JP6398143B2 - リードフレーム及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リードフレーム及びその製造方法に関し、特に、半導体素子搭載用又は光半導体素子搭載用のリードフレーム及びその製造方法に関する。
近年、半導体装置の基材となるリードフレームへの要求として、半導体装置の小型高密度および集積化による高精細化、多列化および大判化は当然のことながら、多様な用途に合わせ、ダイパッドやリードその他のパーツの形状の多種多様化が挙げられる。更に、必要な期間に必要量だけを生産するために、少量多品種及び短納期も要求される。これらを満足するために、フォトエッチングで製造されるリードフレームへの需要が大幅に増加してきた。
そのような状況下で、半導体装置は、電子機器の短小軽薄化に伴い、小型化薄型化が求められている。その要求に応える一つの形態として、表面実装型のQFN(Quad Flat Non-leaded Package)が用いられている。QFNは、小型化を目的に、外部電極と内部電極を、一つのリードの上端と下端で対応するタイプである。
この半導体装置は、中央部に配置された半導体素子を搭載するダイパッド部と、ダイパッド部を取り巻くように配置されたリード部とを備えている。ダイパッド部には半導体素子が搭載され、半導体素子の電極部は、ワイヤーボンディング等でリード部と電気的に接続される。リード部には、上面にある、ダイパッド部に近い一端にワイヤーボンディングされる内部電極部と、下面が外部機器とはんだ合金等で接続される外部電極部とがある。更に、リード部の下面及びダイパッド部の下面を除き、半導体素子を搭載したダイパッド部、ワイヤーボンディングされたリード部の接続部を含んでモールド樹脂で封止したモールド樹脂部を有し、半導体装置はこれらで構成されている。
特許文献1の図10に記載されているように、集積回路の多機能化・高集積化により半導体装置の外部電極の多ピン化が進み、外部電極の複数列化が進んでいる。このような場合、ワイヤーボンディングされる内部電極部はダイパッド部に近い位置に配置し、外部電極は、パッケージ外形付近に複数列に配置するので、リードの形状は、外部電極部から内部電極部まで引き回した形状となる。外部機器と接続する外部電極部を除き、リードの引き回し部は外部電極部の厚さより薄い薄肉部となっており、外部電極部以外はモールド樹脂に覆われる。これは、リードの引き回し部を露出させず、外部機器を外部電極部に接合する際、半導体装置への余分な半田の付着を防止するためである。
このように、外部電極部と内部電極部が離れている場合は、細長いリード形状を有することになり、リードの下面側のみエッチング加工する構成となる。
半導体装置だけでなく、光半導体装置についても、この細長い形状が採用されるようになってきた。例えば、特許文献2の図1や図2に示されるように、ダイパッド部から延びる延伸部を設け、その先端部に保護素子を設けるタイプのものである。発光素子と保護素子との間隔を大きくすることができ、保護素子による光の吸収を軽減し、光の取り出し効率を高めることができる。保護素子は、静電気や高電圧サージから発光素子を保護するための素子である。具体的には、保護素子の一例としては、ツェナーダイオードが挙げられる。
このような保護素子を設けるタイプにおいては、特許文献2では一部が薄肉部になっているが、外部機器との接続の関係より、延伸部全体を薄肉部にするタイプも増えている。
また、特許文献2に記載されているように、ダイパッド部やリード部については、モールド樹脂との密着性を強化するために、素子搭載面と反対側の面よりダイパッド部やリード部の周縁の全周又は一部に薄肉部を形成している。
ダイパッド部やリード部の形状が矩形等単純形状の場合、モールド樹脂との密着性が低くなり、ダイパッド部やリード部が脱落しやすい。このため、形状を複雑化してモールド樹脂との密着性を強化することがある。この場合、ダイパッド部やリード部の一部に延伸部を設定し、かつ薄肉部に設定する手法が用いられることもある。
このように、半導体装置や光半導体装置では、ダイパッド部やリード部において、これらの一部が延伸した細長い延伸部において薄肉部を有するタイプのものが増加している。
特開2014−22399号公報 特開2014−130973号公報
ところで、この薄肉部は一般的にエッチング加工にて製作されているが、細長い延伸部においてエッチング加工を行う場合、形状や薄肉部の設定にもよるが、強度が不足し、延伸部の重みで薄肉部が変形する不具合が発生する場合がある。特に、特許文献1に記載されているように、細長い形状の先端にバスバーと呼ばれる共通リードを設ける場合があり、この場合、バスバーの重みで変形が一層多発する。
また、同時に近年の半導体装置や光半導体装置では、薄型化、小型化が進み、当然ダイパッド部やリード部の形状も小さくなってきており、モールド樹脂との密着性がより強く要求されてきている。そこで、上述の特許文献2に記載されているように、ダイパッド部やリード部については、モールド樹脂との密着性を強化するため、素子搭載面と反対側の面において、ダイパッド部やリード部の周縁部の全周又は一部に薄肉部を設けることが多くなってきている。モールド樹脂との密着性を強化するためには、かかる薄肉部の厚さをある程度深くする必要がある。
