JP4866778B2 - ビーム照射装置、及び、ビーム照射方法 - Google Patents

ビーム照射装置、及び、ビーム照射方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザビームを照射して加工を行うビーム照射装置、及び、ビーム照射方法に関する。
図9(A)は、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display; FPD)製造の一工程におけるパネル50を示す概略的な断面図である。
パネル50は、たとえば厚さ0.5〜0.7mmのガラス基板51、ガラス基板51上に形成された、たとえば厚さ1〜2μmの樹脂(カラーフィルタ)52、及び、カラーフィルタ52上に形成された、たとえば薄膜金属(厚さ0.2μm以下の透明導電膜)、たとえばITO(Indium Tin Oxide)膜53を含んで構成される。
FPD製造のため、レーザビーム54を、ITO膜53上からパネル50に照射し、照射位置のITO膜53をカラーフィルタ52上から除去する。図9(A)には、レーザビーム54の照射により除去されるITO膜53に右下がりの斜線を付して示した。
図9(B)は、図9(A)に対応するパネル50の概略的な平面図である。
パネル50は、たとえば縦(図9(B)における上下方向)730mm、横(図9(B)における左右方向)920mmの矩形状である。パネル50にレーザビームを入射させ、ITO膜を除去することにより、周囲と絶縁された、たとえば縦40mm、横50mmの矩形状の小パネル55を形成する。パネル50の本図における左上部分には、小パネル55を形成するために、ITO膜を除去する領域に斜線を付して示した。パネル50には、縦方向に18個、横方向に18個の小パネル55が形成される。なお、小パネル55の各々は、たとえば携帯電話機用のディスプレイに使用される。
ITO膜を除去するためのレーザビームとして、たとえばNd:YAGレーザの4倍高調波が用いられる。ITO膜を加工可能な加工フルエンスの閾値は、カラーフィルタを加工するためのフルエンスの閾値よりも大きい。このためITO膜に照射するレーザビームのフルエンスが大きい場合には、カラーフィルタが深い位置まで除去され、小さい場合にはITO膜を除去することは難しい。レーザビームは、ITO膜を加工可能な加工フルエンスの閾値の±3%の範囲内のフルエンスで照射されることが望ましい。
ところで、パネル50のITO膜の厚さは通常一様ではない。ITO膜はパネル50の中心部で厚く、周辺部に向かうにつれ、同心円状に薄くなる厚さ分布を備える。パネル50のITO膜において、最も厚い部分と最も薄い部分との差は、たとえば最も厚い部分の厚さの5〜10%である。
厚さ分布を有するパネル50のITO膜を、カラーフィルタを深い位置まで除去することなく、高い加工品質で除くことは一層困難である。
基板のパタニングにおけるレーザビームの走査方法には、XYステージを用いて基板を移動させ、レーザビームの基板への入射位置を変化させる方法と、たとえばガルバノスキャナを用いてレーザビームの出射方向を変えることで、レーザビームの基板上の入射位置を変化させる方法とがある。
前者の方法においては、ステージをX方向及びY方向に駆動させる必要があるため、装置のフットプリントが大きくなるという欠点がある。後者の方法においては、装置のフットプリントが最小となるかわりに、基板上のビーム照射位置によって、照射されるビームのフルエンスが変化するという欠点がある。
ガルバノスキャナからのビームの出射方向に対応してビーム強度を変化させるレーザ加工装置の発明が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
図10を参照して、FPD製造におけるITO膜の除去工程での他の問題点を説明する。
レーザビーム54をパネル50に照射し、ITO膜53をカラーフィルタ52上から除去する際、残ったITO膜53の加工縁にバリ56が形成されることがある。また、本図に付着物57として示すように、除去されたITO膜53の一部が飛散して、カラーフィルタ52上やITO膜53上に付着する場合がある。バリ56は、たとえばITO膜53上に絶縁層を形成するときの阻害要因となる。付着物57は、たとえば小パネル間の絶縁の妨げとなる場合がある。
付着物57を除去する方法としてウェット洗浄があげられる。しかしレーザビームを照射してITO膜53を除去するドライ工程後にウェット工程を採用するのは効率的とはいえない。また、スポンジローラを用いて付着物57を剥ぎ取る方法もあるが、この方法では付着物57を十分に除去することは困難である。
レーザビームを照射することによって付着物57を除去する技術、たとえばCOレーザを用いてプリント基板の樹脂層に穴を開ける加工を行った後、紫外線の波長領域のレーザビームを照射してデスミヤを行う技術が知られている。
加工対象物の加工領域の周囲に、加工領域に照射するレーザビームよりも弱いエネルギのレーザビームを加工と同時に照射することにより、アブレーション加工により発生したデブリを除去するレーザ加工装置及びレーザ加工方法の発明が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
更に、2つ以上の波長を発生するレーザ発振器を具備し、高調波発生装置またはビーム切り替えにより、波長を選択する手段を配して、主加工を基本波で従加工を高調波で行うことにより、スミヤ発生の少ないビアホール加工を高生産性を維持しながら実現するレーザ加工装置及びレーザ加工方法の発明が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2005−262219号公報 特許第3416264号公報 特開2000−190088号公報
本発明の目的は、高品質の加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することである。
また、高品質の加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、(i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、前記第1の経路上に配置され、前記第3の経路上の第1の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第1の光学系と、前記第2の経路上に配置され、前記第1の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面が、前記第1のレーザビームのビーム断面よりも大きく、かつ該第1のレーザビームのビーム断面を内部に含むようにビーム断面を整形するとともに、該第1の仮想平面におけるビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、前記第1の仮想平面の位置の、前記第1及び第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