の構成を示し、(b)には一階/二階床面の構成を示している。また、図5は、建物本体12の主たる構成要素を分解して示す斜視図である。
図3に示すように、ユニット構造部X1,X2では、上下二段に建物ユニット20が積層配置されており、下階側の建物ユニット20の天井仕口21bの上方に上階側の建物ユニット20の床仕口21cが載置されるとともに、それら天井仕口21bと床仕口21cとが連結されることで、上下二段の建物ユニット20同士の連結がなされている。なお、以下の説明では便宜上、一階部分の建物ユニット20を「下階ユニット20A」、二階部分の建物ユニット20を「上階ユニット20B」とも称する。
ここで、上下方向に並ぶ建物ユニット20同士、及び水平方向に並ぶ建物ユニット20同士は、各建物ユニット20の仕口21b,21cにドッキングプレート29が設置されることで連結されるようになっている。この場合、下階ユニット20A及び上階ユニット20Bの境界部(一階及び二階の階間部分)では、1つのドッキングプレート29により建物ユニット20の上下連結がなされることに加え、水平連結がなされている。また、上階ユニット20Bの上面部では、1つのドッキングプレート29により建物ユニット20の水平連結がなされている。こうした建物ユニット20同士の連結手法は既存のユニット工法として知られている。
また、中間構造部X3は、一対のユニット構造部X1,X2に挟まれて構築されており、中間構造部X3には、その天井部を構築するための中間天井梁ユニット31と、床部を構築するための床フレーム32とが設けられている。
図3,図4(a)に示すように、中間天井梁ユニット31は、中間構造部X3を挟んで対向する2つの建物ユニット20の間に架け渡して設けられており、一階天井部と二階天井部とには同様の構成の中間天井梁ユニット31が設けられている。中間天井梁ユニット31は、離し置きされた両建物ユニット20の天井仕口21bにそれぞれ連結された、支持部材としての片持ち状(キャンチ構造)の支持梁33と、一対の支持梁33の間に設けられる中間天井梁34とを有して構成されている。なお、一階天井部分の支持梁33は床受け梁として機能する。中間天井梁34は、建物ユニット20の妻面に相当する部位に設置されるものであり、この意味からすれば天井妻梁となっている。
天井仕口21bに対する支持梁33の連結に関して、天井仕口21bには連結金具としての梁連結ブラケット41が溶接等により固定されており(図5参照)、その梁連結ブラケット41に支持梁33が固定されている。なお、梁連結ブラケット41が固定される仕口面は、建物ユニット20の内通り天井仕口面である。梁連結ブラケット41は、ユニット製造工場において建物ユニット20の天井仕口21bに溶接固定(先付け)されるものであり、天井仕口21bからの突出高さは、施工現場へのユニット輸送作業を考慮した寸法となっている。これにより、梁連結ブラケット41が工場先付けとされる場合にも、ユニット寸法が道路交通法の輸送制限を超えてしまうといった不都合が回避できるものとなっている。
図3,図4(b)に示すように、一階床部及び二階床部はそれぞれ、矩形フレーム状に形成された床フレーム32を設置することで構成されている。ここで、一階床部分では、基礎11の天端上に載置されることで床フレーム32が設置されている。この場合、一階床部分の床フレーム32は、基礎11からその上方に延びるアンカーボルト(図示略)を利用して固定される構成となっている。これは、基礎11に対する建物ユニット20の固定方法と同様である。また、二階床部分では、中間天井梁ユニット31の上に載せられることで床フレーム32が設置されている。
