JP2003298663A - データ通信装置およびデータ通信方法 - Google Patents

データ通信装置およびデータ通信方法

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JP2003298663A
JP2003298663A JP2002102382A JP2002102382A JP2003298663A JP 2003298663 A JP2003298663 A JP 2003298663A JP 2002102382 A JP2002102382 A JP 2002102382A JP 2002102382 A JP2002102382 A JP 2002102382A JP 2003298663 A JP2003298663 A JP 2003298663A
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Shinichi Nakajima
信一 中島
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受信装置間の基準クロック時間にずれがあ
る場合や、データ送信中にデータビット長が変化した場
合でも、正常にデータ受信することが可能なデータ通信
装置およびデータ通信方法を提供すること。 【解決手段】 データをシリアル通信で送受信するデー
タ通信装置であって、データの正当性を判断する信号識
別データを付した、1データ送信単位であるデータフレ
ームを受信するデータ受信部と、上記データ受信部が受
信したデータフレームの上記信号識別データから、単位
ビット時間を求め、受信信号の値が変化するまでの時間
を測定し、測定した時間を単位ビット時間で除算するこ
とで、受信した信号ビットの数を判定する信号ビット数
判定部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル通信にお
けるデータの送受信装置および送受信方法に関し、特
に、データビット長に変化のあるシリアル通信信号であ
っても、受信エラー率の低減を容易に行えるようにし
た、シリアル通信におけるデータの送受信装置および送
受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアル通信装置(送信する場合
はデータ送信装置ともいい、受信する場合はデータ受信
装置ともいう)は、例えば、電子機器内に設けられた中
央処理ユニットと複数の電気ユニットとの間でデータの
通信をシリアルで行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
送信装置側から送信するデータビットのビット幅を決定
する基準クロック時間と、データ受信装置側で受信する
データビットのビット幅を決定する基準クロック時間と
の間に誤差がある場合、またはデータ送信装置とデータ
受信装置との間の距離が長く、データ送信の途中で、信
号のビット幅が間延びしてしまう場合、データ送信装置
側が正しいデータを送信しているにも関わらず、データ
受信装置側では、受信したデータを解析した結果、間違
ったデータが送信されてきたと判断し、受信エラーとな
ってしまう場合があり、両装置間における通信の信頼性
低下をまねくという問題点がある。
【0004】本発明は、送信するデータ信号の先頭に、
信号の開始位置であることと正しいデータ形式の信号で
あることを示すヘッダー部を設け、ヘッダー部の受信時
間を測定し、ヘッダー部の受信時間から単位データビッ
ト時間を算出し、算出した単位データビット時間を用い
て、ヘッダー部の後に続けて受信するデータ本体部分の
ビットの数を判定することで、送受信装置間の基準クロ
ック時間にずれがある場合や、データ送信中にデータビ
ット長が変化した場合でも、正常にデータ受信すること
が可能なデータ通信装置およびデータ通信方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、下記のような構成を採用した。信号のシリ
アル通信に関して、1データ送信単位であるデータフレ
ームに、特定の信号識別データを設け、その信号識別デ
ータで、受信するデータの正当性を判定する、データ送
受信方式において、信号識別データの受信時間から、単
位ビット時間を求め、受信信号の値が変化するまでの時
間を測定し、測定した時間を単位ビット時間で割ること
で、受信した信号ビットの数を判定する。
【0006】さらに、受信データにノイズフィルタをか
けて、信号識別データの受信時間の測定精度を高める処
理を追加して持たせ、単位データビット長の変化に対応
した送受信を可能とすることを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明の一態様によれば、本発
