JP6430816B2 - レーザ加工装置の設定装置、これを備えるレーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラム - Google Patents

レーザ加工装置の設定装置、これを備えるレーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラム Download PDF

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本発明は、レーザ加工装置の設定装置、これを備えるレーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラムに関する。
ワークの表面にレーザ光を照射し、文字、記号、または、図形等を形成するレーザ加工装置が知られている。その一例である特許文献1に記載のレーザ加工装置は、レーザ光を出射するレーザ出射部、レーザ出射部から出射されたレーザ光を走査する走査部、ならびに、レーザ出射部および走査部を制御する制御部を備える。走査部は、レーザ光の進行方向を調整するミラー、および、進行方向が調整されたレーザ光を収束させる収束レンズを備える。収束レンズから出射されたレーザ光がワークの加工面に当てられることによりワークが加工される。
特開2003−136270号公報
上記レーザ加工装置によれば、走査部の収束レンズとワークの加工面との距離がワークの加工面の中心から離れるほど長くなり、これにともないレーザ光の焦点距離もワークの加工面の中心から離れるほど長くなる。このため、例えば、ワークの加工面の中心においてビームウエスト位置でレーザ加工されるようにレーザ光の焦点距離が設定されている場合、ワークの加工面の中心から離れた位置ではデフォーカス位置でレーザ加工される。このため、加工位置毎におけるレーザ光のスポット径が異なる。そして、加工位置毎におけるスポット径の相違の度合が大きい場合にはレーザ加工の品質が低下するおそれがある。なお、ワークの表面に文字、記号、または、図形等を形成する加工を実行するレーザ加工装置に限らず、ワークを溶接する加工、または、ワークの表面に穴を形成する加工を実行するレーザ加工装置においても上記と同様の課題が生じると考えられる。
本発明の目的は、レーザ加工の品質が高められるレーザ加工装置の設定装置、これを備えるレーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラムを提供することである。
前記課題を解決するレーザ加工装置の設定装置は、レーザ光を出射するレーザ出射部と、前記レーザ出射部により出射された前記レーザ光を走査する走査部と、前記レーザ出射部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光のビーム径を調整する倍率可変部と、前記倍率可変部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光の焦点距離を調整する焦点可変部とを備えるレーザ加工装置に用いられる設定装置であって、ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に基づいて、前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を調整することにより前記レーザ光のスポット径を調整する制御部を備える。
この設定装置によれば、加工位置に応じて制御部によりスポット径が調整されたレーザ光が加工面に当てられる。このため、レーザ光のスポット径が調整されることなくレーザ加工が行われる場合と異なり、スポット径がレーザ加工に及ぼす影響が管理される。このため、レーザ加工の品質が高められる。
前記レーザ加工装置の設定装置において、前記制御部は、前記走査部から出力される前記レーザ光の出射角度が大きくなるにつれて前記レーザ光のビーム径を長くすることが好ましい。
前記レーザ加工装置によれば、走査部から出力されるレーザ光の出射角度が大きくなるにつれて、走査部とワークの加工面との距離が長くなる。一方、制御部により倍率可変部が制御されることにより、レーザ光の出射角度が大きくなるにつれてレーザ光のビーム径が長くなる。このため、レーザ光の出射角度が互いに異なる複数の加工位置におけるレーザ光のスポット径の差が大きくなりにくい。このため、レーザ加工の品質がより高められる。
