JP2023156117A - 伸縮式フレーム構造体とその伸長長さ延長方法 - Google Patents

伸縮式フレーム構造体とその伸長長さ延長方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伸縮式フレーム構造体の最大伸長長さを設置現場で簡単に延長可能にする。【解決手段】筒状の外部材の内部に内部材を入子式に嵌挿したX方向伸縮部材、Y方向伸縮部材およびZ方向伸縮部材の少なくとも一種類を有する伸縮式フレーム構造体において、X方向伸縮部材、Y方向伸縮部材またはZ方向伸縮部材の少なくとも一つの外部材(可動側天井梁142)の端部に筒状の継足部材400を接続することで伸縮部材の伸長長さを延長することを特徴とする。【選択図】図15

Description

本発明は、設置現場への輸送時には大型トラック等で輸送可能な大きさに縮小でき、設置現場での設置時には大きく拡張できるようにした伸縮式フレーム構造体とその伸長長さ延長方法に関する。
この種の組立式建物は、例えば特許文献1(特許第3541031号公報)に記載のものが知られている。同文献の組立式建物は、高さX方向と左右Y方向に伸縮可能に構成したり、更には奥行きZ方向にも伸縮可能に構成したりすることができる。
特許第3541031号公報
しかしながら、従来の組立式建物はXY方向またはXYZ方向の最大伸長長さが決まっており、その最大伸長長さ以上に拡張することは不可能であった。このため、基本形状は変わらないが一回り大きい組立式建物が必要な場合は、新しい組立式建物を別途製作しなければならず、このことが組立式建物の量産化を妨げてコストアップを招来していた。
そこで本発明の目的は、XYZ方向の最大伸長長さを設置現場で簡単に延長可能な伸縮式フレーム構造体とその伸長長さ延長方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の伸縮式フレーム構造体の伸長長さ延長方法は、筒状の外部材の内部に内部材を入子式に嵌挿したX方向伸縮部材、Y方向伸縮部材およびZ方向伸縮部材の少なくとも一種類を有する伸縮式フレーム構造体において、X方向伸縮部材、Y方向伸縮部材またはZ方向伸縮部材の少なくとも一つの前記外部材の端部に筒状の継足部材を接続することで前記伸縮部材の伸長長さを延長することを特徴とする。
本発明によれば、伸縮式フレーム構造体のXYZ方向の最大伸長長さを設置現場で簡単に延長することができる。
XY二方向に拡張可能な本発明の組立式建物の縮小時を示す正面図である。 組立式建物の縮小時を示す縦断側面図である。 組立式建物の縮小時を示す縦断正面図である。 組立式建物の拡張時を示す正面図である。 組立式建物の拡張時を示す側面図である。 組立式建物の拡張時を示す平面図である。 組立式建物の縮小時の骨組を示す正面図である。 組立式建物の縮小時の骨組を示す側面図である。 組立式建物の拡張時の骨組を示す正面図である。 組立式建物の拡張時の骨組を示す側面図である。 組立式建物の拡張時の骨組を示す平面図である。 XYZ三方向に拡張可能な本発明の組立式建物の縮小時の骨組を示す側面図である。 組立式建物の拡張時の骨組を示す側面図である。 組立式建物の拡張時の骨組を示す平面図である。 (a)は図14にフランジ板と継足部材を追加した部分拡大図、(b)は(a)のb-b断面図、(c)は(a)のc-c断面図である。 図15(a)の分解斜視図である。
発明の実施の形態
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(●XY方向に拡張可能な組立式建物)
図1乃至図12は、高さX方向と左右Y方向に拡張可能な本発明の実施形態である伸縮式フレーム構造体としての組立式建物を示す。この組立式建物は、例えば、自動車用エンジンの性能テストを行う防音室として使用することができる。
図1乃至図3は本発明の組立式建物の縮小時を示し、図1はその正面図、図2はその縦断正面図、図3はその縦断側面図である。図4乃至図6は本発明の組立式建物の拡張時を示し、図4はその正面図、図5はその側面図、図6はその平面図である。
図7および図8は本発明の組立式建物の縮小時の骨組を示し、図7はその正面図、図8はその側面図である。図9乃至図11は本発明の組立式建物の拡張時の骨組を示し、図9はその正面図、図10はその側面図、図11はその平面図である。
本発明の組立式建物は、上面および両側面を開口させた建物本体ユニットAと、この建物本体ユニットAの上面に高さ方向(X方向)に昇降可能に組み付けられた天井ユニットBと、建物本体ユニットAの両側面に幅方向(Y方向)にスライド可能に組み付けられた左右一対の側壁ユニットC,Cとを備えている。
