JP6402357B2 - 電気暖房機 - Google Patents

電気暖房機 Download PDF

Info

Publication number
JP6402357B2
JP6402357B2 JP2014128748A JP2014128748A JP6402357B2 JP 6402357 B2 JP6402357 B2 JP 6402357B2 JP 2014128748 A JP2014128748 A JP 2014128748A JP 2014128748 A JP2014128748 A JP 2014128748A JP 6402357 B2 JP6402357 B2 JP 6402357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
absence
absence determination
human body
determination time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014128748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015038416A (ja
Inventor
由子 栗本
由子 栗本
浅田 隆生
隆生 浅田
友成 里
友成 里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014128748A priority Critical patent/JP6402357B2/ja
Publication of JP2015038416A publication Critical patent/JP2015038416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6402357B2 publication Critical patent/JP6402357B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Air Humidification (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、人感センサーにより使用者の有無を検知し、運転を停止または開始させる電気暖房機に関する。
従来、この種の暖房機においては、一般的に人感センサーなどで構成される人体検知部に焦電式センサーを用いている。そして、暖房機は、人感センサーで検出された信号により、運転を開始する。このとき、人感センサーで信号が一定時間検出されない場合、使用者が不在と判定し、運転を停止する構成の暖房機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−61901号公報
しかしながら、従来の暖房機は、焦電式センサーを用い、視野内の生体と背景温度との温度差による赤外線エネルギー量の変化により、人体を検知している。つまり、使用者の動きにより、人体を検出する。そのため、使用者の動きが、一定時間なければ、センサー信号は検出されない。その結果、使用者が居るにもかかわらず、暖房機の運転を停止する可能性があるため、使い勝手が悪いという課題があった。
そこで、運転の停止を決定するセンサー信号の非検知時間を長くすれば、上記課題を解決することができる。しかし、この場合、実際に不在の場合でも、運転停止するまでの時間は長くなり、暖房機の運転を停止する時間が短くなる。そのため、不在時の不要な消費電力を削減できず、十分な省エネルギー効果が得られないという課題があった。
本発明は、快適性を損なうことなく、不在時の不要な消費電力を低減する、快適さと省エネルギー効果の両方を兼ね備えた電気暖房機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の電気暖房機は、空気を加熱する温風機構と、人を検知する人体検知部と、人体検知部による検知信号から、人の在、不在を判定し、運転を制御する人体検知制御部を備える。人体検知制御部は、検知信号がない非検知時間を計測する非検知時間計測部と、非検知時間から人の不在を判定する不在判定部と、不在判定のための非検知時間の比較値を決定する不在確定時間決定部を有する。そして、不在確定時間決定部は、所定時間内に検知された前記非検知時間の最大値に基づいて、前記不在確定時間を、少なくとも長い不在確定時間または短い不在確定時間のいずれかに決定する構成を備える。
この構成によれば、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、運転を停止するまでの不在確定時間を、最適な時間に変更できる。これにより、使い勝手に優れるとともに、不在時の不要な消費電力を削減できる。その結果、快適さと省エネルギー効果の両方を兼ね備えた電気暖房機を実現できる。
本発明の電気暖房機は、使い勝手を損なうことなく、不在時の不要な消費電力を低減することができる。
本発明の実施の形態1における電気暖房機の外観斜視図 図1の2−2線断面図 図1の3−3線断面図 同実施の形態における各要素の構成を例示するブロック図 同実施の形態における人体検知制御部の動作を例示するフローチャート 同実施の形態における電気暖房機の運転状態を例示する説明図 同実施の形態における人体検知部の信号検出状態を時系列で示すグラフ 同実施の形態における人体検知部の信号検出状態を時系列で示すグラフ 同実施の形態における不在確定時間決定部の動作を例示する状態遷移図 本発明の実施の形態2における不在確定時間決定部の動作を例示する状態遷移図 同実施の形態の電気暖房機の運転動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態3における人体検知制御部の動作を例示するフローチャート 同実施の形態における不在確定時間決定部の動作を例示する状態遷移図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
<1>電気暖房機の構成
以下に、本発明の実施の形態1の電気暖房機の構成について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における電気暖房機の外観斜視図である。図2は、図1の2−2線断面図である。図3は、図1の3−3線断面図である。
なお、以下では、図1に示す電気暖房機の吹出口を設けた前面側を前とし、吸気口を設けた背面側を後として説明する。同様に、図1に示す電気暖房機の前面から背面に向かって右側を右とし、左側を左として、説明する。また、以下では、加湿機構を構成する加湿部を備える電気暖房機を例に説明するが、加湿機構がない電気暖房機でもよいことは言うまでもない。