前記レーザ加工装置の設定装置において、前記制御部は、複数の前記加工位置において実質的に同じ前記レーザ光のスポット径が得られるように前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径を調整することが好ましい。
この設定装置によれば、複数の加工位置において実質的に同じレーザ光のスポット径が得られるため、例えば、ワークの表面に文字等が形成される場合、形成される文字等の幅が均一化されやすい。
前記レーザ加工装置の設定装置において、前記制御部は、前記レーザ光の焦点位置が前記加工面上に存在するように前記レーザ光の焦点距離を調整することが好ましい。
この設定装置によれば、加工面に当てられるレーザ光が加工面上で焦点を結ぶため、レーザ光のビームウエスト位置でワークが加工される。このため、加工位置毎の加工深さが均一化されやすい。
前記課題を解決するレーザ加工装置の設定プログラムは、レーザ光を出射するレーザ出射部と、前記レーザ出射部により出射された前記レーザ光を走査する走査部と、前記レーザ出射部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光のビーム径を調整する倍率可変部と、前記倍率可変部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光の焦点距離を調整する焦点可変部とを備え、ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に基づいて、前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を調整することにより前記レーザ光のスポット径を調整する制御部を備えるレーザ加工装置の設定プログラムであって、前記制御部に、ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に関する情報を取得させるステップと、前記レーザ光のスポット径が調整されるように前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を前記加工位置に基づいて調整させるステップとを実行させる
この設定プログラムが記憶された制御部が動作することにより、加工位置に応じてスポット径が調整されたレーザ光が加工面に当てられる。このため、スポット径が調整されることなくレーザ加工が行われる場合と比較して、レーザ加工の品質が高められる。
前記課題を解決するレーザ加工装置は、前記レーザ加工装置の設定装置を備える。
この加工装置の制御部が動作することにより、加工位置に応じてスポット径が調整されたレーザ光が加工面に当てられる。このため、スポット径が調整されることなくレーザ加工が行われる場合と比較して、レーザ加工の品質が高められる。
上記レーザ加工装置の設定装置、これを備えるレーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラムによれば、レーザ加工の品質が高められる。
実施形態のレーザ加工装置の全体構成を示すブロック図。 レーザ光のビーム径が調整される前の状態を示す模式図。 レーザ光のビーム径が調整された後の状態を示す模式図。 第1の制御モードにおけるレーザ光のビーム径を示す模式図。 第2の制御モードにおけるレーザ光の焦点距離を示す模式図。 第2の制御モードにおけるレーザ光のビーム径を示す模式図。 変形例のレーザ加工装置により加工されるワークの断面図。
図1を参照して、レーザ加工装置1の構成について説明する。
レーザ加工装置1は、レーザ光を出射するレーザ出射部10、レーザ出射部により出射されたレーザ光を走査する走査部20、および、レーザ出射部10と走査部20との間に形成されるレーザ光の光路上に配置される倍率可変部30を備える。レーザ加工装置1はさらに、倍率可変部30と走査部20との間に形成されるレーザ光の光路上に配置される焦点可変部40を備える。レーザ加工装置1はさらに、レーザ光の光路を変更する第1の折り返しミラー51および第2の折り返しミラー52、ならびに、オペレータにより操作される設定装置60を備える。
レーザ出射部10は、例えば炭酸ガスレーザを出射する。走査部20は、例えば一対のガルバノミラーおよび集光レンズ(いずれも図示略)を備え、焦点可変部40を通過したレーザ光をワーク100の加工面上において2次元方向に走査する。
