JP5067123B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents
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Description
請求項1記載の発明は、機体に圃場から作物を引き抜き搬送する引抜搬送装置(25)を設け、該引抜搬送装置(25)から作物を受けて搬送する選別搬送装置(55)を設けると共に、該選別搬送装置(55)によって搬送される作物を受ける収容部材(68)を載置する収容部材載置機枠(56)を設け、該収容部材載置機枠(56)に収容部材を移動させる移動装置(67)を設け、該選別搬送装置(55)と収容部材載置機枠(56)との間に作物案内部(70)を設け、該作物案内部(70)の後端部に機体前後方向に移動自在な案内部材(71)を設け、前記収容部材載置機枠(56)の後部に収容部材(68)を積載すると共に該収容部材(68)に収容される作物の重量により下降する受け部材(74)を設けると共に、該受け部材(74)の下方で且つ収容部材載置機枠(56)上に移動装置(67)を作動させる作動部材(77)を設けた根菜類収穫機において、該受け部材(74)の回動支点(P)と受け部材(74)を上下させる伸縮部材(75)との間に連結部材(76)を設けると共に、該回動支点(P)よりも機体外側に屈曲部(Q)を形成したことを特徴とする根菜類収穫機とした。
そして、受け部材(74)が収容部材(68)の重量によって下降しても移動装置(67)による収容部材(68)の搬送を邪魔しない構成となる。
さらに、受け部材(74)の回動支点(P)よりも機体外側に屈曲部(Q)を形成したことによって、受け部材(74)が移動装置(67)の下部に接触することを防止できるので、作業能率が向上する。
図1〜図6に示すように、実施例の一つとして示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、機体の操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側部に設けて圃場から人参を引き抜いて後方に搬送し、茎葉を切断して人参の根部を収穫する収穫部Cと、該収穫部Cの後部から落下した人参を受けて機体左右他側部に汲み上げ搬送する汲上搬送部Dと、該汲上搬送部Dから搬送される人参を引き継ぎ、人参を補助作業者に選別させながら機体後部に搬送する選別搬送部Eと、選別搬送部Eにて搬送された人参を収容するコンテナ68を設置する載置部Fとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
図3、図5で示すように、機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右転輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右転輪3,3との間に取り付けた転輪4…の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右一対のクローラ1L,1Rを構成する。そして、該左右クローラ1L,1Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン6の動力が伝動される油圧ミッション7から左右両側に延出させたドライブシャフト8に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ1L,1Rをクローラフレーム9に取り付けている。
図1、図2及び図5で示すように、機体の右側部にフレーム10を取り付け、該フレーム10上には操縦者座席12を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル13を取り付ける。そして、該フレーム10に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー14を取り付けると共に、操縦パネル13には、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する操作レバー15を取り付けている。