特に、光半導体装置に関しては、パッケージ自体が小さく、ダイパッド部やリード部の周縁部の全周又は一部に薄肉部を設けることは必須となっている。
そこで、本発明は、ダイパッド部やリード部の周縁部の全周又は一部に薄肉部を設け、かつダイパッド部やリード部の一部より延伸した細長い延伸部において薄肉部を持つリードフレームにおいて、薄肉部によるモールド樹脂との密着性を維持しつつ、延伸部は延伸部自体の強度不足による加工中あるいは搬送中に延伸部が変形する不具合を防止するリードフレームを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るリードフレームは、半導体素子搭載用又は光半導体素子搭載用のリードフレームであって、
表面側に素子を搭載するためのダイパッド部と、
該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部と、を有し、
前記ダイパッド部及び前記リード部の少なくとも1つは、裏面側で外部機器と接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有し、
前記本体部は、前記裏面側からエッチングされた第1の薄肉部を、前記所定箇所以外の周縁部の少なくとも一部に有し、
前記延伸部は、前記裏面側からエッチングされた第2の薄肉部を有し、該第2の薄肉部は、少なくとも前記所定箇所を含む前記本体部との連結部が、前記第1の薄肉部よりも厚い肉厚を有し、
前記第2の薄肉部は、前記連結部から先端にかけて厚さがテーパー状になる形状を有する。
本発明の他の態様に係るリードフレームの製造方法は、表面側に半導体素子又は光半導体素子を搭載するためのダイパッド部と、該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部とを有し、該ダイパッド部及び該リード部の少なくとも1つは、外部機器と裏面側で接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有するリードフレームの製造方法であって、
金属板の表面側に、前記本体部及び前記延伸部を形成する部分を覆う第1のレジスト層を形成する工程と、
前記金属板の裏面側に、前記電極部を形成する部分を第2のレジスト層で覆うとともに、前記本体部の所定箇所を含む前記延伸部を、前記第2のレジスト層にスリットパターン又はドットパターンが形成された第3のレジスト層で覆う工程と、
前記金属板を両面からエッチングし、前記表面側に前記本体部及び前記延伸部を形成するとともに、前記本体部及び前記延伸部の裏面側に、前記第2のレジスト層で覆われてエッチングされていない前記電極部と、前記第2及び第3のレジスト層のいずれにも覆われずにエッチングされ、第1の薄肉部を構成する前記電極部及び前記所定箇所以外の前記本体部と、前記第3のレジスト層で覆われて前記第1の薄肉部よりも浅くエッチングされた前記延伸部と、を形成する工程と、を有する。
本発明によれば、モールド樹脂との密着性を維持しつつ、加工中あるいは搬送中に延伸部の変形する不具合を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係るリードフレームを用いた半導体装置の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係るリードフレームの一例のリード部の構成を示した図である。図2(a)は、リード部を裏面から示した平面図である。図2(b)は、図2(a)のX−X’断面における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るリードフレームのリード部の一例を示した断面構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るリードフレームのリード部の一例を示した断面構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るリードフレームのリード部の一例を示した断面構成図である。図5(a)は、第4の実施形態に係るリードフレームのリード部の一例を示した断面構成図である。図5(b)は、第4の実施形態に係るリードフレームの変形例となるリードフレームのリード部の一例を示した断面構成図である。 本発明の実施形態に係るリードフレームの製造方法の一例の一連の工程を示した図である。図6(a)は、金属板用意工程の一例を示した図である。図6(b)は、レジスト層形成工程の一例を示した図である。図6(c)は、エッチング工程の一例を示した図である。図6(d)は、レジスト剥離工程の一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係るリードフレーム及びその製造方法は、半導体装置及び光半導体装置用の双方のリードフレームに適用可能であるが、以下、半導体装置用のリードフレームに適用する例を挙げて説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態に係るリードフレームの説明に先立ち、本発明の実施形態に係るリードフレームを用いた半導体装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るリードフレーム30を用いた半導体装置70の一例を示した図である。