図1から図3に示すように、本実施の形態の電気暖房機100は、少なくとも本体110と、本体110内に収容される風路150、送風機160、温風機構を構成するヒータ170、加湿機構を構成する加湿部200、静電霧化部180、人体検知部301などから構成されている。本体110の上面には操作部120が、背面には吸気口130が、前面には吹出口140が設けられている。風路150は、図2に示すように、吸気口130から吹出口140まで連通するように設けられている。送風機160は、風路150の吸気口130に近い最も上流側に配置され、吸気口130から吸引した外気を風路150に送風する。
ヒータ170は、温風機構を構成し、送風機160の下流側に配置されている。なお、本実施の形態では、ヒータ170は、例えば全体で1200Wの容量を有し、全体を2分割して構成されている。これにより、低容量の加熱を行う場合、ヒータ170の半分のみに通電し、例えば600Wの容量で加熱することができる。
風路150は、送風機160とヒータ170との間で2本に分岐して設けられている。分岐した一方の風路は、静電霧化部180を介して、吹出口140に連通する静電霧化風路151を形成している。本実施の形態では、静電霧化風路151に、常時、送風機160から送風された少量(例えば、約5%)の風量で供給されるように構成されている。
一方、分岐した他方の風路は、ヒータ170の下流側で、さらに温風風路152と加湿風路153の2本に分岐して設けられている。温風風路152は、吹出口140に直接連通するように形成されている。一方、加湿風路153は、加湿部200を介して吹出口140に連通するように形成されている。
なお、送風機160より下流側の風路150は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート:polybutylene terephthalate)などの難燃性の耐熱樹脂材料により一体に成型されたダクト部材154で形成されている。具体的には、送風機160から静電霧化風路151および加湿風路153までの範囲と温風風路152をダクト部材154で形成している。ヒータ170は、ダクト部材154の内部に設置されている。
また、図2に示すように、ダクト部材154の温風風路152と加湿風路153の分岐点には、ダンパ190が設置されている。ダンパ190は、例えばステッピングモータなどで構成された駆動機構(図示せず)を備えている。そして、ダンパ190は、ヒータ170で加熱された温風を、操作部120の操作により、選択的に、送風する方向を切り替える。ダンパ190は、例えば温風風路152のみへの送風、または温風風路152と加湿風路153の両方に送風するなどのように切り替える。
具体的には、図2に示すように、ダンパ190が位置Cの場合、温風は温風風路152と加湿風路153の両方に同時に送風される。このとき、例えば風量の約10%を温風風路152に送風し、残りを加湿風路153に送風する。一方、ダンパ190を、加湿風路153を閉じる位置Dに切り替えて、加湿風路153を閉じた場合、温風風路152のみに温風が送風される。
また、操作部120は、図1に示すように、電源スイッチ121と、温風連続スイッチ122と、温風室温連動スイッチ123と、加湿スイッチ124と、静電霧化スイッチ125と、入タイマスイッチ126と、切タイマスイッチ127と、ロックスイッチ128と、リセットスイッチ129などを備えている。そして、各スイッチは、押圧などの操作により、以下に示す各動作が行われる。
電源スイッチ121は、電気暖房機100の電源の「入」、「切」を行う。温風連続スイッチ122は、温風運転を連続的に行う。温風室温連動スイッチ123は、設定温度に合わせて温風運転を行う。加湿スイッチ124は、加湿運転を行う。静電霧化スイッチ125は、静電霧化運転を行う。入タイマスイッチ126は、入タイマを設定する。切タイマスイッチ127は、切タイマを設定する。ロックスイッチ128は、子供のいたずらなどの誤操作を防止する。リセットスイッチ129は、加湿部200のメンテナンス後に操作して、初期状態に戻す。
さらに、操作部120は、上記の各スイッチの操作状態を表示する複数の表示ランプを備えている。
なお、本実施の形態では、加湿風路153とは別に温風風路152を設け、操作スイッチの操作によりダンパ190で切り替えて、「温風」と「加湿温風」とが選択できる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、温風風路152のみとし、ダンパ190および切り替え操作を行う操作スイッチを設けない構成としてもよい。また、加湿風路153のみとし、ダンパ190および切り替え操作を行う操作スイッチを設けない構成としてもよい。この場合、送風機160による送風が全て加湿部200に供給されるものを加湿機と定義する。
また、本実施の形態では、静電霧化部180を備えた例で説明したが、温風機構の必須の構成要素ではないので、静電霧化部180がない構成でもよい。
<2>静電霧化部の構成
以下に、本実施の形態の電気暖房機における静電霧化部の構成について、図2を参照しながら、説明する。
図2に示すように、静電霧化部180は、霧化吹出口182を有する静電霧化風路151内に設けた静電霧化ユニット181などから構成されている。静電霧化風路151は、上述したように送風機160とヒータ170との間の風路150から分岐して設けられている。
静電霧化ユニット181は、図示しないが、少なくとも結露水生成部と、霧化電極と、対向電極などから構成されている。結露水生成部は、送風機160で送風された空気中の水分を結露させて水を生成する。霧化電極と対向電極は、対向して配置され、結露水生成部で生成された水に電圧を印加する。
具体的には、結露水生成部は、冷却基板と放熱基板とを有するペルチェ素子を主構成部材として構成されている。ペルチェ素子の冷却基板には、尖鋭形状の霧化電極が設置されている。そして、ペルチェ素子の冷却基板で結露した水が、霧化電極に搬送されるように配置されている。
さらに、尖鋭形状の霧化電極と対向する位置に、霧化電極を包囲するように略ドーム状(ドーム状を含む)の対向電極が配置されている。そして、霧化電極と対向電極との間に、例えば3500V程度の直流電圧を印加することにより、霧化電極に搬送された結露水にレイリー分裂を生じさせる。これにより、ナノメートルサイズの帯電微粒子水が発生する。
つまり、静電霧化ユニット181を通過した後の空気は、ナノメートルサイズの帯電微粒子水が含まれ、霧化吹出口182を介して吹出口140から帯電微粒子水が、外部に放出される。このとき、外部の空気中に放出された帯電微粒子水は、その濃度が適切な場合、室内の使用者に対して肌の保湿効果を発揮する。帯電微粒子水の保湿効果は、単なる加湿による湿度調整による美肌効果とは異なる。具体的には、ナノレベルでの帯電微粒子水が空気中にある程度の濃度で存在することで生じる潤い美肌効果を発揮する。
