JP6424582B2 - 切削加工装置および切削加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切削加工装置および切削加工方法に関する。
従来、クーラント(切削液)を用いて切削工具による切削加工を行う切削加工装置において、クーラントの流量を調整可能としたものが知られている。例えば特許文献1に開示された装置は、加工中に測定した工具の刃先温度をフィードバックしてクーラント流量を制御することで、工具を適切な温度に保持する。
また、特許文献2に開示された装置は、被切削物の上方側に形成した切削液貯留空間に貯留された切削液を圧縮することによって高圧化し、切削工具の切刃部に供給する。これにより、切削熱や、工具と被切削物との摩擦による摩耗を抑制し、切削工具の寿命を延ばすことができる。
特開昭63−16944号公報 特開2014−155973号公報
特許文献1の装置は、切削工具の切刃部に向けて開放空間で低圧クーラントを供給するものであり、温度のみの情報に基づいてクーラント流量を制御している。このクーラント流量の制御方法を、特許文献2に開示された閉塞空間で高圧クーラントを供給する装置に適用しようとすると、温度のみでなくクーラントの圧力も切削工具の摩耗に影響する。
つまり、この閉塞空間は厳密な意味では閉塞しておらず、非回転体である空間形成部材の工具挿通孔と回転体である切削工具との間には最小限の隙間が必ず存在するため、高圧クーラントが漏れることによって圧力が変動する可能性がある。したがって、温度のみの情報による制御では、工具の状態を十分に適切な状態に維持することはできない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高圧クーラントが供給される閉塞空間で切削加工を行う切削加工装置において、切削工具の摩耗を適確に抑制する切削加工装置および切削加工方法を提供することにある。
本発明は、閉塞空間において大気圧より高圧のクーラントを切削工具に供給し、被切削物の切削加工を行う切削加工装置に係る発明である。この切削加工装置は、高圧ポンプ、駆動部、空間形成部材、温度センサ、圧力センサ、圧力制御弁及び制御部を備える。
高圧ポンプは、大気圧より高圧のクーラントを閉塞空間に圧送する。
駆動部は、切削工具を回転駆動及び送り駆動する。
空間形成部材は、閉塞空間として、クーラントを貯留し切削加工によって生じた切屑を収容する切削室を切削工具の切刃部の周囲に形成し、駆動部側の端部に切削工具が挿通される工具挿通孔を有し、駆動部と反対側の端部に被切削物が取付けられる。
ここで「閉塞空間」は、高圧クーラントが供給され得る程度の閉塞性を有するものの、厳密な意味では閉塞していない。つまり、非回転体である空間形成部材の工具挿通孔と回転体である切削工具との間には最小限の隙間が必ず存在する。
温度センサは、切削室のクーラントの温度を検出する。
圧力センサは、切削室、又は切削室と連通している供給通路のクーラントの圧力を検出する。
圧力制御弁は、クーラントの圧力が所定圧以上となったとき開弁し、クーラントの一部を排出する。
制御部は、温度センサ及び圧力センサのセンサ値に基づいてクーラントの流量を制御する。
温度センサは、切削室における切削工具の先端から圧力制御弁に向かうクーラントの流れ内に設置される。
本発明の切削加工装置は、切削室のクーラントの温度、及び、クーラントの圧力の変化に応じて、高圧ポンプが圧送するクーラントの流量を制御する。これにより、工具挿通孔等からのクーラントの漏れによる圧力低下を反映しつつ、切削工具の切刃部を適切な温度に保つことができる。したがって、切削工具の摩耗を適確に抑制し、寿命を延ばすことができる。
また、圧力制御を設け、クーラント流量の増加に伴って圧力が所定の上限値を超えたとき、圧力制御によりクーラントの圧力を制御することにより、クーラントの圧力が異常上昇することを回避することができる。
また、本発明は、上記切削加工装置を用いた切削加工方法として提供される。この切削加工方法は、温度センサ及び圧力センサのセンサ値を取得するセンサ値取得段階と、取得したセンサ値に基づいてクーラントの流量を制御するクーラント流量制御段階とを含む。これにより、上記切削加工装置と同様の効果を奏する。
