JP6436419B2 - 通信装置およびそれを用いた通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、一般に通信装置およびそれを用いた通信システム、より詳細には、一対の電線を媒体として他の通信装置と通信を行う通信装置およびそれを用いた通信システムに関する。
従来、火災受信機から導出された感知器回線に火災感知器を接続して構成された自動火災報知システムが知られており、たとえば特許文献1に開示されている。この自動火災報知システムの火災受信機は、火災感知器に感知器回線を介して制御信号を出力するように構成されている。また、火災感知器は、火災受信機からの制御信号を受けたとき、異常検出モードを実行するように構成されている。
特開2002−8154号公報
上記のような自動火災報知システム(通信システム)では、たとえば感知器回線の配線が長くなると、感知器回線の抵抗成分および容量成分(感知器回線の線間容量)が大きくなる。そして、これら感知器回線の抵抗成分および容量成分に起因して、制御信号(通信信号)の波形(立ち上がり波形および立ち下がり波形)がなまる可能性がある。このため、火災受信機(通信装置)では、制御信号に含まれるデータを誤って取得する可能性がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされており、通信信号に含まれるデータを誤って取得する可能性を低減することを目的とする。
本発明の通信装置は、一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線間に印加される電圧の変化により送信される通信信号を受信して前記通信信号に応じた受信信号を出力する受信部と、第1判定期間での前記受信信号の立ち上がりの有無を監視し、かつ前記第1判定期間とは異なる第2判定期間での前記受信信号の立ち下がりの有無を監視することで、前記通信信号に含まれるデータのビットを判定し、前記データを取得する制御部とを備え、前記通信信号は、前記データの先頭に付加されるスタートビットを含み、前記制御部は、前記受信信号における前記スタートビットのパルス幅に基づいて、前記第1判定期間および前記第2判定期間の各々のタイミングを設定することを特徴とする。
本発明の通信装置は、一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線間に印加される電圧の変化により送信される通信信号を受信して前記通信信号に応じた受信信号を出力する受信部と、第1判定期間での前記受信信号の立ち下がりの有無を監視し、かつ前記第1判定期間とは異なる第2判定期間での前記受信信号の立ち上がりの有無を監視することで、前記通信信号に含まれるデータのビットを判定し、前記データを取得する制御部とを備え、前記通信信号は、前記データの先頭に付加されるスタートビットを含み、前記制御部は、前記受信信号における前記スタートビットのパルス幅に基づいて、前記第1判定期間および前記第2判定期間の各々のタイミングを設定することを特徴とする。
本発明の通信システムは、上記の通信装置である子機と、前記一対の電線に電気的に接続され、前記子機に対して前記通信信号を送信する親機とを備えることを特徴とする。
本発明は、通信信号に含まれるデータを誤って取得する可能性を低減することができる。
実施形態に係る通信装置および通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2A,図2Bは、それぞれ実施形態に係る通信装置の動作説明図である。 実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る通信システムにおいて、波形なまりの無い通信信号および受信信号の波形図である。 図5は、実施形態に係る通信システムにおいて、波形なまりの有る通信信号および受信信号の波形図である。 図6A,図6Bは、それぞれ実施形態に係る通信システムにおける受信信号の例を示す波形図である。 実施形態に係る通信装置の動作の一例を示す説明図である。 実施形態に係る通信装置の動作の他の一例を示す説明図である。 図9A,図9Bは、それぞれ実施形態に係る通信装置のさらに他の一例を示す説明図である。
本発明の実施形態に係る通信装置10(子機1)の第1の構成例は、図1に示すように、受信部11と、制御部13とを備えている。受信部11は、一対の電線41A,41Bに電気的に接続され、一対の電線41A,41B間に印加される電圧(以下、「待機電圧」という)Vt1の変化により送信される通信信号S1を受信して通信信号S1に応じた受信信号Rx1を出力する。
制御部13は、図2A,図2Bに示すように、第1判定期間T1での受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視し、かつ第2判定期間T2での受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視する。そして、制御部13は、これら第1判定期間T1および第2判定期間T2での判定結果により、通信信号S1に含まれるデータのビットを判定し、データを取得する。第2判定期間T2は、第1判定期間T1とは異なっている。
ここで、通信信号S1は、データの先頭に付加されるスタートビットSB1を含んでいる。
そして、制御部13は、受信信号Rx1におけるスタートビットSB1のパルス幅W0に基づいて、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを設定する。
