JP6433791B2 - 釣り用リール - Google Patents

釣り用リール Download PDF

Info

Publication number
JP6433791B2
JP6433791B2 JP2015004675A JP2015004675A JP6433791B2 JP 6433791 B2 JP6433791 B2 JP 6433791B2 JP 2015004675 A JP2015004675 A JP 2015004675A JP 2015004675 A JP2015004675 A JP 2015004675A JP 6433791 B2 JP6433791 B2 JP 6433791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
predetermined time
time interval
notification
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016129501A (ja
Inventor
俊作 浅賀
俊作 浅賀
崇 米虫
崇 米虫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2015004675A priority Critical patent/JP6433791B2/ja
Priority to KR1020150126747A priority patent/KR102467188B1/ko
Priority to TW104137011A priority patent/TWI664901B/zh
Priority to CN201510884393.1A priority patent/CN105766835B/zh
Publication of JP2016129501A publication Critical patent/JP2016129501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6433791B2 publication Critical patent/JP6433791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/015Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; CARE OF BIRDS, FISHES, INSECTS; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K89/00Reels
    • A01K89/01Reels with pick-up, i.e. with the guiding member rotating and the spool not rotating during normal retrieval of the line

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)

Description

本発明は、リール、特に、釣り糸を前方に繰り出し可能な両軸受リールに関する。
手巻きの釣り用リールでは、ハンドルを糸巻き取り方向に回転させて釣り糸を巻き取る。この巻取時に巻き上げ速度が変動すると、針から魚が外れる等の不具合が発生し、釣果に影響を与えるおそれがある。また、いわゆる「鯛ラバ釣」等と呼ばれる、疑似餌を用いた釣法では一定速度を保てないと釣果が上がらないと言われている。そこで、巻き上げ速度の目安を音で報知するペースメーカーが従来知られている。従来のペースメーカーは、釣り竿に装着され、開始ボタンをオンすると、所定時間間隔でランプを点灯するとともにアラームが作動する。これによって、釣り人は、所定時間間隔でハンドルを回しやすくなる。
特開平3−138597号公報
従来のペースメーカーでは、ペースメーカーを釣り竿に装着し、さらに開始ボタンを操作しないと、所定時間間隔ごとに報知動作を行えない。しかも、繰り出しのときにはオフ操作を行い、巻き取り開始ごとに開始ボタンを操作しなければならず操作が煩わしい。
本発明の課題は、釣りを行う場合の所定時間間隔の報知動作を容易に開始できるようにすることにある。
本発明に係る釣り用リールは、釣り糸を前方に繰り出し可能なリールである。釣り用リールは、リール本体と、ハンドルと、回転体と、糸巻用のスプールと、報知部と、回転検出部と、制御部と、を備える。ハンドルは、リール本体に回転自在に設けられる。回転体は、ハンドルの回転に連動して少なくとも糸巻き取り方向に回転する。報知部は、所定時間間隔を報知動作可能である。回転検出部は、ハンドルの糸巻き取り方向の回転を検出して信号を出力する。制御部は、回転検出部の出力を受けて、所定時間間隔で報知部の報知動作を開始させる。
この釣り用リールでは、ハンドルが糸巻き取り方向に回転すると回転体が回転し、釣り糸がスプールに巻き取られる。ハンドルが糸巻き取り方向に回転すると、回転検出部がハンドルの糸巻き取り方向の回転を検出して信号を出力する。制御部は、回転検出部がハンドルの糸巻き取り方向の回転を検出すると、報知部の所定時間間隔の報知動作を開始させる。ここでは、ハンドルの糸巻き取り動作に連動して、所定時間間隔の報知動作が開始されるので、報知開始のための操作が不要になり、釣りを行う場合の所定時間間隔の報知動作を容易に開始できるようになる。
釣り用リールは、両軸受リールであり、回転体は、スプールであってもよい。この場合には、両軸受リールにおいて、釣りを行う場合の所定時間間隔の報知動作を容易に開始できるようになる。
釣り用リールは、スピニングリールであり、回転体は、スプールに釣り糸を巻き付け可能なロータであってもよい。この場合には、スピニングリールにおいて、釣りを行う場合の所定時間間隔の報知動作を容易に開始できるようになる。
報知部は、音による報知動作を行い、制御部は、ハンドルが回転すると報知部を所定時間間隔で発音させてもよい。この場合には、報知部を視認することなく音を聞くだけで所定時間間隔を認識できる。このため、釣り人が、例えば竿先を見ながら釣りを行え、所定時間間隔を報知しても釣りのじゃまにならない。
報知部は、光による報知動作を行い、制御部は、ハンドルが回転すると報知部を所定時間間隔で発光させてもよい。この場合には、周囲が騒がしい状況であっても釣り人が釣りをしながら所定時間間隔を認識できる。