図1〜図3及び図5で示すように、左右フレーム16,16の機体前側に左右従動プーリ17,17を回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリ18,18を装着し、該左右従動プーリ17,17と左右駆動プーリ18,18との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト19,19を巻き掛けると共に、テンションローラ20…によって該左右挟持搬送ベルト19,19の機体内側面を互いに圧接させる。そして、左右横軸23を回動支点として上下方向に回動自在なフレーム22を取り付け、該フレーム22の後端部に回動支点Xを中心に上下回動自在な左右伝動シャフト21,21を取り付けると共に、前記左右駆動プーリ18,18を左右伝動シャフト21,21に取り付ける。また、前記クローラフレーム9とフレーム22とをシリンダ24で連結し、該油圧シリンダ24を操縦部Bの操作レバー15で伸縮させられるように取り付けて引抜搬送装置25を構成する。
さらに、前記引抜搬送装置25の後下部には、左右挟持搬送ベルト19,19によって搬送されてきた人参を引き継ぎ、人参の茎葉の切断位置を揃える左右位置揃え装置36,36と、茎葉を挟持して機体後方まで搬送する左右茎葉搬送装置37,37と、茎葉を切断する左右切断装置38,38と、該左右切断装置38,38によって切断された茎葉を圃場に排出する排葉シュータ39とを設けて収穫部Cを構成する。
さらに、収穫部Cの終端部に設ける左右切断装置38,38で人参から切断された排葉を圃場に排出する排葉シュータ39が、既掘り側(人参を収穫した側)に茎葉を排出するように下方傾斜姿勢に設けられていることによって、排出された茎葉が未掘り側(人参を収穫していない側)の人参の上に落ち、排葉が左右挟持搬送ベルト19,19や左右従動プーリ17,17等に絡み付いて収穫部Cを停止させ、収穫作業を妨げることが少なくなるため、作業能率が向上すると共に、人参の上に落下した排葉が収穫する人参の視認性を妨げ、人参に振動ソイラ35等が当たって傷つくことが減るため、人参の商品価値を向上させることができる。
図1〜図3及び図5、図6に示すように、左右ローラ40,40に弾性体ベルト41を無端状に巻き掛け、前記フレーム22内から動力を受けて回転する残葉処理ローラ42を設けて構成されるクリーンコンベア43を、収穫部Cの左右切断装置38,38で茎葉を切断された人参の根部が落下する位置に設ける。そして、該クリーンコンベア43の始端側で且つ機体前側に左右切断装置38,38よりも前方で落下した作物を受ける格子状の受け台44を下り傾斜姿勢で設け、機体左右一側部で且つ該受け台44よりも機体内側に第1ローラ45を設けると共に、左右他側部側に第2ローラ46を設ける。また、前記クリーンコンベア43よりも機体前側で且つクリーンコンベア43に隣接させて、第1ローラ45と第2ローラ46とに弾性体ベルト47を無端状に巻き掛けて構成するクリーンコンベア43と受け台44とから人参を受けて機体左右他側方に搬送する汲上コンベア48を上り傾斜姿勢に設けることによって、汲上搬送部Dが構成される。
図1、図2及び図6に示すように、操縦部Bの後部に左右フレーム49,49を取り付け、該左右フレーム49,49の機体前側に駆動ローラ50を回転自在に取り付け、該駆動ローラ50よりも機体後側で且つ上側に従動ローラ51を回転自在に取り付けると共に、駆動ローラ50と従動ローラ51との間にテンションローラ52を回転自在に取り付ける。そして、前記駆動ローラ50と従動ローラ51とテンションローラ52とに、複数の弾性体突起を備える弾性体ベルト53を無端状に巻き掛けて後上り傾斜姿勢の選別コンベア55を構成し、該選別コンベア55を始端部が汲上搬送部Dの汲上コンベア48の終端下方に位置するように配置することによって、選別搬送部Eが構成される。
図1〜図4に示すように、機体左右側のうち、前記引抜搬送装置25を設けた反対側に、機体左右方向に回動自在なコンテナ載置フレーム56を機体前後方向に設け、該コンテナ載置フレーム56の外側前部に伝動駆動プーリ58を軸着した駆動モータ57を設ける。そして、該コンテナ載置フレーム56の内側前部に左右駆動プーリ59,59と伝動従動プーリ60とを軸着した前シャフト61を設けると共に、該伝動従動プーリ60と伝動駆動プーリ58との間に伝動ベルト62を無端状に巻き掛ける。また、前記コンテナ載置フレーム56の内側後部に左右従動プーリ63,63を軸着した後シャフト64を設け、該左右従動プーリ63,63と左右駆動プーリ59,59との間に複数の左右ローラ65,65…を回転自在に設けると共に、左右駆動プーリ59,59と左右従動プーリ63,63と左右ローラ65,65…との間に左右搬送ベルト66,66を無端状に巻き掛けて、コンテナ68を載置させると共に移動させるコンテナ移動装置67を構成する。
また、制御センサ79は近接センサやスイッチ等に置き換えてもよい。そして、制御センサ79はコンテナ68がコンテナ載置フレーム56の前端部に接触する前に反応する構成としてもよい。
