JP5292045B2 - 深穴切削装置 - Google Patents

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本発明は深穴切削装置に関するもので、特に、穴の径が20mm以下であるような小径の深穴を切削するのに好適な深穴切削装置に関する。
深穴加工方式には、一般に、ガンドリル方式と、BTA(シングルチューブ)方式と、エジェクタ(ダブルチューブ)方式の3つが知られている。このうちガンドリル方式は、図示は省略するが、切屑排出用のV溝部を形成した中空状のドリルを使用し、ドリルシャンク内部を通して高圧の切削油を切切刃端部に送り込み、切刃で生成された切屑を高圧の切削油で破断し、V溝部から強制的に排出する方法で、径が細くて深い穴を精度良く明けることができる。
図5の(a) はBTA方式の深穴切削装置を示したもので、パイプ状ボーリングバー31の先端側にドリルヘッド32を装着し、このドリルヘッド32の先端には切刃33を固着し、またドリルヘッド32の外周部にはガイドパッド34を埋設固定し、また被削材Wの端面に近接してガイドブッシュ35を組み込んだオイルプレッシャーヘッド36を設け、被削材Wとオイルプレッシャーヘッド36の端面どうしをシール材37により塞いでいる。しかして、オイルプレッシャーヘッド36の給油口38より切削油を加圧供給すると、この切削油は、図中の矢印で示すように、ボーリングバー31とガイドブッシュ35との隙間から、被削材Wの加工された穴39とドリルヘッド32の外周面との隙間を通って切刃33に達し、そこからドリルヘッド32中央部の軸線方向に貫通する穴40よりボーリングバー31の中に流れ込む。切刃33より生成される切屑Sは、その切削油に押し流されて、排出口42より排出される。
図5の(b) はエジェクタ方式の深穴切削装置を示したもので、アウターチューブ42とインナーチューブ43との間に切削油供給路44を形成すると共にインナーチューブ43の内部を切削油排出路46とする二重管からなるボーリングバー41の先端部に、ドリルヘッド45を装着すると共に、このドリルヘッド45には前記切削油排出路46に連通する切屑排出口47を設け、ドリルヘッド45の外周部には被削材Wの加工された穴39と前記切削油供給路44とを連通する連通孔48を設け、更にインナーチューブ43の後端側にスリット49を開口して、前記切削油排出路46とその外部の切削油供給路44とを連通させ、ボーリングバー41の後端側に切削油給排ケーシング50を設けている。尚、図5の(a) に示すBTA方式と同じ部材については同一符号を付している。
しかして、切削中に切削油給排ケーシング50の給油口51より供給される切削油は、その大部分がアウターチューブ42とインナーチューブ43との間の切削油供給路44を通って連通孔48から外に出て、被削材Wの加工された穴39とドリルヘッド45の外周面との隙間を通って切刃33に達し、切屑排出口47よりインナーチューブ43内の排出路46に流入するが、前記給油口51より供給される切削油の一部はスリット49を通って直接前記切削油排出路に流れ込み、このとき切削油排出路46の内部圧が負となる圧力差が生じて吸引力が発生し、その吸引効果により切屑Sを吸い込んで、ケーシング50の排出口52より排出するようになっている。
ところで、これからの深穴切削装置では、切削加工の高速化、高能率化の傾向に伴い、送り量や切り込み量の多い重切削が必要となるが、従来より小径の深穴切削に採用されているガンドリル方式によっては重切削を行うことができない。即ち、ガンドリル方式は、ガンドリルがドリルシャンクの側面部に切屑排出用V溝部を形成しているため、ドリル全体の剛性が低く、捩れ及び曲げモーメントに対して弱く、それがために切削加工速度をBTA方式やエジェクタ方式の場合の約1/3程度迄落とさざるを得ず、作業能率が非常に悪い。この重切削を行うには、BTA方式やエジェクタ方式を採用するしかない。
然るに、BTA方式を採用した場合、このBTA方式の深穴切削装置では、切削進行により穴の深さが深くなるにつれて管内抵抗が次第に大きくなり内部圧力が高くなるため、深穴切削中に刃先が潰れるなどの切刃の損傷によって切削油の油圧が異常に高くなった時にその異常圧を検知して切削油の供給や工具の回転を即時に停止させる安全装置を設置しても、その安全装置を正確に作動させることができなくなる。
