JP2008209797A - レーザ照射装置、及び、露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出射光を高いコントラストで切り替えることのできるレーザ照射装置を提供する。
【解決手段】 入射するレーザビームを、第1の方向に出射させる透過状態と、第1の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、非透過状態においても、一部の漏れ光が第1の方向に出射される第1の光学素子と、第1の方向に出射されたレーザビームを、第2の方向に出射させる透過状態と、第2の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、非透過状態においても、一部の漏れ光が第2の方向に出射される第2の光学素子と、第2の光学素子から第2の方向に出射されたレーザビームが照射される位置に被照射物を保持する保持手段と、第1の光学素子及び第2の光学素子の各々の透過状態と非透過状態とを切り替える制御を行う制御装置とを有するレーザ照射装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照射対象物にレーザビームを照射することのできるレーザ照射装置に関する。また、レジスト膜にビームを照射する露光方法に関する。
連続発振またはパルス発振するレーザのビームを照射面に照射する/しない(オン/オフ)の切り替えは、通常、レーザ発振器外部に設置したメカシャッタでビームを透過/遮断することで行う。メカシャッタを使用するのは、レーザ発振器自体のオン/オフで切り替えを行った場合、レーザエネルギが不安定になるためである。しかしメカシャッタを用いた場合、オン/オフの切り替え時間はたとえば1msecであり、切り替えを高速で行うことは困難である。
音響光学変調器(Acousto-Optic Modulator: AOM)を用いてレーザビームのオン/オフを切り替えることもできる。
図3(A)は、音響光学変調器(AOM)を用いた従来のレーザ加工装置を示す概略図であり、図3(B)〜(D)は、従来の電極形成時の問題点を説明するための概略図である。
図3(A)を参照する。レーザ加工装置は、レーザ光源10、音響光学変調器(AOM)12、制御装置15、照射光学系18、ビームダンパ20及びステージ13を含んで構成される。
レーザ光源10から、パルスレーザビーム11が出射する。パルスレーザビーム11は、音響光学変調器(AOM)12に入射する。
制御装置15は、レーザ光源10にトリガ信号を印加してパルスレーザビーム11の出射を制御するとともに、音響光学変調器(AOM)12に高周波の電気信号RFを印加することができる。音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されると、音響光学変調器(AOM)12の音響光学媒体内に電気信号RFに同期した超音波が発生する。この超音波が回折格子として作用し、入射するレーザビームは、一部(たとえば約90%)がブラッグ反射され(音響光学効果)、偏向されてレーザビームLbbとして出射する。残余の部分(たとえば約10%)は偏向されず、レーザビームLbaとして出射する。
音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されない場合は、レーザビームの回折は起こらず、レーザビームLbaとして出射される。
音響光学変調器(AOM)12から出射したレーザビームLbbはビームダンパ20に入射する。また、レーザビームLbaは、照射光学系18を経て、ステージ13に保持された加工対象物14に入射する。照射光学系18は、たとえばガルバノスキャナ及びfθレンズを含み、加工対象物に入射するレーザビームLbaを走査することができる。
音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されたとき、加工対象物14には、電気信号RFが印加されないときのたとえば約10%のエネルギのレーザビームが入射する。
図3(B)〜(D)を参照して、電極形成時の問題点を説明する。
図3(B)を参照する。ガラス基板16上にネガ型レジスト膜17を塗布する。ネガ型レジスト膜17に、図3(A)に示したレーザ加工装置を用いて、パルスレーザビーム11(Lba)を照射する。パルスレーザビーム11(Lba)は、音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されないときに、音響光学変調器(AOM)12を出射したレーザビーム11(Lba)が、ガラス基板16上に形成される回路以外の領域に入射するようにネガ型レジスト膜17に照射される。
図3(C)を参照する。前述のように、音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されたときも、加工対象物14には、電気信号RFが印加されないときのたとえば約10%のエネルギのレーザビームが入射する。
このため現像を行うと、電気信号RFが印加されないときにパルスレーザビーム11(Lba)が照射された領域のネガ型レジスト膜17は厚く残り、電気信号RFが印加されたときにパルスレーザビーム11(Lba)が照射された領域のネガ型レジスト膜17は薄く残る。
