JP6510212B2 - 工事用エレベータの解体方法、組立方法、及び解体組立装置 - Google Patents

工事用エレベータの解体方法、組立方法、及び解体組立装置 Download PDF

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Description

本発明は、超高層建築に設置される工事用エレベータの解体方法と、組立方法と、その解体方法及び組立方法に用いる解体組立装置に関する。
超高層建築に設置される工事用エレベータ(昇降用マスト及び搬器)の解体は、構築中の超高層建物躯体に併設される大型のタワークレーンを用いるのが一般的である。
しかし、タワークレーン撤去後、またはタワークレーン撤去前でもタワークレーンを用いずに工事用エレベータを先行して解体せざるを得ない場合、工事用エレベータにクレーンを設置する。
例えば、マスト頂部の作業床付き自走式ヘッドシーブ部(特許文献1参照)にポストクレーンを設置したり、マスト頂部に昇降する特殊クレーンを設置したり(特許文献2参照)、搬器屋根部にポストクレーンや門型クレーンを設置する(特許文献3等参照)。
そして、解体したマスト部材をポストクレーンや門型クレーンにより搬器屋根部に積んだり、特殊クレーンに積んだりして降ろしていく。
特開2006−143431号公報 特開平9−301656号公報 特開平10−310367号公報
工事用エレベータにおいて、一本の昇降用マストに搬器を側面保持で設置した場合、マストと建物躯体との壁つなぎ金物が長くかつ重くなるため、自走式ヘッドシーブ部等のマスト頂部や搬器屋根部に設置するクレーンの能力が不足し、また、足場が無いことから壁つなぎ金物が解体できず、エレベータの解体が困難となる。
例えば、クレーンの能力をアップし、壁つなぎ金物の解体に必要な足場を追加すれば解体は可能となるが、超高層建築物では次のような問題がある。
先ず、自走式ヘッドシーブ部にポストクレーンを設置する場合、工事用エレベータの組立当初から本来必要のない自走機能を有するヘッドシーブ部を長時間設置することとなり、設置コストが増加する。
なお、一般のヘッドシーブ部を解体時までに自走式に入れ替えることも可能とであるが、その入れ替え期間のロス及び作業コストが増加する。
また、搬器屋根部にポストクレーンや門型クレーンを設置する場合は、クレーンの自重と吊り荷重が搬器の積載荷重に加算されるため、搬器によるマスト部材の荷卸し重量が目減りして、昇降の往復回数が増えることから、解体期間及び作業コストが増加する。
また、マスト頂部に昇降する特殊クレーンを設置する場合、昇降駆動装置を搭載することから、コストが増加する。
本発明の課題は、工事用エレベータにおいて、自走式ヘッドシーブ部や搬器屋根部へのクレーン設置を必要とせずに、能力(作業半径・吊り荷重)をアップしたクレーンを用いて、マストと建物躯体との間の長くかつ重い壁つなぎ部材も含めて解体できるようにすることである。
また、本発明は、同様の装置を用いて、工事用エレベータのマスト及び壁つなぎ部材も含めた組立方法を提供することも課題としている。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの解体方法であって、
前記マストに作業床ユニットを昇降及び固定可能に組み付けて、この作業床ユニットに起伏及び旋回可能なクレーンを設置し、
前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記マストの頂部側に固定して、頂部側から前記マスト及び壁つなぎ部材を分解し、
その分解したマスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて起伏及び旋回動作させて前記搬器に移載した後、
前記作業床ユニットを前記搬器の下降動作に連動して下降させて前記マストに固定して、前記マスト及び壁つなぎ部材の分解・前記搬器への移載を順次行って解体するものであり、
前記分解したマスト部材は、前記搬器の屋根に設けた開口部から当該搬器内部に移載し、 前記分解した壁つなぎ部材は、前記搬器の屋根上に移載することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の工事用エレベータの解体方法であって、