上記のように、載置したコンテナ68を自動的に前方に搬送するコンテナ移動装置67をコンテナ載置フレーム56上に設けたことによって、作物が収容されて重くなったコンテナ68を自動的に機体前側に移動させることができるので、作業者が重いコンテナ68を移動させる作業が省略されて作業能率が向上する。
図9で示すように、コンテナ載置フレーム56上で、補助座席81よりも機体前側で且つ左右搬送ベルト66,66の左右間に操縦パネル13或いは補助座席81の近傍に設ける(図示せず)操作スイッチによって上下する複数のシリンダ85…の上部に複数の上下動フレーム86…を取り付ける構成としてもよい。このとき、シリンダ85が縮んだ状態では上下動フレーム86の上端部は左右搬送ベルト66,66の上端部よりも下方に位置し、シリンダ85が伸びた状態では上下動フレーム86の上端部は左右搬送ベルト66,66の上端部よりも上方に位置するように構成する。
上記構成により、コンテナ載置フレーム56の上方の空間部を使うことができると共に、空のコンテナ68を積載する場所が増えるので、補助作業者は補助座席81に着座したまま空のコンテナ68を空コンテナシュータ83に送り込むことができるので、作業能率が向上すると共に補助作業者の労力が軽減される。
さらに、左右屈曲ポール101,101と左右支持脚106,106が機体前後方向に回動自在であり、空コンテナ置き台105が左右屈曲ポール101,101に回動自在に取り付けられていることによって、空コンテナ置き台105をコンテナ支持フレーム56上に折り畳むことができるので、機体を狭い場所に積載したり収納することができるようになる。
55 選別コンベア(選別搬送装置)
56 コンテナ載置フレーム(収容部材載置機枠)
67 コンテナ移動コンベア(移動装置)
68 コンテナ(収容部材)
70 第2シュータ(作物案内部)
71 ガイドプレート(案内部材)
74 コンテナ受け台(受け部材)
75 シリンダ(伸縮部材)
76 接続プレート(連結部材)
77 移動スイッチ(作動部材)
78 制御スイッチ
83 空コンテナシュータ(収容部材設置台)
84a ガイドポール
84b 補助ガイドポール
P 回動支点
Q 屈曲部
Claims (3)
- 機体に圃場から作物を引き抜き搬送する引抜搬送装置(25)を設け、該引抜搬送装置(25)から作物を受けて搬送する選別搬送装置(55)を設けると共に、該選別搬送装置(55)によって搬送される作物を受ける収容部材(68)を載置する収容部材載置機枠(56)を設け、該収容部材載置機枠(56)に収容部材を移動させる移動装置(67)を設け、該選別搬送装置(55)と収容部材載置機枠(56)との間に作物案内部(70)を設け、該作物案内部(70)の後端部に機体前後方向に移動自在な案内部材(71)を設け、前記収容部材載置機枠(56)の後部に収容部材(68)を積載すると共に該収容部材(68)に収容される作物の重量により下降する受け部材(74)を設けると共に、該受け部材(74)の下方で且つ収容部材載置機枠(56)上に移動装置(67)を作動させる作動部材(77)を設けた根菜類収穫機において、
該受け部材(74)の回動支点(P)と受け部材(74)を上下させる伸縮部材(75)との間に連結部材(76)を設けると共に、該回動支点(P)よりも機体外側に屈曲部(Q)を形成したことを特徴とする根菜類収穫機。 - 前記案内部材(71)の先端部を収容部材(68)の上部に接触させ、前記移動装置(67)が収容部材(68)を移動させると該案内部材(71)が収容部材(68)に押されて作物案内部(70)上を回動する構成とし、前記案内部材(71)が所定位置まで回動すると接触して移動装置(67)を停止させる制御スイッチ(78)を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
- 前記収容部材載置機枠(56)後部の上方に収容部材(68)を設置する収容部材設置台(83)を設け、前記収容部材載置機枠(56)の後端部で且つ左右中央に該収容部材設置台(83)から収容部材(68)を前記移動装置(67)の移動始端部に誘導するガイドポール(84a)を設け、
前記収容部材載置機枠(56)の左右一側に収容部材設置台(83)から収容部材(68)を前記移動装置(67)の移動始端部に誘導する補助ガイドポール(84b)を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機。
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