さらに、ナノメートルサイズの帯電微粒子水は、例えばアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸、メタン、一酸化炭素、一酸化窒素、ホルムアルデヒドなどの臭気成分の分解除去と各種菌類への殺菌効果などを備えている。これにより、室内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気成分や菌類に対して、脱臭と除菌および殺菌などの効果を発揮する。
<3>電気暖房機の動作、作用
以下に、本実施の形態における電気暖房機の動作および作用について、説明する。
電気暖房機100の運転を開始する場合、まず、使用者は操作部120の電源スイッチ121を「入」にする。そして、操作部120の各スイッチにより、好みの運転モードを選択する。運転モードとしては、例えば「温風」、「加湿」、「静電霧化」の3つの基本的な運転モードがある。また、「温風」と「加湿」を同時に行う「加湿温風」の運転モードなどもある。さらに、「静電霧化」の運転モードは単独の運転モードに加えて、他の「温風」、「加湿」、「加湿温風」の運転モードとの同時運転が可能な運転モードが可能な構成となっている。
そして、温風モードの運転を行う場合、さらに、使用者は温風連続スイッチ122か温風室温連動スイッチ123のどちらかを選択操作する。このとき、温風連続スイッチ122を選択した場合、電気暖房機100は、ヒータ170が「強」または「弱」の容量で、室温に関係なく温風を吹き出す。一方、温風室温連動スイッチ123を選択した場合、室温に連動して、ヒータ170の容量を、例えば1200Wまたは600Wなどに、適宜、切り換えて、室温を所定温度に保つように運転する。
さらに、温風モードの運転を行う場合、ダンパ190は、加湿風路153を閉じる位置Dに配置される。そして、ヒータ170で加熱された温風が、温風風路152のみに供給され、温風風路152を介して、吹出口140から直接吹き出す。この場合、吹き出す温風は、高温で乾燥した状態である。そのため、温風モードは、短時間での、部屋の暖房や乾燥を目的とした使用に適している。
つぎに、加湿モードの運転を行う場合、使用者は操作部120の加湿スイッチ124を操作する。加湿モードの運転の場合、ヒータ170の容量は、低容量(約600W)に設定される。このとき、ダンパ190は、温風を主に加湿風路153に送風する位置Cに配置される。これにより、低温の温風が、温風風路152と加湿風路153の両方に送風される。その結果、温風風路152を通過した乾燥状態の温風と、加湿風路153を通過し加湿部200で加湿された加湿空気が吹出口140の手前で混合され、吹出口140から吹き出す。
つまり、加湿モードの場合、温風の一部を温風風路152から直接吹き出させる。これにより、流速の速い温風が吹出口140の手前で混合する加湿空気を効率的に吸引して吹き出す効果を得ることができる。
つぎに、温風モードの運転と加湿モードの運転を同時に行う加湿温風モードの運転を行う場合、使用者は、上記のように温風連続スイッチ122か温風室温連動スイッチ123のどちらかのスイッチと、加湿スイッチ124を操作する。
具体的には、加湿温風モードの運転の場合、ダンパ190の位置および送風状態は加湿運転モードの場合と同じである。しかし、ヒータ170は、1200Wの最大容量で運転される。そのため、加湿温風モードは、適度に加湿された温風を吹き出し、長時間に亘り部屋を快適に暖房する場合に最も適している。
つぎに、静電霧化モードの運転を行う場合、使用者は、操作部120の静電霧化スイッチ125を操作する。これにより、静電霧化ユニット181に通電される。そして、静電霧化ユニット181は、送風機160から送風された空気に含まれる水分からナノメートルサイズの帯電微粒子を発生させる。帯電微粒子を含む空気は、霧化吹出口182を介して吹出口140から、外部に吹き出す。
なお、静電霧化モードの運転は、単独運転で実施することもできるが、温風運転、加湿運転、加湿温風運転などの各運転モードと同時に運転することも可能である。そのため、いずれの運転モードにおいても、室内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気成分や菌類に対して、脱臭と除菌および殺菌などの効果を発揮する。
つまり、本実施の形態の電気暖房機は、上述した各運転モードで運転することができる。
そして、運転を停止する場合、使用者が電源スイッチ121を「切」操作する。これにより、電気暖房機100の運転が停止する。
以上により、本実施の形態の電気暖房機が動作する。
以下に、本実施の形態の電気暖房機の制御方法について、図4を用いて説明する。なお、電気暖房機は、人体検知部で検知された信号により、各運転モードなどが制御される。
図4は、同実施の形態における各要素の構成を例示するブロック図である。
図4に示すように、電気暖房機を制御する制御システムは、少なくとも人体検知部301と、人体検知制御部501と、本体制御部401などから構成されている。
ここで、本実施の形態の人体検知部301は、例えば焦電式センサーなどからなる人感センサー311で構成されている。人感センサー311は、その視野内に人体を検知すると、赤外線量の変化に反応して信号を出力する。つまり、人感センサー311の視野内で、人体が動くと、赤外線量の変化が生じる。その結果、人体の動きに応じて、人体検知部301から信号が発生する。
人体検知制御部501は、人体検知部301から出力された信号に基づいて、人体の在、不在を判定する。そして、人体検知制御部501は、判定結果に基づいて、運転の停止および通常運転の継続などを、本体制御部401に指示する。
また、人体検知制御部501は、非検知時間計測部511と、不在確定時間決定部512と、不在判定部513などを備えている。これらの動作および作用については、後述する。
このとき、本体制御部401は、操作部120によって設定された、前述した温風、加湿、霧化などの各運転モードが入力される。
そして、本体制御部401は、人体検知制御部501の運転指示および操作部120からの指示に基づいて、温風機構701、加湿機構801、静電霧化機構901のうち、設定された機能の運転停止および運転継続などを行う。
このとき、人体検知制御部501の不在判定部513で、使用者が不在と判定された場合、本体制御部401は、通常、温風、加湿、霧化などのすべての機能を運転停止させる。しかし、本実施の形態では、温風および霧化機能の運転は停止し、加湿機能の運転は継続する。