半導体装置70に用いられるリードフレーム30は、半導体素子40を搭載するダイパッド部10と、ダイパッド部10の周辺に空間を隔てて配置されたリード部20とを有する。ダイパッド部10の上面には半導体素子40が搭載され、半導体素子40の電極部41とリード部20とは、ボンディングワイヤー50等により電気的に接続されている。また、半導体装置70は、半導体素子40、ボンディングワイヤー50等の接続部、ダイパッド部10及びリード部20を封止したモールド樹脂部60を備える。
半導体装置用リードフレーム30は、金属板をエッチング加工し、ダイパッド部10とリード部20とを形成するが、金属板の材質としては、一般的に銅系合金が用いられる。板厚は、0.1mm〜0.3mmのものが用いられることが多い。リード部20は、ダイパッド部10に対応して一つ又は複数配置される。
図1に示されるように、ダイパッド部10は、半導体素子40が搭載される半導体素子搭載面11を表面側に有し、裏面側にはモールド樹脂60に覆われずに露出した電極部12を有する。また、裏面側には、電極部12よりも厚さが薄く、モールド樹脂60に覆われている薄肉部13を有する。
リード部20は、表面側にワイヤーボンディング面21を有し、ワイヤーボンディング面21内に本体部22を有する。また、リード部20は、本体部22から細長く延伸した延伸部24を有する。なお、本体部22は、本来的には断面図では境界を表現できないが、側面図で示した場合の仮想的な境界線を破線で表現して示している。なお、ワイヤーボンディング面21は、リードフレーム30の表面側という点で半導体素子搭載面11と同じ側の面であり、以後の説明において、単に表面側を意味して半導体素子搭載面11と表記した場合には、ワイヤーボンディング面21も含む意図である。
本体部22の中央領域の裏面側には、モールド樹脂60から露出し、外部装置と接続可能な電極部23が設けられる。本体部22の周縁部の裏面には、裏面側からエッチング加工された本体薄肉部25が形成され、延伸部24の裏面側には、本体薄肉部25よりも肉厚が厚い延伸薄肉部27が形成されている。このように、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の全周又は一部に、半導体素子搭載面11及びワイヤーボンディング面21の反対面側よりエッチング加工されて、ダイパッド部10及びリード部20の縁より内側へ向けて板厚よりも厚みの薄い薄肉部13、25、及び延伸部24の裏面側に薄肉部27が形成されている。
半導体装置70において、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の全周又は一部に薄肉部13、25を形成することにより、ダイパッド部10及びリード部20とモールド樹脂60との密着性を向上させることができる。特に、表面実装型の半導体装置70や光半導体装置については、ダイパッド部10及びリード部20の裏面がモールド樹脂60から露出しており、かつ、パッケージの小型化により、形状が小さくなるに従い、ダイパッド部10やリード部20が脱落することがある。よって、ダイパッド部10やリード部20の周縁の全周又は一部に薄肉部13、25を形成することで、モールド樹脂60からの抜け止めの効果があり、薄肉部13、25の形成は重要である。
また、ダイパッド部10の全周又は一部に薄肉部13を設けることで、ダイパッド部10の表面面積が増加することにより、半導体素子40からの熱放散性を向上させる効果もある。
なお、ダイパッド部10やリード部20を保持するため他のダイパッド部10やリード部20又はリードフレーム30の外枠との連結部がある場合、その連結部近辺の薄肉部は除外されることもある。
本発明の第1の実施形態に係るリードフレーム30においては、ダイパッド部10に薄肉部13が形成されており、リード部20に本体部薄肉部25及び延伸薄肉部27が形成されているが、ダイパッド部10の薄肉部13とリード部20の本体薄肉部25は同じ肉厚を有し、リード部20の延伸薄肉部27は、ダイパッド部10の薄肉部13とリード部20の本体薄肉部25よりも厚い肉厚を有する。これらの厚さの相違と、延伸薄肉部27の構成及び機能の詳細は後述することとし、まず、ダイパッド部10の薄肉部13とリード部20の本体薄肉部25について説明する。なお、以後、本体薄肉部25、延伸薄肉部27を、単に薄肉部25、27と表記する場合がある。
薄肉部13、25の厚さは、板厚(電極部12、23が存在する領域の厚さ)の1/4〜板厚−0.03mm程度である。薄肉部13、25の厚さが板厚の1/4以下であると、ダイパッド部10の強度が弱くなり、変形等を起こすおそれがある。また逆に、薄肉部13、25の厚さが板厚−0.03mm以上であると、薄肉部13、25の下に充填されたモールド樹脂部60の厚さが薄くなり、モールド樹脂60の強度が弱く、樹脂自体が剥離する可能性が大きくなる。よって、薄肉部13、25の厚さは、板厚の1/2〜板厚の35%の厚さが好ましい。