また、本発明の実施形態に係る通信装置10(子機1)の第2の構成例は、上記の第1の構成例において、「立ち上がり」を「立ち下がり」に、「立ち下がり」を「立ち上がり」にそれぞれ読み替えた構成である。
また、本発明の実施形態に係る通信システム100は、図1に示すように、通信装置10である子機1と、親機2とを備えている。親機2は、一対の電線41A,41Bに電気的に接続され、子機1に対して通信信号S1を送信する。
本実施形態の通信装置10および通信システム100では、制御部13は、通信信号S1の波形なまりに応じて第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを設定している。したがって、本実施形態の通信装置10および通信システム100では、通信信号S1に含まれるデータを誤って取得する可能性を低減することができる。
以下、本実施形態に係る通信装置10および通信システム100について詳しく説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
また、以下の説明では、自動火災報知システムの子機1を通信装置10として説明するが、通信装置10を限定する趣旨ではない。同様に、以下の説明では、自動火災報知システムを通信システム100として説明するが、通信システム100を限定する趣旨ではない。
<全体構成>
以下では、本実施形態の通信システム100が集合住宅(マンション)に用いられる場合を例示する。もちろん、本実施形態の通信システム100は、集合住宅に限らず、たとえば商業施設、病院、ホテル、雑居ビル等、様々な建物に用いられてもよい。
本実施形態の通信システム100においては、図3に示すように1棟の集合住宅5に対して、1台の親機2と、複数台の子機101,102,103…とが設けられている。なお、複数台の子機101,102,103…の各々を特に区別しないときには単に「子機1」という。
さらに、この通信システム100では、一対の電線41A,41Bが1〜4階の階(フロア)ごとに配線されている。要するに、2本1組(2線式)の電線41A,41Bは、集合住宅5全体で4組設けられている。また、一対の電線41A,41Bの終端(親機2と反対側の端部)においては、一対の電線41A,41B間が終端抵抗3を介して電気的に接続されている。ただし、終端抵抗3は必須の構成ではなく、省略されていてもよい。
本実施形態の通信システム100の基本構成は、一般的な自動火災報知システムと同じである。通信システム100は、たとえば、子機1により火災の発生を検知し、この子機1から親機2へ火災発生の通知(火災報)がなされるように構成されている。なお、子機1は、火災の発生を検知する構成に限らず、たとえば、発信機等を含む構成であってもよい。発信機とは、たとえば、押しボタンスイッチを有し、人が火災を発見した際に押しボタンスイッチを手動で操作することによって、親機2に対して火災発生の通知を行う装置を意味する。
また、本実施形態の通信システム100は、他装置を連動させるための通知(連動報)を子機1から親機2が受けた際、防排煙設備や非常用放送設備等の他装置を連動させる連動機能を有している。そのため、本実施形態の通信システム100は、火災の発生時に、防排煙設備の防火扉を制御したり、非常用放送設備にて音響または音声により火災の発生を報知したりすることが可能である。
ところで、自動火災報知システムとしては、一般に、P型(Proprietary-type)の自動火災報知システムと、R型(Record-type)の自動火災報知システムとが存在する。P型
の自動火災報知システムは、子機が一対の電線間を短絡することで、子機から親機へ火災発生の通知を行うように構成されている。R型の自動火災報知システムは、子機が通信により親機へ火災発生の通知を行うように構成されている。
本実施形態の通信システム100は、P型の自動火災報知システムを基本とする。そして、本実施形態の通信システム100では、P型の自動火災報知システムが導入されていた集合住宅5において、既存の配線(フロアごとに設置された一対の電線41A,41B)をそのまま使用し、親機2および複数台の子機1を入れ替えた場合を想定する。なお、本実施形態の通信システム100は、新規に導入される自動火災報知システムとして採用することも可能である。
以下、親機2および複数台の子機1(通信装置10)の構成について詳細に説明する。なお、以下では、複数台の子機1のうち1台の子機1のみについて説明し、残りの子機1については、この1台の子機1と同じ構成であるため、説明を省略する。
<親機の構成>
親機2は、子機1から火災発生の通知(火災報)、並びに他装置を連動させるための通知(連動報)を受けるP型受信機である。親機2は、建物(集合住宅5)の管理室に設置される。
親機2は、図1に示すように、印加部21の他、抵抗22と、受信部23と、送信部24と、各種の表示を行う表示部25と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部26と、各部を制御する制御部27とを備えている。
印加部21は、所定の電圧を一対の電線41A,41Bに対して印加する。ここでは一例として、印加部21が一対の電線41A,41B間に印加する電圧は直流24Vとするが、この値に限定する趣旨ではない。
抵抗22は、印加部21と一対の電線41A,41Bの少なくとも一方との間に接続されている。図1の例では、抵抗22は、一対の電線41A,41Bのうち一方(高電位側)の電線41Aと印加部21との間に挿入されている。ただし、この例に限らず、抵抗22は、他方(低電位側)の電線41Bと印加部21との間に挿入されていてもよいし、一対の電線41A,41Bの両方と印加部21との間にそれぞれ挿入されていてもよい。
