JP2011140860A - 建物ユニットおよび建物ユニットの輸送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物ユニットの高さを高くでき、かつ輸送効率を向上できる建物ユニットおよび建物ユニットの輸送方法を提供する。
【解決手段】建物ユニット1が上部ユニット10と下部ユニット11と柱本体2cとを備え、柱本体2cの上端部が上部柱部材2aの下端部に接合され、柱本体2cの下端部が下部柱部材2bの上端部が接合されるので、柱本体2c、上部柱部材2a、下部柱部材2bのうちの少なくともいずれかの一つの長さを長くすることによって、建物ユニット1の高さを高くでき、また、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせ、上部ユニット10と下部ユニット11との間に柱本体2cやその他建物建築に必要な部材を収納することによって輸送効率が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユニット式建物を構成する建物ユニットおよび建物ユニットの輸送方法に関する。
周知のように、ユニット式建物は、箱状に形成された建物ユニットを複数並べて組み合せることで施工される。建物ユニットは、複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを結合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを結合する複数本の床梁とから略直方体状の骨組みが形成されるとともに骨組みに外壁材が必要に応じて取り付けられているものである(例えば特許文献1参照)。
工場で製造された建物ユニットはトラック等で建築現場まで輸送され、建築現場では、クレーン等を用いてこれら建物ユニットが並べて組み合わされることでユニット式建物が施工される。
特開2009−35991号公報
ところで、前記建物ユニットはトラックで現場まで輸送されるため、トラック積荷の高さ制限によって、建物ユニット自体の高さが制限され、天井高を所定の高さ以上には高くできない。
また、建物ユニットはその内部空間が大きいため、この建物ユニットをトラックや輸送船で輸送する場合、内部の無駄な空間も輸送することになるので、輸送効率が悪くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、建物ユニットの高さを高くでき、かつ輸送効率を向上できる建物ユニットおよび建物ユニットの輸送方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図30〜図32に示すように、複数本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する複数本の天井梁3と、前記柱2の下端間どうしを結合する複数本の床梁4とを備えた建物ユニット1であって、
前記天井梁3を枠状に組み立てた上部枠体12を含む上部ユニット10と、
前記床梁4を枠状に組み立てた下部枠体13を含む下部ユニット11と、
前記上部ユニット10と下部ユニット11との間に設けられる柱2とを備え、
前記柱2の上端部に前記上部枠体12の角部が接合され、前記柱2の下端部に前記下部枠体13の角部が接合されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、建物ユニット1が上部ユニット10と、下部ユニット11と、上部ユニット10と下部ユニット11との間に設けられ柱2とを備え、前記柱2の上端部に前記上部枠体12の角部が接合され、前記柱2の下端部に前記下部枠体13の角部が接合されるので、柱2の長さを長くすることによって、建物ユニット1の高さを高くできる。
また、上部ユニット10と下部ユニット11とを、柱2より短い柱状の輸送治具80を介して所定の間隔を設けて積み重ねるとともに柱2を横にして上部ユニット10と下部ユニット11との間に収納し、この状態で上部ユニット10、下部ユニット11、柱2やその他建物建築に必要な部材を輸送することによって、輸送の際の高さが低くなり、よって輸送効率が向上する。
また、請求項2に記載の発明は、例えば図1、図4、図5に示すように、複数本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する複数本の天井梁3と、前記柱2の下端間どうしを結合する複数本の床梁4とを備えた建物ユニット1において、
前記天井梁3を枠状に組み立てた上部枠体12の角部に下方に向けて突出する上部柱部材2aが設けられた上部ユニット10と、
前記床梁4を枠状に組み立てた下部枠体13の角部に上方に向けて突出する下部柱部材2bが設けられた下部ユニット11と、
前記上部柱部材2aと下部柱部材2bとの間に設けられる柱本体2cとを備え、
前記柱2が前記上部柱部材2aと下部柱部材2bと柱本体2cとで構成され、
前記柱本体2cの上端部に前記上部柱部材2aの下端部が接合され、前記柱本体2cの下端部に前記下部柱部材2bの上端部が接合されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、建物ユニット1が上部ユニット10と下部ユニット11と柱本体2cとを備え、前記柱本体2cの上端部に前記上部柱部材2aの下端部が接合され、前記柱本体2cの下端部に前記下部柱部材2bの上端部が接合されるので、柱本体2c、上部柱部材2a、下部柱部材2bのうちの少なくともいずれかの一つの長さを長くすることによって、建物ユニット1の高さを高くできる。
また、柱本体2cを上部柱部材2aおよび下部柱部材2bから取り外して、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせることができるとともに、この上部ユニット10と下部ユニット11との間に、取り外された柱本体2cやその他建物建築に必要な部材を収納することができるので、この状態で上部ユニット10、下部ユニット11および柱本体2cやその他建物建築に必要な部材を輸送することによって、輸送の際の高さが低くなり、よって輸送効率が向上する。
請求項3に記載の発明は、例えば図6(a)、(b)に示すように、請求項2に記載の建物ユニット1において、
前記上部柱部材2aと前記下部柱部材2bとは異なる長さとなっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、図6(a)に示すように、上部柱部材2aの方が長い場合、下部ユニット11が上部ユニット10より低くなるので、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせる前に、下部ユニット11内に柱本体2cやその他建物建築に必要な部材を容易に収納できる。
一方、図6(b)に示すように、下部柱部材2bの方が長い場合、上部ユニット10の方が下部ユニット11より低くなって、重量が小さくなるので、上部ユニット10を吊り上げる際の操作性がよくなり、このため、下部ユニット11に上部ユニット10を上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、容易に互いに向き合わせることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図21に示すように、請求項2または3に記載の建物ユニットにおいて、
基準寸法をhとすると、
前記上部柱部材2aの前記上部枠体12からの突出長さがhのn1倍(但しn1は整数)となっており、
前記下部柱部材2bの前記下部枠体13からの突出長さがhのn2倍(但しn2は整数)となっており、
前記柱本体2cの長さがhのn倍(但しnはn1およびn2より大きい整数)となっていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、製造された柱本体2cをn1hの寸法分切断することによって、上部柱部材2aを容易に製造でき、また、製造された柱本体2cをn2hの寸法分切断することによって、下部柱部材2bを容易に製造できる。したがって、柱本体2cから上部柱部材2aや下部柱部材2bを容易に製造できる。
また、nhに長さが規定された長い柱本体2cを製造しておき、当該柱本体2cから所望の長さの柱本体2cや、上部柱部材2aおよび下部柱部材2bを切り出して製造できる。
したがって、所望の階高を有する建物ユニット1を現場のニーズに合せて組み立てることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図16に示すように、複数本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する複数本の天井梁3と、前記柱2の下端間どうしを結合する複数本の床梁4とを備えた建物ユニット1において、
前記天井梁3を枠状に組み立てた上部枠体12の角部に下方に向けて突出する上部柱部材62aが設けられた上部ユニット60と、
前記床梁4を枠状に組み立てた下部枠体13の角部に上方に向けて突出する下部柱部材62bが設けられた下部ユニット61とを備え、
前記柱2が前記上部柱部材62aと下部柱部材62bとで構成され、
前記上部柱部材62aの下端部と前記下部柱部材62bの上端部とが接合されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、建物ユニット1が上部ユニット60と下部ユニット61とを備え、前記上部ユニット60の上部柱部材62aの下端部と下部ユニット61の下部柱部材62bの上端部とが接合されるので、上部柱部材62aと下部柱部材62bのうちの少なくともいずれか一方の長さを長くすることによって建物ユニットの高さを高くできる。
また、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向または上下方向に重なるようにして、互いに向き合わせることができるので、この状態で上部ユニット60および下部ユニット61を輸送することによって、輸送の際の高さが低くなり、よって輸送効率が向上する。
