JP6399702B2 - 衝撃吸収材 - Google Patents
衝撃吸収材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6399702B2 JP6399702B2 JP2014265277A JP2014265277A JP6399702B2 JP 6399702 B2 JP6399702 B2 JP 6399702B2 JP 2014265277 A JP2014265277 A JP 2014265277A JP 2014265277 A JP2014265277 A JP 2014265277A JP 6399702 B2 JP6399702 B2 JP 6399702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- particles
- styrene
- composite resin
- strain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(1)オレフィン系樹脂とスチレン系樹脂との複合樹脂発泡粒子の型内成形体からなり、密度20〜80g/L、エネルギ吸収効率70%以上、23℃における50%歪時圧縮応力0.1〜0.8MPa、−30℃における50%歪時圧縮応力と23℃における50%歪時圧縮応力の比が1.0〜1.4であり、65℃における50%歪時圧縮応力と23℃における50%歪時圧縮応力の比が0.6〜1.0であり、
オレフィン系樹脂が、密度880〜930kg/m 3 のエチレン系樹脂であり、
複合樹脂発泡粒子の型内成形体の膨潤度が、1.25以上であることを特徴とする衝撃吸収材、
(2)複合樹脂が、オレフィン系樹脂3〜30重量%と、スチレン系樹脂97〜70重量%とから構成され、該オレフィン系樹脂の重量%と該スチレン系樹脂の重量%との合計は100重量%である上記(1)記載の衝撃吸収材、
(3)複合樹脂発泡粒子の型内成形体の圧縮永久歪率が15%以下であり、かつ曲げたわみ量が10mm以上である上記(1)に記載の衝撃吸収材、
(4)オレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレン及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体である上記(1)記載の衝撃吸収材、
(5)オレフィン系樹脂が、密度890〜930kg/m3、190℃、2.16kgfにおけるメルトマスフローレイトが0.5〜4.0g/10分の直鎖状低密度ポリエチレンである上記(1)又は(2)記載の衝撃吸収材、
(6)オレフィン系樹脂とスチレン系樹脂の複合樹脂発泡粒子が、オレフィン系樹脂の核粒子を水性溶媒中に懸濁させた懸濁液中にスチレンモノマーを添加し、核粒子中にスチレン系モノマーを含浸重合させてなる複合樹脂粒子を発泡させたものである上記(1)記載の衝撃吸収材、
(7)核粒子として用いるオレフィン系樹脂の融点が、95〜115℃である上記(6)記載の衝撃吸収材、
(8)車両バンパ内に車幅方向に延在して、車両バンパ内に取付けられた衝撃を検知するセンサと連動するように配置される上記(1)記載の衝撃吸収材、
を要旨とするものである。
なお、スチレン系モノマーの重合過程においては、核粒子中に含まれるオレフィン系樹脂の架橋が生じることがあるため、本明細書において、「重合」は「架橋」を含む場合がある。
[発泡粒子成形体の膨潤度]
約1gの発泡粒子成形体を採取し、その重量(Wo)を少数点以下第四位まで計量し、150メッシュの金網袋に入れる。容量200mlの丸底フラスコ内に約200mlのキシレンを入れ、ソックスレー抽出管に上記サンプルを入れた金網袋をセットし、フラスコを8時間加熱してソックスレー抽出を行う。冷却後抽出管から金網袋を取り出し、約600mlのアセトンで金網ごとサンプルを洗浄した後、アセトンを揮発させてから120℃で乾燥し、金網袋内のキシレン不溶分を回収する。ソックスレー抽出終了後、フラスコ内に残留するキシレン溶液を600mlのアセトン中に投入し、アセトンに溶解しない成分をJIS P3801に規定される5種Aのろ紙を用いてろ過して分離回収し、回収物を減圧下で蒸発乾固させ、アセトン不溶分を回収する。回収したキシレン不溶分とアセトン不溶分の合計重量(Wa)を小数点以下第四位まで計量する。不溶分の合計重量が0.2000gに満たない場合、不溶分の合計重量が0.2000g以上となるまで上記の操作を繰り返し行う。回収したキシレン不溶分とアセトン不溶分の混合物を50mlのメチルエチルケトン中に浸漬し、23℃において24時間放置した後、メチルエチルケトン中から不溶分の混合物を取り出し、ろ紙で軽く拭いた後、不溶分混合物の重量(Wb)を小数点以下第四位まで計量する。メチルエチルケトン中に浸漬する前の不溶分混合物の重量(Wa)と、メチルエチルケトンに浸漬した後の不溶分混合物の重量(Wb)とから、下記(2)式により成形体の膨潤度:Sを求める。
