JP6406497B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents
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Description
また、上記文献に記載の根菜類収穫機は、作物の茎葉部を引抜搬送装置に掴ませるために引き起こす、引起し装置を備えている。
しかしながら、茎葉部が倒れていて、その方向が機体の進行方向の場合は、引起し装置に引き起こされた茎葉部が挟持前に落下移動してしまい、引抜搬送装置が作物を圃場から引き抜けず、抜き残された作物を作業者が引き抜く必要が生じることがある。これにより、作業者の労力が増加する問題がある。
しかしながら、作物の引き抜きや搬送コンベアへの設置は手作業で行なう必要があるので、作業者の労力が増大すると共に、作業に要する時間が長くなる問題がある。
また、前記引抜搬送装置(24)を機体の車幅方向にスライド移動可能とするスライド機構を設けたことにより、ステアリング操作によって機体位置を移動して条合わせする場合の収穫速度の制限を受けることなく、高速収穫に対応した引抜き条合わせが可能となる。
また、引抜搬送装置(24)によって圃場から作物が引抜き搬送されると、その下部側が姿勢調節部(42a)に干渉して傾斜姿勢となり、その後方で茎葉部を切断する茎葉切断部(D)に達すると引抜き搬送が終了する。これにより、茎葉部が茎葉切断部(D)で切断されたときに、作物がその上部側を先に傾斜移動した状態で作物搬送装置(41)に載置されるので、作物が一定姿勢で作物搬送装置(41)によって車幅方向に搬送され、作物に残る茎葉部を搬送中に残葉切断装置44で確実に切断することができ、残された茎葉部を手作業で除去する作業が不要になる。
また、作物が姿勢調節部(42a)に接触しても搬送抵抗になりにくいので、引抜搬送装置(24)に負荷がかかりにくく、耐久性が向上する。
また、作物搬送装置(41)と機体後側の作物搬送カバー(43)との間の間隔部(L)に一対の対向回転刃による残葉切断装置(44)を設けることにより、切断された茎葉部が間隔部(L)から圃場に落下し、作物回収部(G)への搬送が抑えられるので、切断茎葉部の混入収容による作物回収部(G)の作物収容効率の低下が防止される。
茎葉案内部材(27,28)の搬送傾斜部(27a,28a)により、引起し装置(25,26)の下部から引抜搬送装置(24)の搬送始端部上まで、後ろ上がりに傾斜して茎葉部が案内されるので、機体の進行方向に沿って倒れている葉を容易に引起すことができ、作物の抜き残しが防止される。
加えて、茎葉案内部材の左右のガイド構成体(27,28)の前部を左右に開いたことにより、茎葉部の位置にかかわらず茎葉部を受けることができるので、引起し装置から引抜搬送装置(24)への茎葉部の引継ぎが確実になり、作業能率が向上する。
また、左右のガイド構成体(27,28)の後部を、引抜搬送装置(24)の搬送始端部の前方で閉じることにより、茎葉部を引抜搬送装置(24)が挟持しやすい場所に案内することができるので、作物の抜き残しの発生が防止される。
また、左右のガイド構成体(27,28)の左右間隔が機体後側ほど狭くなることにより、引抜搬送装置(24)の搬送始端部に茎葉部を確実に案内することができるので、作物の抜き残しの発生が防止される。
さらに、左右の茎葉案内部材(27,28)は、機体の進行方向に沿って倒れている葉を容易に引起すことができ、また、搬送傾斜部(27a,28a)の傾斜上端を隙間なく構成することにより、倒れている葉を拾い易くすることができる。
操縦部Bは、操縦座席11と、機体前側の操縦パネル12に機体の左右旋回操作及び収穫部Cの引抜き高さを操作する昇降操作レバー14を備えるほか、機体の前後進及び走行速度を調節するための変速操作レバー等を配置する。
作物回収部Gは、作物搬送部Eの搬送端に臨む収容部材の載置スペースであり、排出される作物を収容部材に収容可能に構成する。
収穫物載置部Hは、機体の側端部に沿って形成した載置スペースであり、作物回収部Gで作物を収容した収容部材を直列状に配列可能に構成する。
作物搬送装置41は、引抜搬送装置24の下方から作物回収部Gまで車幅方向に横断搬送する搬送無端帯によって構成し、作物搬送装置41の搬送始端側の斜視図を図2(a)に示すように、機体前後の側縁に搬送面より高い作物搬送カバー42,43を設け、機体前側配置の作物搬送カバー42には、引抜搬送装置24および茎葉切断部Dの挟持搬送機構31によって後送される作物の下部に干渉可能なストッパによる姿勢調節部42aを形成する。
また、搬送中に作物の茎葉部を残葉切断装置44で除去することができるので、収穫後に手作業で茎葉部を除去する作業に要する時間と労力が軽減される。
