JP3166502U - クーラント液供給の工具ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】ドリル等のシャンク締結部に昇圧誘導筒を配置し、ドリル刃先に対するクーラント液の昇圧・誘導の向上を図り切削性能を向上させ、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させたクーラント液供給の工具ホルダーを提供する。【解決手段】工具ホルダー100のスリーブ11と締結環13との空隙内に嵌入保持される取付鍔30Aと、該取付鍔の内径縁から工具先端方向Oに延設し且つ工具外周面20Bとの間に僅かな隙間を設けた関係で係合する導入部30Cと、該導入部の先端に上記工具の外周凹溝部20Cに僅かな隙間を設けた関係で係合する舌状の誘導部30Dとからなる昇圧誘導筒30を備えた。【選択図】図1

Description

本考案は、工具ホルダーに装着されるドリル、エンドミル等の刃先にクーラント液を効率良く供給するクーラントガイドに係わり、特に、工具ホルダーに装着されるドリル、エンドミル等の締結部に装備してクーラント液の昇圧・誘導を図ることで切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉排出性等)を向上させ、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させたクーラント液の昇圧誘導筒を使用したクーラント液供給の工具ホルダーに関する。
従来、ドリル、エンドミル等を装着してワークを加工する工具ホルダーにおいて、ドリル、エンドミル等の刃先を冷却する各種クーラント方法と装置が提供されている。その代表的なものは、図6(a)に示すように、工具ホルダーに取り付けられた工具(ドリル等)1の先端に向けて外部設置のクーラントノズルNから高圧クーラント液Kを噴射するクーラント外掛け方式がある。この方式は、加工スペースを狭く干渉し、クーラント供給装置も高価な高圧クーラント発生装置(超高圧ポンプ)を必要とし、大量の噴射を必要とするもののクーラント液の大分部が刃先冷却に有効に作用されず、加工領域の外側に拡散されてしまい、冷却効率やエネルギー効率が非常に低く、工場現場の環境破壊につながっている。
別のクーラント方法と装置は、図6(b)に示すオイルホールh付きドリルDが提供されている。現状において、ドリルは先端の刃先のみで穴あけ加工されるから、確実に刃先にクーラント液を無駄なく供給する方法として有効な方法として多用されている。しかしながら、ドリル内に開けられた大径のオイルホールは、ドリル剛性を損ない、加工時にドリル破損・折れ易いという宿命を持っている。
一方、エンドミルは、ドリルに比べて、底刃、側刃の全てを使用して切削加工されるために、クーラント液は全ての刃部に噴射する必要性がある。この必要性から、クーラント外掛け方式やオイルホール方式が採用されている。しかしながら、全ての刃先にクーラント液を供給するには、多くのオイルホールを必要とするから、著しくエンドミルの剛性を損ない、実用性を失っている。
上記オイルホール方式の実施例を紹介する。ドリル内部にシャンク部後端から刃先近傍まで切削油剤或いは切削ミスト或いはエアー等の流体を供給する流体供給用の貫通孔を有し、該貫通孔は、シャンク部で、シャンク端より、シャンク径の0.4倍〜0.7倍、シャンク長さの0.01倍〜0.8倍のクーラント溜のスペースを設け、該クーラント溜から刃先迄をスパイラルに設けたクーラントホール付き小径ドリルである(例えば、特許文献1参照。)。
更に、加工中の穴から円滑に切り屑を排出させることができる回転穴あけドリル工具がある。その構成は、ドリル前端の刃部にダイヤモンド焼結体のチップが取り付けられ、後端からボデー内部のオイルホールを通じて切削水の供給を受けながら前方のワークに穴あけ加工を施す回転穴あけ工具である。このドリルは、ボデーに設けられオイルホールの切削水を斜め後方に向かってボデーの外に噴出する後方噴出孔を備えたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−7394号公報 特開2009−78330号公報
上記特開2006−7394号公報のクーラントホール付き小径ドリル及び特開2009−78330号公報のドリルは、何れも、ドリル内に開けられた大径オイルホールは、ドリル剛性を損ない、加工時にドリル破損・折れ易いという宿命が残存している。更に、工具ホルダー内に供給されるクーラント液の供給圧力はオイルホールの細い孔内で低下してしまい、切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉排出性等)が十分に発揮されない。そこで、クーラント圧力を超高圧とすると、クーラント供給システムが高価で複雑化すると共に、超高圧が災いして、ドリル破損を助長してしまう。
