JP6505575B2 - パネル支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル支持構造に関し、特に、筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動可能に支持するパネル支持構造に関する。
水を破砕することで発生するミストと負イオンを室内に供給するミスト発生装置と称される加湿装置が知られている(特許文献1参照)。
この加湿装置では、吸込口から吸い込んだ室内空気がナノサイズのミストである所謂ナノミストと負イオンとを含んだ加湿空気になり、該加湿空気が吹出口から室内へ送風される。また、室内に放出されたミストは室内を循環する際に、空気中の微細な塵、埃などを取り込んで再び装置内に吸い込まれるため、空気が清浄化される。
特開2014−217810号公報
前記した加湿装置において、吸込口の内側に設置されるフィルタの掃除等を行う際には、該装置の筐体の一部を構成するパネルを開ける必要がある。この場合、パネルの上部を持って手前に引くことによって、該パネルの上部を開くようにした簡易なパネル支持構造が一般に採用されている。このようなパネル支持構造は、パネルの下面に形成された係合孔に筐体に固定された爪部が入り込むようにパネルをセットして該パネルの下端部を中心に回動可能に支持するものである。
しかしながら、前記したパネル支持構造では、パネルを回動させる際に、パネルの下端部の角が筐体の他の部分に当たって傷を付けるおそれがある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動させる際にパネルの下端部の角が筐体の他の部分に当たることを簡易な構成によって抑制できるパネル支持構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動可能に支持するパネル支持構造であって、前記パネルの下面に形成された係合孔と、前記筐体に固定され、前記係合孔に入り込んで係合する爪部と、前記筐体に固定され、前記パネルの開閉時に該パネルの前記下面に当接する先端部を有する支持部と、を備えている。そして、前記支持部の前記先端部は、前記パネルの閉鎖時に前記係合孔に入り込んでいる前記爪部の基端部よりも前記筐体の水平方向外側に位置している。
この構成では、パネルの下面に形成された係合孔に、筐体に固定された爪部が入り込んで係合する。パネルの上部が開かれる場合には、パネルの自重によってパネルの下端部が水平方向外側(前方)の斜め下方に付勢される。そして、係合孔の後方側開口縁部が爪部に当接した状態でパネルの下端部が支えられるとともに、支持部の先端部がパネルの下面に当接する点を中心としてパネルが回動する。
ここで、パネルの回動中心は、パネルの下面において、爪部の基端部よりも前方に位置することになる。したがって、パネルの上部が開かれてパネルが傾動することによって、パネルの下端部の前方の角が下方に変位する量は僅かとなる。これにより、パネルの下方に筐体の他の部分が存在していても、かかる部分にパネルの下端部の前方の角が当たって傷を付けることが抑制される。
また、パネルの上部が開いている場合には、前記したようにパネルの自重によってパネルが前方に寄せられる方向に付勢されるため、パネルの下端部の後方(背後)の角がその後方にある筐体の他の部分に当たって傷を付けることが抑制される。
さらに、パネルが自重によって前方の斜め下方に付勢されても、係合孔の後方側開口縁部が爪部に当接して支えられるため、パネルの下端部が前方に滑り落ちることが防止される。
このように、本発明によれば、筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動させる際にパネルの下端部の角が筐体の他の部分に当たることを簡易な構成によって抑制できるパネル支持構造を提供することができる。
前記パネル支持構造において、好ましくは、前記爪部と前記支持部とは、一体に形成されたパネル支持用金具に設けられている。
この構成では、爪部と支持部との位置関係がパネル支持用金具という部品レベルで確保されるため、パネルの回動軌跡のばらつきを抑えることができ、パネルの下端部の前方の角が筐体の他の部分に当たることを、より抑制することができる。
また、爪部と支持部とが一体となっているため、部品点数の削減と、爪部および支持部の取付作業工数の低減とを図ることができる。
前記パネル支持構造において、好ましくは、前記パネルの前記下面に、前記支持部の前記先端部が当接することによって前記パネルの前記下面が前記筐体の水平方向内側へ移動することを規制する段部が設けられている。
この構成では、例えばパネルを開いた状態から閉じるときに、使用者が仮にパネルを水平方向内側(後方)に押し込むように力を加えた場合であっても、支持部の先端部に段部が当接するため、それ以上後方にパネルの下端部が滑り上がることを防止できる。したがって、パネルの下端部の後方の角がその後方にある筐体の他の部分に当たることを、より抑制することができる。
また、パネルが閉じられた状態で正面視した場合に、支持部が段部の背後に位置して隠れて見え難くなるため見栄えが良くなる。
前記パネル支持構造において、好ましくは、前記筐体は、水を破砕することで発生するミストと負イオンを室内に供給する加湿装置の筐体である。