尚、発泡粒子の膨潤度や発泡性樹脂粒子の膨潤度は、発泡粒子成形体の代わりに、それぞれの発泡性樹脂粒子や発泡粒子をサンプルとして用いることで同様にして求められる。
有機溶媒に架橋エチレン系樹脂を浸漬させた時の膨潤度(膨潤の度合い)は、樹脂の架橋構造(三次元網目構造)と相関性があり、網目が細かいほど有機溶媒の吸収量が低くなるため、膨潤度は低下する。一方、非架橋のエチレン系樹脂も、温度23℃のメチルエチルケトン中ではほとんど膨潤しない。
即ち、上記のごとく発泡粒子成形体を構成する複合樹脂のキシレン不溶分(架橋されたエチレン系樹脂成分)と、キシレン可溶分中のアセトン不溶分(メッシュを通過した架橋されたエチレン系樹脂成分、架橋されていないエチレン系樹脂成分、及びスチレン系モノマーがグラフト重合したエチレン系樹脂成分の合計)との不溶分混合物の膨潤度が大きい場合には、該膨潤度が小さい場合に比べて、複合樹脂発泡粒子成形体を構成するエチレン系樹脂中に、架橋された三次元網目構造の網目が粗いエチレン系樹脂成分が多く含まれていることを意味する。そのため、架橋された三次元網目構造の網目が粗いエチレン系樹脂成分は、上記発泡性複合樹脂粒子の発泡時に、強度を有しながらも適度に伸びやすいため、高い強度を有する気泡膜が形成されるものと推察される。さらに、その発泡性樹脂粒子から得られる複合樹脂発泡粒子、その成形体において、圧縮された際に、複合樹脂中のエチレン系樹脂が柔軟で十分に変形可能なため、複合樹脂中のスチレン系樹脂の比率が高い場合にも、発泡粒子の気泡膜が破れずに独立気泡構造を維持できるものと推察される。即ち、膨潤度が特定範囲の発泡性樹脂粒子を用いることにより、剛性及び復元性を高いレベルで兼ね備える発泡粒子、発泡樹脂成形体を得ることができる。
実施例1〜3、比較例1〜4
表1に示す組成の樹脂を基材樹脂とし、ブタンまたは二酸化炭素を発泡剤として含浸させた発泡性樹脂粒子を発泡させて発泡樹脂粒子を得た。基材樹脂が複合樹脂からなるものについて、樹脂粒子及び発泡粒子のモルフォロジーを測定し、表1にあわせて示した。得られた発泡樹脂粒子を、平板形成用金型に充填し、スチームで加熱して発泡成形し、次いで冷却して表2に示す密度を有する発泡粒子成形体を得た。得られた発泡粒子成形体の膨潤度、モルフォロジー、50%歪時圧縮応力、エネルギ吸収効率等の諸物性を測定した結果を表2にあわせて示す。なお、−30℃、23℃、65℃の各温度における50%歪時圧縮応力は、型内成形から14日経過後の発泡粒子成形体から切り出した発泡粒子成形体サンプルを使用して、前述の方法にて測定した。
(1)核粒子の作製
オレフィン系樹脂として、メタロセン重合触媒を用いて重合してなる直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製「ニポロンZ 9P51A」、密度910kg/m3を準備した。また、複合樹脂粒子のスチレン系樹脂分散相の分散粒径拡大剤として、アクリロニトリル−スチレン共重合体(電気化学工業株式会社製「AS−XGS、重量平均分子量:10.9万、アクリロニトリル成分量:28質量%、MFR(200℃、5kgf):2.8g/10min)を準備した。そして、上記直鎖状低密度ポリエチレン20kgと、上記アクリロニトリル−スチレン共重合体1kgとをヘンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製;型式FM−75E)に投入し、5分間混合して樹脂混合物を得た。
次いで、押出機(アイケージー株式会社製;型式MS50−28;50mmφ単軸押出機、マドックタイプのスクリュ)を用いて、樹脂混合物を温度230〜250℃で溶融混練し、水中カット方式により0.4〜0.6mg/個(平均0.5mg/個)に切断することにより、エチレン系樹脂核粒子を得た。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水1000gを入れ、更にピロリン酸ナトリウム6.0gを加えた。その後、粉末状の硝酸マグネシウム・6水和物12.9gを加え、室温で30分撹拌した。これにより、懸濁剤としてのピロリン酸マグネシウムスラリーを作製した。
次に、この懸濁剤に界面活性剤としてのラウリルスルホン酸ナトリウム(10質量%水溶液)1.25g、水溶性重合禁止剤としての亜硝酸ナトリウム0.15g、及び前記核粒子25gを投入した。
次いで、重合開始剤としてのt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート1.715g(日油社製「パーブチルE」)を、第1モノマー(スチレン系モノマー)に溶解させた。そして、重合開始剤を溶解した第1モノマーを撹拌速度500rpmで撹拌しながらオートクレーブ内の懸濁剤中に投入した(分散工程)。なお、第1モノマーとしては、スチレン10gとアクリル酸ブチル15gとの混合モノマーを用いた。