本考案は、上記クーラント外掛け方式やオイルホール方式に見られる各種問題点に鑑みてなされたもので、特に、工具ホルダーにおいて、ドリル等のシャンク締結部に昇圧誘導筒を配置し、ドリル刃先に対するクーラント液の昇圧・誘導の向上を図ることで切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉排出性等)を向上させ、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させたドリル等のクーラント液供給の工具ホルダーを提供する。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1によるクーラント液供給の工具ホルダーは、本体の先端穴部に嵌入するスリーブにドリル・エンドミル等の工具のシャンク部を装入し本体の先端外周に螺合する締結環でシャンク部を締結し、本体の中心孔を介してシャンク部の中心孔から切刃長の途中から外周凹溝部に沿って刃先にクーラント液供給の工具ホルダーに対して、上記スリーブと締結環との空隙内に嵌入保持される取付鍔と、該取付鍔の内径縁から工具先端方向に延設し且つ工具外周面との間に僅かな隙間を設けた関係で係合する導入部と、該導入部の先端に上記工具の外周凹溝部に僅かな隙間を設けた関係で係合する舌状の誘導部と、からなる昇圧誘導筒を、具備してなることを特徴とする。
本考案の請求項2によるクーラント液供給の工具ホルダーは、請求項1記載のクーラント液供給の工具ホルダーにおいて、上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持することを特徴とする。
本考案の請求項3によるクーラント液供給の工具ホルダーは、請求項1記載のクーラント液供給の工具ホルダーにおいて、上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ軸心方向に延設する凸溝を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持することを特徴とする。
本考案の請求項4によるクーラント液供給の工具ホルダーは、請求項1または2または3記載のクーラント液供給の工具ホルダーにおいて、上記シャンク部の中心孔に供給されるクーラント供給圧力は、1MPa前後の低圧であることを特徴とする請求項1のクーラント液供給の工具ホルダー。
本考案の請求項1から3のクーラント液供給の工具ホルダーによると、本体の中心孔を介してシャンク部の中心孔から切刃長の途中から外周凹溝部に沿って刃先にクーラント液供給の工具ホルダーにおいて、上記スリーブと締結環との空隙内に、昇圧誘導筒の取付鍔を嵌入保持し、該取付鍔の内径縁から工具先端方向に延設した導入部が工具外周面との間に僅かな隙間を設けて係合し、該導入部の先端の舌状の誘導部が工具の外周凹溝部に僅かな隙間を設けて係合したから、上記シャンク部の中心孔に供給されるクーラント供給圧力が1MPa前後の低圧であっても誘導部の噴射口から工具刃先に噴射されるクーラント液が工具の外周凹溝部の隙間形状に流量が絞られてウオータースライダー効果を発揮し、実質的にクーラント供給圧力1MPa以上の流速と流速圧に倍増できる。この結果、ドリル等の刃先に対するクーラント液の昇圧・誘導の向上が図られて切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉排出性等)が向上でき、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させたドリル等のクーラント液供給の工具ホルダーが提供できる。
また、上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持するから、工具の外周部の全周に亘り均等にクーラント液が刃先のすくい面等に向けて昇圧・誘導して噴射できる。
更に、上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ軸心方向に延設する凸溝を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持するから、工具の外周部の全周に亘り均等にクーラント液が刃先に向けて昇圧・誘導できるとともに、各凸溝を刃先のすくい面に集中噴射でき、この刃先冷却と削り出される切粉の粉砕・排出効果が高められる。