即ち、BTA方式の深穴切削装置によって上記のような小径深穴加工を行うとすれば、ボーリングバー31乃至ドリルヘッド32の外周面と、加工された穴39との隙間が可なり小さくなるため、深穴の切削進行中にその隙間が切屑Sによって詰まり易く、従って直ぐに切削油が高圧状態となって、実際に切刃33が破損していないにもかかわらず、安全装置が作動するようになるからである。要するに、BTA方式によっては、切削油の油圧状態を完全に把握することができない。
またBTA方式の深穴切削装置では、圧力のかかった切削油が切削穴の入口から洩れて吐出するのを防ぐために、被削材Wの端面とオイルプレッシャーヘッド36の端面との間で密着するシール材37を取り付ける必要があり、このシール材37の取り付けに手間がかかっていた。
一方、エジェクタ方式の深穴切削装置では、アウターチューブ42とインナーチューブ43との間の切削油供給路44に供給された切削油は、この切削油供給路44を通ってドリルヘッド45の切刃33側に送給されるが、切削油の一部がスリット49からインナーチューブ43内に排出路に流れ込むことから、ドリルヘッド45の切刃33側に送給される切削油の圧力が弱く、従って小径深穴切削の場合にはドリルヘッド45外周と切削穴39との隙間が小さいために切削油が切刃33に対して十分に供給され難く、しかも切屑Sを排出する力が弱く、BTA方式に比べて切屑排出能力が劣る。
本発明は、上記の事情に鑑み、BTA方式にエジェクタ方式を取り入れることにより、穴径が20mm以下であるような小径深穴切削加工におけるBTA方式の欠点である切削油の異常高圧化を回避して油圧状態を確実に把握できるようし、更に切削油を切刃に十分且つスムーズに供給できるようにすると共に、切屑を強力に排出できるようにして、切屑の排出能力を高め、小径深穴切削加工の性能を高めることのできる深穴切削装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の深穴切削装置は、アウターチューブ2とインナーチューブ3との間に切削油供給路4を形成すると共にインナーチューブ3の内部を切削油排出路10とする二重管からなるボーリングバー1の先端側にドリルヘッド5を装着し、ドリルヘッド5には前記切削油排出路10に連通する切屑排出口11を設け、ドリルヘッド5の外周部には加工された穴12と前記切削油供給路4とを連通する連通孔13を設け、インナーチューブ3の後端側にスリット20を開口して、前記切削油排出路10と前記切削油供給路4とを連通させ、ボーリングバー1の前部側にオイルプレッシャーヘッド6を設けて、該オイルプレッシャーヘッド6によって前記加工された穴12と前記アウターチューブ2の外周面との隙間Tから第1切削油を切刃8側に供給するように構成する一方、ボーリングバー1の後端側に切削油給排ケーシング7を設けて、その給油口18より第2切削油を前記切削油供給路4から前記ドリルヘッド5の連通孔13へ供給すると共にその第2切削油の一部を前記スリット20から前記切削油排出路10に流入させることによって、その切削油排出路10内が負圧となるように構成し
前記切刃8側に供給された第1切削油と前記連通孔13へ供給された第2切削油とは、同時に前記加工された穴12と前記ドリルヘッド5の外周面との隙間Taに流入して合流し、その合流した双方の切削油が前記切屑排出口11から負圧となった前記切削油排出路10に押し流されて排出されてなり、
前記オイルプレッシャーヘッド6は内部先端側にガイドブッシュ15を有し、このガイドブッシュ15はその尖端部15aを被削材Wの端面に押し付けてシール材を用いずにシールするようになっていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の深穴切削装置は、BTA方式にエジェクタ方式を取り入れて構成したもので、穴径が20mm以下であるような小径の深穴切削加工におけるBTA方式の欠点である切削油の異常高圧化を、エジェクタ方式によりインナーチューブ3内の切削油排出路10に生じる吸引効果による減圧作用によって回避できるようにしたから、安全装置を正確に作動させることができて加圧状態を確実に把握することができ、また切削油をドリルヘッド5の切刃8に十分且つスムーズに供給できるために良好な深孔加工を行うことができる。