請求項6に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項2〜4のいずれか一項に記載の建物ユニット1を分解して輸送するに際し、
前記上部ユニット10と下部ユニット11とを、前記上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせるとともに、上部ユニット10と下部ユニット11との間に、前記柱本体2cおよび建物建築に必要な部材を収納することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせることによって、輸送の際の高さが低くなるとともに、上部ユニット10と下部ユニット11との間に、柱本体2cおよび建物建築に必要な部材を収納するので、輸送効率が向上する。
請求項7に記載の発明は、例えば図26に示すように、請求項6に記載の建物ユニット1の輸送方法において、
前記上部ユニット10と前記下部ユニット11とを、前記上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせてなるユニット構成体70の幅寸法L1が、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く、前記ユニット構成体70の高さ寸法L2が、前記輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の整数分の1より若干短くなっており、
前記輸送コンテナ71に前記ユニット構成体70を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、輸送コンテナ71内に、複数のユニット構成体70をほぼ隙間無く積み込んで輸送できるので、輸送効率、輸送費用を大幅に低減できる。
請求項8に記載の発明は、図17〜図19に示すように、請求項5に記載の建物ユニット1を分解して輸送するに際し、
前記上部ユニット60と下部ユニット61とを、前記上部柱部材62aと下部柱部材62bとが上下方向または水平方向に重なり、かつ前記天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせるとともに前記上部ユニット60と前記下部ユニット61との間に、建物建築に必要な部材を収納することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが上下方向または水平方向に重なり、かつ前記天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせることによって、輸送の際の高さが低くなるとともに、上部ユニット60と下部ユニット61との間に、建物建築に必要な部材を収納するので、輸送効率が向上する。
請求項9に記載の発明は、例えば図28および図29に示すように、請求項8に記載の建物ユニットの輸送方法において、
前記上部ユニット60と下部ユニット61とを、前記上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向または上下方向に重なり、かつ前記天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせてなるユニット構成体75の幅寸法L1が、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く、前記ユニット構成体75の高さ寸法L2が、前記輸送コンテナ71の高さの内法寸法L2の整数分の1より若干短くなっており、
前記輸送コンテナ71に前記ユニット構成体75を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、輸送コンテナ71内に、複数のユニット構成体75をほぼ隙間無く積み込んで輸送できるので、輸送効率、輸送費用を大幅に低減できる。
本発明によれば、建物ユニットが上部ユニットと、下部ユニットと、柱とを備え、この柱の上端部に上部枠体の角部が接合され、柱の下端部に下部枠体の角部が接合されるので、柱の長さを長くすることによって、建物ユニットの高さを高くできる。
また、柱を上部枠体および下部枠体から取り外して、上部ユニットと下部ユニットとを積み重ねることができるとともに柱を横にして配置できるので、この状態で上部ユニット、下部ユニット、柱やその他建物建築に必要な部材を輸送することによって、輸送の際の高さが低くなり、よって輸送効率が向上する。
また、柱本体の上端部に下部柱部材の下端部が接合され、柱本体の下端部に下部柱部材の上端部が接合されるので、柱本体、上部柱部材、下部柱部材のうちの少なくともいずれか一つの長さを長くすることによって、建物ユニットの高さを高くでき、また、上部ユニットの上部柱部材の下端部と下部ユニットの下部柱部材の上端部とが接合されるので、上部柱部材と下部柱部材のうちのいずれか一方の長さを長くすることによって建物ユニットの高さを高くできる。
また、上部ユニットと下部ユニットとを、上部柱部材と下部柱部材とを突き合わせて、互いに向き合わせたり、上部柱部材と下部柱部材とが上下方向または水平方向に重なり、かつ天井梁と床梁とが対向するようにして、互いに向き合わせることによって、輸送の際の高さが低くなるとともに、上部ユニットと下部ユニットとの間に、柱本体や建物建築に必要な部材を収納することによって、輸送効率が向上する。
本発明に係る建物ユニットの第1の実施の形態を示すもので、その斜視図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットを示す斜視図である。 同、柱本体と、上部柱部材または下部柱部材との接合状態の一例を示す側面図である。 同、柱本体と、上部柱部材または下部柱部材との接合状態の他の例を示す側面図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットの一例を示す正面図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットの他の例を示す正面図である。 同、建物ユニットによってユニット式建物を施工する工程を示すもので、基礎施施工から1階の建物ユニットの設置工程までを示す工程図である。 同、建物ユニットによってユニット式建物を施工する工程を示すもので、1階の建物ユニットに柱頭プレートを設置する工程から2階のユニットを設置する工程までを示す工程図である。 同、建物ユニットによってユニット式建物を施工する工程を示すもので、2階の建物ユニットに柱頭プレートを設置する工程から小屋パネルを設置する工程までを示す工程図である。 同、建物ユニットを設置している状態を示す斜視図である。 同、基礎の要部と建物ユニットの柱の下端部を示す斜視図である。 同、建物ユニットの柱の下端部とアンカーボルトを示す斜視図である。 同、輸送状態における建物ユニットの柱の下端部を示す斜視図である。 同、建物ユニットの柱どうしの連結構造を示す分解斜視図である。 同、玄関部を構成する建物ユニットを示す斜視図である。 本発明に係る建物ユニットの第2の実施の形態を示すもので、その斜視図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットを示す斜視図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットの一例を示す正面図である。 同、輸送の際の上部ユニットと下部ユニットの他の例を示す正面図である。 本発明に係る建物ユニットの第3の実施の形態を示すもので、その斜視図である。 同、上部柱部材、下部柱部材、柱本体の長さを説明するための図である。 同、下部柱部材に柱本体を接合する方法を説明するための断面図である。 同、建物ユニットから柱本体を取り外した状態を示す斜視図である。 同、(a)はユニット構成体を示す斜視図、(b)は上部柱部材と下部柱部材の接合部を示す断面図である。 同、ユニット構成体に柱本体を取り付ける方法を示す斜視図である。 同、ユニット構成体を輸送ユニットに積み込んだ状態を示す正面図である。 同、ユニット構成体を輸送ユニットに積み込んだ状態を示す側面図である。 本発明に係る建物ユニットの第4の実施の形態を示すもので、ユニット構成体を輸送ユニットに積み込んだ状態を示す正面図である。 同、ユニット構成体を輸送ユニットに積み込んだ状態を示す側面図である。 本発明に係る建物ユニットの第4の実施の形態を示すもので、その斜視図である。 同、下部枠体の角部に柱を接合する方法を説明するための断面図である。 同、上部ユニットと下部ユニットとを輸送治具によって連結した状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図15は本発明に係る建物ユニットの第1実施の形態を示すものである。
図1は本実施の形態に係る建物ユニット1を示す斜視図である。建物ユニット1は4本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する4本の天井梁3と、柱2の下端間どうしを結合する4本の床梁4とを備えている。
4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されている。4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されている。なお、柱2は正方形筒状に形成されており、天井梁3と床梁4は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
2本の長辺天井梁3a,3aには、複数の天井小梁5が架設されており、該天井小梁5は長辺天井梁3aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら天井小梁5の下面には天井板6が固定されている。