また、抵抗22は、抵抗22を流れる電流を電圧降下により抵抗22の両端間の電位差(電圧)に変換する第1の機能と、一対の電線41A,41B間が短絡したときに一対の電線41A,41Bに流れる電流を制限する第2の機能との2つの機能を有している。要するに、抵抗22は、電流−電圧変換素子としての第1の機能と、電流制限素子としての第2の機能とを兼ね備えている。ここでは一例として、抵抗22の抵抗値は470Ωとするが、この値に限定する趣旨ではない。
受信部23は、抵抗22と一対の電線41A,41Bとの間に電気的に接続されている。受信部23は、一対の電線41A,41B間の電圧(待機電圧)Vt1に基づいて、子機1から送信される通信信号S2を受信する。具体的には、子機1が後述するように一対の電線41A,41Bを流れる電流を引き込むと、抵抗22を流れる電流の電流値が変化し、待機電圧Vt1が変化する。受信部23は、この待機電圧Vt1の電圧値を検出することにより、子機1から送信される通信信号S2を受信する。その他、受信部23は、待機電圧Vt1の電圧値を検出することにより、子機1から通知される火災報(後述する)や連動報(後述する)を受信する。
送信部24は、抵抗22と一対の電線41A,41Bとの間に電気的に接続されている。送信部24は、一対の電線41A,41Bを流れる電流を変化させることで、通信信号S1を子機1に送信する。具体的には、送信部24が印加部21から抵抗22に流れる電流を引き込むと、待機電圧Vt1が変化する。つまり、送信部24は、印加部21から抵抗22に流れる電流の引き込みにより、待機電圧Vt1を変化させることで、通信信号S1を子機1に送信する。
本実施形態の通信システム100では、制御部27は、送信部24を制御して待機電圧Vt1の電圧値を第1レベルV1と第2レベルV2(<V1)とで交互に切り替えることにより、通信信号S1を子機1に送信している(図4A参照)。
表示部25は、たとえばLED(Light Emitting Diode)や液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネセンスディスプレイ等を備えている。表示部25は、制御部27に制御されることで、子機1から受信した通信信号S2に含まれるデータに応じた内容を表示する。表示部25は、たとえば火災の発生や、火災の発生した階(フロア)を表示する。また、表示部25は、火災を検知した子機1の固有の識別情報(たとえば、アドレス)を取得できる場合は、当該子機1の設置場所を表示することも可能である。
制御部27は、マイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいが、メモリカードのような記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよい。
親機2は、上述したように印加部21から一対の電線41A,41B間に電圧を印加することにより、一対の電線41A,41Bに接続されている子機1を含め、通信システム100全体の動作用の電源として機能する。
さらに、親機2は、停電に際しても通信システム100の動作用の電源を確保できるように、蓄電池を用いた予備電源28をさらに備えている。親機2は、商用電源、自家発電設備等を主電源とする。印加部21は、電力の供給元を、主電源の停電時に主電源から予備電源28に自動的に切り替え、主電源の復旧時には予備電源28から主電源に自動的に切り替える。
<子機の構成>
子機1(通信装置10)は、図1に示すように、受信部11と、送信部12と、制御部13と、ダイオードブリッジ(Diode Bridge:DB)14と、電源部15と、センサ16と、記憶部17とを備えている。
ダイオードブリッジ14は、入力端に一対の電線41A,41Bが電気的に接続され、出力端に受信部11、送信部12、電源部15が電気的に接続されている。
電源部15は、一対の電線41A,41Bから電力を供給されることで子機1の動作用の電力を生成する。
センサ16は、たとえば煙の濃度の変化、温度の変化、一酸化炭素等のガス濃度の変化を検出することで、火災や煙の発生を検知する。センサ16の検知結果は、制御部13に入力される。
受信部11は、待機電圧Vt1の変化に基づいて、親機2から送信される通信信号S1を受信する。具体的には、親機2が一対の電線41A,41Bを流れる電流を引き込むと、抵抗22を流れる電流の電流値が変化し、待機電圧Vt1が変化する。受信部11は、この待機電圧Vt1に対応するダイオードブリッジ14の出力電圧Vr1の電圧値を検出することにより、親機2から送信される通信信号S1を受信する。
送信部12は、一対の電線41A,41Bに電気的に接続されている。送信部12は、一対の電線41A,41Bを流れる電流を変化させることで、通信信号S2を親機2に送信する。具体的には、送信部12が一対の電線41A,41Bに流れる電流を引き込むと、待機電圧Vt1が変化する。つまり、送信部12は、一対の電線41A,41Bに流れる電流の引き込みにより、一対の電線41A,41B間の電圧(待機電圧)Vt1を変化させることで、通信信号S2を親機2に送信する。