本考案の請求項4のクーラント液供給の工具ホルダーによると、シャンク部の中心孔に供給されるクーラント供給圧力は、1MPa前後の低圧であるにも係わらず、工具刃先に噴射される噴射口におけるクーラント液の流量が絞られることで、実質的に1MPa以上の流速と流速圧に倍増できる。この結果として、クーラント供給装置の小型化・低出力化が可能であり、省エネ運転ができる。
本考案の第1の実施の形態を示し、工具ホルダーの展開断面図と拡大斜視図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、工具ホルダーの組付け断面図と要部の拡大断面図とA−A断面図及びB−B断面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、工具ホルダーに備える昇圧誘導筒の作用断面図と要部の拡大断面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、昇圧誘導筒の昇圧・流速作用線図である。 本考案の第2の実施の形態を示し、昇圧誘導筒の断面図である。 従来例の実施の形態を示し、クーラント外掛け方式とオイルホールの説明図である。
以下、図1乃至図5を参照して本考案の各実施の形態を順次に説明する。
本考案の実施の形態となるクーラント液供給の工具ホルダー100は、図1にその外観及び全体構成を示す。クーラント液供給の工具ホルダー100は、汎用機となる安価な工作機械(ボール盤、フライス盤、マシニングセンター等)の加工機に、一般的な継手形状となるBTテーパー、HSK等により着脱可能に装着して使用される。その構成は、加工機において、主軸頭内に支持された主軸の先端テーパー穴には、クーラント液供給の工具ホルダー100のアーバーの連結部(軸端テーパー)を着脱可能に装着して使用される。
上記クーラント液供給の工具ホルダー100の詳細構成は、図1と図2に示す。工具ホルダー100の本体10の先端穴部10Aには、これに嵌入するスリーブ11にドリル・エンドミル等の工具20のシャンク部20Aを装入し、本体10の先端外周(雄ねじ)10Bに螺合する締結環13でシャンク部20Aを締結する。上記本体10の中心孔10Cを介してシャンク部20Aの中心孔hから切刃長20Bの途中から外周凹溝部20Cに露出し、外周凹溝部20Cに沿って刃先Cにクーラント液Kを供給する。上記工具ホルダー100に対して、昇圧誘導筒30が装着される。上記昇圧誘導筒30は、スリーブ11と締結環13との空隙内に嵌入保持される取付鍔30Aと、該取付鍔の内径縁30Bから工具先端方向Oに延設し、且つ、工具外周面20Dとの間に僅かな隙間(約1mm)G1を設けた関係で係合する導入部30Cと、該導入部の先端に上記工具20の外周凹溝部20Cに僅かな隙間(約1mm)G2を設けた関係で係合する一対の舌状の誘導部30Dとからなる。尚、上記昇圧誘導筒30は、工具20の外周部20Bに僅かな隙間関係で係合する導入部30Cの内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向Oに延設する凸筋Sを設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間(約1mm)G1で保持する。
上記クーラント液供給の工具ホルダー100に供給するクーラント液Kは、図示しないが、クーラント液供給装置から上記本体10の中心孔10Cを介してシャンク部20Aの中心孔hから切刃長20Bの途中から外周凹溝部20Cに供給される。このクーラント供給圧力は、1MPa前後の低圧である。
上記深穴加工アーバー工具100は、上記のように構成されており、以下のように作用する。図2と図3に示すように、クーラント液供給の工具ホルダーによると、本体の中心孔を介してシャンク部の中心孔から切刃長の途中から外周凹溝部に沿って刃先にクーラント液が供給される。そして、上記スリーブ11と締結環13との空隙内に、昇圧誘導筒30の取付鍔30Aを嵌入保持し、該取付鍔の内径縁30Bから工具先端方向に延設した導入部30Cが工具外周面20Bとに僅かな隙間G1を設けて係合し、該導入部の先端の舌状の誘導部30Dが工具20の外周凹溝部20Cに僅かな隙間G2を設けて係合している。これにより、上記シャンク部20Aの中心孔hに供給されるクーラント供給圧力が1MPa前後の低圧であっても、誘導部30Dの噴射口(隙間G2)から工具刃先Sに噴射されるクーラント液Kが工具20の外周凹溝部20Bの隙間形状に流量が絞られてウオータースライダー効果を発揮し、実質的にクーラント供給圧力1MPa以上の流速と流速圧に倍増される。しかし、ドリル等の刃先に対するクーラント液の昇圧・誘導の向上が図られて切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉排出性等)が向上される。