これにより、温風、加湿、霧化のすべての機能を運転停止した場合において、つぎに人体検知部301が人を検出してから運転を再開した時に快適な湿度に戻るまでに時間がかかる不具合を防止できる。また、加湿機能の運転だけとすることにより、温風および霧化機能など他の機能の運転に必要な電気エネルギーが削減される。なお、加湿機能のない電気暖房機においては、全機能を停止してもよい。そのため、快適性を損なうことなく、不在時の不要な消費電力を低減できる。その結果、快適さと、省エネルギー効果の両方を兼ね備えた電気暖房機を実現できる。
以下に、本実施の形態の人体検知制御部の動作について、図5を用いて説明する。
図5は、同実施の形態における人体検知制御部の動作を例示するフローチャートである。なお、人体検知制御部501は、一定のサンプリング時間毎に、図5に示す処理フローを実行する。
図5に示すように、まず、人体検知制御部501の非検知時間計測部511は、人体検知部301から出力された信号の有無を確認する(ステップS1)。人体検知部301から出力された信号がない場合(ステップS1のNo)、非検知時間をカウントする(ステップS2)。そして、人体検知部301により人体が検知されるまでの人体検出信号の信号間隔、すなわち信号非検出状態(信号無しの状態)が継続した時間(非検知時間)を計測する。このとき、人体検知部301により人体が検知された場合(ステップS1のYes)、非検知時間のカウントをクリア(リセット)する(ステップS3)。これにより、新たな非検知時間の検知が開始される。
つぎに、人体検知制御部501の不在確定時間決定部512は、後述する不在確定時間の決定方法に基づいて、不在確定時間を決定する(ステップS4)。
つぎに、人体検知制御部501の不在判定部513は、非検知時間と不在確定時間を比較する(ステップS5)。このとき、非検知時間が不在確定時間以上継続した場合(ステップS5のYes)、人体不在と判定する(ステップS6)。そして、運転停止または節電運転1を本体制御部401に指示する(ステップS7)。一方、非検知時間が不在確定時間未満の場合(ステップS5のNo)、人体が在であると判断する(ステップS8)。そして、通常運転を本体制御部401に指示する(ステップS7)。
そして、上記動作を、電気暖房機100が動作している期間、繰り返して、人体を検知する。
以下に、本実施の形態の電気暖房機の具体的な動作について、図5のフローチャートを参照しながら、図6を用いて説明する。
図6は、同実施の形態における電気暖房機の運転状態を例示する説明図である。
図6に示すように、まず、人体検知制御部501によって、人体の不在が確定した場合、本実施の形態の電気暖房機は、通常運転から節電運転1に運転状態を移行する。つまり、人体検知制御部501によって人体の不在が判定されると、温風機能である温風運転を停止し、加湿機能である湿度制御運転を継続する。
この場合、加湿機能は目標湿度を下げて低湿度制御運転を行う。これにより、不在時に、通常の加湿運転を継続した分の消費電力の増加を抑えることができる。しかし、低湿度制御運転において、目標湿度を低くしすぎると、運転再開時に、通常運転の目標湿度である快適な湿度に戻るまでに時間がかかる。そこで、本実施の形態では、例えば通常運転の目標湿度を約55%、不在時の目標湿度を約40%の低湿度に設定している。
つぎに、節電運転1で運転制御している状態において、再度、人が入室すると、人体検知制御部501によって人の在が判定される。これにより、再び、通常運転で電気暖房機が動作する。
なお、加湿機構のない電気暖房機の場合、人の不在が判定されると、温風機能である温風運転を停止する。そして、つぎに人体検知部301で人体が検知されるまで、その状態を維持する。
<4>不在確定時間の決定方法
以下に、図5で示した不在確定時間の決定方法について、図7Aから図8を用いて、説明する。
図7Aおよび図7Bは、同実施の形態における人体検知部の信号検出状態を時系列で示すグラフである。図8は、同実施の形態における不在確定時間決定部の動作を例示する状態遷移図である。
つまり、図5で説明したように、不在確定時間決定部512は、ステップS2で検知した非検知時間に基づいて、人体が不在と判定するための比較値である不在確定時間を決定する。
具体的には、図7Aおよび図7Bを用いて、電気暖房機を異なる使用状態で使用した場合における信号検出状態を比較しながら、不在確定時間の決定方法について説明する。
なお、不在確定時間の決定は、運転開始から判定時間T0毎に判定を行う。このとき、本実施の形態では、T0時間の間にカウントされる非検知時間の最大値をTmaxとし、不在確定時間の短い不在確定時間をTshort(例えば3分)、長い不在確定時間をTlong(例えば7分)に設定している。
まず、図7Aに示す電気暖房機の使用状態においては、人が居る場合、T0時間内に、短い不在確定時間Tshort以上でカウントされる非検知時間が一度もない。この場合、これ以降のT0時間で、短い不在確定時間Tshort以上の非検知時間がカウントされた場合、同じような電気暖房機の使用状態であれば、使用者が不在である可能性が高い。そのため、不在確定時間を、短い不在確定時間Tshortに設定して制御することが好ましい。
一方、図7Bに示す電気暖房機の使用状態においては、人が居る場合でも、T0時間内に、短い不在確定時間Tshort以上でカウントされる非検知時間がある。この場合、これ以降のT0時間で、短い不在確定時間Tshort以上の非検知時間がカウントされた場合には、実際は不在ではなく、動きが少ないが、使用者が存在する可能性が高い。そのため、不在確定時間を短い不在確定時間Tshortに設定すると、人が居るにも関わらず運転が停止し、使い勝手が損なわれる。そこで、不在確定時間を、短い不在確定時間Tshortより、長い不在確定時間Tlongに設定して制御することが好ましい。これにより、動きの少ない使用者のも、対応できる。
そこで、本実施の形態では、図7Bに示す使用者の動作を考慮して、図8に示すように、まず、運転開始時の不在確定時間の初期値として、長い不在確定時間Tlongを設定する(ステップS1)。
つぎに、T0時間毎に、不在確定時間の判定を行う(ステップS2)。このとき、T0時間の間にカウントされる非検知時間の最大値Tmaxが、短い不在確定時間Tshort未満の場合、不在確定時間を、短い不在確定時間Tshortに変更する(ステップS3)。
つぎに、使用者が不在であると判定されて、電気暖房機の運転を停止した場合(ステップS4)、および操作部120の操作、タイマ機能による運転停止の場合(ステップS5)は、不在確定時間を長い不在確定時間Tlongに変更する。
そして、再度、電気暖房機の運転を開始する時には、長い不在確定時間Tlongから、再度、不在確定時間を決定する。
