JP3913297B2 - 筐体取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気・電子機器装置や機械装置等を収納するための筐体取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばファクシミリやプリンタ等の電気・電子機器装置あるいは機械装置等を収納するための組立および分解可能な筐体取付け構造については、例えば特開平4−351157号公報に開示されているものを含め、種々のものが知られている。近年、特に、取付けられるカバーが合成樹脂で成形されているものの筐体取付け構造については、地球環境保護の一環としての省資源化を図るために、前記カバー等のリサイクルを容易に行うことができる構造が採用されている。
【0003】
このようなリサイクル推進の一例としては、例えば、図16に示すようなファクシミリ装置用の筐体取付け構造をあげることができる。図16において、ファクシミリ装置を収納するための合成樹脂製の筐体状の裏カバー54Aを図示しないファクシミリ装置の本体基板に取付けるには、その組立および分解を容易にするために、その下部側を引掛け係合させてから、この下部側を中心として前記本体基板に対して裏カバー54Aを閉じてその上部側をネジ止めするようになっていて、ネジ53で締結するネジ止めの箇所を可能な限り減らすことが主流となっている。同図において、符号55は裏カバー54Aの下部の3箇所において一体成形された楔状の引掛け爪55aを有する引掛けを示す。この引掛け55は、後述するように前記本体側板の下部に取付けられたブラケットの係合孔(図16には図示せず)に引掛けて係合・嵌合させるものである。ここで、前記したファクシミリ装置の本体基板に裏カバー54Aを開閉可能に取付ける筐体取付け構造について、理解の容易化を図るためおよび説明の便宜上から、以下、多少モデル的に簡略化した図で説明するものとする。
【0004】
図17ないし図19において、符号50は合成樹脂製の本体基板を、符号54は裏カバー54Aを簡略化した、ファクシミリ装置の本体基板50に対して開閉可能なカバーをそれぞれ示す。本体基板50の図において下部には、角孔状の係合孔51aを有する合成樹脂製のブラケット51がネジ53を介して取り付けられている。本体基板50の図において上部には、ネジ孔52aを有する締結部52が上方に突出成形されている。一方、カバー54の図において下部には、図16と同様の引掛け爪55aを有する引掛け55が一体成形されている。カバー54の図において上部には、ネジ通し孔56aを有する締付部56が上方に突出成形されている。
【0005】
カバー54を本体基板50に取付けるには、図17ないし図18に示すように、カバー54の引掛け55の引掛け爪55aを、太矢印方向Aで示すようにブラケット51の下方から同ブラケット51の係合孔51a内に引掛け嵌合させて、次いでカバー54の締付部56側を図18に示すように、前記引掛け嵌合部を中心として太矢印方向Bに回転させて本体基板50に対してカバー54を閉じ、図19に示すようにネジ53で締結し固定するようになっている。図19ないし図21において、符号57は本体基板50に対してカバー54が取付け固定されて形成された組立筐体を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図16ないし図19に示したような筐体取付け構造では、UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ)安全規格やCSA(カナダ規格協会)安全規格、あるいはこれらの安全規格に準じた日本国内の製品規格等の機械的強度基準を満足しない可能性がある。すなわち、例えば前記UL安全規格や前記CSA安全規格の機械的ストレス試験に基づいての、図20に示すような組立筐体57の下部の嵌合部を人の手58で引っ張たりするいわゆる応力除去試験において、カバー54が変形し容易にカバー54が太矢印方向Cに外れてしまう可能性がある。また、図21に示すように、鉄球59を組立筐体57のカバー54に3次元の各方向から所定の条件で衝突させるインパクト試験において、鉄球59をぶら下げ、図において時計回りに揺動させて組立筐体57のカバー54の右側壁に衝突させたときに、カバー54が太矢印方向Cに外れてしまう可能性がある。すなわち、図16ないし図19に示したような筐体取付け構造では、図17において、本体側板50におけるブラケット51の取付け面ZPに対して直交するXY平面において、左右両側のX方向位置決め、前後両側のY方向位置決めおよびZ方向の上側の位置決めはなされているものの、Z方向の下側の位置決めがなされていないといえる。
【0007】
そこで、図16ないし図19に示したような従来の筐体取付け構造においては、市場製品として前記した各安全規格等の機械的強度基準を満足させるために、前記した引掛け55を上方に延長するとともに抜け止め用の係止突起を形成して複雑な形状としたり、あるいはネジ止めの箇所を増やしたりして対応しているのが現状である。抜け止め用の係止突起を形成した場合には、金型的にスライダ等を多用することとなってコスト高となってしまう問題点の他に、引掛け嵌合時の挿入力および抜去力の設定が必要となったり、前記抜け止め用の係止突起と係合孔とのはめあいのための距離・寸法の設定とか、あるいは引掛け嵌合時の操作において下からもぐらせたりしなければいけない煩わしい動作を伴ったりして、組立や分解の作業性が悪化したり、前記係止突起部で破損したりするという問題点があった。結局、前述したような対応では、リサイクル推進の流れに逆らうことになってしまい、組立性や分解性が悪く、部品点数も多くなってコスト高となってしまう。また、前記したような引掛け爪55aを有する引掛け55をカバー54と一緒に合成樹脂で一体成形するためには、金型の構造としてスライドや傾斜コアを使わなければならず、その金型の構造が複雑となってさらにコスト高になってしまう。
【0008】
したがって、本発明はかかる問題点を解決するためなされたものであり、その第1の目的は、組立性や分解性が良好で、しかも部品点数を削減してコストダウンを図ることのできる筐体取付け構造を提供することにある。
第2の目的は、第1の目的に加えて、前記各安全規格あるいは製品規格等の機械的強度基準を容易に満足することができる筐体取付け構造を提供することにある。