図3(D)を参照する。たとえば電極形成のためITO(IndiumTin Oxide)を蒸着した場合、ITO膜19は、ネガ型レジスト膜17上に形成され、ガラス基板16上には形成されないという問題が生じる。
なお、図3(A)に示したレーザ加工装置は、音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されないときに音響光学変調器(AOM)12を出射するレーザビームLba(直進光)を加工に用いる。音響光学変調器(AOM)12に電気信号RFが印加されたときに音響光学変調器(AOM)12を出射するレーザビームLbb(回折光)を加工に用いる場合には、加工対象物に照射されるレーザビームのエネルギが小さくなる(たとえば直進光の場合の約90%となる)という問題点が生じる。
光学変調器の寿命を長くし、レーザ加工装置の稼働率を向上させるために、2つ以上の光学変調器を継続して配置することを特徴とするレーザ加工装置の発明が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−291010号公報
本発明の目的は、出射光を高いコントラストで切り替えることのできるレーザ照射装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、高い信頼性でネガ型レジスト膜を除去することのできる露光方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、入射するレーザビームを、第1の方向に出射させる透過状態と、前記第1の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第1の方向に出射される第1の光学素子と、前記第1の方向に出射されたレーザビームを、第2の方向に出射させる透過状態と、前記第2の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第2の方向に出射される第2の光学素子と、前記第2の光学素子から前記第2の方向に出射されたレーザビームが照射される位置に被照射物を保持する保持手段と、前記第1の光学素子及び第2の光学素子の各々の透過状態と非透過状態とを切り替える制御を行う制御装置とを有するレーザ照射装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、入射するレーザビームを、第1の方向に出射させる透過状態と、前記第1の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第1の方向に出射される第1の光学素子と、前記第1の方向に出射されたレーザビームを、第2の方向に出射させる透過状態と、前記第2の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第2の方向に出射される第2の光学素子と、前記第2の光学素子から前記第2の方向に出射されたレーザビームが照射される位置に被照射物を保持する保持手段と、前記第1の光学素子及び第2の光学素子の各々の透過状態と非透過状態とを切り替える制御を行う制御装置とを有するレーザ照射装置の前記保持手段に、表面にネガ型レジスト膜が形成された被照射物を保持する工程と、前記第1及び第2の光学素子の両方を透過状態にして、前記ネガ型レジスト膜の露光すべき領域を露光する工程と、前記第1及び第2の光学素子の両方を非透過状態にして、前記ネガ型レジスト膜の露光すべきでない領域には、漏れ光のみを照射する工程とを有する露光方法が提供される。
本発明によれば、出射光を高いコントラストで切り替えることのできるレーザ照射装置を提供することができる。
また、本発明によれば、高い信頼性でネガ型レジスト膜を除去することのできる露光方法を提供することができる。
図1(A)は、第1の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図であり、図1(B)〜(E)は、実施例によるレジスト膜露光方法を説明するための概略的な断面図である。
図1(A)を参照する。レーザ加工装置は、レーザ光源10、音響光学変調器(AOM)12a〜12c、制御装置15、照射光学系18、ビームダンパ20a〜20c及びステージ13を含んで構成される。
図3(A)に示したレーザ加工装置とは、3つの音響光学変調器(AOM)12a〜12cがレーザビームの光路上に直列に多段に配置されている点、制御装置15が3つの音響光学変調器(AOM)12a〜12cに電気信号RFを印加することができる点、音響光学変調器(AOM)12a〜12cで偏向されたレーザビームがそれぞれ入射するビームダンパ20a〜20cを備える点において異なる。なお、第1の実施例によるレーザ加工装置は、3つのビームダンパ20a〜20cを有するが、3つの音響光学変調器(AOM)12a〜12cで偏向されたレーザビームをすべて入射させるビームダンパを1つ備える構成を採用することもできる。
制御装置15からレーザ光源10にトリガ信号が印加され、レーザ光源10から、パルスレーザビーム11が出射する。パルスレーザビーム11は、音響光学変調器(AOM)12aに入射する。
制御装置15による、音響光学変調器(AOM)12a〜12cへの電気信号RFの印加、及び印加の解除は、たとえば同時に行われる。また、各音響光学変調器(AOM)12a〜12cに印加される電気信号RFの振幅及び周波数は、たとえばすべて等しい。