この切削加工方法は、例えば量産前の条件出しテスト段階で適用され、切削工具の送り量、又は加工開始からの経過時間と、クーラントの流量及び圧力との最適な条件パターンが決定される。そして、量産時には、温度や圧力を検出することなく、テスト段階で決定された条件パターンに従って切削加工を実施してもよい。
また、少量多品種生産の場合や、工具摩耗の抑制に対する要求が特に高い場合等には、毎加工工程でクーラントの温度及び圧力をモニタしつつ、切削加工を実施してもよい。
本発明の第1実施形態による切削加工装置の全体構成図。 本発明の第1実施形態による切削加工方法のメインフローチャート。 図2のクーラント流量制御のサブフローチャート。 クーラント流量制御の説明図。 本発明の第2実施形態による切削加工装置の全体構成図。 本発明の第3実施形態による切削加工装置の全体構成図。 本発明の第4実施形態による切削加工装置の(a)ドリルの側面図、(b)ドリル先端に貼り付けられた温度センサ及び圧力センサの模式図。 本発明の第5実施形態による切削加工装置の全体構成図。
以下、本発明の複数の実施形態による切削加工装置および切削加工方法について、図面に基づいて説明する。この切削加工装置は、ドリル等の切削工具によりワークに深穴加工等の加工を行う装置であり、切削工具の切刃部へ供給するクーラント流量を制御する構成に特徴を有している。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による切削加工装置について、図1を参照して説明する。
切削加工装置101は、高圧ポンプ13、駆動部6、「空間形成部材」としてのボックス2、温度センサ3、圧力センサ4、「圧力制御手段」としての圧力制御弁5、及び制御部18等を備える。また、駆動部6には「切削工具」としてのドリル8が取付けられ、ボックス2には「被切削物」としてのワーク9が取付けられる。
高圧ポンプ13は、図示しない低圧ポンプ等によってタンク11から吸入管12を経由して供給された低圧のクーラントCを昇圧し、供給管14を経由してボックス2内の切削室24に圧送する。高圧ポンプ13が圧送するクーラントCの流量は、制御部18からの信号によって制御される。
切削加工装置101が高圧のクーラントCを用いる目的は、高圧のクーラントCをドリル8の切刃部82に供給することにより、潤滑性や冷却性を高めてドリル8の摩耗を抑制し、寿命を延ばすためである。ここで「高圧」とは、最も広く解釈すれば、「大気圧より高圧」である。ただし、現実的には5〜20MPaの圧力を用いることが好ましい。
一般的な加工装置の主軸に相当する駆動部6は、ドリル8のシャンク部81をチャック61で把持し、ドリル8を回転駆動及び送り駆動する。
ボックス2は、駆動部6側の端部である上端部21にドリル8が挿通される工具挿通孔23を有し、駆動部6と反対側の端部である下端部22にワーク9が取付けられる。ボックス2の内部には、ワーク9側に開口25を有する切削室24が形成されている。切削室24は、ドリル8の切刃部82の周囲に形成され、クーラントCが貯留される。また、切削加工によって生じた切屑Mが収容される。
本実施形態では、内部に通路孔を有するドリル8が使用される。高圧ポンプ13から圧送されたクーラントCは、破線矢印で示すように、ドリル8内部を通って先端83から流出し、切削室24に充填される。
切削室24の下部には、加工終了後にクーラントC及び切屑Mを排出するための排出口28が形成されている。加工中、排出口28の出口は排出バルブ15で閉じられている。加工終了後、排出バルブ15を開くと、排出口28は、クーラントCをタンク11に戻すリターン管16と連通する。リターン管16の途中又は出口には、切屑Mを除去する図示しないフィルタが設けられている。
ワーク9は、図示しない固定手段によりボックス2の下端部22に取付けられ、ワーク側開口25を塞ぐ。図1では簡単に、ワーク9の端面が単一平面である場合を例示しているが、ワーク9の端面が段付き形状や曲面形状であっても、ボックス2の下端部22の形状をそれに合わせて形成すればよい。ワーク側開口25の周囲には、ワーク取付け面からのクーラントCの漏れを防止するためのシール部材29が設けられている。
工具挿通孔23の内径は、ドリル8の外径との隙間がなるべく小さくなるように形成されている。したがって、切削室24は、「ほぼ閉塞された空間」として高圧のクーラントCが供給される。本明細書では、このように、高圧クーラントCが供給され得る程度の閉塞性を有する空間を「閉塞空間」と定義する。