2本の長辺床梁4a,4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板8が固定されている。
上記構成の建物ユニット1は、上部ユニット10と下部ユニット11とこれらの間に設けられた柱本体2cとから構成されている。
上部ユニット10は、4本の天井梁3を矩形枠状に組み立てた上部枠体12の4つの角部にそれぞれ下方に向けて突出する上部柱部材2aが設けられ、さらに、前記複数の天井小梁5と天井板6とを備えた構成となっている。なお、上部柱部材2aと天井梁3とは、柱頭接合部材25によって接合されている。
下部ユニット11は、床梁4を矩形枠状に組み立てた下部枠体13の4つの角部にそれぞれ上方に向けて突出する下部柱部材2bが設けられ、さらに、前記複数の根太7と床板8とを備えた構成となっている。なお、下部柱部材2bと床梁4とは、柱脚接合部材26によって接合されている。
上部ユニット10の上部柱部材2aと、下部ユニット11の下部柱部材2bとの間には柱本体2cが設けられており、柱本体2cの上端部に上部柱部材2aの下端部が接合され、柱本体2cの下端部に下部柱部材2bの上端部が接合されている。
なお、上部柱部材2aと下部柱部材2bとは等しい長さであり、柱本体2cは上部柱部材2aおよび下部柱部材2bより長くなっている。また、上部柱部材2a、下部柱部材2b、柱本体2cは同断面に形成されており、これら上部柱部材2a、下部柱部材2b、柱本体2cによって、前記柱2が構成されている。
前記下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部とは以下のようにして接合されている。すなわち、図4に示すように、下部柱部材2bの上端面には接合プレート14aが固定されており、柱本体2cの下端面には接合プレート14bが固定されている。これら接合プレート14a,14bは互いに当接されており、該接合プレート14a,14bに連結ボルト15を挿通してナット16に螺合したうえで、連結ボルト15を締め付けることによって、接合プレート14a,14bが切り離し可能に連結されている。
なお、下部柱部材2bと柱本体2cの一つの側壁には、それぞれ操作孔17,17が形成されており、この操作孔17,17から高力ボルトなどの連結ボルト15およびナット16が挿入され、レンチ等の工具が操作孔17から連結ボルト15に係合され、該連結ボルト15が締め付けられている。このように、接合プレート14a,14bが連結されることによって、下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部とが切り離し可能に接合されている。
また、上部柱部材2aの下端部と柱本体2cの上端部も前記と同様にして切り離し可能に接合されている。
なお、下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部との接合および上部柱部材2aの下端部と柱本体2cの上端部との接合は、図5に示すように、接合プレート14a,14bを互いに当接したうえで、下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部の対向する側壁および上部柱部材2aの下端部と柱本体2cの上端部の対向する対向する側壁にそれぞれ、ガセットプレート18,18を当接し、このガセットプレート18,18を固定ボルト19,19によって前記側壁に固定してもよい。
また、下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部との接合および上部柱部材2aの下端部と柱本体2cの上端部との接合は、連結ボルト15や固定ボルト19によらず、溶接等の手段によって接合してもよい。
上記構成の建物ユニット1は、上部ユニット10および下部ユニット11からそれぞれ柱本体2cが取り外された状態で、トラックや輸送船によって、現場や現場近くの組立場に輸送される。
この場合、図2および図3に示すように、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせて設置する。例えば、下部ユニット11をトラックの荷台や輸送船の輸送室の床に、下部柱部材2bが上方を向くようにして設置したうえで、上部ユニット10をその上部柱部材2aを下部ユニット11の下部柱部材2bに突き合わせて、下部ユニット11に向き合わせる。
そして、上部ユニット10の長辺天井梁3aと、下部ユニット11の長辺床梁4aとに締結ベルト20の上下端部をそれぞれ固定することによって、下部ユニット11から上部ユニット10が外れないように、上下のユニット10,11を締結する。なお、この締結ベルト20に代えて、または加えて、上部ユニット10の上部柱部材2aの下端部の接合プレート14aと、下部ユニット11の下部柱部材2bの上端部の接合プレート14bとを連結ボルト15とナット16によって連結してもよい。
なお、輸送船で輸送する場合、輸送コンテナ71に分解された建物ユニットを積み込んで輸送してもよい。
また、下部ユニット11に上部ユニット10を互いに向き合わせて連結する前に、下部ユニット11内に、図3に示すように、前記4本の柱本体2cおよび建物建築に必要な部材を収納する。建物建築に必要な部材としては、例えば、建物ユニット1の柱2,2間に設ける間柱21や、建物ユニット1の内面に取り付ける壁材や開口部付きパネル等の面状部材22等が挙げられる。柱本体2cと面状部材22との間、面状部材22,22どうしの間には、輸送の際の衝撃を緩和するための緩衝材24を介在させる。
このように、下部ユニット11に、柱本体2c、間柱21、面状部材22等を収納した後、上記のようにして、上部ユニット10を連結する。これによって、上部ユニット10と下部ユニット11との間に、柱本体2cおよび間柱21、面状部材22等の建物建築に必要な部材を収納する。
そして、内部に柱本体2cおよび間柱21、面状部材22等が収納された上部ユニット10と下部ユニット11は、これが1組となって、トラックの荷台や輸送船の輸送室の床に複数積み重ねられる。例えば、トラックの荷台の場合、従来は高さ制限のために、建物ユニット1を上下に積み重ねることは不可能であったが、この上部ユニット10と下部ユニット11とが1組となったものは、上下に2個積み重ねることが可能となる。
上部ユニット10と下部ユニット11とが1組となったものは、現場に輸送されたうえで、現場またはその近くの組立場で建物ユニット1に組み立てられる。
すなわちまず、トラックの荷台からクレーンによって上部ユニット10と下部ユニット11とが1組となったものが現場等に吊り降ろされる。その後、上部ユニット10と下部ユニット11を連結していた前記締結ベルト20や連結ボルト15を外して、上部ユニット10を下部ユニット11から切り離し、内部の柱本体2c、間柱21、面状部材22等の建物建築に必要な部材を取り出す。
次に、下部ユニット11の4本の下部柱部材2bのそれぞれの上端部に、それぞれ柱本体2cの下端部を接合する。この接合は上述したように、下部柱部材2bの上端部の接合プレート14bと、柱本体2cの下端部の接合プレート14aとを連結ボルト15とナット16によって連結することによって行う。
次に、4本の柱本体2cのそれぞれの上端部に、それぞれ上部ユニット10の4本の上部柱部材2aの下端部を接合する。この接合は上述したように、柱本体2cの上端部の接合プレート14bと、上部柱部材2aの下端部の接合プレート14aとを連結ボルト15とナット16によって連結することによって行う。このようにして、建物ユニット1の骨組を組み立てる。
その後、必要に応じて間柱21、壁材や開口部付きパネル等の面状部材22を建物ユニット1に取り付ける。
なお、建物ユニット1の骨組を組み立てる場合、上部ユニット10の4本の上部柱部材2aのそれぞれの下端部に、それぞれ柱本体2cの上端部を接合した後、下部ユニット10の4本の下部柱部材2bの上端部に、それぞれ前記柱本体2cの下端部を接合してもよい。
次に、図7(a),(b)および図10に示すように、現場に施工された基礎30に、前記建物ユニット1をクレーンによって吊り下げて、順次設置していく。この場合、基礎30には、他の部分より幅の広い拡幅部30aが形成されているので、この拡幅部30aに建物ユニット1の柱2が位置するようにして、建物ユニット1を設置していく。
基礎30の拡幅部30aの上面には、図11に示すように、セッティングプレート31が固定されており、このセッティングプレート31には、位置決めピン32が複数立設されている。また、セッティングプレート31の外周側には、アンカーボルト孔33が基礎30の拡幅部30aに形成されている。
一方、建物ユニット1の柱2の下端面には孔32aが形成されるとともに、図12に示すように、アンカーボルト34がねじ込まれて、該下端面から突出している。
そして、建物ユニット1を基礎30に設置するに際し、前記位置決めピン32を柱2の下端面に形成された孔32aに挿入するとともに、アンカーボルト34を基礎30の拡幅部30aに形成されているアンカーボルト孔33に挿入し、モルタル等のグラウト材をアンカーボルト孔33に流し込むことによって、建物ユニット1を基礎30に位置決め固定する。
なお、図13に示すように、建物ユニット1の柱2の下端面には、プレート35aとこのプレート35aに設けられた設置コーン部35bとからなる輸送用治具35が、ボルト36を六角レンチ等の工具37によって締め付けることによって取外し可能に取り付けられている。輸送用治具35は建物ユニット1の輸送時には該建物ユニット1の下面に取り付けられているが、基礎設置前に取り外される。建物ユニット1の輸送時には設置コーン部35bがトラックの荷台に設けられた係合孔に係合することによって、建物ユニット1が安定的に設置され輸送されるようになっている。