倍率可変部30は、レーザ出射部10から出射されたレーザ光のビーム径を変更する。倍率可変部30は、レーザ光の光路上において互いに対向して配置される拡大レンズ31およびコリメータレンズ32、ならびに、拡大レンズ31およびコリメータレンズ32を駆動するビーム径調整アクチュエータ33を備える。
ビーム径調整アクチュエータ33により拡大レンズ31およびコリメータレンズ32が駆動されることにより、レーザ光の光路上における拡大レンズ31とコリメータレンズ32との距離である第1のレンズ間距離が変更される。第1のレンズ間距離が短くなるにつれて、倍率可変部30を通過したレーザ光のビーム径が長くなる。一方、第1のレンズ間距離が長くなるにつれて、倍率可変部30を通過したレーザ光のビーム径が短くなる。
焦点可変部40は、例えば、レーザ光の光路上において互いに対向して配置される一対の焦点可変レンズ(図示略)、および、一対の焦点可変レンズを駆動する焦点調整アクチュエータ41を備える。
焦点調整アクチュエータ41により一対の焦点可変レンズが駆動されることにより、レーザ光の光路上における一対の焦点可変レンズの間の距離である第2のレンズ間距離が変更される。第2のレンズ間距離が短くなるにつれて、レーザ光の焦点距離が長くなる。一方、第2のレンズ間距離が長くなるにつれて、レーザ光の焦点距離が短くなる。
第1の折り返しミラー51は、レーザ出射部10の出射口に対して所定の角度を持ってその出射口と面する位置に配置される。レーザ出射部10の出射口から出射されたレーザ光は、第1の折り返しミラー51により反射され、倍率可変部30に向けて進行する。
第2の折り返しミラー52は、焦点可変部40の出射面に対して所定の角度を持ってその出射面と面する位置に配置される。焦点可変部40の出射面から出射されたレーザ光は、第2の折り返しミラー52により反射され、走査部20に向けて進行する。
設定装置60は、加工データの情報を座標のデータに変換する加工データ生成部61、および、レーザ加工装置1に搭載される各種の機器を制御する制御部62を備える。加工データ生成部61は、オペレータにより入力された文字、記号、または、図形等を示す加工データの情報を、ワーク100の加工面を模擬した座標平面上の座標である加工座標のデータに変換する。
制御部62は、加工データ生成部61から入力された加工座標のデータに基づいて、レーザ出射部10、ビーム径調整アクチュエータ33、焦点調整アクチュエータ41、および、走査部20の動作を制御する。
制御部62は、ワーク100にレーザ加工を施すための設定プログラムをメモリに予め記憶している。設定プログラムは、例えば第1〜第3のステップを備える。第1のステップでは、ワーク100の加工面におけるレーザ光が当てられる位置である加工位置に関する情報を制御部62に取得させる。第2のステップでは、レーザ光が所定の位置で焦点を結ぶように第2のレンズ間距離を加工位置に基づいて制御部62に調整させる。第3のステップでは、レーザ光のスポット径が調整されるように倍率可変部30から出射されるレーザ光のビーム径を加工位置に基づいて制御部62に調整させる。
一例では、複数の制御モードのそれぞれに応じて用意された設定プログラムが実行される。複数の制御モードは、例えば第1の制御モードおよび第2の制御モードを含む。第1の制御モードおよび第2の制御モードによれば、第1のステップおよび第3のステップの内容が共通している。なお、オペレータは制御部62に実行させる制御モードを選択できる。
第1の制御モードでは、レーザ光がワーク100の加工面上で焦点を結ぶようにレーザ光の焦点距離が調整され、かつ、複数の加工位置において実質的に同じレーザ光のスポット径が得られるようにレーザ光のビーム径が調整される。
第2の制御モードでは、レーザ光がワーク100の加工面上とは異なる位置で焦点を結ぶようにレーザ光の焦点距離が調整され、かつ、複数の加工位置において実質的に同じレーザ光のスポット径が得られるようにレーザ光のビーム径が調整される。
図2〜図4を参照して、第1の制御モードの一例について説明する。
加工位置XAは、走査部20の出射口から出射されるレーザ光の出射角度が実質的に0度に設定される加工位置であり、走査部20に対して鉛直方向の下方に存在する加工位置であり、座標平面上における基準の加工位置である。加工位置XBは、走査部20の出射口から出射されるレーザ光の出射角度が0度よりも大きい任意の鋭角に設定される加工位置であり、走査部20に対して鉛直方向の斜め下方に存在する加工位置である。なお、レーザ光の出射角度は、基準の加工位置としての加工位置XAにおけるレーザ光である基準レーザ光と実際に出射されるレーザ光とを含む仮想の平面上において、基準レーザ光とレーザ光とがなす角度である。