明のデータ通信装置は、データをシリアル通信で送受信
するデータ通信装置であって、データの正当性を判断す
る信号識別データを付した、1データ送信単位であるデ
ータフレームを受信するデータ受信部と、上記データ受
信部が受信したデータフレームの上記信号識別データか
ら、単位ビット時間を求め、受信信号の値が変化するま
での時間を測定し、測定した時間を単位ビット時間で除
算することで、受信した信号ビットの数を判定する信号
ビット数判定部とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明のデータ通信装置は、受信デ
ータのノイズを除去するノイズフィルタ部とをさらに備
えることが望ましい。また、本発明の一態様によれば、
本発明のデータ通信装置は、上記データ通信装置に対し
て、データの正当性を判断する信号識別データを付し
た、1データ送信単位であるデータフレームを送信する
データ送信部を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1乃至図12を参照しながら詳細に説明する。
【0010】まず、図1乃至図7を用いて本発明の第1
の実施の形態について説明する。図1は、本発明を適用
したデータ通信装置の基本構成を説明するための図であ
る。
【0011】図1において、データ通信装置(データ送
信装置)1と他のデータ通信装置(データ受信装置)2
とは、シリアルケーブル等のデータ伝送路3で接続され
ている。
【0012】データ送信装置1は、データ信号の先頭に
ヘッダー部を追加する機能を付加したデータ送信処理部
11と、データ伝送路3へデータを送信する送信ポート
12とを備える。また、データ受信装置2には、ヘッダ
ー部が追加されたデータ信号を解析する処理を実行する
データ受信処理部21と、データ伝送路3からデータを
受信する受信ポート22とを備える。
【0013】データ送信処理部11およびデータ受信処
理部21は、ファームウェア又は電子回路等のハードウ
ェアとして実現する。またこれらデータ送信装置1とデ
ータ受信装置2間で双方向通信を行う場合は、データ送
信装置1がデータ受信処理部21を備え、データ受信装
置2がデータ送信処理部11を備えても良い。
【0014】図2は、データフレームの構造を説明する
ための信号波形図である。データ送信装置1は、データ
送信装置1に搭載されている基準クロックに同期させた
り、タイマを使用したりして、一定時間間隔のタイミン
グに合わせて、送信データのビット値を切り換えて、デ
ータ送信を実行する。ここでは一回に送信するデータの
先頭ビットから最後のビットまでをデータフレームと呼
ぶ。またデータフレームであることを識別するために、
先頭ビットからあらかじめ取り決められたビットまで
を、データフレームのヘッダー部と呼ぶ。データフレー
ムのヘッダー部の次のビット以降の、本来送信する対象
となるデータビットの集まりをデータ部と呼ぶ。
【0015】例えば、“10000000000101
1001001”というビットで構成されたデータフレ
ームがあり、先頭ビットから12ビットまでをヘッダー
部と取り決めた場合、“100000000001”が
ヘッダー部を表すビットであり、“01100100
1”がデータ部を表すビットである。
【0016】データ受信装置2は、ヘッダー部の受信を
確定した時点で、データ送信装置1からデータフレーム
が送信されていることを判定し、データ部の受信・解析
処理を実行する。
【0017】ヘッダー部のビット長やビットパターン
は、各々の装置に都合の良いように取り決めて構わな
い。しかし、データ部中にヘッダー部と同じビットパタ
ーンが存在した場合、データ部中に存在するヘッダー部
と同じビットパターンを、ヘッダー部と誤判定してしま
い、受信エラーとなる場合がある。ヘッダー部のビット
パターンの選択は、データ部に決して現れないビットパ
ターンを選択することが望ましい。ここでは、ヘッダー
部として先に挙げた例“100000000001”を
用いて説明を行う。
【0018】また、データフレームが送信されていない
間、信号レベルは常にローレベル又はハイレベルで一定
であるとする。ここでは、ローレベルの信号がビット0
を表すものとし、ハイレベルの信号がビット1を表すも
のとし、未送信時はビット0で一定であるとして説明を
行う。
【0019】図3は、データ受信処理の状態遷移を説明
するための図である。データ受信処理においては、ヘッ
ダー待ち状態とヘッダー検出状態とデータ受信状態との
各状態が遷移している。
【0020】データ受信装置2は、一定の時間間隔で、
受信ポート状態のサンプリングを行う。サンプリング値