前記パネル支持構造は、このような加湿装置に対して用いると好適である。この加湿装置では、室内に放出されたミストが空気中の微細な塵、埃などを取り込んで再び装置内に吸い込まれる。例えば吸込口が形成されているパネルに前記パネル支持構造を適用する場合、その内側に設置されるフィルタの掃除等を行う際にパネルを開閉しても、その下端部の角が筐体の他の部分に当たって傷を付けることを抑制できる。
したがって、加湿装置のパネルを開いたときに、筐体の傷が使用者の目に触れることが無くなり、加湿装置を常に見栄えの良い状態に維持することができる。
本発明によれば、筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動させる際にパネルの下端部の角が筐体の他の部分に当たることを簡易な構成によって抑制できるパネル支持構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパネル支持構造が適用された加湿装置の外観を示す斜視図である。 加湿装置の構成を模式的に示す図である。 加湿装置の前面中パネル周辺の右側面図である。 図3に示されるパネル支持構造周辺を示す一部を断面にした拡大図である。 図5(a)は、前面中パネルを後方から見た図、図5(b)は、図5(a)の下方から見た図である。 パネル支持用金具が装置本体に固定されている状態を示す斜視図である。 図7(a)は、パネル支持用金具の平面図、図7(b)は、同正面図、図7(c)は、同右側面図である。 図8(a)は、前面中パネルを開く際の様子を示す一部を断面にした右側面図、図8(b)は、前面中パネルを閉じる際の様子を示す一部を断面にした右側面図である。 本実施形態に係るパネル支持構造の効果を説明するための図である。 比較例に係るパネル支持構造を使用した場合を説明するための図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す各図において、共通する部分には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
≪加湿装置の構成≫
図1に示す本発明の一実施形態に係るパネル支持構造8(図4参照)が適用された加湿装置1は、室内の空気を加湿するための空気調和装置である。図2は、加湿装置1の構成を模式的に示す図であり、図2における各構成品の前後左右の配置位置は実際とは相違している。
図2に示すように、加湿装置1は、水を貯留する貯水槽3と、貯水槽3内の貯水を微細な水滴にする水破砕手段4と、その微細な水滴を筐体としての装置本体2の吹出口2aから外部へ放出させる送風機Bと、を有しているものであればよく、加湿装置1の型式、構造、加湿方式、装置本体2の形状は特に限定されない。以下、その一例として貯水槽3内の貯水を破砕してナノミスト及び負イオンを発生させる水破砕手段4を備えた加湿装置1を例に挙げて説明する。
加湿装置1は、装置本体2と、水を貯留する給水タンクT1と、給水タンクT1から供給された水を貯留する貯水槽3と、貯水槽3内の水から微細な水滴を発生させる水破砕手段4と、室内の空気を吸い込んで水破砕手段4に送る送風機Bと、水破砕手段4で生成された微細な水滴を気液分離する気液分離部5と、貯水槽3内の残水を貯留するための排水タンクT2と、排水タンクT2を取り外し自在に載置した引出トレー6と、引出トレー6の移動をガイドするスライドレール7と、を主に備えている。引出トレー6は、スライドレール7によって、装置本体2内に押し込んで収納したり装置本体2内から引き出したりすることが可能となっている。
加湿装置1は、風邪、インフルエンザ対策、静電防止をする加湿器としての機能と、気中の匂いを消臭する消臭機能と、空気中のカビ等を抑制する除菌機能と、空気中に含まれる花粉、黄砂等の塵挨を除去する空気清浄機の機能と、負イオンを発生する負イオン発生機の機能と、水が無くなった給水タンクT1の排水、除菌、乾燥を行うクリーニング機能と、を有している。加湿装置1は、装置本体2の下面にロック機構付きのキャスター17を有する移動可能な床置式の装置である。
<装置本体>
図1に示すように、装置本体2は、骨格を形成するフレーム部材20と、前面側に設置された前面下パネル11、前面中パネル12、及び前面上パネル13と、上面に設置された上面パネル14と、左右側面に設置された側面パネル15と、後面に設置された後面パネル16と、を備えて成る。装置本体2は、上下方向に長い直方体に形成されている。
図2に示すように、装置本体2には、装置本体2の下端部に水平に設けられた底板21と、底板21に載置された給水タンクT1の上方に水平に設けられた中ベース22と、水破砕手段4が載設される水破砕手段載設ベース23と、水破砕手段載設ベース23から下方向に延設された中仕切板24と、ミストモータ43が載設されたモータ載設ベース25と、操作部18の下方に配置された上ベース26と、が設けられている。底板21、中ベース22、水破砕手段載設ベース23、中仕切板24、モータ載設ベース25、及び、上ベース26は、装置本体2内に横設あるいは縦設された金属製板部材から成る。装置本体2内は、これらの部材によって、給排水タンク収容室1aと、送風機収容室1bと、水破砕手段空気供給路1cと、水破砕手段収容室1dと、ナノミスト負イオン送出流路1eと、上部空間1fと、に区画されている。