次いで、オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間30分かけて温度100℃まで昇温させた。昇温後、この温度100℃で60分間保持した。その後、撹拌速度を450rpmに下げ、重合温度100℃で7時間30分間保持した(改質工程)。尚、温度100℃に到達してから60分経過時に第2モノマー(スチレン系モノマー)としてのスチレン450gを5時間かけてオートクレーブ内に添加した。
次いで、450rpmで攪拌しながらオートクレーブ内温度を125℃まで2時間かけて昇温させ、そのまま温度125℃で5時間保持した。その後、温度90℃まで1時間かけて冷却し、撹拌速度を400rpmに下げ、そのまま温度90℃で3時間保持した。そして、温度90℃到達時に、有機系物理発泡剤として、シクロヘキサン20g、及びブタン(ノルマルブタン約20質量%、イソブタン約80質量%の混合物)65gを約1時間かけオートクレーブ内に添加した(含浸工程)。さらに、攪拌速度400rpmに保持したまま、温度105℃まで2時間かけて昇温し、そのまま温度105℃で5時間保持した後、温度30℃まで約6時間かけて冷却した。
発泡性複合樹脂粒子の中心部から観察用サンプルを切り出した。観察用サンプルをエポキシ樹脂に包埋し、四酸化ルテニウム染色を行った後、ウルトラミクロトームにより超薄切片を作製した。この超薄切片をグリッドに載せ、発泡性複合樹脂粒子の中心部断面(中心部)のモルフォロジーを透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製のJEM1010)で観察し、断面写真(TEM写真)を撮影した。断面写真から、発泡性複合樹脂粒子におけるエチレン系樹脂(PE)の相とスチレン系樹脂(PS)の相のモルフォロジーを目視にて観察した。なお、後述する複合樹脂発泡粒子における複合樹脂のモルフォロジーは、観察用サンプルとして、複合樹脂発泡粒子の中央部から切り出した試験片を使用し、気泡膜部が会合する樹脂溜り部と、気泡膜部とを透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製のJEM1010)で観察した点を除いて、上記方法と同様にして観察した。
次に、上記のようにして得られた発泡性複合樹脂粒子を用いて、嵩密度42g/Lの複合樹脂発泡粒子を作製した。
具体的には、まず、発泡性複合樹脂粒子を容積30Lの常圧バッチ発泡機内に入れ、この発泡機内にスチームを供給した。これにより、発泡性複合樹脂粒子を嵩密度42g/Lまで発泡させ複合樹脂発泡粒子を得た。なお、複合樹脂発泡粒子の嵩密度(g/L)は、1Lのメスシリンダーを用意し、空のメスシリンダー中に発泡粒子を1Lの標線まで充填し、1Lあたりの発泡粒子の質量(g)を測定することにより求めた。得られた複合樹脂発泡粒子の中心部断面における樹脂溜り部の透過型電子顕微鏡写真を図2Aに、複合樹脂発泡粒子の中心部断面における気泡膜部の透過型電子顕微鏡写真を図2Bに示す。図中、黒色の着色部分がエチレン系樹脂であり、白色部分がスチレン系樹脂である。
まず、上記のようにして得られた複合樹脂発泡粒子を室温で1日間熟成させた。次いで、EPS用成形機(DAISEN株式会社製VS−1300)を用いて、複合樹脂発泡粒子を縦300mm、横250mm、厚み80mmの直方体形状の成形部を有する成形用金型に充填し、加熱スチーム圧0.07MPa(G)で成形し、複合樹脂発泡粒子成形体を得た。得られた成形体を温度40℃で1日間乾燥させた後、さらに室温で1日間以上養生させた。
このようにして、嵩密度42g/Lの複合樹脂発泡粒子を成形し、密度45g/Lの発泡樹脂成形体を得た。
本例においては、核粒子の投入量を75gに変更し、第1モノマーとして、スチレン60g及びアクリル酸ブチル15gを用い、第2モノマーとしてスチレン350gを用いた点を除いては、実施例1と同様にして複合樹脂発泡粒子成形体を作製した。実施例2の発泡性複合樹脂粒子の中心部断面の透過型電子顕微鏡写真を図3に示す。またこの発泡性複合樹脂粒子を発泡して得た複合樹脂発泡粒子の中心部断面における樹脂溜り部の透過型電子顕微鏡写真を図4Aに、複合樹脂発泡粒子の中心部断面における気泡膜部の透過型電子顕微鏡写真を図4Bに示す。図中、黒色の着色部分がエチレン系樹脂であり、白色部分がスチレン系樹脂である。
本例においては、核粒子の投入量を100gに変更し、第1モノマーとして、スチレン85g及びアクリル酸ブチル15gを用い、第2モノマーとしてスチレン300gを用いた点を除いては、実施例1と同様にして複合樹脂発泡粒子成形体を作製した。実施例3の発泡性複合樹脂粒子の中心部断面の透過型電子顕微鏡写真を図5に示す。またこの発泡性複合樹脂粒子を発泡して得た複合樹脂発泡粒子の中心部断面における樹脂溜り部の透過型電子顕微鏡写真を図6Aに、複合樹脂発泡粒子の中心部断面における気泡膜部の透過型電子顕微鏡写真を図6Bに示す。図中、黒色の着色部分がエチレン系樹脂であり、白色部分がスチレン系樹脂である。
