以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
図1及び図2を用いて、本発明の第一実施形態の送風装置100の構成を説明する。図1は、本発明の第一実施形態の送風装置100を示す斜視図である。図2は、同送風装置100を示す平面図であり、ケース1の上板13の図示を省略した図である。
送風装置100は、周囲の空気を吸い込んだ後、吹き出す空気に乗せて、帯電微粒子水や、イオン等を送り出すことで、空気中や周囲の設備の除菌や脱臭等を行うものである。
送風装置100は、図1及び図2に示すように、扁平な箱型のケース1と、ケース1の厚み方向と直交する方向を向く一面10に位置する第一開口2、第二開口3及び第三開口4を備える。以下では、送風装置100の厚み方向(ケース1の厚み方向)を上下方向とし、第一開口2、第二開口3及び第三開口4が設けられた一面10が向く方向を前方とし、その反対側を後方とし、平面視において前後方向と直交する方向を左右方向として、各構成について説明する。各図では、矢印X1で示す方向が前方向であり、矢印Y1で示す方向が右方向であり、矢印Z1で示す方向が上方向である。
送風装置100は、ケース1内に位置し、第一開口2と第二開口3とを連通させる空気流路5と、空気流路5内に位置し、第一開口2を通じて空気を吸い込んで第二開口3から吹き出させる送風器6とを備える。送風装置100は、帯電微粒子水、イオンまたはオゾンを発生させ、第三開口4を通じて放出させる発生装置9を備える。さらに送風装置100は、空気流路5内のうち第一開口2の下流に位置するブロック状のフィルター7(第一フィルター)と、空気流路5内のうちフィルター7の上流に位置するフィルター8(第二フィルター)とを備える。
ケース1は、中空の略直方体形状であり、左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とし、上下方向を厚み方向とする扁平な箱体である。ケース1は、前板11と後板12と上板13と下板14と左右一対の側板15,16とを組み合わせて形成される。前板11は、後板12や上板13、下板14に比べて、左右方向の長さが長い。前板11は、左右の端部が、側板15,16よりも左右方向外側に突出しており、この左右の端部が、他の設備に送風装置100を取り付けるための取付部となっている。
ケース1は、例えば、左右方向の最大長さ(つまり前板11の左右方向の長さ)が290mmであり、前後方向の幅が100mmであり、上下方向の幅が55mmである。ここで、ケース1は、前板11よりも後方部分の左右方向の長さが260mmである。なお、扁平な箱型のケース1のサイズは、上記のサイズに限定されるものではなく、他のサイズであってもよい。
第一開口2と第二開口3と第三開口4は、前板11に、前後方向に貫通するように設けられている。これにより、ケース1は、その前面に、つまり前板11の前面に、第一開口2と第二開口3と第三開口4とを有する。
第一開口2、第二開口3及び第三開口4は、この順に左から右へ並んで位置する。第一開口2と第二開口3とは、左右方向に距離L1をおいて位置する。第二開口3と第三開口4とは、左右方向に距離L2をおいて位置する。ここで、距離L1は、距離L2よりも長い。距離L1は、例えば、距離L2のおよそ10倍である。
第一開口2の開口面積は、第二開口3の開口面積よりも大きく、かつ第二開口3の開口面積は、第三開口4の開口面積よりも大きい。第一開口2の開口面積は、例えば、第二開口3の開口面積の5倍〜6倍程度である。第二開口3の開口面積は、例えば、第三開口4の開口面積の15倍〜20倍程度である。
本実施形態では、第一開口2は、前板11の左寄りの箇所に位置する。第一開口2は、前板11の上下方向の略全長に亘っている。第二開口3は、前板11の右寄りの箇所に位置する。第二開口3は、前板11の上端から上下方向の中央まで亘っている。第三開口4は、前板11の第二開口3の右隣の近い箇所に位置する。第三開口4は、前板11の上端部に位置している。
ケース1は、内部空間S1を空間S2と空間S4とに分ける平面視略U字状の仕切50と、空間S2に位置し、フィルター7,8と送風器6を支持する仕切52をさらに有する。ケース1は、発生装置9が配される空間S3を囲む平面視略L字状の仕切51をさらに有する。
空間S2は、仕切50と前板11とで囲まれる空間であり、前板11の第一開口2と第二開口3のそれぞれを介して外部空間と連通する。平面視略U字状の仕切50は、前後方向に延びる左右一対の側壁部500,501と、左右方向に延びる後壁部502で構成される。後壁部502は、左の側壁部500の後端部と右の側壁部501の後端部にそれぞれ連続している。壁部500,501と後壁部502とはいずれも、平面視にて一直線状ではなく、湾曲している。左の側壁部500は、ケース1の左の側板15との間に左右方向に距離をおいて位置する。右の側壁部501は、ケース1の右の側板16との間に左右方向に距離をおいて位置する。後壁部502は、ケース1の後板12との間に前後方向に距離をおいて位置する。
仕切52は、空間S2の左右方向の中央部に位置する。仕切52は、空間S2内において、左の側壁部500に対して対向している。仕切52の前端部は前板11と一体であり、仕切52の後端は、後壁部502との間に前後方向に距離をおいて位置する。仕切52は、前後方向に延びる板体であり、平面視にて一直線状ではなく湾曲している。
空間S2のうち仕切52を除く空間が、第一開口2と第二開口3を連通する空気流路5である。空気流路5は、第一開口2を上流端とし、第二開口3を下流端とする平面視略U字状の流路である。
空間S4は、仕切50と前板11と後板12と左右一対の側板15,16とで囲まれる平面視略U字状の空間である。空間S4の右側の前端部が、空間S3である。空間S3は、仕切50の右の側壁部501と、平面視略L字状の仕切51と、前板11とで囲まれる空間であり、第三開口4を介して外部空間と連通している。平面視略L字状の仕切51は、前板11と右の側壁部501のそれぞれに対して一体である。仕切51の一部には、空間S3に設置された発生装置9から延びる電源コードが通される孔510が設けられている。
空間S4には、送風器6や発生装置9の制御を行う回路基板45や、外部の商用電源に接続される通電接続部46が設置される。通電接続部46は、回路基板45に電気的に接続されている。
空気流路5内に配される送風器6は、空気流路5内のうち仕切52よりも右側において上部領域に設置される。送風器6は、例えば、シロッコファンであり、送風器6の下方の空気を吸い上げて、前方へと吹き出す。
空気流路5内の送風器6よりも上流側には、フィルター7,8がそれぞれ、仕切50の左の側壁部500と仕切52とで支持されて設置される。フィルター7,8はそれぞれ、交換可能である。
フィルター8は、塵や埃を捕捉可能な防塵フィルターであり、従来周知のフィルターが用いられる。また、フィルター7は、脱臭フィルターであり、従来周知のフィルターが用いられる。フィルター7は、例えば、開口率が大きく圧力損失の低いハニカム構造のブロック体である。本実施形態では、フィルター8は、矩形板状である。
送風装置100は、空気流路5のうち、第一開口2に隣接する下流側の位置に、フィルター7,8を支持する支持部60,61を備える。本実施形態では、仕切50の左の側壁部500の前端部と仕切52が、支持部60,61を構成する。支持部60,61は、略対称な構造である。
詳しくは、支持部60,61のそれぞれは、前後方向に一直線状に延びた第一支持部62と、第一支持部62の前端部から左右方向内側に延びた前支持部71と、第一支持部62の前後方向の中央部から左右方向内側に延びた受け部63を含む。支持部60,61のそれぞれは、第一支持部62のうちの受け部63よりも後側の部位から左右方向内側に延びた段部64と、段部64の左右方向内側の端部から後方に延びた第二支持部66を含む。さらに支持部60,61のそれぞれは、第二支持部66の後端部から左右方向内側に延びた第二受け部67を含む。