釣り用リールは、回転体の回転を検出する回転検出部と、回転検出部によって検出された回転体の所定位置からの回転数によってスプールの糸巻径を算出する糸巻径算出部と、をさらに備えてもよい。制御部は、算出された糸巻径に応じて、所定時間間隔を変更してもよい。この場合には、糸巻径が変化して1回転あたりの釣り糸の長さが変化しても、それに応じて所定時間間隔が変化するので、釣り糸の巻き上げ速度を一定に保ちやすくなる。
釣り用リールは、釣り糸の先端の水深を表示可能な水深表示部と、糸巻径算出部で算出された糸巻径の時間変化によって、釣り糸の巻き上げ速度を算出する巻き上げ速度算出部をさらに備えてもよい。回転体が糸巻き取り方向に回転するとき、制御部は、水深表示部に、水深の表示に代えて巻き上げ速度を表示してもよい。この場合には、糸巻取方向に回転体が回転しているとき、巻き上げ速度が表示されるので、巻き上げ速度の適否を正確に判断できる。
制御部は、所定時間間隔を複数に分割した補助時間間隔で、報知部を報知動作と異なる補助報知動作させてもよい。この場合には、巻き上げ速度が遅く所定時間間隔が長くなっても、補助時間間隔を入れることによって報知間隔が短くなる。このため、タイミングを取りやすくなる。
補助報知動作は、報知動作よりも弱くてもよい。この場合には報知動作と補助報知動作とを容易に識別できるので、タイミングをさらに取りやすくなる。
釣り用リールは、所定時間間隔を設定可能な間隔設定部をさらに備えてもよい。この場合に獲物の種類及び釣りの仕方に応じて巻き上げ速度を調整できる。
制御部は、報知部を報知動作させた状態でハンドルが所定時間以上回転停止したとき、報知動作を停止させてもよい。この場合には、報知操作による電力消費を抑えることができる。
本発明によれば、釣りを行う場合の所定時間間隔の報知動作を容易に開始できるようになる。
本発明の第1実施形態による両軸受リールの斜視図。 両軸受リールの制御系の構成を示すブロック図。 水深表示部の構成を示す平面図。 制御部の制御動作の一例を示すフローチャート。 制御部の報知動作の一例を示すフローチャート。 第1実施形態の変形例の報知動作の一例を示すフローチャート。 報知動作時の時間間隔の変化の一例を示す模式図。 本発明の第2実施形態によるスピニングリールの側面一部断面図。 第2実施形態のスピニングリールの図2に相当するブロック図。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態による両軸受リール10は、釣り糸を前方に繰り出し可能な釣り用リールである。なお、以下の説明において、「前」とは釣り糸を繰り出す方向を示し、具体的には図1左上方が「前」である。
両軸受リール10は、図1に示すリール本体12と、ハンドル14と、スプール16とを備える。また、両軸受リール10は、図2に示す報知部18と、制御部20と、回転検出部22と、糸巻径算出部24と、水深算出部26と、水深表示部28と、巻き上げ速度算出部30と、設定部32と、を備える。回転検出部22は、スプール16の回転及びハンドル14の回転を検出する。糸巻径算出部24、水深算出部26、及び巻き上げ速度算出部30は、第1実施形態では、制御部20においてソフトウェアによって実現される。しかし、これらをハードウェアによって実現してもよい。報知部18は、所定時間間隔TIを報知可能である。制御部20は、ハンドル14が糸巻き取り方向に回転すると、所定時間間隔TIで報知部18の報知動作を開始させる。設定部32は、所定時間間隔TIを設定する間隔設定部の一例である。
図1に示すように、リール本体12は、前上部に第1カウンターユニット34aを有し、ハンドル14と反対側のスプール16との対向部に第2カウンターユニット34bを有する。第1カウンターユニット34aは、報知部18、制御部20、水深表示部28、設定部32、及び記憶部38を収納する。第2カウンターユニット34bは、回転検出部22及び電源36を収納する。第1カウンターユニット34aと第2カウンターユニット34bとは電気配線によって接続される。ハンドル14は、左右に延びる軸回りにリール本体12の側部の一方に回転自在に設けられる。ハンドル14は、図示しない逆転防止機構によって糸繰り出し方向の回転が禁止され、糸巻取方向のみに回転する。
スプール16は、糸巻用のものであり、ハンドル14と平行な軸回りにリール本体12に回転自在に支持されるスプール16は、釣り糸が外周面に巻き付けられる糸巻き胴部16aと、糸巻き胴部16aの両側に大径に一体形成される一対のフランジ部16bと、を有する。スプール16は、ハンドル14の回転に連動して少なくとも糸巻き取り方向に回転する回転体の一例である。したがって、第1実施形態では回転体とスプール16とが同一である。スプール16は、図示しないドラグ機構によって、糸繰り出し方向の回転が制動される。スプール16には、図示しない回転伝達機構によって、ハンドル14の回転が、例えば5倍から8倍に増速されて伝達される。スプール16のハンドル14と反対側のフランジ部16bには、回転検出部22によって検出される、図2に示す磁石22aが回転検出部22と対向可能に設けられる。
報知部18は、第1実施形態では、第1カウンターユニット34a内に収納される発音するブザーを含む。報知部18は、ブザーを用いて音による報知動作を行う。第1実施形態では、報知部18は、ハンドル14の糸巻き取り操作時、スプール16の糸繰り出し時、及び、設定部32による所定時間間隔TIの設定時に報知動作する。
制御部20は、報知部18及び水深表示部28を、設定部32で設定された内容で制御する。制御部20は、マイクロコンピュータを含み、ソフトウェアによって報知部18及び水深表示部28を制御する。制御部20は、ソフトウェアによって実現される機能構成として、糸巻径算出部24、水深算出部26、及び巻き上げ速度算出部30を有する。糸巻径算出部24は、回転検出部22によって検出されたスプール16の所定位置からの回転数すなわち、例えば、釣り糸を巻き始めた位置(所定位置の一例)からスプール16が何回転したかによって、スプール16の糸巻径WDを算出する。回転数と糸巻径WDとの関係は、予め記憶部38に記憶される。水深算出部26は、水深表示部28に表示する、仕掛けが配置された水深を、スプール16から繰り出された糸長によって算出する。具体的には、記憶部38に予め記憶された回転数と水深との関係から、スプール16が所定位置から何回転したかを元に水深を算出する。巻き上げ速度算出部30は、糸巻径算出部24で算出された糸巻径WDの時間変化によって、釣り糸の巻き上げ速度を算出する。なお、スプール16の回転位置と糸巻径WD及び糸長との関係は、公知の学習処理によって獲得してもよい。