床フレーム32は、基本的に建物ユニット20の床部分と同様の構成を有するものであり、その構成を図5を参照しながら説明する。図5に示すように、床フレーム32は、その四隅に配設される4本の柱レス仕口36と、各柱レス仕口36をそれぞれ連結する4本の床フレーム大梁37とを備える。そして、それら柱レス仕口36と床フレーム大梁37により矩形状のフレーム本体が形成され、その長辺部(桁部)の相対する床フレーム大梁37の間に所定間隔で複数の床小梁38が架け渡されて固定されている。床フレーム大梁37及び床小梁38は建物ユニット20のそれと同じ構成を有する。すなわち、床フレーム大梁37はユニット床大梁23と同じ溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。床小梁38は床小梁26と同じ角形鋼よりなり、その床小梁26と同じピッチで設置されている。そして、床小梁38によって床面材(図示略)が支持されるようになっている。
床フレーム32の構成を建物ユニット20の床部の構成と対比すると、その違いは、床仕口21cの代わりに柱レス仕口36が設けられる点である。柱レス仕口36は、2つの床フレーム大梁37を接合するための2つの仕口板部36aと、その底部に設けられた底板部36bとを有する。2つの仕口板部36aは端部同士が直角に接合され、その頂部をユニット内側に向けて配置されている。底板部36bは、床仕口21cの柱脚プレート部に相当する部材である。
床フレーム32は、基本的には建物ユニット20の床部構成と同じ構成を有しているため、床小梁材や床面材など、床構成部の各種建材を共通化でき、部品製造の観点、施工作業性の観点からして好都合な構成となっている。
図3に示すように、ユニット構造部X1,X2と中間構造部X3とでは、建物ユニット20の床大梁23の高さ位置と、床フレーム大梁37の高さ位置とが同じであり、それ故に、床面の高さ位置を同一にできるようになっている。また、中間構造部X3では、一階部分及び二階部分の両方において柱レス構造となっており、その分、屋内空間の拡張が可能となっている。すなわち、例えば図4のY部は、通常のユニット工法では4本の柱が集結する部位であるが、本建物10では、2本の柱のみが集結する構成となっている。
ところで、建物ユニット20はユニット製造工場で製造された場合に、その工場で外壁パネルの設置も併せて実施される。そして、建物ユニット20の躯体に対して外壁パネルを固定した状態で、トラック等によりユニット製造工場から施工現場に輸送される。ただし、中間構造部X3に取り付けられる外壁パネルについては、取付相手となる建物ユニットが存在しないため、外壁パネルをばらばらで(すなわち個別に)輸送しなくてはならず、輸送時における作業性が悪いことが懸念される。
そこで本実施形態では、中間構造部X3で使用する外壁パネルを建物ユニット20に仮固定し、その状態で施工現場への輸送を行うこととしている。以下、その構成について説明する。
図6は、建物ユニット20と外壁パネル50とを示す分解斜視図であり、図7は、建物ユニット20に外壁パネル50を取り付けた状態を示す斜視図であり、図8は、同断面図である。外壁パネル50は、建物ユニット20とは別に外壁ユニットとして作製され、それが建物ユニット20に対して取り付けられるものである。
はじめに、外壁パネル50の構成を説明する。外壁パネル50は、外壁面を形成するための矩形平板状の外壁面材51と、その裏面側に取り付けられる下地フレーム52とにより構成されている。外壁面材51は、例えば窯業系サイディングボードよりなる。また、下地フレーム52は、断面コ字状の軽量溝形鋼により構成され、外壁面材51と略同じ縦横寸法で四辺形に組まれた縦フレーム部53及び横フレーム部54と、その縦フレーム部53及び横フレーム部54の内側に連結される中間フレーム部55とを有している。
下地フレーム52の各フレーム部53〜55のうち、左右一対の縦フレーム部53は溝形綱の溝部を内側に向けて配設され、上下の横フレーム部54は溝形鋼の溝部を外側に向けて(すなわち、下側横フレームは溝部を下方に向けて、上側横フレームは溝部を上方に向けて)配設されている。また、縦フレーム部53には、外壁パネル50を建物ユニット20に組み付けた場合に天井大梁22と床大梁23とに当たる位置に切欠凹部53aが形成されている。詳しくは、縦フレーム部53では、溝形鋼の上端部及び下端部であって大梁当接側(屋内側)の一部が、天井大梁22や床大梁23の形状に合わせて切り欠かれており、それが切欠凹部53aとなっている。