建物ユニット1を基礎30に設置する場合、原則として、隣り合う建物ユニット1,1どうしを当接または若干の隙間を隔てて設置するが、図7(b)に示すように、建物ユニット1,1どうしを所定の間隔をもって設置する場合がある。
このような場合、図7(c),(d)に示すように、所定の間隔をもって設置された建物ユニット1,1間に、ユニット床梁40とユニット梁41を配置し、ユニット床梁40の両端部をそれぞれ対向する床梁4,4に結合し、ユニット梁41の両端部をそれぞれ対向する天井梁3,3に結合する。
また、図8(a)示すように、建物ユニット1を基礎30に設置した後または設置とともに、外装材42を建物ユニット1の外側を向く側面に取り付ける。
基礎30に全ての建物ユニット1を設置した後、建物ユニット1の柱2の上端面に柱頭プレート43を取り付けるとともに、隣り合う建物ユニット1,1間に補強梁44を取り付ける。
柱頭プレート43は、図8(a)に示すように、隣り合う建物ユニット1の柱2どうしを連結するものであり、平面視において、建物ユニット1の天井梁3がT字状に交わる交差部、天井梁3が十字状に交わる交差部や、隣り合う建物ユニット1,1の天井梁3,3が直線状に配置される接合部に位置する柱2の上端面に、柱2どうしに跨って配置される。また、柱頭プレート43は、交差部や接合部によって形状や大きさが異なる。
例えば、図14に示すように、建物ユニット1の天井梁3が十字状に交わる交差部に4本の柱2・・・が配置される場合、正方形板状で、4本の柱2・・・の上端面に被さるような大きさの柱頭プレート43が使用される。
そして、4本の柱2・・・の柱頭を連結する場合、各柱2の上端面にガイドピン45が立設され、このガイドピン45が柱頭プレート43に形成された孔43aに挿通され、さらに、連結ボルト46を柱頭プレート43に形成された孔43bと、柱2の上端部に形成された孔47に挿通してナット46aを螺合して締め付けることによって、4本の柱2・・・の柱頭が連結される。なお、連結ボルト46は、2階を構成する建物ユニット1の柱2の下端部に形成された孔48にも挿通される。これによって、上下の建物ユニット1,1が連結される。
同様に、建物ユニット1の天井梁3がT字状に交わる交差部に位置する柱2・・・は、正方形板状の柱頭プレート43によって連結され、天井梁3,3が直線状に配置される接合部に位置する柱2,2は長方形状の柱頭プレート43によって連結される。
また、建物ユニット1の柱2のうち、建物(ユニット式建物)の角部に位置する柱2の上端面にも柱頭プレート43が設けられるが、この柱頭プレート43は上下の建物ユニット1,1を角部において連結するものである。
前記補強梁44は、図8(a)に示すように、建物ユニット1の天井梁3より長く形成されたものであり、所定の隙間をもって対向配置されている天井梁3,3間に挿入され、柱2の頭部に固定される。本実施の形態では、補強梁44は前記短辺天井梁3bと前記ユニット梁41との合計の長さとほほ等しい長さとなっており、対向するユニット梁41,41および対向する短辺天井梁3b,3b間に挿入され、3本の柱2の頭部に固定される。
このように補強梁44を設けることで、短辺天井梁3bやユニット梁41が補強されるので、補強梁44の略中央部に位置する柱2を抜き取ることができ、この結果、建物内に大空間を形成することができる。抜き取る柱2は、治具柱として、建物ユニット1を設置する際は建物ユニット1に取り付けておくが、建物ユニット1を設置して、補強梁44を設けた後、治具柱は抜き取るようにする。本実施の形態では、建物ユニット1の4本の柱本体2cのうち所望の柱本体2cを治具柱とすることができ、この治具柱(柱本体2c)は上部柱部材2aおよび下部柱部材2bに連結ボルト15によってボルト接合されているので、連結ボルト15を取り外すことによって、容易に抜き取ることができる。
また、このような補強梁44は、所望の対向する天井梁3,3間に設けることができるので、建物の所望の位置に大空間を形成することができる。
また、図15に示すように、基礎30に設置する建物ユニット1のうち、玄関部分を構成する建物ユニット(玄関ユニット)1Aは、その下端部に輸送治具48a〜48dが取り付けられている。これら輸送治具48a〜48dは、玄関ユニット1Aを安定的に輸送するために取り付けられたものであり、現場で基礎30に設置する前に取り外される。
なお、輸送治具48aは玄関ユニット1Aをトラックの荷台や輸送船の輸送室の床に安定的に設置する脚部であり、48b〜48dは玄関ユニット1Aの変形を防止する仮梁であり、これらは玄関ユニット1Aを基礎30に設置する前に取り外される。また、玄関ユニット1Aには間柱21が取り付けられている。
前記玄関ユニット1Aには、必要に応じて玄関前ユニット(建物ユニット)1Bが接合され、基礎30に設置される。この玄関前ユニット1Bの下端部には、輸送治具48e〜48hが取り付けられており、これら輸送治具48e〜48hは、現場で玄関前ユニット1Bを設置する前に取り外される。
なお、輸送治具48eは玄関前ユニット1Bをトラックの荷台や輸送船の輸送室の床に安定的に設置する脚部であり、48f〜48hは玄関前ユニット1Bの変形を防止する仮梁であり、これらは玄関前ユニット1Bを基礎30に設置する前に取り外される。
上記のようにして、基礎30に全ての建物ユニット1を設置するとともに、柱頭プレート43や補強梁44を取り付けた後、図8(b)に示すように、所定の間隔をもって設置された建物ユニット1,1の上端部間に2階床パネル50をクレーンによって吊り下げて設置し、さらに図8(c)に示すように、バルコニーユニット51を設置してその直下の建物ユニット1に連結する。
なお、この2階床パネル50は、矩形枠体の上面に合板等からなる面材を取り付けてなるものであり、4つの角部には2階に設置すべき建物ユニット1の柱2の下端部が挿入される矩形状の切欠部が形成されている。
また、建物ユニット1上には、2階の建物ユニット1を設置するので、前記2階床パネル50は設置する必要はない。
次に、図8(d)に示すように、1階の建物ユニット1上に2階の建物ユニット1をクレーンによって吊り下げて設置し、次に図8(e)示すように、所定の間隔をもって設置された建物ユニット1,1間に、ユニット梁41を配置し、このユニット梁41の両端部をそれぞれ対向する天井梁3,3に結合する。
また、建物ユニット1を設置した後または設置とともに、外装材42を建物ユニット1の外側を向く側面に取り付ける。
2階の建物ユニット1を1階の建物ユニット1に連結する場合、図14に示すように、連結ボルト46を、2階の建物ユニット1の柱2の下端部に形成された孔48、1階の建物ユニット1の柱2の上端面に設けられた柱頭プレート43に形成された孔43b、柱2の上端部に形成された孔47に挿通してナット46aを螺合して締め付けることによって、上下の建物ユニット1,1どうしを連結する。
次に、図9(a)に示すように、2階の建物ユニット1の柱2の上端面に柱頭プレート43を、1階の建物ユニット1の柱2の上端面の場合と同様にして、取り付けるとともに、隣り合う建物ユニット1,1間に、1階の建物ユニット1の場合と同様にして、補強梁44を取り付ける。
次に、図9(b)に示すように、所定の間隔をもって設置され、かつ、外側を向く建物ユニット1,1の柱2,2間に外装材42を配置して、該建物ユニット1に取り付ける。
次に、図9(c)に示すように、所定の間隔をもって設置された建物ユニット1,1間に小屋パネル52をクレーンによって吊り下げて設置し、その後、小屋裏ユニット53を2階の建物ユニット1に設置して、該建物ユニット1に連結し、最後に小屋裏ユニット53に図示しない屋根パネルを取り付け、この屋根パネルに屋根材を葺くことによって建物(ユニット式建物)の施工を終了する。
本実施の形態によれば、建物ユニット1が上部ユニット10と下部ユニット11と柱本体2cとを備え、柱本体2cの上端部に上部ユニット10の上部柱部材2aの下端部が接合され、柱本体2cの下端部に下部ユニット11の下部柱部材2bの上端部が接合されているので、柱本体2c、上部柱部材2a、下部柱部材2bのうちの少なくともいずれか一つの長さを長くすることによって、建物ユニットの高さを高くできる。
また、建物ユニット1をトラックや輸送船によって輸送するに際し、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせることによって、輸送の際の高さが低くなるとともに、上部ユニット10と下部ユニット11との間に、柱本体2cや建物建築に必要な部材を収納するので、輸送効率が向上する。
さらに、建物ユニット1の輸送に際し、上部ユニット10の長辺天井梁3aと、下部ユニット11の長辺床梁4aとに締結ベルト20の上下端部をそれぞれ固定することによって、下部ユニット11から上部ユニット10が外れないように、上下のユニット10,11を締結したので、安定的に建物ユニット1を輸送できる。
また、この締結ベルト20に代えて、または加えて、上部ユニット10の上部柱部材2aの下端部の接合プレート14aと、下部ユニット11の下部柱部材2bの上端部の接合プレート14bとを連結ボルト15とナット16によって連結することによって、さらに安定的に建物ユニット1を輸送できる。
なお、本実施の形態では、上部ユニット10の上部柱部材2aと、下部ユニット11の下部柱部材2bとを等しい長さとしたが、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを異なる長さにしてもよい。
例えば、図6(a)に示すように、上部柱部材2aの方が長い場合、下部ユニット11が上部ユニット10より低くなるので、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせる前に、下部ユニット11内に柱本体2cやその他建物建築に必要な部材を容易に収納できる。
また、図6(b)に示すように、下部柱部材2bの方が長い場合、上部ユニット10の方が下部ユニット11より低くなって、重量が小さくなるので、上部ユニット10を吊り上げた際の操作性がよくなり、このため、下部ユニット11に上部ユニット10を上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、容易に互いに向き合わせることができる。