回転検出部22は、前述したようにスプール16取り付けられた磁石22aを検出することによって、スプール16の所定位置からの回転数、釣り糸の巻き上げ速度、仕掛けの水深、スプール16の糸巻径WD、及びスプール16の回転方向を得るために設けられる。また、回転検出部22は、ハンドル14が回転したか否かを検出するために設けられる。回転検出部22は、磁石22aを検出可能なリードスイッチ又はホール素子を含む。第1実施形態では、回転検出部22は、回転方向に並べて配置された2つのリードスイッチを含む。なお、ホール素子を用いた場合には、ホール素子は、出力の変化で回転方向も検出できるため、一つでよい。
水深表示部28は、例えば、セグメント方式又はフルグラフィック表示可能な液晶ディスプレイを含む。第1実施形態では、安価なセグメント方式の液晶ディスプレイを含む。水深表示部28は、図3に示すように、例えば3桁の7セグメントの数値表示部28aを有する。数値表示部28aは、数値、記号、及び一部のアルファベットを表示可能である。数値表示部28aは、第1実施形態では、図3(a)に示す水深表示のときには3桁の数値で仕掛けの水深を表示し、図3(b)に示す巻き上げ速度の表示のときには、例えば、1桁の数値0−9の10段階で巻き上げ速度を表示する。例えば、0段階では0−20cm/秒未満、1段階では20−40cm/秒未満、2段階では40−60cm/秒未満、3段階では60−80cm/秒未満、4段階では80−100cm/秒未満、5段階では100−120cm/秒未満、6段階では120−140cm/秒未満、7段階では140−160cm/秒未満、8段階では160−180cm/秒未満、9段階では180cm/秒以上の巻き上げ速度をそれぞれ表示する。
設定部32は、例えば水深表示部28の右側に配置された操作部材32aを有する。操作部材32aは、例えば押しボタンで構成される。この操作部材32aの、特殊な操作(例えば、長押し及びダブルクリックの操作)によって各種の設定操作を行える。第1実施形態では、報知動作以外の設定は長押しによって設定可能になり、報知動作はダブルクリックによって設定可能になる。この報知動作の設定可能状態で、例えばシングルクリックすると、複数の所定時間間隔TIのいずれかを選択できる。
電源36は、例えば、円板形のアルカリ電池又はリチウム乾電池である。電源36は、前述したように、第2カウンターユニット34bに収納される。
記憶部38は、例えば、書き換え可能なフラッシュメモリで構成される。記憶部38には、工場出荷時に、両軸受リール10の大きさ及び用途に応じた標準の太さ及び長さの釣り糸の回転数と糸長との関係が少なとも一つ記憶される。また、釣り人が学習処理によって得た、その他の太さ及び長さの釣り糸の回転数と糸長との関係が記憶され、魚が群れている棚位置の情報及び船縁停止位置の情報も記憶される。さらに報知動作の時間間隔である複数の所定時間間隔TIが記憶される。所定時間間隔TIは、例えば1分間に何回報知するかによって設定される。例えば、報知オフ、15回(4秒間隔)、40回(1.5秒間隔)、60回(1秒間隔)、80回(0.75秒間隔)、100回(0.6秒間隔)、120回(0.5秒間隔)、150回(0.4秒間隔)の8段階に所定時間間隔TIを設定できる。所定時間間隔TIの設定のとき、水深表示部28には、例えば、「OFF」、「LO」、「S−1」、「S−2」、「S−3」、「S−4」、「S−5」、「HI」の各所定時間間隔TIに対応した8種類の数字及び文字のいずれかが表示される。設定が終わると水深表示に戻る。所定時間間隔TIは初期値として、例えば報知オフが設定され、設定部32によって、所定時間間隔TIが設定されると、その都度更新され、記憶部38に記憶される。第1実施形態では、設定部32によって、水深表示部28がオフされると、記憶部38に記憶された所定時間間隔TIは、報知オフにリセットされる。しかし、直前の所定時間間隔TIを記憶部38に保持するようにしてもよい。所定時間間隔TIを除く上記の情報は、電源36を交換しても保持される。
次に、制御部20の制御動作の一例を、図4及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、図4及び図5に示す制御動作は一例であり、本発明は、図4及び図5に開示された制御動作に限定されない。
図4において、ステップS1では、制御部20は、釣りを始める前の糸巻径WDを糸巻径算出部24から読み出し、読み出した糸巻径WDを初期糸巻径W1にセットする。初期糸巻径W1は後述する報知動作の補正処理に使用される。ステップS2では、制御部20は、設定部32が操作されて、報知動作の時間間隔である所定時間間隔TIの設定操作が選択されたか否かを判断する。制御部20は、所定時間間隔TIの設定操作が選択されていないと判断すると、ステップS2からステップS3に処理を進める。ステップS3では、制御部20は、回転検出部22からの出力によって、スプール16が糸巻き取り方向に回転しているか否かを判断する。制御部20は、スプール16が糸巻取方向に回転していないと判断すると、ステップS3からステップS4に処理を進める。ステップS4では、制御部20は、回転検出部22からの出力によって、スプール16が糸繰り出し方向に回転しているか否かを判断する。制御部20は、スプール16が糸繰り出し方向に回転していないと判断すると、ステップS4からステップS5に処理を進める。ステップS5では、スプール16が糸巻き取り方向及び糸繰り出し方向に回転していない状態であるので、ハンドル14が停止している状態である。このため、制御部20は、タイマTがオフしているか否かを判断する。タイマTは、ハンドル14が所定時間T1停止しているか否かを判断するためのタイマである。所定時間T1は、例えば、報知動作をオフするために用いられ、例えば、15秒でオフ(タイムアップ)する。制御部20は、タイマTがオフしていないと判断すると、ステップS5からステップS6に処理を進める。ステップS6では、制御部20は、タイマTがタイムアップしたか否か、すなわち、ハンドル14が所定時間T1停止しているか否かを判断する。
制御部20は、設定部32の、例えばダブルクリック操作よって、所定時間間隔TIの設定操作が選択されたと判断すると、ステップS2からステップS7処理を進める。図7(a)及び図7(b)に、報知動作の所定時間間隔TIを変更した状態を模式的に示す。これによって、獲物の種類及び釣法などに応じて最適なハンドル14の巻き上げ速度に合わせることができる。
ステップS7では、制御部20は、例えば釣り人のシングルクリック操作に応じて設定部32によって設定された複数の所定時間間隔TIを水深表示部28に順次表示させ、釣り人が選択した所定時間間隔TIをセットし、ステップS8に処理を進める。なお、所定時間間隔TIの表示は、ハンドル14の回転開始及び直近の設定部32の操作のいずれかから1秒経過すると、制御部20によって水深表示に戻される。ステップS8では、制御部20は、図5に示す報知動作を実行し、ステップS3に処理を進める。これによって、釣り人は、選択した所定時間間隔TIを確認できる。制御部20は、スプール16の回転方向が糸巻き取り方向であると判断すると、ステップS3からステップS9に処理を進める。
