JP6410021B2 - 正極および/または負極に使用する導電性を有する結合剤 - Google Patents
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Description
式:−(CR1R2−CFX)−
式中、Xは、フッ素以外のハロゲン原子であり、
R1及びR2は、水素原子又はフッ素原子であり、両者は同一であってもよいし異 なっていてもよい、
で示される単位を有する重合体である、上記結合剤を提供することによって、より好適に達成される。
式中、Xは、フッ素以外のハロゲン原子であり、R1及びR2は、水素原子又はフッ素子であり、両者は同一であってもよいし異なっていてもよい、ここでハロゲン原子としては、塩素原子が最適であるが、臭素原子、ヨウ素原子も挙げられる、
で示される単位を有する重合体を使用することが好適である。
式:−(CR3R4−CR5F)m−(CR1R2−CFX)n−
式中、Xは、フッ素以外のハロゲン原子であり、
R1、R2、R3、R4及びR5は、水素原子又はフッ素原子であり、これらは同一であってもよいし異なっていてもよく、
mは65〜99モル%であり、
nは1〜35モル%である、
で示される共重合体が好適であり、特に、
式;−(CH2−CF2)m−(CF2−CFCl)n−
式中、mは65〜99モル%であり、
nは1〜35モル%である、
で示される共重合体が最適である。
mとnの合計を100モル%とした場合、mは65〜99モル%、nは1〜35モル%であることが好適であり、より好適にはmは67〜97モル%、nは3〜33モル%であり、最適にはmは70〜90モル%、nは10〜30モル%である。
前記フッ素系重合体は、ブロック重合体であっても、ランダム共重合体であってもよい。また、他の共重合し得る単量体を、本発明の目的が阻害されない範囲で使用することもできる。
原子移動ラジカル重合で使用される触媒は遷移金属ハロゲン化物が用いられ、特に塩化銅(I)、アセチルアセトナート銅(II)、CuBr(I)、CuI(I)等の銅原子を含む銅触媒が好適に用いられる。また錯体を形成するリガンドとしては4,4’−ジアルキル−2,2’−ビピリジル(bpyなど)(ここでアルキルとしては、好適にはメチル、エチル、プロピル、ブチルなどのC1〜C8のアルキルが挙げられる)、トリス(ジメチルアミノエチル)アミン(Me6−TREN)、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメチル)エチレンジアミン(TPEN)、トリス(2−ピリジルメチル)アミン(TPMA)等が使用される。中でも、塩化銅(I)(CuCl)と4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル(bpy)とで形成される遷移金属ハロゲン化錯体を好適に使用することができる。
反応溶媒としては、フッ素系重合体を溶解可能な溶媒を使用することができ、フッ化ビニリデン単量体とフッ素及びフッ素以外のハロゲン原子(例えば塩素原子)を含むビニル単量体との共重合体を溶解するN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド、アセトン等を用いることができる。反応温度は使用する錯体のリガンドによって異なるが、通常、10〜110℃の範囲である。
重合体を構成するモノマー単位を97〜10モル%と溶融塩単量体を3〜90モル%のモル比の範囲になるように、すなわちグラフト化率が3〜90モル%になるように、好適には重合体を構成するモノマー単位を59〜10モル%と溶融塩単量体を41〜90モル%、すなわちグラフト化率が41〜90モル%の範囲になるように,目標とする可塑物性に合わせてグラフト重合する。溶融塩単量体を前記重合体にグラフト重合する場合、前記重合体は溶液、固体、のいずれであってもよい。これらのグラフト重合体は前記した本件出願人の先行特許WO2010/113971に記載の方法により得られる。
ピロリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ベンズイミダゾリウムカチオン、インドリウムカチオン、カルバゾリウムカチオン、キノリニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピペラジニウムカチオン、アルキルアンモニウムカチオン{但し、炭素原子数1〜30(たとえば炭素原子数1〜10)のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基で置換されているものを含む}が挙げられる。いずれも、N及び/又は環に炭素原子数1〜30(例えば、炭素原子数1〜10)の、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基が結合しているものを含む。
BF4 −、PF6 −、CnF2n+1CO2 −(nは、1〜4の整数)、CnF2n+1SO3 −(nは、1〜4の整数)、(FSO2)2N−、(CF3SO2)2N−、(C2F5SO2)2N−、(CF3SO2)3C−、CF3SO2−N−COCF3 −、R−SO2−N−SO2CF3 −(Rは、脂肪族基)、ArSO2−N−SO2CF3 −(Arは、芳香族基)、CF3COO−等のハロゲン原子を含むアニオンが例示される。
LiBF4、LiPF6、CnF2n+1CO2Li(nは、1〜4の整数)、
CnF2n+1SO3Li(nは、1〜4の整数)、(FSO2)2NLi、
(CF3SO2)2NLi、(C2F5SO2)2NLi、(FSO2)2NNa
(CF3SO2)3CLi、Li(CF3SO2−N−COCF3)、
(R−SO2−N−SO2CF3)Li(Rは、アルキル基等の脂肪族基または芳香続基)等。
Et4−N+BF4 −、Et3Me−N+BF4 −
Et4−N+PF6 −、Et3Me−N+PF6 −等。
上記電荷移動イオン源の配合量は0.5〜1.5モル、好適には0.7〜1.3モルである。
ここで正負極の電極に使用する活物質とは、リチウムイオンをインターカレーションによって取り入れそして放出する物質、すなわちリチウムイオンを挿入脱離する物質を意味し、活物質と併用することができる導電物質としては、活物質間に配置して導電ネットワークを形成するイオン導電材(導電補助剤)があげられる。
典型的にはグラファイトであるリチウムイオンを吸蔵放出する炭素材料よりなる活物質層を備えた負極と、LiCoO2、LiNinCo1−nO2、LiFePO4、LiMn2O4、LiSnO1−n、LiSinO1−n及びLiNinMe1−nO2あるいはLiConMe1−nO2(Meは、Co、Ni、Mn、Sn、Si、Al、Fe、Ti及びSb等から選ばれる1種又は2種以上)等に代表されるリチウムイオンを吸蔵放出するリチウムを含む複合金属酸化物よりなる活性物質層を有する正極が使用される。負極活物質として金属リチウム又はその合金が使用される場合は、正極活物質は二酸化マンガン、TiS2、MoS2、NbS2、MoO3及びV2O5のようなLiを含まない金属酸化物又は硫化物を使用することができる。
リチウムイオンキャパシタの場合は、通常、グラファイトの代わりにキャパシタ電極であるハードカーボンが負極に使用される。
活物質と導電物質に結合剤を混合し、さらに必要に応じ添加剤を配合して水、溶媒などにより塗液を作成し、塗工する方法が一般的である。また活物質、導電物質以外の不活物質、非導電性物質を本発明の目的が阻害されない範囲で含有させることもできる。結合剤の含有量は活物質、または活物質と導電物質に対して1〜10重量%が好適であり、さらに好適には3〜8重量%である。これらの塗液を正負極の集電体に塗工・乾燥して塗膜を作り、この塗膜は電極層を構成する。このようにすることにより活物質、導電物質同士のイオン導電性能を向上させる導電ネットワークを形成し、正極、負極の寿命を長くすることができるのみならず、クーロン効率や初期充放電容量の向上とサイクル特性の改善に繋がる導電性能を著しく安定化し、向上させることができる。さらにまた、本発明の結合剤を用いた正極、負極をリチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタに使用することにより、前記したとおり優れた特性を有し、かつ寿命の長い電池、キャパシタを得ることができる。
粘度調節剤の含有量は結合剤に対して3〜85重量%であり、好適には5〜50重量%である。
1000〜10,000mPa・sが好適であり、2000〜5,000mPa・sが最適である。