制御部13は、受信部11および送信部12を制御する。制御部13は、センサ16の出力に応じて電流の引き込み量を調節することで送信部12から親機2に通信信号S2を送信させたり、親機2からの通信信号S1を受信部11で受信させたりする。ここでは、制御部13はマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成とし、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより所望の機能を実現する。なお、プログラムは、予めメモリに書き込まれていてもよいが、メモリカードのような記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよい。
制御部13は、センサ16の出力(センサ値)を定期的に読み込み、センサ16の出力が第1基準値を超えると、火災と判断する。そして、制御部13は、送信部12を制御して一対の電線41A,41Bを流れる電流の引き込み量を調節することにより、待機電圧Vt1を火災報レベルに変化させる。これにより、制御部13は、火災報を親機2に通知する。
また、制御部13は、センサ16の出力が第2基準値(>第1基準値)を超えると、他装置を連動させると判断する。そして、制御部13は、送信部12を制御して一対の電線41A,41Bを流れる電流の引き込み量を調節することにより、待機電圧Vt1を連動報レベル(<火災報レベル)に変化させる。これにより、制御部13は、連動報を親機2に通知する。
また、制御部13は、送信部12を制御して、待機電圧Vt1の電圧値を第1レベルV1と第2レベルV2(<第1レベル)とで交互に切り替えることにより、親機2に通信信号S2を送信する。通信信号S2には、たとえば子機1単位で発報元を特定するための情報(識別情報)や、自動試験のための情報などが含まれる。なお、自動試験の項目としては、たとえば生存確認(キープアライブ)、子機1の自己診断等が含まれている。
記憶部17は、子機1に予め割り当てられている識別情報(たとえば、アドレス)を少なくとも記憶する。つまり、複数台の子機101,102,103…には、それぞれ固有の識別情報が割り当てられている。各識別情報は、複数台の子機101,102,103…の各々の設置場所(たとえば部屋番号)と対応付けられて親機2に登録される。
<通信信号の受信>
以下、子機1(通信装置10)による通信信号S1の受信について詳細に説明する。受信部11は、ダイオードブリッジ14の出力電圧Vr1の電圧値と閾値電圧Vs1の電圧値とを比較することにより、通信信号S1を受信して通信信号S1に応じた受信信号Rx1を出力する。具体的には、受信部11は、図4に示すように、出力電圧Vr1の電圧値が閾値電圧Vs1の電圧値を上回っていればローレベル(図4に示す「L」)の受信信号Rx1を出力する。また、受信部11は、出力電圧Vr1の電圧値が閾値電圧Vs1の電圧値以下であればハイレベル(図4に示す「H」)の受信信号Rx1を出力する。なお、受信部11は、出力電圧Vr1の電圧値が閾値電圧Vs1の電圧値を上回っていればハイレベル、出力電圧Vr1の電圧値が閾値電圧Vs1の電圧値以下であればローレベルの受信信号Rx1を出力する構成であってもよい。
そして、制御部13は、受信信号Rx1を処理することで、通信信号S1に含まれるデータを取得する。たとえば、制御部13は、通信信号S1のビット周期BT1(図4参照)ごとに受信信号Rx1をサンプリングすることで、受信信号Rx1を「0」,「1」の2値に変換してデータを取得することが考えられる。つまり、通信信号S1のビット周期BT1ごとに受信信号Rx1がローレベル、ハイレベル、ローレベル、ハイレベルと変化する場合、制御部13は、受信信号Rx1を「0101」の4ビットのデータとして取得する。
<通信信号の波形なまり>
ここで、本実施形態の通信システム100では、一対の電線41A,41Bの配線が長くなると、一対の電線41A,41Bの抵抗成分および容量成分(線間容量)が大きくなる。そして、これら一対の電線41A,41Bの抵抗成分および容量成分に起因して、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形(立ち上がり波形および立ち下がり波形)がなまる可能性がある。
たとえば、本実施形態の通信システム100において親機2から離れた位置にある子機1では、一対の電線41A,41Bの抵抗成分および容量成分により、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形がなまる(図5参照)。この場合、受信部11は、波形なまりの無い出力電圧Vr1が入力される場合と比較して、ハイレベルのパルス幅の短い受信信号Rx1を出力することになる。
このように出力電圧Vr1および通信信号S1に波形なまりが存在する場合、上記のように通信信号S1のビット周期BT1ごとに受信信号Rx1をサンプリングする手法を用いると、制御部13は、通信信号S1のデータを誤って取得する可能性がある。たとえば、通信信号S1に含まれるデータが4ビットの「0101」であると仮定する。そして、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形なまりにより、図6Aに示すような波形の受信信号Rx1を受信部11が出力すると仮定する。この場合、受信信号Rx1のハイレベルのパルス幅W1が、通信信号S1のビット周期BT1よりも長くなるので、制御部13は、1ビットの「1」を2ビットの「11」として誤って取得する可能性がある。
また、通信信号S1に含まれるデータが4ビットの「0110」であると仮定する。そして、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形なまりにより、図6Bに示すような波形の受信信号Rx1を受信部11が出力すると仮定する。この場合、受信信号Rx1のハイレベルのパルス幅W2が、通信信号S1のビット周期BT1とほぼ同じ長さになるので、制御部13は、2ビットの「11」を1ビットの「1」として誤って取得する可能性がある。