外壁面材51と下地フレーム52とは、それぞれ強度や作業性の観点から所定の幅寸法にて形成されており、複数の外壁パネル50が横並びで連結される構成となっている。この場合、下地フレーム52同士がボルト56等の締結具により互いに連結固定されている。そして、こうして複数一組で一体化された外壁パネル50が、建物ユニット20に対して組み付けられるようになっている。なお、図示は省略するが、左右2つの下地フレーム52の間(縦フレーム部53同士の間)には10mm程度の隙間が形成され、その隙間を埋めるようにして、合成ゴム製の長尺の止水定形シールが組み付けられている。
外壁パネル50を建物ユニット20に取り付ける場合には、外壁パネル50の上側の横フレーム部54を天井大梁22に当接させるとともに、下側の横フレーム部54を床大梁23に当接させる。そして、ボルト57等の締結具により外壁パネル50を建物ユニット20に固定する。このとき、天井大梁22及び床大梁23に形成された貫通孔58を利用して外壁パネル50の固定が行われる。なお、天井大梁22に対する上側横フレーム部54の固定はボルト57をユニット内側から差し入れて行われ、床大梁23に対する下側横フレーム部54の固定はボルト57をユニット外側から差し入れて行われるようになっている。
建物ユニット20では、柱21及び各大梁22,23により囲まれることで四方にユニット開口部が形成されており、建物外面部に沿って配置される建物ユニット20では、その四方のユニット開口部のうち、建物外面部に該当しかつ外壁パネル50が取り付けられる外壁面開口部が定められている。図7に示す建物ユニット20おいては二面のユニット開口部(上側及び左側のユニット開口部)が外壁面開口部に相当し、この外壁面開口部に対してユニット製造工場にて外壁パネル50が先付け固定されるようになっている。
一方、建物ユニット20の四方のユニット開口部のうち、外壁面開口部でないユニット開口部(図7では、下側及び右側のユニット開口部)は、本来、外壁パネル50が取り付けられることのないユニット開口部であるが、このユニット開口部に、中間構造部X3で用いられる外壁パネル50が建物ユニット20に仮固定されている。補足すると、外壁面開口部でないユニット開口部では、ユニット側面において天井大梁22や床大梁23の溝形鋼のウェブ外側面が露出されており、そのウェブ外側面を利用して外壁パネル50が仮固定されている。以下の説明では、建物ユニット20において本来の外壁取付場所に固定された外壁パネル50(建物ユニット用の外壁パネル)を「第1パネル50A」、建物ユニット20に対して仮固定された外壁パネル50(中間構造部用の外壁パネル)を「第2パネル50B」とも言う。
第2パネル50Bは、第1パネル50Aと同様の構成を有している。また、第2パネル50Bは、中間構造部X3において妻面(短辺部)に相当する部位に取り付けられるものであり、本実施形態では、中間構造部X3の妻面の大きさと建物ユニット20の妻面の大きさとが等しいことから、両パネル50A,50Bの大きさ(パネル面の縦横寸法)が同一になっている。
図7に示す構成では、建物ユニット20の桁面に第2パネル50Bが仮固定されている。この場合、第2パネル50Bは、建物ユニット20の柱21に重複せず、かつ上下の横フレーム部54の全体が天井大梁22及び床大梁23にそれぞれ当接する位置に配置され、その位置でボルト57等の締結具により仮固定されている。つまり、第1パネル50Aが固定された外壁面開口部とは異なるユニット開口部において、上下の大梁22,23に連結した状態で第2パネル50Bが仮固定されている。
第2パネル50Bはユニット製造工場において建物ユニット20に仮固定され、建物10の施工に際して、その建物ユニット20がトラック等の荷台に搭載されて建物10の施工現場に輸送される。その後、施工現場にて建物ユニット20から第2パネル50Bが取り外されるとともに、その第2パネル50Bがクレーンにより所定の設置位置まで、本実施形態では中間構造部X3の設置スペースまで吊り下げ移動される。そして、中間構造部X3において、中間天井梁ユニット31に対して第2パネル50Bが本固定される。