は0と1の2値を取るものとする。サンプリングの時間
間隔はデータの取りもらしがないように、単位ビットを
送信する時間以下が望ましい(図4参照)。データフレ
ームを受信していない時の、データ受信装置側の状態を
ヘッダー待ち状態と呼ぶ。
【0021】データ送信装置1から、データフレームが
送信された後、まずデータ受信装置2は、信号レベルが
ローレベルからハイレベルに変化する個所(立上りエッ
ジという)を、受信ポートのサンプリング値から検出す
る。ここでは、検出した個所を、ヘッダー開始エッジと
呼び、これ以降のデータ受信装置側の状態をヘッダー検
出状態と呼ぶ。
【0022】ヘッダー検出状態へ移行した後、ヘッダー
開始エッジからヘッダー部の最後尾(図5参照)まで、
ヘッダー部全体を受信するまでの時間を測定する。この
測定した時間を、ヘッダー検出時間と呼ぶ。ヘッダー検
出時間は、実際にヘッダー部全体を受信するのに要した
実時間を測定する等、様々な方法が考えられるが、ここ
ではヘッダー開始エッジからヘッダー部の最後尾を受信
するまでに、受信ポートから取得したサンプリング値の
カウント数をヘッダー検出時間とする方法で説明する。
ヘッダー検出時間をヘッダー部のビット数で割った値
が、データ受信装置2で基準とする単位ビットの受信時
間となる。この時間を1ビット時間と呼び、図5に示し
た例では、62÷12=5.16となる。そして、ヘッ
ダー部の最後尾を検出した後、これ以降のデータ受信装
置2の状態をデータ部受信状態と呼ぶ。
【0023】データ部受信状態へ移行した後、サンプリ
ング値が0から1、1から0への変化、又は1から0、
0から1へ変化、すなわち、立上り−立下りエッジ又は
立下り−立上りエッジ間の受信時間を測定する。エッジ
間の受信時間の測定はヘッダー部と同様に、実時間を測
定しても良いが、ここではエッジ間のサンプリング値の
カウント数を測定時間とする。エッジ間の受信時間を1
ビット時間で割った値が、エッジ間で連続する信号ビッ
トの数であり、エッジ間で連続して取得したサンプリン
グ値の値がビット値となる。
【0024】例えば、1ビット時間を5.16サンプリ
ング分の時間とし、立下りエッジからサンプリング値0
を連続して11個取得し、その後立上りエッジを見つけ
た場合、連続して取得したサンプリング値の数11を、
1ビット時間で割った値2が、その立下り−立上りエッ
ジ間に受信したデータビット数である。この例のよう
に、1ビット時間で割った値が整数でない場合、四捨五
入しても良いし、切り捨て又は切り上げを行っても良
い。ビット値はエッジ間に取得したサンプリング値の値
0である(図6中の参照)。
【0025】また、1ビット時間を5.16サンプリン
グ分の時間とし、立上りエッジからサンプリング値1を
連続して5個取得し、その後立下りエッジを見つけた場
合、連続して取得したサンプリング値の数5を1ビット
時間で割った値1が、その立上り−立下りエッジ間に受
信したデータビット数であり、ビット値はエッジ間に取
得したサンプリング値の値1である(図6中の参
照)。
【0026】以降、データフレームの最後尾ビットの値
を確定するまで、上記処理を継続する。そして、データ
フレームの最後尾ビットの受信判定は、あらかじめ取り
決めたビット数を受信した時点又はビット数以上を受信
した時点とする。全データフレームの信号ビットを受信
した時点で、データ部受信状態における処理は終了とな
る。データ受信装置2の状態は、ヘッダー待ち状態へ移
行し、次のヘッダー開始エッジが検出されるまで待ち続
ける。
【0027】図7は、本発明におけるデータ受信処理の
流れを示すフローチャートである。まず、ステップS7
1において、データ受信装置2は、一定の時間間隔で、
受信ポート状態のサンプリング(サンプリング値は0と
1の2値)を行う。
【0028】そして、ステップS72において、図3を
用いて説明したように、ヘッダー待ち状態であるか、ヘ
ッダー検出状態であるか、データ部受信状態であるかを
判断する。より具体的には、以下のようにして判断す
る。
【0029】ステップS73において、ヘッダー開始エ
ッジがあるか否かを判断し、ないと判断された場合(N
o)は、待ち状態(ヘッダー待ち状態)を繰り返し、あ
ると判断された場合(Yes)は、ヘッダー検出状態へ
移行する(ステップS74)。
【0030】ステップ75において、ヘッダー最後尾エ
ッジがあるか否かを判断し、ないと判断された場合(N
o)は、ステップS76において、受信ポートのサンプ
リング値の個数をカウントする。他方、あると判断され
た場合(ステップS75:Yes)は、ステップS77
において、1ビット時間を算出した後、データ部受信状
態へ移行する(ステップS78)。
【0031】ステップS79において、全データの受信