図1に示すように、装置本体2のフレーム部材20は、例えば、左右下端部に前後方向に延設されて、前後左右にキャスター17が設けられたキャスターベース20aと、左右のキャスターベース20aの前後から上方向に延設された4本の支柱(図示省略)と、各支柱間に架設された複数の梁部材(図示省略)と、を備えて構成されている。
前面下パネル11は、例えば、給排水タンク収容室1aの前側に前面が僅かに斜め上方を向くように傾斜して設置されたパネル材であり、装置本体2の前面側の下部に配置されている。前面下パネル11には、引出トレー6の引出扉61が配置される引出トレー設置孔11aと、給水タンクT1への給水時に開放される給水扉11bが開閉自在に設けられる給水扉設置孔11cと、給水タンクT1内の水量を視認するための水量視認窓11dと、が設けられている。
前面下パネル11内の給排水タンク収容室1aには、給水タンクT1と、排水タンクT2とが独立した状態に配置されている。
引出トレー設置孔11aは、例えば、前面下パネル11の右側に形成された上下方向に長い矩形の孔から成る。
給水扉11bは、5〜10L程度の大きさのポリジョッキ(図示省略)等を使用して給水タンクT1に水を供給する際に開閉されるヒンジタイプの扉である。給水扉11bは、例えば、略正方形の金属板から成り、左端部が、ヒンジ部材(図示省略)を介して給水扉設置孔11cの縁に軸支され、右端部が、給水扉設置孔11cの縁に係止及び離脱自在に装着されている。
給水扉設置孔11cは、給水扉11bが合致するように形成された略正方形の孔から成る。給水扉設置孔11cの近傍には、給水タンクT1の給水口T1a(図2参照)が配置されている。
水量視認窓11dは、例えば、透明なアクリル板等から成り、前面下パネル11において、給水タンクT1が内設される位置の前側に設置されている。
図1に示すように、前面中パネル12は、装置本体2の前面中央部に設置される金属製板部材から成り、送風機収容室1bの(図2参照)の前面側を覆うように設置されている。前面中パネル12の上部には、室内の空気を取り入れるための吸込口12aが多数形成されている。前面中パネル12は、該前面中パネル12の下端部を中心に回動可能に支持されている。かかる前面中パネル12を支持するパネル支持構造8(図4参照)の詳細については後記する。
前面上パネル13は、装置本体2の前面上部に設置される金属製板部材から成り、貯水槽3、水破砕手段4、及び気液分離部5の前面側を覆うように設置されている(図2参照)。前面上パネル13の上部には、加湿装置1を操作するための複数の制御スイッチ等が設けられた操作部18が取り付けられている。
上面パネル14は、装置本体2の上面に設置される金属製板部材から成り、気液分離部5の上部に水平に配置されている(図2参照)。上面パネル14には、送風機Bによって送られて来た空気を放出する吹出口2aと、吹出口2aを開閉するルーバー19と、が設けられている。
図1に示すように、吹出口2aは、上面パネル14の前端部寄りの位置に形成された左右方向に長い矩形の孔から成る。
ルーバー19は、吹出口2aの後端部側にヒンジ部を介して開閉自在に設けられた左右方向に長い矩形の部材から成る。ルーバー19は、ルーバー駆動モータ19a(図2参照)によってヒンジ部を中心として上下方向に回動して、吹出口2aを自動開閉するように構成されている。また、ルーバー19には、ナノミストと負イオンを含んだ風を左右方向に吹き出す方向を指向させる風向板19bが設けられている。
側面パネル15は、装置本体2の左右側面全体にそれぞれ設置された金属製板部材から成る。後面パネル16は、装置本体2の後面全体に設置された金属製板部材から成る。
図1〜図2に示すように、底板21は、装置本体2の水平な下面を形成する金属製板部材から成り、左右一対のキャスターベース20a上に架設されている。底板21上には、給水タンクT1と、トレー収容部材28と、トレー収容部材28に引出トレー6を介在して載置された排水タンクT2と、が配置されている。
<給水タンク>
図2に示すように、給水タンクT1は、貯水槽3に供給する水(水道水)を貯留するためのタンクである。給水タンクT1は、ポリタンク等の樹脂製の容器から成り、装置本体2内の底板21上の左側寄りの位置に設置されている。給水タンクT1の上面には、ポリジョッキ等で給水する給水口T1aと、貯水槽3に送る給水路Paの吸水開口部、貯水槽3の所定位置以上に供給された水が戻されるオーバーフロー路Pbの排水開口部、及び、ドレンパン27に設けられたドレンパン排水ホース27aの排水開口部が配置される給排水口T1bと、が形成されている。
<排水タンク>
排水タンクT2は、貯水槽3内の残水の排水を受けるポリタンク等の樹脂製の容器から成り、引出トレー6の上に取り外し自在に載置されている。排水タンクT2の上面には、貯水槽3に接続された排水路Pcの排水開口部が配置される排水供給口T2aと、排水タンクT2内の排水の水位を検出する水位検知センサS1が設置されるセンサ設置口T2bと、が形成されている。
<中ベース>
図2に示すように、中ベース22は、ドレンパン27と、送風機Bとが載設される金属製板部材から成る。中ベース22は、装置本体2内の中央部の下寄りの位置に水平に設置されて、装置本体2内を給排水タンク収容室1aと、送風機収容室1bおよび水破砕手段空気供給路1cとに区画している。
ドレンパン27は、上方から落下してきた水滴を受け止めるための略皿状の部材である。ドレンパン27の下面には、このドレンパン27に溜まった水を給水タンクT1内に送るためのドレンパン排水ホース27aが接続されている。