左右一対の前支持部71は、第一開口2の左右に位置する。左右一対の前支持部71は、互いに前後位置が同じであり、互いに反対方向に突出している。また、左右一対の受け部63は、互いに前後位置が同じであり、互いに反対方向に突出している。また、左右一対の段部64は、互いに前後位置が同じであり、互いに反対方向に突出している。また、左右一対の第二受け部67は、互いに前後位置が同じであり、互いに反対方向に突出している。左右一対の第二支持部66は、略平行であり、前後位置が同じである。
本実施形態では、右の支持部61の第二支持部66は、前後方向に一直線状であり、左の支持部60の第二支持部66は、前半部が後半部よりも左に位置するように、前半部が段差を介して後半部と連続している。
左右一対の前支持部71と受け部63と段部64と第二支持部66と第二受け部67は、この順に空気流路5の上流側から下流側へと並んで位置する。受け部63の突出長さ(左右長さ)は、前支持部71と段部64のいずれの突出長さ(左右長さ)よりも短い。前支持部71と受け部63との間の距離L3と、受け部63と段部64との間の距離L4とは、互いに異なる。本実施形態では、距離L3は、距離L4よりも若干長い。
フィルター8は、前支持部71と受け部63と段部64のうち、いずれか2つの間に選択的に挟まれて支持される。本実施形態では、フィルター8は、その左端部が、左の支持部60の受け部63と段部64の間に挟まれ、その右端部が、右の支持部61の受け部63と段部64の間に挟まれることで、支持される。
なお、フィルター8は、厚みによっては、前支持部71と受け部63との間に挟まれて支持されてもよいし、前支持部71と段部64との間に挟まれて支持されてもよい。
また、フィルター8は、2枚で構成されてもよく、その場合、一方が前支持部71と受け部63との間に挟まれて支持され、他方が受け部63と段部64との間に挟まれて支持される。
一方、フィルター7は、左の支持部60の第二支持部66の後半部と右の支持部61の第二支持部66との間に挟まれて支持される。さらに、フィルター7は、後面の左右の端部が、左右一対の第二受け部67にそれぞれ当たることで、前後位置が決められる。
発生装置9は、本実施形態では、除菌作用と脱臭作用とを有する帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置である。静電霧化装置は、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水を生成する構成である。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
静電霧化装置は、例えば、水粒子放出部としてのピン状の放電電極(霧化電極)と、この放電電極と対向して配置され、放電電極と同軸状の開口を有するリング形状とした対向電極とを備えたものである。静電霧化装置は、放電電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電現象を生じさせ、放電電極に保持された水分を静電霧化させることで、帯電微粒子水を電極間から放出する。なお、静電霧化装置は、対向電極を有さないものであってもよく、この場合、水粒子放出部に高電圧を印加することで、帯電微粒子が生成される。
放電電極(水粒子放出部)に水分を保持させる手段としては、放電電極の基端部に連結された冷却手段により放電電極を冷却することで、放電電極周りの空気に含まれる水分(水蒸気)を放電電極の表面に結露させて保持させるようにする。冷却手段としては、例えばペルチェ素子が用いられる。この場合、例えば、ペルチェ素子の冷却面に電気絶縁材を介して放電電極の基端部を連結し、ペルチェ素子の放熱面に放熱フィン等からなる放熱部を連結する。
なお、発生装置9は、静電霧化装置に限らず、除菌作用や脱臭作用を有するイオンまたはオゾンを発生させる装置であってもよいし、帯電微粒子とイオンとオゾンのうちの2つ以上を発生させる装置であってもよい。
発生装置9で生成された帯電微粒子水は、前板11に設けた第三開口4から放出される。本実施形態では、発生装置9は、生成された帯電微粒子水を送り出す送風器を有していないが、送風器を有するものであってもよい。
以上説明した本実施形態の送風装置100は、例えば、以下のようにして駆動する。
まず、送風装置100や壁等に設置されたスイッチをON操作する。すると、送風装置100の送風器6と発生装置9のそれぞれが駆動し、第一開口2を通じて周囲の空気が吸い込まれる。このとき、第一開口2を通じて吸い込まれた空気は、フィルター8を通過することで、空気中の塵や埃が取り除かれ、その後、フィルター7を通過することで、空気中の臭いが取り除かれる。
フィルター7,8を通過した空気は、送風器6を通過して、第二開口3から吹き出される。このとき、第二開口3から勢いよく空気が吹き出され、この勢いよく吹き出される空気に引っ張られて、発生装置9で生成された帯電微粒子水が第三開口4から放出される。
そして、第三開口4から放出された帯電微粒子水は、第二開口3から吹き出される空気に乗って送風装置100の前方へと送り出される。
以上のように、本実施形態の送風装置100では、帯電微粒子水を含む空気を送り出すことで、送風装置100の前方の空間や、周囲の設備や壁や床の、除菌や脱臭を行うことができる。
なお、送風装置100は、手動でON・OFF操作するものに限らず、自動でON・OFFが切り替えられるものであってもよいし、常時駆動するものであってもよい。
本実施形態の送風装置100は、例えば、図3に示すように、キッチンルームの調理台90の上方に設置されたキャビネット91の一部に、一面10が露出する状態で設置される。送風装置100は、調理台90の加熱調理器92の向かいに設置されており、加熱調理器92に向けて帯電微粒子水を放出することができる。キッチンルームは、出入口93が扉によって開閉される密閉可能な空間である。そのため、調理時には、扉を閉めることによって、揮発した油を多く含む空気が、キッチンルームに繋がる他の部屋に流れ出ることを抑制できる。なお、キッチンルームは、扉で出入口93が開閉されない空間であってもよく、つまり、居室の一部の空間であってもよい。また、送風装置100は、キャビネット91に限らず、キッチンルームのその他の設備や壁等に設置してもよい。
本実施形態の送風装置100は、空気流路5に第三開口4が位置していないため、キッチンルームに設置した場合でも、第三開口4が、空気流路5を流れる揮発した油を多く含む空気に晒されることを抑制できる。そのため、本実施形態の送風装置100は、第三開口4が油で閉塞されることを抑制でき、第三開口4から放出される帯電微粒子水の量を確保できて、除菌作用や脱臭作用を十分に発揮することができる。
また、本実施形態の送風装置100は、キッチンルームに設置した場合、空気中に水分が多く含まれるため、発生装置9が水分を確保しやすく、この点においても、第三開口4から放出される帯電微粒子水の量が確保しやすくなる。
なお、送風装置100は、キッチンルームに限らず、揮発した油が空気中に多く含まれる他の場所に設置してもよい。また送風装置100は、揮発した油が空気中に含まれない、または少ない他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態の送風装置100では、第三開口4を、第二開口3から吹き出される空気に引っ張られて帯電微粒子水が放出されるように、第二開口3に隣接させて、つまり極力近い位置に配置している。しかし、第三開口4と第二開口3との間の距離L3は、第二開口3から吹き出される空気に引っ張られて第三開口4から帯電微粒子水が引き出される範囲で、適宜設定可能である。