系とを有し、前記第1の仮想平面上における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、(i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、前記第1の経路上に配置され、該第1の経路上の第2の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、前記第2の経路上に配置され、該第2の経路上の第3の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第3の光学系と、前記第2の仮想平面の位置の前記第1のレーザビームのビーム断面を、前記第3の経路上の第1の仮想平面の位置に結像させる第2の結像光学系と、前記第3の仮想平面の位置の前記第2のレーザビームのビーム断面を、前記第1の仮想平面の位置において、該第2のレーザビームのビーム断面が前記第1のレーザビームのビーム断面を内側に含むように結像させる第3の結像光学系と、前記第1の仮想平面の位置の前記第1及び第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系とを有し、前記第1の仮想平面の位置における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置が提供される。
更に、本発明の他の観点によれば、(i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、前記第1の経路上に配置され、該第1の経路上の第2の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、前記第2の経路上に配置され、該第2の経路上の第3の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第3の光学系と、前記第3の経路上に配置され、前記第2の仮想平面の位置の前記第1のレーザビームのビーム断面、及び前記第3の仮想平面の位置の前記第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系とを有し、前記第3の仮想平面の位置における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第2の仮想平面の位置における前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、樹脂上に形成された薄膜金属を除去する工程を含み、前記第1及び第2のパルスレーザビームが、ともに固体レーザの4倍高調波であり、20ns以下の等しいパルス幅をもつパルスレーザビームであるビーム照射方法が提供される。
更に、本発明の他の観点によれば、請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、カラーフィルタ上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、前記第1及び第2のパルスレーザビームが、ともに全固体レーザの4倍高調波であり、20ns以下の等しいパルス幅をもつパルスレーザビームであるビーム照射方法が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、ガラス基板上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、前記第1及び第2のパルスレーザビームが、全固体レーザの基本波及び2倍〜4倍高調波のいずれかであり、前記第2のパルスレーザビームは前記第1のパルスレーザビームと同次、または前記第1のパルスレーザビームよりも高次の基本波または高調波であって、前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以上、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以下であるビーム照射方法が提供される。
更に、本発明の他の観点によれば、請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、PET基板上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、前記第1及び第2のパルスレーザビームが、全固体レーザの2倍高調波または3倍高調波であり、前記第2のパルスレーザビームは前記第1のパルスレーザビームと同次、または前記第1のパルスレーザビームよりも高次の高調波であって、前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以上、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以下であるビーム照射方法が提供される。
本発明によれば、高品質の加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することができる。
また、高品質の加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することができる。
図1は参考例によるビーム照射装置の概略図である。
参考例によるビーム照射装置は、レーザ光源10、シャッタ11、電気光学変調器(Electro-Optic Modulator; EOM)12、偏光ビームスプリッタ13、折り返しミラー14a〜14e、ハーフミラー15a、15b、バリアブルアッテネータ16a〜16d、集光レンズ17a〜17d、レンズ移動機構18a〜18d、ガルバノスキャナ19a〜19d、記憶装置20aを備える制御装置20、及び、ステージ21を含んで構成される。
ステージ21上には、加工基板22が保持されている。加工基板22は、たとえば図9(A)に示したパネルであり、ガラス基板上にカラーフィルタ及びITO膜がこの順に積層されている。参考例によるビーム照射装置は、パネルにレーザビームを入射させ、入射位置のITO膜を除去することができる。
レーザ光源10が、制御装置20から送られるトリガ信号を受けて、パルスレーザビーム30を出射する。レーザ光源10は、全固体レーザ発振器、たとえばNd:YAGレーザ発振器、非線形光学素子、及び半波長板を含む。パルスレーザビーム30は、たとえばNd:YAGレーザの4倍高調波である。パルスレーザビーム30のパルス幅は30ns以下、望ましくは十数ns以下である。半波長板を含むレーザ光源10から出射されるパルスレーザビーム30は、偏光ビームスプリッタ13に対してP波となるような直線偏光である。
パルスレーザビーム30は、制御装置20からの制御信号により開閉し、入射するレーザビームの透過と遮蔽を切り替えることのできるシャッタ11を透過して、EOM12に入射する。