が完了したか否かを判断し、完了したと判断された場合
(No)は、ヘッダー待ち状態へ移行する(ステップS
80)。他方、完了していないと判断された場合(ステ
ップS79:Yes)は、ステップS81において、立
上りエッジ・立下りエッジが存在するか否かを判断す
る。
【0032】ステップS81で存在しないと判断された
場合(No)は、ステップS82において、受信ポート
のサンプリング値の個数をカウントする。他方、存在す
ると判断された場合(ステップS81:Yes)は、ス
テップS83でビット数を計算する。
【0033】次に、図8及び図9を用いて本発明の第2
の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の
形態では、電源投入時に行われる、データ通信装置(デ
ータ送信装置1、データ受信装置2)間の初期通信処理
において、受信データのビット判定の基準となる1ビッ
ト時間を決定することで、データ送信装置1とデータ受
信装置2間の、単位ビットの送信時間幅を決定する基準
クロックの誤差を吸収し、基準クロックの誤差を原因と
する通信エラーを低減する例を説明する。
【0034】データ送信装置1は、電源投入後、初期通
信データを送信する前に、信号レベルを一定にする。こ
こではローレベル(ビット0)で一定であるとする。図
8は、データ送信装置1とデータ受信装置2との間の通
信シーケンスを示す図である。
【0035】データ送信装置1は、データ送信可能状態
になった時、初期通信データフレームをデータ受信装置
2へ送信する。この時、データ受信装置2が電源投入
後、受信可能状態になっているかどうか不明であるの
で、データ送信装置1は、一定時間の間、一定回数又は
データ受信装置2からの応答を受けるまで、初期通信デ
ータフレームを送信し続ける(図8中の参照)。
【0036】データ受信装置2は、電源投入後、データ
受信可能状態になった時、ヘッダー待ち状態で、ヘッダ
ー開始エッジが検出されるのを待ち、一定時間間隔で受
信ポートの入力値をサンプリングする。そして、データ
受信装置2は、サンプリング値がビット0からビット1
に変化した位置を、ヘッダー開始エッジとして、ヘッダ
ー検出状態へ移行する。
【0037】ヘッダー検出状態において、データ受信装
置2がヘッダー最後尾ビットを検出した場合、ヘッダー
開始エッジからヘッダー最後尾ビットまでを受信するま
でに取得した、受信ポートのサンプリング値(ヘッダー
検出時間)を、ヘッダー部ビット数で割ることで、初期
通信データのヘッダー部から1ビット時間を求める(図
8中の参照)。
【0038】その後、同様の手順で所定回数、初期通信
データのヘッダー部から1ビット時間を求める。上記所
定回数分の1ビット時間が求められた後、これらの1ビ
ット時間の平均値を算出する。求められた1ビット時間
の平均値を、データ受信側処理が使用する1ビット時間
とする。以降のデータ受信処理では、この1ビット時間
を使用する。
【0039】1ビット時間が確定した後、データ受信装
置2は、データ送信装置1に対して、初期通信データの
正常受信ができたことを示す応答を返信する(図中の
参照)。
【0040】そして、データ送信装置1は、データ受信
装置2からの初期通信データに対する応答を受信した
後、初期通信データの送信を停止し、通常動作時のデー
タ送信処理を開始する(図8中の参照)。
【0041】図9は、第2の実施の形態におけるデータ
受信装置2の初期通信処理の流れを示すフローチャート
である。まず、ステップS91において、データ受信装
置2は、データ送信装置1からの送信信号を受信可能か
否かを判断する。
【0042】受信可能な状態になったら、ステップS9
2において、ヘッダー部の受信処理を行い、ステップS
93において、1ビット時間を取得する。ステップS9
4において、ヘッダー部の受信を所定回数終了したか
(n回受信したか)否かを判断し、受信した場合(Ye
s)は、ステップS95において、1ビット時間を決定
(算出)する。
【0043】そして、ステップS96において、データ
受信装置2は、データ送信装置1へ応答を送信する。な
お、データ受信処理の流れについては、図7に示したフ
ローチャートと同様である。
【0044】上述の結果、装置電源投入後の初期通信に
おいて、実際に送信データのヘッダー部から算出した1
ビット時間を使用することで、データ送信装置1とデー
タ受信装置2との間における、単位ビットの時間幅を決
定する基準クロックの誤差を吸収することが可能とな
り、これらデータ送信装置1とデータ受信装置2との間
の基準クロックの誤差による通信エラーの発生を低減す
ることができる。
【0045】次に、図10を用いて本発明の第3の実施