続いて、図4〜図7を用いて、本発明の第二実施形態の送風装置200について説明する。図4は、本発明の第二実施形態の送風装置200を示す斜視図であり、気流ガイド30がケース1の前面を開放する第二位置にあるときの図である。図5は、同送風装置200を示す斜視図であり、気流ガイド30がケース1の前面を覆う第一位置にあるときの図である。図6は、同送風装置200を示す平面図であり、ケース1の上板13の図示を省略した図である。図7は、同送風装置200を示す分解斜視図である。
送風装置200は、扁平な箱型のケース1と、ケース1の厚み方向と直交する方向を向く一面10に位置する第一開口2、第二開口3及び第三開口4を備える。送風装置200は、ケース1内に位置し、第一開口2と第二開口3とを連通させる空気流路5と、空気流路5内に位置し、第一開口2を通じて空気を吸い込んで第二開口3から吹き出させる送風器6を備える。
送風装置200は、空気流路5内のうち第一開口2の下流に位置するブロック状のフィルター7と、空気流路5内のうちフィルター7の上流に位置するフィルター8を備える。送風装置200は、帯電微粒子水、イオンまたはオゾンを発生させ、第三開口4を通じて放出させる発生装置9を備える。
送風装置200は、ケース1の一面10に、送風器6と発生装置9の少なくとも一方を操作するための操作部20と、送風器6や発生装置9の駆動状態を表示する表示部21を備える。
送風装置200は、ケース1の一面10の前方に移動自在に装着されて、第二開口3から吹き出される空気の流れの方向をガイドする気流ガイド30をさらに備える。気流ガイド30は、ケース1の一面10の前方を覆う第一位置(図5参照)と、ケース1の一面10の前方を開放する第二位置(図4参照)との間で、移動自在である。ケース1は、気流ガイド30を移動自在に支持する支持部17を側面に有している。
ケース1は、中空の略直方体形状であり、左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とし、上下方向を厚み方向とする扁平な箱体である。ケース1は、前板11、後板12、上板13、下板14及び左右一対の側板15,16を含む。
ケース1は、左右方向の長さと前後方向の長さがそれぞれ、例えば、160〜400mmであり、上下方向の厚みが、例えば、40〜80mmであり、好ましくは、40〜60mmである。本実施形態では、ケース1は、左右方向の最大長さが330mmであり、前後方向の幅が225mmであり、上下方向の幅が55mmである。なお、扁平な箱型のケース1のサイズは、上記のサイズに限定されるものではなく、他のサイズであってもよい。
第一開口2、第二開口3及び第三開口4は、前板11を前後方向に貫通し、操作部20と表示部21は、前板11に前方に露出するように設けられている。これにより、ケース1は、その前面に、つまり前板11の前面に、第一開口2、第二開口3、第三開口4、操作部20、及び表示部21を有する。
操作部20は、第一スイッチ22と第二スイッチ23を含む。第一スイッチ22は、送風器6及び発生装置9のON・OFFを切り替えるための電源スイッチである。第二スイッチ23は、送風器6の風量の大小を切り替えるための風量切替スイッチである。
表示部21は、例えば、送風器6及び発生装置9がON状態にあるときに点灯し、送風器6及び発生装置9がOFF状態にあるときに消灯するように設定されている。表示部21は、前板11の一面10に取り付けられる透光板24と、前板11のうち透光板24に重なる箇所に設けられる貫通孔25と、貫通孔25の後方に配されるLED等の光源26とを含む。
第一スイッチ22、第一開口2、表示部21、第二開口3、第三開口4及び第二スイッチ23は、この順に左から右へ並んで位置する。第一開口2と第二開口3の間の距離L1は、第二開口3と第三開口4の間の距離L2よりも長い。第一開口2の開口面積は、第二開口3の開口面積よりも大きい。第一開口2は、前板11の上縁から前板11の下縁の若干上方の位置まで亘っている。
送風装置200は、第一開口2に位置し、フィルター8の抜け落ちを防止するための抜け止め部27をさらに備える。本実施形態では、ケース1の上板13は、前縁のうち第一開口2の上縁を構成する部位の左右両端部から下方に突出する略矩形板状の垂下部28を有する。この左右一対の垂下部28が、抜け止め部27を構成している。
なお、抜け止め部27は、前板11のうち、第一開口2の側縁や下縁を構成する部位から第一開口2の内側に向けて突出した一対の突片で構成されるものであってもよい。
フィルター7は、ブロック状の脱臭フィルターであり、本実施形態では、開口率が大きく圧力損失の低いハニカム構造のブロック体である。フィルター7は、左右方向に最も長く、上下方向の長さよりも前後方向の長さが長いブロック体である。このようにフィルター7をブロック状とすることで、上下方向に短くても容積を確保でき、フィルター7の脱臭性能が確保される。
フィルター7としては、例えば、段ボール原紙等のハニカム構造の基材に、種々の触媒や吸着剤、脱臭剤等を付着させたものである。また、フィルター7としては、活性炭と触媒をブレンドしたものをハニカム構造の基材に付着させたハイブリッド仕様のものであってもよい。この場合、フィルター7によって、空気中に浮遊する臭い成分をより効果的に脱臭することができる。また、フィルター7は、外面全体をスポンジテープ等で覆ったものであってもよい。この場合、フィルター7は、交換の際などに、手を汚しにくい。なお、フィルター7は、ブロック状の脱臭フィルターであればよく、ハニカム構造に限らず、格子構造のもの等であってもよい。
フィルター8は、矩形板状の防塵フィルターであり、本実施形態では、不織布で形成されている。フィルター8は、変形可能な部材であり、第一開口2へ出し入れする際に、抜け止め部27を避けるように変形させることができる。フィルター8は、変形させて第一開口2へ出し入れした後には、元の矩形板状に形を戻すことができる。
気流ガイド30は、第二開口3から吹き出された空気の流れを、一面10に平行な方向に変えるガイド部31と、一面10の前方の空間を、第一開口2の前方の空間と、第二開口3及び第三開口4の前方の空間とに仕切る仕切部32を有する。仕切部32は、気流ガイド30が第一位置にあるときに、ケース1の前板11の前面(一面10)の前方に位置するように構成されている。
詳しくは、気流ガイド30は、略矩形板状の前板部33と、前板部33の左右の端部から後方に突出した左右一対の略矩形板状の側板部34と、左右の側板部34の前後方向の略中央部の上端部間に介在する略矩形板状の上板部35とを有する。ガイド部31は、一面10に対して垂直な断面において(つまり側面視にて)、前斜め上方に凸の円弧状の断面形状を有する。ガイド部31は、上板部35の前端と前板部33の上下方向の中央部との間に介在する。ガイド部31は、気流ガイド30の左右方向の全長に亘って位置し、左右の端部がそれぞれ左右一対の側板部34と一体である。
気流ガイド30は、一面10の前方の空間を左右方向に仕切る仕切板として、第一仕切板36と第二仕切板37と第三仕切板38と第四仕切板39を有する。各仕切板36〜39は、上板部35とガイド部31と前板部33のそれぞれと一体である。各仕切板36〜39は、平坦な上面が上板部35と一体であり、平坦な前面が前板部33と一体であり、上面と前面との間の側面視円弧状の面がガイド部31と一体である。