電解質層には通常使用されている液形状、ゲル形状そして固体形状のものが使用できるが、電解液に前記した溶融塩単量体を使用すると難燃性から不燃性電解質としてイオン導電性を向上させる性能が得られ、より好適である。また、セパレータには多孔質ポリアルキレンフィルムや不織布などが使用できる。
フッ化ビニリデン(PVdF)−トリフルオロクロロエチレン(CTFE)共重合体として−(CH2−CF2)m−(CF2−CFCl)n−{mは96モル%、nは4モル%、呉羽化学工業社製、商品名#7500、固有粘度〔η〕=2.55(オストワルド粘度計使用、溶媒DMAC、測定温度25℃)〔η〕から推算分子量120万}を使用して、これに溶融塩単量体を下記の条件により、グラフト重合した。
1L三口フラスコに凝縮機、攪拌装置及び滴下装置をつけ、PVdF−CTFE共重合 体
♯7500 6gとN−メチルピロリドン(NMP)80gを加えて、油浴中で80℃に加温、撹拌溶解した。次いでアルゴンガスで雰囲気を十分置換したのち、溶融塩単量体{化合物名トリメチルアミノエチルメタクリレートビス{(トリフルオロメチル)スルフォニル}イミド(TMAEMA・TFSI)}と、あらかじめ20gのNMPに溶解したbpy(4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル錯体) 0.46gとCuCl 0.08gを加えた。更にアルゴンで置換して90℃に昇温し23時間反応させた。
反応後40℃まで冷却しアセトンで希釈して、50%メタノール水溶液中に攪拌しながら注入して析出させた。反応生成物は更にメタノール溶液で洗浄したのち乾燥して、粗製重合体を得た。
次いで粗製重合体を粉砕してアセトン40%、メタノール60%の混合溶剤を加えて攪拌した。
グラフトしていないイオン性液体重合体及び未反応溶融塩単量体は溶解し、グラフト重合体は膨潤し沈降するので、遠心分離器で分離した。この抽出操作を繰り返してホモポリマーを含まないグラフト重合体1を得た。更に30℃、真空乾燥機で乾燥して収量を測定、また赤外スペクトルを測定しグラフト化率(モル%)を算出したところ。71.7モル%を示した。
注1)グラフト化率(モル%)
PVdF−CTFE共重合体とグラフト重合体の配合割合を変えて、赤外スペクトルを測定して検量線を作成し、この検量線を用いて、試料のグラフト重合体のグラフト化率(モル%)を求めた。
bpy触媒に替えて、トリス[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミン(Me6TREN)やN,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメチル)エチレンジアミン(TPEN)などの原子移動ラジカル重合(ATRP)触媒を使用することもできる。
前記グラフト重合体1の製法において、CTFE4モル%の共重合体の代わりにCTFE7モル%の共重合体である−(CH2−CF2)m−(CF2−CFCl)n−{mは93モル%、nは7モル%、呉羽化学工業社製、商品名 FD3145、固有粘度[η]=2.42(オストワルド粘度計使用、溶媒ジメチルアセトアミド(DMAC)、測定温度25℃)、[η]から推算分子量111万}を使用したこと、また、溶融塩単量体としてTMAEMA・TFSIの代わりに表3に示す5種の溶融塩単量体を使用したこと、さらにグラフト重合の条件として触媒CuClの代わりにCuBrを使用したこと以外は同様にしてグラフト重合体2〜3を得た。結果を表1に示す。
溶融塩単量体として、2−(メタアクリロイロキシ)エチルトリメチルアンモニウム塩のビスフルオロスルフォニルイミド(FSI)化物(MOETMA・FSI)を使用したグラフト重合体。
溶融塩単量体として、2−(メタアクリロイロキシ)エチルトリメチルアンモニウム塩のビスフルオロスルフォニルイミド(FSI)化物(MOETMA・FSI)を使用したグラフト重合体。
前記のグラフト重合体1〜3を結合剤として用い、下記の条件で正極、負極を作製した。
正極の作製:
正極活物質であるLiCoO289重量%と導電剤であるアセチレンブラック7重量%と、前記グラフト重合体1〜3(複合高分子電解質)からなる結合剤4重量%と1M/L溶媒の電荷移動イオンLiFSIを溶液混合して正極合剤塗液を作製し、NMP溶剤を加えて50重量%固形分正極塗料にし、集電体であるアルミニウム箔に塗工し、70℃から100℃まで昇温し、更に130℃まで昇温して、合計45分間加熱して乾燥させて正電極を作製する。更に、正極片面層厚みが15μmになるようにプレスした。