第1の制御モードでは、図2に示されるように、加工位置XAに対応するレーザ光が加工面上において焦点を結ぶように焦点距離が設定される。一方、走査部20の出射口と加工面との距離は主にレーザ光の出射角度に応じて変化する。加工位置XBに対応するレーザ光の出射角度は加工位置XAに対応するレーザ光の出射角度よりも大きい。このため、走査部20の出射口と加工位置XBの加工面との距離LBは、走査部20の出射口と加工位置XAの加工面との距離LAよりも長い。このため、加工位置XAに対応するレーザ光の焦点距離と同じ焦点距離が加工位置XBに対応するレーザ光にも設定される場合、加工位置XBに対応するレーザ光は加工面よりも走査部20側の位置で焦点を結ぶ。
第1の制御モードによれば、図2に示される状態において、加工位置XBに対応するレーザ光が加工面上で焦点を結ぶように第2のレンズ間距離が調整される。このため、図3に示されるとおり、加工位置XAに対応するレーザ光および加工位置XBに対応するレーザ光がそれぞれ加工面上で焦点を結ぶ。一例では、制御部62は、レーザ光の出射角度と第2のレンズ間距離とが対応付けられたマップをメモリに予め記憶し、このマップに基づいて加工位置毎にレーザ光の焦点距離を設定する。
図3に示される状態によれば、各加工位置XA,XBに対応するレーザ光の焦点距離が互いに異なるため、これらの加工位置XA,XBに対応するレーザ光のスポット径も互いに異なる。この例では、加工位置XBに対応するレーザ光のスポット径が加工位置XAに対応するレーザ光のスポット径よりも長くなる。加工位置毎におけるスポット径の相違の度合が大きい場合、レーザ加工の品質が低下するおそれがある。このため、レーザ加工の品質の点からすると、各加工位置におけるスポット径の差が小さいことが好ましい。
制御部62は、各加工位置XA,XBに対応するレーザ光のスポット径を実質的に同じ大きさに設定するため、第1のレンズ間距離を変更することにより加工位置XBに対応するレーザ光のビーム径を調整する。この調整により加工位置XBに対応する第1のレンズ間距離が短縮されることにより、図4に示されるとおり加工位置XBに対応するレーザ光のビーム径が長くなる。このため、加工位置XAに対応するビーム光のスポット径と加工位置XBに対応するビーム光のスポット径とが実質的に同じ径を取る。一例では、制御部62は、レーザ光の出射角度と第1のレンズ間距離とが対応付けられたマップをメモリに予め記憶し、このマップに基づいて加工位置毎にレーザ光のビーム径を設定する。
図5および図6を参照して、第2の制御モードの一例について説明する。
第2の制御モードでは、図5に示されるように、加工位置XAに対応するレーザ光および加工位置XBに対応するレーザ光がワーク100の内部において焦点を結ぶように焦点距離が設定される。
図5に示される状態によれば、各加工位置XA,XBに対応するレーザ光の焦点距離が互いに異なるため、これらの加工位置XA,XBに対応するレーザ光のスポット径も互いに異なる。この例では、加工位置XBに対応するレーザ光のスポット径が加工位置XAに対応するレーザ光のスポット径よりも長くなる。
制御部62は、各加工位置XA,XBに対応するレーザ光のスポット径を実質的に同じ大きさに設定するため、第1のレンズ間距離を変更することにより加工位置XBに対応するレーザ光のビーム径を調整する。この調整により加工位置XBに対応する第1のレンズ間距離が短縮されることにより、図6に示されるとおり加工位置XBに対応するレーザ光のビーム径RBが加工位置XAに対応するレーザ光のビーム径RAよりも長くなる。このため、加工位置XAに対応するビーム光のスポット径と加工位置XBに対応するビーム光のスポット径とが実質的に同じ径を取る。
図1を参照して、レーザ加工装置1の作用について説明する。
レーザ加工装置1は例えば次のように動作する。最初に、オペレータにより設定装置60が操作され、加工データの情報が加工データ生成部61に入力される。加工データ生成部61は、入力された加工データの情報を座標平面に対応する加工座標の情報に変換し、加工座標の情報を制御部62に出力する。制御部62は、加工座標の情報および設定プログラムに基づいて、オペレータにより選択された第1の制御モードまたは第2の制御モードを実行する。第1の制御モードまたは第2の制御モードが実行されることにより、加工位置に応じてスポット径が調整されたレーザ光がワーク100の加工面に当てられる。これにより、ワーク100の加工面にレーザ加工が施される。