第3の目的は、前記各目的に加えて、合成樹脂製の筐体においてスライドや傾斜コアを使用せずに、さらにコストダウンを図ることのできる筐体取付け構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出したY突片部と、このY突片部に接続し前記Y方向と直交するX方向の左側および右側に突出したX突片部と、このX突片部に接続し前記X方向および前記Y方向に対して直交するZ方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、前記Y突片部の左右両側にはX方向位置決め用の左係合面および右係合面が、前記X突片部の左右両側であってその後側にはY方向位置決め用の左後係合面および右後係合面が、前記X突片部の左右両側であってその上側にはZ方向位置決め用の左上係合面および右上係合面が、前記Z方向の上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、前記Y方向の前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、前記被嵌合部は、前記Y突片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく左右両側に亘って、かつ、前記Z舌片部の前記前係合面に係合されるべく前後両側に亘って切り欠かれた切欠部と、第2筐体の外側であって前記切欠部の開口近傍の左右両側にそれぞれ延び、かつ、下側に突出した一対の突起部とを有し、前記切欠部の開口の内側における前記一対の突起部の下側には前記Y突片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、前記一対の突起部の前側には前記X突片部の前記左後係合面に係合される左後被係合面および前記右後係合面に係合される右後被係合面が、前記切欠部の内側であってその前側端には前記Z舌片部の前係合面に係合される前被係合面が、第2筐体の外側であって前記左後被係合面と前記前被係合面との間には前記X突片部の前記左上係合面に係合される左下被係合面が、第2筐体の外側であって前記右後被係合面と前記前被係合面との間には前記X突片部の前記右上係合面に係合される右下被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出したY突片部と、このY突片部に接続し前記Y方向と直交するX方向の左側および右側に突出し、前記Y方向および前記X方向と直交するZ方向の上側に延びた左突片および右突片を有するX突片部と、このX突片部に接続し前記Z方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、前記Y突片部の上側にはZ方向位置決め用の上係合面が、前記左突片の左側にはX方向位置決め用の左係合面が、前記右突片の右側にはX方向位置決め用の右係合面が、前記左突片の後側にはY方向位置決め用の左後係合面が、前記右突片の後側にはY方向位置決め用の右後係合面が、前記Z方向の上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、前記Y方向の前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、前記被嵌合部は、前記Y突片部の前記上係合面に係合されるべく第2筐体の外側に凹んで形成された段差部と、前記X突片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく前記X方向の左右両側に亘って、かつ、前記X突片部の前記左後係合面、前記右後係合面およびZ舌片部の前係合面に係合されるべく前記Y方向の前後両側に亘って切り欠かれた切欠孔とを有し、前記段差部の外側には前記上係合面に係合される下被係合面が、前記切欠孔の左右両側には前記X突片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、前記切欠孔の後側には前記X突片部における前記左後係合面および前記右後係合面に係合される後被係合面が、前記切欠孔の前側には前記Z舌片部の前記前係合面に係合される前被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出した第1Y突片部と、この第1Y突片部内に形成され前記Y方向と直交するZ方向の上側に延びた第2Y突片部と、第1Y突片部に接続して前記Y方向の前側に延び前記Z方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、第1Y突片部の上側にはZ方向位置決め用の上係合面が、第2Y突片部の後側にはY方向位置決め用の後係合面が、上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、この前係合面近傍における前記Z舌片部の前記Y方向と直交するX方向の左右両側にはX方向位置決め用の左係合面および右係合面が、前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、前記被嵌合部は、第2Y突片部の前記後係合面およびZ舌片部の前係合面に係合されるべく前記Y方向の前後両側に亘って、かつ、前記Z舌片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく前記X方向の左右両側に亘って切り欠かれた切欠孔と、第1Y突片部の前記上係合面に係合されるべく前記切欠孔における前記Y方向の後側に形成された連結部とを有し、前記連結部の下側には第1Y突片部の前記上係合面に係合される下被係合面が、前記切欠孔の後側には前記X突片部の前記後係合面に係合される後被係合面が、前記切欠孔の前側には前記Z舌片部の前記前係合面に係合される前被係合面が、前記切欠孔の左右両側には前記Z舌片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の筐体取付け構造において、前記嵌合片は、第1筐体とは別体的に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の筐体取付け構造において、第1筐体、前記嵌合片および第2筐体のうちの少なくとも第2筐体が、合成樹脂で成形されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の筐体取付け構造において、前記嵌合片および前記被嵌合部は、UL、CSA等の各種安全規格の機械的ストレス試験に定める所定範囲の機械的ストレスが前記組立筐体に対して3次元の各方向から加えられたとき、前記組立筐体を維持するように構成されていることを特徴とする。
【0016】
ここで、「3次元の各方向に位置決めをする」とは、第1筐体と第2筐体とを前記組立筐体が維持され得る程度に略位置決めをすることを意味し、前記組立筐体の使用目的や用途に応じて、前記嵌合片と前記被嵌合部との係合・嵌合部において3次元の各方向に多少のガタや隙間を有して係合・嵌合している状態をも含むものとする。
【0017】
第1筐体と第2筐体との開閉関係については、第2筐体が第1筐体に対して開閉可能である場合に限らず、第1筐体が第2筐体に対して開閉可能であってもよい。
【0018】
前記嵌合片および前記被嵌合部の配設部位は、前述のように配設されている場合に限らず、第1筐体の第1係合部に配設された嵌合片に代えて、第1筐体の第1被係合部に前記被嵌合部を配設し、第2筐体の第1被係合部に配設された被嵌合部に代えて、第2筐体の第1係合部に前記嵌合片を配設してもよい。
【0019】