(1)核粒子の作製
オレフィン系樹脂として、メタロセン重合触媒を用いて重合してなる直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製「ニポロンZ 9P51A」)と酢酸ビニル成分含量が15質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー株式会社製、「ウルトラセン626」)を準備した。また、発泡核剤として、ホウ酸亜鉛(富田製薬株式会社製、ホウ酸亜鉛2335、平均粒子径:6μm)を準備した。そして、酢酸ビニル成分含量が15質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソ・BR>[株式会社製、「ウルトラセン626」)5kg、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(東ソー株式会社製「ニポロンZ 9P51A」)15kg、およびホウ酸亜鉛(富田製薬株式会社製、ホウ酸亜鉛2335、平均粒子径:6μm)0.144kgをヘンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製;型式FM−75E)に投入し、5分間混合して樹脂混合物を得た。
次いで、押出機(アイケージー株式会社製;型式MS50−28;50mmφ単軸押出機、マドックタイプのスクリュ)を用いて、樹脂混合物を温度230〜250℃で溶融混練し、水中カット方式により0.4〜0.6mg/個(平均0.5mg/個)に切断することにより、エチレン系樹脂核粒子を得た。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水1000gを入れ、更にピロリン酸ナトリウム6.0gを加えた。その後、粉末状の硝酸マグネシウム・6水和物12.9gを加え、室温で30分撹拌した。これにより、懸濁剤としてのピロリン酸マグネシウムスラリーを作製した。
次に、この懸濁剤に界面活性剤としてのラウリルスルホン酸ナトリウム(10質量%水溶液)1.25g、水溶性重合禁止剤としての亜硝酸ナトリウム0.1g、及び核粒子150gを投入した。
次いで、重合開始剤としてのt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート1.72g(日油株式会社製「パーブチルE」)と難燃剤としての2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン10.4g(第一工業製薬株式会社製「SR130」)を、第1モノマー(スチレン系モノマー)に溶解させた。そして、溶解物を撹拌速度500rpmで撹拌しながらオートクレーブ内の懸濁剤中に投入した(分散工程)。なお、第1モノマーとしては、スチレン145gとアクリル酸ブチル5gとの混合モノマーを用いた。
次いで、オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間30分かけて温度100℃まで昇温させた。昇温後、この温度100℃で60分間保持した。その後、撹拌速度を450rpmに下げ、7時間かけて温度105℃まで昇温させた(改質工程)。尚、温度100℃に到達してから60分経過時に第2モノマー(スチレン系モノマー)としてのスチレン200gを5時間かけてオートクレーブ内に添加した。
次いで、温度125℃まで2時間かけて昇温させ、そのまま温度125℃で4時間保持した。その後、温度30℃まで約6時間かけて冷却した。
冷却後、内容物を取り出し、硝酸を添加して樹脂粒子の表面に付着したピロリン酸マグネシウムを溶解させた。その後、遠心分離機で脱水・洗浄し、気流乾燥装置で表面に付着した水分を除去し、複合樹脂粒子を得た。得られた複合樹脂粒子の中心部断面の透過型電子顕微鏡写真を図7に示す。図中、黒色の着色部分がエチレン系樹脂であり、白色部分がスチレン系樹脂である。
次に、上記のようにして得られた複合樹脂粒子を用いて、嵩密度42g/Lの複合樹脂発泡粒子を作製した。具体的には、上記複合樹脂粒子500gを分散媒体である水3.5リットルと共に攪拌機を備えた5Lの耐圧容器内に仕込み、更に分散媒体中に、分散剤としてのカオリン5g、及び界面活性剤としてのアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5gを添加した。次いで、300rpmで攪拌しながら発泡温度である150℃まで昇温した後に耐圧容器内に無機系物理発泡剤としての二酸化炭素を4.0MPa(G)圧入し攪拌下で15分間保持した。その後、150℃において二酸化炭素の背圧で耐圧容器内の圧力を4.0MPa(G)に保ちながらバルブを開放して嵩密度42g/Lの複合樹脂発泡粒子を得た。得られた複合樹脂発泡粒子の中心部断面における樹脂溜り部の透過型電子顕微鏡写真を図8Aに、複合樹脂発泡粒子の中心部断面における気泡膜部の透過型電子顕微鏡写真を図8Bに示す。図中、黒色の着色部分がエチレン系樹脂であり、白色部分がスチレン系樹脂である。