また、オイルプレッシャーヘッド6によって加工穴12とアウターチューブ2の外周面との隙間Tを通って強制的に供給される第1切削油と、切削油給排ケーシング7によってアウターチューブ2とインナーチューブ3との間の切削油供給路4を通ってドリルヘッド5側の連通孔13より供給される第2切削油との双方の切削油を同時に、穴12とドリルヘッド5外周面との隙間Taに流入させて、切屑排出口11から、負圧となったインナーチューブ3内の切削油排出路10に押し流し、この排出路10より排出口19へと勢い良く排出させるようにするから、切削油の排出流量を必然的に大きくすることができて切屑Sの排出能力を高めることができ、それにより特に穴径が20mm以下の小径深穴切削加工の性能を高めることができる。
また本発明によれば、オイルプレッシャーヘッド6の内部先端側に設けられるガイドブッシュ15の尖端部15aを被削材Wの端面に押し付けてシール材を用いずにシールするようにしたから、従来のBTA方式の深穴切削装置に使用されるようなシール材が不要で、面倒な取付けの手間が省ける。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る深穴切削装置の全体を示す断面図、図2は図1に示す深穴切削装置の前部側を示す拡大図、図3はその後端側を示す拡大図であり、図4は被削材を切削しているドリルヘッド部分を拡大して示す拡大断面図である。
この深穴切削装置は、BTA方式にエジェクタ方式を取り入れたもので、オイルプレッシャーヘッド6によって支持されるボーリングバー1を有し、このボーリングバー1は、アウターチューブ2とインナーチューブ3との二重管からなるもので、このアウターチューブ2とインナーチューブ3との間に切削油供給路4が形成されると共に、インナーチューブ3の内部が切削油排出路10とされ、このボーリングバー1の先端部にはドリルヘッド5が装着され、ボーリングバー1の後端側には切削油給排ケーシング7が設けられている。
ドリルヘッド5には、図4から分かるように、先端に切刃8が固着され、その外周部にはガイドパッド9が埋設固定されていると共に、ボーリングバー1の内部の切削油排出路10に通じる切屑排出口11が設けられ、またドリルヘッド5の外周部には被削材Wの加工された穴12と前記切削油供給路4とを連通する連通孔13が設けられている。
ボーリングバー1の先端側に設けられたオイルプレッシャーヘッド6は、図1に示すように、略円筒状のヘッド本体6aと、ヘッド本体6a内部の先端側に前部ホルダー6bを介して油蜜に保持されたガイドブッシュ15と、ヘッド本体6a内部の後部側にボーリングバー1を油蜜に抱持するように設けられた後部ホルダー6cと、ヘッド本体6aに対し回転可能で油蜜に外嵌された外筒体6dとからなるもので、切削油タンク(図示せず)から送られてくる高圧の切削油を外筒体6dの給油口14で受け入れて、この給油口14から通油路17を経た切削油を、ボーリングバー1の外周面とガイドブッシュ15の内周面との隙間から、被削材Wの加工された穴12とボーリングバー1乃至ドリルヘッド5の外周面との隙間Tに加圧供給するようになっている。このオイルプレッシャーヘッド6は、上記のように加工された穴12とボーリングバー1乃至ドリルヘッド5の外周面との隙間Tに高圧の切削油を供給する給油機能の他に、穴加工スタート時にボーリングバー1を適正位置にガイドするガイド機能、及びガイドブッシュ15の尖端部15aを被削材Wの端面に押し付けてシールするシール機能を有する。
また、アウターチューブ2とインナーチューブ3との二重管からなるボーリングバー1の後端側に設けられた切削油給排ケーシング7は、エジェクタ方式に使用されるもので、給油口18及び排出口19を有する。この切削油給排ケーシング7を示す図3から分かるように、インナーチューブ3の後端はアウターチューブ2の後端より長く突出し、このインナーチューブ3の後端突出部分にスリット20が開口されており、このスリット20を介してインナーチューブ3の内部の排出路10とその外部の切削油供給路4とが連通し、それにより切削油給排ケーシング7の給油口18から切削油供給路4に供給される切削油の一部がスリット20よりインナーチューブ3内の切削油排出路10に流入するようになっている。