前記作業床ユニットの下降は、前記搬器上に載せられて当該搬器の下降と一体的に行われることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの組立方法であって、
地上において、マスト部材を建てて、そのマスト部材と前記建物躯体との間に前記壁つなぎ部材を架設してから、前記地上に建てたマスト部材に前記搬器を昇降可能に組み付けた後、
前記地上に建てたマスト部材の前記搬器より上方に作業床ユニットを昇降及び固定可能に組み付けて、この作業床ユニットに起伏及び旋回可能なクレーンを設置する一方、
前記搬器に組み立てるマスト部材及び前記壁つなぎ部材を積載しておき、
前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記地上に建てたマスト部材に固定して、前記搬器に積載された前記マスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて起伏及び旋回動作させて、前記地上に建てたマスト部材上に前記マスト部材を組み立ててから、そのマスト部材と前記建物躯体との間に前記壁つなぎ部材を架設した後、
前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記地上に建てたマスト部材に固定して、前記搬器に積載された前記マスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて順次組み立てるものであり、
前記マスト部材を、前記搬器内部に積載された状態から前記搬器の屋根に設けた開口部より前記クレーンにより吊り上げ、 前記壁つなぎ部材を、前記搬器の屋根上に積載された状態から前記クレーンにより吊り上げることを特徴とする工事用エレベータの組立方法。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の工事用エレベータの組立方法であって、
前記作業床ユニットの上昇は、前記搬器上に載せられて当該搬器の上昇と一体的に行われることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの解体組立装置であって、
前記マストに昇降及び固定可能に組み付けられる作業床ユニットと、
前記作業床ユニットに設置される起伏及び旋回可能なクレーンと、
前記作業床ユニットに設けられ、昇降動作する前記搬器上に載る脚部と、を備え
前記マスト部材及び前記壁つなぎ部材は、組み立て・分解が可能であり、
前記工事用エレベータを組み立てる際には、前記マスト部材を、前記搬器内部に積載された状態から前記搬器の屋根に設けた開口部より前記クレーンにより吊り上げ、
前記壁つなぎ部材を、前記搬器の屋根上に積載された状態から前記クレーンにより吊り上げて、前記クレーンにより吊り上げた状態で前記マスト部材及び壁つなぎ部材を順次組み立て、
前記工事用エレベータを分解する際には、前記マスト部材を分解して、前記搬器の屋根に設けた開口部から当該搬器内部に移載し、 前記壁つなぎ部材は、分解して前記搬器の屋根上に移載することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の工事用エレベータの解体組立装置であって、
前記作業床ユニットは、前記マストに対する昇降ガイド部材及び固定部材を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
請求項またはに記載の工事用エレベータの解体組立装置であって、
前記クレーンは、起伏及び旋回動作するブームの先端部にホイストを備えることを特徴とする。
本発明によれば、工事用エレベータにおいて、自走式ヘッドシーブ部や搬器屋根部へのクレーン設置を必要とせずに、作業半径及び吊り荷重の能力をアップしたクレーンを用いて、マストと建物躯体との間の長くかつ重い壁つなぎ部材も含めて解体することができる。
また、同様の装置を用いて、工事用エレベータをマスト及び壁つなぎ部材も含めて組み立てることができる。