電気信号RFが印加されていない時間に音響光学変調器(AOM)12aに入射したレーザビーム11は、偏向されず直進して、音響光学変調器(AOM)12b、続いて音響光学変調器(AOM)12cに入射する。レーザビームは、音響光学変調器(AOM)12cによっても偏向されず、レーザビームLbaとして出射し、たとえばガルバノスキャナ及びfθレンズを含む照射光学系18を経て、ステージ13に保持された加工対象物14に入射する。照射光学系18により、レーザビームLbaは加工対象物上を走査する。
電気信号RFが印加されている時間に音響光学変調器(AOM)12aに入射したレーザビームは、その約90%が偏向されてビームダンパ20aに入射する。残りの約10%は偏向されず直進して、音響光学変調器(AOM)12bに入射する。
音響光学変調器(AOM)12bに入射したレーザビームの約90%は偏向されてビームダンパ20bに入射し、残りの約10%は偏向されず直進して、音響光学変調器(AOM)12cに入射する。
音響光学変調器(AOM)12cに入射するレーザビームのエネルギは、レーザ光源10を出射したレーザビームのエネルギの約1%である。その約90%が偏向されてビームダンパ20cに入射し、残りの約10%は偏向されず直進し、レーザビームLbaとして出射する。レーザビームLbaのエネルギは、レーザ光源10を出射したレーザビームのエネルギの約0.1%である。
3つの音響光学変調器(AOM)12a〜12cを直列に配置することで、音響光学変調器(AOM)12cを出射するレーザビーム(漏れ光)のエネルギを、音響光学変調器(AOM)が1つの場合に出射されるレーザビーム(漏れ光)のエネルギの約1%にすることができる。
音響光学変調器(AOM)を直列に、多段に配置することで、電気信号RFが印加されている状態における音響光学変調器(AOM)の漏れ光(直進光)を徐々に減衰させ、コントラストの高いビームのスイッチングを行うことができる。
図1(B)〜(E)を参照して、実施例によるレジスト膜露光方法を説明する。
図1(B)を参照する。ガラス基板16上にネガ型レジスト膜17を塗布する。ネガ型レジスト膜17に、図1(A)に示したレーザ加工装置を用いて、パルスレーザビーム11(Lba)を照射する。パルスレーザビーム11(Lba)は、音響光学変調器(AOM)12a〜12cに電気信号RFが印加されないときに、音響光学変調器(AOM)12cを出射したパルスレーザビーム11(Lba)が、ガラス基板16上に形成される回路以外の領域に入射するようにネガ型レジスト膜17に照射される。
図1(C)を参照する。図1(A)に示す第1の実施例によるレーザ加工装置を用いた場合、音響光学変調器(AOM)12a〜12cに電気信号RFが印加されたとき、加工対象物14には、電気信号RFが印加されないときのたとえば約0.1%のエネルギのレーザビームしか入射しない。
このため現像を行うと、電気信号RFが印加されないときにレーザビーム11(Lba)が照射された領域のネガ型レジスト膜17は残り、電気信号RFが印加されたときにレーザビーム11(Lba)が照射された領域のネガ型レジスト膜17は残らない。
図1(D)を参照する。ITOを蒸着し、電極を形成する。ITO膜19は、ガラス基板16上、及び、ネガ型レジスト膜17上に形成される。
図1(E)を参照する。ネガ型レジスト膜17を除去することで、ガラス基板16上にITO膜19による電極が形成される。
音響光学変調器(AOM)を直列に、多段に配置することにより、高い信頼性でネガ型レジスト膜17を除去することができるため、ガラス基板16上に電極を形成することができる。
図2(A)は、第2の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図であり、図2(B)は、実施例の変形例を説明するための概略図である。
図2(A)を参照する。図1(A)に示した第1の実施例によるレーザ加工装置においては、スイッチング素子(ビーム偏向器)として音響光学変調器(AOM)を用いたが、第2の実施例によるレーザ加工装置においては、1つの音響光学変調器(AOM)の代わりに、電気光学変調器(Electro-Optic Modulator: EOM)とその下流(ビームの進行方向)に配置された偏光ビームスプリッタを用いる。
また、第1の実施例においては、制御装置は、レーザ光源にトリガ信号を印加してパルスレーザビームの出射を制御するとともに、音響光学変調器(AOM)に高周波の電気信号RFを印加して音響光学変調器(AOM)に入射するレーザビームの進行方向を変化させたが、第2の実施例においては、制御装置は、レーザ光源にトリガ信号を印加してパルスレーザビームの出射を制御するとともに、電気光学変調器(EOM)に電気信号DCを印加する。
電気信号DCを印加された電気光学変調器(EOM)は入射する光の偏光状態を変化させて出射する。たとえば制御装置により電気信号DCが印加された状態の電気光学変調器(EOM)に入射したP偏光はS偏光に変換されて出射する。またS偏光が入射した場合、P偏光に変換されて出射する。ただし、P偏光とS偏光との間の偏光状態の変換は完全に行われるわけではなく、たとえばほぼP偏光成分のみで構成されるレーザビームが入射した場合、出射されるレーザビームの約90%はS偏光成分で構成され、約10%はP偏光成分で構成される。
偏光ビームスプリッタは、入射するビームのP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。第2の実施例によるレーザ加工装置においては、偏光ビームスプリッタで反射されたS偏光成分は、ビームダンパに入射する。