第1筐体および第2筐体は、前述した各手段によって互いに取付けられて組立筐体を形成したときに、その内部に装置等を収納する空間が形成されるような形状であればよい。それ故に、第1筐体または第2筐体の何れか一方が平板状をなし、その何れか他方が筐体状をなしている形状、あるいは第1筐体および第2筐体の何れもが筐体状をなしている形状であってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳述する。各図において、図面の簡明化を図るため各構成部品を適宜省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。構成部品の形状及びその配設位置を説明する際において、立体的な3次元の各方向を明確にするために、図1等に示されているように、図中矢印で示すX方向の両側の向きを単に「左側」、「右側」というときがあり、図中矢印で示すY方向の両側の向きを単に「前側」、「後側」というときがあり、図中矢印で示すZ方向の両側の向きを単に「上側」、「下側」というときがある。前述した従来の技術、以下説明する各実施の形態および変形例等に亘り、略同一の形状および同じ機能を有する構成部品等については同一の符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。
【0021】
(実施の形態1)
図1ないし図8を参照して、本発明の筐体取付け構造に係る第1の発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態1」という)について説明する。
図1において、符号1は第1筐体としての本体基板を、符号10は第2筐体としてのカバーをそれぞれ示す。本体基板1は、略平板状をなし、合成樹脂で一体成形されている。本体基板1側には、例えばファクシミリ装置本体部分が取付けられる。カバー10は、筐体状をなし、合成樹脂で一体成形されている。
【0022】
以下、本発明の特徴を簡明に説明するために、後述する実施の形態を含め、本体基板1およびカバー10等については、モデル的に簡略化した形状で説明する。同様に、図3ないし図5等においては、各係合面同士の係合状態は、その位置関係が良くわかるように、その隙間を誇張して描いてある。
カバー10は、後述する構造によって、本体基板1に対して開閉可能に構成されている。カバー10を本体基板1に開閉可能に取付けるために、本体基板1におけるZ方向の上側および下側の2箇所には、第1係合部および第2係合部が設けられている。カバー10におけるZ方向の上側および下側の2箇所には、第1係合部に対応して第1被係合部および第2係合部に対応して第2被係合部とがそれぞれ設けられている。本体基板1とカバー10とは、第1係合部と第1被係合部との係合・嵌合を介して開閉可能に取付けられるとともに、本体基板1の第2係合部とカバー10の第2被係合部とが締結手段としてのネジ53(図1に図示せず、図4および図5等に示す)により固定されることによって組立筐体18(図1に図示せず、図4および図5に示す)を形成するようになっている。
【0023】
本体基板1の第1係合部には、組立筐体18を形成している状態において、本体基板1に対してカバー10を3次元方向に位置決めをする嵌合片としてのブラケット3が配設されている。一方、カバー10の第1被係合部には、ブラケット3と嵌合されることにより本体基板1に対してカバー10が3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部としての引掛け部12が配設されている。
【0024】
本体基板1の第2係合部には、ネジ孔2aを有する締結部2がZ方向の上側に突出して一体成形されている。一方、カバー10の第2被係合部には、ネジ通し孔11aを有する締付部11がZ方向の上側に突出して一体成形されている。
【0025】
ブラケット3は、合成樹脂でできていて、図1、図7および図8に示すように、平面視で略十字状に正面視で略Z字状に一体成形されている。ブラケット3には、基板取付部7が形成されていて、本体基板1におけるブラケット3の取付け面ZPの下部にネジ53を介して締結・固定される。このように、ブラケット3をネジ53等の締結手段で本体基板1に固定することで、ブラケット3を他の部材等に使用する際の汎用性を増すことができる。図3ないし図5において、ブラケット3の取付け部におけるネジ53の図示を省略している。
【0026】
ブラケット3は、取付け面ZPに対して直交するY方向の前側に基板取付部7から直角に折り曲げられて突出したY突片部4と、このY突片部4に接続しY方向と直交するX方向の左側および右側に突出したX突片部5と、このX突片部5におけるY方向の前側に延びたY突片部4に接続し、取付け面ZPと平行にZ方向の上側に延びてから、Y突片部4と平行にY方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部6とを有する。
【0027】
Y突片部4における左右両側には、X方向位置決め用の左係合面4aおよび右係合面4bがそれぞれ形成されている。X突片部5の後側における左右両側には、図8において網目模様で示すようにY方向位置決め用の左後係合面5cおよび右後係合面5dがそれぞれ形成されている。X突片部5の左右両側であってその上側には、Z方向位置決め用の左上係合面5aおよび右上係合面5bがそれぞれ形成されている。Z方向の上側に延びたZ舌片部6の前側には、図7において梨地模様で示すようにY方向位置決め用の前係合面6bが、前側に突出したZ舌片部6の下側には、図7において網目模様で示すようにZ方向位置決め用の下係合面6aがそれぞれ形成されている。
【0028】
一方、引掛け部12は、Y突片部4の左係合面4aおよび右係合面4bに係合されるべく左右両側に亘って、かつ、Z舌片部6の前係合面6bに係合されるべく前後両側に亘って切り欠かれた切欠部13と、カバー10の外側であって切欠部13の開口近傍の左右両側にそれぞれ延び、かつ、下側に突出した一対の突起部としての左突起14aおよび右突起14bとを有する。引掛け部12は、前記した締結部11とともにカバー10に一体成形されている。
【0029】
切欠部13は、引掛け部12において矩形状に切り欠かれ開口を有する。切欠部13の開口の内側における左突起14aおよび右突起14bの各下側には、Y突片部4の左係合面4aおよび右係合面4bに係合される左被係合面13aおよび右被係合面13bがそれぞれ形成されている。一対の左突起14aおよび右突起14bは、直方体状をなしている。これらの左突起14aおよび右突起14bの前側には、X突片部5の左後係合面5cに係合される左後被係合面14cおよび右後係合面5dに係合される右後被係合面14dがそれぞれ形成されている。
【0030】