各仕切板36〜39は、平坦な下面が、前板部33の下面よりも若干上方に位置する。各仕切板36〜39の上下長さは、第一開口2の上下長さと略同じである。また、各仕切板36〜39は、平坦な後面が、上板部35の後面と略面一である。
第一仕切板36は、第一スイッチ22の前方の空間と第一開口2の前方の空間とを左右に仕切る位置に設けられている。第二仕切板37は、第一開口2の前方の空間と表示部21の前方の空間とを左右に仕切る位置に設けられている。第三仕切板38は、表示部21の前方の空間と第二開口3の前方の空間とを左右に仕切る位置に設けられている。第四仕切板39は、第三開口4の前方の空間と第二スイッチ23の前方の空間とを左右に仕切る位置に設けられている。仕切部32は、本実施形態では、仕切板37,38で構成される。第三仕切板38は、左右方向の位置が、第二開口3に極力近い位置となるように設けられている。
気流ガイド30はさらに、フィルター8の第一開口2からの抜け落ちを防止するための左右一対の板状の突出部29を有する。左の突出部29は、第一仕切板36の右側に位置し、右の突出部29は、第二仕切板37の左側に位置する。各突出部29は、上板部35とガイド部31と前板部33のそれぞれと一体である。各突出部29の平坦な下面は、各仕切板36〜39の下面よりも若干上方に位置する。
各突出部29は、気流ガイド30が第一位置にあるときに、フィルター8の左右の端部の前側(上流側)に位置するように設けられている。
各突出部29は、下半部が上板部35の後端よりも後方に突出している。各突出部29は、下半部の後端部(後方に突出した部分)が、気流ガイド30が第一位置にあるときに、空気流路5内のうち、第一開口2とフィルター8の間に位置するように設けられている。なお、各突出部29は、下半部の後端部が、気流ガイド30が第一位置にあるときに、フィルター8の前面に当たるように設けられていてもよい。
気流ガイド30は、本実施形態では、左右一対の側板部34の後端部が、ケース1の左右の側板15,16に対して前後方向にスライド移動自在かつ上下方向に回転自在に取り付けられている。これにより、気流ガイド30は、第一位置と第二位置との間で、移動自在である。
また、気流ガイド30は、本実施形態では、最も下側まで回転させた状態で、下方に所定以上の力を加えることで、ケース1の左右の側板15,16から取り外すことができるように設けられている。
左右一対の側板部34の後端部を、ケース1の左右の側板15,16に対して、上記のような動きが可能となるように取り付けるための構造としては、従来周知の適宜の構造が用いられる。
本形態では、図7に示すように、左右一対の側板部34の後端部に、左右方向内側に向けて突出する第一突起部710と第二突起部720を有する。第一突起部710は、角筒状であり、第二突起部720は、丸筒状である。ケース1の左右の側板15,16のそれぞれの前端部には、第一突起部710が挿入される第一スライド溝730と、第二突起部720が挿入される第二スライド溝740を有する。スライド溝730,740は、左右方向外側に向けて開口している。本実施形態では、スライド溝730,740が、ケース1が側面に有する支持部17を構成している。
第一スライド溝730は、前後方向に一直線状に延びた第一溝部750と、第一溝部750の前端から前斜め下方に向けて略円弧状に延びた第二溝部760と、第二溝部760の下端から下方に向けて一直線状に延びた第三溝部770を有する。各第三溝部770は、側板15,16の下端まで延びており、下方に開口している。各第三溝部770の下端部には、抜け止め用の突起771が設けられている。第一溝部750の前端部には、抜け止め用の突起751が設けられている。
第二スライド溝740は、前後に並ぶ前溝部780と後溝部790とを有する。前溝部780の底面からは、第二突起部720の内側に嵌り込んで第二突起部720を回転自在に支持する軸受用突起781が左右方向外側に向けて突出している。各前溝部780は、側板15,16の下端まで延びており、下方に開口している。各前溝部780の下端部には、抜け止め用の突起782が設けられている。
気流ガイド30は、以下のようにして、ケース1に取り付けられる。
まず、前板部33の前面が下方を向く姿勢で、下方から第一突起部71を第一スライド溝730の第三溝部770の下端開口に挿入し、第二突起部720を第二スライド溝740の前溝部780の下端開口に挿入する。このとき、第一突起部710は、突起771を越えさせて第三溝部770に挿入し、第二突起部720は、突起782を越えさせて前溝部780に挿入する。突起771,782により、突起部710,720は、溝部770,780から下方に抜け落ちることが抑制される。
次いで、気流ガイド30を上方へとスライド移動させて、第二突起部720を軸受用突起781に嵌め合せることで、気流ガイド30はケース1の左右の側板15,16に回転自在に支持される。
この状態から、気流ガイド30を、前板部33の前面が前方を向く姿勢まで回転させ、その後、気流ガイド30を後方にスライド移動させることで、気流ガイド30はケース1の前面の前方を覆う第一位置に設置される。このとき、気流ガイド30は、第一突起部710が第一スライド溝730の突起751を乗り越えて第一溝部750の後端部に位置し、第二突起部720が第二スライド溝740の後溝部790に位置して、ケース1に対して固定される。このとき、第一突起部710は、突起751によって抜け止めがなされる。
気流ガイド30は、第一位置にある状態から前側へ引き出すことで、下方へと回転させることができ、第二位置へと移動させることができる。
なお、気流ガイド30は、一面10の前方を覆う第一位置と、一面10の前方を開放する第二位置との間で、移動自在なものであればよい。例えば、気流ガイド30は、ケース1に対して、回転自在に取り付けられたものであってもよいし、上下や左右にスライド移動自在に取り付けられたものであってもよいし、着脱自在なものであってもよい。
送風装置200は、ケース1の一面10に位置し、気流ガイド30の仕切部32の先端が嵌まるように構成された溝40をさらに備える。本実施形態では、前板11の前面には、第一スイッチ22と第一開口2の間に位置する第一溝41と、第一開口2と表示部21の間に位置する第二溝42と、表示部21と第二開口3の間に位置する第三溝43が設けられている。さらに前板11の前面には、第三開口4と第二スイッチ23の間に位置する第四溝44が設けられている。各溝41〜44は、上下方向に延びた一直線状の溝であり、前方と上方に開口している。各溝41〜44の下端は、第一開口2の下縁と略同じ上下位置である。本実施形態では、仕切部32の先端が嵌るように構成された溝40は、溝42,43である。第三溝43は、第二開口3に極力近い位置に設けられている。
送風器6は、本実施形態では、シロッコファンである。送風器6は、下方の空気を吸い上げて、前方へと吹き出すものである。
発生装置9は、第一実施形態の発生装置9と同様の静電霧化装置である。なお、発生装置9は、静電霧化装置に限らず、除菌作用や脱臭作用を有するイオンまたはオゾンを発生させる装置であってもよいし、帯電微粒子とイオンとオゾンのうちの2つ以上を発生させる装置であってもよい。
送風装置200は、送風器6や発生装置9の制御を行う回路基板45と、外部の商用電源に接続される通電接続部46をさらに備える。回路基板45と通電接続部46は、ケース1内に位置する。
空気流路5は、ケース1の内部空間S1を仕切る複数の仕切りと、上板13と下板14とで囲まれる空間である。
ケース1の下板14は、図6に示すように、空気流路5が位置する空間S2を囲む平面視略U字状の第一仕切50を有する。さらに下板14は、発生装置9が収納される空間S3と、回路基板45及び通電接続部46が収納される空間S4とを前後に仕切る、左右方向に一直線状の第二仕切51を有する。