しかし、非回転体であるボックス2の工具挿通孔23と回転体であるドリル8との間には最小限の隙間が必ず存在するため、「閉塞空間」は、厳密な意味では閉塞していない。したがって、図示のように、工具挿通孔23とドリル8との隙間から高圧クーラントCが外部に漏れ出す。なお、大気圧より少し高い程度の圧力であれば回転シール用のオイルシール等を用いる可能性はある。しかし、少なくとも本発明の出願時には、5〜20MPa程度の液圧で使用可能な回転シール部材は知られていない。
要するに、工具挿通孔23からのクーラントCの漏れを完全にゼロにすることは不可能である。この事実を前提課題とし、本実施形態は、それに対する解決手段を提供することを目的とするものである。そこで、本実施形態における「高圧」の範囲は、現存する回転用シール部材の最大使用可能圧力を上回る範囲の圧力と解釈してもよい。
続いて、切削室24には、内壁26に面して、温度センサ3、圧力センサ4、及び圧力制御弁5が設けられている。
温度センサ3は、ドリル8の切刃部82の温度、又は、切削室24内のクーラントCの温度を検出する。温度センサ3として例えば熱電対等のケーブルを有するセンサを用いる場合には、ドリル8の切刃部82の温度を直接測定することができないため、ドリル8の切刃部82に近い位置でのクーラントCの温度を検出する。或いは、圧力制御弁5と一体に温度センサ3を配置する場合、圧力制御弁5を通過するクーラントCの温度を検出するようにしてもよい。
圧力センサ4は、切削室24のクーラントCの圧力を検出する。
温度センサ3及び圧力センサ4は、信号線19を介して制御部18と接続されており、検出した温度及び圧力を制御部18に出力する。
圧力制御弁5は、切削室24のクーラントCの圧力が所定圧以上となったとき開弁し、クーラントCの一部を排出することで圧力を低減可能である。
圧力制御弁5は、例えば内蔵されたスプリング力と切削室24の圧力による力とのバランスにより、それ自身で開閉可能なものでもよい。或いは、図示のように圧力制御弁5が制御部18と信号線19で接続されている構成では、制御部18からの指令信号によって電磁弁等が開閉するようにしてもよい。
制御部18は、温度センサ3及び圧力センサ4のセンサ値に基づいて、高圧ポンプ13の作動条件を操作することで、クーラントCの流量を制御する。
また、制御部18が圧力制御弁5の開閉を制御する構成では、切削室24のクーラントCの圧力が所定の上限値を超えたとき、制御部18は、圧力制御弁5に対し開閉指令信号を出力する。
次に、本実施形態の切削加工装置101を用いた切削加工方法の一例について、図2、図3のフローチャート、及び図4を参照して説明する。フローチャートの説明で記号「S」はステップを意味する。また、切削加工方法の説明では、クーラントの符号「C」の記載を省略する。
図2のメインフローチャートに示す例は、制御条件の確立を目的として、加工開始前と加工中との2回、クーラント流量制御を行う方法であり、例えば量産前のテスト加工時における条件出し段階で適用されることを想定している。
図2に示すように、ドリル加工方法のS1では、ボックス2にワーク9及びドリル8をセットする。S2では、切削室24にクーラントを供給する。
S30では、制御部18により、1回目のクーラント流量制御を実行する。クーラント流量制御の詳細については、図3のサブフローチャート、及び図4の説明図を参照する。図4中の(S37)等は、図3のステップに対応する。
S31では、圧力センサ4のセンサ値Ps、温度センサ3のセンサ値Tsを取得する。
S32では、圧力センサ値Psが目標範囲(PL≦Ps≦PH)、且つ、温度センサ値Tsが目標範囲(TL≦Ts≦TH)にあるか否か判定する。S32でYESの場合、S37に移行し、クーラント流量を維持する。S32でNOの場合には、圧力センサ値Psが下限値PLより低い、圧力センサ値Psが上限値PHより高い、温度センサ値Tsが下限値TLより低い、温度センサ値Tsが上限値THより高い、の4通りがあるため、以下のステップで順に場合分けする。
圧力センサ値Psが下限値PLより低い場合(S33:YES)には、工具挿通孔23等からのクーラントの漏れによる圧力低下が想定されるため、S38にて高圧ポンプ13の作動条件を操作し、供給量が漏れ量を上回るようにクーラント流量を増加させる。
