JP2002065127A - 釣り用リールの糸長計測装置 - Google Patents

釣り用リールの糸長計測装置

Info

Publication number
JP2002065127A
JP2002065127A JP2000261524A JP2000261524A JP2002065127A JP 2002065127 A JP2002065127 A JP 2002065127A JP 2000261524 A JP2000261524 A JP 2000261524A JP 2000261524 A JP2000261524 A JP 2000261524A JP 2002065127 A JP2002065127 A JP 2002065127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
length
fishing
line
fishing line
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000261524A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kuriyama
博明 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2000261524A priority Critical patent/JP2002065127A/ja
Publication of JP2002065127A publication Critical patent/JP2002065127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶容量をあまり増やすことなく糸長の計測
精度を向上させる。 【解決手段】 電動リールのリール制御装置は30は、
指定糸学習モードのとき、記憶された釣り糸の関係デー
タと異なる固有の情報を有する釣り糸を巻き付け可能に
するために、予め設定された補正係数を算出された糸長
に乗算して補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸長計測装置、特
に、釣り用リールのスプールから繰り出されるあるいは
スプールに巻き取られる釣り糸の長さを計測するための
釣り用リールの糸長計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動リールや両軸受リール等の釣り用リ
ールにおいて、スプールから繰り出されるあるいはスプ
ールに巻き取られる釣り糸の長さにより仕掛けの水深を
表示する水深表示装置を備えたものが知られている。こ
の水深表示装置を設けることで仕掛けを正確に同じ棚位
置に下ろしたり、投げ釣り時に仕掛けの飛距離を表示で
きる。
【0003】この種の水深表示装置は、スプール回転時
のスプールから繰り出された糸長を計測する糸長計測部
と、糸長計測部で計測された糸長により水深を表示する
たとえば液晶ディスプレイからなる水深表示部とを有し
ている。
【0004】糸長計測部においては、スプールの回転位
置データから糸長を計測している。糸長計測部におい
て、特定の号数及び長さの釣り糸のスプールの回転位置
データと糸長との関係を予め記憶手段に記憶したものが
特公平4−2211号公報に開示されている。このよう
に記憶手段に予めスプールの回転位置データと糸長との
関係を記憶することにより、糸長と回転位置データとの
関係をその都度学習する必要がなくなり、リールを購入
して特定の釣り糸を巻き付ければ、直ちにリールを使用
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
予め記憶された特定の号数の釣り糸の糸長と回転位置デ
ータとの関係により糸長を算出している。しかし、釣り
糸の場合、号数で指定された太さが同じであっても、太
さが微妙に異なり回転位置データと糸長との関係が変化
することがある。たとえば、ナイロン製のモノフィラメ
ントの釣り糸とポリエチレン製のマルチフィラメントの
釣り糸とでは微妙にその関係が異なることがある。ま
た、製造メーカが異なっても、微妙にその関係が異なる
ことがある。
【0006】前記従来の構成では、リールメーカで記憶
された関係が特定の号数に対して一種類しか記憶されて
いないので、特定の号数の釣り糸を使用しても記憶され
た釣り糸とメーカや材質が異なれば計測誤差が生じ糸長
計測精度が劣化するおそれがある。
【0007】これを防止するために、たとえば、特定の
号数に対してメーカ毎、材質毎に回転位置データと糸長