<判定期間>
そこで、本実施形態の子機1(通信装置10)では、制御部13は、以下のように構成されている。すなわち、制御部13は、第1判定期間T1(図2A参照)での受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視するように構成されている。また、制御部13は、第1判定期間T1とは異なる第2判定期間T2(図2A参照)での受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視するように構成されている。そして、制御部13は、これら第1判定期間T1および第2判定期間T2での判定結果により、通信信号S1に含まれるデータのビットを判定し、データを取得するように構成されている。
さらに、制御部13は、受信信号Rx1におけるスタートビットSB1のパルス幅W0に基づいて、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを設定するように構成されている。スタートビットSB1は、通信信号S1に含まれており、データの先頭に付加されている。
つまり、制御部13は、スタートビットSB1のパルス幅W0に基づき、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形なまりの度合いを推定する。そして、制御部13は、この波形なまりの度合いに基づいて、受信信号Rx1の立ち上がり・立ち下がりが生じると想定されるタイミングで第1判定期間T1および第2判定期間T2を設定する。
以下、子機1(通信装置10)の制御部13が、通信信号S1のデータを取得する処理について詳細に説明する。まず、制御部13は、受信部11から受信信号Rx1を入力されると、受信信号Rx1に含まれるスタートビットSB1のパルス幅W0を算出する。具体的には、制御部13は、スタートビットSB1が立ち上がる時刻t1から、スタートビットSB1が立ち下がる時刻t2までに要する時間を計時することで、スタートビットSB1のパルス幅W0を算出する(図2A参照)。
次に、制御部13は、このスタートビットSB1のパルス幅W0を用いて、次式(1),(2)により第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを算出する。次式(1),(2)の各々において、「n」は第1判定期間T1(または第2判定期間T2)の回数を表している。また、次式(1),(2)の各々において、「α」は通信信号S1のビット周期BT1の値、「β」は受信信号Rx1のスタートビットSB1のパルス幅W0の値、「γ」は閾値電圧Vs1の変動を考慮した許容誤差を表している。
n・α+(α−β)±γ…(1)
n・α−(α−β)±γ…(2)
たとえば、α=800〔μs〕、γ=300〔μs〕と仮定する。また、たとえば図2Aに示すように、出力電圧Vr1および通信信号S1に波形なまりが存在しないと仮定する。この場合、受信信号Rx1のスタートビットSB1のパルス幅W0は、通信信号S1のビット周期BT1と等しくなるので、β=800〔μs〕となる。このため、第1判定期間T1および第2判定期間T2は、いずれも800・n±300〔μs〕で表される。
つまり、上記の場合、1回目(n=1)の第1判定期間T1は、受信信号Rx1のスタートビットSB1の立ち下がり(または受信信号Rx1の立ち下がり)を始点として、500〜1100〔μs〕の間に設定される。また、2回目(n=2)の第1判定期間T1は、受信信号Rx1のスタートビットSB1の立ち下がり(または受信信号Rx1の立ち下がり)を始点として、1300〜1900〔μs〕の間に設定される。
同様に、1回目(n=1)の第2判定期間T2は、受信信号Rx1の立ち上がりを始点として、500〜1100〔μs〕の間に設定される。また、2回目(n=2)の第2判定期間T2は、受信信号Rx1の立ち上がりを始点として、1300〜1900〔μs〕の間に設定される。
一方、たとえば図2Bに示すように、出力電圧Vr1および通信信号S1に波形なまりが存在すると仮定した場合、受信信号Rx1のスタートビットSB1のパルス幅W0は、通信信号S1のビット周期BT1よりも短くなる(または長くなる)。ここでは、β=300〔μs〕であると仮定する。この場合、第1判定期間T1は、800・n+500±300〔μs〕で表され、第2判定期間T2は、800・n−500±300〔μs〕で表される。
つまり、上記の場合、1回目(n=1)の第1判定期間T1は、受信信号Rx1のスタートビットSB1の立ち下がり(または受信信号Rx1の立ち下がり)を始点として、1000〜1600〔μs〕の間に設定される。また、2回目(n=2)の第1判定期間T1は、受信信号Rx1のスタートビットSB1の立ち下がり(または受信信号Rx1の立ち下がり)を始点として、1800〜2400〔μs〕の間に設定される。
同様に、1回目(n=1)の第2判定期間T2は、受信信号Rx1の立ち上がりを始点として、0〜600〔μs〕の間に設定される。また、2回目(n=2)の第2判定期間T2は、受信信号Rx1の立ち上がりを始点として、800〜1400〔μs〕の間に設定される。
ここでは、第1判定期間T1は、スタートビットSB1の立ち下がり(または受信信号Rx1の立ち下がり)を始点として設定されているが、他のタイミングを始点として設定されていてもよい。たとえば、第1判定期間T1は、スタートビットSB1の立ち上がり(または受信信号Rx1の立ち上がり)を始点として設定されていてもよい。