図4に昇圧誘導筒の昇圧・流速作用線図を示す。上記昇圧・流速作用線図は、隙間(約1mm)G1,G2により、クーラント液の昇圧・流速の関係を示す。これにより、クーラント供給圧力Pは、1MPa前後の低圧であるにも係わらず、工具刃先に噴射される噴射口におけるクーラント液の流量が絞られて、実質的に1MPa以上の流速Vと流速圧VPに倍増される。この結果として、クーラント供給装置の小型化・低出力化が可能であり、省エネ運転が可能となる。即ち、切粉C1がクーラント液の昇圧・誘導により、更に細かく粉砕処理され、切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率が飛躍的に改善される。
また、上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する誘導部の内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持するから、工具の外周部の全周に亘り均等にクーラント液が刃先のすくい面等に向けて昇圧・誘導して噴射される。
しかして、本考案の第1実施の形態のクーラント液供給の工具ホルダー100によると、下記の効果が得られる。本体の中心孔を介してシャンク部の中心孔から切刃長の途中から外周凹溝部に沿って刃先にクーラント液供給の工具ホルダーにおいて、上記スリーブと締結環との空隙内に、昇圧誘導筒の取付鍔を嵌入保持し、該取付鍔の内径縁から工具先端方向に延設した誘導部が工具外周面とに僅かな隙間G1を設けて係合し、該導入部30Cの先端の舌状の誘導部30Dが工具の外周凹溝部20Cに僅かな隙間G2を設けて係合したから、上記シャンク部の中心孔に供給されるクーラント供給圧力が1MPa前後の低圧であっても、誘導部の噴射口から工具刃先に噴射されるクーラント液が工具の外周凹溝部の隙間形状に流量が絞られてウオータースライダー効果を発揮し、実質的にクーラント供給圧力1MPa以上の流速と流速圧に倍増できる。この結果として、ドリル等の刃先に対するクーラント液の昇圧・誘導の向上が図られて切削性能(切刃の冷却耐摩耗、切粉C1の粉砕・排出性等)が向上でき、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させたドリル等のクーラント液供給の工具ホルダーが提供できる。
また、上記昇圧誘導筒30は、工具の外周部に僅かな隙間G1関係で係合する導入部30Cの内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方向Oに延設する凸筋Sを設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間G1で保持するから、工具20の外周部の全周に亘り均等にクーラント液が流動し、更に、誘導部30Dの噴射口(隙間G2)から工具刃先Cに噴射されるクーラント液Kが工具20の外周凹溝部20Cの隙間形状に流量が絞られてウオータースライダー効果を発揮し、刃先Cのすくい面20S等に向けて昇圧・誘導して噴射できる。
更に、シャンク部20Aの中心孔hに供給されるクーラント供給圧力は、1Mpa前後の低圧であるにも係わらず、工具刃先Cに噴射される噴射口におけるクーラント液Kの流量が絞られることで、実質的に1MPa以上の流速Vと流速圧VPに倍増できる。この結果として、クーラント供給装置の小型化・低出力化が可能であり、省エネ運転ができる。
本考案の第2の実施の形態となるクーラント液供給の工具ホルダー200は、図5に示すように、上記昇圧誘導筒40は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する誘導部の内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋Sを設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ輔心方向に延設する凸溝Mを設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間G1で保持する。その他の構成は、第1の実施の形態となるクーラント液供給の工具ホルダー工具100と同一に付き、同一符号を附して説明を省略する。