温度センサ値Tsが上限値THより高い場合(S34:YES)には、ドリル8の切刃部82の温度上昇を防止するため、やはりS38にてクーラント流量を増加させることで切刃部82を冷却する。
S38でクーラント流量を増加させると圧力及び温度は変化するため、S31に戻り、圧力センサ値Ps、温度センサ値Tsを再取得する。クーラント流量を増加させた結果、圧力センサ値Psが上限値PHより高くなった場合(S35:YES)には、クーラントの圧力が作用する各部材の耐圧を超えることを防止するため、S39にて圧力制御弁5を作動(開弁)させて切削室24の圧力を低下させる。S39の後にも圧力及び温度は変化するため、S31に戻り、圧力センサ値Ps、温度センサ値Tsを再取得する。
S32にてNOと判断され、且つ、S33、S34、S35にていずれもNOの場合、温度センサ値Tsが下限値TLより低い(S36)と判断される。この場合、そのままのクーラント流量で問題ないため、S37にてクーラント流量を維持する。
図3に示すクーラント流量制御のルーチンにおいて、S31が特許請求の範囲に記載の「センサ値取得段階」に相当し、S32〜S38が「クーラント流量制御段階」に相当する。
以上のように加工開始前にクーラント流量制御を行うことで、例えば工具挿通孔23等からのクーラントの漏れによる圧力低下を補いつつ、切削室24にクーラントを適切に供給することが可能となる。そこで、図2のメインフローチャートに戻り、S4に移行して加工を開始する。
加工が開始されると、次のS6で加工終了と判断されるまで、制御部18は、2回目以降のクーラント流量制御(S30)を繰り返し実行する。クーラント流量制御の手順は、上記と同様である。
加工中には、切削時の摩擦熱や切削室24に溜まる切屑Mの影響等により、加工の進行に伴って温度及び圧力が経時的に変化すると考えられる。そのため、このクーラント流量制御のデータに基づき、ドリル8の送り量、又は、加工開始からの経過時間と、クーラントの流量及び圧力との最適な条件パターンを決定することができる。
S6で加工終了と判断される(S6:YES)と、S7にて排出バルブ15を開放し、クーラント及び切屑Mを排出口28から排出する。排出されたクーラントは、図示しないフィルタ等で切屑Mが除去された後、リターン管16を経由してタンク11に戻される。
S8では、ボックス2からワーク9及びドリル8を取り外し、ルーチンが終了する。
上述のように、図2の方法は、量産前のテスト加工段階等での条件出しに適している。したがって、その後、同一のボックス2及びドリル8を用いる加工時には、テスト加工段階で得られた条件パターンを流用し、加工開始前(S4前)のクーラント流量制御を省略し、加工中(S4後)のクーラント流量制御のみを実行してもよい。
また、量産時に同材質、同寸法のワーク9に対し同一のドリル8を用いて同一の回転、送り条件で加工する場合には、加工時のクーラント流量制御についてもテスト加工段階で得られた条件パターンを流用してもよい。
一方、多品種少量生産の場合や、工具摩耗の抑制に対する要求が特に高い場合等には、毎加工工程で図2のルーチンを実行してもよい。
(効果)
以上説明したように、本実施形態による「高圧クーラントCが供給される閉塞空間(切削室24)で切削加工を行う」切削加工装置101、及び、切削加工装置101を用いた切削加工方法によれば、ドリル8の切刃部82、又は切削室24のクーラントCの温度、及び、クーラントCの圧力の変化に応じて、高圧ポンプ13が圧送するクーラントCの流量を制御する。これにより、工具挿通孔23等からのクーラントCの漏れによる圧力低下を反映しつつ、ドリル8の切刃部82を適切な温度に保つことができる。したがって、ドリル8の摩耗を適確に抑制し、寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態の切削加工装置101および切削加工方法では、切削室24に圧力制御弁5を設け、クーラント流量の増加に伴って圧力が所定の上限値を超えたとき、圧力制御弁5によりクーラントCの圧力を制御する。これにより、クーラントCの圧力が、作用する各部材の耐圧を超えて異常上昇することを回避することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による切削加工装置について、図5を参照して説明する。