ステップS9では、ハンドル14が停止していないので、制御部20は、タイマTをオフし、ステップS10に処理を進める。ステップS10では、制御部20は、水深表示部28に仕掛けの水深の表示に代えて、巻き上げ速度算出部30で算出された釣り糸の巻き上げ速度を表示する。制御部20は、例えば、図3(b)に示すように10段階のいずれかの1桁の数値(例えば「6」)で水深表示部28に表示させ、ステップS11に処理を進める。ステップS11では、制御部20は図5に示す報知動作を実行し、ステップS2に処理を進める。
制御部20は、スプール16の回転方向が繰り出し方向であると判断すると、ステップS4からステップS12に処理を進める。ステップS12では、制御部20は、報知動作を終了させないためにタイマTをオフし、処理をステップS13に進める。ステップS13では、制御部20は、例えば図3(a)に示すように、水深表示部28に最大3桁の数値で仕掛けの水深を表示し、処理をステップS14に進める。ステップS14では、制御部20は、図5に示す報知動作を実行し、ステップS2に処理を進める。
タイマTがオフしていると制御部20が判断すると、ステップS5からステップS15に処理を進める。ステップS15では、制御部20は、タイマTをオン(スタート)し、ハンドル14の停止時間の計測を開始し、ステップS2に処理を進める。
タイマTがすでにタイムアップしていると制御部20が判断すると、制御部20は、ステップSからステップS16に処理を進める。ステップS16では、制御部20は、報知動作を行っているか否かを示すフラグFがオンしているか否かを判断する。フラグFがオンしている場合には、ステップS16からステップS17に処理を進める。ステップS17では、制御部20はフラグFをオフし、報知動作を停止させ、ステップS2に処理を進める。これによって、ハンドル14が所定時間T1の間操作されないと、報知動作を終了する。タイマTがタイムアップしていないと判断した場合及びフラグFがオンしていないと判断した場合は、制御部20は処理をステップS2に進める。
ステップS8、ステップS11及びステップS14の報知動作では、スプール16の糸巻径WDが大きくなると、スプール1回転あたり糸長が長くなるため、所定時間間隔TIを変化させないで釣り糸を巻き上げると、巻き上げ速度が徐々に速くなる。これを防止するために、第1実施形態では、糸巻径WDが大きくなるのに応じて、所定時間間隔TIが長くなるように、所定時間間隔TIを補正する。なお、この補正処理は、必ずしも行わなくてもよい。
報知動作を説明する図5のステップS21では、制御部20は、報知動作を行っているか否かを示すフラグFがオン(セット)しているか否か判断する。制御部20は、フラグFオンしていないと判断するとステップS21からステップS22に処理を進める。ステップS22では、制御部20は、フラグFをオンし、ステップS23に処理を進める。フラグFがすでにオンしていると制御部20が判断すると、制御部20は、ステップS21からステップS23に処理を進める。
ステップS23では、制御部20は、糸巻径算出部24が算出した糸巻径WDを読み出し、ステップS24に処理を進める。ステップS24では、制御部20は、読み出した現在の糸巻径WDを、釣りを始める前にセットした初期糸巻径W1で除算した値を、所定時間間隔TIに乗算し、新たな所定時間間隔TIにセットし、ステップS25に処理を進める。これによって、所定時間間隔TIが糸巻径WDによって補正される。ステップS25では、制御部20は、タイマATがオン(スタート)しているか否かを判断する。タイマATは、所定時間間隔TIでタイムアップするタイマである。
タイマATがオンしていないと制御部20が判断すると、制御部20は、ステップS25からステップS26に処理を進める。ステップS26では、制御部20は、タイマATをオンし、スタートさせ、ステップS27に処理を進める。ステップS27では、制御部20は、ブザーの形態の報知部18をN秒間だけ発音させ、1回目の報知動作を終了し、ステップS2から図4のステップS2に処理を進める。N秒は、例えば、0.1秒から0.3秒の範囲である。
タイマATがオンしていると制御部20が判断すると、ステップS25からステップS28に処理を進める。ステップS28では、制御部20は、タイマATがタイムアップしたか否かを判断する。タイマATがタイムアップしたと判断すると、制御部20は、ステップS28からステップS29に処理を進める。ステップS29では、制御部20は、ブザーの形態の報知部18をN秒間だけ発音させ、2回目以降の報知動作を終了してステップS29から図4のステップS8、ステップS11、及びステップS14のいずれか一つに処理を進め、次の報知動作を行う。
このような構成の第1実施形態の両軸受リール10では、ハンドル14の糸巻き取り動作に連動して、図7(a)に示すように、所定時間間隔TIの報知動作が繰り返して行われる。このため、報知のための操作が不要になり、釣りを行う場合の所定時間間隔TIの報知動作を容易に行えるようになる。
また、音によって所定時間間隔TIを報知しているので、報知部18を視認することなく音を聞くだけで、所定時間間隔TIを認識できる。このため、釣り人が、例えば竿先を見ながら釣りを行え、所定時間間隔TIを報知しても釣りのじゃまにならない。
<第1実施形態の変形例>
図6に示す変形例では、所定時間間隔TIで第1実施形態と同様な音によって報知動作を行うとともに、所定時間間隔TIの間で、第1実施形態の音に対して識別可能な音によって補助報知動作を行う。補助報知動作を含む報知動作は、補助報知動作を含まない通常の報知動作と、例えば設定部32によって切り換え可能である。
図7(c)及び図7(d)に変形例での報知動作を模式的に示す。識別可能な音とは、音の音色、音量、音程、報知時間のいずれかを異ならせたものである。変形例では、所定時間間隔TIの間での補助報知動作では、所定時間間隔TIでの報知動作に比べて、一例として音量を弱く(小さく)している。また、図6では、所定時間間隔TIの間で1回だけ補助報知動作を行っている。しかし所定時間間隔TIの間での補助報知動作は、例えば、図7(d)に示す2回及び図示しない3回などの複数回であってもよい。