の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態で
はデータ送信中に、単位ビットの送信時間幅が間延びし
てしまった場合でも、データフレームを一回受信する毎
に、1ビット時間を更新することで、常時データ受信装
置2が正しくデータを受信できる例について説明する。
【0046】データ受信処理の流れは図7に示したフロ
ーチャートと同様である。本発明の第3の実施の形態で
は、データ送信装置1の単位ビットの送信時間幅を5m
sec(ミリ秒)とし、データ受信装置2の受信ポート
のサンプリング間隔を1msecとする。
【0047】まず、データ送信装置1は、データ受信装
置2に対してデータ送信を行なうが、正しく1ビット5
msecの時間幅でデータ送信を行ったものとする。デ
ータ受信装置2では、データ送信中に発生したデータビ
ット長の変化により、データ送信装置1が正しく送信し
たデータフレームを、1ビット当たり6msecの時間
幅のデータとして受信したとする(図10参照)。
【0048】データ送信装置1から、データフレームが
送信された後、まずデータ受信装置2は、ヘッダー開始
エッジを検出し、ヘッダー検出状態へ移行する。ここで
はヘッダー部のビットパターンを“100000000
001”の12ビットとして説明する。
【0049】データ受信装置2が、全ヘッダー部を受信
するのに要する時間は、12ビット×6msec=72
msecとなる。本来は12ビット×5msec=60
msecである。ヘッダー開始エッジから5msec幅
でヘッダー部のビット値判定を行った場合、先頭から1
2ビット目の値は本来ビット1であるはずが、ビット0
と誤判定してしまい、受信エラーとなってしまう(図1
0中の参照)。
【0050】そこで、ヘッダー検出状態へ移行した後、
ヘッダー検出時間を測定する。この時、ヘッダー検出時
間を測定した後、ヘッダー検出時間をヘッダー部ビット
数で割り、新しい1ビット時間を算出する。算出した
後、データ部受信状態へ移行する(図10中の参
照)。
【0051】そして、データ部受信状態へ移行した後、
立下りエッジと立上りエッジ間の時間、又は立上りエッ
ジと立下りエッジ間の時間を測定する。測定した時間
を、新たに算出した1ビット時間で割ることで、エッジ
間で連続する信号ビットの数が確定できる。データフレ
ームの最後尾ビットの値を確定するまで、上記処理を継
続する。
【0052】以降、データ送信装置1からデータフレー
ムが送信され、データ受信装置2でヘッダー検出時間を
測定する度に、1ビット時間を更新していく。上述の処
理の結果、装置稼働中に、装置の動作状態やデータ伝送
路の状態により、データビットに間延びが生じた場合で
も、データフレームを受信する度に、ビット判定の基準
となる1ビット時間を更新するので、常に正常なデータ
受信が可能となる。
【0053】次に、図11及び図12を用いて本発明の
第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実
施の形態では、受信ポートのサンプリングを行う際、ノ
イズフィルタをかけることで、信号にノイズが混じり易
い装置や動作環境でも、正常なデータ受信が行える例を
説明する。
【0054】上述の各実施の形態においては、受信ポー
トのサンプリング値から、受信信号の立上りエッジと立
下りエッジとの間の時間を測定し、測定した時間を1ビ
ット時間で割ることで、受信したビット数を判定する。
そのため、信号にノイズが混じり易い装置や動作環境で
は、受信信号の立上りエッジと立下りエッジとが頻繁に
検出されてしまい、正常な受信が行えなくなる場合があ
る(図11中の参照)。
【0055】そこで、受信ポートのサンプリングを行っ
た時、サンプリング値に、ノイズフィルタをかける。ノ
イズフィルタはメディアンフィルタなど、良く知られた
もので構わない(図11中の参照)。
【0056】すると、ノイズフィルタをかけることによ
り、サンプリング値から、本来の送信データの立下り・
立上りエッジだけを抽出することが可能となり、正常に
受信信号のエッジ間の時間測定が行えるようになる(図
11中の参照)。
【0057】以降の処理は、上述の第1乃至第3の実施
の形態と同様である。図12は、第4の実施の形態にお
けるデータ受信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【0058】まず、ステップS121において、第1の
実施の形態と同様、データ受信装置2は、一定の時間間
隔で、受信ポート状態のサンプリング(サンプリング値
は0と1の2値)を行う(図7のステップS71参
照)。
【0059】そして、ステップS121において、受信
ポートのサンプリングを行った時、サンプリング値に、