切欠部13の前側端には、Z舌片部6の前係合面6bに係合される前被係合面17が形成されている。カバー10の外側であって左後被係合面14cと前被係合面17との間には、X突片部5の左上係合面5aに係合される左下被係合面15a(図2に網目模様で示す)が、およびカバー10の外側であって右後被係合面14dと前被係合面17との間には、X突片部5の右上係合面5bに係合される右下被係合面15b(図2に網目模様で示す)がそれぞれ形成されている。カバー10の内側であって前被係合面17の前側には、Z舌片部6の下係合面6aに係合される上被係合面16(図1に網目模様で示す)が形成されている。
【0031】
ここで、ブラケット3およびカバー10の引掛け部12は、UL安全規格やCSA安全規格、あるいはこれらの安全規格に準じた日本国内の製品規格等で規定されている各所定範囲の機械的ストレスが、図5において各太矢印方向Y前、Y後、Z上、Z下で、および図6において各太矢印方向X左、X右でそれぞれ示した方向から加えられたとき、各強度基準を満足するように、合成樹脂の種類の選定がなされる。また、各規格の難燃グレードを満足するように、ブラケット3およびカバー10の引掛け部12の厚さの寸法が設計・設定されている。さらに、ブラケット3およびカバー10の厚さを含めた各部の寸法形状が、各強度基準を満足するように適切に設計・設定されていることはいうまでもない。これからも分かるように、本発明に係る筐体取付け構造は、筐体同士の取付け構造についての技術思想であり、後述する各実施の形態2,3等を含め、材料の選定や寸法形状の設定は、単なる設計事項に過ぎないものとしてその具体的な実施例の説明を省略する。
【0032】
次に、本体基板1とカバー10との取付け方について説明する。図1に示すように、カバー10を持って、同図中太矢印方向Aで示すように本体基板1に対して、カバー10の切欠部13における左被係合面13aおよび右被係合面13bでブラケット3のY突片部4における左係合面4aおよび右係合面4bを挟むようにする。次いで図3において、カバー10の左突起14aおよび右突起14bにおける左後被係合面14cおよび右後被係合面14dをX突片部5の左後係合面5cおよび右後係合面5dにそれぞれ引掛けるとともに、引掛け部12の上被係合面16をZ舌片部6の下係合面6aに当接するように、同図中太矢印方向Bに回転させる。次いで図4に示すように、カバー10の締付部11側を本体基板1の締結部2に対して当接させてカバー10を閉じ、締結手段としてのネジ53をネジ通し孔11aに挿通させネジ孔2aに螺合させることで、本体基板1に対してカバー10が締結・固定され、組立筐体18が形成される。この組立筐体18においては、ブラケット3の前記各係合面と引掛け部12の前記各被係合面とが、前述した係合関係をもって適宜係合されることとなる。
【0033】
こうして、本体基板1とカバー10とは、組立筐体18を形成している状態で、ブラケット3と引掛け部12とが嵌合されることで3次元の各方向に位置決めされ、かつ、本体基板1の締結部2とカバー10の締付部11とがネジ53で締結・固定されることで3次元の各方向に位置決めされていることとなる。このように、ブラケット3および引掛け部12は、組立筐体18の形成前後および形成中において、従来のように組立筐体形成中に弾性的にその寸法形状を変化させる例えば抜け止め用のやじり状の係止突起等を使用することなく、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであるので、組立や分解時の操作力をほとんど必要とせず、組立および分解の作業性を向上することができる。
【0034】
また、図5および図6において、前記UL安全規格や前記CSA安全規格、あるいはこれらの安全規格に準じた日本国内の製品規格等で規定されている各所定範囲の機械的ストレスが、図5において太矢印方向Y前の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の左後被係合面14cがブラケット3の左後係合面5cに、カバー10の右後被係合面14dがブラケット3の右後係合面5dにそれぞれ当たって係止されることにより、カバー10の引掛け部12は外れない。前記の機械的ストレスが、図5において太矢印方向Y後の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の前被係合面17がブラケット3の前係合面6bに当たって係止されることによりカバー10の引掛け部12は外れない。
【0035】
前記の機械的ストレスが、図5において太矢印方向Z上の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の上被係合面16がブラケット3の下係合面6aに当たって係止されることにより、カバー10の引掛け部12は外れない。前記の機械的ストレスが、図5において太矢印方向Z下の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の左下被係合面15aがブラケット3の左上係合面5aに、カバー10の右下被係合面15bがブラケット3の右上係合面5bにそれぞれ当たって係止されることにより、カバー10の引掛け部12は外れない。
【0036】
また、前記の機械的ストレスが、図6において太矢印方向X左の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の右被係合面13bがブラケット3の右係合面4bに当たって係止されることにより、カバー10の引掛け部12は外れない。前記の機械的ストレスが、図6において太矢印方向X右の方向にカバー10に対して加えられたとき、カバー10の左被係合面13aがブラケット3の左係合面4aに当たって係止されることにより、カバー10の引掛け部12は外れない。すなわち、前記の機械的ストレスが、各太矢印方向Y前、Y後、Z上、Z下、X左、X右でそれぞれ示した方向にカバー10に対して加えられたとき、ブラケット3と引掛け部12との引掛け嵌合部で外れるようなことがなく、組立筐体18が維持されることとなる。
【0037】
したがって、本実施の形態1によれば、前記各安全・製品規格等の各機械的強度基準を容易に満足することが可能となる。また、組立性および分解性が良好で、しかも部品点数を削減してコストダウンを図れる。さらに、カバー10の引掛け部12等の成形のために金型構造でスライダや傾斜コアを使用せずに済むので、さらにコストダウンを図ることができる。
【0038】
(実施の形態2)
図9ないし図12を参照して、本発明の筐体取付け構造に係る第2の発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態2」という)について説明する。
この実施の形態2は、前記実施の形態1に対して、カバー10に代えて第2筐体としてのカバー25を有すること、およびブラケット3に代えて嵌合片としてのブラケット19を有することのみ相違する。
【0039】
カバー25は、前記実施の形態1のカバー10に対して、引掛け部12に代えてカバー25の第1被係合部に配設された引掛け部26を有することのみ相違する。
【0040】