そして、制御部13は、第1判定期間T1および第2判定期間T2を用いて、通信信号S1のデータのビットを判定し、データを取得する。たとえば、制御部13は、1回目(n=1)の第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち上がりを検出すると、1ビットの「0」と判定する。一方、制御部13は、1回目の第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち上がりを検出しない場合、2回目(n=2)の第1判定期間T1での受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視する。そして、制御部13は、当該期間にて受信信号Rx1の立ち上がりを検出すると、2ビットの「00」と判定する。つまり、制御部13は、n回目の第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち上がりを検出すると、「0」がnビット連続するデータと判定する。
制御部13は、第1判定期間T1での受信信号Rx1の立ち上がりを検出すると、この立ち上がりの時刻を始点として、次に第2判定期間T2での受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視する。そして、上記と同様に、制御部13は、n回目の第2判定期間T2で受信信号Rx1の立ち下がりを検出すると、「1」がnビット連続するデータと判定する。そして、制御部13は、第2判定期間T2での受信信号Rx1の立ち下がりを検出すると、この立ち下がりの時刻を始点として、次に第1判定期間T1での受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視する。
制御部13は、上記の処理を繰り返すことにより、通信信号S1のデータのビットを判定し、データを取得する。ここで、制御部13は、第1判定期間T1でのみ受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視するので、第1判定期間T1以外のタイミングでの受信信号Rx1の立ち上がりは、ノイズとして無視する。同様に、制御部13は、第2判定期間T2でのみ受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視するので、第2判定期間T2以外のタイミングでの受信信号の立ち下がりは、ノイズとして無視する。
以下、通信信号S1に含まれるデータが7ビットの「0010110」であると仮定した具体例を図2A,図2Bに示す。既に述べたように、図2Aは、出力電圧Vr1および通信信号S1に波形なまりが存在しないと仮定した場合を示し、図2Bは、出力電圧Vr1および通信信号S1に波形なまりが存在すると仮定した場合を示している。したがって、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングは、図2Aに示す場合と図2Bに示す場合とで互いに異なるので、図2Aに示す時刻t1〜時刻t20の値は、図2Bに示す時刻t1〜時刻t20の値と異なっている。
また、図2Bに示す場合では、時刻t8〜時刻t9の間に設定されるべき第2判定期間T2は、その始点が直前の第1判定期間T1の終点(時刻t6)よりも前になるため、ここでは時刻t6〜時刻t9の間に設定されている。同様に、時刻t14〜時刻t15の間に設定されるべき第2判定期間T2は、その始点が直前の第1判定期間T1の終点(時刻t12)よりも前になるため、ここでは時刻t12〜時刻t15の間に設定されている。
図2A,図2Bのいずれの場合においても、制御部13は、スタートビットSB1の終点(時刻t2)を始点とした1回目の第1判定期間T1(時刻t3〜時刻t4)では受信信号Rx1の立ち上がりを検出しない。そして、制御部13は、2回目の第1判定期間T1(時刻t5〜時刻t6)で受信信号Rx1の立ち上がりを検出する。つまり、制御部13は、この時点で2ビットの「00」を判定する。また、制御部13は、この受信信号Rx1の立ち上がりを始点(時刻t7)とした1回目の第2判定期間T2(図2Aにおける時刻t8〜時刻t9、図2Bにおける時刻t6〜時刻t9)で受信信号Rx1の立ち下がりを検出する。つまり、制御部13は、この時点で1ビットの「1」をさらに判定する。また、制御部13は、この受信信号Rx1の立ち下がりを始点(時刻t10)とした1回目の第1判定期間T1(時刻t11〜時刻t12)で受信信号Rx1の立ち上がりを検出する。つまり、制御部13は、この時点で1ビットの「0」をさらに判定する。
また、制御部13は、この受信信号Rx1の立ち上がりを始点(時刻t13)とした1回目の第2判定期間T2(図2Aにおける時刻t14〜時刻t15、図2Bにおける時刻t12〜時刻t15)では受信信号Rx1の立ち下がりを検出しない。そして、制御部13は、2回目の第2判定期間T2(時刻t16〜時刻t17)で受信信号Rx1の立ち下がりを検出する。つまり、制御部13は、この時点で2ビットの「1」をさらに判定する。そして、制御部13は、この受信信号Rx1の立ち下がりを始点(時刻t18)とした1回目の第1判定期間T1(時刻t19〜時刻t20)では受信信号Rx1の立ち下がりを検出しない。つまり、制御部13は、この時点で1ビットの「0」を判定する。
上記のようにして受信信号Rx1を処理することで、制御部13は、図2A,図2Bのいずれの場合においても、7ビットの「0010110」を通信信号S1に含まれるデータとして正しく取得することができる。