との関係を記憶することが考えられる。しかし、このよ
うに特定の号数に対して複数の関係を記憶手段に記憶す
ると、関係データの記憶容量が多くなり、容量の大きな
記憶手段が必要になる。
【0008】本発明の課題は、記憶容量をあまり増やす
ことなく糸長の計測精度を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルの糸長計測装置は、釣り用リールのスプールから繰り
出されるあるいはスプールに巻き取られる釣り糸の長さ
を計測するための装置であって、回転位置データ検出手
段と、関係データ記憶手段と、補正係数記憶手段と、糸
長算出手段と、補正手段とを備えている。回転位置デー
タ検出手段は、スプールの回転位置データを検出する手
段である。関係データ記憶手段は、特定の釣り糸の長さ
と回転位置データとの関係データが記憶された手段であ
る。補正係数記憶手段は、特定の釣り糸と異なる固有の
情報を有する釣り糸に基づく補正係数が記憶された手段
である。糸長算出手段は、回転位置データ検出手段によ
り検出された回転位置データに基づき関係データ記憶手
段に記憶された関係データから釣り糸の長さを求める手
段である。補正手段は、糸長算出手段により算出された
釣り糸の長さを補正係数記憶手段に記憶された補正係数
により補正する手段である。
【0010】この糸長計測装置では、検出された回転位
置データに基づいて記憶手段に記憶された特定の釣り糸
の関係データから糸長算出手段により釣り糸の長さが算
出される。得られた長さが特定の釣り糸と異なる固有の
情報を有する釣り糸に基づいて設定された補正係数によ
り補正される。ここでいう、釣り糸の固有の情報とは、
たとえば、釣り糸の材質や釣り糸のメーカや釣り糸の種
類(単線又は縒り線等)や釣り糸の号数などである。ま
た、補正係数は、たとえば、特定の釣り糸の固有の情報
に対する他の釣り糸の固有の情報の変化の割合等を基準
にして設定すればよい。
【0011】ここでは、予め記憶されたたとえば特定の
釣り糸の関係データに基づいて得られた釣り糸の長さを
補正係数を用いて補正するように構成したので、特定の
釣り糸の関係データを記憶するとともに別の釣り糸の補
正係数を記憶するだけですむ。したがって、特定の釣り
糸と異なる材質やメーカや種類や号数の釣り糸のために
回転位置データと釣り糸の長さとの関係に変動が生じて
もその変動に対応して補正することより精度良く糸長を
計測できる。このため、関係データ記憶手段に釣り糸の
固有の情報に基づく関係データを全て記憶する必要がな
くなり、記憶容量をあまり増やすことなく、計測精度を
向上させることができる。
【0012】発明2に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明1に記載の装置において、関係データは、所定
間隔毎の回転位置データと釣り糸の長さとで記憶されて
いる。この場合には、回転位置データと釣り糸の長さと
が一対一に対応しているので、算出処理が速くなる。
【0013】発明3に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明1に記載の装置において、関係データは、回転
位置データと釣り糸の長さとを変数とする関数で記憶さ
れている。この場合には、関数で関係データが記憶され
ているので、関係データの記憶容量を削減できる。
【0014】発明4に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、補
正係数記憶手段には、固有の情報としての釣り糸の材質
及び釣り糸のメーカの少なくともいずれかに基づく複数
の補正係数が記憶されており、複数の補正係数のいずれ
か一つを選択する補正係数選択手段をさらに備える。こ
の場合には、複数の補正係数の一つを選択することによ
り計測精度をさらに向上させることができる。
【0015】発明5に係る釣り用リールの糸長計測装置
は、発明4に記載の装置において、補正手段は、選択さ
れた補正係数を算出された釣り糸の長さに乗算して補正
する。この場合には、簡単な乗算処理により補正を行っ
ているので、補正処理を高速で実行できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用した電動リールは、外部電源から供給された電
力により駆動されるリールである。また、電動リールは
糸繰り出し長さ又は糸巻取長さに応じて仕掛けの水深を
表示する水深表示機能を有するリールである。
【0017】電動リールは、釣り竿Rに装着可能なリー
ル本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール
回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に
配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備え
ている。
【0018】リール本体1は、左右1対の側板7a,7
bとそれらを連結する複数の連結部材7cとからなるフ
レーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー8
a,8bと、フレーム7の前部を覆う前カバー9とを有
している。
【0019】ハンドル2側の側カバー8bには、ハンド
ル2の回転軸が回転自在に支持されている。後部の連結
部材7cの下部には、電源コード18の一端を接続する
ための本体コネクタ部19が設けられている。電源コー
ド18の一端には本体コネクタ部19に着脱自在に装着
されるコードコネクタ部18aが装着されており、他端
には、たとえば12ボルトの鉛蓄電池からなる外部電源
PSが接続されている。この本体コネクタ部19を介し
て、外部電源PSの電力がリールに供給される。
【0020】リール本体1の内部にはハンドル2に連結
されたスプール10が回転自在に支持されている。スプ
ール10の内部にはスプール10を糸巻き上げ方向に回
転駆動する直流駆動のモータ12が配置されている。ま
た、リール本体の内部には、レベルワインド機構13や
磁石ホイール(図示せず)や回転伝達機構(図示せず)
やクラッチ機構(図示せず)等が設けられている。
【0021】回転伝達機構は、モータ12の回転を減速
する遊星歯車機構やハンドル2の逆転を阻止する逆転防
止機構やスプール10の糸繰り出し方向の回転を制動す
るドラグ機構を含み、ハンドル2の回転をスプール10
に伝達するとともにモータ12の回転をスプール10に
伝達する。クラッチ機構は、ハンドル2及びモータ12
とスプール10との駆動伝達をオンオフする。また、リ
ール本体1のハンドル2側側面には、クラッチ機構をオ
ンオフ操作するためのクラッチレバー11が配置されて
いる。
【0022】リール本体1の上部には水密なカウンタケ
ース4が固定されている。カウンタケース4には、図2
に詳しく説明するように、上底の2つの基準で仕掛けの
水深や棚位置を表示するための液晶ディスプレイからな
る水深表示部5と、水深表示部5の周囲に配置された各
種の操作キー部6とが設けられている。
【0023】水深表示部5は、中央に配置された4桁の
7セグメント表示の水深表示領域5aと、その下方に配
置された3桁の底水深表示領域5bと、水深表示領域5
aの図4右方に配置された変速段数表示領域5cとを含
んでいる。
【0024】水深表示部5には、「底から」、「100
m」、「200m」、「胴径利用」、「指定糸」、「糸送
止」、「0セット」の8種類の文字列を表示可能であ
る。「底から」の文字列は、水深表示モードが底からモ
ードの時に表示される。底からモードとは、仕掛けの水
深を底基準で表示するモードであり、主に底ものと呼ば
れる魚を釣るときに使用される。なお、通常は、仕掛け
の水深は水面基準(上からモード)で表示される。
【0025】「100m」〜「指定糸」までの文字は、学習
モードの種類を示しており、いずれかが択一的に選択さ
れると選択された学習モードの文字列のみが表示され
る。操作キー部6は、水深表示部5の図1右側に上下に
並べて配置された増速ボタンSK1、減速ボタンSK2
及びモータボタンPWと、左側に上下に並べて配置され
たさそいボタンIB、棚メモボタンTB及びモードボタ
ンMDとを有している。
【0026】モータボタンPWは、モータ12のオンオ
フをおこなうためのボタンである。増速ボタンSK1
は、駆動されたモータ12を増速するためのボタンであ
り、減速ボタンSK2は、減速するためのスイッチであ
る。また、モータ12を駆動していないときに増速ボタ
ンSK1,減速ボタンSK2を押すとモード設定時に項
目の選択を行うことができる。
【0027】さそいボタンIBは、仕掛けを棚近傍でさ
そい上げるさそいモードをセットしたり、さそい学習を
行ったり、さそいモードを解除する際に使用されるボタ
ンである。棚メモボタンTBは、上からモードのときの
上棚位置や底からモードのときの底棚位置を設定するた
めのボタンである。なお、棚メモボタンTBを3秒以上
押し続けると、水深表示が0セットされる。
【0028】モードボタンMDは、4種の学習モードを
設定するためのスイッチであり、たとえばこれを1回押
すと100m学習モードに設定され、2回連続して押す