<送風機>
送風機Bは、吸込口12aからフィルタFを介して室内の空気を吸い込んで水破砕手段4に送って、水破砕手段4で発生させたナノミスト及び負イオンを含んだ空気を装置本体2の吹出口2aから外部へ放出させるように空気を送るための送風モータ装置である。送風機Bは、型式及び形状等は特に限定されない。送風機Bは、例えば、略円筒状の案内筒を有するシロッコファンから成る。
送風機収容室1bには、空気清浄用のフィルタFと、前記送風機Bと、が配置されている。
送風機Bの上方には、送風機収容室1bと水破砕手段収容室1dとを区画する水破砕手段載設ベース23が配置されている。送風機Bの側方の上側寄りには中仕切板24が配置されており、この中仕切板24と、装置本体2の外側パネルと、上ベース26と、貯水槽3の外周面とで水破砕手段空気供給路1cが形成されている。水破砕手段載設ベース23は、前面中パネル12の上部から装置本体2内に水平に延伸して設けられている。中仕切板24は、水破砕手段載設ベース23の装置本体2内側の端部に、下方向に垂下した状態に連設されている。
水破砕手段空気供給路1cには、給水タンクT1内の水を貯水槽3に供給する給水路Paと、貯水槽3のオーバーフローした水を給水タンクT1に戻すオーバーフロー路Pbと、貯水槽3内の水を排水タンクT2に送る排水路Pcと、が配置されている。
給水路Paには、給水タンクT1内の水を吸い上げるポンプPと、その水の流量を計測するフローセンサCと、が設けられている。
排水路Pcには、この排水路Pcを開閉するための二方弁から成る排水弁Vが設けられている。
<排水弁>
図2に示すように、排水弁Vは、常時閉弁状態に設定されて貯水槽3内の残水の排水を阻止するための弁であり、運転終了時等に開弁されて、貯水槽3内の残水が排水タンクT2側に流れるようになっている。
<水破砕手段>
水破砕手段4は、貯水槽3内の貯水を破砕してナノミスト及び負イオンを発生させる装置から成る。水破砕手段4は、水を貯留する貯水槽3と、貯水槽3の開口部を閉塞するモータ載設ベース25と、貯水槽3内に配置された温水ヒータHと、加湿運転時に先端が貯水槽3内の水に浸した状態となるように配置された回転体41と、回転体41の上部周辺に配置された多孔体42と、回転体41を回転駆動させるミストモータ43と、モータ軸44と、モータ載設ベース25から垂下した仕切45と、仕切45と貯水槽3の内壁等によって形成されたナノミスト負イオン送出流路1eと、サーモスタットS2と、水温センサS3と、安全サーミスタS4と、水位検知センサS5,S6と、を備えて構成されている。
貯水槽3は、ポンプPによって給水タンクT1内から給水路Paを介して供給された水を、予め設定した所定水位だけ貯留するタンクである。貯水槽3内は、貯水槽3の開口部を閉塞したモータ載設ベース25から貯水槽3内の水面の上方まで垂下した仕切45によって、空気を加湿、消臭、徐菌、空気清浄及び温風にする処理が行われる処理室3bと、処理室3b内の加湿された空気が送り出されるナノミスト負イオン送出流路1eと、の二つに区画されている。
モータ載設ベース25は、貯水槽3の開口部上にミストモータ43を設置するための板部材である。モータ載設ベース25には、載設したミストモータ43のモータ軸44が回転自在に挿入される軸挿入孔と、送風機Bから送られて来た空気が流入する空気流入口3aとが形成されている。
温水ヒータHは、吹出口2aから吐出される空気を室内温度よりも少し高い温度の温風にするために、貯水槽3内の水を加熱して予め設定した温水に保温すること等を行う加熱装置である。温水ヒータHは、貯水槽3の下部に配置されて貯水された水の温度を検出する水温センサS3の検知温度によって、温水ヒータHがON/OFFされることで、貯水槽3の水を所定温度に維持している。
図2に示すように、回転体41は、上方に向かって径が徐々に拡大するように形成された逆円錐形状の筒状の部材であり、上部全周に不図示の飛散口が多数形成されている。回転体41は、上面中央部から上方向に延設されたモータ軸44が設けられ、ミストモータ43によって回転駆動される。回転中の回転体41は、遠心力で貯水槽3の水を回転体41の外壁及び内壁を上方向に伝わって移動するように吸い上げて、回転体41の上部外壁から水を周囲に飛散させると共に、内壁の上部に押し上げられた水を飛散口(図示省略)から周囲に飛散させるように構成されている。
多孔体42は、回転体41の上部外周に所定間隔を介して取り付けられて、回転体41と一体に回転する円筒状の部材であり、多数の孔から成る多孔部42aが形成されている。多孔体42は、例えば、全周壁に多数のスリットを有する円筒体、円筒状のパンチングメタル、あるいは、円筒状の金網等から成る。多孔体42は、ミストモータ43によって回転されたとき、回転体41の遠心力で外周方向に飛散した水が衝突するように設けられた衝突体でもある。多孔体42は、内壁面に衝突した水を破砕させたり、多孔部42aを通過させて外周面から水及び空気を飛散させたりすることによって、水の粒子を微細化してナノミストを生成すると共に、その水の粒子を10〜500nmの分子レベルまで微細化することによるレナード効果で負イオンを発生させるものである。
ミストモータ43は、回転体41及び多孔体42を回転駆動させるための動力源である。ミストモータ43のモータ軸44は、回転体41及び多孔体42に連結されている。