薄肉部13、25のダイパッド部10及びリード部20の周縁から内側への長さは、0.1mm以上必要である。0.1mm未満であるとモールド樹脂60との密着の効果が小さくなる。上限は特にないが、ダイボンディングやワイヤーボンディングに不具合が起こらず、且つ外部接続用のエリアを確保できれば自由に設定できるが、好ましくは板厚程度である。
このように、本発明の第1の実施形態に係るリードフレーム30は、裏面側に薄肉部13、25が形成されたダイパッド部10及びリード部20を有し、半導体装置70の部品として用いられる。本実施形態に係るリードフレーム30のダイパッド部10及びリード部20は、更に、本体部22と本体部22から細長く延伸した延伸部24とを備える。本実施形態に係るリードフレーム30は、ダイパッド部10及びリード部20の少なくとも1つに適用することができるが、以下、リード部20に適用した例を挙げて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るリードフレーム30の一例のリード部20の構成を示した図である。図2(a)は、リード部20を裏面から示した平面図であり、図2(b)は、図2(a)のX−X’断面における断面図である。なお、図2(b)において、本体部22を仮想的に示している。本体部22は、本来は断面図では表現できないが、側面図ではその境界を表現できる。図2(a)との関連性を示すため、図2(b)では、断面図では本来は現れない本体部22の境界線を、仮想的に破線で表現して示している。
図2(a)、(b)に示すように、リード部20は、ワイヤーボンディング面21と、本体部22と、外部電極部23と、延伸部24と、本体薄肉部25と、連結部26と、延伸薄肉部27とを有する。
上述のように、リード部20は、外部機器と接続する電極部23を含む本体部22と、本体部22より細長く延伸した延伸部24とを有する。延伸部24は、本体薄肉部25と同様、ワイヤーボンディング面21と反対面(裏面側)からエッチングされた延伸薄肉部27を有している。かつ、本体部の周縁の一部又は全周の本体薄肉部25と延伸部の延伸薄肉部27とを比較すると、少なくとも延伸部24の本体部22との連結部26の厚さが、本体薄肉部25よりも厚い構成を有する。
半導体装置70のリード部20では、外部機器と接続する電極部23を含む本体部22があり、このリード本体部22を半導体素子40と電気的に接続するために、半導体素子40と近い位置にリード部20を引き回す必要があり、本体部22の所定箇所から本体部22よりも細長い形状を有して延伸させた延伸部24がある。半導体素子40の周りに1列でリード部20の上下に内部電極部と外部電極部を配置できる場合には、リード部20の一部を延伸させる延伸部24は必要ない。一方、多ピン化等により複数列の外部電極部を配置する場合等には、内部電極部を半導体素子40の周りに配置し、外部電極部を半導体装置70の外形に近い位置に配置するため、リード部20の本体部22の一部より延伸させた延伸部24を設け、かつ、延伸部24がモールド樹脂部60より露出しないように、薄肉部27に構成している。
また、ダイパッド部10やリード部20の形状が矩形等単純形状の場合、モールド樹脂60との密着性が低いことよりダイパッド部10やリード部20が脱落し易い。このため、形状を複雑化してモールド樹脂60との密着性を強化する手法が用いられることがある。この場合、ダイパッド部10やリード部20の一部に延伸部24を設定し、かつ薄肉部27に構成する手法が使用される。特に、光半導体装置に関しては、パッケージ自体が小さいため、ダイパッド部10やリード部20にこの手法を用いることが有効である。
しかしながら、延伸部24は、細長い形状を有するため、強度が十分ではなく、自重により下方に垂れ下がるような変形を生じる場合がある。このような変形がリードフレーム30の加工中や搬送中に発生すると、加工や搬送が困難となってしまう。また、このような変形は、リードフレーム30自体を加工又は搬送する際にも生じ得るし、リードフレーム30上に半導体素子40を搭載し、ワイヤーボンディングしてから樹脂封止する後工程でも生じ得、両方の製造プロセスに悪影響を及ぼすおそれがある。
よって、このような延伸部24の垂れ下がり変形を防止すべく、本実施形態に係るリードフレーム30では、図2(b)に示すように、延伸薄肉部27により構成される延伸部24のうち、少なくとも付け根部分に当たる連結部26は本体薄肉部25よりも厚く構成している。これにより、延伸部24の強度を増加させ、延伸部24の垂れ下がり変形を防止することができる。なお、延伸薄肉部27は、少なくとも連結部26は本体薄肉部25よりも厚くする必要があるが、連結部26よりも先端寄りの部分も本体薄肉部25より厚く構成して一向に差し支えない。むしろ、延伸部24の強度を高める観点からは、延伸薄肉部27の付け根部分に当たる連結部26のみならず、真中、先端寄りの部分でも本体薄肉部25より厚く構成することが好ましく、先端を含む総ての領域で本体薄肉部25よりも厚く構成してもよい。例えば、延伸部24の延伸方向の断面形状は、図2(b)に示すように設定してもよい。