負極活物質である天然グラファイト92重量%と導電剤であるケッチェンブラック5重量%と、前記グラフト重合体1〜3(複合高分子電解質)からなる結合剤3重量%と1M/Lの電荷移動イオンLiFSI(同上)を溶液混合して負極合剤塗液を作製し、NMP溶剤を加えて50重量%固形分負極塗料にし、集電体である銅箔に塗工し80℃から110℃まで昇温し、更に130℃まで昇温し、合計45分間加熱し乾燥させて負電極を作製した。更に、負極片面層厚みが20μmになるようにプレスした。
電解質は、汎用のEC(化合物名エチレンカーボネート):DEC(化合物名ジエチレンカーボネート)1:1に10%FEC(ダイキン社製フルオロエチレンカーバメート)と1M/LのLiPF6をドーピングした電解液を自社で製作した(この電解液はセル処方での電解液として使用)。また、汎用電解液に代えて複合電解質プリカーサー液の調製によるグラフト重合体2の3.0gをNMP295gに溶解したプレカーサーに溶解し、ホモジナイザーにて均一分散溶液となる様に攪拌して複合電解質プリカーサー液を作製した。この複合高分子電解質プリカーサー溶液を100μmのポリエステルフィルム(東レ社製Tタイプ)にコーティングし、130℃で30分間加熱し乾燥させ、膜厚20μmの複合高分子電解質膜をポリエステルフィルム上に形成した。
粘度調整剤として(株)クレハ製KFポリマー#1300を結合剤に対して30重量%配合して結合剤(実施例1記載の結合剤)−粘度調節剤の混合溶液を作製した。この粘度調整剤を含んだ本発明の結合剤を使用して正極の処方(0047)と負極の処方(0048)に従って塗液を作製し、電極を製作した。
実施例1において使用した結合剤としてのグラフト重合体1の代わりに、汎用の結合剤(KFポリマー#1300、ソルベイ製Kaynar461と2800の3種のPVdF)を使用し、他は同様にして正極、負極、コイン型セルを作製した。
次いで、実施例1〜4および比較例1から3により得られたコイン型のセルを用い、20℃で充放電サイクル試験を行った。
充放電サイクル試験条件:充電は電流1mA、終止電圧4.0Vで定電流充電とした。放電は電流1mA、終止電圧2.5Vで定電流放電とした。
クーロン効率が大きく、サイクル放電容量が大きいことは、充放電効率が良好であることを示す。
界面抵抗が小さく、剥離強度が大きいことは、高速充放電機能が良好であることを示す。
注2) 電極の界面抵抗の測定法 三菱化学アナリテック表面抵抗測定法による。
注3) 正負極電極の剥離(引張)強度を測定法:電極層を集電体箔からダイアモンドナ イフで切り離し、90度垂直方向へ引っ張り上げて強度(N/m)を測定する。
東レリサーチセンターThe TRC News No.112(Jan2011 )参照
注4) 複素インピーダンス(*1 Imp.)コインセルによる測定で、周波数100 KHzから1KHz、印加電圧20mVac.、10V−1mA(1.1mA l imit)条件で得られた抵抗Ω。
注5) 初期特性:初期充電のクーロン効率を北斗電工製電気化学測定器にて初期放電率 を測定。
注6) サイクル特性:北斗電工製電気化学特性測定機にて1CサイクルCCCVの初期 放電容量(100%)に対する50サイクル目の放電容量保持率。
試験装置: 電池安全性試験装置(株式会社美和製作所製)
(釘・針刺し試験、加熱圧壊試験等用装置)
針の仕様: 0.8mm径木綿針使用
刺込み速度: 1mm/秒
試験結果として、実施例1〜5は、発火は無く、ほとんど発煙が認められなかった。一方、比較例1から3は、全て発火・発煙が認められた。
リチウムイオンキャパシタを次のようにして作製した。本発明の結合剤を使用した天然グラファイト系電極(リチウムイオン二次電池用負極と同じ電極)と同じく本発明結合剤を使用した結合剤5重量%配合でハードカーボンを攪拌混合して塗液を作製し、金属箔(アルミ箔など)に塗工して、金属リチウム箔/セパレータを1層配置して正極リチウムドープ黒鉛(グラファイトなど)/電解質層/セパレータ/電解質層/ハードカーボン(活性炭)層の積層セルから構成されるリチウムイオンキャパシタを作製した。作製したリチウムイオンキャパシタの性能は表2に示した。