ブラケット19は、合成樹脂でできていて、図9に示すように、平面視で略十字状に正面視で略Z字状に一体成形されている。ブラケット19には、前記実施の形態1と同様に基板取付部7が形成されていて、本体基板1におけるブラケット19の取付け面ZPの下部にネジ53を介して締結・固定される。このように、ブラケット19をネジ53等の締結手段で本体基板1に固定することで、ブラケット19を他の部材等に使用する際の汎用性を増すことができる。図11および図12において、ブラケット19の取付け部におけるネジ53の図示を省略している。
【0041】
ブラケット19は、取付け面ZPに対して直交するY方向の前側に基板取付部7から直角に折り曲げられて突出したY突片部20と、このY突片部20に接続しY方向と直交するX方向の左側および右側に突出し、Y方向およびX方向と直交するZ方向の上側に延びた左突片21aおよび右突片21bを有するX突片部21と、このX突片部21におけるY方向の前側に延びたY突片部20に接続し、取付け面ZPと平行にZ方向の上側に延びてから、Y突片部20と平行にY方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部6とを有する。
【0042】
Y突片部20の上側には、図9において網目模様で示すように、Z方向位置決め用の上係合面20aが形成されている。左突片21aの左側にはX方向位置決め用の左係合面21cが、右突片21bの右側にはX方向位置決め用の右係合面21dがそれぞれ形成されている。左突片21aの後側には、Y方向位置決め用の左後係合面21eが、右突片21bの後側にはY方向位置決め用の右後係合面21fがそれぞれ形成されている。これら左後係合面21eおよび右後係合面21fの上側は、引掛け部26の後被係合面31をスムーズに案内するために、後側にかけて丸みをもって傾斜した案内面21gが形成されている。Z方向の上側に延びたZ舌片部6の前側には、Y方向位置決め用の前係合面6bが、前側に突出したZ舌片部6の下側には、Z方向位置決め用の下係合面6aがそれぞれ形成されている。
【0043】
一方、引掛け部26は、Y突片部20の上係合面20aに係合されるべくカバー25の底部外側(Z方向下側)に凹んで形成された段差部28と、X突片部21の左係合面21cおよび右係合面21dに係合されるべくX方向の左右両側に亘って、かつ、X突片部21の左後係合面21e、右後係合面21fおよびZ舌片部6の前係合面6bに係合されるべくY方向の前後両側に亘って切り欠かれた切欠孔27とを有する。引掛け部26は、前記した締結部11とともにカバー10に一体成形されている。
【0044】
段差部28の外側底面には、図10において網目模様で示すように、Y突片部20の上係合面20aに係合される下被係合面29が形成されている。切欠孔27の左右両側には、X突片部21の左係合面21cに係合される左被係合面27aおよび右係合面21dに係合される右被係合面27bがそれぞれ形成されている。切欠孔27の後側端には、前記X突片部における左後係合面21eおよび右後係合面21fに係合される後被係合面31が形成されている。切欠孔27の前側端には、Z舌片部6の前係合面6bに係合される前被係合面30が、カバー25の内側であって前被係合面30の前側には、Z舌片部6の下係合面6aに係合される上被係合面32(図9に網目模様で示す)が形成されている。
【0045】
次に、本体基板1とカバー25との取付け方について説明する。図9に示すように、カバー25を持って、同図中太矢印方向Aで示すように本体基板1に対して、引掛け部26の切欠孔27における左被係合面27aおよび右被係合面27bでブラケット19のX突片部21における左係合面21cおよび右係合面21dを挟むようにする。次いで図11において、引掛け部26の後被係合面31を各案内面21gに沿わせつつX突片部21の左後係合面21eおよび右後係合面21fにそれぞれ引掛けるとともに、引掛け部26の上被係合面32をZ舌片部6の下係合面6aに当接するように、同図中太矢印方向Bに回転させる。次いで図12ではその図示を省略しているが、カバー25の締付部11側を本体基板1の締結部2に対して当接させてカバー25を閉じ、締結手段としてのネジ53をネジ通し孔11aに挿通させネジ孔2aに螺合させることで、本体基板1に対してカバー25が締結・固定され、組立筐体33が形成される。この組立筐体33においては、ブラケット19の前記各係合面と引掛け部26の前記各被係合面とが、前述した係合関係をもって適宜係合されることとなる。
【0046】
こうして、本体基板1とカバー25とは、組立筐体33を形成している状態で、ブラケット19と引掛け部26とが嵌合されることで3次元の各方向に位置決めされ、かつ、本体基板1の締結部2とカバー25の締付部11とがネジ53で締結・固定されることで3次元の各方向に位置決めされていることとなる。このように、ブラケット19および引掛け部26は、組立筐体33の形成前後および形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであるので、組立時の操作力をほとんど必要とせず、組立および分解の作業性を向上することができる。
【0047】
図5および図6に示したと同様に前記所定範囲の機械的ストレスが、3次元の各方向からカバー25に加えられたとき、ブラケット19と引掛け部26との引掛け嵌合部で外れるようなことがなく、組立筐体33が維持されることとなる。
【0048】
したがって、本実施の形態2によれば、前記各安全・製品規格等の各機械的強度基準を容易に満足することが可能となる。また、組立性および分解性が良好で、しかも部品点数を削減してコストダウンを図れる。さらに、カバー25の引掛け部26等の成形のために金型構造でスライダや傾斜コアを使用せずに済むので、さらにコストダウンを図ることができる。
【0049】
(実施の形態3)
図13ないし図15を参照して、本発明の筐体取付け構造に係る第3の発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態3」という)について説明する。
この実施の形態3は、前記実施の形態1に対して、カバー10に代えて第2筐体としてのカバー40を有すること、およびブラケット3に代えて嵌合片としてのブラケット35を有することのみ相違する。
【0050】
カバー40は、前記実施の形態1のカバー10に対して、引掛け部12に代えてカバー40の第1被係合部に配設された引掛け部41を有することのみ相違する。
【0051】
ブラケット35は、合成樹脂でできていて、図14および図15に示すように、正面視でその前側が略Z字状に一体成形されている。ブラケット35には、前記実施の形態1と同様に基板取付部7が形成されていて、本体基板1におけるブラケット35の取付け面ZPの下部にネジ53を介して締結・固定される。このように、ブラケット35をネジ53等の締結手段で本体基板1に固定することで、ブラケット35を他の部材等に使用する際の汎用性を増すことができる。図14および図15において、ブラケット35の取付け部におけるネジ53の図示を省略している。
【0052】
ブラケット35は、取付け面ZPに対して直交するY方向の前側に基板取付部7から直角に折り曲げられて突出した第1Y突片部36と、この第1Y突片部36内に形成されY方向と直交するZ方向の上側に延びた第2Y突片部37と、第1Y突片部36に接続し、取付け面ZPと平行にZ方向の上側に延びてから、第1Y突片部36と平行にY方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部6とを有する。
【0053】
第1Y突片部36の上側には、Z方向位置決め用の上係合面36aが形成されている。第2Y突片部37の後側には、Y方向位置決め用の後係合面37aが形成されている。上側に延びたZ舌片部6の前側には、Y方向位置決め用の前係合面6bが形成されている。前係合面6b近傍におけるZ舌片部6のY方向と直交するX方向の左右両側には、X方向位置決め用の左係合面6cおよび右係合面6dが、前側に突出したZ舌片部6の下側には、Z方向位置決め用の下係合面6aがそれぞれ形成されている。
【0054】
引掛け部41は、第2Y突片部37の後係合面37aおよびZ舌片部の前係合面6bに係合されるべくY方向の前後両側に亘って、かつ、Z舌片部6の左係合面6cおよび右係合面6dに係合されるべくX方向の左右両側に亘って切り欠かれた切欠孔42と、第1Y突片部36の上係合面36aに係合されるべく切欠孔42におけるY方向の後側に形成された連結部43とを有する。
【0055】
連結部43の下側には、第1Y突片部36の上係合面36aに係合される下被係合面43aが形成されている。切欠孔42の後側には、第2Y突片部37の後係合面37aに係合される後被係合面45が形成されている。切欠孔42の前側には、Z舌片部6の前係合面6bに係合される前被係合面44が形成されている。切欠孔42の左右両側には、Z舌片部6の左係合面6cに係合される左被係合面42aおよび右係合面6dに係合される右被係合面42bがそれぞれ形成されている。カバー40の内側であって前被係合面44の前側には、図13において網目模様で示すように、Z舌片部6の下係合面6aに係合される上被係合面46がそれぞれ形成されている。
【0056】
次に、本体基板1とカバー40との取付け方について説明する。図13に示すように、カバー40を持って、同図中太矢印方向Aで示すように、引掛け部41の切欠孔42内にブラケット35のZ舌片部6および第2Y突片部37を嵌入させる。次いで図14において、引掛け部41の後被係合面45を第2Y突片部37の後係合面37aに引掛けるとともに、引掛け部41の上被係合面46をZ舌片部6の下係合面6aに当接するように、同図中太矢印方向Bに回転させる。次いで図15ではその図示を省略しているが、カバー40の締付部11側を本体基板1の締結部2に対して当接させてカバー40を閉じ、締結手段としてのネジ53をネジ通し孔11aに挿通させネジ孔2aに螺合させることで、本体基板1に対してカバー40が締結・固定され、組立筐体48が形成される。この組立筐体48においては、ブラケット35の前記各係合面と引掛け部41の前記各被係合面とが、前述した係合関係をもって適宜係合されることとなる。
【0057】
こうして、本体基板1とカバー40とは、組立筐体48を形成している状態で、ブラケット35と引掛け部41とが嵌合されることで3次元の各方向に位置決めされ、かつ、本体基板1の締結部2とカバー40の締付部11とがネジ53で締結・固定されることで3次元の各方向に位置決めされていることとなる。このように、ブラケット35および引掛け部41は、組立筐体48の形成前後および形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであるので、組立時の操作力をほとんど必要とせず、組立および分解の作業性を向上することができる。
【0058】
図5および図6に示したと同様に前記所定範囲の機械的ストレスが、3次元の各方向からカバー40に加えられたとき、ブラケット35と引掛け部41との引掛け嵌合部で外れるようなことがなく、組立筐体48が維持されることとなる。
【0059】
したがって、本実施の形態3によれば、前記各安全・製品規格等の各機械的強度基準を容易に満足することが可能となる。また、組立性および分解性が良好で、しかも部品点数を削減してコストダウンを図れる。カバー40の引掛け部41の成形のためにスライダや傾斜コアを使用しなければならないが、連結部43を有するのでカバー40自体の強度を上げることができる。
【0060】
前記実施の形態1ないし3等では、本体基板1の第2係合部と各カバー10,25,40の第2被係合部とを締結手段としてのネジ53で固定したが、これに限らず、前記締結手段は、例えば抜け止め用のやじり状の突起による係止、あるいはオスクリップおよびメスクリップを備えたいわゆる2重クリップ等であってもよい。
【0061】
前記実施の形態1ないし3等では、少なくとも2箇所に設けられた、第1係合部と第1被係合部との係合および第2係合部と第2被係合部との固定により、各組立筐体18,33,48を形成したが、これに限らず、その組立筐体の使用目的や用途に応じて、3箇所以上設けてもよいことはいうまでもない。
【0062】
前記実施の形態1ないし3等では、嵌合片としての各ブラケット3,19,35を本体基板1に対して別体的に設けたが、これに限らず、前記の利点を望まなくてもよいのであれば本体基板1と一体成形してもよい。これと同様に、被嵌合部としての引掛け部12,26,41は、第2筐体としての各カバー10,25,40に一体成形されていたが、これに限らず、前記の利点を望まなくてもよいのであれば、第2筐体とネジ等の締結手段で別体的に締結・固定して設け、汎用性をもたせてもよい。
【0063】
前記実施の形態1ないし3等では、第1筐体としての本体基板1、嵌合片としての各ブラケット3,19,35および第2筐体としての各カバー10,25,40を全て合成樹脂製としたが、これに限定されず、第1筐体や嵌合片を板金等で形成してもよく、このようにした場合であっても第2筐体が合成樹脂製であるときには前記各安全・製品規格等の各機械的強度基準が適用され得る。さらには、前記の利点を望まなくてもよいのであれば、第1筐体、嵌合片、被嵌合部および第2筐体を全て板金等で形成してもよく、このようにした場合であっても、その製品に応じて組立性および分解性を良好にするとともに、締結手段等の部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0064】
以上述べたとおり、本発明を特定の発明の実施の形態について説明したが、本発明の構成は、上述した実施の形態1ないし3等に限定されるものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の発明の実施の形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし記載の発明によれば、上記構成により、組立性や分解性が良好で、しかも部品点数を削減してコストダウンを図ることのできる筐体取付け構造を提供することができる。
【0066】
請求項記載の発明によれば、嵌合片は第1筐体とは別体的に設けられていることにより、嵌合片を他の部品等に容易に使用することが可能となるので、その汎用性を増すことができる。
【0067】
請求項記載の発明によれば、第1筐体、前記嵌合片および第2筐体のうちの少なくとも第2筐体が合成樹脂で成形されていることにより、前記各発明の効果に加えて、軽量かつ安価に筐体を製作することができる。そして、請求項および記載の発明にあっては、金型的にスライドや傾斜コアを使用せずに、さらにコストダウンを図ることができる。請求項記載の発明にあっては、連結部を有するので第2筐体自体の強度アップを図ることができる。
【0068】
請求項記載の発明によれば、嵌合片および被嵌合部は、UL、CSA等の各種安全規格の機械的ストレス試験に定める所定範囲の機械的ストレスが組立筐体に対して3次元の各方向から加えられたとき、組立筐体を維持するように構成されていることにより、前記各発明の各効果に加えて、前述した各安全規格あるいは製品規格等の機械的強度基準を容易に満足することができる筐体取付け構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1を示す筐体取付け構造の簡略的な斜視図である。
【図2】実施の形態1におけるカバーを底面側から見たときの斜視図である。
【図3】実施の形態1における本体基板に対するカバーの取付け方を示す一部断面正面図である。
【図4】実施の形態1における本体基板に対するカバーの取付け方を示す一部断面正面図である。
【図5】実施の形態1における組立筐体のカバーに機械的ストレスをY,Zの各方向から加える動作を示す一部断面正面図である。
【図6】実施の形態1における組立筐体のカバーに機械的ストレスをXの方向から加える動作を示す要部の斜視図である。
【図7】実施の形態1におけるブラケットに対する引掛け部の係合位置を示す要部を底面側から見たときの斜視図である。
【図8】実施の形態1におけるブラケットに対する引掛け部の係合位置を示すブラケットの要部を逆さまにして後側から見たときの斜視図である。
【図9】実施の形態2を示す筐体取付け構造の簡略的な斜視図である。
【図10】実施の形態2におけるカバーを底面側から見たときの要部の斜視図である。
【図11】実施の形態2における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図12】実施の形態2における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図13】実施の形態3を示す筐体取付け構造の簡略的な斜視図である。
【図14】実施の形態3における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図15】実施の形態3における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図16】従来の筐体取付け構造におけるカバー取付けの具体例を示す斜視図である。
【図17】従来の筐体取付け構造を簡略的に示す斜視図である。
【図18】従来の筐体取付け構造における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図19】従来の筐体取付け構造における本体基板に対するカバーの取付け方を示す要部の一部断面正面図である。
【図20】従来の筐体取付け構造における問題点を示す要部の一部断面正面図である。
【図21】従来の筐体取付け構造における問題点を示す要部の一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 第1筐体としての本体基板
2 第2係合部に配設された締結部
3,19,35 第1係合部に配設された嵌合片としてのブラケット
4,20 Y突片部
5,21 X突片部
6 Z舌片部
10,25,40 第2筐体としてのカバー
11 第2被係合部に配設された締付部
12,26,41 第1被係合部に配設された被嵌合部としての引掛け部
13 切欠部
18,33,48 組立筐体
27,42 切欠孔
36 第1Y突片部
37 第2Y突片部
X 3次元の各方向のうちのX方向
Y 3次元の各方向のうちのY方向
Z 3次元の各方向のうちのZ方向
ZP 嵌合片としてのブラケットの取付け面

Claims (6)

  1. 第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、
    第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、
    第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、
    前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出したY突片部と、このY突片部に接続し前記Y方向と直交するX方向の左側および右側に突出したX突片部と、このX突片部に接続し前記X方向および前記Y方向に対して直交するZ方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、
    前記Y突片部の左右両側にはX方向位置決め用の左係合面および右係合面が、前記X突片部の左右両側であってその後側にはY方向位置決め用の左後係合面および右後係合面が、前記X突片部の左右両側であってその上側にはZ方向位置決め用の左上係合面および右上係合面が、前記Z方向の上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、前記Y方向の前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、
    前記被嵌合部は、前記Y突片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく左右両側に亘って、かつ、前記Z舌片部の前記前係合面に係合されるべく前後両側に亘って切り欠かれた切欠部と、第2筐体の外側であって前記切欠部の開口近傍の左右両側にそれぞれ延び、かつ、下側に突出した一対の突起部とを有し、
    前記切欠部の開口の内側における前記一対の突起部の下側には前記Y突片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、前記一対の突起部の前側には前記X突片部の前記左後係合面に係合される左後被係合面および前記右後係合面に係合される右後被係合面が、前記切欠部の内側であってその前側端には前記Z舌片部の前係合面に係合される前被係合面が、第2筐体の外側であって前記左後被係合面と前記前被係合面との間には前記X突片部の前記左上係合面に係合される左下被係合面が、第2筐体の外側であって前記右後被係合面と前記前被係合面との間には前記X突片部の前記右上係合面に係合される右下被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、