図2(b)においては、リード部20の本体部22の一部より延伸した延伸部24において、延伸部24の付け根部分の連結部26と先端部とで、本体薄肉部25よりも厚い肉厚を有するほぼ一定の延伸薄肉部27として構成されている。つまり、延伸薄肉部27の総ての領域を同じ厚さとし、本体薄肉部25よりも厚く構成した例が示されている。このように、延伸薄肉部27の下面を平坦面に構成し、総ての領域で本体薄肉部25よりも厚い肉厚を有するように構成してもよい。延伸部24自体の強度が確保でき、変形にも有効である。特に、延伸部24の先端近傍で半導体素子40とワイヤーボンディング等による接続を行う場合は、延伸部先端の強度を確保できるため、非常に有効である。
なお、本発明の第1の実施形態に係るリードフレームは、延伸部24は、延伸の幅に対し、延伸した長さが3倍以上の細長形状を有する場合に用いることが好ましい。3倍未満では、従来の薄肉部13、25と同様の厚さ設定でも、延伸部24の変形が少ないため、必ずしも本実施形態のように構成する必要が無い場合も多いからである。
また、延伸部の薄肉部27は、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の一部又は全周の薄肉部13、25に対し、0.01mm以上厚くすることが好ましい。0.01mm未満では、変形に対して効果がない。上限については、特に定めないが、延伸部がモールド樹脂部より露出しなく、かつ、延伸部の下側にモールド樹脂の厚みを確保する必要があり、延伸部の薄肉部の厚さは板厚−0.02mm、好ましくは板厚−0,03mm以内にする。
〔第2の実施形態〕
図3は、本発明の第2の実施形態に係るリードフレーム30aのリード部20aの一例を示した断面構成図である。第2の実施形態に係るリードフレーム30aのリード部20aの裏面側の平面図は、図2(a)と同様となるので、その記載を省略する。また、第2の実施形態に係るリードフレーム30aのリード部20aにおいて、第1の実施形態に係るリードフレーム30のリード部20と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図3に示すように、第2の実施形態に係るリードフレーム30aのリード部20aは、リード部20aの本体部22の一部より延伸した延伸部24aにおいて、延伸部24aの付け根の連結部26aから延伸部先端にかけて、延伸部24aの厚さが徐々に薄くなるように傾斜を付けたテーパー状の延伸薄肉部27aを有する。
延伸薄肉部27aの傾斜は、延伸部24aの連結部26aが、ダイパッド部10及びリード部20aの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25よりも0.01mm以上厚く構成されることが好ましい。また、延伸部24aの先端は、ダイパッド部10及びリード部20aの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25と同程度とすることが好ましい。この設定は、延伸部24aの付け根の連結部26aは強度を確保でき、かつ、延伸部24aの先端の延伸薄肉部27aの厚みをダイパッド部10やリード部20aの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25と同程度にすることにより、モールド樹脂60の密着性を強化することができる。特に、リード部20aの形状が単純形状で、モールド樹脂60の密着性を強めるべく延伸部20aを設けた形状には有効である。
〔第3の実施形態〕
図4は、第3の実施形態に係るリードフレーム30bのリード部20bの一例を示した断面構成図である。第3の実施形態に係るリードフレーム30bのリード部20bの裏面側の平面図は、図2(a)と同様となるので、その記載を省略する。また、第3の実施形態に係るリードフレーム30bのリード部20bにおいて、第1の実施形態に係るリードフレーム30のリード部20と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すように、リード部20bの本体部22の一部から延伸した延伸部24bにおいて、延伸部24bの付け根部分である連結部26b及び延伸部の先端部の延伸薄肉部27bの厚さより、延伸部24bの中央部の延伸薄肉部27bの厚さを薄く構成してもよい。この場合、延伸部24bの延伸薄肉部27bの連結部26bの厚さは、ダイパッド部10及びリード部20bの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25よりも0.01mm以上厚くすることが好ましい。延伸薄肉部27bの中央部の厚さは、延伸部24bの連結部26bの延伸薄肉部27bの厚さより薄く、ダイパッド部10及びリード部20bの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25と同等まで設定することができる。好ましくは、ダイパッド部10及びリード部20bの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25と同等とする。延伸部24bの先端部の延伸薄肉部27bの厚さは特に定めないが、延伸部24bの中央部の厚さより厚く、延伸部24bの連結部26bと同等までに設定するのが好ましい。