仕切45は、貯水槽3内の水面の上方に回転体41及び多孔体42が配置されて、それらによってナノミストが生成される処理室3bと、そのナノミストが送り出されるナノミスト負イオン送出流路1eと、に二分する仕切板部材である。
図2に示すように、ナノミスト負イオン送出流路1eは、処理室3b内で生成されたナノミストと負イオンとを、送風機Bの駆動で気液分離部5を介して吹出口2aから放出させるための流通路である。ナノミスト負イオン送出流路1eは、貯水槽3の内壁と、仕切45とによって形成されて、上方の風路50を介して吹出口2aに連通している。
サーモスタットS2は、温水ヒータHによる空焚きを防止するために電源を遮断するものであり、貯水槽3の下部に設けられている。
水温センサS3は、前記したように貯水槽3内の水温を検出して温水ヒータHを制御するためのセンサである。
安全サーミスタS4は、処理室3b内の温度が予め設定した温度を超えた場合に、音を発生させて警報すると共に、送風機Bを駆動させて送風によって貯水槽3内を冷却させるためのセンサである。
下側の水位検知センサS5は、貯水槽3内の水位を検出して、温水ヒータHが水から露出する前に温水ヒータHをOFFにするためのフロートセンサである。
上側の水位検知センサS6は、貯水槽3内の水位を検出して、ポンプPの駆動を制御するためのフロートセンサである。
上ベース26は、送風機Bからの風を水破砕手段4に送るための水破砕手段空気供給路1cと、操作部18等が設置される装置本体2の上部空間1fと、を区画する部材である。
<気液分離部>
気液分離部5は、水破砕手段4で生成された微細な水滴中の比較的大きな水滴を除去するための部位である。気液分離部5は、ナノミスト負イオン送出流路1eの上部に連結された風路50と、風路50の内壁に突設されて風路50内の流路を蛇行するように形成するための水滴衝突板51と、送風サーミスタS7と、を備えて構成されている。
風路50は、下端部がナノミスト負イオン送出流路1eに連結され、上端部が吹出口2aに接続されて、上下方向に延設されている。
水滴衝突板51は、空気中の過大な水滴が衝突することによって、その水滴を貯水槽3内に落下させて戻すための板状部材であり、風路50の内壁に基端部が接合されている。
送風サーミスタS7は、設定した加湿レベルになるように温水ヒータHをON/OFFさせるセンサであり、気液分離部5に設けられている。
≪加湿装置の動作≫
次に、図1〜図2を参照しながら加湿装置1の全体的な動作について説明する。
まず、図1に示す加湿装置1を運転させる前の準備工程として、給水扉11bを開放し、供給する水量を水量視認窓11dで確認しながら、ポリジョッキ(図示省略)を使用して前面下パネル11の内側にある給水タンクT1に水を供給する給水工程を行う。
次に、操作部18の運転スイッチをONする。すると、図2に示すポンプPが作動して、給水タンクT1内の水を給水路Paを介して貯水槽3内に送り、所定の水量まで供給されると、下側の水位検知センサS5が所定水量の水位を検出して、ポンプPを停止させると共に、温水ヒータHをONさせる。そして、貯水槽3内の水温が所定温度に達すると、水温センサS3がそれを検知し、制御回路を介して温水ヒータHの通電をOFFすると共に、送風機B、ミストモータ43、及び、ルーバー駆動モータ19aを駆動させる。
送風機Bは、室内の空気を吸込口12a、フィルタFを介して吸い込んで、水破砕手段空気供給路1c、空気流入口3a、貯水槽3の処理室3b、ナノミスト負イオン送出流路1e、気液分離部5を介して吹出口2aから室内に送り戻す。このとき、ルーバー19は開放されている。
一方、回転体41は、ミストモータ43の駆動によって回転し、所定温度に加熱された貯水槽3内の貯水を、回転の遠心力で外壁及び内壁を伝わって上昇するように吸い上げて、上部の飛散口(図示省略)から外周の多孔体42に向けて飛散させる。その飛散した水は、回転体41の上部外周にある多孔体42の内壁面に衝突して破砕されたり、多孔部42aを通過して貯水槽3の内壁及び仕切45に衝突して破砕されたりすることによって、微細化されて、ナノミストに生成される。また、これと同時にレナード効果で負イオンが発生される。
送風機Bによって貯水槽3の空気流入口3aから処理室3b内に送られた空気が、多孔体42から遠心力で略シャワー状に発生されたナノミストを通過する際に、空気中の菌及び匂いの元となる塵挨、花粉等が水に溶け込んだ状態で、貯水槽3内の水面に振り落とされて貯水される。
また、ナノミストと負イオンが、処理室3b内を下方に向かって流れてナノミスト負イオン送出流路1e内に入り込む際に、大きくて重いナノミストは貯水槽3内に落下して除去される。この後、微細なナノミストのみと負イオンが、ナノミスト負イオン送出流路1eを介して上部の気液分離部5に送られる。気液分離部5では、残存している大きくて重いナノミストが水滴衝突板51に衝突することによって水滴衝突板51に付着し、付着した水滴同士が結合して肥大化されると、自重で貯水槽3内の水面に落下して貯留される。
気液分離部5を通過したナノミストは、適温に加熱されて温かく微細化された負イオンを含んだ粒子のみとなって、吹出口2aから風向板19b(図1参照)で設定された吹出方向へ放出される。また、室内に放出されたミストは室内を循環する際に、空気中の微細な塵、埃などを取り込んで再び加湿装置1内に吸い込まれる。これにより、室内の加湿と空気清浄が行われる。