下板14は、第一仕切50の左側の前端部の右側に対向して位置する第三仕切52と、第一仕切50の右側の前端部の左側に対向して位置する第四仕切53と、第一仕切50の右側の前端部の右側に対向して位置する第五仕切54とを有する。
第三仕切52と第四仕切53で囲まれる空間が、表示部21の光源26が収納される空間S5である。第五仕切54の右側の空間が、第二スイッチ23が収納される空間S6であり、第五仕切54の左側の空間が、発生装置9が帯電微粒子水を放出する空間S7である。第一仕切50の左側の前端部の左側の空間が、第一スイッチ22が収納される空間S8である。
第一仕切50で囲まれる空間S2のうち、光源26が収納される空間S5を除く空間が、空気流路5である。
送風器6は、空気流路5のうち、第三仕切52よりも下流側の領域の上部に設置されている。つまり、送風器6は、下板14から上方に離れた位置に設けられており、これにより、送風器6の下方の空気を吸い上げて、前方へと吹き出す。
空気流路5のうち、送風器6よりも下流側の流路は、送風器6よりも上流側の流路に比べて、流路の下端の上下位置が高い位置にある。空気流路5のうち、送風器6よりも上流側の流路の下端の上下位置は、第一開口2の下縁と略同じ高さであり、空気流路5のうち、送風器6よりも下流側の流路の下端の上下位置は、第二開口3の下縁と略同じ高さである。
送風装置200は、空気流路5のうち、第一開口2に隣接する下流側の位置に、フィルター7,8を支持する支持部60,61を備える。本実施形態では、第一仕切50の左側の前端部と第三仕切52が、支持部60,61を構成する。支持部60,61は、略対称な構造である。
詳しくは、支持部60,61のそれぞれは、前後方向に一直線状に延びた第一支持部62と、第一支持部62の前後方向の中央部から左右方向内側に延びた第一受け部63を含む。支持部60,61のそれぞれは、第一支持部62のうちの第一受け部63よりも後側の部位から左右方向内側に延びた段部64と、段部64の左右方向内側の端部から左右方向内側後方に延びた傾斜部65を含む。支持部60,61のそれぞれは、傾斜部65の後端部から後方に延びた第二支持部66と、第二支持部66の後端部から左右方向内側に延びた第二受け部67を含む。第二受け部67は、下端部がその上側の部位に比べて左右方向内側に突出している。
さらに支持部60,61のそれぞれは、第一受け部63の左右方向内側の端部の下端部から左右方向内側に延びた第三受け部68と、第三受け部68の左右方向内側の端部から左右方向内側後方に延びた案内部69を含む。支持部60,61のそれぞれは、案内部69の後端部から後方に延びた第三支持部70を含む。
第三支持部70は、傾斜部65の左右方向内側の端部の下端部と一体であり、第三支持部70の左右方向内側の面は、第二支持部66の左右方向内側の面と面一である。第三受け部68は、前面が第一受け部63の前面と面一である。
左の支持部60の部位62〜70のそれぞれと、右の支持部61の部位62〜70のそれぞれは、前後方向の位置が同じであり、左右の支持部60,61は、略対称な構造である。
左右の支持部60,61の第一支持部62の前端部間の距離は、フィルター8の左右幅と略同じである。左右の支持部60,61の第二支持部66間の距離と、左右の支持部60,61の第三支持部70間の距離は、フィルター7の左右幅と同じか、この左右幅よりも僅かに短い。
フィルター7は、左右側面のうち後半部が左右一対の第二支持部66によって挟まれて支持され、左右側面のうち前半部の下端部が左右一対の第三支持部70によって挟まれて支持されることで、空気流路5内に設置される。このとき、フィルター7は、後面が左右一対の第二受け部67に当てられることで、前後方向の設置位置が決まる。
上記のようにフィルター7を設置した状態において、空気流路5内のうちフィルター7の前半部の上下方向中央部を挟む左右両側には、指を挿入することのできるスペースS10が形成される。スペースS10は、支持部60,61の部位70の左右方向外側の領域の上方に形成される。
フィルター8は、左右の側面が左右一対の第一支持部62の前端部によって挟まれて支持されることで、空気流路5内のうちフィルター7の上流側に設置される。このとき、フィルター8は、後面が左右一対の第一受け部63と左右一対の第三受け部68に当てられることで、前後方向の設置位置が決まる。
フィルター7,8はそれぞれ、設置位置において空気流路5を上下方向及び左右方向に亘って閉塞する。
なお、上板13は、下板14と同様に、空気流路5が位置する空間を囲む平面視略U字状の第一仕切や、フィルター7,8を支持する左右一対の支持部を備えるものであってもよいし、フラットな板状のものであってもよい。
送風装置200は、ケース1の底面(下板14の下面)を覆う化粧カバー72をさらに備える。化粧カバー72は、ケース1の底面に対して着脱自在であり、ケース1の底面に引っ掛けるなどして取り付けられる。化粧カバー72は、例えば、平面視略矩形状の薄板であり、上方に突出する複数の爪部を有する。この複数の爪部を下板14に設けられた穴に差し込んで引っ掛けるなどすることで、化粧カバー72は、ケース1の底面に装着される。
以上説明した本実施形態の送風装置200は、例えば、以下のように用いられる。
まず、送風装置200の一面10の第一スイッチ22がON操作される。すると、送風装置200の送風器6と発生装置9のそれぞれが駆動する。その後、第二スイッチ23が操作されることで、送風器6の風量を調整することができる。
送風器6が駆動すると、第一開口2を通じて周囲の空気が吸い込まれる。このとき、第一開口2を通じて吸い込まれた空気は、フィルター8を通過することで、空気中の塵や埃が取り除かれ、その後、フィルター7を通過することで、空気中の臭いが取り除かれる。
フィルター7,8を通過した空気は、送風器6を通過して、第二開口3から吹き出される。このとき、第二開口3からは勢いよく空気が吹き出され、この勢いよく吹き出される空気に引っ張られて、発生装置9で生成された帯電微粒子水が第三開口4から放出される。
そして、第三開口4から放出された帯電微粒子水は、第二開口3から吹き出される空気に乗って送風装置200の前方へと送り出される。
以上のように、送風装置200は、帯電微粒子水を含む空気を送り出すことで、周囲の空間や設備や壁や床の、脱臭を行うことができる。また、送風装置200は、周囲の空気を吸い込んでフィルター7に通過させることによって、周囲の空気中に浮遊する臭いも脱臭することができ、多様の様態で脱臭を行うことができる。また、送風装置200は、帯電微粒子水等を放出させることによって、脱臭に加えて、ウイルス、黴、菌、花粉抗原(アレル物質)等の不活性化を行うことができる。
以上説明した本実施形態の送風装置200においても、空気流路5に第三開口4が位置していないため、キッチンルームに設置した場合等に、第三開口4が油で閉塞されることを抑制できる。したがって、本実施形態の送風装置200においても、第三開口4から放出される帯電微粒子水の量を確保できて、除菌作用や脱臭作用を十分に発揮することができる。
また、本実施形態の送風装置200は、気流ガイド30がガイド部31を備えるため、第二開口3から前方に吹き出される空気と、この空気に乗って放出される帯電微粒子水とを、ガイド部31によって下方へ誘導することができる。これにより、本実施形態の送風装置200は、気流ガイド30を第一位置に位置させることで、下方の領域の除菌や脱臭を効果的に行うことができる。
また、本実施形態の送風装置200では、気流ガイド30が仕切部32(仕切板37,38)を備えるため、第二開口3から吹き出される空気が、吹出してすぐに第一開口2に吸い込まれることを仕切部32によって抑制することができる。またこのとき、本実施形態の送風装置200では、第二開口3から吹き出される空気と、この空気に乗って放出される帯電微粒子水が、仕切板38,39によって流れ方向がガイドされ、意図していない方向へ拡散することを抑制することができる。