〔第4の実施形態〕
図5は、第4の実施形態に係るリードフレーム30cのリード部20cの一例を示した断面構成図である。第4の実施形態に係るリードフレーム30cのリード部20cの裏面側の平面図は、図2(a)と同様となるので、その記載を省略する。また、第4の実施形態に係るリードフレーム30cのリード部20cにおいて、第1の実施形態に係るリードフレーム30のリード部20と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図5(a)に示すように、リード部20の本体部22の連結部26cより延伸した延伸部24cで、延伸部24cの付け根の連結部26cから延伸部先端にかけて、1つ以上の他より厚みが厚い突起形状からなる突起部28を設定することもできる。この場合、延伸部24cの薄肉部27cの連結部26cの厚さは、ダイパッド部10及びリード部20cの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25よりも0.01mm以上厚くすることが好ましい。突起部28の薄肉部27cの厚さは、ダイパッド部10及びリード部20cの周縁の一部又は全周の薄肉部13、25と同等から、延伸部24cの連結部26cの薄肉部27cの厚さまでの間で設定することができる。好ましくは、突起部28の薄肉部27cの厚みは、延伸部24cの連結部26cの薄肉部と同じ設定にする。
なお、図5(a)において、突起部28の間の窪み部29は、上に凸の曲面を有し、突起部28は、波の頂上のような形状となっている。これは、突起部28及び窪み部29をエッチング加工する際、エッチングマスクの開口部の中央部の方が、開口部の端部付近よりもエッチング量が多くなる性質を利用して形成した断面形状であり、実際のエッチング加工の性質に合致し、容易に形成可能な形状となっている。
図5(b)は、第4の実施形態に係るリードフレーム30cの変形例となるリードフレーム30dのリード部20dの一例を示した断面構成図である。図5(b)に係るリードフレーム30dのリード部20dにおいては、図5(a)に係るリードフレーム30cのリード部20cと同様、延伸部24dの薄肉部27dが、連結部26dと同等の厚さを有する突起部28を有するが、突起部28の数が、図5(a)に係るリード部20cでは3個であるのに対し、4個である点で異なっている。このように、図5(a)、(b)に示すように、突起部28の数は、用途に応じて、種々設定することができる。
図4に示した第3の実施形態における延伸部24bの薄肉部27bの厚さが中央部付近を薄くする構成、及び図5に示した第4の実施形態における延伸部24c、24dの付け根の連結部26c、26dから延伸部24c、24dの先端にかけて1つ以上の他より厚みが厚い突起部28を有する構成は、延伸部24b、24c、24dの形状が細長い形状である場合に適している。中央部付近を薄くする、又は1つ以上の突起部28を設けることにより、モールド樹脂60との接触する面積を増加させ、密着性をより強化することができる。
以上、第1乃至第4の実施形態に係るリードフレーム30、30a〜30dについて、リード部20、20a〜20dの形状を例に挙げて説明したが、本発明の実施形態に係るリードフレーム30、30a〜30dは、延伸部24、24a〜24dが細長い形状で、特に、延伸の幅に対し延伸した長さが3倍以上の細長形状に対して有効である。この場合は、延伸部24、24a〜24dの連結部26、26a〜26dの薄肉部27、27a〜27dの厚みと、本体部22と連結部26、26a〜26dの境界の形状が重要となる。延伸部24、24a〜24dの付け根部分の連結部26、26a〜26dの薄肉部27、27a〜27dの厚さを出来るだけ厚く、また、本体部22と連結部26、26a〜26dの境界は段差が出来ないように、R形状やC面形状になるように構成する。延伸部の変形は、主に延伸部の付け根の連結部26より発生しており、この部分を強化することが重要となる。
なお、半導体素子搭載用のリードフレームのリード部を例に挙げて第1乃至第4の実施形態を説明したが、本発明の実施形態は、ダイパッド部にも適用可能であるし、更に、光半導体装置搭載用のリードフレームのダイパッド部及びリード部にも適用可能である。特に、光半導体装置搭載用のリードフレームにおいては、ダイパッド部から細長く延びる延伸部が形成され、延伸部の先端上に光半導体素子を保護する保護素子が搭載される場合がある。本実施形態に係るリードフレームは、このような用途にも好適に適用可能である。