(第2の実施の形態)
図16〜図19は本発明に係る建物ユニットの第2実施の形態を示すものである。
図16は本実施の形態に係る建物ユニット1を示す斜視図である。建物ユニット1は第1の実施の形態の建物ユニット1と同様に、4本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する4本の天井梁3と、柱2の下端間どうしを結合する4本の床梁4とを備えている。4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されている。4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されている。
2本の長辺天井梁3a,3aには、複数の天井小梁5が架設されており、該天井小梁5は長辺天井梁3aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら天井小梁5の下面には天井板6が固定されている。
2本の長辺床梁4a,4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板68固定されている。
上記構成の建物ユニット1は、上部ユニット60と下部ユニット61とから構成されている。
上部ユニット60は、4本の天井梁3を矩形枠状に組み立てた上部枠体12の4つの角部にそれぞれ下方に向けて突出する上部柱部材62aが設けられ、さらに、前記複数の天井小梁5と天井板6とを備えた構成となっている。
下部ユニット11は、床梁4を矩形枠状に組み立てた下部枠体13の4つの角部にそれぞれ上方に向けて突出する下部柱部材62bが設けられ、さらに、前記複数の根太7と床板8とを備えた構成となっている。
上部柱部材62aと下部柱部材62bとは等しい長さで、かつ同断面に形成されており、これら上部柱部材62aと下部柱部材62bによって、前記柱2が構成されている。
そして、上部ユニット60と下部ユニット61とは、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが突き合わされて、互いに向き合わせるとともに、上部柱部材62aの下端部と下部柱部材62bの上端部とが接合されることで、建物ユニット1の骨組を構成している。
前記下部柱部材62bの上端部と上部柱部材62aの下端部とは、前記第1の実施の形態における下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部との接合と同様にして接合されている。
すなわち、上部柱部材62aの下端面に固定された接合プレート14aと、下部柱部材62bの上端面に固定された接合プレート14bとを互いに当接し、接合プレート14a,14bに連結ボルト15を挿通してナット16に螺合したうえで、高力ボルトなどの連結ボルト15を締め付けることによって、接合プレート14a,14bが切り離し可能に連結され、これによって、下部柱部材62bの上端部と上部柱部材62aの下端部とが切り離し可能に接合されている。
上記構成の建物ユニット1は、上部ユニット60と下部ユニット61とが切り離された状態で、トラックや輸送船によって、現場や現場近くの組立場に輸送される。
この場合、図17および図18に示すように、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向に重なり、かつ天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせて設置する。
例えば、下部ユニット61をトラックの荷台や輸送船の輸送室の床に、下部柱部材62bが上方を向くようにして設置したうえで、上部ユニット60を水平方向(短辺天井梁3bの長手方向)にずらして、短辺天井梁3bの一端部側(図18において左側)に設けられている上部柱部材62aと他端部側(図18において右側)に設けられている上部柱部材62aとが、それぞれ下部ユニット61の短辺床梁4bの一端部側に設けられている下部柱部材62bの外側を向く側面にほぼ当接し、他端部側に設けられている下部柱部材62bの内側を向く側面にほぼ当接するようにして、上部ユニット60と下部ユニット61とを互いに向き合わせて設置する。
さらに、上部ユニット60の短辺天井梁3bの他端部側(図18において右側)に設けられている上部柱部材62aが、下部ユニット61の短辺床梁4bに緩衝材63を介して当接し、下部ユニット61の短辺床梁4bの一端部側に設けられている下部柱部材62bが、上部ユニット60の短辺天井梁3bに緩衝材63を介して当接するようにして、上部ユニット60と下部ユニット61とを互いに向き合わせて設置する。
そして、上部ユニット60と下部ユニット61との間に、間柱や、面状部材22等の建物建築に必要な部材を収納する。また、他の上部ユニット60と下部ユニット61との間に、図19に示すように、バスユニット64を収納することもできる。
上部ユニット60と下部ユニット61との間に建物建築に必要な部材等を収納する場合、下部ユニット61に上部ユニット60を互いに向き合わせて設置する前に、下部ユニット61内に、間柱や、面状部材22等の建物建築に必要な部材やバスユニット64を収納する。面状部材22,22どうしの間には、輸送の際の衝撃を緩和するための緩衝材24を介在させる。
このように、下部ユニット61に、間柱や面状部材22、バスユニット64等を収納した後、上記のようにして、上部ユニット60を向き合わせて設置する。これによって、上部ユニット60と下部ユニット61との間に建物建築に必要な部材やバスユニット64等を収納する。
そして、内部に建物建築に必要な部材等が収納された上部ユニット60と下部ユニット61は、これが1組となって、トラックの荷台や輸送船の輸送室の床に複数積み重ねられる。例えば、トラックの荷台の場合、従来は高さ制限のために、建物ユニット1を上下に積み重ねることは不可能であったが、この上部ユニット60と下部ユニット61とが1組となったものは、上下に2個積み重ねることが可能となる。
なお、上部ユニット60と下部ユニット61とが1組となったものは、現場にトラック等によって輸送されたうえで、現場またはその近くの組立場で建物ユニット1に組み立てられる。
すなわちまず、トラックの荷台等からクレーン等によって上部ユニット60と下部ユニット61とが1組となったものが現場等に吊り降ろされる。その後、上部ユニット60を下部ユニット61から外して、内部の間柱や面状部材22等の建物建築に必要な部材や、バスユニット64を取り出す。
次に、下部ユニット61の4本の下部柱部材62bのそれぞれの上端部に、上部ユニット60の4本の上部柱部材62aの下端部を接合する。この接合は上述したように、下部柱部材62bの上端部の接合プレート14bと、上部柱部材62aの下端部の接合プレート14bとを連結ボルト15とナット16によって連結することによって行う。このようにして、建物ユニット1の骨組を組み立てる。
その後、必要に応じて間柱や面状部材22を建物ユニット1に取り付けたうえで、完成した建物ユニット1を、第1の実施の形態と同様にして、基礎に設置しつつ連結することによって、建物(ユニット式建物)を施工する。
本実施の形態によれば、建物ユニット1が上部ユニット60と下部ユニット61とを備え、上部ユニット60の上部柱部材62aの下端部と下部ユニット61の下部柱部材62bの上端部とが接合されているので、上部柱部材62aと下部柱部材62bのうちの少なくともいずれか一方の長さを長くすることによって建物ユニット1の高さを高くできる。
また、建物ユニット1を分解して輸送するに際し、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向に重なり、かつ天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせることによって、輸送の際の高さが低くなるとともに、上部ユニット60と下部ユニット61との間に、建物建築に必要な部材やバスユニット64を収納するので、輸送効率が向上する。
なお、本実施の形態では、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向に重なるようにして、互いに向き合わせて設置するに際し、上部ユニット60を短辺天井梁3bの長手方向にずらしたが、これに代えて、上部ユニット60を長辺天井梁3aの長手方向にずらしてもよい。
また、本実施の形態では、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向に重なるようにして、互いに向き合わせたが、これに代えて、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが上下に重なるようにして、互いに向き合わせてもよい。つまり、図18に示す状態のものを、90°回転させた状態としてもよい。この場合、上部ユニット60と下部ユニット61とが互いに離れないように、これらを図示しない締結ベルトで締結しておけばよい。また、締結ベルトに代えて、または加えて、上部柱部材62aの下端部を下部ユニット61の床梁4に前記連結ボルト15によって連結するとともに、下部柱部材62bの上端部を上部ユニット60の天井梁3に前記連結ボルト15によって連結してもよい。
(第3の実施の形態)
図20〜図27は本発明に係る建物ユニットの第3の実施の形態を示すものである。
図20に示すように、本実施の形態の建物ユニット1は4本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する4本の天井梁3と、柱2の下端間どうしを結合する4本の床梁4とを備えている。