本実施形態の建物10では、中間構造部X3の外壁取付部の構成が、建物ユニット20のそれと同じものとなっている。すなわち、上述したとおり、中間構造部X3として設けられる中間天井梁ユニット31の中間天井梁34は、ユニット天井大梁22と同様の溝形鋼を用いて構成されており、また、中間構造部X3として設けられる床フレーム32の床フレーム大梁37もやはり、ユニット床大梁23と同様の溝形鋼を用いて構成されている。この場合、中間構造部X3の中間天井梁34、床フレーム大梁37は、建物ユニット20の天井大梁22、床大梁23と同じ構成であるため、ユニット構造部X1,X2と中間構造部X3とで、同じ構成の外壁パネル50を組み付けることが可能となっている。ゆえに、中間構造部X3に用いられる第2パネル50Bを、建物ユニット20に仮固定しておくことが可能となっている。第2パネル50Bを建物ユニット20の桁面に仮固定する場合には、仮固定用の治具(仮固定ブラケット等)が不要となっている。
次に、第2パネル50Bの仮固定に関する別の構成を以下に説明する。
[変形例1]
図9は、建物ユニット20に外壁パネル50を取り付けた状態を示す斜視図であり、図10は、同断面図である。
図9,図10の構成では、建物ユニット20の妻面に第2パネル50Bが仮固定されている。この場合、第2パネル50Bが第1パネル50A(ユニット妻面用の外壁パネル)と同じ大きさを有しており、その左右両端が建物ユニット20の柱21に重複(対向)していること、及び柱21の外側面が大梁22,23の外側面よりもユニット外方にはみ出ていることから、上下の横フレーム部54を天井大梁22及び床大梁23に当接させることができない。
そこで、柱21にその外方に突出する仮固定ブラケット61を取り付けるとともに、大梁22,23にその外方に突出する仮固定ブラケット62を取り付け、それらの仮固定ブラケット61,62を介して建物ユニット20に第2パネル50Bを仮固定している。仮固定ブラケット61,62は、例えば軽量溝形鋼により構成され、図示しない締結具により着脱可能に設けられている。仮固定ブラケット61,62はそのウェブ面がユニット外方になる向きで設けられており、そのウェブ面に上下の横フレーム部54を当接させた状態でボルト63等の締結具により第2パネル50Bが仮固定されている。
仮固定ブラケット61,62による連結部分について詳しくは、横フレーム部54には、溝部の内側にウェルドナット54aが先付けされるとともに、仮固定ブラケット61,62には、ウェブ外側面(パネル連結面)とは反対側にウェルドナット65が先付けされており、それらのウェルドナット54a,65にねじ入れるようにしてボルト63が螺着されている。
なお、仮固定ブラケット61,62は、建物の施工現場において第2パネル50Bが移動されて中間構造部X3の中間天井梁ユニット31等に固定された後は不要となる。この点、仮固定ブラケット61,62は取り外し可能であるため、不要になった時点で建物ユニット20から取り外される。
[変形例2]
図11は、建物ユニット20に外壁パネル50を取り付けた状態を示す斜視図であり、図12は、同断面図である。
図11,図12の構成では、第1パネル50Aの外側に、当該第1パネル50Aに重ねて第2パネル50Bが仮固定されている。具体的には、建物ユニット20の大梁22,23にその外方に延びる仮固定ブラケット71を取り付け、その仮固定ブラケット71を介して建物ユニット20に第2パネル50Bを仮固定している。
仮固定ブラケット71は、断面コ字状をなし、第1パネル50Aの横フレーム部54に当接される第1当接板部72と、第2パネル50Bの横フレーム部54に当接される第2当接板部73とを有している。そして、ボルト74により第1当接板部72が第1パネル50Aの横フレーム部54と共に大梁22,23に固定され、こうして大梁22,23に対して仮固定ブラケット71が固定された状態で、ボルト75により第2当接板部73に第2パネル50Bの横フレーム部54が固定されている。これにより、第2パネル50Bが建物ユニット20に対して仮固定されている。