また、第1乃至第4の実施形態においては、延伸部24、24a〜24dの幅方向において同じ厚さを有する例を挙げて説明したが、連結部26、26a〜26dの全領域において本体薄肉部13、25よりも厚く構成されていれば、延伸部24、24a〜24dの他の領域の延伸薄肉部27、27a〜27dは、任意の形状を有してよい。つまり、第1乃至第4の実施形態においても、中心の断面においては各図に示された形状を有しつつ、幅方向において傾斜を有して外側に行くにつれて薄くなるような形状とすることも可能である。
〔製造方法の実施形態〕
次に、図6を参照して、本発明の実施形態に係るリードフレームの製造方法について説明する。図6は、本発明の実施形態に係るリードフレームの製造方法の一例の一連の工程を示した図である。
図6のリードフレームは、図1の半導体装置70に使用するリードフレーム30とした。図1のリードフレーム30では、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の全周に半導体素子搭載面11と反対側よりエッチング加工を行って薄肉部13、25を設けている。また、リード部20は、半導体装置70の両端付近の下側に外部機器と接続するための外部電極部23が露出する本体部22と、本体部22のワイヤーボンディング面21側より、ダイパッド部11に向けて延伸部24が延びている。この延伸部24が、延伸部24の付け根にある連結部26と、延伸部24の先端部がほぼ同一の厚さを有するときの製造方法について説明する。なお、この説明は、半導体装置70のリード部20に延伸部24を設けた例についての説明であるが、リード部20だけでなく、ダイパッド部10や、光半導体装置のリード部やダイパッド部にも展開することができる。
図6(a)は、金属板用意工程の一例を示した図である。金属板用意工程においては、平板状の金属板5を用意する。金属板5の材質としては、銅又は銅合金を用いることができる。準備したこの金属板5を脱脂洗浄し、不要なごみや有機物を取り除く。
図6(b)は、レジスト層形成工程の一例を示した図である。レジスト層形成工程においては、エッチング用レジストを用いて、ダイパッド部10及びリード部20の所定のパターンが形成されるようにレジスト層80、81、82を作製する。詳しくは、金属板5の表面及び裏面に感光性レジストを塗布する。その後、所定のパターンを、フォトマスクを介して露光する。その後、現像してレジスト層80〜82を作製する。
図6(c)は、エッチング工程の一例を示した図である。エッチング工程においては、レジスト層80〜82で覆われていない開口部83、84をエッチング液でエッチングする。これにより、ダイパッド部10及びリード部20が形成される。
なお、図6(b)も参照すると、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の一部又は全周の薄肉部13、25において、表面6の半導体素子搭載面11はレジスト層80で覆われており、半導体素子搭載面11と反対側にある裏面7は、レジスト層81は開口部84となっている。そのため、半導体素子搭載面11に対向する反対側にある裏面7はエッチングされ、これにより薄肉部13、25が形成される。薄肉部13、25の厚みの調整は、エッチング時間や、上下のエッチング液の噴出圧力や、エッチン液の流速及び流量等を調整することにより行われ得る。
一方、リード部20の本体部22よりダイパッド部10側に延伸する延伸部24の薄肉部27は、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の一部又は全周の薄肉部13、25より厚くなるように設定する必要がある。このため、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の薄肉部13、25を形成する箇所の裏面7は、レジスト層81、82は開口部84となっているが、延伸部24の薄肉部27は、エッチング速度制御レジスト82を形成する。このエッチング速度制御レジスト82は、エッチング速度を制御するため、スリット状又はドット状の開口パターンを有してレジストを配置し、この配置密度を変えることにより行う。エッチング速度制御レジスト82において、スリット状又はドット状の開口の配置密度が低い場合、エッチング液が材料表面に到達する量が減少し、エッチング量が減少する。スリット状又はドット状の開口の配置密度が高い場合は、エッチング液が材料表面に到達する量が増加し、ダイパッド部10及びリード部20の周縁の薄肉部13、25の厚さに近づく。また、エッチング液の濃度、エッチング液の吹き出し方向等各種条件を考慮し、薄肉部27の厚さが適切になるように、開口の配置密度を設定する。
なお、図3に示した第2の実施形態に係るリードフレーム30aのように、延伸部24aの付け根の連結部26から延伸部24aの先端にかけて厚さが徐々に薄くなるように傾斜を付けたテーパー形状とする場合は、このエッチング速度制御用レジスト82のレジスト部分の配置密度を、延伸部24aの付け根の連結部26側で低く設定し、延伸部24aの先端部にかけて徐々に配置密度を高く設定する。
図4に示した第3の実施形態に係るリードフレーム30bのように、延伸部24bの付け根の連結部26及び延伸部24bの先端部の薄肉部27bより延伸部24bの中央部の厚みを薄く設定する場合は、このエッチング速度制御用レジスト82のレジスト部分の配置密度を、延伸部24bの付け根の連結部26及び延伸部の先端部は低く設定し、延伸部中央部付近の配置密度を高く設定する。