吹出口2aから放出されるナノミスト及び負イオンは、室内の空気中の隅々まで行き渡り汚れた空気や細菌を抑制し、臭いまでも分解するもので、脱臭効果、除塵効果、除菌効果、加湿効果、空気清浄効果がある。吹出口2aから放出される空気は、大きなナノミストを除去した微細なナノミストを含んだサラサラで潤いのある空気が放出される。
なお、貯水槽3内の加熱された貯水は、水破砕手段4によってナノミストとして放出されるので減少する。貯水槽3の水位が低下した場合は、上側の水位検知センサS6がその水位を検出してポンプPを駆動させることによって、低下した水位分の水が自動的に貯水槽3内に補水される。このため、貯水槽3内には、温水ヒータHで適温に加熱された水が適量貯留されている。
加湿装置1の運転が終了した場合は、排水弁Vを開弁して貯水槽3の残水を排水タンクT2に送る。
≪パネル支持構造≫
次に、図3〜図10を参照しながら、前面中パネル12を支持するパネル支持構造8について、より詳細に説明する。
図3は、加湿装置1の前面中パネル12周辺の右側面図である。図4は、図3に示されるパネル支持構造8周辺を示す一部を断面にした拡大図である。図5(a)は、前面中パネル12を後方(装置本体2の内側)から見た図、図5(b)は、図5(a)の下方から見た図である。図6は、パネル支持用金具9が装置本体2に固定されている状態を示す斜視図である。図7(a)は、パネル支持用金具9の平面図、図7(b)は、同正面図、図7(c)は、同右側面図である。
図3に示すように、パネル支持構造8は、装置本体(筐体)2の一部を構成する前面中パネル12を、該前面中パネル12の下端部を中心に回動可能に支持する構造である。ここで、前面中パネル12の上端部は、装置本体2に設けられた係止部(図示省略)に対して係止及び離脱自在に装着されるように構成されている。
前面中パネル12は、前面上パネル13と前面下パネル11との間で、側面パネル15の前端面15aの前方に配置されている。前面中パネル12は、例えば、該前面中パネル12の内側に設置されるフィルタF(図2参照)の掃除等を行う際に開かれる。ここで、前面中パネル12の上部と装置本体2とは、チェーン等の可撓性を有する紐状部材Sで接続されている。これにより、前面中パネル12は、鉛直面に対して上部が前下方に倒れる方向に所定角度αだけ傾くようにして開くことが可能となっている。
なお、前面中パネル12は、紐状部材Sとの接続を解除することによって、装置本体2から取り外すことも可能に構成されている。
図4に示すように、パネル支持構造8は、前面中パネル12の下面12gに形成された係合孔12hと、係合孔12hに入り込んで係合する爪部93と、前面中パネル12の開閉時に該前面中パネル12の下面12gに当接する先端部96を有する支持部95と、を備えている。そして、支持部95の先端部96は、前面中パネル12の閉鎖時に係合孔12hに入り込んでいる爪部93の基端部94よりも前方(装置本体2の水平方向外側)に位置している。
図5に示すように、前面中パネル12は、下方から見て扁平な略U字状を呈している(図5(b)参照)。この前面中パネル12は、吸込口12aが形成されている前壁12bと、前壁12bの左右両端部から後方に向けてそれぞれ延伸する側壁12cと、前壁12bおよび側壁12cの下端部から装置本体2の内側に向けて延伸する下壁12fと、前壁12bおよび側壁12cの上端部から装置本体2の内側に向けて延伸する上壁12iと、を備えている。また、左右の側壁12cの前端部から装置本体2の内側に向けてそれぞれ折り返されて延伸するように、折返し部12jが形成されている。
下壁12fは、下壁本体12dと、下壁本体12dの左右両側に形成された切欠き部12kをそれぞれ上から覆うように下壁本体12dの上面に溶接等によって固定された補強板12eと、を有している。そして結果的に、前面中パネル12の左右両側の下面12gにおける前端部近傍には、段部12mがそれぞれ形成されている。段部12mは、支持部95の先端部96が当接することによって前面中パネル12の下面12gが後方(装置本体2の水平方向内側)へ移動することを規制する機能を有している(図4参照)。
また、補強板12eには、前記した係合孔12hが形成されている。係合孔12hの幅方向(前後方向)の長さは、前面中パネル12の滑らかな開閉(回動)動作を確保できるように、爪部93(図4参照)の厚さよりも所定量大きく形成されている。
図6〜図7に示すように、爪部93と支持部95とは、一体に形成されたパネル支持用金具9に設けられている。図6〜図7では、右側に設置されるパネル支持用金具9が示されている。左側に設置されるパネル支持用金具は、右側に設置されるパネル支持用金具9と左右対称の形状であるため、その説明を省略する。
パネル支持用金具9は、金属製板部材をプレス加工することによって形成されており、内パネル35に溶接等によって固定されている。内パネル35は、装置本体2の一部を構成しており、前面中パネル12の内側に配置されている。内パネル35には、室内の空気が通過する開口部(図示省略)と、該開口部を覆うように取り付けられるフィルタFを着脱自在に装着するための装着部(図示省略)とが設けられている。