図13に示すように、仮固定ブラケット71の第1当接板部72には、その下端側に開放されたスリット72aが形成され、第2当接板部73には、第1当接板部72のスリット72aに対向する位置に孔部73aが形成されている。第1当接板部72のスリット72aには第1パネル50A取付用のボルト74の軸部が挿通され、そのボルト74により仮固定ブラケット71が大梁22,23に固定されるようになっている。スリット72aが設けられているため、ボルト74の締結を緩めることで仮固定ブラケット71を大梁22,23に対して容易に着脱できるようになっている。なお、ボルト74の締結及び締結解除を行う工具(インパクト)は、第2当接板部73の孔部73aを通じて差し入れられるようになっている。
また、第2当接板部73には、孔部73aとは異なる位置にウェルドナット76が取り付けられている。そして、第2パネル50Bの横フレーム部54と仮固定ブラケット71との両方のウェルドナット54a,76にねじ入れるようにしてボルト75が螺着されるようになっている。
[変形例3]
図14は、建物ユニット20に外壁パネル50を取り付けた状態を示す平面図である。図14の構成では、変形例2と同様に、第1パネル50Aの外側に、当該第1パネル50Aに重ねて第2パネル50Bが仮固定されている。また、変形例2との相違点として、第2パネル50Bは、第1パネル50Aに対して(換言すれば建物ユニット20に対して)移動可能となっている。
具体的には、第2パネル50Bを仮固定するための仮固定ブラケット81,82は2つの柱21にそれぞれ設けられ、それら各ブラケット81,82の一端が柱21のエンドプレート(又は仕口面)に、他端が第2パネル50Bの横フレーム部54にそれぞれ連結されている。そして、2つの仮固定ブラケット81,82のうち少なくとも1つ(図では下側の仮固定ブラケット82)が、第2パネル50Bを回動移動可能に支持するものとなっている。この場合、一方の仮固定ブラケット81(図の上側)の連結のみを解除し、かつ他方の仮固定ブラケット82(図の下側)により第2パネル50Bを支持したまま、仮固定ブラケット82の回動軸部を中心に第2パネル50Bを回動移動させる。これにより、建物ユニット20を施工現場に設置した後に、第2パネル50Bを他の場所に容易に移動させることができる。例えば、建物ユニット20の隣スペース(中間構造部X3の設置場所)への第2パネル50Bの移動が可能となる。
第1パネル50Aと第2パネル50Bとの両外壁面が対向する向きで、第2パネル50Bが仮固定されているとよい。これにより、第2パネル50Bを仮固定ブラケット82の回動軸部を中心に回動させて建物ユニット20の隣スペースに移動させることに伴い、第2パネル50Bの外壁面を建物外側に向かせることができる。
なお、上記のように建物ユニット20に対して仮固定された第2パネル50Bを、建物ユニット20に連結されたままで移動可能とする構成は、第2パネル50Bを第1パネル50Aに重ねて仮固定する場合のみならず、第2パネル50Bを建物ユニット20の桁面開口部を塞ぐ位置に仮固定する場合(図7参照)や、第2パネル50Bを建物ユニット20の妻面開口部を塞ぐ位置に仮固定する場合(図9参照)にも適用できる。
仮固定された第2パネル50Bを、連結状態のまま移動可能とする構成として、第2パネル50Bを回動移動させる構成以外に、スライド移動させる構成であってもよい。この場合、建物ユニット20の大梁22,23に、第2パネル50Bをスライド可能に支持するガイド部を設けるとよい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
建物施工前の建物ユニット20に対して、中間構造部X3で用いられる第2パネル50Bを仮固定する構成としたため、その第2パネル50B(すなわち、建物ユニット以外の構造体に取り付けられる第2外壁パネル)であっても、第1パネル50Aと同様に、ユニット製造工場から建物施工現場に、建物ユニット20に一体化した状態で輸送することができる。この場合、建物ユニット20をトラック等で輸送するにあたり、荷台へのパネル積み込み作業が不要になる。また、輸送に必要なトラック数を減らすことができる。その結果、建物ユニット以外に用いられる外壁パネルの輸送作業の改善を図り、ひいては建物の施工に関する作業性の向上を図ることができる。
