JP2008238261A - ビーム照射装置、及び、ビーム照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高品質の加工を行う。
【解決手段】 レーザビームを出射するレーザ光源と、被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、レーザ光源を出射したレーザビームを、ステージに保持された加工対象物の被加工面に入射させる光学系であって、入射したレーザビームの光量を減衰させて出射する、減衰率可変の光量減衰手段を含む光学系と、ステージに保持された加工対象物の被加工面に複数の区画を画定したとき、該区画を加工するために入射させるレーザビームの、光量減衰手段における減衰率を規定する物理量を、該区画ごとに記憶する記憶手段と、光学系を出射したレーザビームを該区画に入射させるとき、記憶手段に記憶された該区画ごとの物理量に規定される減衰率となるように、光量減衰手段の減衰率を制御する制御手段とを有するビーム照射装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザビームを照射して加工を行うビーム照射装置、及び、ビーム照射方法に関する。
図3(A)は、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display; FPD)製造の一工程におけるパネル50を示す概略的な断面図である。
パネル50は、たとえば厚さ0.5〜0.7mmのガラス基板51、ガラス基板51上に形成された、たとえば厚さ1〜2μmのカラーフィルタ52、及び、カラーフィルタ52上に形成された、たとえば厚さ0.1〜0.2μmの透明電極膜、たとえばITO(Indium Tin Oxide)膜53を含んで構成される。
FPD製造のため、レーザビーム54を、ITO膜53上からパネル50に照射し、照射位置のITO膜53をカラーフィルタ52上から除去する。図3(A)には、レーザビーム54の照射により除去されるITO膜53に右下がりの斜線を付して示した。
図3(B)は、図3(A)に対応するパネル50の概略的な平面図である。
パネル50は、たとえば縦(図3(B)における上下方向)730mm、横(図3(B)における左右方向)920mmの矩形状である。パネル50にレーザビームを入射させ、ITO膜を除去することにより、周囲と絶縁された、たとえば縦40mm、横50mmの矩形状の小パネル55を形成する。パネル50の本図における左上部分には、小パネル55を形成するために、ITO膜を除去する領域に斜線を付して示した。パネル50には、縦方向に18個、横方向に18個の小パネル55が形成される。なお、小パネル55の各々は、たとえば携帯電話機用のディスプレイに使用される。
ITO膜を除去するためのレーザビームとして、たとえばNd:YAGレーザの4倍高調波が用いられる。ITO膜を加工可能な加工フルエンスの閾値は、カラーフィルタを加工するためのフルエンスの閾値よりも大きい。このためITO膜に照射するレーザビームのフルエンスが大きい場合には、カラーフィルタが深い位置まで除去され、小さい場合にはITO膜を除去することは難しい。レーザビームは、ITO膜を加工可能な加工フルエンスの閾値の±3%の範囲内のフルエンスで照射されることが望ましい。
ところで、パネル50のITO膜の厚さは通常一様ではない。ITO膜はパネル50の中心部で厚く、周辺部に向かうにつれ、同心円状に薄くなる厚さ分布を備える。パネル50のITO膜において、最も厚い部分と最も薄い部分との差は、たとえば最も厚い部分の厚さの5〜10%である。
厚さ分布を有するパネル50のITO膜を、カラーフィルタを深い位置まで除去することなく、高い加工品質で除くことは一層困難である。
基板のパタニングにおけるレーザビームの走査方法には、XYステージを用いて基板を移動させ、レーザビームの基板への入射位置を変化させる方法と、たとえばガルバノスキャナを用いてレーザビームの出射方向を変えることで、レーザビームの基板上の入射位置を変化させる方法とがある。
前者の方法においては、ステージをX方向及びY方向に駆動させる必要があるため、装置のフットプリントが大きくなるという欠点がある。後者の方法においては、装置のフットプリントが最小となるかわりに、基板上のビーム照射位置によって、照射されるビームのフルエンスが変化するという欠点がある。
ガルバノスキャナからのビームの出射方向に対応してビーム強度を変化させるレーザ加工装置の発明が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−262219号公報