また、切削油給排ケーシング7のケーシング本体7aには、図1,図3に示すように、駆動軸21が軸受22を介して同心状に回転自在に保持されている。この駆動軸21は、先端部がケーシング本体7aから突出する管状部21aにコレット式チャック23のテーパ状コレット23aが嵌挿されていて、このコレット23a内にボーリングバー1の後端部を挿入して、駆動軸21のテーパ筒状部21aの先端部に螺嵌された締付ナット23bを締め付けることによって、ボーリングバー1と一体回転可能に連結される。従って、駆動軸21の後端フランジ部21bを工作機械のスピンドル等に連結することにより、ボーリングバー1を回転駆動することができる。なお、この実施形態では、被削材Wを固定させ、ボーリングバー1を回転させて切削加工を行うが、ボーリングバー1を固定させて被削材Wを回転させてもよい。
また、コレット23aが挿入されたテーパ筒状部21aの内奥部には環状油路24及び半径方向油路25を形成したリング部材26が嵌挿され、このリング部材26の中空部にボーリングバー1の後端部が挿着され、しかしてケーシング本体7aの給油口18に供給される切削油は、このケーシング本体7aの環状油路27から駆動軸21の半径方向油路28及びリング部材26の環状油路24及び半径方向油路25を通ってボーリングバー1の切削油供給路4に供給されると共に、その切削油の一部がインナーチューブ3のスリット20よりその内部の切削油排出路10に流入する。
上記のように構成される深穴切削装置によって、被削材Wに穴の直径が例えば12mm程度の小径深穴を切削加工する時は、深穴切削装置を図1に示すように配置した状態で、例えばボーリングバー1を回転させながら、オイルプレッシャーヘッド6によって切削油を加工された穴12とボーリングバー1との間隙Tに供給する一方、切削油給排ケーシング7の給油口18からの切削油をボーリングバー1の切削油供給路4に供給すると共に、その切削油の一部をインナーチューブ3のスリット20よりその内部の切削油排出路10に流入させることにより、切削油排出路10内が負圧状態となって吸引力を発生する。
オイルプレッシャーヘッド6によって加工穴12とボーリングバー1との間隙Tに供給された切削油は、図4から分かるように、その隙間Tを通って、加工された穴12とドリルヘッド5の外周面との隙間Taから切刃8に達し、この切刃8によって生成される切屑Sと共に、ドリルヘッド5の切屑排出口11よりインナーチューブ3内の切削油排出路10に流れ込むようになる。
一方、切削油給排ケーシング7の給油口18より供給される切削油の大部分は、アウターチューブ2とインナーチューブ3との間の切削油供給路4に供給され、この切削油供給路4を通って、図4の矢印で示すようにドリルヘッド5に設けられた連通孔13から外へ出て、オイルプレッシャーヘッド6により間隙Tを通って供給されてくる切削油と合流しながら、加工された穴12とドリルヘッド5の外周面との隙間Taから切刃8に到達し、切屑Sと共にドリルヘッド5の切屑排出口11よりインナーチューブ3内の切削油排出路10に流入することになる。
しかして、切削油給排ケーシング7より供給される切削油の一部がインナーチューブ3のスリット20からインナーチューブ3内の切削油排出路10に流入することによって、切削油排出路10には内圧が負となる圧力差を生じて吸引力が発生するから、この吸引力によるバキューム効果によって、加工された穴12とドリルヘッド5乃至ボーリングバー1の外周面との隙間T,Taの圧力を減圧させて、その隙間Taを流れる切削油を切屑Sと共に、切屑排出口11からインナーチューブ3内の切削油排出路10に強制的に押し流すようになる。
この際、加工された穴12とドリルヘッド5の外周面との隙間Taには、図4から分かるように、オイルプレッシャーヘッド6によって穴12とアウターチューブ2の外周面との隙間Tを通って強制的に供給されてくる切削油と、切削油給排ケーシング7によってアウターチューブ2とインナーチューブ3との間の切削油供給路4を通ってドリルヘッド5側の連通孔13より供給されてくる切削油との双方の切削油が合流するが、この隙間Taの圧力が切削油排出路10に生ずるバキューム効果によって減圧されるから、その双方の切削油は、この隙間Taをスムーズに通って切屑排出口11からインナーチューブ3内の切削油排出路10に強制的に押し流されるようになると共に、切削油排出路10に沿って排出口19へ勢い良く排出されることになって、切削油の排出流量が大きくなる。