つまり、本実施の形態では、図8に示すように、電気暖房機の運転中はT0時間毎に、短い不在確定時間Tshortへの変更のみの判定を行う。そして、長い不在確定時間Tlongへの変更は、運転停止時のみとする。これにより、短い不在確定時間Tshortで電気暖房機を運転中に、使用者が不在となった場合に、確実に運転を停止できる。
また、短い不在確定時間Tshortと判定された状態で、電気暖房機の運転中の途中から使用状態が変わり、使用者の動きが少なくなった場合に、長い不在確定時間Tlongへの変更を可能としている。これにより、人が存在する場合において、電気暖房機の運転が、頻繁に停止することを防止できる。
例えば、電気暖房機の運転中に、短い不在確定時間Tshort以上の非検知時間がカウントされた時点で、長い不在確定時間Tlongへ変更すると、非検知時間は、長い不在確定時間Tlong未満のため、運転を停止できない。
また、使用状態が途中で変化し、使用者の動きが少なくなった場合は、人が居ても、短い不在確定時間Tshort以上の非検知時間が頻繁に発生する。そのため、運転停止時に、長い不在確定時間Tlongへ変更せず、短い不在確定時間Tshortの設定を維持すると、人が存在するのに、毎回運転が停止する。そのため、電気暖房機の使い勝手が損なわれる。これを回避するために、図8に示すように、運転を停止させた後に、不在確定時間として、長い不在確定時間Tlongへ変更する。
以上で説明したように、本実施の形態の電気暖房機は、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、不在確定時間を、少なくとも短い不在確定時間Tshortおよび長い不在確定時間Tlongなどの最適な時間に、正確かつ容易に自動的に変更することができる。
なお、本実施の形態で説明した、短い不在確定時間Tshort、長い不在確定時間Tlong、判定時間T0は、人感センサー311の性能や取り付け位置により最適値が異なる。そのため、本実施の形態では、モニター試験を実施し、使い勝手と節電性のバランスを考慮して最適値を決定している。モニター試験の結果、平均的な在、不在の時間は、1時間当たり45分在室、15分不在であった。この結果に基づいて、上述したように、具体的に短い不在確定時間Tshortは3分、長い不在確定時間Tlongは7分、判定時間T0は7分に設定している。しかし、これに限られないことは言うまでもない。
これにより、本実施の形態の電気暖房機は、人感センサーにより不在時において、運転を停止しない場合に比べて、消費電力を約20%削減できた。
上記のように、本実施の形態の電気暖房機によれば、空気を加熱する温風機構と、人を検知する人体検知部と、人体検知部による検知信号から、人の在、不在を判定し、運転を制御する人体検知制御部を備える。人体検知制御部501は、検知信号がない時間を計測する非検知時間計測部511と、非検知時間から人の不在を判定する不在判定部513と、不在判定のための非検知時間の比較値を決定する不在確定時間決定部512を有する。そして、不在確定時間決定部512は、非検知時間の長さに基づいて、不在確定時間を決定する。これにより、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、運転を停止するまでの不在確定時間を、最適な時間に変更できる。その結果、人が居るにも関わらず不在と判定し運転停止するなどの、使い勝手を損なうことがない。さらに、不在時における消費電力を削減できる。
また、本実施の形態の電気暖房機によれば、不在確定時間決定部512は、所定の判定時間T0内の非検知時間の最大値Tmaxに基づいて、不在確定時間を、少なくとも長い不在確定時間Tlongまたは短い不在確定時間Tshortのいずれかに決定する。これにより、使用者の動作頻度や、使用状況に応じて、最適な不在確定時間を、容易で、かつ正確に決定できる。
また、本実施の形態の電気暖房機によれば、不在確定時間決定部512は、所定の判定時間T0内の非検知時間の最大値Tmaxが、短い不在確定時間Tshortより小さい場合、不在確定時間を短い不在確定時間Tshortに決定する。これにより、短い不在確定時間Tshortを、さらに容易で、かつ正確に決定できる。
また、本実施の形態の電気暖房機によれば、不在判定部513により不在と判定された場合、不在確定時間を長い不在確定時間Tlongに変更する。これにより、長い不在確定時間Tlongを、さらに容易で、かつ正確に決定できる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2における電気暖房機について、図9および図10を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2における不在確定時間決定部の動作を例示する状態遷移図である。図10は、同実施の形態の電気暖房機の運転動作を説明するタイミングチャートである。なお、図10は、例えば使用者が、約1分間、室内に在室した後、退室した場合の動作について、短い不在確定時間Tshortが3分、長い不在確定時間Tlongが7分、判定時間T0が7分の場合を例に、温風運転および判定動作を示している。また、本実施の形態と比較するために、図10の上段に実施の形態1の電気暖房機の動作を示している。
すなわち、図9に示すように、本実施の形態の電気暖房機は、初期値および運転開始時の不在確定時間を、短い不在確定時間Tshortに設定している。そして、人体の不在が確定してから、長い不在確定時間Tlongと短い不在確定時間Tshortとの差分(図10では、4分)の時間内に、人体検知信号があった場合に、長い不在確定時間Tlongへ変更する点で、実施の形態1の電気暖房機とは異なる。他の構成や動作などは、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は実施の形態1を援用する。
以下に、不在確定時間の決定方法について、図9および図10を用いて、説明する。
つまり、図10に示すように、電気暖房機の温風機構の運転時間は、在室時間と不在確定時間の和となる。具体的には、本実施の形態のように、運転開始時の不在確定時間を短い不在確定時間Tshortに設定すれば、運転時間は1分の在室時間と3分の不在確定時間の和で4分となる。
一方、実施の形態1では、運転開始時の不在確定時間を長い不在確定時間Tlongに設定するため、運転時間は1分の在室時間と7分の不在確定時間の和で8分となる。
これにより、実施の形態1と比べて、温風機構の運転時間を短くできる。そのため、常時、在室しないトイレや洗面所などで、本実施の形態の電気暖房機の使用する場合において、特に適している。その結果、さらに不在時の消費電力を削減できる。
以下に、本実施の形態における不在確定時間決定部の動作について、具体的に説明する。
まず、図9に示すように、運転開始時の不在確定時間の初期値として、短い不在確定時間Tshortを設定する(ステップS1)。