得られた複合樹脂発泡粒子を使用し、加熱スチーム圧を0.11MPa(G)とした以外は、実施例1と同様にして複合樹脂発泡粒子成形体を作製した。
核粒子の作製時のオレフィン系樹脂として、酢酸ビニル成分含量が15質量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー株式会社製、「ウルトラセン626」)を使用した以外は実施例1と同様にして、核粒子を作製した。また、実施例1と同様にして、撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブにおいて、懸濁剤としてのピロリン酸マグネシウムスラリーを作製した。
次に、この懸濁剤に界面活性剤としてのラウリルスルホン酸ナトリウム(10質量%水溶液)1.5g、水溶性重合禁止剤としての亜硝酸ナトリウム0.5g、及び核粒子175gを投入した。
次いで、重合開始剤としての過酸化ベンゾイル1.29g(日油株式会社製「ナイパーBW」、水希釈粉体品)とt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート2.58g(日油株式会社製「パーブチルE」)、及び架橋剤としてのジクミルパーオキサイド(日本油脂社製「パークミルD」)0.86gを、モノマーとしてのスチレン310g及びアクリル酸ブチル15gに溶解させ、溶解物を撹拌速度500rpmで撹拌しながらオートクレーブ内の懸濁剤中に投入した)。
次いで、オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間30分かけて温度88℃まで昇温させた。昇温後、この温度88℃で30分間保持した後、撹拌速度を450rpmに下げた。30分かけて88℃から80℃まで冷却し、この重合温度80℃で8時間保持した。
次いで、温度125℃まで4時間かけて昇温させ、そのまま温度125℃で2時間30分保持した。
その後、温度90℃まで1時間かけて冷却し、撹拌速度を400rpmに下げ、そのまま温度90℃で3時間保持した。そして、温度90℃到達時に、発泡剤としてシクロヘキサン20gとブタン(ノルマルブタン約20体積%、イソブタン約80体積%の混合物)65gを約1時間かけオートクレーブ内に添加した(含浸工程)。さらに、温度105℃まで2時間かけて昇温し、そのまま温度105℃で5時間保持した後、温度30℃まで約6時間かけて冷却した。
冷却後、内容物を取り出し、硝酸を添加し樹脂粒子の表面に付着したピロリン酸マグネシウムを溶解させた。その後、遠心分離機で脱水・洗浄し、気流乾燥装置で表面に付着した水分を除去し、平均粒径(d63)が約1.6mmの発泡性複合樹脂粒子を得た。
得られた発泡性複合樹脂粒子を、実施例1と同様に篩いにかけて直径が0.7〜2.0mmの粒子を取り出し、発泡性複合樹脂粒子100質量部に対して、帯電防止剤であるN,N―ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.008質量部を添加し、さらにステアリン酸亜鉛0.12質量部、グリセリンモノステアレート0.04質量部、グリセリンジステアレート0.04質量部の混合物で被覆した以外は、実施例1と同様にして複合樹脂発泡粒子を得、同様にして複合樹脂発泡粒子成形体を作製した。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水760g、懸濁剤として、第三リン酸カルシウム(太平化学産業株式会社製)0.6g、界面活性剤としてテトラデセンスルホン酸ナトリウム(ライオン株式会社製 リポランLB440)の1%水溶液2.7gとドデシルジフェニルエーテルスルホン酸二ナトリウム(花王株式会社製 ペレックスSSH)の1%水溶液 0.9g、懸濁助剤として過硫酸カリウムの0.01%水溶液を3.8g、電解質として酢酸ナトリウム1.2gを投入した。
次いで、重合開始剤として過酸化ベンゾイル2.4g(日本油脂株式会社製 ナイパーBW、水希釈粉体品)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート0.8g(日本油脂社製 パーブチルE)、及びジクミルパーオキサイド(日本油脂株式会社製 パークミルD)0.8g、連鎖移動剤としてアルファ-メチルスチレンダイマー0.12g、可塑剤として流動パラフィン6gを、モノマーとしてスチレン760gに溶解させ、400rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。