また、第2パネル50Bを建物ユニット20に仮固定する構成によれば、建物ユニット20の製造完了後、施工現場に輸送するまで建物ユニット20を保管しておく際にも、第2パネル50Bを建物ユニット20と共に一体保管できることで、その保管の観点からも有利である。
図7に示すように、第1パネル50Aが固定される外壁面開口部とは異なるユニット開口部に第2パネル50Bを仮固定した構成によれば、建物ユニット20の空き開口部を第2パネル50Bにより塞ぐことができ、建物ユニット20を施工現場へ輸送する際においてユニット内部に収容した各種建材(施工現場で組み付けられる建材)や家具等がユニット外部に出てしまうことを抑制できる。
図7の構成では、建物ユニット20の長辺部(桁面)に第2パネル50Bを仮固定しており、それ故に当該長辺部におけるユニット開口部の一部が開放されたままとなっている。したがって、ユニット内部に収容した各種建材や家具等がユニット外部に出てしまうことを抑制しつつも、一部開放された部位からユニット内部へのアクセスが可能であり、建材等の積み込み作業が可能となる。
本実施形態では、建物ユニット20とは別構成となる建材として、中間構造部X3で用いられる中間天井梁ユニット31(支持梁33、中間天井梁34)が含まれており、それらがユニット内部に収容した状態で輸送される。
第2パネル50Bの縦フレーム部53に形成した切欠凹部53aを上下の大梁22,23に配置させて第2パネル50Bを仮固定したため、建物ユニット20に仮固定された状態での第2パネル50Bのユニット側方への張出量を極力少なくすることができる。これにより、トラック輸送の際など寸法制限がある場合にも好都合な構成を実現できる。
変形例1としての図9,図10に示すように、仮固定ブラケット61,62を介して第2パネル50Bが仮固定される構成によれば、第2パネル50Bの仮固定場所の大きさや形状等に関係なく、第2パネル50Bの仮固定を実施できる。すなわち、建物ユニット20の外周面は柱21及び大梁22,23により段差状になっているが、仮固定ブラケット61,62を用いることで、段差部分であっても第2パネル50Bを容易に仮固定できる。
図9の構成では、建物ユニット20の短辺部(妻面)に第2パネル50Bを仮固定しているため、第2パネル50Bを仮固定した状態でも建物ユニット20の短辺方向の長さ寸法が延長されることはない。これは、トラックの荷台に載せて建物ユニット20を搬送する場合において荷台の短手方向でのはみ出しを抑制でき、搬送作業の点で有利な構成となる。
また、変形例2としての図11,図12に示すように、第1パネル50Aの外側に、当該第1パネル50Aに重ねて第2パネル50Bを仮固定した構成によれば、ユニット開口部が第2パネル50Bにより塞がれることはない。そのため、建物ユニット20の保管状態(例えばユニット製造の完了後、現場施工までの期間において保護カバー等が被せられた状態)での通気性確保の都合などからユニット開口部を開放状態のままにしておきたい場合にも、好都合な構成を実現できる。
変形例3としての図14に示すように、仮固定された第2パネル50Bを、連結状態のまま移動可能にした構成によれば、建物ユニット20を建物の施工現場に輸送し、所定の設置場所に設置した後において、第2パネル50Bのみを所望の位置に容易に移動させることができる。例えば、第2パネル50Bを、建物ユニット20の隣スペース(中間構造部X3を構築する部分)に容易に移動させることができる。
複数の建物ユニット20を離隔配置し、その中間部分に中間構造部X3を構築したユニット離隔配置工法の建物10では、中間構造部X3で用いる外壁パネル50や他の建材を輸送する上で作業性が悪いとの問題が存在するが、こうした問題を解消できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、第1パネル50Aと第2パネル50Bとを同じ構成の外壁パネル50により構成したが、それら各パネル50A,50Bの構成を相違させてもよい。