補助報知動作を行う変形例を説明する図6のステップS31では、制御部20は、フラグFがオン(セット)しているか否か判断する。制御部20は、フラグFオンしていないと判断するとステップS31からステップS32に処理を進める。ステップS32では、制御部20は、フラグFをオンし、ステップS33に処理を進める。フラグFがすでにオンしていると制御部20が判断すると、制御部20は、ステップS31からステップS33に処理を進める。
ステップS33では、糸巻径算出部24が算出した糸巻径WDを読み出し、ステップS34に処理を進める。ステップS34では、制御部20は、読み出した現在の糸巻径WDを、釣りを始める前にセットした初期糸巻径W1で除算した値を、所定時間間隔TIに乗算し、新たな所定時間間隔TIにセットし、ステップS35に処理を進める。これによって、所定時間間隔TIが糸巻径WDによって補正される。ステップS35では、制御部20は、タイマAT1がすでにオン(スタート)しているか否かを判断する。タイマAT1は、報知動作を所定時間間隔TIで行うためのタイマであり、所定時間間隔TIでタイムアップするタイマである。
タイマAT1がオンしていないと制御部20が判断すると、制御部20は、ステップS35からステップS36に処理を進める。ステップS36では、制御部20は、タイマAT1をオンし、スタートさせ、ステップS37に処理を進める。ステップS37では、制御部20は、報知部18を、第1音量でN秒間だけブザーの形態の報知部18を発音させ、1回目の報知動作を終了し、ステップS37から図4のステップS8、ステップS11、及びステップS14のいずれか一つに処理を進める。N秒は、例えば、第1実施形態と同様に0.1秒から0.3秒の範囲である。
タイマAT1がオンしていると制御部20が判断すると、ステップS35からステップS38に処理を進める。ステップS38では、制御部20は、タイマAT1が所定時間間隔TIの半分の時間(0.5TI)になった否かを判断する。タイマAT1が所定時間間隔TIの半分の時間(0.5TI)なっていないと制御部20が判断した場合、ステップS38から図4のステップS8、ステップS11、及びステップS14のいずれか一つに処理を進める。
タイマAT1が所定時間間隔TIの半分の時間(0.5TI)になったと制御部20が判断すると、制御部20は、ステップS38からステップS39に処理を進める。ステップS39では、制御部20は、タイマAT2がオンしているか否かを判断する。タイマAT2は、所定時間間隔TIの間で報知動作と異なる音で補助報知動作を行うためのタイマである。変形例では、タイマAT2は、タイマAT1がオンしてから所定時間間隔TIの半分の時間経過するとオンする。タイマAT2は、所定時間間隔TIでタイムアップする。タイマAT2がオンしていないと判断すると、制御部20は、ステップS39からステップS40に処理を進め、タイマAT2をオンし、ステップS41に処理を進める。ステップS41では、制御部20は、第1音量よりも弱い第2音量でN秒間だけブザーの形態の報知部18を発音させ、補助報知動作を実行し、ステップS43に処理を進める。
タイマAT2がオンしていると判断すると、制御部20は、ステップS39からステップS42に処理を進める。ステップS42では、タイマAT2がタイムアップしたか否かを判断する。タイマAT2がタイムアップしたと判断すると、制御部20は、ステップS42からステップS41に処理を進め、報知部18をN秒間だけ第2音量で発音させる。ステップS43では、制御部20は、タイマAT1がタイムアップしたか否かを判断する。制御部20は、タイマAT1がタイムアップしたと判断すると、ステップS43からステップS44に処理を進める。ステップS44では、制御部20は、第1音量でN秒間だけブザーの形態の報知部18を発音させ、ステップS42から図4のステップS8、ステップS11、及びステップS14のいずれか一つに処理を進める。
このような変形例では、所定時間間隔TI報知動作と所定時間間隔TIの半分の時間間隔(0.5TI)との補助報知動作とで、強弱二種類のブザー音が発音する。このため、ハンドル14の回転が遅い釣りであっても、タイミングを合わせやすい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、釣り用リールとして両軸受リール10に本発明を適用したが、第2実施形態では、釣り用リールとして、図8に示すスピニングリール110に本発明を適用する。
スピニングリール110は、釣り糸を前方に繰り出し可能な釣り用リールである。スピニングリール110は、リール本体112と、ハンドル114と、スプール116と、ロータ117と、を備える。リール本体112は、後部をカバーする本体ガード113を有する。本体ガード113の後面には、ハンドル114の巻き上げ速度を一定に保つのを補助する報知ユニット140が設けられる。リール本体112は、ロータ117を前後に配置された軸X回りに回転自在に支持する。また、リール本体112は、スプール116を軸X方向に往復移動可能に支持する。ハンドル114は、軸Xと食い違う軸Y回りに回転する。ハンドル114の回転は、図示しない駆動機構によって、3倍から7倍に増速されてロータ117に伝達される。ロータ117は、ハンドル114の回転に連動して回転する回転体の一例である。
また、スピニングリール110は、図9に示すように、電気的に報知動作可能な報知部118と、制御部120と、回転検出部122と、表示部128と、巻き上げ速度算出部130と、設定部132と、電源136と、記憶部138と、備える。制御部120は、ハンドル114が糸巻き取り方向に回転すると、報知部118を所定時間間隔TIで報知動作させる。報知部118と制御部120と表示部128と設定部132と電源136と記憶部138は、報知ユニット140に収納される。巻き上げ速度算出部130は、第1実施形態と同様に、制御部120においてソフトウェアによって実現される機能構成である。回転検出部122は、ロータ117の回転によって、ハンドル114の回転を検出する。回転検出部122は、図8に拡大して示すように、リール本体112の前部に設けられる。回転検出部122は、第1実施形態と同様な構成であり、ロータ117の内周面に設けられる磁石12aを検出する。回転検出部122によって、ロータ117の回転方向及び巻き上げ速度を検出可能である。