本発明を適用した工事用エレベータ解体装置の一実施形態の構成を示すもので、工事用エレベータ解体中を示した概略正面図である。 図1の側面図である。 図1のマスト及び壁つなぎ部材と解体装置の平面図である。 図1の作業床ユニットの拡大図である。 図2の作業床ユニットの拡大図である。 図3の作業床ユニットの拡大図である。 作業床ユニットの斜視図である。 図2のクレーンの拡大図である。 図3のクレーンの作用を示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1から図3は本発明を適用した工事用エレベータ解体装置の一実施形態の構成として工事用エレベータ解体中を示すもので、1は建物躯体、2は工事用エレベータ、3は昇降用マスト、4は壁つなぎ部材、5は搬器、6は作業床ユニット、7はクレーンである。
図示のように、超高層建築物の建物躯体1に設置される工事用エレベータ2は、建物躯体1の外壁面に昇降用マスト3が壁つなぎ金物4を介して固定され、この昇降用マスト3に沿って搬器5が昇降自在に組み付けて構成されている。
昇降用マスト3は、マスト部材31を垂直方向に連結して構成されている。マスト部材31は、前後左右4本の縦パイプ32を横パイプ33及びブレース材34等により連結したもので、前面にラックギヤ36が垂直方向に沿って固定されている。
壁つなぎ金物4は、建物躯体1の外壁面とマスト部材31の後面との間に架設した主鋼材41と、その主鋼材41の先端部と建物躯体1の外壁面と間に架設した斜めの補助鋼材42とからなる。
搬器5は、人や乗降できて資材も積載可能な箱型の籠体で、その搬器5の後面に垂直方向のフレーム51が一体化されていて、そのフレーム51が、昇降用マスト3の前面左右の縦パイプ32に沿って昇降可能に組み付けられている。
そして、搬器5の床下に複数(図示では3台)の減速機付きモータ52が搭載されていて、その減速機付きモータ52の出力時に備えるピニオンギヤ(図略)が、昇降用マスト3のラックギヤ36に噛み合わされている。従って、減速機付きモータ52の駆動でラックギヤ36に噛み合うピニオンギヤが回転して昇降用マスト3に沿って搬器5が昇降動作する。
なお、搬器5の屋根には、その周囲に安全柵55が設置されて、解体したマスト部材31を通すための搬入口56が設けられている。
以上の工事用エレベータ2を解体するための解体装置は、作業床ユニット6とクレーン7とから構成されている。
図4から図7は作業床ユニット6を拡大して示すもので、作業床ユニット6は、図示のように、昇降用マスト3の前方及び両側方を囲む形状のフレーム61の左右に作業床62a・62b、安全柵63a・63b、及び昇降タラップ64a・64bを各々備えている。
さらに、フレーム61には、昇降用マスト3の前面左右の縦パイプ32に当接するガイドローラ65と、昇降用マスト3の前面の横パイプ32上に載せるアウトリガー66と、搬器5のフレーム51の上端面に載せる脚部67と、クレーン7を装着するクレーン受け座68が備えられている。
すなわち、フレーム61の後面の上下左右の四隅部に、昇降用マスト3の前面左右の縦パイプ32を前後及び横方向から挟み付ける三個一組のガイドローラ65がそれぞれ設けられている。
そして、フレーム61の下部中央に、昇降用マスト3の前面の横パイプ32上に載せるアウトリガー66が水平に設けられている。このアウトリガー66は、後方に押し出して横パイプ32上に載せ、その状態はロックピン66pを入れて保たれる。
さらに、フレーム61の下部左右に、搬器5のフレーム51の上端面に載せる脚部67がそれぞれ設けられている。
また、フレーム61の上部中央に、クレーン7を装着するクレーン受け座68が設けられている。
なお、フレーム61には、上部側の過昇ストッパリミットスイッチ69aと、下方に垂下する搬器上昇制限接触板69bが設けられている。過昇ストッパリミットスイッチ69aは、搬器5の上昇時、作業床ユニット6が所定の位置を越えて上昇した場合、本リミットスイッチ69aが作動し、エレベータの動力を遮断して上昇を停止させる。搬器上昇制限接触板69bは、搬器5と作業床ユニット6の衝突を防止するため、搬器5に設けられたリミットスイッチ69aを作動させることにより、動力を遮断し、搬器5の上昇を停止させる。
図8はクレーン7を拡大して示すもので、クレーン7は、図示のように、ポスト71の上部にブーム72が起伏可能に結合されて、ポスト71の上方に固定したシーブ台73の下部に手動ウインチ74が備えられている。