上述のように、本実施形態の子機1(通信装置10)では、制御部13は、第1判定期間T1および第2判定期間T2で受信信号Rx1の立ち上がり・立ち下がりの有無を監視することで、通信信号S1に含まれるデータのビットを判定している。また、制御部13は、受信信号Rx1のスタートビットSB1のパルス幅W0を算出することで、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを、出力電圧Vr1および通信信号S1の波形なまりに応じたタイミングに設定している。このため、本実施形態の子機1(通信装置10)では、通信信号S1に含まれるデータを誤って取得する可能性を低減することができる。
ところで、本実施形態の子機1(通信装置10)では、制御部13は、通信信号S1のスタートビットSB1のパルス幅W0に基づいて第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを設定しているが、他の構成であってもよい。たとえば、制御部13は、受信信号Rx1における判定したデータのビット幅W11に基づいて、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを更新する構成であってもよい。
以下、具体例について説明する。図7に示すように、制御部13は、スタートビットSB1の終点を始点とする第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち上がりを検出し、かつその後の第2判定期間T2で受信信号Rx1の立ち下がりを検出したと仮定する。この場合、制御部13は、受信信号Rx1が立ち上がる時刻t21から、受信信号Rx1が立ち下がる時刻t22までに要する時間を計時することで、判定したデータのビット幅W11を算出する。
そして、制御部13は、この判定したデータのビット幅W11を用いて、式(1),(2)により第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを更新する。図7では、更新された第1判定期間T1を「T11」、更新された第2判定期間T2を「T12」で示している。以下、制御部13は、判定したデータのビット幅を算出するごとに、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを更新する。
この構成では、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングが、データのビットを判定するごとに逐次更新されていくので、制御部13は、より正確に通信信号S1に含まれるデータを取得することができる。
また、本実施形態の子機1(通信装置10)は、以下の構成を備えていてもよい。すなわち、制御部13は、受信信号Rx1のうち所定のパルス幅よりも短いパルスを無視してデータのビットを判定するように構成されていてもよい。
以下、具体例について説明する。図8に示すように、パルス幅W12のノイズN1が出力電圧Vr1または通信信号S1に発生したと仮定する。すると、受信部11は、このノイズN1を反映した受信信号Rx1を出力する。
一方、制御部13では、第1判定期間T1において、このノイズN1の立ち上がりを受信信号Rx1の立ち上がりとして検出したと仮定する。すると、制御部13は、データのビットを判定する前に、この受信信号Rx1の立ち上がりを検出した時刻t31から、次に受信信号Rx1が立ち下がる時刻までを計時する。ここでは、制御部13は、時刻t32において、ノイズN1の立ち下がりを受信信号Rx1の立ち下がりとして検出する。
そして、制御部13は、時刻t31から時刻t32までに要する時間(つまり、ノイズN1のパルス幅W12)が所定のパルス幅よりも短ければ、これら受信信号Rx1の立ち上がり・立ち下がりをノイズN1によるパルスとみなして無視する。つまり、制御部13は、ノイズN1をフィルタリングして、通信信号S1に含まれるデータのビットを判定する。
ここでは、第1判定期間T1においてノイズN1の立ち上がりを検出した場合について説明したが、第2判定期間T2においてノイズN1の立ち下がりを検出した場合にも、制御部13は上記と同様の処理を実行する。
この構成では、出力電圧Vr1または通信信号S1にノイズN1が発生したとしても、制御部13は、ノイズN1の影響を受けることなく、通信信号S1に含まれるデータのビットを判定することができる。
また、本実施形態の子機1(通信装置10)は、以下の構成を備えていてもよい。すなわち、制御部13は、受信信号Rx1の変化(立ち上がりまたは立ち下がり)を検出してから所定の時間T3を計時しても受信信号Rx1の次の変化を検出できない場合、待機電圧Vt1の変化を通信信号S1として取得しないように構成されていてもよい。
この構成では、通信信号S1は、マンチェスタ符号化されていることを前提とする。つまり、受信部11は、図9Aに示すように、マンチェスタ符号化された受信信号Rx1を出力する。
ここで、マンチェスタ符号化された受信信号Rx1は、「0」または「1」が連続する場合でも、ローレベルからハイレベル、またはハイレベルからローレベルに必ず遷移する。したがって、このような受信信号Rx1において、たとえばローレベルまたはハイレベルの期間が3ビットに相当する長さ以上続く場合、通信エラーが発生していると考えられる。
そこで、制御部13は、たとえば図9Bに示すように、時刻t41において受信信号Rx1の変化(立ち下がり)を検出すると、この時刻t41から所定の時間T3を計時する。そして、制御部13は、所定の時間T3が経過した時刻t42になっても受信信号Rx1の次の変化(立ち上がり)を検出しない場合、待機電圧Vt1の変化を通信信号S1として取得しない。