パネル支持用金具9は、内パネル35に固定される固定部91と、固定部91の下端部に連設され水平方向に広がる水平部92と、を有している。水平部92の左右方向外側(図6では右側)の前端部には、爪部93が連設されている。爪部93は、水平部92の前端部から前方に向けて斜め上方に延伸している。前面中パネル12の閉鎖時に係合孔12hに入り込んでいる爪部93の基端部94は、爪部93の根元に形成される屈曲部に該当する。また、水平部92の左右方向内側(図6では左側)の前端部には、支持部95が連設されている。支持部95は、水平部92の前端部から前方に向けて水平に延伸している。
次に、前記したように構成されたパネル支持構造8の作用について説明する。
図8(a)は、前面中パネル12を開く際の様子を示す一部を断面にした右側面図、図8(b)は、前面中パネル12を閉じる際の様子を示す一部を断面にした右側面図である。図9は、本実施形態に係るパネル支持構造8の効果を説明するための図である。図10は、比較例に係るパネル支持構造を使用した場合を説明するための図である。
本実施形態では、前面中パネル12の下面12gに形成された係合孔12hに、装置本体2の内パネル35に固定された爪部93が入り込んで係合する。
図8(a)に示すように、使用者が前面中パネル12の上部を持って手前に引くことによって前面中パネル12の上部が開かれる場合には、前面中パネル12の自重によって前面中パネル12の下端部が前方(装置本体2の水平方向外側)の斜め下方に付勢される。そして、係合孔12hの後方側開口縁部が爪部93に当接した状態で前面中パネル12の下端部が支えられるとともに、パネル支持用金具9の支持部95の先端部96が前面中パネル12の下面12gに当接する点を中心として前面中パネル12が回動する。
ここで、前面中パネル12の回動中心は、前面中パネル12の下面12gにおいて、爪部93の基端部94よりも前方に位置することになる。したがって、前面中パネル12の上部が開かれて前面中パネル12が傾動することによって、前面中パネル12の下端部の前方の角12nが下方に変位する量は僅かとなる。これにより、前面中パネル12の下方に前面下パネル11が存在していても、かかる部分に前面中パネル12の下端部の前方の角12nが当たって傷を付けることが抑制される。ここで、少なくとも前面中パネル12の開く角度が紐状部材Sによって制限される所定角度α(図3参照)の範囲内で、前面中パネル12の下端部の前方の角12nが前面下パネル11に当たらないように設定されている。
また、前面中パネル12の上部が開いている場合には、前記したように前面中パネル12の自重によって前面中パネル12が前方に寄せられる方向に付勢されるため、前面中パネル12の下端部の後方(背後)の角12pがその後方にある側面パネル15の前端面15aに当たって傷を付けることが抑制される。
さらに、前面中パネル12が自重によって前方の斜め下方に付勢されても、係合孔12hの後方側開口縁部が爪部93に当接して支えられるため、前面中パネル12の下端部が前方に滑り落ちることが防止される。
このように本実施形態によれば、図9に示すように、装置本体(筐体)2の一部を構成する前面中パネル12を該前面中パネル12の下端部を中心に回動させる際に前面中パネル12の下端部の角12n,12pが装置本体2の他の部分に当たることを簡易な構成によって抑制できるパネル支持構造8を提供することができる。
一方、図10に示す比較例に係るパネル支持構造80は、前面中パネル120の下面120gに形成された係合孔(図示省略)と、該係合孔に入り込んで係合する爪部930と、から構成されている。このパネル支持構造80では、爪部930の基端部940を中心として前面中パネル120が回動する。このため、前面中パネル120の上部が開かれて前面中パネル120が傾動することによって、前面中パネル120の下端部の前方の角120nが下方に変位し、前面下パネル11に当たって傷を付けるおそれがある。また、この際に前面中パネル120の角120nが前面下パネル11の上面に沿って後方に滑り、前面中パネル120の下端部の後方の角120pがその後方にある側面パネル15の前端面15aに当たって傷を付けるおそれがある。
ここで、爪部930を前方に移設して、前面中パネル120の回動中心となる基端部940をもっと前方に位置させるように設計変更することも考えられる。このようにすれば、前面中パネル120が傾動した際に前面中パネル120の下端部の前方の角120nが下方に変位する量は小さくなる。しかし、前面中パネル120の下面120gの係合孔や爪部930の基端部940を、前面中パネル120の下面120gの前端近傍に形成することは、レイアウト上、および前面中パネル120の下面120gの強度上の観点から困難である。したがって、比較例に係るパネル支持構造80では、前面中パネル120の下端部の前方の角120nが下方に変位する量を小さくすることにはおのずと限界がある。これに対して、本実施形態では、支持部95を爪部93とは別に設けることによって、前面中パネル120の下端部の前方の角120nが下方に変位する量を十分に小さくすることが可能である。
また、本実施形態では、爪部93と支持部95とは、一体に形成されたパネル支持用金具9に設けられているため、爪部93と支持部95との位置関係がパネル支持用金具9という部品レベルで確保される。このため、前面中パネル12の回動軌跡のばらつきを抑えることができ、前面中パネル12の下端部の前方の角12nが前面下パネル11に当たることを、より抑制することができる。