EOM12は、制御装置20から送出される制御信号に基づいて、パルスレーザビーム30の偏光軸を旋回させる。EOM12が電圧無印加状態にされているとき、入射したP波がそのまま出射される。EOM12が電圧印加状態にされているとき、EOM12は、P波の偏光面を90度旋回させる。これにより、EOM12から出射するパルスレーザビーム30は、偏光ビームスプリッタ13に対してS波となる。
偏光ビームスプリッタ13は、P波をそのまま透過させ、S波を反射する。偏光ビームスプリッタ13を透過したP波は、パルスレーザビーム30bとなる。偏光ビームスプリッタ13で反射したS波は、パルスレーザビーム30aとなる。
パルスレーザビーム30aは、折り返しミラー14aで反射し、ハーフミラー15aに入射する。ハーフミラー15aは、入射したパルスレーザビーム30aを、相互に等しいエネルギを有するパルスレーザビーム31a及び31bに分割する。
ハーフミラー15aで反射したパルスレーザビーム31aは、入射するレーザビームの光量を減衰率可変で減衰させるバリアブルアッテネータ16a、及び、加工基板22のITO膜上にパルスレーザビーム31aを集光する集光レンズ17aを経て、ガルバノスキャナ19aに入射する。バリアブルアッテネータ16aによるパルスレーザビーム31aの光量の減衰率は、制御装置20から送信される制御信号によって制御される。
制御装置20に含まれる記憶装置20aには、加工基板22上の位置、たとえば後述するように加工基板22上に画定されたエリアごとにあらかじめ求められた、単位面積あたりに入射させるレーザビームのエネルギ(フルエンス)の最適値(たとえば0.05J/cm〜0.1J/cmの範囲にある一定値)が記憶されている。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている最適な値でパルスレーザビーム31aが加工基板22に照射されるように、エリアごとにバリアブルアッテネータ16aの減衰率を調整する。
なお、記憶装置20aには、エリアごとの減衰率を規定する物理量、たとえばエリアごとに入射させるレーザビームの減衰率そのものや、ビームパワー、パルスエネルギなどを記憶させてもよい。
ガルバノスキャナ19aは、2枚の揺動鏡を含んで構成され、制御装置20からの制御信号を受けて、入射したレーザビームの出射方向を2次元方向に変化させて出射する。パルスレーザビーム31aはガルバノスキャナ19aを出射して、加工基板22のITO膜上を走査し、入射位置のITO膜を除去する。
レンズ移動機構18aは、集光レンズ17aを移動可能に保持する。レンズ移動機構18aは、たとえばボイスコイル機構を含んで構成され、制御装置20から送信される制御信号を受けて、集光レンズ17aをパルスレーザビーム31aの光軸方向(進行方向)と平行な方向に並進移動させる。ボイスコイル機構の代わりにピエゾ駆動機構等を用いて、レンズ移動機構18aを構成することもできる。
制御装置20は、加工基板22上を走査するパルスレーザビーム31aが、加工基板22上の入射位置によらず、加工基板22上に焦点を結んで入射するように、レンズ移動機構18aを通して、集光レンズ17aの移動を制御する。すなわち、集光レンズ17aと加工基板22上のビーム照射位置との間の光路長が、一定の長さ(集光レンズ17aの焦点距離)を保つように制御を行う。
ハーフミラー15aを透過したパルスレーザビーム31bは、折り返しミラー14b、バリアブルアッテネータ16b、レンズ移動機構18bに保持された集光レンズ17b、及び、ガルバノスキャナ19bを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
バリアブルアッテネータ16b、集光レンズ17b、レンズ移動機構18b、及び、ガルバノスキャナ19bの機能は、それぞれバリアブルアッテネータ16a、集光レンズ17a、レンズ移動機構18a、及び、ガルバノスキャナ19aの機能と同一である。
偏光ビームスプリッタ13を透過したP波であるパルスレーザビーム30bは、折り返しミラー14c及び14dで反射し、ハーフミラー15bに入射する。ハーフミラー15bは、入射したパルスレーザビーム30bを、相互に等しいエネルギを有するパルスレーザビーム31c及び31dに分割する。
ハーフミラー15bで反射されたパルスレーザビーム31cは、バリアブルアッテネータ16c、レンズ移動機構18cに保持された集光レンズ17c、及び、ガルバノスキャナ19cを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
ハーフミラー15bを透過したパルスレーザビーム31dは、折り返しミラー14eで反射され、バリアブルアッテネータ16d、レンズ移動機構18dに保持された集光レンズ17d、及び、ガルバノスキャナ19dを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
バリアブルアッテネータ16c、16d、集光レンズ17c、17d、レンズ移動機構18c、18d及び、ガルバノスキャナ19c、19dの機能は、それぞれバリアブルアッテネータ16a、集光レンズ17a、レンズ移動機構18a、及び、ガルバノスキャナ19aの機能と同一である。
参考例によるビーム照射装置は、加工対象物の4つの位置を加工することのできる4軸加工機である。
図2(A)及び(B)を参照して、参考例によるビーム照射装置を用いて行うレーザ照射方法を説明する。
図2(A)は、加工基板22の概略的な平面図である。前述したように、加工基板22は、たとえば図9(A)及び(B)に示した、縦730mm、横920mmの矩形状のパネルである。厚さ0.5〜0.7mmのガラス基板上に、厚さ1〜2μmのカラーフィルタ及び厚さ0.2μm以下のITO膜がこの順に積層されている。
図2(A)及び(B)を参照して説明するビーム照射方法は、図1に示したビーム照射装置を用い、加工基板(パネル)22にレーザビームを照射し、照射位置のITO膜を除去することにより、周囲と絶縁された、矩形状の小パネルを形成する方法である。小パネルのサイズは、たとえば縦40mm、横50mmである。加工基板22には、縦方向に18個、横方向に18個の小パネルを形成する。
加工基板22上に、縦方向、横方向をそれぞれ2等分する大きさの、4つの合同な加工領域60、70、80、90を画定する。各加工領域60〜90は、縦365mm、横460mmの矩形状領域であり、各加工領域60〜90中に、縦方向に9個、横方向に9個の小パネルを形成する。
加工領域60〜90の中心(矩形の対角線の交点)直上には、図1に示したビーム照射装置のガルバノスキャナ19a〜19dがそれぞれ配置される。加工領域60〜90には、それぞれレーザビーム31a〜31dが照射される。
加工領域60中に、縦方向に9個、横方向に9個の小エリア60a〜63cを画定する。小エリア60a〜63cのサイズは、縦40mm、横50mmであり、各小エリア60a〜63cの外周に沿ってレーザビーム31aを入射させ、各小エリア60a〜63cの周囲のITO膜を除去することで小パネルを形成する。他の加工領域70〜90についても同様である。