・建物ユニット20の外壁面開口部とは異なるユニット開口部に第2パネル50Bが仮固定される構成において、パネル仮固定相手の建物ユニット20が、建物完成状態で外壁パネルが取り付けられないものであってもよい。つまりこの場合、建物ユニット20には、第1パネル50Aは固定されず、第2パネル50Bのみが仮固定されることとなる。また、1つの建物ユニット20に対して複数の第2パネル50Bを仮固定する構成としてもよい。
・建物ユニット20に対して第2パネル50Bを仮固定することに加え、中間構造部X3で用いられる中間天井梁ユニット31(支持梁33、中間天井梁34)を同じく第2パネル50Bに対して仮固定する構成であってもよい。例えば、建物ユニット20の天井大梁22又は床大梁23に、ボルト等の締結具を用いて中間天井梁ユニット31(支持梁33、中間天井梁34)を仮固定する。
・建物ユニット20に対して仮固定される第2パネル50Bは、中間構造部X3に用いられる外壁パネル以外であってもよい。例えば、ユニット構造部の外側に張出部分を設け、その張出部分に外壁パネルを施工現場で後付けする場合に、その外壁パネルを建物ユニット20に仮固定するとよい。要は、建物の施工現場に輸送されてから本固定される外壁パネルを、建物ユニット20に仮固定する構成であればよい。
10…建物、20…建物ユニット、21…柱、22…天井大梁、23…床大梁、50…外壁パネル、50A…第1パネル(第1外壁パネル)、50B…第2パネル(第2外壁パネル)、51…外壁面材、52…下地フレーム、53a…切欠凹部、61,62,71,81,82…仮固定ブラケット。

Claims (7)

  1. 複数の柱と上下の大梁とを有しこれら柱及び大梁が立方体状に連結されてなり、前記柱及び前記大梁により囲まれた四方のユニット開口部のうち、建物完成状態で外壁パネルの取付面となる外壁面開口部に対して、ユニット製造工場にて第1外壁パネルが先付け固定される建物ユニットであり、
    建物施工前において、建物完成状態で建物ユニット以外の構造体に対して取り付けられることになる第2外壁パネルが仮固定されていることを特徴とする建物ユニット。
  2. 前記外壁面開口部とは異なるユニット開口部において、前記上下の大梁に連結した状態で前記第2外壁パネルが仮固定されている請求項1に記載の建物ユニット。
  3. 前記第2外壁パネルは外壁面材とその裏面側に固定されたフレーム部材とを有し、前記フレーム部材には、前記外壁面材とは反対側に凹み部が形成されており、
    前記上下の大梁に前記凹み部を配置させて前記第2外壁パネルが仮固定されている請求項2に記載の建物ユニット。
  4. 前記外壁面開口部に固定されている第1外壁パネルの外側に、当該第1外壁パネルに重ねて前記第2外壁パネルが仮固定されている請求項1に記載の建物ユニット。
  5. 前記柱又は前記大梁にその外方に突出する仮固定ブラケットが取り外し可能に設けられており、
    前記仮固定ブラケットを介して前記第2外壁パネルが仮固定されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物ユニット。
  6. 平面視において短辺部と長辺部とを有する直方体状をなす建物ユニットであり、
    前記短辺部側に前記第2外壁パネルが仮固定されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の建物ユニット。
  7. 前記仮固定された第2外壁パネルを、連結状態のまま移動可能とする移動機構を備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の建物ユニット。
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