と200m学習モード、3回連続して押すと胴径利用学
習モード、4回連続して押すと指定糸学習モードにそれ
ぞれ学習モードが設定される。
【0029】ここで、100m学習モード及び200m
学習モードは、全長が100m又は200mと既知で太
さ(号数)や巻き付け開始径が未知の100m単位で市
販される釣り糸をスプール10に巻き付ける際に使用さ
れる学習モードである。この2つの学習モードでは、糸
巻き付け終了部分でのスプール回転数とスプール1回転
当たりの糸長との相関関係を学習し、その学習結果によ
り釣り糸全長にわたるスプール回転数と1回転当たりの
糸長との関係を求める。
【0030】胴径利用学習モードは、長さや太さ(号
数)や巻き付け開始径が未知の釣り糸をスプール10に
巻き付ける際に使用される学習モードである。この胴径
利用学習モードでは、糸巻き付け開始部分と糸巻き付け
終了部分とでのスプール回転数とスプール1回転当たり
の糸長との相関関係を学習し、その学習結果により釣り
糸全長にわたるスプール回転数と1回転当たりの糸長と
の関係を求める。
【0031】指定糸学習モードは、記憶部24内に用意
された指定された太さ(号数)及び糸長の釣り糸をスプ
ール10に巻き付けるときに使用されるモードである。
この指定糸学習モードでは、指定された号数及び長さの
釣り糸をスプール10に巻き付けるだけで、仕掛けの水
深が水深表示部5に正しく表示される。この指定糸学習
モードでは、算出された糸長を釣り糸のメーカに基づい
て補正することができる。
【0032】カウンタケース4内の上部には、図2に示
すように、水深表示部5と、表示制御及びモータ制御を
行うリール制御部20とが配置されている。カウンタケ
ース4内の下部にはモータ12をPWM駆動するPWM
駆動回路31が配置されている。
【0033】リール制御部20は、カウンタケース4内
に配置されたCPU,RAM,ROM,I/Oインター
フェイス等を含むマイクロコンピュータを含んでいる。
リール制御部20は、制御プログラムに従って水深表示
部5の表示制御やモータ駆動制御等の各種の制御動作を
実行する。リール制御部20には、操作キー部6の各種
のボタンとスプール10の回転方向及び回転数を検出す
るためのスプールセンサ21とスプールカウンタ23と
が接続されている。また、リール制御部20には、各種
警報を出力するブザー22とPWM駆動回路31と水深
表示部5と記憶部24と他の入出力部とが接続されてい
る。
【0034】PWM駆動回路31は、モータ12を駆動
するための駆動素子としてのFETを含んでいる。PW
M駆動回路31は、リール制御部20によりデューティ
比が制御されてモータ12の速度を可変に駆動する。
【0035】スプールセンサ21は、図1に示すように
前後に並べて配置された2つのリードスイッチ21a,
21bから構成されている。リードスイッチ21a,2
1bは、磁石ホイールに装着された磁石を検出する。こ
の検出パルスをスプールカウンタ23で計数することで
スプール10の回転数を検出できる。また、いずれのリ
ードスイッチ21a,21bが先に検出パルスを発した
かによりスプール10の回転方向を検出できる。
【0036】スプールカウンタ23は、スプールセンサ
21のオンオフ回数を計数するカウンタであり、この計
数値SPによりスプール回転数に関する回転位置データ
が得られる。スプールカウンタ23は、スプール10が
正転(糸繰り出し方向の回転)すると計数値が減少し、
逆転すると増加する。
【0037】記憶部24はたとえばEEPROM等の不
揮発メモリからなり、学習結果のデータや糸長算出時に
使用する各種のデータ等が記憶されている。記憶部24
には、さらに指定糸学習モード時に使用される特定のメ
ーカの特定の釣り糸の号数及び長さの釣り糸の全長にわ
たってスプール回転数(回転位置データ)と糸長との関
係データが記憶されるとともに、他のメーカの釣り糸の
メーカ毎の補正係数が記憶されている。たとえば、この
実施形態では、6号で300m長さのポリエチレン製の
マルチフィラメントのA社の釣り糸(特定の釣り糸)の
関係データが記憶部24に記憶されている。また、補正
係数としては、たとえば「1.01」とか「0.98」
のような数字が別の釣り糸のメーカに対応して記憶され
ている。この補正係数は、基準となる特定のメーカの釣
り糸に対する他のメーカの釣り糸の同じ回転位置データ
での糸長の変化の度合いを表している。
【0038】たとえば、A社の釣り糸を「1」とする
と、B社の釣り糸は同じ材質及び号数であっても少し細
く、同じ回転位置データであっても糸長が僅かに長くな
る。このため、B社の補正係数として、たとえば「1.