90℃到達後、100℃まで5時間かけて昇温し、さらに112℃まで1時間30分かけて昇温し、そのまま112℃で3時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。90℃到達4時間目に発泡剤としてペンタン25g、ブタン(ノルマルブタン約20体積%、イソブタン約80体積%の混合物)45gを約30分かけオートクレーブ内に添加した。冷却後、内容物を取り出し、硝酸を添加し発泡性スチレン系樹脂粒子の表面に付着した第3リン酸カルシウムを溶解させた後、遠心分離機で脱水・洗浄し、気流乾燥装置で表面に付着した水分を除去し、発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を篩いにかけて直径が0.8〜1.6mmの粒子を取り出し、発泡性複合樹脂粒子100質量部に対して、帯電防止剤であるN,N―ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.008質量部を添加し、さらにステアリン酸亜鉛0.12質量部、グリセリンモノステアレート0.04質量部、グリセリンジステアレート0.04質量部の混合物で被覆した。前記事項以外は、実施例1と同様にしてスチレン樹脂発泡粒子成形体を作製した。
50mmφ単軸押出機を用いて、融点が142℃のプロピレン−エチレン共重合体とホウ酸亜鉛1000ppmを温度230〜250℃で溶融混練し、ストランドカット方式により1.0mg/個に切断することにより、プロピレン系樹脂粒子を得た。
該樹脂粒子1000gと分散媒の水3Lを、容量5Lの密閉容器内に仕込んだ。さらに樹脂粒子100重量部に対する配合比で、分散剤としてカオリンを0.3重量部、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)を有効成分として0.4重量部、及び硫酸アルミニウムを0.01重量部が、それぞれ添加された。次いで、密閉容器内に発泡剤として二酸化炭素を圧入し、密閉容器内の内容物を撹拌しながら142℃まで加熱昇温して、その温度を15分間保持して高温ピーク熱量を調整した。その後、発泡温度となる147℃まで加熱昇温して再度15分間保持した。その時の容器内圧力は3.2MPa(G)であった。次いで、密閉容器内の内容物を大気圧下に水と共に放出した。これにより、嵩密度40g/Lのプロピレン系樹脂発泡粒子を得た。
上記のようにして得られた発泡粒子を室温で1日間熟成させた。次いで、プロピレン系樹脂発泡粒子用成形機(DAISEN株式会社製30SF)を用いて、発泡粒子を縦300mm、横250mm、厚さ80mmの直方体形状の成形部を有する成形用金型に充填し、加熱スチーム圧0.32MPa(G)で成形し、発泡粒子成形体を得た。得られた成形体を温度60℃で1日間乾燥させた後、さらに室温で1日間以上養生させた。このようにして、密度45g/Lのプロピレン系樹脂発泡樹脂成形体を得た。
Claims (8)
- オレフィン系樹脂とスチレン系樹脂との複合樹脂発泡粒子の型内成形体からなり、密度20〜80g/L、エネルギ吸収効率70%以上、23℃における50%歪時圧縮応力0.1〜0.8MPa、−30℃における50%歪時圧縮応力と23℃における50%歪時圧縮応力の比が1.0〜1.4であり、65℃における50%歪時圧縮応力と23℃における50%歪時圧縮応力の比が0.6〜1.0であり、
オレフィン系樹脂が、密度880〜930kg/m 3 のエチレン系樹脂であり、
複合樹脂発泡粒子の型内成形体の膨潤度が、1.25以上であることを特徴とする衝撃吸収材。 - 複合樹脂が、オレフィン系樹脂3〜30重量%と、スチレン系樹脂97〜70重量%とから構成され、該オレフィン系樹脂の重量%と該スチレン系樹脂の重量%との合計は100重量%である請求項1記載の衝撃吸収材。
- 複合樹脂発泡粒子の型内成形体の圧縮永久歪率が15%以下であり、かつ曲げたわみ量が10mm以上である請求項1に記載の衝撃吸収材。
- オレフィン系樹脂が、直鎖状低密度ポリエチレン及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1記載の衝撃吸収材。
- オレフィン系樹脂が、密度890〜930kg/m3、190℃、2.16kgfにおけるメルトマスフローレイトが0.5〜4.0g/10分の直鎖状低密度ポリエチレンである請求項1又は2記載の衝撃吸収材。
- オレフィン系樹脂とスチレン系樹脂の複合樹脂発泡粒子が、オレフィン系樹脂の核粒子を水性溶媒中に懸濁させた懸濁液中にスチレンモノマーを添加し、核粒子中にスチレン系モノマーを含浸重合させてなる複合樹脂粒子を発泡させたものである請求項1記載の衝撃吸収材。
- 核粒子として用いるオレフィン系樹脂の融点が、95〜115℃である請求項6記載の衝撃吸収材。