本発明の目的は、高品質の加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することである。
また、高品質の加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、レーザビームを出射するレーザ光源と、被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、前記レーザ光源を出射したレーザビームを、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に入射させる光学系であって、入射したレーザビームの光量を減衰させて出射する、減衰率可変の光量減衰手段を含む光学系と、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に複数の区画を画定したとき、該区画を加工するために入射させるレーザビームの、前記光量減衰手段における減衰率を規定する物理量を、該区画ごとに記憶する記憶手段と、前記光学系を出射したレーザビームを該区画に入射させるとき、前記記憶手段に記憶された該区画ごとの物理量に規定される減衰率となるように、前記光量減衰手段の減衰率を制御する制御手段とを有するビーム照射装置が提供される。
また、本発明の他の観点によると、(a)加工対象物の被加工面に複数の区画を画定する工程と、(b)該区画を加工するために入射させるレーザビームの減衰率を、該区画ごとに決定する工程と、(c)前記工程(b)で決定された該区画ごとの減衰率でレーザビームを減衰させて、該区画に入射させる工程とを有するビーム照射方法が提供される。
本発明によれば、高品質の加工を行うことのできるビーム照射装置を提供することができる。
また、高品質の加工を行うことのできるビーム照射方法を提供することができる。
図1は実施例によるビーム照射装置の概略図である。
実施例によるビーム照射装置は、レーザ光源10、シャッタ11、電気光学変調器(Electro-Optic Modulator; EOM)12、偏光ビームスプリッタ13、折り返しミラー14a〜14e、ハーフミラー15a、15b、バリアブルアッテネータ16a〜16d、集光レンズ17a〜17d、レンズ移動機構18a〜18d、ガルバノスキャナ19a〜19d、記憶装置20aを備える制御装置20、及び、ステージ21を含んで構成される。
ステージ21上には、加工基板22が保持されている。加工基板22は、たとえば図3(A)に示したパネルであり、ガラス基板上にカラーフィルタ及びITO膜がこの順に積層されている。実施例によるビーム照射装置は、パネルにレーザビームを入射させ、入射位置のITO膜を除去することができる。
レーザ光源10が、制御装置20から送られるトリガ信号を受けて、パルスレーザビーム30を出射する。レーザ光源10は、たとえばNd:YAGレーザ発振器、非線形光学素子、及び半波長板を含む。パルスレーザビーム30は、たとえばNd:YAGレーザの4倍高調波である。パルスレーザビーム30のパルス幅は30ns以下、望ましくは十数ns以下である。半波長板を含むレーザ光源10から出射されるパルスレーザビーム30は、偏光ビームスプリッタ13に対してP波となるような直線偏光である。
パルスレーザビーム30は、制御装置20からの制御信号により開閉し、入射するレーザビームの透過と遮蔽を切り替えることのできるシャッタ11を透過して、EOM12に入射する。
EOM12は、制御装置20から送出される制御信号に基づいて、パルスレーザビーム30の偏光軸を旋回させる。EOM12が電圧無印加状態にされているとき、入射したP波がそのまま出射される。EOM12が電圧印加状態にされているとき、EOM12は、P波の偏光面を90度旋回させる。これにより、EOM12から出射するパルスレーザビーム30は、偏光ビームスプリッタ13に対してS波となる。
偏光ビームスプリッタ13は、P波をそのまま透過させ、S波を反射する。偏光ビームスプリッタ13を透過したP波は、パルスレーザビーム30bとなる。偏光ビームスプリッタ13で反射したS波は、パルスレーザビーム30aとなる。
パルスレーザビーム30aは、折り返しミラー14aで反射し、ハーフミラー15aに入射する。ハーフミラー15aは、入射したパルスレーザビーム30aを、相互に等しいエネルギを有するパルスレーザビーム31a及び31bに分割する。