このとき、電気暖房機の運転の開始後、短い不在確定時間Tshortの間に、人体検知信号がなかった場合、不在確定時間の判定時間T0の時間が経過していない。そこで、不在確定時間決定部512は、長い不在確定時間Tlongへの変更判定をせずに、不在と判定し、電気暖房機の運転を停止する。
この状態は、本当に退室して不在の場合や、実際には在室し、短い不在確定時間Tshortの間、動きがない動作頻度が低い使用者である場合が考えられる。後者の場合、使用者が在室時に、頻繁に電気暖房機の運転を停止すると、使い勝手が悪い。そのため、不在確定時間を、長い不在確定時間Tlongへ変更する必要がある。
また、在室して動作頻度が低い場合は不在と判定し、運転停止後も、比較的短時間の間に、再度、動くため、人体検知信号が検知される。
そこで、本実施の形態では、人体の不在を確定してから、長い不在確定時間Tlongと短い不在確定時間Tshortとの差分(Tlong−Tshort)の時間内に、人体検知信号を検知した場合(ステップS2)、不在確定時間を長い不在確定時間Tlongへ変更する(ステップS3)。
つぎに、T0時間毎に、不在確定時間の判定を行う(ステップS4)。このとき、T0時間の間にカウントされる非検知時間の最大値Tmaxが、短い不在確定時間Tshort未満の場合、不在確定時間を、短い不在確定時間Tshortに変更する(ステップS1)。
また、ステップS3の状態で、使用者が不在であると判定されて、電気暖房機の運転を停止した場合(ステップS5)、および操作部120の操作、タイマ機能による運転停止の場合(ステップS6)は、不在確定時間を短い不在確定時間Tshortに変更する。
そして、再度、電気暖房機の運転を開始する時には、短い不在確定時間Tshortから、再度、不在確定時間を決定する。
以上のように、本実施の形態によれば、温風機構の動作時間を短くできる。そのため、さらに消費電力を低減できる。特に、常時、在室しないトイレや洗面所などでは、さらに省エネルギー化を図ることができる。一方、リビングや子供部屋などのように、通常、在室時間が長く動作頻度が低い場合においては、頻繁に電気暖房機の運転が停止することを防止できる。その結果、さらに使い勝手に優れた電気暖房機を実現できる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3における電気暖房機について、図11および図12を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態3における人体検知制御部の動作を例示するフローチャートである。
すなわち、図11に示すように、本実施の形態の電気暖房機は、実施の形態1と同様に、まず、人体非検知時間が不在確定時間以上を経過した場合、人体検知制御部501の不在判定部513で、人体の在、不在を判定する。そして、人体の不在が確定した場合、電気暖房機の温風運転を停止し、湿度制御運転が継続される節電運転1に移行する。つぎに、節電運転1に移行した後、さらに人体非検知時間が所定の不在継続時間以上を経過すると、加湿機能である湿度制御運転も停止する節電運転2の状態にする点で、実施の形態とは異なる。他に構成および動作などは、実施の形態1および実施の形態2と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以下に、本実施の形態の電気暖房機における制御動作について、具体的に説明する。なお、図11に示すステップS1からステップS4で説明した非検知時間および不在確定時間の決定動作は、実施の形態1または実施の形態2と同様である。そこで、不在確定時間の決定動作以降のフローについて、詳細に説明する。
まず、図11に示すように、人体検知制御部501の不在判定部513は、非検知時間と、ステップS4で決定した不在確定時間を比較する(ステップS5)。このとき、非検知時間が不在確定時間未満の場合(ステップS5のNo)、人体が在であると判断する(ステップS7)。そして、通常運転を本体制御部401に指示する(ステップS11)。
一方、非検知時間が不在確定時間以上継続した場合(ステップS5のYes)、非検知時間と予め設定した不在継続時間を比較する(ステップS8)。このとき、非検知時間が不在確定時間未満の場合(ステップS8のNo)人体不在と確定する(ステップS9)。そして、節電運転1を本体制御部401に指示する(ステップS11)。
一方、非検知時間が不在継続時間以上の場合(ステップS6のYes)、人体が在であると判断する(ステップS10)。そして、全ての動作を停止する節電運転2を本体制御部401に指示する(ステップS11)。
以下に、本実施の形態の電気暖房機の具体的な動作について、図11のフローチャートを参照しながら、図12を用いて説明する。
図12は、同実施の形態における電気暖房機の運転状態を例示する説明図である。
図12に示すように、まず、人体検知制御部501によって人の不在が判定された場合、本実施の形態の電気暖房機は、実施の形態1と同様に、温風機能を停止し、加湿機能は目標湿度を下げて低湿度制御運転する節電運転1を継続する。
そして、非検知時間が所定の不在継続時間以上を経過すると、節電運転2に移行し、加湿機能の運転を停止する。
これにより、不在時間が1時間や2時間などと長時間に及んで低湿度制御運転の継続による電力消費の無駄を防止できる。つまり、例えば不在継続時間が30分以上経過すると、加湿機能である湿度制御運転も全て停止する。なお、不在継続時間の30分とは、一例である。そのため、使用者は、操作部120に設けるスイッチにより、不在継続時間を短い目(例えば20分)あるいは長い目(例えば40分)などに任意に変更できる。これにより、快適さと省エネルギーのバランスにおいて、より使用者の好みの使用感覚に適応できる電気暖房機を実現できる。
つぎに、節電運転2で運転制御している状態において、再度、人が入室すると、人体検知制御部501によって人の在が判定される。これにより、再び、通常運転で電気暖房機が動作する。
なお、加湿機構のない電気暖房機の場合、人の不在が判定されると、節電運転2が実行され、温風機能である温風運転を停止する。そして、つぎに人体検知部301で人体が検知されるまで、その状態を維持する。
なお、上記各実施の形態では、人体検知部301の人感センサー311として、焦電式センサーを例に説明したが、これに限られない。例えば超音波式の距離センサーなど、人の在・不在を検出できるセンサーであればよい。
また、上記各実施の形態では、温風機構、加湿機構、静電霧化機構を備えた電気暖房機を例に説明したが、これに限られない。例えば、温風機構と、加湿機構や静電霧化機構を組み合わせて構成される機器でもよい。これにより、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、不在確定時間を最適な時間に、正確かつ容易に自動的に変更することができる。その結果、使い勝手に優れ、不在時の消費電力を効果的に削減する機器を実現できる。