そして、シーブ台73上のシーブ75・76と、ブーム72の上部側のシーブ77とにわたって起伏ワイヤ78aが掛け回されて、シーブ台73とブーム72上部側との間に制限ワイヤ78bが張り付けられている。
手動ウインチ74のハンドル74hを回すと、シーブ75・76・77に掛け回された起伏ワイヤ78aを介してブーム72が起伏動作する。
さらに、ブーム72の先端部に電動ホイスト79が備えられている。電動ホイスト79は、図略のリモコン操作で荷物の吊り上げ吊り下げが行える。
以上の作業床ユニット6とクレーン7とからなる解体装置を用いて行う工事用エレベータ2の解体作業を説明する。
なお、例えば重量は、作業床ユニット6が180kg程度、クレーン7が150kg程度である。
先ず、解体作業に先立って、搬器5を地上に待機させ、例えばユニックを装備したトラックを使って作業床ユニット6を搬器5の上方の昇降用マスト3に組み付ける。その場合、ガイドローラ65を緩めて(一部は外して)から、昇降用マスト3の前面左右の縦パイプ32に当接させる。
そして、搬器5のフレーム51の上端面に脚部67を載せる。
次に、作業床ユニット6のクレーン受け座68にクレーン7を装着する。すなわち、クレーン受け座68の穴に、クレーン7のポスト71を挿入する。
その後、搬器5を上昇させて、その上に載せた解体装置(作業床ユニット6、クレーン7)を昇降用マスト3の頂部付近まで上昇させる。
そして、搬器5の屋根から作業員が、アウトリガー66を後方に押し出して横パイプ32上に載せ、ロックピン66pを入れる。
次に、作業床ユニット6の作業床62a・62bから作業員が、クレーン7の手動ウインチ74のハンドル74hを回してブーム72を起伏操作し、電動ホイスト79をリモコン操作して昇降用マスト3頂部を玉掛けする。
そして、頂部のマスト部材31を分解して、その分解したマスト部材31を、図2に示すように、電動ホイスト79で吊り上げてから、ブーム72を起伏操作及び旋回操作して搬器5屋根の搬入口56からマスト部材31を搬器5内部に搬入する。
また、壁つなぎ金物4は、その主鋼材41及び補助鋼材42を、作業床62a・62bから作業員がブーム72を起伏操作及び旋回操作(図9参照)して電動ホイスト79に玉掛けする。
そして、建物躯体1側から主鋼材41及び補助鋼材42の端部を作業員が外す一方、作業床62a・62bより作業員が、昇降用マスト3から主鋼材41及び補助鋼材42の端部を外す。
その後、分解した壁つなぎ金物4(主鋼材41及び補助鋼材42)を電動ホイスト79で吊り上げてから、ブーム72を起伏操作及び旋回操作して搬器5の屋根上に移載する。
次に、ロックピン66pを抜いてから、横パイプ32上に載せたアウトリガー66を前方に戻しておく。
そして、搬器5を下降させて、その上の解体装置(作業床ユニット6、クレーン7)を昇降用マスト3の次の分解位置まで下降させる。
その後、前述と同様のマスト部材31及び壁つなぎ金物4の分解と搬器5への移載を行う。
以下、同様に、搬器5及び解体装置を下降させて、マスト部材31及び壁つなぎ金物4の分解と搬器5への移載を繰り返す。
なお、搬器5に積載したマスト部材31及び壁つなぎ金物4が所定重量に達した場合など、必要に応じ、搬器5及び解体装置を地上まで下降して、積載したマスト部材31及び壁つなぎ金物4を搬出した後、再び分解する高さまで搬器5及び解体装置を上昇する。
以上、実施形態によれば、工事用エレベータ2において、自走式ヘッドシーブ部や搬器5と分離し、作業半径及び吊り荷重の能力をアップしたクレーン7を用いて、昇降用マスト3と建物躯体1との間の長くかつ重い壁つなぎ金物4も含めて解体することができる。
しかも、昇降用マスト3及び壁つなぎ金物4の解体に必要な作業床を含めた後付けできるユニット化した解体装置なので、解体が必要な時期のみ簡単に追加設置でき、その設置期間が短期で済み、同種形状のマストであれば解体ユニットの転用が可能である。
そして、タワークレーンを利用せずに工事用エレベータ2の解体が可能となることで、タワークレーン取合い部の工事が早期着手可能となり、かつタワークレーンの設置期間が短縮されて、コスト増を防止できる。