本考案の第2の実施の形態となるクーラント液供給の工具ホルダー200は、上記のように構成されており、以下のように作用する。図5に示すように、上記昇圧誘導筒40は、工具20の外周部20Bに僅かな隙間関係で係合する導入部30Cの内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方向Oに延設する凸筋Sを設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ軸心方向に延設する凸溝Mを設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間G1と,G2で保持しているから、誘導部30Dの噴射口(隙間G2)から工具刃先Sに噴射されるクーラント液Kが工具20の外周凹溝部20Bの隙間形状に流量が絞られてウオータースライダー効果を発揮する。更に、各凸溝Mが刃先Cのすくい面20Sに面しているから、このすくい面20Sに集中噴射されて、積極的にウオータースライダー効果を発揮する。しかして、刃先冷却と削り出される切粉の粉砕・排出効果が一層積極的に高められる。
本考案の第2実施の形態のクーラント液供給の工具ホルダー200によると、下記の効果が得られる。上記昇圧誘導筒40は、工具の外周部に僅かな隙間G1関係で係合する導入部の内壁に、工具の外周適所に接し且つ軸心方Oに延設する凸筋Sを設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ軸心方向Oに延設する凸溝Mを設け、工具20の外周部20Bの全周に亘り均等な隙間G1で保持するから、工具の外周部の全周に亘り均等にクーラント液Kが刃先Cに向けて流動でき、且つ、各凸溝Mが刃先Cのすくい面20Sに面しているから、隙間G2でクーラント液Kが昇圧・誘導できるとともに、各凸溝Mから刃先Cのすくい面20Sに集中噴射でき、積極的にウオータースライダー効果を発揮できる。しかして、刃先冷却と削り出される切粉の粉砕・排出効果が一層積極的に発揮できる。
本考案は、その工具をドリルやエンドミルの実施例で説明したものであるが、様々な工具を対象としたクーラント液供給の工具ホルダーとしての適用が可能である。
10 本体
10A 先端穴部
10B 先端外周
10C 中心孔
11 スリーブ
13 締結環
20 工具(ドリル、エンドミル)
20A シャンク部
20B 切刃長(外周部)
20C 外周凹溝部
20D 工具外周面
30,40 昇圧誘導筒
30A 取付鍔
30B 内径縁
30C 導入部
30D 誘導部
100,200 工具ホルダー
C 刃先
C1 切粉
G1,G2 隙間(約1mm)
h 中心孔
K クーラント液
O 工具先端方向
P クーラント供給圧力
S 凸筋
M 凸溝
V 流速
VP 流速圧

Claims (4)

  1. 本体の先端穴部に嵌入するスリーブにドリル・エンドミル等の工具のシャンク部を装入し本体の先端外周に螺合する締結環でシャンク部を締結し、本体の中心孔を介してシャンク部の中心孔から切刃長の途中から外周凹溝部に沿って刃先にクーラント液供給の工具ホルダーに対して、上記スリーブと締結環との空隙内に嵌入保持される取付鍔と、該取付鍔の内径縁から工具先端方向に延設し且つ工具外周面との間に僅かな隙間を設けた関係で係合する導入部と、該導入部の先端に上記工具の外周凹溝部に僅かな隙間を設けた関係で係合する舌状の誘導部と、からなる昇圧誘導筒を、具備してなることを特徴とするクーラント液供給の工具ホルダー。
  2. 上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持することを特徴とする請求項1記載のクーラント液供給の工具ホルダー。
  3. 上記昇圧誘導筒は、工具の外周部に僅かな隙間関係で係合する導入部の内壁には、工具の外周適所に接し且つ軸心方向に延設する凸筋を設けるとともに、工具の外周適所に外径方向に突出し且つ軸心方向に延設する凸溝を設け、工具の外周部の全周に亘り均等な隙間で保持することを特徴とする請求項1記載のクーラント液供給の工具ホルダー。
  4. 上記シャンク部の中心孔に供給されるクーラント供給圧力は、1MPa前後の低圧であることを特徴とする請求項1または2または3記載のクーラント液供給の工具ホルダー。
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