設定装置60によれば以下の効果が得られる。
(1)制御部62は、ワーク100の加工面における加工位置に基づいて、倍率可変部30から出射されるレーザ光のビーム径、および、レーザ光の焦点距離を調整することによりレーザ光のスポット径を調整する。この構成によれば、スポット径が調整されたレーザ光がワーク100の加工面に当てられるため、レーザ光のスポット径が調整されることなくレーザ加工が行われる場合と異なり、スポット径がレーザ加工に及ぼす影響が管理される。このため、レーザ加工の品質が高められる。
(2)制御部62は、走査部20の出射口から出力されるレーザ光の出射角度が大きくなるにつれてレーザ光のビーム径を長くする。この構成によれば、レーザ光の出射角度が互いに異なる複数の加工位置におけるレーザ光のスポット径の差が大きくなりにくい。このため、レーザ加工の品質がより高められる。
(3)制御部62は、複数の加工位置において実質的に同じレーザ光のスポット径が得られるように倍率可変部30から出射されるレーザ光のビーム径を調整する。この構成によれば、レーザ光の出射角度が互いに異なる複数の加工位置におけるレーザ光のスポット径の差が大きくなりにくい。このため、レーザ加工の品質がより高められる。例えば、ワーク100の表面に文字等が形成される場合、形成される文字等の幅が均一化されやすい。
(4)制御部62は、第1の制御モードによりワーク100の加工面でレーザ光が焦点を結ぶようにレーザ光のビーム径を調整する。この構成によれば、レーザ光のビームウエスト位置でワーク100が加工されるため、加工位置毎の加工深さが均一化されやすい。
(5)制御部62は、第2の制御モードにより実質的に同じスポット径が得られるデフォーカス位置でレーザ光が焦点を結ぶようにレーザ光のビーム径を調整する。この構成によれば、レーザ光のデフォーカス位置でワーク100が加工される場合であってもスポット径が実質的に同じ大きさに揃えられるため、加工位置毎の加工深さが均一化されやすい。
(6)例えば、加工位置に応じて焦点距離のみを調整することにより加工位置毎のレーザ光のスポット径を調整する場合、ある加工位置ではビームウエスト位置でワーク100が加工される一方、別の位置ではデフォーカス位置でワーク100が加工されるおそれがある。この場合、ワーク100の加工深さが均一化されず、レーザ加工の品質が低下するおそれがある。一方、制御部62は、第1の制御モードにおいては、実質的に同じスポット径が得られるビームウエスト位置でレーザ光が焦点を結ぶようにレーザ光のビーム径を調整する。また、制御部62は、第2の制御モードにおいては、実質的に同じスポット径が得られるデフォーカス位置でレーザ光が焦点を結ぶようにレーザ光のビーム径を調整する。このように、加工位置毎に焦点距離およびビーム径を管理することにより、レーザ加工の品質がより高められる。
上記実施形態に関する説明は、本発明に従うレーザ加工装置の設定装置、レーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うレーザ加工装置の設定装置、レーザ加工装置、および、レーザ加工装置の設定プログラムは、上記実施形態以外に例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・変形例の制御部62は、第3の制御モードをさらに備える。第3の制御モードによれば、ワーク100の加工面の加工位置XBに応じてレーザ光のスポット径が変更される。第3の制御モードは例えば、レーザ加工装置1がワーク同士の溶接に用いられる場合に実行される。図7は第3の制御モードにより加工されるワーク200およびワーク300の一部を示す。
第3の制御モードでは、ワーク200とワーク300との間隔LCが広くなるほど、レーザ光のスポット径が長くなるように第1のレンズ間距離が調整される。このため、レーザ光がワーク200とワーク300との間を進行する過程において、レーザ光がワーク200の縁およびワーク300の縁のそれぞれに当てられる。一方、レーザ光のスポット径が調整されない比較例によれば、レーザ光のスポット径が間隔LCよりも狭いため、レーザ光を一方向に進行させるだけではレーザ光がワーク200の縁およびワーク300の縁に当たらないことがある。この場合には、レーザ光がワーク200の縁およびワーク300の縁のそれぞれに当たるように、レーザ光が間隔LCをまたぐように走査され、ワーク200の縁およびワーク300の縁に交互に当てられる。このため、ガルバノミラーを駆動するアクチュエータの駆動回数が多く、アクチュエータの寿命を縮めるおそれがある。他方、第3の制御モードを実行する上記変形例によれば、レーザ光を比較例のように走査する必要がないため、ガルバノミラーを駆動するアクチュエータの寿命が低下するおそれが低減される。