また、本実施形態の送風装置200では、第一開口2へと吸い込まれる空気も、気流ガイド30のガイド部31や仕切板36,37によって流れ方向をガイドすることができる。
また、本実施形態の送風装置200では、気流ガイド30をケース1に対して着脱自在に設けたことで、フィルター交換等のメンテナンスが行いやすい。
この場合、フィルター7,8の交換は、例えば、以下のようにして行うことができる。
すなわち、送風装置200では、気流ガイド30を、ケース1の一面10の前方を開放する第二位置に位置させた状態(図4参照)または未装着な状態で、第一開口2を通じてフィルター8を抜き出すことができる。このとき、例えば、第一開口2を通じて2本の指を挿入し、この2本の指でフィルター8をつまんで変形させることで、左右の抜け止め部27を避けながら、フィルター8を第一開口2から抜き出すことができる。また、このとき、第一開口2を通じて2本の指を挿入し、この2本の指でフィルター8を変形させずに下方に引き出すことでも、左右の抜け止め部27を避けながら、フィルター8を第一開口2から抜き出すことができる。
そして、フィルター8を抜き出した後、フィルター7の前半部の左右両側のスペースS10のそれぞれに指を1本ずつ差し込んで、フィルター7を掴み、第一開口2を通じて、フィルター7を抜き出すことができる。
そして、新たな(または洗浄した)フィルター7の前半部を左右から指で掴んだ状態で、第一開口2を通じて、空気流路5内に挿入することができる。このとき、新たなフィルター7は、左右一対の第二受け部67に当たる位置まで差し込むことで、所定の位置に設置される。
そして、新たなフィルター7を設置した後、新たな(または洗浄した)フィルター8を変形させながら、第一開口2を通じて、空気流路5内に挿入することができる。また、このとき、新たなフィルター8を変形させずに左右の抜け止め部27を避けるように下方から、第一開口2を通じて、空気流路5内に挿入することもできる。このとき、新たなフィルター8は、左右一対の第一受け部67と左右一対の第三受け部68に当たる位置まで差し込むことで、所定の位置に設置される。
そして、フィルター7,8の交換が終わった後、気流ガイド30を、ケース1の一面10の前方に位置する第一位置に移動させることで、フィルター8の左右の端部の前方に、気流ガイド30の左右一対の突出部29が位置する。これにより、気流ガイド30の左右一対の突出部29によって、フィルター8が第一開口2を通じて抜け落ちることを抑制することができる。
また、送風装置200では、気流ガイド30を第二位置に位置させた状態または未装着な状態でも、第二フィルター8の前方には、左右一対の抜け止め部27が位置するため、フィルター8が第一開口2を通じて抜け落ちることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態の送風装置200では、フィルター7,8の交換を第一開口2を通じて直接行うことができるため、フィルター7,8の交換を容易に行うことができる。
続いて、本実施形態の送風装置200の設置例について説明する。
本実施形態の送風装置200は、例えば、図8に示すように、玄関に設置されるクローゼット80内に設置される。
クローゼット80は、例えば、天板81と、左右一対の側板82と、クローゼット80の前面開口を開閉する扉83と、クローゼット80内の空間を上下に仕切る複数の棚板84と、クローゼット80内の区間を左右に仕切る仕切85を備える。
送風装置200は、クローゼット80の天板81の下面に、ねじで固定して取り付けられる。このとき、送風装置200は、底面に化粧カバー72が装着されていない状態のものが、天板81に固定される。送風装置200を天板81の下面にねじ固定した後、送風装置200の底面に化粧カバー72を装着することで、ねじ頭を隠すことができて、意匠性を高めることができる。
送風装置200は、天板81の下面のうち、閉じた状態の扉83から後方に離れた位置に固定される。これにより、天板81の下面の前端部に、例えば扉83を開閉するためのレールが設けられている場合でも、送風装置200は、気流ガイド30を第一位置と第二位置との間で移動させることができる。また、送風装置200は、天板81を避けるような動き(前後のスライドと上下の回動)で、気流ガイド30を第一位置と第二位置との間で移動させることができる。これにより、送風装置200は、天板81に取り付けたままの状態で、フィルター交換等のメンテナンスが容易に行うことができる。
送風装置200は、気流ガイド30を第一位置に位置させた状態のまま、気流ガイド30とケース1の前面との間の隙間に指を差し込むことができ、この差し込んだ指で操作部20を操作することが可能である。送風装置200は、操作部20が操作されて駆動することで、扉83が閉じられた状態のクローゼット80内の空気の循環と帯電微粒子水の放出を行うことができる。これにより、送風装置200は、クローゼット80内に収納された靴、ゴルフバック、ベビーカー等の収納物の除菌や脱臭を行うことができる。
ここで、本実施形態の送風装置200は、気流ガイド30を備えるため、天板81の下面に設置した状態で、クローゼット80内を循環する流れが作りやすく、収納物の除菌や脱臭を効果的に行うことができる。
また、送風装置200は、薄型であるため、天板81の下面に圧迫感なく設置することができ、クローゼット80内の収容量が大きく減ることを抑制することができる。
また、送風装置200は、天板81に取り付けることでねじだけで強固に固定することができるため、ねじ以外の補強部材が別途必要とならない。なお、送風装置200は、天板81に限らず、棚板84の下面に取り付けてもよい。この場合には、送風装置200は、ねじだけでなく別の補強部材も用いて、棚板84の下面に取り付けることが好ましい。
なお、送風装置200は、クローゼット80内に設置する場合、フィルター8を備えないものであることが好ましい。この場合、ブロック状のフィルター7は、例えば、ハニカム構造のブロック状の脱臭フィルターと、この脱臭フィルターの上流側の面(つまり前面)に一体に積層された膜状の防塵フィルターとを含むものである。
また、本実施形態の送風装置200は、例えば、図3に示すように、キッチンルームの調理台90の上方に設置されたキャビネット91の一部に、前面が露出する状態で設置してもよい。この場合、送風装置200は、気流ガイド30を装着していないものが用いられる。なお、ここで用いられる送風装置200は、図9に示すように、気流ガイド30を装着するための構造を備えていないものであってもよい。
この場合、図9に示される第二開口3の縦格子は、横並びのルーバーの可動羽根板であってもよい。これにより、第二開口3の縦格子の向きを変えることで、左右の所望の方向に風向きを変えることができる。なお、第二開口3の格子は、縦格子ではなく横格子であってもよい。つまり、第二開口3の格子は、縦並びのルーバーの可動羽根板であってもよい。これにより、第二開口3の横格子の向きを変えることで、上下の所望の方向に風向きを変えることができる。
また、送風装置200は、キャビネット91の一部に、前面が露出しない状態で設置してもよい。この場合、送風装置200は、キャビネット91の一部の前方に開口した設置スペースに、キャビネット91の前面よりも後退した位置に設置される。そして、送風装置200の前方には、吸込口と吹出口とを有する前パネルが、キャビネット91の前面と略面一となるように設置される。またこの場合、送風装置200と前パネルとの間には、例えば、正面視略矩形枠状のガイドが設置される。このガイドは、前パネルの吸込口及び吹出口と、送風装置200の第一開口2、第二開口3及び第三開口4を連通させるためのものである。前パネル及びガイドは、設置位置から取り外し可能である。このように前パネルを設置することで、送風装置200が設置される設置スペースの前面開口を覆い隠すことができ、外観を向上させることができる。