この構成では、制御部13は、何らかの通信エラーが発生している場合に、待機電圧Vt1の変化を通信信号S1として取得しないので、通信信号S1を誤って取得するのを防止することができる。その他、この構成では、他の子機1が火災報または連動報を親機2に通知することで待機電圧Vt1が火災報レベルまたは連動報レベルに変化する場合にも、この待機電圧Vt1の変化を通信信号S1として誤って取得するのを防止することができる。
なお、上記の説明では、受信信号Rx1がローレベルからハイレベルに遷移する状態を「1」、ハイレベルからローレベルに遷移する状態を「0」としているが、逆であってもよい。つまり、受信信号Rx1がハイレベルからローレベルに遷移する状態を「1」、ローレベルからハイレベルに遷移する状態を「0」としてもよい。
ところで、本実施形態の子機1(通信装置10)では、制御部13は、第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視し、第2判定期間T2で受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視しているが、他の構成であってもよい。たとえば、制御部13は、第1判定期間T1で受信信号Rx1の立ち下がりの有無を監視し、第2判定期間T2で受信信号Rx1の立ち上がりの有無を監視する構成であってもよい。
また、本実施形態の通信システム100では、子機1が通信装置10であるが、親機2が通信装置10であってもよいし、子機1および親機2のいずれもが通信装置10であってもよい。親機2が通信装置10である場合、親機2の受信部23は、通信信号S2を受信して通信信号S2に応じた受信信号を出力する。そして、親機2の制御部27は、この受信信号の立ち上がり・立ち下がりの有無をそれぞれ第1判定期間T1および第2判定期間T2で監視することで、通信信号S2に含まれるデータのビットを判定し、データを取得する。また、制御部27は、この受信信号のスタートビットSB1のパルス幅W0に基づいて、第1判定期間T1および第2判定期間T2の各々のタイミングを設定する。
なお、親機2の受信部23および制御部27の動作は、それぞれ子機1の受信部11および制御部13の動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。
1 子機
2 親機
10 通信装置
11 受信部
13 制御部
41A,41B 一対の電線
100 通信システム
Rx1 受信信号
S1 通信信号
SB1 スタートビット
T1 第1判定期間
T2 第2判定期間
T3 所定の時間
Vt1 電圧(待機電圧)
W0 パルス幅
W11 ビット幅

Claims (6)

  1. 一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線間に印加される電圧の変化により送信される通信信号を受信して前記通信信号に応じた受信信号を出力する受信部と、
    第1判定期間での前記受信信号の立ち上がりの有無を監視し、かつ前記第1判定期間とは異なる第2判定期間での前記受信信号の立ち下がりの有無を監視することで、前記通信信号に含まれるデータのビットを判定し、前記データを取得する制御部とを備え、
    前記通信信号は、前記データの先頭に付加されるスタートビットを含み、
    前記制御部は、前記受信信号における前記スタートビットのパルス幅に基づいて、前記第1判定期間および前記第2判定期間の各々のタイミングを設定することを特徴とする通信装置。
  2. 一対の電線に電気的に接続され、前記一対の電線間に印加される電圧の変化により送信される通信信号を受信して前記通信信号に応じた受信信号を出力する受信部と、
    第1判定期間での前記受信信号の立ち下がりの有無を監視し、かつ前記第1判定期間とは異なる第2判定期間での前記受信信号の立ち上がりの有無を監視することで、前記通信信号に含まれるデータのビットを判定し、前記データを取得する制御部とを備え、
    前記通信信号は、前記データの先頭に付加されるスタートビットを含み、
    前記制御部は、前記受信信号における前記スタートビットのパルス幅に基づいて、前記第1判定期間および前記第2判定期間の各々のタイミングを設定することを特徴とする通信装置。
  3. 前記制御部は、前記受信信号における判定した前記データのビット幅に基づいて、前記第1判定期間および前記第2判定期間の各々のタイミングを更新することを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記受信信号のうち所定のパルス幅よりも短いパルスを無視して前記データのビットを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記通信信号はマンチェスタ符号化され、
    前記制御部は、前記受信信号の変化を検出してから所定の時間を計時しても前記受信信号の次の変化を検出できない場合、前記一対の電線間に印加される電圧の変化を前記通信信号として取得しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信装置である子機と、
    前記一対の電線に電気的に接続され、前記子機に対して前記通信信号を送信する親機とを備えることを特徴とする通信システム。
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