ハーフミラー15aで反射したパルスレーザビーム31aは、入射するレーザビームの光量を減衰率可変で減衰させるバリアブルアッテネータ16a、及び、加工基板22のITO膜上にパルスレーザビーム31aを集光する集光レンズ17aを経て、ガルバノスキャナ19aに入射する。バリアブルアッテネータ16aによるパルスレーザビーム31aの光量の減衰率は、制御装置20から送信される制御信号によって制御される。
制御装置20に含まれる記憶装置20aには、加工基板22上の位置、たとえば後述するように加工基板22上に画定されたエリアごとにあらかじめ求められた、単位面積あたりに入射させるレーザビームのエネルギ(フルエンス)の最適値(たとえば0.05J/cm〜0.1J/cmの範囲にある一定値)が記憶されている。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている最適な値でパルスレーザビーム31aが加工基板22に照射されるように、エリアごとにバリアブルアッテネータ16aの減衰率を調整する。
なお、記憶装置20aには、エリアごとの減衰率を規定する物理量、たとえばエリアごとに入射させるレーザビームの減衰率そのものや、ビームパワー、パルスエネルギなどを記憶させてもよい。
ガルバノスキャナ19aは、2枚の揺動鏡を含んで構成され、制御装置20からの制御信号を受けて、入射したレーザビームの出射方向を2次元方向に変化させて出射する。パルスレーザビーム31aはガルバノスキャナ19aを出射して、加工基板22のITO膜上を走査し、入射位置のITO膜を除去する。
レンズ移動機構18aは、集光レンズ17aを移動可能に保持する。レンズ移動機構18aは、たとえばボイスコイル機構を含んで構成され、制御装置20から送信される制御信号を受けて、集光レンズ17aをパルスレーザビーム31aの光軸方向(進行方向)と平行な方向に並進移動させる。ボイスコイル機構の代わりにピエゾ駆動機構等を用いて、レンズ移動機構18aを構成することもできる。
制御装置20は、加工基板22上を走査するパルスレーザビーム31aが、加工基板22上の入射位置によらず、加工基板22上に焦点を結んで入射するように、レンズ移動機構18aを通して、集光レンズ17aの移動を制御する。すなわち、集光レンズ17aと加工基板22上のビーム照射位置との間の光路長が、一定の長さ(集光レンズ17aの焦点距離)を保つように制御を行う。
ハーフミラー15aを透過したパルスレーザビーム31bは、折り返しミラー14b、バリアブルアッテネータ16b、レンズ移動機構18bに保持された集光レンズ17b、及び、ガルバノスキャナ19bを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
バリアブルアッテネータ16b、集光レンズ17b、レンズ移動機構18b、及び、ガルバノスキャナ19bの機能は、それぞれバリアブルアッテネータ16a、集光レンズ17a、レンズ移動機構18a、及び、ガルバノスキャナ19aの機能と同一である。
偏光ビームスプリッタ13を透過したP波であるパルスレーザビーム30bは、折り返しミラー14c及び14dで反射し、ハーフミラー15bに入射する。ハーフミラー15bは、入射したパルスレーザビーム30bを、相互に等しいエネルギを有するパルスレーザビーム31c及び31dに分割する。
ハーフミラー15bで反射されたパルスレーザビーム31cは、バリアブルアッテネータ16c、レンズ移動機構18cに保持された集光レンズ17c、及び、ガルバノスキャナ19cを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
ハーフミラー15bを透過したパルスレーザビーム31dは、折り返しミラー14eで反射され、バリアブルアッテネータ16d、レンズ移動機構18dに保持された集光レンズ17d、及び、ガルバノスキャナ19dを経て加工基板22のITO膜に照射され、照射位置のITO膜を除去する。
バリアブルアッテネータ16c、16d、集光レンズ17c、17d、レンズ移動機構18c、18d及び、ガルバノスキャナ19c、19dの機能は、それぞれバリアブルアッテネータ16a、集光レンズ17a、レンズ移動機構18a、及び、ガルバノスキャナ19aの機能と同一である。
実施例によるビーム照射装置は、加工対象物の4つの位置を加工することのできる4軸加工機である。
図2(A)及び(B)を参照して、実施例によるレーザ照射方法を説明する。
図2(A)は、加工基板22の概略的な平面図である。前述したように、加工基板22は、たとえば図3(A)に示した、縦730mm、横920mmの矩形状のパネルである。厚さ0.5〜0.7mmのガラス基板上に、厚さ1〜2μmのカラーフィルタ及び厚さ0.1〜0.2μmのITO膜がこの順に積層されている。