建物本体ユニットAは、床骨組1の四隅にそれぞれ床柱2,2…を上方へ立設させ、床骨組1の前方側両隅に位置する床柱2,2および後方側両隅に位置する床柱2,2の上端部同士をそれぞれ支持部材7,7で結合させている。床骨組1は、奥行き方向(Z方向)に適当に間隔を置いて配列された例えば角鋼管等の複数(図面では4本)の横組み材3,3…と、この各横組み材3,3…の間に幅方向(Y方向)に適当に間隔を置いて配列された例えば角鋼管等の複数(図面では9本)の縦組み材4,4…とを長方形の格子状に組み合わせて形成されている。
床骨組1の上面には、例えば鋼板や木製板等の床パネル5が敷設されている。床骨組1の横組み材3,3…の両端部下面には、それぞれ建物本体ユニットAの水平出しを行うための高さ調節可能なレベル台6,6…が配設されている。
床柱2,2…は例えば角鋼管等で構成することができる。床骨組1の前方側両隅に位置する床柱2,2と、横組み材4と、支持部材7とで囲まれた開口部に、例えば鋼板等の前面下部パネル8を配置する。また、床骨組1の後方側両隅に位置する床柱2,2と、横組み材4と、支持部材7との間に形成された開口部に、例えば鋼板等の後面下部パネル9を配置する。
前面下部パネル8には、人等が出入りするための出入口10と、この出入口10を開閉するための引き扉11が配設されている。引き扉11は、上端両側に取付けた一対の吊車12,12を介して出入口10の上方に取付けられた走行用レール13に吊下げ支持されており、吊車12,12が走行レール13に沿って走行することによって出入口10の開閉を行う。
天井ユニットBは、天井骨組21の下面の四隅にそれぞれ天井柱22,22…を下方に吊設させて形成されている。天井柱22,22…を建物本体ユニットAの床柱2,2…内にそれぞれ上下移動可能に挿入させることにより、天井ユニットBが建物本体ユニットAに対して高さX方向に昇降可能に構成されている。
天井ユニットBの天井骨組21は、建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…の長さと同じ長さを有し、奥行き方向(Z方向)に適当に間隔を置いて配列された例えば角鋼管等の複数(図面では4本)の横組み材23,23…を有する。また、天井ユニットBの天井骨組21は、建物本体ユニットAの床骨組1の縦組み材4,4…の長さと同じ長さを有し、横組み材23,23…の間に幅方向(Y方向)に適当に間隔を置いて配列された例えば角鋼管等の複数(図面では9本)の縦組み材24,24…を有する。
そして、横組み材23,23…と縦組み材24,24…とを長方形の格子状に組み合わせて、建物本体ユニットAの床骨組1の大きさと同じ大きさの天井骨組21が形成されている。この天井骨組21の横組み材23,23…と縦組み材24,24…とを格子状に組み合わせて、これらの間に形成された複数の開口部には、それぞれ例えば鋼板等の天井パネル25,25…が配置されている。尚、天井骨組21の下面の幅方向中央には例えばI形鋼等の走行レール28が取付けられており、この走行レール28に沿って走行可能に吊上げ手段、例えばチェーンブロック29が配設されている。
天井柱22,22…は、例えば角鋼管等からなり、天井骨組21の前方側両隅に位置する天井柱22,22の間に例えば鋼板等の前面上部パネル26を配置させるとともに、天井骨組21の後方側両隅に位置する天井柱22,22の間に例えば鋼板等の後面上部パネル27を配置させている。前面上部パネル26および後面上部パネル27は、天井ユニットBの天井骨組21に一体に取付けられている。
そして、天井ユニットBが下降位置の状態においては、前面上部パネル26と後面上部パネル27が、建物本体ユニットAの前面下部パネル8および後面下部パネル9の裏面側に重なって位置している。天井ユニットBを上昇すると、前面上部パネル26および後面上部パネル27が、前面下部パネル8および後面下部パネル9の上側に隣接して位置する。
側壁ユニットCは、側壁骨組31と拡張用骨組32とを備えている。側壁骨組31は、建物本体ユニットAの床骨組1の奥行きZ方向の長さと同じ長さを有する例えば角鋼管等の床梁33に、建物本体ユニットAの床柱2,2…の長さと同じ長さを有する例えば角鋼管等の複数(図面では4本)の側壁床柱34,34…を適当に間隔を置いて上方へ立設している。
そして、各側壁床柱34,34…の上端部同士を、それぞれ支持部材35,35…でZ方向に結合している。また、左右の床梁33,33相互間に、建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…の長さの略半分の長さを有する例えば角鋼管等の片持ち床桁36,36…をZ方向4箇所に適当に間隔を置いて配置している。