- 車両バンパ内に車幅方向に延在して、車両バンパ内に取付けられた衝撃を検知するセンサと連動するように配置される請求項1記載の衝撃吸収材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014265277A JP6399702B2 (ja) | 2014-03-26 | 2014-12-26 | 衝撃吸収材 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014064697 | 2014-03-26 | ||
JP2014064697 | 2014-03-26 | ||
JP2014265277A JP6399702B2 (ja) | 2014-03-26 | 2014-12-26 | 衝撃吸収材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015193789A JP2015193789A (ja) | 2015-11-05 |
JP6399702B2 true JP6399702B2 (ja) | 2018-10-03 |
Family
ID=54160863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014265277A Active JP6399702B2 (ja) | 2014-03-26 | 2014-12-26 | 衝撃吸収材 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6399702B2 (ja) |
CN (1) | CN104945762B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6759895B2 (ja) * | 2016-09-08 | 2020-09-23 | 株式会社ジェイエスピー | 複合樹脂粒子、複合樹脂発泡粒子、複合樹脂発泡粒子成形体 |
JP7148790B2 (ja) * | 2018-08-29 | 2022-10-06 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡性複合樹脂粒子 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5740136A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-05 | Mitsuboshi Belting Ltd | Shock energy absorbing bumper for vehicle |
US7300960B2 (en) * | 2002-05-13 | 2007-11-27 | Jsp Corporation | Expandable polypropylene resin particle and molded object obtained therefrom by in-mold molding |
JP2007237767A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | 車体用バンパ芯材及びこれを用いた車体用バンパ |
WO2007138916A1 (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Jsp Corporation | 発泡性ポリエチレン系樹脂粒子及びその製造方法 |
JP5013529B2 (ja) * | 2007-11-13 | 2012-08-29 | 株式会社ジェイエスピー | 遅燃性発泡性ポリエチレン系樹脂粒子、その製造方法、及びそれらを用いたポリエチレン系発泡ビーズ、樹脂成形品 |
JP2010215805A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Nitto Denko Corp | 衝撃吸収材 |
JP5532742B2 (ja) * | 2009-08-20 | 2014-06-25 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡性改質樹脂粒子、改質樹脂発泡粒子、及び改質樹脂発泡粒子成形体 |
JP5722564B2 (ja) * | 2010-07-27 | 2015-05-20 | 積水化成品工業株式会社 | 自動車用外装材 |
JP5831175B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2015-12-09 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡性複合樹脂粒子及び複合樹脂発泡粒子成形体 |
WO2013147040A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | 積水化成品工業株式会社 | 複合樹脂粒子、発泡性複合樹脂粒子、予備発泡粒子、発泡成形体及びバンパー用芯材 |