ITO膜は、加工基板22上の位置による厚さ分布を備える。このため、加工基板22上の位置によってITO膜除去に要するフルエンスは異なる。また、レーザビームが、加工基板22上の入射位置によらず、加工基板22上に焦点を結んで入射するように集光レンズ17aの移動を制御しても、加工基板22に入射するレーザビームの入射角によって、入射ビームのフルエンスは異なる。
そこで制御装置20に含まれる記憶装置20aに、小エリア60a〜93cごとに、周囲のITO膜を除去するのに最適なフルエンスを、あらかじめ求めて記憶させておく。フルエンスの最適値は、ビームを入射させる小エリアのITO膜の膜厚やビームの入射角等に基づいて決定される。たとえば小エリアの代表点のそれらから決定される。
加工領域60においては、まず小エリア60aの周囲にレーザビーム31aを照射して、ITO膜を除去する。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている、小エリア60aの加工に最適な加工フルエンスを読み出して、パルスレーザビーム31aがその最適値で加工基板22に照射されるように、バリアブルアッテネータ16aの減衰率を変化させる。
減衰率の変化は小エリア60a〜63cごとに行う。ある1つの小エリア60a〜63cを加工している間、減衰率は一定である。小エリア60a〜93cは、ある1つの小エリア内では、一定の減衰率で加工が可能であるように、その範囲(大きさや形状)が定められる。
また、小エリア60a〜93cは、ある1つの小エリア内におけるITO膜の、最も厚い部分と最も薄い部分との差が、最も厚い部分の厚さの2%以下となるように画定される。
小エリア60aの外周に沿って、記憶装置20aに記憶されていた、最適な加工フルエンスのごく近辺のフルエンスでレーザビーム31aが照射され、照射位置のITO膜が除去される。
次に、小エリア60bの周囲のITO膜を除去する。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている、小エリア60bの加工に最適な加工フルエンスを読み出して、パルスレーザビーム31aがその最適値で加工基板22に照射されるように、バリアブルアッテネータ16aの減衰率を変化させる。
以下、同様に小エリア60c、・・、60i、60j、・・、63cを小エリアごとに加工していく。
加工領域60の加工と並行して、同様に、他の加工領域70〜90の加工も行われる。
小エリア60a〜93cごとの最適なフルエンスで加工を行うので、下層のカラーフィルタを深い位置まで掘り下げることなく、加工基板22のITO膜を高い加工品質で除去(パタニング)することができる。
図2(B)を参照する。
上述したビーム照射方法においては、加工後1つの小パネルとなる各小エリア60a〜93cを一区画(一単位)としてレーザ加工を行ったが、別様に区画することもできる。
たとえば4個の小エリアを一区画(一単位)とし、その区画ごとに一定の減衰率で加工してもよい。本図には、縦方向2個、横方向2個、計4個の小エリアを一区画(一単位)とする例を示した。
図示した一区画(一単位)を加工するには、まず矢印101、102、103に沿ってレーザビームを走査し、一区画(一単位)に含まれる小エリアの周囲のITO膜を縦方向に除去する。次に、矢印104、105、106に沿ってレーザビームを走査し、小エリアの周囲のITO膜を横方向に除去する。
図2(A)及び(B)を参照して説明したビーム照射方法においては、図1に示した4軸加工機を用いてITO膜の除去(パタニング)を行ったが、1軸加工機を用いてもよい。
たとえば図2(A)に示した、小エリア60a〜93cの画定された加工基板(パネル)22を、1軸加工機を用いて小エリアごとに加工する場合、ガルバノスキャナは、加工基板(パネル)22の中心(矩形の対角線の交点)直上1500mmの位置に配置される。
1軸加工機のガルバノスキャナをこのように配置したとき、加工基板(パネル)22の中央部、たとえば小エリア63cを加工する際の加工フルエンスの入射角による変動は約±0.02%であり、加工基板(パネル)22の周辺部、たとえば小エリア60aを加工する際のそれは約±0.7%である。したがって加工基板(パネル)22上のどの小エリア60a〜93cを加工する場合であっても、加工中の加工フルエンスの変動は約±1%以内とされる。
1つの小エリア内においてはITO膜の厚み分布の幅は大きくないので、1軸加工機を用いた場合であっても、すべての小エリア60a〜93cを、小エリア60a〜93cごとに求められた加工フルエンスの最適値(一定値)のごく近辺のフルエンスで加工することができる。
参考例によるビーム照射装置は、加工基板上に焦点を結ばせる集光レンズを備えていたが、集光レンズに代えて、透光領域を備えるマスクと、マスクの透光領域を加工基板上に結像させる結像レンズを含んで構成してもよい。この場合、レンズ移動機構は、ビームの照射位置によらず加工基板表面が結像位置となるように、結像レンズをレーザビームの光軸方向に移動させる。更に、ビーム断面の光強度分布を均一化するホモジナイザを含んで構成してもよい。
また、図2(A)及び(B)を参照して説明したビーム照射方法においては、小エリアの周囲の加工を行ったが、画定された区画の内部を加工してもよい。
更に、画定された複数の区画のうち、相互に隣り合う第1の区画と第2の区画を、それぞれ第1の減衰率、それよりも大きい第2の減衰率で減衰させて加工するとき、両区画の境界領域については、第1の減衰率以上第2の減衰率以下の第3の減衰率で減衰させて加工が行われるように、減衰率を制御することもできる。
図3は、第2の実施例によるビーム照射装置の概略図である。以降の実施例においては、加工と加工残物のクリーニングとをともに行うことのできるビーム照射装置及びビーム照射方法について説明する。
第2の実施例によるビーム照射装置は、レーザ光源33a、33b、半波長板45、バリアブルアッテネータ34a、34b、エキスパンダ35a、35b、アパチャ36a、36b、高精度回折光学素子(Diffractive Optical Elements ;DOE)37a、37b、折り返しミラー38、ポーラライザ39、レンズ移動機構41aを備える結像光学系41、ガルバノスキャナ42、ステージ43、及び、制御装置44を含んで構成される。
レーザ光源33aは、全固体レーザ発振器、たとえばNd:YAGレーザ発振器、及び、非線形光学素子を含み、制御装置44から送られるトリガ信号を受けて、ポーラライザ39に対するP波であるパルスレーザビーム46aを出射する。パルスレーザビーム46aは、Nd:YAGレーザの4倍高調波(波長266nm)であり、パルス幅は20ns以下、たとえば10nsである。
パルスレーザビーム46aは、バリアブルアッテネータ34aで光量を減衰され、エキスパンダ35aでビーム径を拡大された後、アパチャ36a及びDOE37aに入射する。バリアブルアッテネータ34aによるパルスレーザビーム46aの光量の減衰率は、制御装置44から送信される制御信号によって制御される。アパチャ36aは、パルスレーザビーム46aのビーム断面の周辺部を遮光する。DOE37aは、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46aのビーム強度(パワー密度)を均一化する。DOE37aによるビームプロファイルの均一化については、後に詳述する。DOE37aを出射したパルスレーザビーム46aは、ポーラライザ39に入射し、これを透過する。