また、本実施形態の送風装置200は、例えば、図10に示すように、任意の箇所に設置可能なポータブル式のものであってもよい。この場合、送風装置200は、ケース1に、気流ガイド30に代えて、前面に開口部94を有する化粧ケース95が装着される。開口部94には、ルーバー96が設けられている。ルーバー96は、開口部94に、傾きが調整可能に取り付けられたものであってもよいし、固定されたものであってもよい。
化粧ケース95は、その下面に、ケース1を挿入するための開口と、この開口を閉じる蓋とを有する。化粧ケース95内にケース1を内蔵し、化粧ケース95の下面の開口を蓋で閉じることによって、ケース1の上下の面と左右の面と後面とは、化粧ケース95によって覆い隠される。
化粧ケース95に内蔵されたケース1の前面(一面10)の第一開口2、第二開口3及び第三開口4は、化粧ケース95の前面の開口部94を通じて、前方の外部空間と連通する。
化粧ケース95は、その後面に、商用電源に接続される差込プラグのコードが挿通される挿通孔を有する。差込プラグのコードは、ケース1の内部の通電接続部46に電気的にかつ機械的に接続される。
図10に示す送風装置200は、ケース1の前面に操作部20を備えておらず、リモコンによって駆動と停止が操作される。なお、送風装置200は、ケース1の前面に操作部20を備えるものであってもよく、その場合には、ルーバー96の周囲の隙間から指を挿入することで、操作部20が操作される。
図10に示す送風装置200は、任意の箇所に設置することができ、設置箇所の周囲の空間や設備や壁や床の、除菌や脱臭を行うことができる。また、本実施形態の送風装置200は、化粧ケース95によってケース1を覆うことで、意匠性が向上している。
また、本実施形態の送風装置200は、例えば、図11に示すように、造営材等の被取付部材300に設けられた一対の金具311,312に引っ掛けることで被取付部材300に設置されていてもよい。
金具311は、右用金具であり、図12Aに示すように、L字形状の板部を有する。金具311は、例えば取付ピン321によって被取付部材300に固定されている。また、金具312は、左用金具であり、図12Bに示すように、L字形状の板部を有する。金具312は、例えば取付ピン322によって被取付部材300に固定されている。
図11に示すように、送風装置200の上板13の右側端部にはスリット状の係止孔13aが形成されており、送風装置200の上板13の左側端部にはスリット状の係止孔13bが形成されている。
送風装置200を被取付部材300に設置する場合、送風装置200を上方向(Z1の方向)に移動させることで係止孔13aに右用の金具311を挿入するとともに係止孔13bに左用の金具312を挿入し、この状態のまま送風装置200を後方(X1とは反対の方向)にスライドさせる。これにより、金具311が係止孔13aに係止するとともに金具312が係止孔13bに係止するので、送風装置200を金具311,312に引っ掛けて被取付部材300に固定することができる。
なお、図12では、送風装置200を後方にスライドさせることで送風装置200を金具311,312に引っ掛けたが、図13に示すように、送風装置200を前方(X1の方向)にスライドさせることで送風装置200を金具311,312に引っ掛けるように構成されていてもよい。
続いて、上述した第一及び第二実施形態の送風装置100,200の変形例について説明する。
第一及び第二実施形態の送風装置100,200において、第三開口4が第二開口3の上方または下方に並んで位置していてもよい。
また、第一及び第二実施形態の送風装置100,200において、第一開口2の開口面積と第二開口3の開口面積とが、同じであってもよい。
また、第二実施形態の送風装置200において、ガイド部31が、第二開口3から吹き出された空気の流れの向きを、上方や右方に変えるものであってもよい。
また、第二実施形態の送風装置200において、気流ガイド30を備えないものであってもよく、ケース1の一面10の前方に、1枚の矩形板等で構成される仕切部32を備えるものであってもよい。この場合でも、仕切部32によって、ケース1の一面10の前方の空間を、第一開口2の前方の空間と、第二開口3及び第三開口4の前方の空間とに仕切ることができる。これにより、第二開口3から吹き出された空気が、吹き出してすぐに第一開口2に吸い込まれることを抑制することができる。
また、第二実施形態の送風装置200において、操作部20や表示部21を備えないものであってもよい。
また、第一及び第二実施形態の送風装置100,200において、キッチンなどの、フィルター8の交換頻度が比較的高い場所に設置する場合には、フィルター7とは別にフィルター8を備えることが好ましい。また、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、クローゼット80などの、防塵用のフィルターの交換頻度が比較的低い場所に設置する場合には、フィルター8を備えないものであることが好ましい。この場合、ブロック状のフィルター7は、例えば、ハニカム構造のブロック状の脱臭フィルターと、この脱臭フィルターの上流側の面(つまり前面)に一体に積層された膜状の防塵フィルターとを含むものであることが好ましい。
以上まとめると、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、下記の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、扁平な箱型のケース1と、ケース1の厚み方向と直交する方向を向く一面10に位置する第一開口2、第二開口3及び第三開口4を備える。送風装置100は、ケース1内に位置し、第一開口2と第二開口3を連通させる空気流路5と、空気流路5内に位置し、第一開口2を通じて空気を吸い込んで第二開口3から吹き出させる送風器6を備える。さらに送風装置100,200は、帯電微粒子水、イオンまたはオゾンを発生させ、第三開口4を通じて放出させる発生装置9を備える。一面10において、第三開口4は第二開口3と並んで位置する。
上記構成のように、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第三開口4を、第一開口2と第二開口3と同じようにケース1の一面10に設けている。これにより、第一及び第二実施形態の送風装置100では、第一開口2と第二開口3とを連通させる空気流路5内を流れる空気に、第三開口4が晒されることを防止できる。ここで、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第三開口4を、第二開口3と並んで位置するようにしたことで、第三開口4から放出された帯電微粒子水や、イオン等を、第二開口3から吹き出される空気に乗せて送り出すことができる。したがって、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、キッチン等に設置した場合でも、空気中の揮発した油が第三開口4に付着して第三開口4が閉塞されることを抑制でき、帯電微粒子水や、イオン等の吹き出し量を確保することができる。
さらに、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第一開口2、第二開口3及び第三開口4は、この順に並んで位置する。