側壁骨組31の側壁床柱34,34…と支持部材35,35…の間に形成される開口部には、それぞれ例えば鋼板等の側面下部パネル37,37…が配置されている。その内の一つの側面下部パネル(中央位置に配置された側面下部パネル)37には、人等が出入りするための出入口38と、この出入口38を開閉するための開き扉39と、窓40とが配設されている。開き扉39は、一側縁が出入口38の一側部にヒンジ(図示せず)を介して揺動可能に支持されており、ヒンジを介して回動することによって出入口38の開閉を行う。
拡張用骨組32は、側壁骨組31の床梁33の長さと同じ長さを有する例えば角鋼管等の天井梁42に、例えば角鋼管等の複数(図面では4本)の側壁天井柱43,43…を適当に間隔を置いて下方へ吊設している。天井梁42には、例えば角鋼管等の複数(図面では4本)の片持ち天井桁44,44…を、Z方向で適当に間隔を置いて側方へ突設している。側壁天井柱43,43…は、天井ユニットBの天井柱22,22…の長さと同じ長さを有し、側壁骨組31の側壁床柱34,34…とそれぞれ対応して配置されている。
片持ち天井桁44,44…は、側壁骨組31の片持ち床桁36,36…の長さと同じ長さを有し、天井ユニットBの天井骨組21の横組み材23,23…とそれぞれ対応して配置されている。拡張用骨組32は、側壁天井柱43,43…を側壁骨組31の側壁床柱34,34…内にそれぞれ上下移動可能に挿入させることにより、側壁骨組31に対して高さX方向に昇降可能に構成されている。
図1に示すように、側壁ユニットCの拡張用骨組32の側壁天井柱43,43…の間には、それぞれ側面上部パネル45,45…が側壁骨組31の側壁下部パネル37,37…の裏面側に重なり合うように配置されている。また図1の片持ち天井桁44,44…の間には、図2に示すように、それぞれ拡張時用天井パネル46,46…が天井ユニットBの天井パネル25,25…の上側に重なり合うように配置されている。
側面上部パネル45,45…は、側壁ユニットCの拡張用骨組32に一体に取付けられており、拡張用骨組32が上昇すると側壁骨組31の側壁下部パネル37,37…の上側に隣接して位置するようになっている。また、拡張時用天井パネル46,46…は、側壁ユニットCの拡張用骨組32に一体に取付けられており、側壁ユニットCが外側にスライドすると天井ユニットBの天井パネル25,25…の外側に隣接して位置するようになっている。
側壁骨組31の片持ち床桁36,36…は、建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…内に左右移動可能に挿入されている。また、拡張用骨組32の片持ち天井桁44,44…は、天井ユニットBの天井骨組21の横組み材23,23…内に左右移動可能に挿入されている。
これにより、側壁ユニットCは、建物本体ユニットAおよび天井ユニットBに対して幅Y方向にスライド可能に構成されている。尚、側壁ユニットCの側壁骨組31の床梁33の下面には、側壁ユニットCを幅Y方向にスライドする際にスライドを円滑にさせるためのキャスター41,41…が配設されている。
次に、前記のように構成された組立式建物の作用について説明する。この組立式建物は、工場等で生産された建物本体ユニットA、天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cを所定形状に組み上げ、例えば大型トラック等に積載して設置現場まで輸送した後、その設置現場に設置される。
この際、組立式建物は、工場から設置現場へ大型トラック等で輸送するにあたり、図1乃至図3に示すように、建物本体ユニットAに対して天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cが縮小された状態で輸送作業が行われる。即ち、建物本体ユニットAの床柱2,2…に天井ユニットBの天井柱22,22…が最も深く挿入される。
側壁ユニットC,Cの側壁骨組31,31の側壁床柱34,34…に、側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32の側壁天井柱43,43…が最も深く挿入される。また、建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…に、側壁ユニットC,Cの側壁骨組31,31の片持ち床桁36,36…が最も深く挿入される。
天井ユニットBの天井骨組21の横組み材23,23…に、側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32の片持ち天井桁44,44…が最も深く挿入される。この縮小状態の組立式建物が大型トラック等で輸送される。