制御装置15からレーザ光源10にトリガ信号が印加され、レーザ光源10から、たとえばほぼP偏光成分のみで構成されるパルスレーザビーム11が出射する。パルスレーザビーム11は、電気光学変調器(EOM)30aに入射する。
制御装置15による、電気光学変調器(EOM)30a〜30cへの電気信号DCの印加、及び印加の解除は、たとえば同時に行われる。
電気信号DCが印加されていない時間に電気光学変調器(EOM)30aに入射したパルスレーザビーム11は、偏光状態に変化を与えられず出射され、偏光ビームスプリッタ31aに入射する。パルスレーザビーム11のP偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31aを透過する。パルスレーザビーム11にわずかに含まれていたS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31aで反射され、ビームダンパ20aに入射する。
偏光ビームスプリッタ31aを出射したパルスレーザビーム11は、電気光学変調器30bに入射し、偏光状態に変化を与えられず出射されて、偏光ビームスプリッタ31bに入射する。パルスレーザビーム11のP偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31bを透過し、パルスレーザビーム11にわずかに含まれているS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31bで反射され、ビームダンパ20bに入射する。
偏光ビームスプリッタ31bを出射したパルスレーザビーム11は、電気光学変調器30cに入射し、偏光状態に変化を与えられず出射されて、偏光ビームスプリッタ31cに入射する。パルスレーザビーム11にわずかに含まれているS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31cで反射され、ビームダンパ20cに入射する。パルスレーザビーム11のP偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31cを透過し、レーザビームLbaとして出射される。電気光学変調器(EOM)に電気信号DCが印加されていないとき、偏光ビームスプリッタ31cを出射するレーザビームLbaのエネルギは、レーザ光源10を出射したレーザビームのエネルギとほぼ等しい。
レーザビームLbaは、たとえばガルバノスキャナ及びfθレンズを含む照射光学系18を経て、ステージ13に保持された加工対象物14に入射する。照射光学系18により、レーザビームLbaは加工対象物上を走査する。
電気信号DCが印加されている時間に電気光学変調器(EOM)30aに入射する、ほぼP偏光成分のみで構成されるパルスレーザビーム11は、電気光学変調器(EOM)30aによって、たとえば約90%のS偏光成分と約10%のP偏光成分とを含んで構成されるパルスレーザビームに変換されて、電気光学変調器(EOM)30aを出射し、偏光ビームスプリッタ31aに入射する。
パルスレーザビーム11のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ31aで反射され、ビームダンパ20aに入射する。P偏光成分は、偏光ビームスプリッタ31aを透過し、電気光学変調器(EOM)30bに入射する。
電気光学変調器(EOM)30bに入射したパルスレーザビーム11は、たとえば約90%のS偏光成分と約10%のP偏光成分とを含んで構成されるパルスレーザビームに変換されて、電気光学変調器(EOM)30bを出射し、偏光ビームスプリッタ31bに入射する。
偏光ビームスプリッタ31bは、入射するパルスレーザビーム11に含まれるS偏光成分を反射して、ビームダンパ20bに入射させる。また、P偏光成分を透過して、電気光学変調器(EOM)30cに入射させる。
電気光学変調器(EOM)30cに入射するパルスレーザビーム11は、たとえば約90%のS偏光成分と約10%のP偏光成分とを含んで構成されるパルスレーザビームに変換されて、電気光学変調器(EOM)30cを出射し、偏光ビームスプリッタ31cに入射する。
偏光ビームスプリッタ31cにおいて、S偏光成分は反射されてビームダンパ20cに入射する。P偏光成分は透過されて、レーザビームLbaとして偏光ビームスプリッタ31cを出射し、照射光学系18を経て、ステージ13に保持された加工対象物14に入射する。電気光学変調器(EOM)30a〜30cに電気信号DCが印加されているとき、偏光ビームスプリッタ31cを出射するレーザビームLbaのエネルギは、レーザ光源10を出射したレーザビームのエネルギの約0.1%である。また、電気光学変調器(EOM)と偏光ビームスプリッタとの組を3組直列に配置することで、電気信号DC印加時に、偏光ビームスプリッタ31cを出射するレーザビームLbaのエネルギを、電気光学変調器(EOM)と偏光ビームスプリッタとの組が1組である場合に出射されるレーザビームLbaのエネルギの約1%にすることができる。
電気光学変調器(EOM)と偏光ビームスプリッタとの組を直列に、多段に配置することで、電気光学変調器(EOM)に電気信号DCが印加されている状態において、偏光ビームスプリッタを透過するレーザビームのP偏光成分を徐々に減衰させ、コントラストの高いビームのスイッチングを行うことができる。
