JP6344711B2 - 収納構造及びこれに用いられる送風装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、収納庫の内側端に、上下端に延設する通気ダクトを設け、この通気ダクト内の中部にファン等を有した脱臭装置を配設した脱臭機能付収納庫が提案されている。この脱臭機能付収納庫は、複数の棚板によって上下に区画された区画部位において開口させるように、通気ダクトの側壁に複数の吹き出し口及び吸い込み口を設けた構造とされている。
また、本発明においては、前記送風装置を、長手方向を上下方向に沿わせて設けてもよい。
また、本発明においては、前記送風装置の前記吹出口を、当該吹出口から吹出された空気が前記収納空間の天面に直接的に吹き付けられないように、前記天面との間に所定の空間を隔てて上端側に設けてもよい。
また、本発明においては、前記送風装置を、長手方向を収納間口方向に沿わせて前記収納空間の底面に沿わせるように設けてもよい。
また、本発明においては、前記送風装置を、長手方向を収納間口方向に沿わせて前記収納空間の天面に沿わせるように設けてもよい。
また、本発明においては、前記収納空間内に、該収納空間の奥行方向に延び該奥行方向にスライド自在とされた棒状の吊下部材を設けてもよい。
図1〜図6は、第1実施形態に係る収納構造の一例及びこれに用いられる本実施形態に係る送風装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図1(a)では、本実施形態に係る送風装置を組み込んだ収納構造の戸体を閉鎖させた状態として図示し、図2では、該戸体を開放させた状態として図示している。また、図1(b)では、該送風装置に設けられた各機器やフィルター等を破断せずに図示している。また、図7及び図8では、戸体等の図示を省略している。
また、以下の各実施形態では、該収納構造の収納空間に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向及び左右方向等の方向を説明する。
本実施形態では、この送風装置1を、図1及び図2に示すように、一方向(前方)に開口する収納空間2の前方開口を開閉する戸体9を設けた収納構造に組み込んだ例を示しており、この収納空間2内を送風する構成としている。また、本実施形態では、図2に示すように、収納空間2に、コートや上着等の衣類や、靴等の履物や小物、ブーツ等の長尺物品等の収納を可能とし、玄関土間や玄関フロアー等に好適に設けられる玄関収納構造とした例を示している。
なお、これら開き戸9,9のうちの一方の開き戸9の他側端部に、他方の開き戸9の他側端部の戸当りとなる戸当り部を設けるようにしてもよい。また、収納空間2の天面4や底面4A等に、これら開き戸9,9の他側端部が当接する戸当り部を設けるようにしてもよい。
本実施形態では、この仕切板7を、図1(a)に示すように、その前端と閉鎖状態の開き戸9,9の背面との間に空気流通空間を形成するように設けた構造としている。また、送風装置1の長手方向両端側の吸込口12及び吹出口13を、収納空間2の奥行方向(前後方向)における仕切板7の前端と閉鎖状態の開き戸9,9の背面との間において奥行方向に直交する方向に向けて開口するように設けた構造としている。
このような収納構造とすれば、送風装置1の長手方向両端側に吸込口12及び吹出口13を設けた簡易な構造でありながらも、収納空間2内の空気を効果的に循環させることができる。つまり、送風装置1の吹出口13から収納空間2の上記空気流通空間を含む前方開口側の領域(前方開口側領域)3に吹出された空気が前方開口側領域3において吸込口12から吸い込まれることとなる。これにより、吹出口13から吹出された気流及び吸込口12に向かう気流が収納物等によって遮られ難くなり、収納空間2の前方開口側領域3を効果的に循環させることができる。
上記のような種々の観点等から、例えば、この収納空間2の前方開口側領域3の前後寸法を、30mm〜300mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、送風装置1を、長手方向を上下方向に沿わせて設けている。このような構成とすれば、収納空間2内の空気を上下に撹拌させるように効果的に循環させることができる。これにより、後記するように、送風装置1を、脱臭機能や除菌機能を有したものとすれば、収納空間2の前方開口側領域3の下方側領域や上方側領域において滞留する空気を循環させることができ、効果的に脱臭・除菌することができる。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、長尺筒状とされた送風装置1を、その全体が収納空間2の前方開口側領域3に位置するように、一方の内側面4Bに沿って設けた構造としている。
このような種々の観点等から、例えば、この送風装置1の吹出口13から収納空間2の天面4までの上下方向に沿う寸法を、100mm〜500mm程度としてもよい。なお、送風装置1の吸込口12から収納空間2の底面4Aまでの上下方向に沿う寸法についても上記同様の観点や、吸込口12の裏面側に設けられる後記するフィルター部21の構成等に応じて、上記寸法と同程度としてもよい。