レーザ光源33bは、たとえばレーザ光源33aと同一のレーザ光源であり、制御装置44から送られるトリガ信号を受けて、ポーラライザ39に対するP波であるパルスレーザビーム46b(Nd:YAGレーザの4倍高調波 波長266nm)を出射する。パルスレーザビーム46bのパルス幅は、パルスレーザビーム46aのそれと等しい。
パルスレーザビーム46bは、半波長板45を透過することによって、ポーラライザ39に対するS波とされた後、バリアブルアッテネータ34bで光量を減衰され、エキスパンダ35bでビーム径を拡大されて、アパチャ36b及びDOE37bに入射する。バリアブルアッテネータ34bによるパルスレーザビーム46bの光量の減衰率は、制御装置44から送信される制御信号によって制御される。アパチャ36bは、パルスレーザビーム46bのビーム断面の周辺部を遮光する。DOE37bは、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46bのビーム強度(パワー密度)を均一化する。DOE37bによるビームプロファイルの均一化についても、後に詳述する。DOE37bを出射したパルスレーザビーム46bは、ポーラライザ39で反射される。
ポーラライザ39を透過するパルスレーザビーム46aと、ポーラライザ39で反射されるパルスレーザビーム46bとは、同一光軸上に重畳(合成)され、ポーラライザ39を出射する。本図にはこれをパルスレーザビーム46と示した。
パルスレーザビーム46は、結像光学系41、ガルバノスキャナ42を経て、ステージ43上に保持された加工基板22に照射される。
結像光学系41は、仮想平面40の位置のパルスレーザビーム46を、加工基板22上に結像させる。ガルバノスキャナ42は、2枚の揺動鏡を含んで構成され、パルスレーザビーム46を2次元方向に走査する。加工基板22は、たとえば図9(A)に示したパネルであり、ガラス基板上にカラーフィルタ及びITO膜がこの順に積層されている。パルスレーザビーム46が加工基板22上を走査する。パルスレーザビーム46の加工基板22上の入射位置によらず、仮想平面40の位置のパルスレーザビーム46が加工基板22上に結像されるように、レンズ移動機構41aが結像光学系41に含まれるレンズをパルスレーザビーム46の光軸方向に移動させる。レンズ移動機構41aによるレンズの移動、及び、ガルバノスキャナ42によるパルスレーザビーム46の走査は、制御装置44によって制御される。加工基板22(パネル)にパルスレーザビーム46が照射され、照射位置のITO膜が除去される。
図4(A)〜(D)を参照して、第2の実施例によるビーム照射装置を用いて行うビーム照射方法について説明する。
図4(A)及び(B)は、それぞれDOE37a、37bにより均一化された、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46a、46bのビーム強度(ビームプロファイル、パワー密度)を示す概略図であり、図4(C)は、パルスレーザビーム46a、46bが重畳されたパルスレーザビーム46のビーム強度(ビームプロファイル、パワー密度)を示す概略図である。
均一化されたパルスレーザビーム46aのビーム強度(図4(A)に図示)は強く、均一化されたパルスレーザビーム46bのビーム強度(図4(B)に図示)はそれより弱い。また、パルスレーザビーム46bが均一化される領域は、パルスレーザビーム46aが均一化される領域よりも広く、後者が前者に含まれるように、パルスレーザビーム46b、46aは重畳される(図4(C)に図示)。
なお、パルスレーザビーム46a、46bは、パルス幅の全域に渡って重畳されてもよい(この場合、レーザ光源33aを出射した1つのレーザパルスと、レーザ光源33bを出射した1つのレーザパルスは、加工基板22への入射が同時刻に開始し、同時刻に終了する。)し、弱い強度に均一化されるパルスレーザビーム46bが、時間的に少し遅れて加工基板22に入射するように、パルス幅の一部に渡って重畳されてもよい。
パルスレーザビーム46a、46bの加工基板22への入射タイミングは、制御装置44によるレーザ光源33a、33bの制御で調整される。
図4(D)に、加工基板22上に結像されるパルスレーザビーム46の一例を示す。パルスレーザビーム46は、たとえば一辺が200μmの正方形状に結像されて、加工基板22に入射する。本図中に破線で示す一辺100μmの正方形状領域の内部が、ビーム強度の強い領域であり、当該領域においては、たとえば0.05J/cmでレーザビームが照射される。また、その外部の照射領域においては、たとえば0.03J/cmでレーザビームが照射される。レーザビーム46は、たとえば正方形の一辺に沿って、50%の重複率で加工基板22上を走査する。結像領域を正方形状(矩形状)とすることで、たとえば円形領域に結像させる場合よりも重複率を小さくすることができる。
強度の強いビームが照射される領域(一辺100μmの正方形状領域内部)において、加工基板22(パネル)のITO膜を除去する本加工が行われる。強度の弱いビームが照射される領域(一辺200μmの正方形状領域内部)において、付着物等の加工残物をアブレーション洗浄したり、バリを除去したりするクリーニング加工が行われる。このため高品質の加工を行うことができる。
第2の実施例によるビーム照射装置においては、DOE37a、37bが、パルスレーザビーム46a、46bのビーム強度(パワー密度)を、仮想平面40の位置で均一化し、結像光学系41が、仮想平面40の位置のパルスレーザビーム46a、46bを加工基板22上に結像した。DOE37aがパルスレーザビーム46aのビーム強度(パワー密度)を、DOE37aとポーラライザ39との間の光路上の仮想平面の位置で均一化し、DOE37bがパルスレーザビーム46bのビーム強度(パワー密度)を、DOE37bとポーラライザ39との間の光路上の仮想平面の位置で均一化し、結像光学系41が、両仮想平面の位置のパルスレーザビーム46a、46bを加工基板22上に結像する構成を採用してもよい。
図5は、第2の実施例によるビーム照射装置の変形例を示す概略図である。
第2の実施例によるビーム照射装置においては、2つのレーザ光源33a、33bを使用したが、変形例においては、1つのレーザ光源33を用いて本加工とクリーニング加工とを行う。
レーザ光源33は、たとえばNd:YAGレーザ発振器、及び、非線形光学素子を含み、制御装置44から送られるトリガ信号を受けて、ポーラライザ39aに対するP波であるパルスレーザビーム49を出射する。パルスレーザビーム49は、Nd:YAGレーザの4倍高調波(波長266nm)であり、パルス幅は20ns以下、たとえば10nsである。