次に、引起し装置について説明すると、別構成の根菜類収穫機の側面図を図4に、およびそのJ矢視図を図5に示すように、引抜搬送装置24の前方に圃場面近くの茎葉部を引起こす外側配置の縦引起し装置25と内側配置の横引起し装置26とを所定の傾斜姿勢で備えており、これら引起し装置25,26によって引起こされた茎葉部を受けて引抜搬送装置24に引き継ぐ左右の弾性ガイドバーによる茎葉案内部材27,28を設ける。
次に、収穫部Cを機体側方にスライド移動可能に設けた別構成の根菜類収穫機について説明する。以下において、前記同様の部材は、その符号を付して説明を省略する。
収穫部Cは、別構成の根菜類収穫機の要部の平面図(a)および側面図(b)を図9に示すように、片側の車側部に2つのスライドフレーム51,51を設けてベースフレーム52の前後端を支持し、このベースフレーム52上に引抜搬送装置24を取付ける。
24 引抜搬送装置(収穫部)
25 縦引起し装置(引起し装置)
26 横引起し装置(引起し装置)
27 ガイド構成体(茎葉案内部材)
27a 搬送傾斜部
28 ガイド構成体(茎葉案内部材)
28a 搬送傾斜部
32 カッター
41 搬送無端帯(作物搬送装置)
41a 搬送突起
42 作物搬送カバー
42a 姿勢調節部
42c 弾性材
42d 回転支持体
43 作物搬送カバー
44 対向回転刃(残葉切断装置)
A 走行装置
B 操縦部
F 開放空間部
L 間隔部
Claims (4)
- 圃場から作物を引き抜きつつ搬送する引抜搬送装置(24)と、この作物を引き継いで選別作業可能に搬送する作物搬送装置(41)と、この作物搬送装置(41)による搬送過程で作物の茎葉部を除去する残葉切断装置(44)とを備える根菜類収穫機において、
上記引抜搬送装置(24)から作物搬送装置(41)に作物が引き継がれる際に、上記残葉切断装置(44)が作用するように作物の姿勢を揃える姿勢調節部(42a)を設け、
前記引抜搬送装置(24)を機体の車幅方向にスライド移動可能とするスライド機構を設け、
前記作物搬送装置(41)を挟んでその前側位置に前記姿勢調節部(42a)を配置し、同後側位置に前記残葉切断装置(44)を配置し、前記引抜搬送装置(24)の搬送下手側で上記姿勢調節部(42a)よりも機体後側に引抜搬送中の作物の茎葉部を切断する茎葉切断部(D)を設け、
前記作物搬送装置(41)は、作物を前記引抜搬送装置(24)の下方から車幅方向に横断搬送する搬送無端帯を備えるとともに、前記作物搬送装置(41)の両側縁に沿って前後の作物搬送カバー(42,43)を設け、前側の作物搬送カバー(42)の引抜搬送装置(24)の下方位置に、引抜き搬送中の作物の下部と干渉するU字型切欠によって前記姿勢調節部(42a)を形成し、
前記茎葉切断部(D)は、前記引抜搬送装置(24)の搬送終端から前記姿勢調節部(42a)と干渉状態にある作物の茎葉部を受け、これを挟持搬送機構(31)によって、前記姿勢調節部(42a)と作物の干渉状態を維持しながら機体後側に搬送して作物を傾斜姿勢とし、傾斜姿勢となった作物の茎葉部を切断手段(32)によって切断して、作物を前記搬送無端帯上に載置する構成としたことを特徴とする根菜類収穫機。 - 前記姿勢調節部(42a)を回転支持体(42d)によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
- 前記作物搬送装置(41)の搬送無端帯に周回方向に等ピッチで複数の搬送突起(41a…)を設け、この作物搬送装置(41)と後側の前記作物搬送カバー(43)との間の間隔部(L)に対向回転刃を配置して前記残葉切断装置(44)を構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の根菜類収穫機。
- 前記引抜搬送装置(24)の前側に圃場面から茎葉部を引起こす引起し装置(25,26)と、引起こされた茎葉部を受けて前記引抜搬送装置(24)に引き継ぐ茎葉案内部材(27,28)とを設け、
前記茎葉案内部材(27,28)は、左右のガイド構成体により、前部を左右に開いて後部を前記引抜搬送装置(24)の搬送始端部の前方で閉じ、その間を次第に近接して構成するとともに、
前記引起し装置(25,26)の下部に取付られる下固定部(27b,28b)と、
前記引起し装置(25,26)の下部から前記引抜搬送装置(24)の搬送始端部上に至る搬送傾斜部(27a,28a)と、
前記搬送傾斜部(27a,28a)の上端を互いに隙間なく上下に重ね合わせて後方へ延長するようにして形成され、前記引抜搬送装置(24)の搬送始端部に取付けられる上固定部(27c,28c)とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
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