組立式建物を設置現場に搬送した後、建物本体ユニットAに対して天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cが縮小された状態の組立式建物が設置現場の所定位置に降ろされる。その後、天井ユニットBを建物本体ユニットAに対する縮小状態から引き上げて天井柱22,22…を建物本体ユニットAの床柱2,2…に対する収縮状態から伸長する。
天井ユニットBが引き上げられると、これに伴って側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32が引き上げられて側壁天井柱43,43…が側壁骨組31,31の側壁床柱34,34…に対する収縮状態から伸長される。この状態で、側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32の側壁天井柱43,43…の下端側を側壁骨組31,31の側壁床柱34,34…の上端側にそれぞれボルト等の固定手段で固定することにより、天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32がそれぞれ所定の高さに固定され、組立式建物が高さX方向に拡張される。
次に、側壁ユニットC,Cを建物本体ユニットAに対する縮小状態から左右にスライドして側壁骨組31,31の片持ち床桁36,36…を建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…に対する収縮状態から伸長させる。また、拡張用骨組32,32の片持ち天井桁44,44…を天井ユニットBの天井骨組21の横組み材23,23…に対する収縮状態から伸長させる。
この状態で、側壁ユニットC,Cの側壁骨組32,32の片持ち床桁36,36…の先端側を、建物本体ユニットAの床骨組1の横組み材3,3…の両端側にそれぞれボルト等の固定手段で固定する。また、拡張用骨組32の片持ち天井桁44,44…の先端側を、天井ユニットBの天井骨組21の横組み材23,23…の両端側にそれぞれボルト等の固定手段で固定する。これにより、側壁ユニットC,Cが建物本体ユニットAおよび天井ユニットBにそれぞれ固定され、組立式建物が幅Y方向に拡張される。
このように組立式建物を高さX方向および幅Y方向に拡張させた後、側壁ユニットC,Cの側壁骨組31,31の片持ち床桁36,36…の間に拡張時用床パネル47,47…をそれぞれ配置させる。また、建物本体ユニットAの床柱2,2…と側壁ユニットC,Cの側壁骨組31,31の前後両端に位置する側壁床柱34,34…との上端部間に支持桁48,48…をそれぞれ取付ける。
そして、この支持桁48,48…、建物本体ユニットAの床柱2,2…および側壁ユニットC,Cの側壁骨組31,31の前後両端に位置する側壁床柱34,34…の間に形成された開口部に、それぞれ拡張時用下部パネル49,49…を配置する。さらに、支持桁48,48…、天井ユニットBの天井柱22,22…、側壁ユニットC,Cの拡張用骨組32,32の前後両端に位置する側壁天井柱43,43…および片持ち天井桁44,44…の間に形成された開口部に、それぞれ拡張時用上部パネル50,50…を配置する。これで組立式建物の拡張と設置が完了する。
次に、この組立式建物が設置現場で不要になった場合には、設置した手順とは逆の手順で建物本体ユニットAに対して天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cを縮小する。その後、縮小した組立式建物を大型トラック等に積載して所定場所(例えば、保管場所、次の設置現場)に輸送する。
このように本発明の組立式建物は、上面および両側面を開口させた建物本体ユニットAの上面に天井ユニットBを高さX方向に昇降可能に組み付けるとともに、建物本体ユニットAの両側面に左右一対の側壁ユニットC,Cを幅Y方向にスライド可能に組み付けたから、天井ユニットBの昇降により高さ寸法が拡張・縮小されるとともに、側壁ユニットC,Cのスライドにより幅寸法が拡張・縮小される。
これにより、設置現場への輸送時には建物本体ユニットAに対して天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cを縮小させることにより輸送が可能な大きさに縮小できる。したがって、設置現場まで支障なく容易に輸送することができるとともに、設置現場での設置時には建物本体ユニットAに対して天井ユニットBおよび側壁ユニットC,Cを拡張させることにより大きく拡張できて大きな部屋空間を得ることができる。
以上は本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく種々変更して実施することが可能である。例えば、前記実施例では自動車用エンジンの性能テストを行う防音室として適用されているが、前記防音室以外にも適用することが可能である。