パルスレーザビーム49は、半波長板58により所定の角度だけ偏光面を回転されてポーラライザ39aに入射する。ポーラライザ39aは、入射するパルスレーザビーム49のP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。
ポーラライザ39を透過したパルスレーザビーム49のP偏光成分を本図ではパルスレーザビーム49aと示し、ポーラライザ39で反射したパルスレーザビーム49のS偏光成分を本図ではパルスレーザビーム49bと示した。パルスレーザビーム49a、49bがそれぞれ入射するバリアブルアッテネータ34a、34b以降の構成は、第2の実施例と同一である。
変形例によるビーム照射装置は、レーザ発振器の使用台数を1台とすることができるので、装置を安価に構成することができる。
図6(A)は、第3の実施例によるビーム照射装置の概略図であり、図6(B)は、第3の実施例によるビーム照射装置を用いて加工を行うパネル48の概略的な断面図である。
図6(A)を参照する。第3の実施例によるビーム照射装置は、図3に示した第2の実施例によるビーム照射装置とは、半波長板45を含まない点、ポーラライザ39の代わりにダイクロイックミラー47を備える点において異なっている。また、レーザ光源33a、33bから出射されるパルスレーザビーム46a、46bの波長、パルス幅等において異なる。
第3の実施例によるビーム照射装置においては、レーザ光源33aは、たとえばNd:YAGレーザ発振器を含み、制御装置44から送られるトリガ信号を受けて、Nd:YAGレーザの基本波(波長1064nm)であるパルスレーザビーム46aを出射する。パルスレーザビーム46aのパルス幅は20ns以上、たとえば40nsである。
パルスレーザビーム46aは、バリアブルアッテネータ34aで光量を減衰され、エキスパンダ35aでビーム径を拡大された後、アパチャ36a及びDOE37aに入射する。バリアブルアッテネータ34aによるパルスレーザビーム46aの光量の減衰率は、制御装置44から送信される制御信号によって制御される。アパチャ36aは、パルスレーザビーム46aのビーム断面の周辺部を遮光する。DOE37aは、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46aのビーム強度(パワー密度)を均一化する。均一化されたビーム強度(ビームプロファイル、パワー密度)は、たとえば図4(A)に示したものと同様である。DOE37aを出射したパルスレーザビーム46aは、ダイクロイックミラー47に入射し、これを透過する。
レーザ光源33bは、たとえばNd:YAGレーザ発振器、及び、非線形光学素子を含み、制御装置44から送られるトリガ信号を受けて、Nd:YAGレーザの2倍高調波(波長532nm)であるパルスレーザビーム46bを出射する。パルスレーザビーム46bのパルス幅は20ns以下、たとえば10nsである。
パルスレーザビーム46bは、バリアブルアッテネータ34bで光量を減衰され、エキスパンダ35bでビーム径を拡大されて、アパチャ36b及びDOE37bに入射する。バリアブルアッテネータ34bによるパルスレーザビーム46bの光量の減衰率は、制御装置44から送信される制御信号によって制御される。アパチャ36bは、パルスレーザビーム46bのビーム断面の周辺部を遮光する。DOE37bは、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46bのビーム強度(パワー密度)を均一化する。均一化されたビーム強度(ビームプロファイル、パワー密度)は、たとえば図4(B)に示したものと同様である。DOE37bを出射したパルスレーザビーム46bは、ダイクロイックミラー47で反射される。
ダイクロイックミラー47を透過するパルスレーザビーム46aと、ダイクロイックミラー47で反射されるパルスレーザビーム46bとは、同一光軸上に重畳され、パルスレーザビーム46としてダイクロイックミラー47を出射する。以下、パルスレーザビーム46が、ステージ43上に保持された加工基板22に照射されるまでの光学系は第2の実施例におけるそれと同一である。
図6(B)を参照する。第3の実施例によるビーム照射装置を用いて加工を行うパネル48は、たとえば厚さ0.5〜0.7mmのガラス基板51上に、厚さ0.2μm以下のITO膜53が形成されている。パネル48が加工基板22として、第3の実施例によるビーム照射装置のステージ43上に保持される。
図6(A)に示すビーム照射装置のガルバノスキャナ42を出射したパルスレーザビーム46が加工基板22(パネル48)上を走査する。加工基板22(パネル48)に入射するパルスレーザビーム46のビーム強度(ビームプロファイル、パワー密度)は、たとえばある時刻において図4(C)に示したのと同様のものである。パルスレーザビーム46a、46bは、弱い強度に均一化されるパルスレーザビーム46bが、強い強度に均一化されるパルスレーザビーム46aより時間的に少し遅れて加工基板22に入射するように、パルス幅の一部に渡って重畳される。加工基板22(パネル48)上に結像されるパルスレーザビーム46の形状及びビーム強度は図4(D)に示したものと同様である。
加工基板22(パネル48)のITO膜53上にパルスレーザビーム46が照射される。強度の強いビームが照射される領域において、加工基板22(パネル48)のITO膜53を除去する本加工が行われ、強度の弱いビームが照射される領域において、付着物等の加工残物やバリを除去するクリーニング加工が行われる。このため高品質の加工を行うことができる。
第3の実施例においては、波長及びパルス幅の長いパルスレーザビーム46aでITO膜の除去加工(本加工)を行い、波長及びパルス幅の短いパルスレーザビーム46bで付着物等の加工残物やバリを除去するクリーニング加工を行った。パルスレーザビーム46aの波長及びパルス幅のいずれか一方を、パルスレーザビーム46bよりも長くすることで、ITO膜の除去加工(本加工)とクリーニング加工とを高品質に行うことができる。
また、第3の実施例においては、パルスレーザビーム46aとしてNd:YAGレーザの基本波を用い、パルスレーザビーム46bとしてNd:YAGレーザの2倍高調波を用いた。パルスレーザビーム46bとしてNd:YAGレーザの3倍高調波や4倍高調波を用いてもよい。
更に、パルスレーザビーム46aとしてNd:YAGレーザの2倍高調波を用い、パルスレーザビーム46bとしてNd:YAGレーザの3倍高調波や4倍高調波を用いることもできる。パルスレーザビーム46aとしてNd:YAGレーザの3倍高調波を用い、パルスレーザビーム46bとしてNd:YAGレーザの4倍高調波を用いてもよい。
また、図7に示すように、第3の実施例によるビーム照射装置の装置構成の一部を変形することもできる。
本図に示す変形例においては、DOE37aとダイクロイックミラー47との間のパルスレーザビーム46aの光路上にマスク56a及び結像レンズ57aが配置され、DOE37bとダイクロイックミラー47との間のパルスレーザビーム46bの光路上にマスク56b及び結像レンズ57bが配置される。