以上で説明したように、本発明の電気暖房機は、空気を加熱する温風機構と、人を検知する人体検知部と、人体検知部による検知信号から、人の在、不在を判定し、運転を制御する人体検知制御部を備える。人体検知制御部は、検知信号がない非検知時間を計測する非検知時間計測部と、非検知時間から人の不在を判定する不在判定部と、不在判定のための非検知時間の比較値を決定する不在確定時間決定部を有する。そして、不在確定時間決定部は、非検知時間の長さに基づいて、不在確定時間を決定する構成を備えてもよい。
この構成によれば、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、運転を停止するまでの不在確定時間を、最適な時間に変更できる。これにより、使い勝手に優れるとともに、不在時の不要な消費電力を削減できる。その結果、快適さと省エネルギー効果の両方を兼ね備えた電気暖房機を実現できる。
また、本発明の電気暖房機は、不在確定時間決定部が、所定時間内に検知された非検知時間の最大値に基づいて、不在確定時間を、少なくとも長い不在確定時間または短い不在確定時間のいずれかに決定してもよい。これにより、使用者の動作頻度や、使用状況に応じて、最適な不在確定時間を、容易で、かつ正確に決定できる。
また、本発明の電気暖房機の不在確定時間決定部は、所定時間内の非検知時間の最大値が、短い不在確定時間より小さい場合、不在確定時間を短い不在確定時間に決定してもよい、これにより、短い不在確定時間を、さらに容易で、かつ正確に決定できる。
また、本発明の電気暖房機は、不在判定部により不在と判定された場合、不在確定時間を長い不在確定時間に変更してもよい、これにより、長い不在確定時間を、さらに容易で、かつ正確に決定できる。
また、本発明の電気暖房機は、不在判定部により不在と判定された場合、不在確定時間を短い不在確定時間に変更するとともに、人の不在を判定し、温風機構を停止した後、長い不在確定時間と短い不在確定時間との差分時間内に、人体検知信号を検知した場合、不在確定時間を長い不在確定時間に変更してもよい。これにより、温風機構の動作時間をさらに短くして、さらなる消費電力の低減ができる。
また、本発明の電気暖房機は、空気を加湿する加湿機構を、さらに備え、人体検知制御部が人の不在を判定した場合、温風機構を停止し、加湿機構の運転は継続してもよい。これにより、人体検出部が人を検出して運転を再開した時に快適な湿度に戻るまでに時間がかかるなどの不具合を防止できる。また、温風機能など他の機能の運転に必要な電気エネルギーを削減して、快適性を損なうことなく、不在時の不要な消費電力を低減できる。
また、本発明の電気暖房機は、人体検知制御部が、人の不在を判定した場合、温風機構を停止し、加湿機構は目標湿度を下げて低湿度制御運転してもよい。これにより、より省エネルギー効果を高めることができる。
また、本発明の電気暖房機は、人体検知制御部が、人の不在を判定した場合、温風機構を停止し、加湿機構は目標湿度を下げて低湿度制御運転を継続した後、不在判定時間が所定の時間以上経過すると加湿機構の運転を停止してもよい。これにより、短時間の不在や長時間の不在などを意識することなく、自動的に制御できる。その結果、優れた快適性と省エネルギー効果を得ることができる。
本発明の電気暖房機は、人体検出部の出力に基づいて、使用者の動作頻度、使用状況に応じて、運転を停止するまでの不在確定時間を、最適な時間に変更できる。これにより、快適性を損なうことなく、不在時の不要な消費電力を低減することができる。そのため、電気暖房機に限らず、人感センサーにより人体を検知して、運転状態を制御する空調機器などの用途にも適用できる。
100 電気暖房機
110 本体
120 操作部
121 電源スイッチ
122 温風連続スイッチ
123 温風室温連動スイッチ
124 加湿スイッチ
125 静電霧化スイッチ
126 入タイマスイッチ
127 切タイマスイッチ
128 ロックスイッチ
129 リセットスイッチ
130 吸気口
140 吹出口
150 風路
151 静電霧化風路
152 温風風路
153 加湿風路
154 ダクト部材
160 送風機
170 ヒータ
180 静電霧化部
181 静電霧化ユニット
182 霧化吹出口
190 ダンパ
200 加湿部
301 人体検知部
311 人感センサー
401 本体制御部
501 人体検知制御部
511 非検知時間計測部
512 不在確定時間決定部
513 不在判定部
701 温風機構
801 加湿機構
901 静電霧化機構

Claims (7)

  1. 空気を加熱する温風機構と、
    人を検知する人体検知部と、
    前記人体検知部による検知信号から、前記人の在、不在を判定し、運転を制御する人体検知制御部を備え、
    前記人体検知制御部は、検知信号がない非検知時間を計測する非検知時間計測部と、
    前記非検知時間から人の不在を判定する不在判定部と、
    不在判定のための前記非検知時間の比較値を決定する不在確定時間決定部を有し、
    前記不在確定時間決定部は、所定時間内に検知された前記非検知時間の最大値に基づいて、前記不在確定時間を、少なくとも長い不在確定時間または短い不在確定時間のいずれかに決定する電気暖房機。
  2. 前記不在確定時間決定部は、所定時間内の前記非検知時間の最大値が、前記短い不在確定時間より小さい場合、前記不在確定時間を前記短い不在確定時間に決定する請求項1に記載の電気暖房機。
  3. 前記不在判定部により不在と判定された場合、前記不在確定時間を前記長い不在確定時間に変更する請求項1に記載の電気暖房機。
  4. 前記不在判定部により不在と判定された場合、前記不在確定時間を前記短い不在確定時間に変更するとともに、人の不在を判定し、前記温風機構を停止した後、前記長い不在確定時間と前記短い不在確定時間との差分時間内に、人体検知信号を検知した場合、前記不在確定時間を前記長い不在確定時間に変更する請求項1に記載の電気暖房機。
  5. 前記空気を加湿する加湿機構を、さらに備え、
    前記人体検知制御部は、人の不在を判定した場合、前記温風機構を停止し、前記加湿機構の運転は継続する請求項1に記載の電気暖房機。
  6. 前記人体検知制御部は、人の不在を判定した場合、温風機能を停止し、前記加湿機構は目標湿度を下げて低湿度制御運転する請求項5に記載の電気暖房機。
  7. 前記人体検知制御部は、人の不在を判定した場合、前記温風機構を停止し、前記加湿機構は目標湿度を下げて低湿度制御運転を継続した後、不在判定時間が所定の時間以上経過すると前記加湿機構の運転を停止する請求項5に記載の電気暖房機。