(実施形態2)
この実施形態2では、前述した実施形態1と同様の装置を用いて、工事用エレベータ2のマスト3及び壁つなぎ金物4も含めた解体とほぼ逆の手順で行う組立方法について説明する。
先ず、地上において、マスト部材31を建てて、そのマスト部材31と建物躯体1との間に壁つなぎ金物4を架設してから、地上に建てたマスト部材31に搬器5を組み付ける。
そして、地上に建てたマスト部材31の搬器5より上方に作業床ユニット6を組み付けて、この作業床ユニット6に起伏及び旋回可能なクレーン7を設置する。
また、搬器5には、組み立てるマスト部材31及び壁つなぎ金物4を積載しておく。
すなわち、搬器5の内部にマスト部材31を積載して、搬器5の屋根上に壁つなぎ金物4を積載しておく。
次に、搬器5を上昇させて、その上に載せた組立装置(作業床ユニット6、クレーン7)を上昇させて、その作業床ユニット6を地上に建てたマスト部材31に固定する。
そして、搬器5の内部に積載されたマスト部材31を屋根の搬入口56からクレーン7により吊り上げて起伏及び旋回動作させて、そのマスト部材31を地上に建てたマスト部材31上に組み立てる。
さらに、搬器5の屋根上に積載された壁つなぎ金物4をクレーン7により吊り上げて起伏及び旋回動作させて、その壁つなぎ金物4をマスト部材31と建物躯体1との間に架設する。
その後、作業床ユニット6を搬器5と一体に次の位置まで上昇させて地上に建てたマスト部材31に固定し、前述したように搬器5に積載されたマスト部材31及び壁つなぎ金物4をクレーン7により吊り上げて組み立てる。
以下、同様に、搬器5及び組立装置を上昇させて、搬器5からマスト部材31及び壁つなぎ金物4を吊り上げてその組み立てを繰り返す。
以上、実施形態2によれば、工事用エレベータ2において、自走式ヘッドシーブ部や搬器5と分離し、作業半径及び吊り荷重の能力をアップしたクレーン7を用いて、昇降用マスト3と建物躯体1との間の長くかつ重い壁つなぎ金物4も含めて組み立てることができる。
しかも、昇降用マスト3及び壁つなぎ金物4の組み立てに必要な作業床を含めた後付けできるユニット化した組立装置なので、その設置期間が短期で済み、同種形状のマストであれば組立ユニットの転用が可能である。
そして、タワークレーンを利用せずに工事用エレベータ2の組み立てが可能となることで、タワークレーン取合い部の工事が別途着手可能となり、かつタワークレーンの設置期間が短縮されて、コスト増を防止できる。
(変形例)
以上の実施形態では、1本の昇降用マストに搬器を組み付けた工事用エレベータとしたが、本発明はこれに限らず、両側2本で対をなす昇降用マストに搬器を組み付けた工事用エレベータであってもよい。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 建物躯体
2 工事用エレベータ
3 昇降用マスト
31 マスト部材
32 縦パイプ
33 横パイプ
34 ブレース材
36 ラックギヤ
4 壁つなぎ部材
41 主鋼材
42 補助鋼材
5 搬器
51 フレーム
52 昇降駆動装置
55 安全柵
56 開口部
6 作業床ユニット
61 フレーム
62a・62b 作業床
63a・63b 安全柵
64a・64b 昇降タラップ
65 昇降ガイド部材
66 固定部材
67 脚部
68 クレーン受け座
69a 過昇ストッパリミットスイッチ
69b 搬器上昇制限接触板
7 クレーン
71 ポスト
72 ブーム
73 シーブ台
74 手動ウインチ
74h ハンドル
75・76・77 シーブ
78a 起伏ワイヤ
78b 制限ワイヤ
79 電動ホイスト

Claims (7)

  1. 建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの解体方法であって、
    前記マストに作業床ユニットを昇降及び固定可能に組み付けて、この作業床ユニットに起伏及び旋回可能なクレーンを設置し、
    前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記マストの頂部側に固定して、頂部側から前記マスト及び壁つなぎ部材を分解し、
    その分解したマスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて起伏及び旋回動作させて前記搬器に移載した後、