DOE37a、37bはそれぞれマスク56a、56bの位置におけるビームプロファイル(パワー密度)を均一化する。マスク56a、56bは、それぞれパルスレーザビーム46a、46bの断面形状を整形する。結像レンズ57a、57bは、それぞれマスク56a、56bで整形された断面形状を、仮想平面40の位置に結像する。
本図に示す構成を採用することにより、加工基板22に照射されるレーザビームのプロファイルサイズを制御し、高品質の加工を実現することができる。
なお、実施例においては、ガルバノスキャナを用いてレーザビームを走査したが、XYステージで加工基板を移動させることにより、レーザビームの加工基板上の入射位置を変化させてもよい。
図8に加工基板22として用いられるパネルの他の例を示す。図6(B)及び図9(A)に示したパネルはガラス基板を含んでいたが、たとえばPET(Poly(ethylene terephthalate))基板を含んでいてもよい。
本図に示すパネル59においては、たとえば厚さ0.1mmのPET基板94上に、厚さ0.2μm以下のITO膜53が形成されている。第3の実施例によるビーム照射装置と同様の構成のビーム照射装置を用いて、このようなパネル59のITO膜53の除去、及び、加工残物等のクリーニングを行うこともできる。
たとえばパルス幅20ns以上のNd:YAGレーザの2倍高調波を照射して、パネル59のITO膜53を除去する。加工残物等のクリーニングは、パルス幅20ns以下のNd:YAGレーザの3倍高調波を、2倍高調波と同時に、またはタイミングを少し遅らせて照射することにより行う。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。
たとえば、図3に示した第2の実施例によるビーム照射装置、図5に示したその変形例、及び、図6(A)に示した第3の実施例によるビーム照射装置においては、DOE37a、37bは、仮想平面40の位置におけるパルスレーザビーム46a、46bのビーム強度を均一化した。仮想平面40の位置に、クリーニング用のパルスレーザビーム46bの断面形状を整形するマスクを配置してもよい。
また、図6(B)及び図8に示すパネルの加工においては、ITO膜除去時よりも高次の高調波を用いて、加工残物等のクリーニングを行った。ITO膜の除去と加工残物等のクリーニングとを同じ波長のレーザビームを用いて行ってもよい。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
レーザ加工一般、殊にFPDや太陽電池の製造工程における透明電極膜の除去に好適に利用することができる。
参考例によるビーム照射装置の概略図である。 (A)及び(B)は、参考例によるビーム照射装置を用いて行うレーザ照射方法を説明するための図である。 第2の実施例によるビーム照射装置の概略図である。 (A)〜(D)は、第2の実施例によるビーム照射装置を用いて行うビーム照射方法について説明するための図である。 第2の実施例によるビーム照射装置の変形例を示す概略図である。 (A)は、第3の実施例によるビーム照射装置の概略図であり、(B)は、第3の実施例によるビーム照射装置を用いて加工を行うパネル48の概略的な断面図である。 第3の実施例によるビーム照射装置の装置構成の一部の変形例を示す概略図である。 加工基板22として用いられるパネルの他の例を示す概略的な断面図である。 (A)は、FPD製造の一工程におけるパネル50を示す概略的な断面図であり、(B)は、(A)に対応するパネル50の概略的な平面図である。 FPD製造におけるITO膜の除去工程での他の問題点を説明するための図である。
符号の説明
10 レーザ光源
11 シャッタ
12 EOM
13 偏光ビームスプリッタ
14a〜14e 折り返しミラー
15a、15b ハーフミラー
16a〜16d バリアブルアッテネータ
17a〜17d 集光レンズ
18a〜18d レンズ移動機構
19a〜19d ガルバノスキャナ
20 制御装置
20a 記憶装置
21 ステージ
22 加工基板
30、30a、30b、31a〜31d レーザビーム
33、33a、33b レーザ光源
34a、34b バリアブルアッテネータ
35a、35b エキスパンダ
36a、36b アパチャ
37a、37b DOE
38、38a 折り返しミラー
39、39a、39b ポーラライザ
40 仮想平面
41 結像光学系
41a レンズ移動機構
42 ガルバノスキャナ
43 ステージ
44 制御装置
45 半波長板
46、46a、46b パルスレーザビーム
47 ダイクロイックミラー
48 パネル
49、49a〜49c パルスレーザビーム
50 パネル
51 ガラス基板
52 カラーフィルタ
53 ITO膜
54 レーザビーム
55 小パネル
56 バリ
56a、56b マスク
57 付着物
57a、57b 結像レンズ
58 半波長板
59 パネル
60、70、80、90 加工領域
60a〜93c 小エリア
94 PET基板
101〜106 矢印

Claims (10)

  1. (i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、
    被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、
    前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、
    前記第1の経路上に配置され、前記第3の経路上の第1の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第1の光学系と、
    前記第2の経路上に配置され、前記第1の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面が、前記第1のレーザビームのビーム断面よりも大きく、かつ該第1のレーザビームのビーム断面を内部に含むようにビーム断面を整形するとともに、該第1の仮想平面におけるビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、
    前記第1の仮想平面の位置の、前記第1及び第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系と
    を有し、
    前記第1の仮想平面上における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置。
  2. (i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、
    被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、
    前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、
    前記第1の経路上に配置され、該第1の経路上の第2の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、