また、図例では、収納空間2の左右方向一方側空間の下方側領域を、比較的に上下に大きな収納スペースとし、ハンガー等に掛けたコートや上着等の複数枚の衣類を前後方向に並べて収納可能とした衣類収納スペースとしている。この衣類収納スペースの天面側を区画する棚板7の下方側に、上記した吊下部材8を設けた構造としている。
なお、この吊下部材8は、支持部材を介して棚板7に支持されたものに限られず、収納空間2の天面4や、内側面4B、奥側面5等に適宜の支持部材を介して支持されたものとしてもよい。
また、図例では、収納空間2の左右方向他方側空間を、一方側空間よりも上下に細かく区画された小分けスペースとし、最下段に長尺物品収納スペースを設けた例を示している。また、この長尺物品収納スペースの天面側を区画する棚板7の下方側に、収納間口方向に延び、ブーツハンガー等のブーツ支持具が引っ掛けられる棒状の吊下部材8Aを設けた例を示している。なお、長尺物品収納スペースとしては、傘等の収納が可能とされたものとしてもよい。
また、複数枚の棚板7のうちの少なくとも一枚(または全て)を、例えば、厚さ方向(上下方向)に貫通する多数の孔を設けた多孔状とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、このフィルター部21を、筒状ダクト10に対して着脱自在としている。このような構成とすれば、吸込ユニット20を構成するフィルター部21のメンテナンス性を向上させることができる。なお、吸込ユニット20の具体的構成の一例については後述する。
これら吸込口12及び吹出口13は、略薄板状とされた筒状ダクト10の一側面部11を厚さ方向に貫通させて設けられている。これら吸込口12及び吹出口13は、筒状ダクト10の一側面部11を、打ち抜きや切削等することで形成されている。
また、配線用凹溝15を、他側面部14の短手方向(幅方向)略中央部位に設けた例を示しており、他側面部14の配線用凹溝15の溝幅方向両側に、取付対象としての一方の内側面4Bに当接される部位を設けた例を示している。
この配線孔16は、他側面部14を厚さ方向に貫通させて設けられている。また、この配線孔16は、後記する隔離部34,35よりも長手方向他方端の開口10b側に設けられている。
また、本実施形態では、筒状ダクト10が長尺筒状に押出成形されているので、このようなガイド部17を全長に亘って容易かつ効率的に設けることができる。
また、図例では、筒状ダクト10の一側面部11の幅方向両側の裏面と、これに隣接する各対向側面部の内側面と、これら対向側面部の内側面から互いに向き合う方向に突出された突片部と、によって各ガイド凹溝17,17を区画した例を示している。また、図例では、各ガイド凹溝17,17を区画する突片部の先端部に、一側面部11の裏面に向けて突出する小突片部を設けた例を示している。このような構成とすれば、各突片部の変形等を抑制することができる。
また、本実施形態では、吸込ユニット20のフィルター部21を、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24aを設けた構成としている。このような構成とすれば、この吸込ユニット20のフィルター部21を、吸込口12に効果的に近接または密接させることができる。
また、この吸込側蓋体29には、筒状ダクト10に設けられたユニット取付部18,18に応じた被取付部が設けられている。図例では、止着部(止具孔状部)とされたユニット取付部18,18に整合するように設けられた止具挿通孔を被取付部として吸込側蓋体29に設けた態様としている。この吸込側蓋体29に設けられた止具挿通孔に挿通させた止具を、筒状ダクト10のユニット取付部18,18に止着させて当該吸込側蓋体29が(フィルター部21とともに)筒状ダクト10に取り付けられる構成とされている。
プレフィルター27としては、異物を捕捉するメッシュフィルター等や、これに代えて、または加えて、塵埃等の捕捉性を有した不織布等からなるシート状やプリーツ状の集塵フィルター等を採用するようにしてもよい。
吸込側板状部23は、筒状ダクト10の一側面部11の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされている。この吸込側板状部23には、筒状ダクト10に取り付けられた状態で、吸込口12とフィルター27,28の保持部25とを連通させるように、開口23aが設けられている。図例では、複数の桟状部によって区分された複数の開口23aを設けた例を示している。なお、プレフィルター27を、これら複数の開口23aのそれぞれの裏面側に設けられる複数のプレフィルターとしてもよい。
当該吸込ユニット20は、このフィルター部21の開口23a及びフィルター27,28を介して筒状ダクト10の吸込口12と送風路19とを連通させる構成とされている。