JP2014128748A 2013-07-18 2014-06-24 電気暖房機 Active JP6402357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014128748A JP6402357B2 (ja) 2013-07-18 2014-06-24 電気暖房機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013149269 2013-07-18
JP2013149269 2013-07-18
JP2014128748A JP6402357B2 (ja) 2013-07-18 2014-06-24 電気暖房機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015038416A JP2015038416A (ja) 2015-02-26
JP6402357B2 true JP6402357B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=52316075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014128748A Active JP6402357B2 (ja) 2013-07-18 2014-06-24 電気暖房機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6402357B2 (ja)
CN (1) CN104296233B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6374838B2 (ja) * 2015-07-24 2018-08-15 ダイニチ工業株式会社 暖房装置
JP6567358B2 (ja) * 2015-08-06 2019-08-28 シャープ株式会社 電気機器
JP6671314B2 (ja) * 2017-05-19 2020-03-25 シャープ株式会社 ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、および電気機器
JP6720119B2 (ja) * 2017-06-30 2020-07-08 ダイニチ工業株式会社 暖房装置および空調装置
CN110274300A (zh) * 2019-07-18 2019-09-24 佛山市南海森湖光电科技有限公司 一种带加湿功能的取暖器
CN112503733B (zh) * 2020-11-30 2022-03-04 珠海格力电器股份有限公司 空调的加湿控制方法、装置、空调、存储介质及处理器
CN113091325B (zh) * 2021-03-11 2022-07-19 青岛海尔空调器有限总公司 暖风机控制方法、装置、暖风机和存储介质
CN114263963B (zh) * 2022-01-07 2024-07-16 珠海格力电器股份有限公司 电暖器及电暖器的控制方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121349A (en) * 1979-03-09 1980-09-18 Daikin Ind Ltd Safety device for hot air heater
JPH0727397A (ja) * 1993-07-08 1995-01-27 Mitsubishi Electric Corp 空気調和システム
JP3371519B2 (ja) * 1994-03-11 2003-01-27 三菱電機株式会社 空気調和機及び湿度制御方法
JP2000018722A (ja) * 1998-07-07 2000-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気温風装置
JP4470732B2 (ja) * 2004-12-27 2010-06-02 株式会社トヨトミ 温風暖房機
CN1991263B (zh) * 2005-12-28 2010-05-05 松下电器产业株式会社 一种空调器的控制方法及空调器
CN101476767B (zh) * 2009-01-15 2011-10-12 东莞中山大学研究院 一种中央空调红外探测自动开关调节装置
CN102508540A (zh) * 2011-11-02 2012-06-20 南京Lg新港显示有限公司 红外感应自动节能模组及节能方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN104296233B (zh) 2018-10-16
CN104296233A (zh) 2015-01-21
JP2015038416A (ja) 2015-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6402357B2 (ja) 電気暖房機
JP5581839B2 (ja) 電気暖房機
CN113491463B (zh) 干燥装置
JP2016186413A (ja) 浴室換気乾燥機
JP2003294280A (ja) 空気調節装置
JP6443276B2 (ja) 加湿器
JP2006275369A (ja) 洗面所空調機
JP6197177B2 (ja) 人感センサー付き電気暖房機
JP6059606B2 (ja) 送風装置
JP4631952B2 (ja) 浴室用暖房機
JP2010269058A (ja) 空気清浄機
JP2002333184A (ja) 浴室用空調機
JP5842149B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2001108282A (ja) 加湿器
JP3375869B2 (ja) 常時換気装置の制御装置
JP4341426B2 (ja) 静電霧化装置を有する浴室
JP2002061900A (ja) 加湿機能付き温風機
JP6720119B2 (ja) 暖房装置および空調装置
JP4472493B2 (ja) 気化式加湿器
JP2008292007A (ja) ミストサウナ機能付浴室暖房装置
JP2009115367A (ja) 浴室換気乾燥装置
JP3567862B2 (ja) 浴室乾燥装置
KR100552318B1 (ko) 로봇 가습기
JP2000274714A (ja) 浴室空調装置
JP6303922B2 (ja) 加湿機

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6402357

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151