(●XYZ方向に拡張可能な組立式建物)
前述した組立式建物の実施形態は高さX方向と幅Y方向に拡縮可能な構造であるが、建物本体ユニットAの床骨組1、天井ユニットBの天井骨組21、側壁ユニットC,Cの床梁33,33と天井梁42,42を、奥行きZ方向に伸縮可能に構成して奥行きZ方向にも拡縮可能な構造とすることも可能である。図12~図14はXY方向に加えて奥行きZ方向にも拡縮可能な組立式建物の例を示したもので、以下XYZの三方向に拡張可能な組立式建物について説明する。
図12は側壁ユニットCの縮小時の骨組みを示し、図13は側壁ユニットCの拡張時の骨組みを示す。また、図14は天井ユニットBの拡張時の骨組みを示す。
図12~図14の建物本体ユニットAの構成は、前述したXY方向に拡張可能な組立式建物の建物本体ユニットA(図2参照)と同様である。すなわち、図13の建物本体ユニットAは、床梁133と、この床梁133の上に立設された複数本の側壁床柱134と、この側壁床柱134の上端部を奥行Z方向に連結する支持部材135を有する。
側壁床柱134相互間には側壁下部パネル137が嵌合される。2つの側壁下部パネル137には窓140が設けられる。
複数本の側壁床柱134の上端部に、側壁天井柱143の下端部が上下動可能に嵌挿されている。この側壁天井柱143の上端部が、可動側天井梁142によって奥行Z方向に水平に連結されている。
一方、床梁133のZ方向両端部に、側壁支柱234の延長梁233がZ方向に伸縮可能に嵌挿されている。また、側壁支柱234の上端部と天井梁142のZ方向端部に、コーナー部材300の柱部300cと桁部300bがそれぞれ伸縮可能に嵌挿されている。
図14に示すように、天井ユニットBは、複数本の横組み材123と複数本の縦組み材124を格子状に組み合わせたものである。建物本体ユニットAの複数本の横組み材123のY方向両端部に、可動側天井梁142の桁材142aがY方向に伸縮可能に嵌挿されている。
中央の縦組み材124のZ方向両端部に、可動側横組み材223の梁材223aがZ方向で伸縮可能に嵌挿されている。この可動側横組み材223のY方向両端部は、コーナー部材300を介して、可動側天井梁142のZ方向端部に連結されている。すなわち、コーナー部材300の桁部300bが、可動側横組み材223のY方向両端部に伸縮可能に嵌挿され、当該コーナー部材300の梁部300aが、可動側天井梁142のZ方向両端部に伸縮可能に嵌挿されている。
(●継足部材)
前述したXY二方向に拡張可能な組立式建物やXYZ三方向に拡張可能な組立式建物を設置現場で組み立てる際、当初予定していた拡張時の大きさを、継足部材を後付けすることで更に一回り大きくすることができる。図15と図16は、図14の可動側天井梁142の一端部に継足部材400を後付けする場合を例示している。
継足部材400は、天井梁142の長手方向に延びた割面Sを境として互いに組み合わされた、第1半部410と第2半部420からなる半割構造体である。第1半部410と第2半部420は断面コ字状の型鋼であり、これら第1半部410と第2半部420を、コーナー部材300の梁部300aを左右から挟むようにして組み合わせる。
第1半部410と第2半部420の一端部には、フランジ部材としてのフランジ板412、422が溶接固定されている。また、天井梁142の端部にも、フランジ板412、422を合わせた形状の矩形状フランジ板142bが溶接固定されている。フランジ板412、422とフランジ板142bの通し穴413、423、142cに4本のボルトB2を挿通し、各ボルトB2先端にナットN2を装着して締付けることで、継足部材400を天井梁142の端部に継足し連結することができる。
また、第1半部410と第2半部420の他端部には、ブラケット411、421が上下一対でそれぞれ一体形成されている。これらブラケット411、421を、割面Sを横断する上下一対の連結部材としての連結板430で連結する。
すなわち、継足部材400のブラケット411、421の上下に一対の連結板430を重ね合わせ、連結板430の通し穴431とブラケット411、421の通し穴411a、421aに4本のボルトB1を挿通する。そしてボルトB1先端にナットN1を装着して締付ける。
これにより、第1半部410と第2半部420が連結板430で一体化された角筒状の継足部材400を構成することができる。継足部材400の内側には、コーナー部材300の梁部300aが摺動可能なガイド用角穴440が形成される。そして、この継足部材400によってコーナー部材300の梁部300aの伸長長さを継足部材400の長さ分だけ延長することができる。