4本の柱2と4本の天井梁3および床梁4とは、それぞれ柱頭接合部材25および柱脚接合部材26により接合されている。柱頭部接合部材25は柱2の上端部に固定されており、この柱頭部接合部材25に2本の天井梁3,3が接合されている。柱脚接合部材26は柱2の下端部に固定されており、柱脚接合部材26に2本の床梁4,4が接合されている。
4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されている。4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されている。なお、柱2は正方形筒状に形成されており、天井梁3と床梁4は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
2本の長辺天井梁3a,3aには、複数の天井小梁5が架設されており、該天井小梁5は長辺天井梁3aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら天井小梁5の下面には天井板(図示略)が固定されている。
2本の長辺床梁4a,4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板(図示略)が固定されている。
上記構成の建物ユニット1は、上部ユニット10と下部ユニット11とこれらの間に設けられた柱本体2cとから構成されている。
上部ユニット10は、4本の天井梁3を矩形枠状に組み立てた上部枠体12の4つの角部にある柱頭接合部材25にそれぞれ下方に向けて突出する上部柱部材2aが設けられ、さらに、前記複数の天井小梁5と天井板とを備えた構成となっている。
下部ユニット11は、床梁4を矩形枠状に組み立てた下部枠体13の4つの角部にある脚部接合部材26にそれぞれ上方に向けて突出する下部柱部材2bが設けられ、さらに、前記複数の根太7と床板とを備えた構成となっている。
上部ユニット10の上部柱部材2aと、下部ユニット11の下部柱部材2bとの間には柱本体2cが設けられており、柱本体2cの上端部に上部柱部材2aの下端部が接合され、柱本体2cの下端部に下部柱部材2bの上端部が接合されている。
なお、上部柱部材2aと下部柱部材2bとは等しい長さであり、柱本体2cは上部柱部材2aおよび下部柱部材2bより長くなっている。また、上部柱部材2a、下部柱部材2b、柱本体2cは同断面に形成されており、これら上部柱部材2a、下部柱部材2b、柱本体2cによって、前記柱2が構成されている。
ここで、前記上部柱部材2a、下部柱部材2b、柱本体2cの長さは以下のように設定されている。
すなわち、図21に示すように、基準寸法をhとすると、上部柱部材2aの、上部枠体12の柱頭接合部材25からの突出長さは、hのn1倍(但しn1は整数)となっている。
また、下部柱部材2bの下部枠体13の柱脚接合部材26からの突出長さは、hのn2倍(但しn2は整数)となっている。
さらに、柱本体2cの長さはhのn倍(但しnはn1およびn2より大きい整数)となっている。なお、本実施の形態では、n1=n2となっている。
前記下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部とは以下のようにして接合されている。すなわち、図22に示すように、下部柱部材2bの上端部には、四角筒状の裏当金27がその上半分を下部柱部材2bの上端から突出させて挿入固定されている。一方、柱本体2cの下端部の内部には、四角形リング状のストッパ28が、柱本体2cの下端より所定長さだけ引っ込んだ状態で挿入固定されている。
そして、下部柱部材2bの上端部と柱本体2cの下端部とは、下部柱部材2bの上端から突出している裏当金27が柱本体2cの下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入されたうえで、下部柱部材2bの上端と柱本体2cの下端とを溶接することによって接合される。
なお、裏当金27が柱本体2cの下端部にストッパ28に当接するまで挿入されると、柱本体2cの下端と下部柱部材2bとの間には、所定の隙間が形成されるようになっており、この隙間を利用して溶接が行われる。
また、柱本体2cの上端部と上部柱部材2aとを接合する場合、上記と同様にして行う。すなわち、柱本体2cの上端部に、四角筒状の裏当金27がその上半分を柱本体2cの上端から突出させて挿入固定され、一方、上部柱部材2aの下端部の内部に、ストッパ28が、上部柱部材2aの下端より所定長さだけ引っ込んだ状態で挿入固定され、柱本体2aの上端から突出している裏当金27が上部柱部材2aの下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入されたうえで、柱本体2cの上端と上部柱部材2aの下端とを溶接することによって接合される。
なお、上記のような建物ユニット1は、例えば輸送コンテナに積み込まれて当該輸送船によって輸送されるが、現場で組み立てる前までは、上記ようような溶接は行わず、輸送後に現場で建物ユニット1を組み立てる際に溶接を行う。
また、図20に示すように、建物ユニット1の下部ユニット11の脚部接合部材26には、建物ユニット1(ユニット構成体70)を後述する輸送コンテナから引き出す際に使用されるフック29がねじ込まれて取り付けられている。
輸送コンテナにユニット1を積み込む場合、図23に示すように、建物ユニット1から柱本体2cを取り外した後、図24に示すように、下部ユニット11の下部柱部材2bの上端部と上部ユニット10の上部柱部材2bの上端部とを突き合わせて接合してユニット構成体70を構成する。この接合は、下部柱部材2bの上端から突出している裏当金27を、上部柱部材2aの下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入することによって行われる。
その後、上部ユニット10の長辺天井梁3aと、下部ユニット11の長辺床梁4aとに締結ベルト(図示略)の上下端部をそれぞれ固定することによって、下部ユニット11から上部ユニット10が外れないように、上下のユニット10,11を締結する。
また、下部ユニット11に上部ユニット10を互いに向き合わせて連結する前に、下部ユニット11内に、図26に示すように、柱本体2cおよび建物建築に必要な部材を収納する。柱本体2cは例えば長さの異なる複数種類のものを収納しておく。建物建築に必要な部材としては、例えば、建物ユニット1の柱2,2間に設ける間柱21や、建物ユニット1の内面に取り付ける壁材や開口部付きパネル等の面状部材22等が挙げられる。柱本体2cと面状部材22との間、面状部材22,22どうしの間には、輸送の際の衝撃を緩和するための緩衝材24を介在させる。
このように、下部ユニット11に、柱本体2c、間柱21、面状部材22等を収納した後、上記のようにして、上部ユニット10を連結する。これによって、上部ユニット10と下部ユニット11との間、つまりユニット構成体70内に、柱本体2cおよび間柱21、面状部材22等の建物建築に必要な部材を収納する。
さらに、下部ユニット11の下面両側に帯板状の滑り材72,72を取り付けておく。したがって、輸送コンテナ71内に上下に2段ユニット構成体70,70を重ねて積み込んだ場合、ユニット構成体70,70間には、滑り材72の厚さの分だけ隙間が設けられる。また、輸送コンテナ71内の底部とユニット構成体70との間には滑り材72の厚さの分だけ隙間が設けられる。
図26に示すように、上記ユニット構成体70を、輸送コンテナ71に積み込んで輸送する場合、上部ユニット10、下部ユニット11等の寸法、つまり、ユニット構成体70の寸法は輸送コンテナ71に合せて設定されている。
すなわちまず、上部ユニット10と下部ユニット11とを、上部柱部材2aと下部柱部材2bとを突き合わせて、互いに向き合わせてなるユニット構成体70の幅寸法L1は、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く設定されている。
また、ユニット構成体70の高さ寸法L2は、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の整数分の1より若干短く設定されている。例えば、ユニット構成体70の高さ寸法L2は、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の2分の1より若干短く設定されている。
さらに、図27に示すように、ユニット構成体70の長さ寸法L3は、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の整数分の1より若干短く設定されている。例えば、ユニット構成体70の長さ寸法L3は、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の1分の1より若干短く設定されている。
そして、本実施の形態では、輸送コンテナ71にユニット構成体70を、左右に1個、上下に2個重ね、前後に1個積み込んで輸送する。
なお、輸送コンテナ71としては、20ftまたは40ftのドライコンテナを使用する。20ftのドライコンテナでは、ユニット構成体70を左右に1個、上下に2個重ね、前後に1個積み込んで、合計2個輸送でき、40ftのドライコンテナでは、ユニット構成体70を左右に1個、上下に2個重ね、前後に2個積み込んで、合計4個輸送できる。
上記のようなユニット構成体70は、輸送コンテナ71によって現場に輸送されたうえで、現場またはその近くの組立場で建物ユニット1に組み立てられる。
すなわちまず、輸送コンテナ71からユニット構成体70を引き出す。この場合、ユニット構成体70に取り付けられているフック29,29にクレーンのフックを引っ掛けて引き出す。ユニット構成体70の下面には滑り材72,72が設けられているので、比較的スムーズに引き出すことができる。