実施例によるビーム照射方法は、図1に示したビーム照射装置を用い、加工基板(パネル)22にレーザビームを照射し、照射位置のITO膜を除去することにより、周囲と絶縁された、矩形状の小パネルを形成する方法である。小パネルのサイズは、たとえば縦40mm、横50mmである。加工基板22には、縦方向に18個、横方向に18個の小パネルを形成する。
加工基板22上に、縦方向、横方向をそれぞれ2等分する大きさの、4つの合同な加工領域60、70、80、90を画定する。各加工領域60〜90は、縦365mm、横460mmの矩形状領域であり、各加工領域60〜90中に、縦方向に9個、横方向に9個の小パネルを形成する。
加工領域60〜90の中心(矩形の対角線の交点)直上には、図1に示したビーム照射装置のガルバノスキャナ19a〜19dがそれぞれ配置される。加工領域60〜90には、それぞれレーザビーム31a〜31dが照射される。
加工領域60中に、縦方向に9個、横方向に9個の小エリア60a〜63cを画定する。小エリア60a〜63cのサイズは、縦40mm、横50mmであり、各小エリア60a〜63cの外周に沿ってレーザビーム31aを入射させ、各小エリア60a〜63cの周囲のITO膜を除去することで小パネルを形成する。他の加工領域70〜90についても同様である。
ITO膜は、加工基板22上の位置による厚さ分布を備える。このため、加工基板22上の位置によってITO膜除去に要するフルエンスは異なる。また、レーザビームが、加工基板22上の入射位置によらず、加工基板22上に焦点を結んで入射するように集光レンズ17aの移動を制御しても、加工基板22に入射するレーザビームの入射角によって、入射ビームのフルエンスは異なる。
そこで制御装置20に含まれる記憶装置20aに、小エリア60a〜93cごとに、周囲のITO膜を除去するのに最適なフルエンスを、あらかじめ求めて記憶させておく。フルエンスの最適値は、ビームを入射させる小エリアのITO膜の膜厚やビームの入射角等に基づいて決定される。たとえば小エリアの代表点のそれらから決定される。
加工領域60においては、まず小エリア60aの周囲にレーザビーム31aを照射して、ITO膜を除去する。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている、小エリア60aの加工に最適な加工フルエンスを読み出して、パルスレーザビーム31aがその最適値で加工基板22に照射されるように、バリアブルアッテネータ16aの減衰率を変化させる。
減衰率の変化は小エリア60a〜63cごとに行う。ある1つの小エリア60a〜63cを加工している間、減衰率は一定である。小エリア60a〜93cは、ある1つの小エリア内では、一定の減衰率で加工が可能であるように、その範囲(大きさや形状)が定められる。
また、小エリア60a〜93cは、ある1つの小エリア内におけるITO膜の、最も厚い部分と最も薄い部分との差が、最も厚い部分の厚さの2%以下となるように画定される。
小エリア60aの外周に沿って、記憶装置20aに記憶されていた、最適な加工フルエンスのごく近辺のフルエンスでレーザビーム31aが照射され、照射位置のITO膜が除去される。
次に、小エリア60bの周囲のITO膜を除去する。制御装置20は、記憶装置20aに記憶されている、小エリア60bの加工に最適な加工フルエンスを読み出して、パルスレーザビーム31aがその最適値で加工基板22に照射されるように、バリアブルアッテネータ16aの減衰率を変化させる。
以下、同様に小エリア60c、・・、60i、60j、・・、63cを小エリアごとに加工していく。
加工領域60の加工と並行して、同様に、他の加工領域70〜90の加工も行われる。
小エリア60a〜93cごとの最適なフルエンスで加工を行うので、下層のカラーフィルタを深い位置まで掘り下げることなく、加工基板22のITO膜を高い加工品質で除去(パタニング)することができる。
図2(B)を参照する。
実施例によるビーム照射方法においては、加工後1つの小パネルとなる各小エリア60a〜93cを一区画(一単位)としてレーザ加工を行ったが、別様に区画することもできる。
たとえば4個の小エリアを一区画(一単位)とし、その区画ごとに一定の減衰率で加工してもよい。本図には、縦方向2個、横方向2個、計4個の小エリアを一区画(一単位)とする例を示した。