Claims (9)
- 4級アンモニウムカチオンとフッ素含有アニオンからなる4級アンモニウム塩構造を有し、かつ重合性官能基を有する溶融塩単量体をフッ素系重合体に41〜90モル%グラフト重合して得た高分子電解質組成物および電荷移動イオン源を、活物質と混合して正極および/または負極に使用する導電性を有する結合剤。
- フッ素系重合体が、
式:−(CR1R2−CFX)−
式中、Xは、フッ素以外のハロゲン原子であり、
R1及びR2は、水素原子又はフッ素原子であり、両者は同一であってもよいし異 なっていてもよい、
で示される単位を有する重合体である請求項1記載の結合剤。 - 原子移動ラジカル重合により、溶融塩単量体をフッ素系重合体にグラフト重合する請求項1または2項記載の結合剤。
- 溶融塩単量体が、(A)トリアルキルアミノエチルメタクリレートアンモニウムカチオン、トリアルキルアミノエチルアクリレートアンモニウムカチオン、トリアルキルアミノプロピルアクリルアミドアンモニウムカチオン、2−(メタアクリロイロキシ)ジアルキルアンモニウムカチオン、1−アルキル−3−ビニルイミダゾリウムカチオン、4−ビニル−1−アルキルピリジニウムカチオン、1−(4−ビニルベンジル)−3−アルキルイミダゾリウムカチオン、1−(ビニルオキシエチル)−3−アルキルイミダゾリウムカチオン、1−ビニルイミダゾリウムカチオン、1−アリルイミダゾリウムカチオン、N−アルキル−N−アリルアンモニウムカチオン、1−ビニル−3−アルキルイミダゾリウムカチオン、1−ビニル−3−アルキルイミダゾリウムカチオン、1−グリシジル−3−アルキル−イミダゾリウムカチオン、N−アリル−N−アルキルピロリジニウムカチオン、及び4級ジアリルジアルキルアンモニウムカチオンからなる群から選ばれた4級アンモニウムカチオンと、(B)ビス{(トリフルオロメタン)スルフォニル}イミドアニオン、2,2,2−トリフルオロ−N−{(トリフルオロメタン)スルフォニル)}アセトイミドアニオン、ビス{(ペンタフルオロエタン)スルフォニル}イミドアニオン、ビス{(フルオロ)スルフォニル}イミドアニオン、テトラフルオロボレートアニオン、ヘキサフロオロフォスヘートアニオン及びトリフルオロメタンスルフォニルイミドアニオンからなる群から選ばれたアニオンとの塩である請求項1〜3のいずれか1項記載の結合剤。
- 電荷移動イオン源が、LiBF4、LiPF6、CnF2n+1CO2Li(但しnは1〜4の整数)、CnF2n+1SO3Li(但しnは1〜4の整数)、(FSO2)2NLi、(CF3SO2)2NLi、(C2F5SO2)2NLi、(FSO2)2NLi、(CF3SO2)3CLi、(CF3−SO2−N−COCF3)Li、及び(R−SO2−N−SO2CF3)Li(Rは脂肪族基又は芳香族基)からなる群から選ばれたリチウム塩である請求項1〜4のいずれか1項記載の結合剤。
- 電荷移動イオン源を支持するアニオンが、ビス{(トリフルオロメタン)スルフォニル}イミド、2,2,2−トリフルオロ−N−{(トリフルオロメタン)スルフォニル)}アセトイミド、ビス{(ペンタフルオロエタン)スルフォニル}イミド、ビス{(フルオロ)スルフォニル}イミド、テトラフルオロボレート、ヘキサフロオロフォスヘート及びトリフルオロメタンスルフォニルイミドを含有する請求項5項記載の結合剤。
- 粘度調整剤として官能基を有する化合物を付加したフッ化系樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、セルロース系化合物、ポリイミド、及びポリアミドイミドから選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1〜6のいずれか1項記載の結合剤。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の結合剤を使用した正極および/または負極の電極。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の結合剤を、正極および負極のいずれかまたは両方に使用した、リチウムイオン二次電池またはリチウムイオンキャパシタ。
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