ユニット構成体70を所定長さだけ引き出した後、当該ユニット構成70の上部にクレーンのフックを引っ掛けて吊り降し、その後、上部ユニット10と下部ユニット11を連結していた締結ベルトを外して、上部ユニット10を下部ユニット11から切り離し、内部の柱本体2c、間柱21、面状部材22等の建物建築に必要な部材を取り出す。
次に、図22に示すように、下部ユニット11の4本の下部柱部材2bのそれぞれの上端部に、それぞれ柱本体2cの下端部を接合する。この接合は上述したように、下部柱部材2bの上端から突出している裏当金27を柱本体2cの下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入することにより行う。
次に、4本の柱本体2cのそれぞれの上端部に、それぞれ上部ユニット10の4本の上部柱部材2aの下端部を接合する。この接合は上述したように、柱本体2cの上端から突出している裏当金27を上部柱部材2aの下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入することにより行う。
そして、下部柱部材2bの上端と柱本体2cの下端および柱本体2cの上端と上部柱部材2aとの下端とを溶接することによって接合する。このようにして、建物ユニット1の骨組を組み立てる。柱本体2cを接合する場合、図25に示すように、長さの違う柱本体2cを適宜容易しておき、所望の柱本体2cを選択して行う。これによって、現場でのニーズに合せた階高を有する建物ユニット1を組み立てることができる。なお、長さの違う柱本体2cはユニット構成体70内に適宜収納して輸送される。
その後、必要に応じて間柱21、壁材や開口部付きパネル等の面状部材22を建物ユニット1に取り付けたうえで、完成した建物ユニット1を、第1の実施の形態と同様にして、基礎に設置しつつ連結することによって、建物(ユニット式建物)を施工する。
本実施の形態によれば、上部柱部材2aの上部枠体12からの突出長さが基準寸法hのn1倍(但しn1は整数)となっており、下部柱部材2bの下部枠体13からの突出長さがhのn2倍(但しn2は整数)となっており、柱本体2cの長さがhのn倍(但しnはn1およびn2より大きい整数)となっているので、製造された柱本体2cをn1hの寸法分切断することによって、上部柱部材2aを容易に製造でき、また、製造された柱本体2cをn2hの寸法分切断することによって、下部柱部材2bを容易に製造できる。したがって、柱本体2cから上部柱部材2aや下部柱部材2bを容易に製造できる。
また、nhに長さが規定された長い柱本体2cを製造しておき、当該柱本体2cから所望の長さの柱本体2cや、上部柱部材2aおよび下部柱部材2bを切り出して製造できる。したがって、所望の階高を有する建物ユニット1を現場のニーズに合せて組み立てることができる。
また、ユニット構成体70の幅寸法L1が、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く、ユニット構成体70の高さ寸法L2が、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の整数分の1より若干短くなっており、ユニット構成体70の長さ寸法L3が、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の整数分の1より若干短く設定されており、輸送コンテナ71にユニット構成体70を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送するので、輸送コンテナ71内に、複数のユニット構成体70をほぼ隙間無く積み込んで輸送でき、よって、輸送効率、輸送費用を大幅に低減できる。
(第4の実施の形態)
図28は、図18に示すユニット構成体75,75を輸送コンテナ71に積み込んだ状態を示す図である。なお、図18に示すユニット構成体75と同一構成部分は同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
ユニット構成体75は、上部ユニット60と下部ユニット61とを、上部柱部材62aと下部柱部材62bとが水平方向に重なり、かつ天井梁3と床梁4とが対向するようにして、互いに向き合わせてなるものである。
ユニット構成体75の幅寸法L1は、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く設定されている。
また、ユニット構成体75の高さ寸法L2は、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の整数分の1より若干短く設定されている。例えば、ユニット構成体75の高さ寸法L2は、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の2分の1より若干短く設定されている。
さらに、図29に示すように、ユニット構成体75の長さ寸法L3は、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の整数分の1より若干短く設定されている。例えば、ユニット構成体75の長さ寸法L3は、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の1分の1より若干短く設定されている。
そして、本実施の形態では、輸送コンテナ71にユニット構成体75を、左右に1個、上下に2個重ね、前後に1個積み込んで輸送する。
また、ユニット構成体75,75を輸送コンテナ71に積み込む場合、下部ユニット61の下面両側に帯板状の滑り材72,72を取り付けておく。したがって、輸送コンテナ71内に上下に2段ユニット構成体75,75を重ねて積み込んだ場合、ユニット構成体75,75間には、滑り材72の厚さの分だけ隙間が設けられる。また、輸送コンテナ71内の底部とユニット構成体75との間には滑り材72の厚さの分だけ隙間が設けられる。なお、ユニット構成体75の下部ユニット61には、ユニット構成体75を輸送コンテナ71から引き出す際に使用されるフック29がねじ込まれて取り付けられている。
本実施の形態によれば、ユニット構成体75の幅寸法L1が、輸送コンテナ71の幅の内法寸法K1より若干短く、ユニット構成体75の高さ寸法L2が、輸送コンテナ71の高さの内法寸法K2の整数分の1より若干短くなっており、ユニット構成体75の長さ寸法L3が、輸送コンテナ71の長さの内法寸法K3の整数分の1より若干短く設定されており、輸送コンテナ71にユニット構成体75を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送するので、輸送コンテナ71内に、複数のユニット構成体75をほぼ隙間無く積み込んで輸送でき、よって、輸送効率、輸送費用を大幅に低減できる。
(第5の実施の形態)
図30〜図32は本発明に係る建物ユニットの第5の実施の形態を示すものである。
図30に示すように、本実施の形態の建物ユニット1は4本の柱2と、これらの柱2の上端間どうしを結合する4本の天井梁3と、柱2の下端間どうしを結合する4本の床梁4とを備えている。
4本の天井梁3は、2本の長辺天井梁3aおよび長辺天井梁3aより短い2本の短辺天井梁3bによって構成されており、直角に配置された長辺天井梁3aと短辺天井梁3bとは柱頭接合部材25によって接合され、これによって上部枠体12が構成されている。
そして、2本の長辺天井梁3a,3aには、複数の天井小梁5が架設されており、該天井小梁5は長辺天井梁3aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら天井小梁5の下面には天井板(図示略)が固定されている。これによって、上部ユニット10が構成されている。
4本の床梁4は2本の長辺床梁4aおよび長辺床梁4aより短い2本の短辺床梁4bによって構成されており、直角に配置された長辺床梁4aと短辺床梁4bとは柱脚接合部材26によって接合され、これによって下部枠体13が構成されている。
そして、2本の長辺床梁4a,4aには、複数の根太7が架設されており、該根太7は長辺床梁4aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太7の上面には床板(図示略)が固定されている。これによって、下部ユニット11が構成されている。
なお、柱2は正方形筒状に形成されており、天井梁3と床梁4は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
上部ユニット10と下部ユニット11との間には4本の柱2が設けられており、柱2の上端部に上部枠体12の角部の柱頭接合部材25が接合され、柱2の下端部に下部枠体13の角部の柱脚接合部材26が接合されるようになっている。
柱2の下端部と下部枠体13の角部の柱脚接合部材26とは以下のようにして接合されている。
すなわち、図31に示すように、柱脚接合部材26の上面には、四角筒状の裏当金27が溶接等によって固定されている。一方、柱2の下端部の内部には、四角形リング状のストッパ28が、柱2の下端より所定長さだけ引っ込んだ状態で挿入固定されている。
そして、柱脚接合部材26の上面と柱2の下端部とは、柱脚接合部材26の上面から突出している裏当金27が柱2の下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入されたうえで、柱脚接合部材26の上面と柱2の下端とを溶接することによって接合される。
なお、裏当金27が柱2の下端部にストッパ28に当接するまで挿入されると、柱2の下端と柱脚接合部材26の上面との間には、所定の隙間が形成されるようになっており、この隙間を利用して溶接が行われる。
同様にして、柱2の上端部と上部枠体12の角部の柱頭接合部材25とが接合されている。すなわち、柱頭接合部材25の下面と柱2の上端部とは、柱頭接合部材25の下面から突出している裏当金27が柱2の上端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入されたうえで、柱頭接合部材25の下面と柱2の上端とを溶接することによって接合される。