図示した一区画(一単位)を加工するには、まず矢印101、102、103に沿ってレーザビームを走査し、一区画(一単位)に含まれる小エリアの周囲のITO膜を縦方向に除去する。次に、矢印104、105、106に沿ってレーザビームを走査し、小エリアの周囲のITO膜を横方向に除去する。
実施例においては、図1に示した4軸加工機を用いてITO膜の除去(パタニング)を行ったが、1軸加工機を用いてもよい。
たとえば図2(A)に示した、小エリア60a〜93cの画定された加工基板(パネル)22を、1軸加工機を用いて小エリアごとに加工する場合、ガルバノスキャナは、加工基板(パネル)22の中心(矩形の対角線の交点)直上1500mmの位置に配置される。
1軸加工機のガルバノスキャナをこのように配置したとき、加工基板(パネル)22の中央部、たとえば小エリア63cを加工する際の加工フルエンスの入射角による変動は約±0.02%であり、加工基板(パネル)22の周辺部、たとえば小エリア60aを加工する際のそれは約±0.7%である。したがって加工基板(パネル)22上のどの小エリア60a〜93cを加工する場合であっても、加工中の加工フルエンスの変動は約±1%以内とされる。
1つの小エリア内においてはITO膜の厚み分布の幅は大きくないので、1軸加工機を用いた場合であっても、すべての小エリア60a〜93cを、小エリア60a〜93cごとに求められた加工フルエンスの最適値(一定値)のごく近辺のフルエンスで加工することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。
たとえば、実施例によるビーム照射装置は、加工基板上に焦点を結ばせる集光レンズを備えていたが、集光レンズに代えて、透光領域を備えるマスクと、マスクの透光領域を加工基板上に結像させる結像レンズを含んで構成してもよい。この場合、レンズ移動機構は、ビームの照射位置によらず加工基板表面が結像位置となるように、結像レンズをレーザビームの光軸方向に移動させる。更に、ビーム断面の光強度分布を均一化するホモジナイザを含んで構成してもよい。
また、実施例によるビーム照射方法においては、小エリアの周囲の加工を行ったが、画定された区画の内部を加工してもよい。
更に、画定された複数の区画のうち、相互に隣り合う第1の区画と第2の区画を、それぞれ第1の減衰率、それよりも大きい第2の減衰率で減衰させて加工するとき、両区画の境界領域については、第1の減衰率以上第2の減衰率以下の第3の減衰率で減衰させて加工が行われるように、減衰率を制御することもできる。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
レーザ加工一般、殊にFPDの製造工程におけるITO膜の除去に好適に利用することができる。
実施例によるビーム照射装置の概略図である。 (A)及び(B)は、実施例によるレーザ照射方法を説明するための図である。 (A)は、FPD製造の一工程におけるパネル50を示す概略的な断面図であり、(B)は、(A)に対応するパネル50の概略的な平面図である。
符号の説明
10 レーザ光源
11 シャッタ
12 EOM
13 偏光ビームスプリッタ
14a〜14e 折り返しミラー
15a、15b ハーフミラー
16a〜16d バリアブルアッテネータ
17a〜17d 集光レンズ
18a〜18d レンズ移動機構
19a〜19d ガルバノスキャナ
20 制御装置
20a 記憶装置
21 ステージ
22 加工基板
30、30a、30b、31a〜31d レーザビーム
50 パネル
51 ガラス基板
52 カラーフィルタ
53 ITO膜
54 レーザビーム
55 小パネル
60、70、80、90 加工領域
60a〜93c 小エリア
101〜106 矢印

Claims (11)

  1. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    被加工面を備える加工対象物を保持するステージと、
    前記レーザ光源を出射したレーザビームを、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に入射させる光学系であって、入射したレーザビームの光量を減衰させて出射する、減衰率可変の光量減衰手段を含む光学系と、
    前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に複数の区画を画定したとき、該区画を加工するために入射させるレーザビームの、前記光量減衰手段における減衰率を規定する物理量を、該区画ごとに記憶する記憶手段と、
    前記光学系を出射したレーザビームを該区画に入射させるとき、前記記憶手段に記憶された該区画ごとの物理量に規定される減衰率となるように、前記光量減衰手段の減衰率を制御する制御手段と