上記の付加的な構成を備えることで、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第三開口4から放出された帯電微粒子水等が、放出してすぐに第一開口2に吸い込まれることが抑制される。これにより、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、帯電微粒子水等の吹き出し量がさらに確保しやすい。
さらに、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第一開口2と第二開口3の間の距離L1が、第二開口3と第三開口4の間の距離L2よりも長い。
上記の付加的な構成のように、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第一開口2と第二開口3の間の距離L1が比較的長い。そのため、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第二開口3から吹き出される空気とこの空気の乗って送り出される帯電微粒子水等とが、放出してすぐに第一開口2に吸い込まれることを抑制できる。
さらに、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第一開口2の開口面積は、第二開口3の開口面積よりも大きい。
上記の付加的な構成を備えることで、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、第一開口2から大量の空気を吸い込んで、第二開口3から空気を勢いよく吹き出すことができる。これにより、第一及び第二実施形態の送風装置100では、勢いのよい空気に乗せて、第三開口4から放出された帯電微粒子水等を送り出すことができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、一面10の前方に位置する仕切部32をさらに備える。仕切部32は、一面10の前方の空間を、第一開口2の前方の空間と、第二開口3及び第三開口4の前方の空間とに仕切る。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、第二開口3から吹き出される空気の流れ及びこの流れに乗って送り出される帯電微粒子水等と、第一開口2へと吸い込まれる空気の流れとを仕切部32によって分けることができる。これにより、第二実施形態の送風装置200では、第三開口4から放出された帯電微粒子水等が、放出してすぐに第一開口2に吸い込まれることが抑制される。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、一面10の前方に位置する気流ガイド30を備える。気流ガイド30は、第二開口3から吹き出された空気の流れの方向をガイドするガイド部31と、仕切部32とを有する。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、気流ガイド30のガイド部31によって、第二開口3(つまり吹出口)から吹き出された空気の流れの向きを、一面10に平行な方向、つまり、上下方向や左右方向にガイドすることができる。送風装置200では、気流ガイド30の仕切部32によって、第一開口2の前方の空間と、第二開口3の前方の空間とに仕切ることができる。これにより、送風装置200では、第二開口3(吹出口)から吹き出された空気が、吹き出してすぐに第一開口2(吸込口)に吸い込まれることを抑制することができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、一面10に位置し、仕切部32の先端が嵌まるように構成された溝40を、さらに備える。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、仕切部32の先端を溝40に嵌め込むことができるため、第一開口2の前方の空間と、第二開口3の前方の空間とをより確実に仕切ることができる。これにより、送風装置200では、第二開口3から吹き出された空気が、吹き出してすぐに第一開口2に吸い込まれることをより抑制することができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、空気流路5内のうち第一開口2の下流に位置するブロック状のフィルター7を備える。フィルター7は、第一開口2を通じて出し入れ自在である。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、ブロック状のフィルター7が第一開口2を通じて出し入れ自在であるため、従来例のようにケースの前カバーを取り外す必要がなく、フィルター7の出し入れを簡単に行うことができる。したがって、送風装置200では、フィルター7の交換を容易に行うことができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、空気流路5内のうちフィルター7の上流に位置するフィルター8をさらに備える。フィルター7は、ハニカム構造の脱臭フィルターであり、フィルター8は、第一開口2を通じて出し入れ自在な防塵フィルターである。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、ハニカム構造の脱臭用のフィルター7と、防塵用の第二フィルター8の両方を、第一開口2を通じて出し入れすることができ、フィルター7,8の交換を容易に行うことができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、気流ガイド31は、フィルター8の抜け落ちを防止するための突出部29を有する。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200では、交換時以外のときにフィルター8が第一開口2を通じて抜け落ちることを、気流ガイド30が有する突出部29によって防止することができる。
さらに、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第一及び第二実施形態の送風装置100,200では、発生装置9は、前記帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置である。
上記の付加的な構成を備えることで、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、キッチン等に設置した場合に、空気中に含まれる水分を利用して帯電微粒子水を生成することができるため、帯電微粒子水の吹き出し量が確保しやすい。これにより、第一及び第二実施形態の送風装置100,200は、除菌作用や脱臭作用を効果的に発揮することができる。
さらに、第二実施形態の送風装置200は、上記の構成に加えて、下記の付加的な構成を備える。
すなわち、第二実施形態の送風装置200では、一面10に位置し、送風器6と発生装置9の少なくとも一方を操作するための操作部20をさらに備える。
上記の付加的な構成を備えることで、第二実施形態の送風装置200は、一面10以外の外面に操作部20がある場合に比べて、送風装置200を設置する際に操作部20が邪魔になりにくく、送風装置200の設置に必要なスペースを抑えることができる。
以上、本発明に係る送風装置について、実施の形態及び実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記の各実施の形態及び実施例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。