    前記作業床ユニットを前記搬器の下降動作に連動して下降させて前記マストに固定して、前記マスト及び壁つなぎ部材の分解・前記搬器への移載を順次行って解体するものであり、
    前記分解したマスト部材は、前記搬器の屋根に設けた開口部から当該搬器内部に移載し、
    前記分解した壁つなぎ部材は、前記搬器の屋根上に移載することを特徴とする工事用エレベータの解体方法。
  2. 前記作業床ユニットの下降は、前記搬器上に載せられて当該搬器の下降と一体的に行われることを特徴とする請求項1に記載の工事用エレベータの解体方法。
  3. 建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの組立方法であって、
    地上において、マスト部材を建てて、そのマスト部材と前記建物躯体との間に前記壁つなぎ部材を架設してから、前記地上に建てたマスト部材に前記搬器を昇降可能に組み付けた後、
    前記地上に建てたマスト部材の前記搬器より上方に作業床ユニットを昇降及び固定可能に組み付けて、この作業床ユニットに起伏及び旋回可能なクレーンを設置する一方、
    前記搬器に組み立てるマスト部材及び前記壁つなぎ部材を積載しておき、
    前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記地上に建てたマスト部材に固定して、前記搬器に積載された前記マスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて起伏及び旋回動作させて、前記地上に建てたマスト部材上に前記マスト部材を組み立ててから、そのマスト部材と前記建物躯体との間に前記壁つなぎ部材を架設した後、
    前記作業床ユニットを前記搬器の上昇動作に連動して上昇させて前記地上に建てたマスト部材に固定して、前記搬器に積載された前記マスト部材及び壁つなぎ部材を前記クレーンにより吊り上げて順次組み立てるものであり、
    前記マスト部材を、前記搬器内部に積載された状態から前記搬器の屋根に設けた開口部より前記クレーンにより吊り上げ、
    前記壁つなぎ部材を、前記搬器の屋根上に積載された状態から前記クレーンにより吊り上げることを特徴とする工事用エレベータの組立方法。
  4. 前記作業床ユニットの上昇は、前記搬器上に載せられて当該搬器の上昇と一体的に行われることを特徴とする請求項に記載の工事用エレベータの組立方法。
  5. 建物躯体に対し壁つなぎ部材を介して設置される昇降用マストと、このマストに昇降可能に組み付けられる搬器と、この搬器に搭載される昇降駆動装置とからなる工事用エレベータの解体組立装置であって、
    前記マストに昇降及び固定可能に組み付けられる作業床ユニットと、
    前記作業床ユニットに設置される起伏及び旋回可能なクレーンと、
    前記作業床ユニットに設けられ、昇降動作する前記搬器上に載る脚部と、を備え
    前記マスト部材及び前記壁つなぎ部材は、組み立て・分解が可能であり、
    前記工事用エレベータを組み立てる際には、前記マスト部材を、前記搬器内部に積載された状態から前記搬器の屋根に設けた開口部より前記クレーンにより吊り上げ、
    前記壁つなぎ部材を、前記搬器の屋根上に積載された状態から前記クレーンにより吊り上げて、前記クレーンにより吊り上げた状態で前記マスト部材及び壁つなぎ部材を順次組み立て、
    前記工事用エレベータを分解する際には、前記マスト部材を分解して、前記搬器の屋根に設けた開口部から当該搬器内部に移載し、
    前記壁つなぎ部材は、分解して前記搬器の屋根上に移載することを特徴とする工事用エレベータの解体組立装置。
  6. 前記作業床ユニットは、前記マストに対する昇降ガイド部材及び固定部材を備えることを特徴とする請求項に記載の工事用エレベータの解体組立装置。
  7. 前記クレーンは、起伏及び旋回動作するブームの先端部にホイストを備えることを特徴とする請求項またはに記載の工事用エレベータの解体組立装置。
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