JP6298326B2 (ja) * | 2014-03-12 | 2018-03-20 | 積水化成品工業株式会社 | 複合樹脂粒子、発泡性粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体 |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014265277A patent/JP6399702B2/ja active Active
-
2015
- 2015-02-13 CN CN201510080180.3A patent/CN104945762B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104945762B (zh) | 2018-09-25 |
CN104945762A (zh) | 2015-09-30 |
JP2015193789A (ja) | 2015-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6281232B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
JP6156060B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子の製造方法 | |
JP5532742B2 (ja) | 発泡性改質樹脂粒子、改質樹脂発泡粒子、及び改質樹脂発泡粒子成形体 | |
JP5565118B2 (ja) | 発泡性改質樹脂粒子および改質樹脂発泡粒子 | |
JP5831175B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子及び複合樹脂発泡粒子成形体 | |
JP5831548B2 (ja) | 複合樹脂発泡粒子及びその成形体 | |
JP6323251B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
JP6399702B2 (ja) | 衝撃吸収材 | |
JP6409642B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
JP6323242B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子の製造方法 | |
JP6500619B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
JP5895786B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子及び複合樹脂発泡粒子成形体 | |
CN107805352B (zh) | 复合树脂颗粒及其应用 | |
JP6136601B2 (ja) | 複合樹脂発泡粒子 | |
JP6816656B2 (ja) | 複合樹脂粒子、複合樹脂発泡粒子、複合樹脂発泡粒子成形体 | |
JP6855236B2 (ja) | 複合樹脂発泡性粒子及びその製法、複合樹脂発泡粒子及びその製法、並びに、複合樹脂発泡成形体及びその製法 | |
JP7148790B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
JP5739057B2 (ja) | 自動車部材 | |
JP5883703B2 (ja) | 緩衝材 | |
JP6964962B2 (ja) | 複合樹脂粒子 | |
JP6389659B2 (ja) | 圧縮複合樹脂発泡成形体 | |
JP7078849B2 (ja) | 発泡性複合樹脂粒子 | |
WO2014157188A1 (ja) | 改質ポリスチレン系架橋樹脂粒子とその製造方法、発泡性粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 | |
CN112823186A (zh) | 具有改善的机械和绝缘性能的可膨胀乙烯基芳族聚合物组合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180620 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180829 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180903 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6399702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |