JP2011147486A - 収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収納装置1において、一壁面2に送風機能付の脱臭装置4を設けるとともに、前記一壁面と対向するように間隔を空けて仕切壁3を設けることにより、前記一壁面と前記仕切壁との間に収納スペース5を形成し、前記脱臭装置に設けられた排気口40と対向する前記仕切壁の部位が開閉自在な開口部30とされていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
脱臭装置としては、例えば酸化チタン触媒などが施されたフィルタや活性炭など臭い成分を吸着する吸着剤などを用いて構成されたものが知られており、キャビネット内の空気を脱臭装置を通じて循環させることにより脱臭を行なう。
また近年では、脱臭効果をより向上させるため、このような脱臭装置に放電電極が保持している水分を霧化させ、これによりナノメートルサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置が内蔵されたものなどが提案されている。
またここには衣類消臭スペースと衣類収納スペースとを仕切る仕切り部を設け、衣類消臭スペースという他の収納スペースとは隔離したスペースに静電霧化装置を設置することが記載されている。これによれば、臭いが気になる衣類を衣類消臭スペースに収納すれば、臭いが気になる衣類のみを集中して効果的に臭いを除去することができる。
また本発明において、前記脱臭装置は、その上端に前記排気口、その下端に吸気口を有し、前記仕切壁の下端部分には、前記収納スペースと前記仕切壁で仕切られた他方の空間との間を通じる通気開口が設けられているものとしてもよい。
さらに本発明において、前記脱臭装置には、静電霧化装置が内蔵されているものとしてもよい。
本実施形態における収納装置1は、一壁面2に送風機能付の脱臭装置4を設けるとともに、一壁面2と対向するように間隔を空けて仕切壁3を設けることにより、一壁面2と仕切壁3との間に収納スペース5を形成し、脱臭装置4に設けられた排気口40と対向する仕切壁3の部位が開閉自在な開口部30とされている。
ここに示す収納装置1は、玄関に設置された例を示しており、仕切壁3によって2つの空間が形成され、一方が収納スペース5、仕切壁3で仕切られた他方の空間が玄関スペース6となっている例を示している。
収納スペース5内には、図1に示すように衣服や靴などの収納物7が収納できるようハンガーバー70や棚71が設けられている。
また図例の収納装置1は、図2(a)、(b)に示すように矩形の空間とされ四周は壁面で仕切られた例を示しているが、これに限られるものではない。例えば収納スペース5以外の玄関スペース6には玄関扉(不図示)が設けられていてもよく、また廊下などへ続く上がり框が設けられたオープン空間としてもよい。
一壁面2には、脱臭装置4の大きさ、形状などに合わせて形成された凹所2aが設けられ、この凹所2aに脱臭装置4が埋設される。
ここで脱臭装置4は、縦長で扁平矩形状の薄型パネル状からなるので、一壁面2に後付けした場合でも、収納スペース5を十分確保することができるが、図例のように脱臭装置4を一壁面2に埋設した場合は、収納スペース5の領域が脱臭装置4の設置によって減ってしまうことがなく、収納スペース5をより有効に活用できる。
また、脱臭装置4は、脱臭装置4に設けられた排気口40が、仕切壁3を構成する引き戸が開放された際に形成される開口部30と対向する位置に埋設される。
図2(b)は、仕切壁3を構成する引き戸で開口部30が開放された状態を示しており、このとき収納スペース5は一部が開放された空間となる。上述したように脱臭装置4の排気口40は開口部30と対向する位置に埋設されているので、図2(b)に示すように仕切壁3が開放されると、脱臭装置4によって脱臭された空気はスムーズに玄関スペース6側に放出される。
このように仕切壁3の開閉によって、収納スペース5内の空気を排気したり、玄関スペース6の空気を収納スペース5内に取り込むことができる。
これによれば、常時収納スペース5内に空気を取り込むことができ、通気性のよい収納スペース5とすることができ、湿気がこもってしまうことを防止することができる。
また通気開口31の形成位置は、図例に限定されるものではなく、脱臭装置4の吸気口41に対向する位置に形成してもよい。
これによれば、開口部30が閉じられた状態でも、通気開口31を通じて玄関スペース6側の空気を取り込むことができる。
ここに示す脱臭装置4は、一壁面2に装置本体の表面が沿うよう鉛直に立てて設置され、縦長で扁平矩形状のものを例示している。
この脱臭装置4は、上下に長い中間部44、並びにこの中間部44の上下にそれぞれ接続された上側外郭部46及び下側外郭部47から装置本体が構成され、装置本体内空間に設けられた内部送風路42と、内部送風路42内に設けられた脱臭部10と、装置本体表面の上端に開口された排気口40と、排気口40の背面側近傍に設けられる静電霧化装置8と、装置本体表面の下端に開口された吸気口41と、吸気口41の近傍に設けられた送風機能としてのシロッコファン43とを備えている。排気口40及び吸気口41は、装置本体の上下に離間して形成されており、内部送風路42と連通して設けられる。
なお、ここでは脱臭装置4の例として静電霧化装置8が内蔵されている例を示しているが、静電霧化装置8が内蔵されておらず、脱臭部10で脱臭を行なうものとしてもよい。また送風機能としては、シロッコファン43に限定されるものではなく、設置場所も図例に限定されるものではない。
吸気口41には、複数の羽板を並設して構成されたルーバー47cが設けられており、吸気口41の背面側には、図1に示すように、シロッコファン43が設けられている。
吸気口41の背面側近傍には、塵埃等の捕捉性を有したフィルタを配設してもよい。ここに設けられるフィルタとして、脱臭性を有した酸化チタン触媒されたフィルタや活性炭のフィルタを用いれば、吸気口41から吸気された空気がフィルタを通じて脱臭され、脱臭部10での脱臭がより効果的となる。
シロッコファン43は、装置本体の横幅に応じて、左右方向に複数個、設置されており、前方側から吸入した空気を上方、すなわち、中間部44の内部空間に向けて吐出する構成とされている。
またこの脱臭部10にシリカゲルなどの調湿剤を収容してもよく、この場合は、脱臭だけでなく、収納スペース5及び玄関スペース6の調湿も行なうことができる。
この帯電微粒子水は、ナノメートルサイズの粒子径のもの(例えば、5nm〜20nm程度)を含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
または、上記のような態様に代えて、放電電極を多孔質セラミック等の多孔質体で構成し、この放電電極の基端部に、液体を貯留する液体供給部を接続し、この液体供給部からの液体を、放電電極の毛細管現象により吸い上げて、その先端部に水分を保持させる態様としてもよい。
本実施形態では、図4に示すように、静電霧化装置8の帯電微粒子水吐出方向と、内部送風路42を送風される空気の気流方向とが直交するように、静電霧化装置8を上側外郭部46の内方空間に設置している。そして静電霧化装置8から吐出された帯電微粒子水は、この吐出方向に対して直交する方向に送風される内部送風路42の空気の気流に乗って排気口40から収納スペース5、または収納スペース5を介して玄関スペース6へと放出される。
図4には、略水平方向に送風する場合におけるルーバー9の羽根90の動きを実線で示し、斜め下方に送風する場合におけるルーバー9の羽根90の動きを2点鎖線で示している。
送風方向の調整及び変更は、開口部30の開閉により手動または自動で行なえるように構成される。例えば開口部30が閉じられた状態のときは、収納スペース5の脱臭を効果的に行なうため、排気口40から斜め下方に向けて送風されるようにルーバー9の羽根90の向きを切換えるようにしてもよい。
また例えば開口部30が開放された状態のときは、玄関スペース6にスムーズに排気口40から排気される空気が送風されるように、ルーバー9の羽根90の向きが略水平方向に切換えるようにしてもよい。
さらに例えば収納スペース5内に衣服などが収納されているか否かを感知するセンサー(不図示)を設け、感知状況に応じて送風方向を切換えるようにしてもよい。
ここで、収納スペース5内に臭いや湿度を感知するセンサー(不図示)を設け、この操作部48にその感知状況を表示するようにしてもよい。また感知状況に応じてシロッコファン43や静電霧化装置8のON/OFFを手動、または自動で切換えるようにしてもよい。
また上述のように送風方向をルーバー9によって、可変自在とすれば、脱臭装置4で脱臭された空気を効果的に収納スペース5または玄関スペース6に行き渡らせることができる。
さらに上述のように静電霧化装置8を備えたものとすれば、排気される空気によって収納スペース5に収納された衣服の表面や収納スペース5及び玄関スペース6の細部に付着した臭いを除去することができ、除菌効果、ウィルスを無力化させることも期待できる。
上述の実施形態と共通する部分には共通の符号を付し、共通する部分の説明は割愛する。
ここに示す実施形態は、脱臭装置4に設けられた排気口40と対向する仕切壁3の部位に設けられた開口部30が上述の例とは異なる例を示している。仕切壁3に形成された略方形の開口窓を開口部30としている。その他、脱臭装置4の構成などは上述と同様である。
上述の実施形態は、仕切壁3を構成する引き戸を開閉して開口部30の開閉を行なうが、これによれば、引き戸が閉じられた状態でも、玄関スペース6側へ排気口40から排気される脱臭された空気を送り込むことができる。よって、脱臭装置4を露出させることなく玄関スペース6の脱臭ができ、玄関まわりをすっきり構成することができる。
ここでは図示していないが、開口部30は開閉自在に構成されており、例えば左右にスライドする板体で開口部30を開閉させるようにしてもよいし、ルーバーで開閉自在としてもよい。
これによれば、例えば開口部30の開閉を上述したようなセンサーの感知状況に応じて自動制御するようにしてもよい。
2 一壁面
3 仕切壁
30 開口部
31 通気開口
4 脱臭装置
40 排気口
41 吸気口
5 収納スペース
8 静電霧化装置
9 送風方向切換手段
Claims (4)
- 一壁面に送風機能付の脱臭装置を設けるとともに、前記一壁面と対向するように間隔を空けて仕切壁を設けることにより、前記一壁面と前記仕切壁との間に収納スペースを形成し、
前記脱臭装置に設けられた前記排気口と対向する仕切壁の部位が開閉自在な開口部とされていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1において、
前記排気口には、送風方向を可変自在とした送風方向切換手段が設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記脱臭装置は、その上端に前記排気口、その下端に吸気口を有し、
前記仕切壁の下端部分には、前記収納スペースと前記仕切壁で仕切られた他方の空間との間を通じる通気開口が設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
前記脱臭装置には、静電霧化装置が内蔵されていることを特徴とする収納装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013058346A1 (ja) * | 2011-10-20 | 2013-04-25 | シャープ株式会社 | イオン発生装置付き収納庫 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0755183A (ja) * | 1993-08-23 | 1995-03-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2004275758A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-10-07 | Komatsu Sanki Kyodo Kumiai | 衛生管理可能な収納ボックス |
JP2006061401A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 静電霧化装置付き下駄箱 |
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