これら両側のばね片部24a,24aは、一側面部11の厚さ方向に概ね沿う方向への弾性変形を伴い、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入される。また、これら両側のばね片部24a,24aは、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入された状態で、各ガイド凹溝17,17の他側面部14側を区画する突片部に弾性的に接触する。つまり、これら両側のばね片部24a,24aの復元力は、筒状ダクト10の各ガイド凹溝17,17に挿入された状態で、フィルター部21を一側面部11の裏面に向けて押し付ける方向に作用する。なお、図4(b)では、これら両側のばね片部24a,24aの自然状態を、二点鎖線にて示している。
また、フィルター部21の両側の被ガイド突片部24,24に、筒状ダクト10の長手方向に沿って複数箇所(図例では3箇所)にばね片部24a,24aを設けた構成としている。
本実施形態では、この吹出ユニット30を、図1(b)及び図5に示すように、互いに別体とされ、一体状に組み付け可能とされたユニット本体部と第2蓋部としての吹出側蓋体39とを備えた構成としている。
また、この吹出側蓋体39には、筒状ダクト10に設けられたユニット取付部18,18に応じた被取付部が設けられている。図例では、止着部(止具孔状部)とされたユニット取付部18,18に整合するように設けられた止具挿通孔を被取付部として吹出側蓋体39に設けた態様としている。この吹出側蓋体39に設けられた止具挿通孔に挿通させた止具を、筒状ダクト10のユニット取付部18,18に止着させて当該吹出側蓋体39が(ユニット本体部とともに)筒状ダクト10に取り付けられる構成とされている。
また、吹出側蓋体39には、筒状ダクト10の上端側の取付部14bを覆う取付覆い片部39cが設けられている。この取付覆い片部39cには、筒状ダクト10の取付部14bに設けられた止具の挿通孔に整合するように、止具の挿通孔が設けられている。なお、上記同様、この吹出側蓋体39を、筒状ダクト10を取付対象に取り付けた後に、筒状ダクト10に組み付けられるものとしてもよい。この場合は、取付覆い片部39cに止具の挿通孔を設けないようにしてもよい。
この送風器31は、その吸込部を、当該送風器31によって区分された送風路19の吸込口12側に向け、その吹出部を、当該送風器31によって区分された送風路19の吹出口13側に向けて配設されている。
この機器ケース34の吸込口12側の端部には、送風器31を収容する収容部が設けられている。また、この送風器31の収容部の吹出側(下流側)に、送風器31の吹出部と筒状ダクト10の吹出口13とを連通させ、送風器31から吹出された気流を吹出口13側に向けて変更するようにガイドするガイド送風路34aを設けている。このガイド送風路34aには、筒状ダクト10の他側面部14の裏面に沿うように設けられた奥側壁部と吹出口13の反吸込口側(図示上側)縁部とを接続するように凹湾曲面形状とされたガイド面部を構成するガイド壁部34bが設けられている。このガイド壁部34bは、一側面部11の幅方向に沿う方向に見て、吹出口13の吸込口側(図示下側)縁部近傍を円心とした略円弧状に形成されている。
このようなガイド壁部34b(及びガイド壁部34c,34c)を設けた構成とすれば、送風器31の吹出部から吹き出された空気をスムーズに吹出口13に向けてガイドすることができる。これにより、筒状ダクト10の送風路19内における送風器31の吹出側の圧力損失を低減することができ、送風効率を向上させることができる。
なお、図6(b)において、符号36は、機器収容空間34dの開口側を覆うように配される絶縁シートである。
また、この機器収容空間34d等に、送風器31やイオン発生部32を制御する各種回路等を内蔵した制御部を設けるようにしてもよい。
また、このイオン発生部32は、本実施形態では、除菌・消臭作用を有する帯電微粒子水を放出する静電霧化装置32とされている。
この静電霧化装置32は、詳細な図示は省略しているが、水粒子放出部とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水分を霧化し、ナノメートルサイズの帯電微粒子水をイオン吹出部から放出する構成とされている。帯電微粒子水は、ナノメートルサイズ(例えば、5nm〜20nm程度)の粒子径のものを含む帯電した微粒子液滴であり、空気中にミスト状態で浮遊可能なものである。
なお、イオン発生部32としては、このような静電霧化装置に限られず、除菌・消臭作用を有するイオンを放出するイオン発生器や、マイナスイオンを放出するマイナスイオン発生器等を採用するようにしてもよい。
このような構成により、機器ケース34と軟質発泡体35とによって、吹出口13及びこの吹出口13に向かう送風路19(ガイド送風路34a)から電源部33を隔離する構成としている。
なお、この軟質発泡体35を、機器ケース34の他の部位の外周に沿って設けたり、筒状ダクト10の長手方向に間隔を空けて、機器ケース34の複数箇所の外周に設けたりしてもよい。また、この軟質発泡体35を、吹出ユニット30(ユニット本体部)を筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部として把握するようにしてもよい。