第2実施形態の切削加工装置102は、第1実施形態の切削加工装置101に対し、切削室24のワーク9側の端部22に、ドリル8の外径を案内するガイドブッシュ27を備える点が異なる。
例えばガイドブッシュ27は、ドリル8の外径よりも僅かに大きい内径を有する環状に形成され、ワーク側開口25に挿入されている。これにより、ドリル8の先端に近い位置で切刃部82を案内するため、ドリル8の芯振れを抑制することができる。したがって、切削室24の軸方向長さが長い場合に特に有効である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による切削加工装置について、図6を参照して説明する。
第3実施形態の切削加工装置103は、第1実施形態の切削加工装置101に対し、圧力センサ4が供給管14の途中に設けられている点が異なる。圧力センサ4は、切削室24と連通している供給通路140のクーラントCの圧力を検出する。供給通路140は、特許請求の範囲に記載の「連通空間」に相当する。
このように、切削室24の圧力と同等の圧力を有する連通空間に圧力センサ4を設けてもよい。また、圧力制御弁5も同様に、切削室24と連通する空間に設けてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による切削加工装置に用いられる温度センサ及び圧力センサについて図7を参照して説明する。
上記の第1〜第3実施形態では、温度センサ3及び圧力センサ4として、基本的にケーブルを有する有線式のセンサを想定しているため、センサの配置や検出可能位置が制約される。
これに対し第4実施形態では、ドリル8の先端83に、貼付型で無線式の温度センサ33及び圧力センサ43が貼り付けられている。これにより、ドリル8の先端83の温度を直接測定することができる。また、ドリル8の先端83に作用するクーラントCの圧力を局所的に検出することができる。また無線式なので、配線による部材配置やスペースの制約を低減することができる。
その他、接触式の温度センサに代えて、光学的に温度検知するセンサを用いてもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による切削加工装置について、図8を参照して説明する。
上記の第1〜第3実施形態では、「空間形成部材」としてのボックス2の内部であってドリル8の切刃部82の周囲に、クーラントCが貯留される比較的大容積の切削室24が「閉塞空間」として形成されている。
これに対し、第5実施形態の切削加工装置105における「閉塞空間」は、「空間形成部材」としてのボックス7の内部であってドリル8の切刃部82の周囲に、比較的小容積の環状隙間74として形成されるに過ぎない。そして、ボックス7の外部で環状隙間74と連通する外部貯留室77にクーラントCが貯留される。外部貯留室77は、特許請求の範囲に記載の「連通空間」に相当する。
ボックス7は、上端部71と下端部72との間の軸方向長さが比較的短く形成されている。上端部71と下端部72とを貫通する工具挿通孔73とドリル85の切刃部852との間には、環状隙間74が形成されている。ボックス7の下端部72には、第1実施形態と同様にワーク9が取付けられる。
第5実施形態では、切屑Mが通過可能な程度の排出通路孔855を有するドリル85が使用される。高圧ポンプ13から圧送されたクーラントCは、破線矢印で示すように、ドリル85内部の排出通路孔855とは別の経路を通って先端853から流出し、環状隙間74に充填される。
また、過剰なクーラントC、及び切削加工によって生じた切屑Mは、ドリル85の排出通路孔855、及び連通路75を経由し、外部ボックス76に形成された外部貯留室77に排出される。
外部貯留室77には、第1実施形態における切削室24と同様に、排出口78が形成されている。排出口78の出口は、排出バルブ15によって、リターン管16との連通が遮断される。また、外部貯留室77には、第1実施形態における切削室24と同様に、温度センサ3、圧力センサ4、及び圧力制御弁5が設けられる。
その他、高圧ポンプ13や制御部18の構成、作用は、第1実施形態と同様である。