    前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする筐体取付け構造。
  2. 第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、
    第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1 筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、
    第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、
    前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出したY突片部と、このY突片部に接続し前記Y方向と直交するX方向の左側および右側に突出し、前記Y方向および前記X方向と直交するZ方向の上側に延びた左突片および右突片を有するX突片部と、このX突片部に接続し前記Z方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、
    前記Y突片部の上側にはZ方向位置決め用の上係合面が、前記左突片の左側にはX方向位置決め用の左係合面が、前記右突片の右側にはX方向位置決め用の右係合面が、前記左突片の後側にはY方向位置決め用の左後係合面が、前記右突片の後側にはY方向位置決め用の右後係合面が、前記Z方向の上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、前記Y方向の前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、
    前記被嵌合部は、前記Y突片部の前記上係合面に係合されるべく第2筐体の外側に凹んで形成された段差部と、前記X突片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく前記X方向の左右両側に亘って、かつ、前記X突片部の前記左後係合面、前記右後係合面およびZ舌片部の前係合面に係合されるべく前記Y方向の前後両側に亘って切り欠かれた切欠孔とを有し、
    前記段差部の外側には前記上係合面に係合される下被係合面が、前記切欠孔の左右両側には前記X突片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、前記切欠孔の後側には前記X突片部における前記左後係合面および前記右後係合面に係合される後被係合面が、前記切欠孔の前側には前記Z舌片部の前記前係合面に係合される前被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、
    前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする筐体取付け構造。
  3. 第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能な第2筐体と、第2筐体を第1筐体に取付けるために、第1筐体の少なくとも2箇所に設けられた第1係合部および第2係合部と、第1係合部に対応して第2筐体に設けられた第1被係合部および第2係合部に対応して第2筐体に設けられた第2被係合部とをそれぞれ具備し、第1筐体と第2筐体とは、第1係合部と第1被係合部との係合を介して開閉可能に取付けられるとともに、第1筐体の第2係合部と第2筐体の第2被係合部とが締結手段により固定されることによって組立筐体を形成する筐体取付け構造において、
    第1筐体の第1係合部に配設された、前記組立筐体を形成している状態において、第1筐体に対して第2筐体を3次元の各方向に位置決めをする嵌合片と、
    第2筐体の第1被係合部に配設された、前記嵌合片と嵌合されることにより第2筐体が、第1筐体に対して3次元の各方向に位置決めをされる被嵌合部とを有し、
    前記嵌合片は、第1筐体における前記嵌合片の取付け面に対して直交するY方向の前側に突出した第1Y突片部と、この第1Y突片部内に形成され前記Y方向と直交するZ方向の上側に延びた第2Y突片部と、第1Y突片部に接続して前記Y方向の前側に延び前記Z方向の上側に延びてから前記Y方向の前側に突出した正面視で略Z字状をなすZ舌片部とを有し、
    第1Y突片部の上側にはZ方向位置決め用の上係合面が、第2Y突片部の後側にはY方向位置決め用の後係合面が、上側に延びた前記Z舌片部の前側にはY方向位置決め用の前係合面が、この前係合面近傍における前記Z舌片部の前記Y方向と直交するX方向の左右両側にはX方向位置決め用の左係合面および右係合面が、前側に突出したZ舌片部の下側にはZ方向位置決め用の下係合面がそれぞれ形成されており、
    前記被嵌合部は、第2Y突片部の前記後係合面およびZ舌片部の前係合面に係合されるべく前記Y方向の前後両側に亘って、かつ、前記Z舌片部の前記左係合面および前記右係合面に係合されるべく前記X方向の左右両側に亘って切り欠かれた切欠孔と、第1Y突片部の前記上係合面に係合されるべく前記切欠孔における前記Y方向の後側に形成された連結部とを有し、
    前記連結部の下側には第1Y突片部の前記上係合面に係合される下被係合面が、前記切欠孔の後側には前記X突片部の前記後係合面に係合される後被係合面が、前記切欠孔の前側には前記Z舌片部の前記前係合面に係合される前被係合面が、前記切欠孔の左右両側には前記Z舌片部の前記左係合面に係合される左被係合面および前記右係合面に係合される右被係合面が、第2筐体の内側であって前記前被係合面の前側には前記Z舌片部の前記下係合面に係合される上被係合面がそれぞれ形成されており、
    前記嵌合片および前記被嵌合部は、前記組立筐体の形成前後および前記組立筐体の形成中において、実質的に各々の形状を変化させずに保持したままであることを特徴とする筐体取付け構造。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の筐体取付け構造において、
    前記嵌合片は、第1筐体とは別体的に設けられていることを特徴とする筐体取付け構造。
  5. 請求項1ないしの何れか一つに記載の筐体取付け構造において、
    第1筐体、前記嵌合片および第2筐体のうちの少なくとも第2筐体が、合成樹脂で成形されていることを特徴とする筐体取付け構造。
  6. 請求項1ないしの何れか一つに記載の筐体取付け構造において、
    前記嵌合片および前記被嵌合部は、UL、CSA等の各種安全規格の機械的ストレス試験に定める所定範囲の機械的ストレスが前記組立筐体に対して3次元の各方向から加えられたとき、前記組立筐体を維持するように構成されていることを特徴とする筐体取付け構造。
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