01」が記憶されている。また、C社の釣り糸は逆に太
く、同じ回転位置データであっても糸長が僅かに短くな
る。このため、C社の補正係数として、たとえば「0.
98」が記憶されている。さらにD社の補正係数とし
て、たとえば「1.03」が記憶されている。このよう
な補正係数は、たとえば実際のスプール回転数と糸長と
の関係を釣り糸の全長にわたりで学習し、その学習結果
により記憶部24に設定される。このように設定された
補正係数を演算された糸長に乗算することにより、正し
い糸長を算出でき、糸長計測精度を向上させることがで
きる。
【0039】次に、リール制御部20によって行われる
具体的な制御処理を、図4以降の制御フローチャートに
従って説明する。電動リールが電源コード18を介して
外部電源PSに接続されると、図4のステップS1にお
いて初期設定が行われる。この初期設定ではスプールカ
ウンタ23の計数値をリセットしたり、各種の変数やフ
ラグをリセットしたり、水深表示モードを上からモード
に設定する。
【0040】次にステップS2では表示処理を行う。表
示処理では、水深表示等の各種の表示処理を行う。ここ
で、上からモードのときには、水深表示領域5aに水面
基準の水深が表示されるステップS3では、操作キー部
6のいずれかのボタンが押されたか否かを判断する。ま
たステップS4ではスプール10が回転しているか否か
を判断する。この判断は、スプールセンサ21の出力に
より判断する。ステップS5ではその他の指令や入力が
なされたか否かを判断する。
【0041】キー入力がなされた場合にはステップS3
からステップS6に移行してキー入力処理を実行する。
またスプール10の回転が検出された場合にはステップ
S4からステップS7に移行する。ステップS7では各
動作モード処理を実行する。
【0042】その他の指令あるいは入力がなされた場合
にはステップS5からステップS8に移行して他の処理
を実行する。ステップS6のキー入力処理では、図5の
ステップS11で学習モードが設定されたか否かを判断
する。この判断は、モードボタンMDが押されたか否か
により判断する。ステップS12では、モータボタンP
Wが押されているか否かを判断する。ステップS13で
は、増速ボタンSK1が押されているか否かを判断す
る。ステップS14では、減速ボタンSK2が押されて
いるか否かを判断する。ステップS15では、他のボタ
ンが操作されたか否かを判断する。この他のボタンの操
作には棚メモボタンTBやさそいボタンIBの他に各ボ
タンの所定時間以上の操作も含んでいる。
【0043】モードボタンMDが押されるとステップS
11からステップS16に移行する。ステップS16で
は、学習モードを実行する。この学習モードは、前述し
たように100m学習モード、200m学習モード、胴
径利用学習モード、指定糸学習モードである。
【0044】モータボタンPWが押されるとステップS
12からステップS17に移行する。ステップS17で
は、モータ制御処理を実行する。このモータ制御処理で
は、モータボタンPWがダブルクリックされると、モー
タ12が回転していないときにはモータ12をオンし、
モータ12が回転しているときにはモータ12をオフす
る。また、モータボタンPWを押し続けると、押してい
る時間だけモータ12をオンする。
【0045】増速ボタンSK1が押されると、ステップ
S13からステップS18に移行する。ステップS18
では、そのオン時間だけデューティ比を徐々に大きくし
てモータ12の回転を増加させる。減速ボタンSK2が
押されると、ステップS14からステップS19に移行
する。ステップS19では、そのオン時間だけデューテ
ィ比を徐々に小さくしてモータ12の回転を減少させ
る。
【0046】他のキー入力がなされると、ステップS1
5からステップS20に移行し、たとえば、現在の水深
を棚値にセットするなどの操作されたボタン入力に応じ
た他のキー処理を行う。
【0047】ステップS16の学習モード処理では、図
6のステップS21で100m学習モードか否かを判断
する。ステップS22では200m学習モードか否かを
判断する。ステップS23では胴径利用学習モードか否
かを判断する。ステップS23での判断が「NO」の場
合にはステップS28に移行し、指定糸学習モードを実
行する。
【0048】100m学習モードと判断すると、ステッ
プS21からステップS25に移行し、100m学習処
理を実行する。200m学習モードと判断すると、ステ
ップS22からステップS26に移行し、200m学習
処理を実行する。この100m又は200m学習処理で
は、前述したように、糸巻き付け終了部分でのスプール
回転数とスプール1回転当たりの糸長との相関関係を学
習し、その学習結果によって、釣り糸全長にわたるスプ
ール回転数と1回転当たりの糸長との関係を求める。
【0049】胴径利用学習モードと判断すると、ステッ
プS23からステップS27に移行し、胴計利用学習処
理を実行する。胴計利用学習処理では、前述したよう
に、糸巻き付け開始部分と糸巻き付け終了部分とでのス
プール回転数とスプール1回転当たりの糸長との相関関
係を学習し、その学習結果により釣り糸全長にわたるス
プール回転数と1回転当たりの糸長との関係を求める。
【0050】ステップS28の指定糸学習モードでは、
図7のステップS31でB社の釣り糸が選択されたか否
かを判断する。ステップS32でC社の釣り糸が選択さ
れたか否かを判断する。ステップS33でD社の釣り糸
が選択されたか否かを判断する。指定糸学習モードにお
いては、釣り人が増速キーSK1を押す毎にA社(補正
係数なし)−B社−C社−D社−A社の順に循環的に表
示が切り換わる。そして、指定糸のメーカが表示された
ときに減速キーSK2を押すと指定糸の選択が確定す
る。
【0051】B社の釣り糸が選択されるとステップS3
1からステップS34に移行する。ステップS34で
は、記憶部24からB社の補正係数B(たとえば、
「1.01」)が読み出され、それが後述する補正処理
で使用される補正係数Kにセットされる。同様に、C社
の釣り糸が選択されるとステップS32からステップS
35に移行し、C社の補正係数C(たとえば、「0.9
8」)が読み出され、補正係数Kにセットされる。さら
に、D社の釣り糸が選択されるとステップS33からス
テップS36に移行し、D社の補正係数D(たとえば、
「1.02」)が読み出され、補正係数Kにセットされ
る。これらの処理が終わるとメインルーチンに戻る。い
ずれの会社も選択されなかったときには、A社の釣り糸
が指定されたことになるので、何も処理せずにメインル
ーチンに戻る。
【0052】ステップS7の各動作モード処理では、図
8のステップS41でスプール10の回転方向が糸繰り
出し方向か否かを判断する。この判断は、スプールセン
サ21のいずれのリードスイッチ21a,21bが先に
パルスを発したか否かにより判断する。スプール10の
回転方向が糸繰り出し方向と判断するとステップS41
からステップS42に移行する。
【0053】ステップS42では、スプール回転数Xを
1ずつ減少させる。ステップS43では、所定回転数減
少する毎にスプール回転数Xから記憶部24に記憶され
たデータを読み出し、繰り出された糸長を算出しさらに
糸長から水深LXを算出する。ステップS44では、補
正処理が必要か否かを判断する。この判断は、たとえば
補正係数Kがセットされているか否かにより行う。補正
処理が必要でない場合、ステップS43で算出された水
深LXがステップS2の表示処理で表示される。ステッ
プS45では、得られた水深LXが棚位置に一致した
か、つまり、仕掛けが棚に到達したか否かを判断する。
棚位置は、前述したように仕掛けが棚に到達したときに
棚メモボタンTBを押すことで記憶部24にセットされ
る。ステップS46では、他のモードか否かを判断す
る。他のモードではない場合には、各動作モード処理を
終わりメインルーチンに戻る。
【0054】補正処理が必要な場合には、ステップS4
4からステップS47に移行する。ステップS47で
は、算出された糸長に基づく水深LXに補正係数Kを乗
算して補正された水深LXを算出する。補正が必要な場
合には、この水深LXがステップS2の表示処理で表示
される。
【0055】水深が棚位置に一致するとステップS45
からステップS48に移行し、仕掛けが棚に到達したこ
とを報知するためにブザー22を鳴らす。他のモードの
場合には、ステップS46からステップS49に移行
し、指定された他のモードを実行する。
【0056】スプール10の回転が糸巻取り方向と判断
するとステップS42からステップS52に移行する。
ステップS52では、スプール回転数を1ずつ増加させ
る。ステップS53では、増加する毎にスプール回転数
Xから記憶部24に記憶されたデータを読み出し、巻き
取られた糸長を算出してさらに水深LXを算出する。ス
テップS54では、補正処理が必要か否かを判断する。
この判断も、補正係数Kがセットされているか否かによ
り行う。補正処理が必要でない場合、ステップS53で
算出された水深LXがステップS2の表示処理で表示さ
れる。ステップS55では、水深が船縁停止位置に一致
したか否かを判断する。船縁停止位置まで巻き取ってい
ない場合にはメインルーチンに戻る。
【0057】補正処理が必要な場合には、ステップS5
4からステップS56に移行する。ステップS56で
は、算出された糸長に基づく水深LXに補正係数Kを乗
算して補正された水深LXを算出する。補正が必要な場
合には、この水深LXがステップS2の表示処理で表示
される。
【0058】船縁停止位置に到達するとステップS55
からステップS57に移行する。ステップS57では、
仕掛けが船縁にあることを報知するためにブザー22を
鳴らす。ステップS58では、モータ12をオフする。
これにより魚が釣れたときに取り込みやすい位置に魚が
配置される。この船縁停止位置は、たとえば水深6m以
内で所定時間以上スプール10が停止しているとセット
される。
【0059】ここでは、特定の釣り糸と異なるメーカの
同一号数及び長さの釣り糸をスプール10に巻き付けて
使用する場合には、補正係数により補正して糸長を算出
しているので、記憶容量をあまり増やすことなく、計測
精度を向上させることができる。
【0060】〔他の実施例〕 (a) 電動リールに代えて、水深表示機構を有する手
巻きリールにも本発明を適用できる。 (b) 両軸受リールに代えて片軸受リールにも本発明
を適用できる。 (c) 前記実施形態では、釣り糸のメーカの違いによ
り補正するようにしたが、釣り糸の材質や種類や号数の
違いにより補正するようにしてもよい。また、複数の因
子を組み合わせてもよい。 (d) 前記実施形態では、一つの太さ(号数)だけの
関係データを記憶部24に記憶したが、複数の太さの関
係データを記憶部24に記憶し、それを選択できるよう
にしてもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る釣り用リールの糸長計測装
置では、予め記憶されたたとえば特定の号数の関係デー
タに基づいて得られた釣り糸の長さを補正係数を用いて
補正するように構成したので、特定の号数の関係データ
を記憶するとともに補正係数を記憶するだけですむ。し
たがって、特定の釣り糸と異なる材質やメーカや種類や
号数のために回転位置データと釣り糸の長さとの関係に
変動が生じてもその変動に対応して補正することより精
度良く糸長を計測できる。このため、関係データ記憶手
段に釣り糸の固有の情報に基づく関係データを全て記憶
する必要がなくなり、記憶容量をあまり増やすことな
く、計測精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平
面図。
【図2】水深表示部の平面図。
【図3】制御系の構成を示すブロック図。
【図4】メインルーチンを示すフローチャート。
【図5】キー入力サブルーチンを示すフローチャート。
【図6】学習モードサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図7】指定糸学習処理サブルーチンを示すフローチャ
ート。
【図8】各動作モードサブルーチンを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10 スプール 21 スプールセンサ 24 記憶部 30 リール制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールのスプールから繰り出される
    あるいは前記スプールに巻き取られる釣り糸の長さを計
    測するための釣り用リールの糸長計測装置であって、 前記スプールの回転位置データを検出する回転位置デー
    タ検出手段と、 特定の釣り糸の長さと前記回転位置データとの関係デー
    タが記憶された関係データ記憶手段と、 前記特定の釣り糸と異なる固有の情報を有する釣り糸に
    基づく補正係数が記憶された補正係数記憶手段と、 前記回転位置データ検出手段により検出された前記回転
    位置データに基づき前記関係データ記憶手段に記憶され
    た前記関係データから前記釣り糸の長さを求める糸長算
    出手段と、 前記糸長算出手段により算出された前記釣り糸の長さを
    前記補正係数記憶手段に記憶された補正係数により補正
    する補正手段と、を備えた釣り用リールの糸長計測装
    置。
  2. 【請求項2】前記関係データは、所定間隔毎の回転位置
    データと前記釣り糸の長さとで記憶されている、請求項
    1に記載の釣り用リールの糸長計測装置。
  3. 【請求項3】前記関係データは、回転位置データと前記
    釣り糸の長さとを変数とする関数で記憶されている、請
    求項1に記載の釣り用リールの糸長計測装置。
  4. 【請求項4】前記補正係数記憶手段には、前記固有の情
    報としての前記釣り糸の材質及び前記釣り糸のメーカの
    少なくともいずれかに基づく複数の補正係数が記憶され
    ており、 前記複数の補正係数のいずれか一つを選択する補正係数
    選択手段をさらに備える、請求項1から3のいずれかに
    記載の釣り用リールの糸長算出装置。
  5. 【請求項5】前記補正手段は、選択された補正係数を算
    出された前記釣り糸の長さに乗算して補正する、請求項
    4に記載の釣り用リールの糸長計測装置。
JP2000261524A 2000-08-30 2000-08-30 釣り用リールの糸長計測装置 Pending JP2002065127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261524A JP2002065127A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 釣り用リールの糸長計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261524A JP2002065127A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 釣り用リールの糸長計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002065127A true JP2002065127A (ja) 2002-03-05

Family

ID=18749352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000261524A Pending JP2002065127A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 釣り用リールの糸長計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002065127A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139646A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Shimano Inc 釣り用リールの糸長計測装置
CN110012880A (zh) * 2017-11-09 2019-07-16 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139646A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Shimano Inc 釣り用リールの糸長計測装置
CN110012880A (zh) * 2017-11-09 2019-07-16 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5525795B2 (ja) 釣り用リールの糸長表示装置
KR101687524B1 (ko) 전동 릴의 모터 제어 장치
JP4054540B2 (ja) 電動リール
JP2011097831A5 (ja)
JP6433791B2 (ja) 釣り用リール
KR100970863B1 (ko) 전동 릴
JP2002065127A (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP4307656B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP4291229B2 (ja) 魚釣用リール
JP3682949B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP2002051674A (ja) 電動リールのモータ制御回路
JP3797815B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP3361453B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP3361428B2 (ja) 釣り用リールの水深表示装置
JP3375276B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP3470870B2 (ja) 釣り用リールの糸長計測装置
JP4039743B2 (ja) 釣り用リール
JP3569455B2 (ja) 電動リール
JP3695843B2 (ja) リール用制御装置
JP3039688B2 (ja) 釣り用リール
JP4039887B2 (ja) 電動リール
JP3502280B2 (ja) 魚釣用リール
JP2002142623A (ja) 魚釣用リール
JP3534623B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP3461182B2 (ja) 釣り用リール