・変形例の制御部62は、第1の制御モードおよび第2の制御モードの少なくとも一方において、レーザ光の出射角度が大きくなるにつれてレーザ光のビーム径が短くなるように第1のレンズ間距離を調整する。
・変形例のレーザ出射部10は、液体レーザ、固体レーザ、または、半導体レーザを出射する。
1…レーザ加工装置、10…レーザ出射部、20…走査部、30…倍率可変部、40…焦点可変部、60…設定装置、62…制御部、100…ワーク。

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ出射部と、
    前記レーザ出射部により出射された前記レーザ光を走査する走査部と、
    前記レーザ出射部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光のビーム径を調整する倍率可変部と、
    前記倍率可変部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光の焦点距離を調整する焦点可変部とを備えるレーザ加工装置に用いられる設定装置であって、
    ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に基づいて、前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を調整することにより前記レーザ光のスポット径を調整する制御部を備える
    レーザ加工装置の設定装置。
  2. 前記制御部は、前記走査部から出力される前記レーザ光の出射角度が大きくなるにつれて前記レーザ光のビーム径を長くする
    請求項1に記載のレーザ加工装置の設定装置。
  3. 前記制御部は、複数の前記加工位置において実質的に同じ前記レーザ光のスポット径が得られるように前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径を調整する
    請求項1または2に記載のレーザ加工装置の設定装置。
  4. 前記制御部は、前記レーザ光の焦点位置が前記加工面上に存在するように前記レーザ光の焦点距離を調整する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置の設定装置。
  5. レーザ光を出射するレーザ出射部と、
    前記レーザ出射部により出射された前記レーザ光を走査する走査部と、
    前記レーザ出射部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光のビーム径を調整する倍率可変部と、
    前記倍率可変部と前記走査部との間に形成される前記レーザ光の光路上に配置され、前記レーザ光の焦点距離を調整する焦点可変部とを備え、
    ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に基づいて、前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を調整することにより前記レーザ光のスポット径を調整する制御部を備えるレーザ加工装置の設定プログラムであって、
    前記制御部に、
    ワークの加工面における前記レーザ光が当てられる位置である加工位置に関する情報を取得させるステップと、
    前記レーザ光のスポット径が調整されるように前記倍率可変部から出射される前記レーザ光のビーム径、および、前記レーザ光の焦点距離を前記加工位置に基づいて調整させるステップとを実行させる
    レーザ加工装置の設定プログラム。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の設定装置を備える
    レーザ加工装置。
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