このように、第5実施形態の切削加工装置105は、外部貯留室77に設けた温度センサ3及び圧力センサ4で検出した温度及び圧力により、環状隙間74のクーラントCの温度及び圧力を推定する。そして、制御部18は、温度センサ3及び圧力センサ4のセンサ値に基づいて、高圧ポンプ13の作動条件を操作することで、クーラントCの流量を制御する。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
(ア)本発明の切削加工装置における「圧力制御手段」は、圧力に応じて又は指令信号によって開閉可能な圧力制御弁5に限らない。例えば、圧力を少しずつ逃がすことが可能な小径のオリフィスを圧力制御手段として用いてもよい。
(イ)上記実施形態では「圧力制御手段」を設けることで、クーラントCの圧力が異常上昇することを防止している。しかし、高圧ポンプ13が出力し得る最大圧力に対して、クーラントCの圧力が作用する各部材の耐圧に余裕がある場合等には圧力制御手段を設けなくてもよい。その場合、図3のサブフローチャートのS35、S39を省略してよい。
(ウ)切削工具として、ドリル以外にリーマやタップ等に適してもよい。
(エ)本発明の切削加工装置は、ドリル穴加工のような単一工程に適用される以外に、複数の加工工程からなる複合工程への応用も可能である。
以上、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施することができる。
101、102、103、105・・・切削加工装置、
13・・・高圧ポンプ、 140・・・供給通路(連通空間)、
18・・・制御部、
2、7・・・ボックス(空間形成部材)、
23・・・工具挿通孔、 24・・・切削室(閉塞空間)、
3 ・・・温度センサ、 4 ・・・圧力センサ、
5 ・・・圧力制御弁(圧力制御手段)、
6 ・・・駆動部、
74・・・環状隙間(閉塞空間)、 77・・・外部貯留室(連通空間)、
8 ・・・ドリル(切削工具)、 82・・・切刃部、
9 ・・・ワーク(被切削物)。

Claims (4)

  1. 閉塞空間(24)において大気圧より高圧のクーラントを切削工具(8)に供給し、被切削物(9)の切削加工を行う切削加工装置(101、102、103)であって、
    大気圧より高圧のクーラントを前記閉塞空間に圧送する高圧ポンプ(13)と、
    前記切削工具を回転駆動及び送り駆動する駆動部(6)と、
    前記閉塞空間として、クーラントを貯留し切削加工によって生じた切屑を収容する切削室(24)を前記切削工具の切刃部の周囲に形成し、前記駆動部側の端部に前記切削工具が挿通される工具挿通孔(23)を有し、前記駆動部と反対側の端部に前記被切削物が取付けられる空間形成部材(2)と、
    前記切削室のクーラントの温度を検出する温度センサ(3)と、
    前記切削室、又は前記切削室と連通している供給通路(140)のクーラントの圧力を検出する圧力センサ(4)と、
    クーラントの圧力が所定圧以上となったとき開弁し、クーラントの一部を排出する圧力制御弁(5)と、
    前記温度センサ及び前記圧力センサのセンサ値に基づいてクーラントの流量を制御する制御部(18)と、
    を備え
    前記温度センサは、前記切削室における前記切削工具の先端(83)から前記圧力制御弁に向かうクーラントの流れ内に設置されることを特徴とする切削加工装置。
  2. 記圧力センサは、前記切削室に設けられることを特徴とする請求項に記載の切削加工装置。
  3. 前記切削室の前記被切削物側の端部に、前記切削工具の外径を案内するガイドブッシュ(27)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の切削加工装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の切削加工装置を用いた切削加工方法であって、
    前記温度センサ及び前記圧力センサのセンサ値を取得するセンサ値取得段階と、
    取得した前記センサ値に基づいてクーラントの流量を制御するクーラント流量制御段階と、
    を含むことを特徴とする切削加工方法。
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