さらには、このような軟質発泡体35を設けずに、例えば、機器ケース34の外郭形状を、筒状ダクト10の内周形状に応じた形状とし、この機器ケース34を、隔離部として把握するようにしてもよい。
この電源部33としては、送風器31のモーター等の駆動部や、イオン発生部32に、商用電源を整流等して給電する電源ユニットとしてもよい。この電源部33と送風器31及びイオン発生部32とは、図示を省略しているが、適宜のコードを介して接続されている。また、この電源部33には、上記した筒状ダクト10の他側面部14に設けられた配線孔16を介して、商用電源からの電源コードが接続される。
この吹出側板状部37には、図1(b)及び図6(b)に示すように、筒状ダクト10に取り付けられた状態で、吸込口13と機器ケース34のガイド送風路34aとを連通させるように、開口37aが設けられている。当該吹出ユニット30は、この吹出側板状部37の開口37a及び機器ケース34(ガイド送風路34a)を介して筒状ダクト10の送風路19と吹出口13とを連通させる構成とされている。
また、この吹出側板状部37の一側面部11の幅方向に沿う方向の両側端部が、図4(a)に示すように、吹出ユニット30の被ガイド突片部38,38を構成する。これら被ガイド突片部38,38を筒状ダクト10の両側のガイド凹溝17,17に挿入させ、当該吹出ユニット30を筒状ダクト10にガイドさせながら、当該吹出ユニット30を筒状ダクト10に差し込むことができる。
また、この吹出側板状部37の反吸込口側端部(上端開口10b側端部)には、吹出側蓋体39の固定部39bに固定される固定片部37bが設けられている。この固定片部37bは、一側面部11に沿わせられる吹出側板状部37の反吸込口側端部から他側面部14側に向けて突出するように形成されている。この固定片部37bには、吹出側蓋体39の固定部39bに設けられた止具の挿通孔に整合する止着部が設けられている。
また、筒状ダクト10の適所や他の部位(例えば、収納空間2の内面や他の壁面)等に、送風器31やイオン発生部32をON/OFF操作する操作部を設けるようにしてもよい。また、これら送風器31及びイオン発生部32は、個別にON/OFF操作が可能とされたものとしてもよく、または、同期してON/OFFされるものとしてもよい。また、当該送風装置1の吸込側の適所等に、臭いセンサーや埃センサー等の検出部を設け、該検出部の検出に基づいて送風器31やイオン発生部32のON/OFF制御がなされるものとしてもよい。また、操作部にタイマー等を設け、送風器31やイオン発生部32をタイマー駆動可能とする態様としてもよい。
また、収納空間2を区画する仕切板としては、棚板7のような横仕切板に代えて、収納空間2を左右に区画する厚さ方向を左右方向に沿わせた縦仕切板等としてもよい。
また、送風装置1の設置態様としては、上記した態様に限られず、例えば、後記する実施形態のように、収納空間2の内面としての天面4や底面4Aに沿わせて設置した態様等としてもよい。つまり、送風装置1を、長手方向を左右方向に沿わせて設けた態様等としてもよい。また、送風装置1を、埋め込み状に設けた態様等としてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10に、配線用凹溝15及び配線孔16を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けないようにしてもよい。また、筒状ダクト10のガイド部17及び各ユニット20,30の被ガイド部24,38としては、上記した態様に限られず、種々の構成の採用が可能である。さらには、このようなガイド部17及び被ガイド部24,38を、筒状ダクト10及び各ユニット20,30に設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、両ユニット20,30の両方または一方の通気ユニットの少なくとも一部を、筒状ダクト10の一側面部11の裏面に向けて押し付けるように付勢する付勢部24a,24aを設けた例を示しているが、このような付勢部を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、筒状ダクト10内に隔離部34,35を設け、筒状ダクト10内における隔離部34,35よりも他方端側(上端側)に、送風器31に接続される電源部33を設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、このような隔離部34,35を設けないようにしてもよく、さらには、電源部33を、筒状ダクト10の途中部位等に設けるようにしてもよい。
図7は、第2実施形態に係る収納構造の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
つまり、本実施形態では、長尺筒状とされた送風装置1を、長手方向を左右方向に沿わせて収納空間2Aの底側を区画する底面4Aに沿わせるように設けた構造としている。また、収納空間2Aの奥行方向に直交する方向となる上方(天面4)に向けて送風装置1の吸込口12及び吹出口13を開口させた構造としている。
また、本実施形態では、送風装置1の吹出口13を、当該吹出口13から吹出された空気が収納空間2Aの吹出口側の内側面(図示左方側の内側面)4Bに直接的に吹き付けられないように、この吹出口側の内側面4Bとの間に所定の空間を隔てて一端側に設けている。このような構成とすれば、上記第1実施形態と概ね同様、吹出口13から吹出された空気が収納空間2A内の吹出口側の内側面4Bに直接的に吹き付けられるようなことを抑制することができる。これにより、吹出口13から吹出された空気を収納空間2A内に効果的に拡散させ、循環させることができる。
また、本実施形態では、送風装置1の長さ寸法を、収納間口(左右)寸法に概ね応じた寸法としている。
図例では、収納空間2Aの左右両側のそれぞれに、複数枚の棚板7を上下に間隔を空けて設けた例を示している。また、収納空間2Aの左右両側空間のそれぞれを、複数枚の棚板7によって比較的に上下に細かく区画された小分けスペースとした例を示している。また、これら左右の各棚板7,7の左右方向両端部を、上記同様の柱状部材6,6,6によって支持させた態様としている。
また、本実施形態のように、送風装置1を埋め込み状に設けた場合には、設置した状態で、フィルター部21の着脱が可能となるように送風装置1を設置するようにしてもよい。つまり、送風装置1のフィルター部21の抜き差し側に、フィルター部21の抜き差しスペースが形成されるように送風装置1を設置するようにしてもよい。または、一側面部11側からフィルター部21の着脱を可能とした態様等としてもよい。
図8は、第3実施形態に係る収納構造の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第2実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
つまり、本実施形態では、長尺筒状とされた送風装置1を、長手方向を左右方向に沿わせて収納空間2Aの天側を区画する天面4に沿わせるように設けた構造としている。また、収納空間2Aの奥行方向に直交する方向となる下方(底面4A)に向けて送風装置1の吸込口12及び吹出口13を開口させた構造としている。
また、上記第2実施形態及び第3実施形態では、前方開口側領域3に加え、収納空間2Aの左右両側のそれぞれに、空気の流通を可能とする両側領域を設けた構造とした例を示しているが、これら両側領域の両方または一方を設けないようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、収納空間2,2A内を送風する単一の送風装置1を設けた構造とした例を示しているが、収納空間2,2A内を送風する複数の送風装置1を設けた構造としてもよい。
2,2A 収納空間
3 前方開口側領域(空気流通空間)
4 天面(内面)
4A 底面(内面)
4B 内側面(内面)
7 棚板(仕切板)
8 吊下部材
9 開き戸(戸体)
12 吸込口
13 吹出口
Claims (8)
- 前方に開口する収納空間内を送風する送風装置を設け、該収納空間の前方開口を開閉する戸体を設けた収納構造であって、
前記収納空間を区画する仕切板を、その前端と閉鎖状態の前記戸体の背面との間に空気流通空間を形成するように設け、前記送風装置の全体を、前記収納空間の奥行方向における前記空気流通空間に位置するように設け、該送風装置の長手方向両端側の吸込口及び吹出口を、前記収納空間の奥行方向に直交する方向に向けて開口するように設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1において、
前記送風装置は、前記収納空間の内面に沿って取り付けられた長尺筒状とされていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1または2において、
前記送風装置を、長手方向を上下方向に沿わせて設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項3において、
前記送風装置の前記吹出口を、当該吹出口から吹出された空気が前記収納空間の天面に直接的に吹き付けられないように、前記天面との間に所定の空間を隔てて上端側に設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1または2において、
前記送風装置を、長手方向を収納間口方向に沿わせて前記収納空間の底面に沿わせるように設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1または2において、
前記送風装置を、長手方向を収納間口方向に沿わせて前記収納空間の天面に沿わせるように設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記収納空間内に、該収納空間の奥行方向に延び該奥行方向にスライド自在とされた棒状の吊下部材を設けていることを特徴とする収納構造。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の収納構造に用いられる送風装置。
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