図2(B)を参照する。オン時とオフ時とで、出射する光量をスイッチする手段として、第1の実施例においては音響光学変調器(AOM)、第2の実施例においては電気光学変調器(EOM)と偏光ビームスプリッタの組を用いた。ファラデーローテータと偏光板とを組み合わせて、スイッチング手段とすることも可能である。
図2(B)には、レーザビームの進行方向に沿って(上流から下流に向かって)、偏光子32、ファラデーローテータ33、検光子34をこの順に配置する構成を示した。
偏光子32及び検光子34は、たとえばそれぞれの面内方向に透過軸を有し、透過軸の方向に偏光する光を透過する。ファラデーローテータ33は、ファラデー効果により、入射するレーザビームの偏光面を回転させることができる。
光スイッチとして、図2(B)に示すような構成を含む構成を採用することも可能である。なお、ファラデーローテータとその下流の検光子を備えれば、偏光子は必須ではない。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、実施例によるレジスト膜露光方法においてはパルスレーザビームを用いたが、連続波のレーザビームを用いることもできる。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
レーザ照射装置は様々なレーザ加工に利用することができる。殊にレジスト膜の露光に好適に用いることが可能である。
レジスト膜の露光方法は、半導体装置、液晶表示装置等様々な装置の製造に好適に用いられる。
(A)は、第1の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図であり、(B)〜(E)は、実施例によるレジスト膜露光方法を説明するための概略的な断面図である。 (A)は、第2の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図であり、(B)は、実施例の変形例を説明するための概略図である。 (A)は、音響光学変調器(AOM)を用いた従来のレーザ加工装置を示す概略図であり、(B)〜(D)は、従来の電極形成時の問題点を説明するための概略図である。
符号の説明
10 レーザ光源
11 レーザビーム
12、12a〜12c 音響光学変調器(AOM)
13 ステージ
14 加工対象物
15 制御装置
16 ガラス基板
17 ネガ型レジスト膜
18 照射光学系
19 ITO膜
20、20a〜20c ビームダンパ
30a〜30c 電気光学変調器(EOM)
31a〜31c 偏光ビームスプリッタ
32 偏光子
33 ファラデーローテータ
34 検光子

Claims (4)

  1. 入射するレーザビームを、第1の方向に出射させる透過状態と、前記第1の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第1の方向に出射される第1の光学素子と、
    前記第1の方向に出射されたレーザビームを、第2の方向に出射させる透過状態と、前記第2の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第2の方向に出射される第2の光学素子と、
    前記第2の光学素子から前記第2の方向に出射されたレーザビームが照射される位置に被照射物を保持する保持手段と、
    前記第1の光学素子及び第2の光学素子の各々の透過状態と非透過状態とを切り替える制御を行う制御装置と
    を有するレーザ照射装置。
  2. 前記第1及び第2の光学素子の少なくとも一方が、前記制御装置から制御を受けて、入射するレーザビームを偏向させる音響光学変調器を含む請求項1に記載のレーザ照射装置。
  3. 前記第1及び第2の光学素子の少なくとも一方が、
    前記制御装置から制御を受けてレーザビームの偏光方向を変化させる偏光方向制御素子と、
    該偏光方向制御素子によって偏光方向が制御されたレーザビームが入射し、偏光方向によって透過率を変化させる素子と
    を含む請求項1または2に記載のレーザ照射装置。
  4. 入射するレーザビームを、第1の方向に出射させる透過状態と、前記第1の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第1の方向に出射される第1の光学素子と、前記第1の方向に出射されたレーザビームを、第2の方向に出射させる透過状態と、前記第2の方向には出射させない非透過状態とが切り替わるが、該非透過状態においても、一部の漏れ光が前記第2の方向に出射される第2の光学素子と、前記第2の光学素子から前記第2の方向に出射されたレーザビームが照射される位置に被照射物を保持する保持手段と、前記第1の光学素子及び第2の光学素子の各々の透過状態と非透過状態とを切り替える制御を行う制御装置とを有するレーザ照射装置の前記保持手段に、表面にネガ型レジスト膜が形成された被照射物を保持する工程と、
    前記第1及び第2の光学素子の両方を透過状態にして、前記ネガ型レジスト膜の露光すべき領域を露光する工程と、
    前記第1及び第2の光学素子の両方を非透過状態にして、前記ネガ型レジスト膜の露光すべきでない領域には、漏れ光のみを照射する工程と
    を有する露光方法。
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