    前記第2の経路上に配置され、該第2の経路上の第3の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第3の光学系と、
    前記第2の仮想平面の位置の前記第1のレーザビームのビーム断面を、前記第3の経路上の第1の仮想平面の位置に結像させる第2の結像光学系と、
    前記第3の仮想平面の位置の前記第2のレーザビームのビーム断面を、前記第1の仮想平面の位置において、該第2のレーザビームのビーム断面が前記第1のレーザビームのビーム断面を内側に含むように結像させる第3の結像光学系と、
    前記第1の仮想平面の位置の前記第1及び第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系と
    を有し、
    前記第1の仮想平面の位置における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置。
  3. (i)第1の経路に沿って第1のレーザビームを出射する第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿って第2のレーザビームを出射する第2のレーザ光源、または、(ii)レーザビームを出射する第3のレーザ光源と、前記第3のレーザ光源から出射されたレーザビームを、第1の経路に沿う第1のレーザビームと、前記第1の経路とは異なる第2の経路に沿う第2のレーザビームとに分岐して出射するビーム分岐器、のうちのいずれか一方と、
    被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、
    前記第1の経路に沿って伝播する第1のレーザビームと、前記第2の経路に沿って伝播する第2のレーザビームとが、共通の第3の経路に沿って伝播するように第1及び第2のレーザビームを重畳させるビーム重畳器と、
    前記第1の経路上に配置され、該第1の経路上の第2の仮想平面の位置において前記第1のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第2の光学系と、
    前記第2の経路上に配置され、該第2の経路上の第3の仮想平面の位置において前記第2のレーザビームのビーム断面内の光強度分布を均一に近づける第3の光学系と、
    前記第3の経路上に配置され、前記第2の仮想平面の位置の前記第1のレーザビームのビーム断面、及び前記第3の仮想平面の位置の前記第2のレーザビームのビーム断面を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面上に結像させる第1の結像光学系と
    を有し、
    前記第3の仮想平面の位置における前記第2のレーザビームのパワー密度が、前記第2の仮想平面の位置における前記第1のレーザビームのパワー密度よりも低いビーム照射装置。
  4. (i)前記第1の経路に沿って前記第1のレーザビームを出射する前記第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる前記第2の経路に沿って前記第2のレーザビームを出射する前記第2のレーザ光源を備え、
    前記第1及び第2のレーザビームがパルスレーザビームであり、
    さらに、前記ステージに保持された加工対象物に、前記第1のレーザビームが入射を開始した後に、前記第2のレーザビームが入射を開始するように前記レーザ光源を制御する制御装置を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  5. (i)前記第1の経路に沿って前記第1のレーザビームを出射する前記第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる前記第2の経路に沿って前記第2のレーザビームを出射する前記第2のレーザ光源を備え、
    前記第2のレーザビームの波長が前記第1のレーザビームの波長よりも短い請求項1〜4のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  6. (i)前記第1の経路に沿って前記第1のレーザビームを出射する前記第1のレーザ光源と、前記第1の経路とは異なる前記第2の経路に沿って前記第2のレーザビームを出射する前記第2のレーザ光源を備え、
    前記第1及び第2のレーザビームがパルスレーザビームであり、前記第2のレーザビームのパルス幅が前記第1のレーザビームのパルス幅よりも短い請求項1〜5のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  7. 請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、樹脂上に形成された薄膜金属を除去する工程を含み、
    前記第1及び第2のパルスレーザビームが、ともに固体レーザの4倍高調波であり、20ns以下の等しいパルス幅をもつパルスレーザビームであるビーム照射方法。
  8. 請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、カラーフィルタ上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、
    前記第1及び第2のパルスレーザビームが、ともに全固体レーザの4倍高調波であり、20ns以下の等しいパルス幅をもつパルスレーザビームであるビーム照射方法。
  9. 請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、ガラス基板上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、
    前記第1及び第2のパルスレーザビームが、全固体レーザの基本波及び2倍〜4倍高調波のいずれかであり、前記第2のパルスレーザビームは前記第1のパルスレーザビームと同次、または前記第1のパルスレーザビームよりも高次の基本波または高調波であって、前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以上、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以下であるビーム照射方法。
  10. 請求項1〜6のビーム照射装置を用いて、PET基板上に形成された厚さ0.2μm以下の透明導電膜を除去する工程を含み、
    前記第1及び第2のパルスレーザビームが、全固体レーザの2倍高調波または3倍高調波であり、前記第2のパルスレーザビームは前記第1のパルスレーザビームと同次、または前記第1のパルスレーザビームよりも高次の高調波であって、前記第1のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以上、前記第2のパルスレーザビームのパルス幅は20ns以下であるビーム照射方法。
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