上記のような建物ユニット1は、上部ユニット10、下部ユニット11、柱2に分解されて、例えば輸送コンテナに積み込まれて当該輸送船によって輸送されるが、現場で組み立てる前までは、上記ようような溶接は行わず、輸送後に現場で建物ユニット1を組み立てる。
輸送コンテナにユニット1を積み込む場合、図32に示すように、上部ユニット10の柱頭接合部材25と下部ユニット11の柱脚接合部材26との間に、柱2より短い筒柱状の輸送治具80を配置し、この輸送治具80の上端部を柱頭接合部材25に接合するとともに、下端部を柱脚接合部材26に接合する。この接合は、柱頭接合部材25の下面および柱脚接合部材26の下面からそれぞれ突出している裏当金27を、輸送治具80の上端部および下端部の内部に挿入することによって行われる。
その後、上部ユニット10の長辺天井梁3aと、下部ユニット11の長辺床梁4aとに締結ベルト(図示略)の上下端部をそれぞれ固定することによって、下部ユニット11から上部ユニット10が外れないように、上下のユニット10,11を締結する。
また、下部ユニット11に上部ユニット10を互いに向き合わせて輸送治具80を挟んで連結する前に、下部ユニット11内に、柱2およびその他の建物建築に必要な部材を収納する。
このように、下部ユニット11に、柱2やその他の部材を収納した後、上記のようにして、上部ユニット10を連結する。これによって、上部ユニット10と下部ユニット11との間に、柱2やその他の部材を収納する。
上記のような分解された建物ユニット1は、輸送コンテナによって現場に輸送されたうえで、現場またはその近くの組立場で建物ユニットに組み立てられる。
すなわちまず、下部ユニット11に取り付けられているフック29,29にクレーンのフックを引っ掛けて引き出す。所定長さだけ引き出した後、上部ユニット10にクレーンのフックを引っ掛けて吊り降し、その後、上部ユニット10と下部ユニット11を連結していた締結ベルトを外して、上部ユニット10を下部ユニット11から切り離し、内部の柱2やその他の部材を取り出す。
次に、下部ユニット11を所定の場所に載置したうえで、当該下部ユニット11の柱脚接合部材26の上面に、それぞれ柱2の下端部を接合する。この接合は上述したように、柱脚接合部材26の上面から突出している裏当金27を柱2の下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入することにより行う。
次に、4本の柱2のそれぞれの上端部に、それぞれ上部ユニット10の4つの柱頭接合部材25の下面を接合する。この接合は上述したように、柱頭接合部材25の下面から突出している裏当金27を柱2の下端部の内部に、当該裏当金27がストッパ28に当接するまで挿入することにより行う。
そして、柱脚接合部材26の上面と柱2の下端および柱2の上端と柱頭接合部材25の下面とを溶接することによって接合する。このようにして、建物ユニット1の骨組を組み立てる。柱2を接合する場合、長さの違う柱を適宜容易しておき、所望の柱2を選択して行う。これによって、現場でのニーズに合せた階高を有する建物ユニット1を組み立てることができる。
その後、必要に応じて間柱、壁材や開口部付きパネル等の面状部材を建物ユニット1に取り付けたうえで、完成した建物ユニット1を、第1の実施の形態と同様にして、基礎に設置しつつ連結することによって、建物(ユニット式建物)を施工する。
本実施の形態によれば建物ユニット1が上部ユニット10と、下部ユニット11と、上部ユニット10と下部ユニット11との間に設けられ柱2とを備え、柱2の上端部に上部枠体12の角部の柱頭接合部材25が接合され、柱2の下端部に下部枠体13の角部の柱脚接合部材26が接合されるので、柱2の長さを長くすることによって、建物ユニット1の高さを高くできる。
また、上部ユニット10と下部ユニット11とを、柱2より短い柱状の輸送治具80を介して所定の間隔を設けて積み重ねるとともに柱2を横にして上部ユニット10と下部ユニット11との間に収納し、この状態で上部ユニット10、下部ユニット11、柱2やその他建物建築に必要な部材を輸送することによって、輸送の際の高さが低くなり、よって輸送効率が向上する。
1 建物ユニット
2 柱
2a,62a 上部柱部材
2b,62b 下部柱部材
2c 柱本体
3 天井梁
4 床梁
10,60 上部ユニット
11,61 下部ユニット
12 上部枠体
13 下部枠体
70,75 ユニット構成体
71 輸送コンテナ

Claims (9)

  1. 複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを結合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを結合する複数本の床梁とを備えた建物ユニットであって、
    前記天井梁を枠状に組み立てた上部枠体を含む上部ユニットと、
    前記床梁を枠状に組み立てた下部枠体を含む下部ユニットと、
    前記上部ユニットと下部ユニットとの間に設けられる柱とを備え、
    前記柱の上端部に前記上部枠体の角部が接合され、前記柱の下端部に前記下部枠体の角部が接合されることを特徴とする建物ユニット。
  2. 複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを結合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを結合する複数本の床梁とを備えた建物ユニットにおいて、
    前記天井梁を枠状に組み立てた上部枠体の角部に下方に向けて突出する上部柱部材が設けられた上部ユニットと、
    前記床梁を枠状に組み立てた下部枠体の角部に上方に向けて突出する下部柱部材が設けられた下部ユニットと、
    前記上部柱部材と下部柱部材との間に設けられる柱本体とを備え、
    前記柱が前記上部柱部材と下部柱部材と柱本体とで構成され、
    前記柱本体の上端部に前記上部柱部材の下端部が接合され、前記柱本体の下端部に前記下部柱部材の上端部が接合されることを特徴とする建物ユニット。
  3. 請求項2に記載の建物ユニットにおいて、
    前記上部柱部材と前記下部柱部材とは異なる長さとなっていることを特徴とする建物ユニット。
  4. 請求項2または3に記載の建物ユニットにおいて、
    基準寸法をhとすると、
    前記上部柱部材の前記上部枠体からの突出長さがhのn1倍(但しn1は整数)となっており、
    前記下部柱部材の前記下部枠体からの突出長さがhのn2倍(但しn2は整数)となっており、
    前記柱本体の長さがhのn倍(但しnはn1およびn2より大きい整数)となっていることを特徴とする建物ユニット。
  5. 複数本の柱と、これらの柱の上端間どうしを結合する複数本の天井梁と、前記柱の下端間どうしを結合する複数本の床梁とを備えた建物ユニットにおいて、
    前記天井梁を枠状に組み立てた上部枠体の角部に下方に向けて突出する上部柱部材が設けられた上部ユニットと、
    前記床梁を枠状に組み立てた下部枠体の角部に上方に向けて突出する下部柱部材が設けられた下部ユニットとを備え、
    前記柱が前記上部柱部材と下部柱部材とで構成され、
    前記上部柱部材の下端部と前記下部柱部材の上端部とが接合されることを特徴とする建物ユニット。
  6. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の建物ユニットを分解して輸送するに際し、
    前記上部ユニットと下部ユニットとを、前記上部柱部材と下部柱部材とを突き合わせて、互いに向き合わせるとともに、上部ユニットと下部ユニットとの間に、前記柱本体および建物建築に必要な部材を収納することを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  7. 請求項6に記載の建物ユニットの輸送方法において、
    前記上部ユニットと前記下部ユニットとを、前記上部柱部材と下部柱部材とを突き合わせて、互いに向き合わせてなるユニット構成体の幅寸法が、輸送コンテナの幅の内法寸法より若干短く、前記ユニット構成体の高さ寸法が、前記輸送コンテナの高さの内法寸法の整数分の1より若干短くなっており、
    前記輸送コンテナに前記ユニット構成体を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送することを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  8. 請求項5に記載の建物ユニットを分解して輸送するに際し、
    前記上部ユニットと下部ユニットとを、前記上部柱部材と下部柱部材とが水平方向または上下方向に重なり、かつ前記天井梁と床梁とが対向するようにして、互いに向き合わせるとともに前記上部ユニットと前記下部ユニットとの間に、建物建築に必要な部材を収納することを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  9. 請求項8に記載の建物ユニットの輸送方法において、
    前記上部ユニットと下部ユニットとを、前記上部柱部材と下部柱部材とが水平方向または上下方向に重なり、かつ前記天井梁と床梁とが対向するようにして、互いに向き合わせてなるユニット構成体の幅寸法が、輸送コンテナの幅の内法寸法より若干短く、前記ユニット構成体の高さ寸法が、前記輸送コンテナの高さの内法寸法の整数分の1より若干短くなっており、
    前記輸送コンテナに前記ユニット構成体を、左右に1個、上下に2個以上重ね、前後に1個以上並べて積み込んで輸送することを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
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