    を有するビーム照射装置。
  2. 前記光学系が、
    レーザビームを、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に焦点を結ばせて入射させる集光レンズと、
    レーザビームを、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面内を走査させるビーム走査器と、
    レーザビームが、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面内の位置によらず、焦点を結んで入射するように、前記焦点レンズをレーザビームの光軸方向に移動させる焦点レンズ移動機構と
    を含む請求項1に記載のビーム照射装置。
  3. 前記光学系が、
    透光領域を備えるマスクと、
    前記マスクの透光領域を、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面に結像させて入射させる結像レンズと、
    レーザビームを、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面内を走査させるビーム走査器と、
    前記マスクの透光領域が、前記ステージに保持された加工対象物の被加工面内の位置によらず結像されるように、前記結像レンズをレーザビームの光軸方向に移動させる結像レンズ移動機構と
    を含む請求項1に記載のビーム照射装置。
  4. 前記ステージに保持された加工対象物の被加工面には、相互に直交する第1の方向、第2の方向に沿って見たとき、それぞれ複数個の区画が画定され、
    前記記憶手段は、前記減衰率を規定する物理量を、該区画ごとに記憶する請求項1〜3のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  5. 前記制御手段は、前記光学系を出射したレーザビームを、前記複数の区画のうち、相互に隣り合う第1の区画と第2の区画であって、それぞれ第1の減衰率、前記第1の減衰率よりも大きい第2の減衰率でレーザビームを減衰させて入射させる第1の区画と第2の区画の境界領域に入射させるときは、前記第1の減衰率以上前記第2の減衰率以下の第3の減衰率となるように、前記光量減衰手段の減衰率を制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載のビーム照射装置。
  6. (a)加工対象物の被加工面に複数の区画を画定する工程と、
    (b)該区画を加工するために入射させるレーザビームの減衰率を、該区画ごとに決定する工程と、
    (c)前記工程(b)で決定された該区画ごとの減衰率でレーザビームを減衰させて、該区画に入射させる工程と
    を有するビーム照射方法。
  7. 前記工程(c)において、
    レーザビームを、入射位置で焦点を結ぶように収束させながら該区画に入射させる請求項6に記載のビーム照射方法。
  8. 前記工程(c)が、
    (d)レーザビームの断面を整形する工程と、
    (e)前記工程(d)で整形された断面が入射位置で結像されるように、レーザビームを該区画に入射させる工程と
    を含む請求項6に記載のビーム照射方法。
  9. 前記複数の区画のうち、相互に隣り合う第1の区画と第2の区画であって、それぞれ第1の減衰率、前記第1の減衰率よりも大きい第2の減衰率でレーザビームを減衰させて入射させる第1の区画と第2の区画の境界領域については、
    前記工程(b)において、前記第1の減衰率以上前記第2の減衰率以下の第3の減衰率で入射させることを決定し、
    前記工程(c)において、前記第3の減衰率でレーザビームを減衰させて、入射させる請求項6〜8のいずれか1項に記載のビーム照射方法。
  10. 前記加工対象物の被加工面に透明電極膜が形成されており、前記工程(a)で画定された区画の各々において、区画内の透明電極膜の最も厚い部分と最も薄い部分との差が、最も厚い部分の厚さの2%以下である請求項6〜9のいずれか1項に記載のビーム照射方法。
  11. 前記加工対象物の被加工面に透明電極膜が形成されており、前記工程(b)において、前記透明電極膜の膜厚に応じて、前記減衰率を決定する請求項6〜10のいずれか1項に記載のビーム照射方法。
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