また、爪部93と支持部95とが一体となっているため、部品点数の削減と、爪部93および支持部95の取付作業工数の低減とを図ることができる。
また、本実施形態では、前面中パネル12の下面12gに、段部12mが設けられている。この構成では、図8(b)に示すように、前面中パネル12を開いた状態から閉じるときに、使用者が仮に前面中パネル12を後方に押し込むように力を加えた場合であっても、支持部95の先端部96に段部12mが当接するため、それ以上後方に前面中パネル12の下端部が滑り上がることを防止できる。したがって、前面中パネル12の下端部の後方の角12pがその後方にある側面パネル15の前端面15aに当たることを、より抑制することができる。
また、前面中パネル12が閉じられた状態で正面視した場合に、支持部95が段部12mの背後に位置して隠れて見え難くなるため見栄えが良くなる。
また、本実施形態では、パネル支持構造8は、水を破砕することで発生するミストと負イオンを室内に供給する加湿装置1に対して用いられている。この加湿装置1では、室内に放出されたミストが空気中の微細な塵、埃などを取り込んで再び装置内に吸い込まれる。本実施形態のように吸込口12aが形成されている前面中パネル12にパネル支持構造8を適用する場合、その内側に設置されるフィルタFの掃除等を行う際に前面中パネル12を開閉しても、その下端部の角が装置本体2の他の部分に当たって傷を付けることを抑制できる。
したがって、加湿装置1の前面中パネル12を開いたときに、装置本体2の傷が使用者の目に触れることが無くなり、加湿装置1を常に見栄えの良い状態に維持することができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、前記した実施形態では、パネル支持構造8は、水を破砕することで発生するミストと負イオンを室内に供給する加湿装置1に適用されているが、これに限定されるものではなく、加湿方式が異なる加湿装置等、各種の空気調和装置に適用可能である。
また、前記した実施形態では、パネル支持構造8は、室内の空気を取り入れるための吸込口12aが形成されている前面中パネル12に適用されているが、これに限定されるものではなく、他のパネルにも適用可能である。
また、前記した実施形態では、爪部93と支持部95とは、一体に形成されたパネル支持用金具9に設けられているが、これに限定されるものではなく、それぞれ別体に形成されて装置本体2に固定されていてもよい。
また、前記した実施形態では、段部12mは、下壁本体12dの上面に補強板12eを溶接することによって形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば下壁12fに段差を設けるようにプレス加工することによって形成されてもよい。
また、前記した実施形態では、爪部93が左右方向外側(図6では右側)に設けられ、支持部95が左右方向内側(図6では左側)に設けられているが、これに限定されるものではなく、爪部93と支持部95の設置位置が左右方向において逆であってもよい。
1 加湿装置
2 装置本体(筐体)
8 パネル支持構造
9 パネル支持用金具
11 前面下パネル
12 前面中パネル(パネル)
12g 下面
12h 係合孔
12m 段部
15 側面パネル
35 内パネル(筐体)
93 爪部
94 基端部
95 支持部
96 先端部

Claims (3)

  1. 筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動可能に支持するパネル支持構造であって、
    前記パネルの下面に形成された係合孔と、
    前記筐体に固定され、前記係合孔に入り込んで係合する爪部と、
    前記筐体に固定され、前記パネルの開閉時に該パネルの前記下面に当接する先端部を有する支持部と、を備え、
    前記支持部の前記先端部は、前記パネルの閉鎖時に前記係合孔に入り込んでいる前記爪部の基端部よりも前記筐体の水平方向外側に位置し、前記パネルの前記下面に、前記支持部の前記先端部が当接することによって前記パネルの前記下面が前記筐体の水平方向内側へ移動することを規制する段部が設けられていることを特徴とするパネル支持構造。
  2. 筐体の一部を構成するパネルを該パネルの下端部を中心に回動可能に支持するパネル支持構造であって、
    前記パネルの下面に形成された係合孔と、
    前記筐体に固定され、前記係合孔に入り込んで係合する爪部と、
    前記筐体に固定され、前記パネルの開閉時に該パネルの前記下面に当接する先端部を有する支持部と、を備え、
    前記支持部の前記先端部は、前記パネルの閉鎖時に前記係合孔に入り込んでいる前記爪部の基端部よりも前記筐体の水平方向外側に位置し、前記爪部と前記支持部とは、一体に形成されたパネル支持用金具に設けられ、前記パネルの前記下面に、前記支持部の前記先端部が当接することによって前記パネルの前記下面が前記筐体の水平方向内側へ移動することを規制する段部が設けられていることを特徴とするパネル支持構造。
  3. 前記筐体は、水を破砕することで発生するミストと負イオンを室内に供給する加湿装置の筐体であることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル支持構造。
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