天井梁142の端部のガイド用角穴142eに摺動可能に挿入した梁部300aを必要長まで伸長させたら、梁部300aの先端部にボルトB3を横方向に貫通させ、当該ボルトB3先端にナットN3を装着して締付ける。これで梁部300aの伸長長さを固定することができる。天井梁142の端部側面にはボルトB3を挿通するための通し穴142dを形成し、また梁部300aの先端部の所定1箇所(または長手方向複数個所)にもボルトB3を挿通するための通し穴を形成しておく。
前述した継足部材400を必要数だけ用意しておき、組立式建物の設置現場において前述した方法で伸長元の各部材の端部にフランジ板412、422を介して継足部材400を継足し連結する。これにより、組立式建物の拡張時の大きさを一回り大きくすることができる。
継足部材400(第1半部410、第2半部420)の長さは、拡張しようとする組立式建物の大きさに対応して、任意の長さに設定することができる。また、継足部材400同士をフランジ板を介在させて長手方向に複数本継足すことも可能である。
また、継足部材400にもボルトB3を挿通する通し穴400dを1箇所又は数か所に形成してもよい。図15では3か所に通し穴400dを形成することを示している。これら通し穴400dのいずれかに挿入したボルトB3で梁部300aの先端部を固定することで、梁部300aの伸長長さを多段に調節可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、前述した実施形態では伸縮式フレーム構造体として組立式建物を例示したが、本発明は建設資材の保管ラックや作業足場など組立式建物以外にも適用可能である。また継足部材400は二分割する半割構造体の他、三分割以上にする構造体としてもよい。
1:床骨組 2:床柱
3:横組み材 4:縦組み材
5:床パネル 6:レベル台
7:支持部材 8:前面下部パネル
9:後面下部パネル 10:出入口
11:引き扉 12:吊車
13:走行用レール 13:走行レール
21:天井骨組 22:天井柱
23:横組み材 24:縦組み材
25:天井パネル 26:前面上部パネル
27:後面上部パネル 28:走行レール
29:チェーンブロック 31:側壁骨組
32:拡張用骨組 33:床梁
34:側壁床柱 35:支持部材
36:片持ち床桁 37:側壁下部パネル
38:出入口 39:開き扉
40:窓 41:キャスター
42:天井梁 43:側壁天井柱
44:片持ち天井桁 45:側面上部パネル
46:拡張時用天井パネル 47:拡張時用床パネル
48:支持桁 49:拡張時用下部パネル
50:拡張時用上部パネル 123:横組み材
124:縦組み材 133:床梁
134:側壁床柱 135:支持部材
137:側壁下部パネル 140:窓
142:可動側天井梁 142a:桁材
142b:フランジ板 142c:通し穴
142d:通し穴 142e:ガイド用角穴
143:側壁天井柱 223:横組み材
223a:梁材 233:延長梁
234:側壁支柱 300:コーナー部材
300a:梁部 300b:桁部
300c:柱部 400:継足部材
400d:通し穴 410:第1半部
411:ブラケット 411a:通し穴
412:フランジ板 413:通し穴
420:第2半部 421:ブラケット
421a:通し穴 422:フランジ板
423:通し穴 430:連結板
431:通し穴 440:ガイド用角穴
A:建物本体ユニット B:天井ユニット
C:側壁ユニット B1~B3:ボルト
N1~N3:ナット S:割面

Claims (5)

  1. 筒状の外部材の内部に内部材を入子式に嵌挿したX方向伸縮部材、Y方向伸縮部材およびZ方向伸縮部材の少なくとも一種類を有する伸縮式フレーム構造体において、X方向伸縮部材、Y方向伸縮部材またはZ方向伸縮部材の少なくとも一つの前記外部材の端部に筒状の継足部材を接続することで前記伸縮部材の伸長長さを延長することを特徴とする伸縮式フレーム構造体の伸長長さ延長方法。
  2. 前記筒状の継足部材が、前記伸縮部材の長手方向に延びた割面を境として互いに組み合わされた第1半部と第2半部からなる半割構造体を有することを特徴とする請求項1の延長方法。
  3. 前記第1半部と前記第2半部の一端部を、フランジ部材を介して前記外部材の端部に連結することを特徴とする請求項2の延長方法。
  4. 前記第1半部と前記第2半部の他端部を、前記割面を横断する一対の連結部材によって互いに連結することを特徴とする請求項3の延長方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項の延長方法によって、X、YおよびZ方向の少なくとも一方向の伸長長さを延長可能にしたことを特徴とする伸縮式フレーム構造体。
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