従って、径小深穴加工における切削進行によって穴の深さが深くなっても、加工された穴12とドリルヘッド5の外周面との隙間Taが切屑Sにより詰まるようなことがなく、従ってその隙間Taの油圧状態の異常高圧化を回避できて、安全装置を正確に作動させることができ、しかもドリルヘッド5の切刃8には常に切削油を十分且つスムーズに供給できて、良好な径小深穴加工が行えると共に、切屑Sの排出効果が非常に良好となる。
以上説明したように、この発明の深穴切削装置は、BTA方式にエジェクタ方式を取り入れて構成されたものであって、BTA方式の欠点である切削油の異常高圧化がエジェクタ方式によって回避されるから、安全装置を正確に作動させることができて、切削油の油圧状態を確実に把握することができ、また切削油を切刃8に十分且つスムーズに供給できるために良好な深孔加工を行うことができ、そしてまたオイルプレッシャーヘッド6によって穴12とアウターチューブ2の外周面との隙間Tを通って強制的に供給されてくる切削油と、切削油給排ケーシング7によってアウターチューブ2とインナーチューブ3との間の切削油供給路4を通ってドリルヘッド5側の連通孔13より供給されてくる切削油との双方の切削油を、穴12とドリルヘッド5の外周面との隙間Taに流入させて切屑排出口11からインナーチューブ3内の切削油排出路10に強制的に大量に流し込ませて、排出口19へと勢い良く排出させるから、切削油の排出流量が必然的に大きくなり、切屑Sの排出能力を高めることができ、それにより特に穴径が20mm以下の小径深穴切削加工の性能を十分に高めることのできる。
本発明に係る深穴切削装置の全体を示す断面図である。 図1に示す深穴切削装置の前部側を示す拡大図、 図1に示す深穴切削装置の後端側を示す拡大図である。 被削材を切削しているドリルヘッド部分を示す拡大断面図である。 (a) は従来のBTA方式の深穴切削装置を示す断面図、(b) は従来のエジェクタ方式の深穴切削装置を示す断面図である。
符号の説明
1 ボーリングバー
2 アウターチューブ
3 インナーチューブ
4 切削油供給路
5 ドリルヘッド
6 オイルプレッシャーヘッド
7 切削油給排ケーシング
8 切刃
10 切削油排出路
15 ガイドブッシュ
20 スリット

Claims (1)

  1. アウターチューブとインナーチューブとの間に切削油供給路を形成すると共にインナーチューブの内部を切削油排出路とする二重管からなるボーリングバーの先端側にドリルヘッドを装着し、ドリルヘッドには前記切削油排出路に連通する切屑排出口を設け、ドリルヘッドの外周部には加工された穴と前記切削油供給路とを連通する連通孔を設け、インナーチューブの後端側にスリットを開口して、前記切削油排出路と前記切削油供給路とを連通させ、ボーリングバーの前部側にオイルプレッシャーヘッドを設けて、該オイルプレッシャーヘッドによって前記加工された穴と前記アウターチューブの外周面との隙間から第1切削油を切刃側に供給するように構成する一方、ボーリングバーの後端側に切削油給排ケーシングを設けて、その給油口より第2切削油を前記切削油供給路から前記ドリルヘッドの連通孔へ供給すると共にその第2切削油の一部を前記スリットから前記切削油排出路に流入させることによって、その切削油排出路内が負圧となるように構成し
    前記切刃側に供給された第1切削油と前記連通孔へ供給された第2切削油とは、同時に前記加工された穴と前記ドリルヘッドの外周面との隙間に流入して合流し、その合流した双方の切削油が前記切屑排出口から負圧となった前記切削油排出路に押し流されて排出されてなり、
    前記オイルプレッシャーヘッドは内部先端側にガイドブッシュを有し、このガイドブッシュはその尖端部を被削材の端面に押し付けてシール材を用いずにシールするようになっている深穴切削装置。
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