ノイズフィルタをかける。続くステップS123乃至S
134のそれぞれは、図7のステップS72乃至S83
のそれぞれと同様であるので説明は省略する。
【0060】上述の処理の結果、受信ポートのサンプリ
ング処理にノイズフィルタ処理を追加し、サンプリング
値に含まれたノイズの影響を除去することで、受信信号
にノイズが混じり易い装置や動作環境でも、正常なデー
タ受信を行うことができる。
【0061】以上、本発明の実施の形態を、図面を参照
しながら説明してきたが、本発明は、以上に述べた実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内で種々の構成または形状を取ることが出来
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、送信する信号の先頭に、信号の開始位置を示すヘッ
ダー部を設け、ヘッダー部の受信時間を測定し、ヘッダ
ー部の受信時間から単位ビット時間を算出し、算出した
単位ビット時間を用いて、ヘッダー部の後に続けて受信
するデータ本体部分のビットの数を判定することで、送
受信装置間の基準クロック時間にずれがある場合や、デ
ータ伝送中にデータビット長の変化があった場合でも、
正常にデータ受信が可能となるので、装置間データ通信
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ通信装置の基本構成を
説明するための図である。
【図2】データフレームの構造を説明するための信号波
形図である。
【図3】データ受信処理の状態遷移を説明するための図
である。
【図4】データフレーム中のビットデータと受信ポート
のサンプリング値との対応関係を示す信号波形図であ
る。
【図5】ヘッダー部から1ビット時間を算出する方法を
説明するための信号波形図である。
【図6】データ部のビットデータの数を判定する方法を
説明するための信号波形図である。
【図7】本発明におけるデータ受信処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図8】データ送信装置1とデータ受信装置2との間の
通信シーケンスを示す図である。
【図9】第2の実施の形態におけるデータ受信装置2の
初期通信処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態を説明するための信号波形
図である。
【図11】第4の実施の形態を説明するための信号波形
図である。
【図12】第4の実施の形態におけるデータ受信処理の
流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ送信装置 2 データ受信装置 3 データ伝送路 11 データ送信処理部 12 送信ポート 21 データ受信処理部 22 受信ポート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをシリアル通信で送受信するデー
    タ通信装置において、 データの正当性を判断する信号識別データを付した、1
    データ送信単位であるデータフレームを受信するデータ
    受信部と、 前記データ受信部が受信したデータフレームの前記信号
    識別データから、単位ビット時間を求め、受信信号の値
    が変化するまでの時間を測定し、測定した時間を単位ビ
    ット時間で除算することで、受信した信号ビットの数を
    判定する信号ビット数判定部と、 を備えたことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 受信データのノイズを除去するノイズフ
    ィルタ部と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデータ通信装
    置に対して、データの正当性を判断する信号識別データ
    を付した、1データ送信単位であるデータフレームを送
    信するデータ送信部を備えたことを特徴とするデータ通
    信装置。
  4. 【請求項4】 データをシリアル通信で送受信するデー
    タ通信装置におけるデータ通信方法であって、 データの正当性を判断する信号識別データを付した、1
    データ送信単位であるデータフレームを受信し、 前記受信したデータフレームの前記信号識別データか
    ら、単位ビット時間を求め、受信信号の値が変化するま
    での時間を測定し、測定した時間を単位ビット時間で除
    算することで、受信した信号ビットの数を判定すること
    を特徴とするデータ通信方法。
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