表示部128は、第1実施形態と同様な、3桁の数値を表示可能なセグメント方式の液晶ディスプレイで構成される。表示部128は、リール本体112の後面から視認可能に報知ユニット140配置される。設定部132は、第1実施形態と同様な押しボタンの操作部材を有する。設定部132は、所定時間間隔TIを設定する。報知部118は第2実施形態では光の点滅によって所定時間間隔TIを報知する。報知部118は、少なくとも一つの、例えば、発光ダイオード、又は、EL(Electroluminescence)素子等の発光素子が用いられる。第2実施形態では発光ダイオードが用いられる。発光ダイオードは、夜釣りでも視認しやすいように赤色又は白色で発光する。報知ユニット40内に収納されるその他の構成は第1実施形態と同様である。
このような構成のスピニングリール11では、ロータ117では、釣り糸は一定の半径で巻き取られるため、糸巻径WDによる所定時間間隔TIの補正は不要である。また、仕掛けの水深は表示しないため、表示の切り換えも不要であり、表示部128では、ロータ117の巻き上げ速度が常時表示される。その他の制御動作は、音に代えて光りが点滅する点を除いて第1実施形態の図4から図6制御動作と同様であるので説明を省略する。
このような構成のスピニングリール110でも、ハンドル114を糸巻き取り方向に回転すると、所定時間間隔TIごとに報知部118が発光し、報知動作が行われる。また、第1実施形態の変形例のように補助報知動作を追加してもよい。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)両軸受リール10(又はスピニングリール110)は、釣り糸を前方に繰り出し可能なリールである。両軸受リール10(又はスピニングリール110)は、リール本体12(又は112)と、ハンドル14(又は114)と、回転体として糸巻用のスプール16(又は回転体としてのロータ117及び糸巻用のスプール116)と、報知部18(又は118)と、回転検出部22(又は122)と、制御部20(又は120)と、を備える。ハンドル14(又は114)は、リール本体12(又は112)に回転自在に設けられる。スプール16(又はロータ117)は、ハンドル14(又は114)の回転に連動して少なくとも糸巻き取り方向に回転する。報知部18(又は118)は、所定時間間隔TIを報知可能である。回転検出部22(又は122)は、ハンドル14(又は114)の糸巻き取り方向の回転を検出して信号を出力する。制御部20(又は120)は、回転検出部22(又は122)の出力を受けて、報知部18(又は118)の所定時間間隔TIの報知動作を開始させる。
この両軸受リール10(又はスピニングリール110)では、ハンドル14(又は114)が糸巻き取り方向に回転するとスプール16(又はロータ117)が回転し、釣り糸がスプール16(又は116)に巻き取られる。ハンドル14(又は114)が糸巻き取り方向に回転すると、回転検出部22(又は122)がハンドル14(又は114)の糸巻き取り方向の回転を検出して信号を出力する。制御部20(又は120)は、回転検出部22(又は122)がハンドル14(又は114)の糸巻き取り方向の回転を検出すると、報知部18(又は118)の所定時間間隔の報知動作を開始させる。ここでは、ハンドル14(又は114)の糸巻き取り動作に連動して、所定時間間隔TIの報知動作が開始されるので、報知開始のための操作が不要になり、釣りを行う場合の所定時間間隔TIの報知動作を容易に開始できるようになる。
(B)釣り用リールは、両軸受リール10であり、回転体は、スプール16であってもよい。この場合には、両軸受リール10において、釣りを行う場合の所定時間間隔TIの報知動作を容易に開始できるようになる。
(C)釣り用リールは、スピニングリール110であり、回転体は、スプール116に釣り糸を巻き付け可能なロータ117であってもよい。この場合には、スピニングリール110において、釣りを行う場合の所定時間間隔TIの報知動作を容易に開始できるようになる。
(D)報知部18は、音による報知動作を行い、制御部20は、ハンドル14が回転すると報知部18を所定時間間隔TIで発音を開始させてもよい。この場合には、報知部18を視認することなく音を聞くだけで所定時間間隔TIを認識できる。このため、釣り人が、例えば竿先を見ながら釣りを行え、所定時間間隔を報知しても釣りのじゃまにならない。
(E)報知部118は、光による報知動作を行い、制御部120は、ハンドル114が回転すると報知部118を所定時間間隔TIで発光を開始させてもよい。この場合には、周囲が騒がしい状況であっても釣り人が釣りをしながら所定時間間隔TIを認識できる。
(F)両軸受リール10は、回転検出部22によって検出されたスプール16の所定位置からの回転数によってスプール16の糸巻径WDを算出する糸巻径算出部24と、をさらに備えてもよい。制御部20は、算出された糸巻径WDに応じて、所定時間間隔TIを変更してもよい。この場合には、糸巻径WDが変化して1回転あたりの釣り糸の長さが変化しても、それに応じて所定時間間隔TIが変化するので、釣り糸の巻き上げ速度を一定に保ちやすくなる。
(G)両軸受リール10は、釣り糸の先端の水深を表示可能な水深表示部28と、糸巻径算出部24で算出された糸巻径WDの時間変化によって、釣り糸の巻き上げ速度を算出する巻き上げ速度算出部30をさらに備えてもよい。スプール16が糸巻き取り方向に回転するとき、制御部20は、水深表示部28に、水深の表示に代えて巻き上げ速度を表示してもよい。この場合には、糸巻取方向にスプール16が回転しているとき、巻き上げ速度が表示されるので、巻き上げ速度の適否を正確に判断できる。
(H)制御部20は、所定時間間隔TIを複数に分割した補助時間間隔で、報知部18を報知動作と異なる補助報知動作させてもよい。この場合には、巻き上げ速度が遅く所定時間間隔TIが長くなっても、補助時間間隔を入れることによって報知間隔が短くなる。このため、タイミングを取りやすくなる。
(I)補助報知動作は、報知動作よりも弱くてもよい。この場合には報知動作と補助報知動作とを容易に識別できるので、タイミングをさらに取りやすくなる。
(J)両軸受リール10(又はスピニングリール110)は、所定時間間隔TIを設定可能な設定部32(又は132)をさらに備えてもよい。この場合に獲物の種類及び釣りの仕方に応じて巻き上げ速度を調整できる。
(K)制御部20(又は120)は、報知部18(又は118)を報知動作させた状態でハンドル14(又は114)が所定時間以上回転停止したとき、報知動作を停止させてもよい。この場合には、報知操作による電力消費を抑えることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、ハンドル14(又は114)の回転を直接検出するのではなく、スプール16又はロータ117の回転によってハンドル14の回転を検出したが、本発明が、これに限定されない。ハンドル14(又114)の回転を直接検出してもよい。ただし、ハンドル14(又114)の回転を直接検出すると、ドラグ機構が作動すると、ハンドル14(又114)の回転に対する巻き上げ長さが変化する。このため、巻き上げ速度を維持する場合にハンドル14(又114)は、スプール16の回転によってハンドル14の回転を検出するのが好ましい。
(b)上記実施形態では、音及び光による報知を開示したが、本発明はこれに限定されない。音、光及び振動の少なくともいずれかで報知してもよい。光の場合、例えば、水深表示部28(又は表示部128)の液晶ディスプレイのバックライトを所定時間間隔TIで点滅させて報知してもよい。振動の場合は、例えば通信端末に用いられる小型のバイブレータを所定時間間隔TIで動作させて報知するようにしてもよい。
(c)両軸受リール及びスピニングリールを例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。片軸受リール及びスピンキャストリール、手巻き操作可能な電動リール等のハンドルを手で回す全ての釣り用リールに本発明を適用できる。
(d)上記実施形態では報知部をリール本体に設けたが、リール本体から分離可能に構成したり、独立させてもよい。この場合、リール本体に設けた回転検出部からの信号を無線等で外部の制御部に出力してもよい。また、制御部からの報知命令を報知部に無線で出力してもよい。
(e)上記実施形態では所定時間間隔をあらかじめ記憶された複数の時間間隔から選択可能にしたが、ハンドル操作によって所定時間間隔を設定し記憶するようにしてもよい。例えば、設定モードにおいて、スプールやハンドルが所定数回転するごとに発音し、ボタン操作される直前10〜20秒程度の平均時間間隔を記憶するようにしてもよい。
(f)上記実施形態では発音による報知としてブザー音を使用したが、リズムとして把握できるものであればPCM音源などの音源によってメロディを奏でてもよい。
10 両軸受リール
12,112 リール本体
14,114 ハンドル
16、116 スプール
18,118 報知部
20,120 制御部
22,122 回転検出部
24 糸巻径算出部
26 水深算出部
28 水深表示部
30,130 巻き上げ速度算出部
32,132 設定部
117 ロータ
TI 所定時間間隔
WD 糸巻径

Claims (10)

  1. 釣り糸を前方に繰り出し可能な釣り用リールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体に回転自在に設けられるハンドルと、
    前記ハンドルの回転に連動して少なくとも糸巻き取り方向に回転する回転体と、
    糸巻用のスプールと、
    所定時間間隔を報知動作可能な報知部と、
    前記ハンドルの前記糸巻き取り方向の回転を検出して信号を出力する回転検出部と、
    前記回転検出部の出力を受けて、前記所定時間間隔で前記報知部の前記報知動作を開始させる制御部と、
    前記回転検出部によって検出された前記回転体の所定位置からの回転数によって前記スプールの糸巻径を算出する糸巻径算出部と、
    を備え
    前記制御部は、前記糸巻径算出部で算出された糸巻径に応じて、前記所定時間間隔を変更する、釣り用リール。
  2. 前記釣り用リールは、両軸受リールであり、
    前記回転体は、前記スプールである、請求項1に記載の釣り用リール。
  3. 前記釣り用リールは、スピニングリールであり、
    前記回転体は、前記スプールに前記釣り糸を巻き付け可能なロータである、請求項1に記載の釣り用リール。
  4. 前記報知部は、音による前記報知動作を行い、
    前記制御部は、前記ハンドルが回転すると前記報知部を前記所定時間間隔で発音させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用リール。
  5. 前記報知部は、光による前記報知動作を行い、
    前記制御部は、前記ハンドルが回転すると前記報知部を前記所定時間間隔で発光させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用リール。
  6. 前記釣り糸の先端の水深を表示可能な水深表示部と、
    前記糸巻径算出部で算出された糸巻径の時間変化によって、前記釣り糸の巻き上げ速度を算出する巻き上げ速度算出部をさらに備え、
    前記回転体が前記糸巻き取り方向に回転するとき、前記制御部は、前記水深表示部に、前記水深の表示に代えて前記巻き上げ速度を表示する、請求項に記載の釣り用リール。
  7. 前記制御部は、前記所定時間間隔を複数に分割した補助時間間隔で、前記報知部を前記報知動作と異なる補助報知動作させる、請求項1からのいずれか1項に記載の釣り用リール。
  8. 前記補助報知動作は、前記報知動作よりも弱い、請求項に記載の釣り用リール。
  9. 前記所定時間間隔を設定可能な間隔設定部をさらに備える、請求項1からのいずれか1項に記載の釣り用リール。
  10. 前記制御部は、前記報知部を前記報知動作させた状態で前記ハンドルが所定時間以上回転停止したとき、前記報知動作を停止させる、請求項1からのいずれか1項に記載の釣り用リール。
JP2015004675A 2015-01-14 2015-01-14 釣り用リール Active JP6433791B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004675A JP6433791B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 釣り用リール
KR1020150126747A KR102467188B1 (ko) 2015-01-14 2015-09-08 낚시용 릴
TW104137011A TWI664901B (zh) 2015-01-14 2015-11-10 Fishing reel
CN201510884393.1A CN105766835B (zh) 2015-01-14 2015-12-04 钓鱼用渔线轮

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004675A JP6433791B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 釣り用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016129501A JP2016129501A (ja) 2016-07-21
JP6433791B2 true JP6433791B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=56389880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004675A Active JP6433791B2 (ja) 2015-01-14 2015-01-14 釣り用リール

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6433791B2 (ja)
KR (1) KR102467188B1 (ja)
CN (1) CN105766835B (ja)
TW (1) TWI664901B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106417202B (zh) * 2016-09-22 2022-09-09 宁波中源欧佳渔具股份有限公司 有报警装置的渔线轮
JP6670775B2 (ja) * 2017-03-01 2020-03-25 株式会社シマノ 釣り用リール
JP7181749B2 (ja) * 2018-10-05 2022-12-01 株式会社シマノ ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラム
JP7330931B2 (ja) * 2020-08-27 2023-08-22 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP2022125664A (ja) * 2021-02-17 2022-08-29 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5740786Y2 (ja) * 1980-05-08 1982-09-07
JPS60244246A (ja) * 1984-05-21 1985-12-04 ダイワ精工株式会社 魚釣用リ−ル
JPH03138597A (ja) * 1989-10-25 1991-06-12 Shimano Ind Co Ltd 釣用のペースメーカー及びその使用方法
JPH03129067U (ja) * 1990-04-12 1991-12-25
JPH11187790A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JP4054540B2 (ja) * 2001-03-12 2008-02-27 株式会社シマノ 電動リール
JP4824061B2 (ja) * 2008-08-05 2011-11-24 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP2011067167A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Globeride Inc 魚釣用リール
KR20110090154A (ko) * 2010-02-03 2011-08-10 김현희 얼음 낚시 지그 장치
CN201657707U (zh) * 2010-02-08 2010-12-01 于渤 钓具渔线轮组件
JP5654270B2 (ja) * 2010-06-25 2015-01-14 株式会社シマノ 釣り用リール
JP5616247B2 (ja) * 2011-01-31 2014-10-29 株式会社シマノ 釣り用リール
JP5764014B2 (ja) * 2011-08-31 2015-08-12 株式会社シマノ 両軸受リールの張力表示装置
CN103141456B (zh) * 2013-03-23 2014-06-11 威海欧申纳贸易有限公司 用于抛投和船钓的卷轴式多功能渔线轮

Also Published As

Publication number Publication date
KR102467188B1 (ko) 2022-11-16
CN105766835B (zh) 2020-07-28
KR20160087737A (ko) 2016-07-22
TWI664901B (zh) 2019-07-11
TW201625132A (zh) 2016-07-16
JP2016129501A (ja) 2016-07-21
CN105766835A (zh) 2016-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6433791B2 (ja) 釣り用リール
JP4863891B2 (ja) 両軸受リール
JP5525795B2 (ja) 釣り用リールの糸長表示装置
JP5764014B2 (ja) 両軸受リールの張力表示装置
JP2008178316A5 (ja)
KR20120088519A (ko) 낚시용 릴
JP2013048594A5 (ja)
KR20120088518A (ko) 낚시용 릴
KR100970863B1 (ko) 전동 릴
KR102289721B1 (ko) 전동 릴의 표시 장치
JP7227877B2 (ja) モータ制御装置
JP2009261333A (ja) 魚釣用リール
JP3682949B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP2015159758A5 (ja)
JP3797815B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP2002051674A (ja) 電動リールのモータ制御回路
JP3361453B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP3375276B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP2002065127A (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP4039743B2 (ja) 釣り用リール
JP2000201603A (ja) 魚釣用電動リ―ル
JPH11187790A (ja) 魚釣用リール
JP3039688B2 (ja) 釣り用リール
JP5560048B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP2000166443A (ja) 電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6433791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250