図5に示した第4の実施形態に係るリードフレーム30c、30dのように、延伸部24c、24dの付け根の連結部26c、26dから延伸部24c、24dの先端にかけて1つ以上の他より厚みが厚い突起部28を形成する場合は、このエッチング速度制御用レジスト82のレジスト部分の配置密度を、延伸部24c、24dの付け根の連結部26c、26d及び突起部28の頂上付近は高く設定し、その他の部分の配置密度を低く設定する。
ダイパッド部10やリード部20の形状及びダイパッド部10及びリード部20の周縁の薄肉部13、25の厚さ及び延伸部24の薄肉部27が所定の設定値になるように、エッチング速度制御用レジスト28の配置密度を調整することが重要である。
図6(d)は、レジスト剥離工程の一例を示した図である。レジスト剥離工程においては、レジスト80〜82を剥離し、リードフレーム30が完成する。
なお、本実施形態に係るリードフレームの製造方法において、必要に応じて、リードフレームのダイパッド部10やリード部20には、全面めっき又は部分めっきが施される。
全面めっきについては、以上説明したリードフレームの形状が完成した後、リードフレームにそのまま全面めっきを行う。
部分めっきについては、二つの方法がある。即ち、全面めっきと同様リードフレーム30の形状が完成した後、部分めっきが不必要な部分にめっきが付着しないようにカバーをして、必要な部分にのみめっきし、その後カバーを除去する方法と、もう一つの方法は、金属板5に先ず部分めっき用レジストを形成して、めっきし、その後めっき用レジストを剥離し、エッチング用レジストパターンを金属材料の表面上に形成し、その後エッチング処理することでエッチングパターンを形成する方法である。
この場合のエッチング用レジストパターンは、先に部分めっきした部位において30〜50μmめっきパターンよりも大きなエッチングパターンを形成するのがよい。
また、ダイパッド部10やリード部20が形成され所定のめっきが施されたリードフレーム30は、必要に応じて所定の数量毎にシート状に切断及び外部樹脂封止時の樹脂止め用の樹脂テープを半導体素子搭載面11と反対面に貼り付けてもよい。
〔実施例〕
以上説明した製造方法により、半導体装置は作製されるが、次に、本発明に係るリードフレームの製造方法の実施例を説明する。
本実施例に係るリードフレームは、半導体装置用のリードフレームのパターンにおいて、ダイパッド部及びリード部の周縁に素子搭載面と反対面からエッチング加工された縁部より0.15mmの幅で全周薄肉部を設けた。また、リード形状の一部より、延伸部があり、延伸部付け根の連結部の幅が0.15mm、延伸部の長さが0.6mm(延伸部の長さが延伸部付け根の連結部の幅の4倍)とした。また、延伸部は、素子搭載面と反対面からエッチング加工された薄肉部とした。
リードフレーム用の金属板としては、厚さ0.2mm、幅180mmの帯状の銅材(株式会社神戸製鋼所製:KLF−194)を用いた。先ず、リードフレーム用の金属板を、脱脂、洗浄した。その後、リードフレームのパターンを形成するためのレジスト層を作製した。具体的には、先ず、基材の表面に感光性レジストを厚さ0.02mm塗布した。レジストとしては、ネガ型感光性レジスト(旭化成イーマテリアルズ株式会社製)を使用した。次に、ダイパッド部1及びリード部2が所定のパターンになるようにガラスマスクを用いて、レジスト層を露光した。
ダイパッド部及びリード部の縁部周辺の薄肉部は、ダイパッド部及びリード部の縁部全周に亘って形成した。素子搭載面はレジストで覆い、反対面は開口部となるように設定した。また、エッチング速度等を考慮し、設定した形状寸法になるようにレジスト寸法を調整した。縁部周辺の薄肉部の厚さは、表1に示す値とした。
Figure 0006398143
延伸部の薄肉部は、素子搭載面はレジストで覆い、反対面はエッチング速度制御レジストを形成した。このエッチング速度制御用レジストは、エッチング速度を制御するため、スリット状にレジストを配置した。スリットの配置密度は、エッチング液の濃度、エッチング液の吹き出し方向等各種条件を考慮し、薄肉部の厚さが表1に示す値となるように、スリットの配置密度を設定した。延伸部の薄肉部の厚さ及び延伸部と平行の断面形状は、表1に示した形状とした。
なお、実施例5の湾曲は、図4の第3の実施形態で示した形状を意味し、中央部の薄肉部の厚さは0.07mmとした。
また、実施例6、7における突起は、突起形状を3個形成し、突起部の最大と最小の高さの差は0.002mmに設定した。
なお、比較例1の延伸部の薄肉部は、素子搭載面の反対面はレジストで覆わず開口部とした。
表1に示した種々のパターンを露光した後、現像した。これにより、金属板にエッチングするべき箇所には開口部を、エッチングされてはならない部位にはレジスト層を配置した。
その後、エッチング液にてエッチングを行った。エッチング液としては、塩化第二鉄溶液を使用した。なお、薄肉部や突起の高さや形状を確保するため、必要に応じて、エッチング液の吹き出し方向や、吹き付け圧力等を適宜調整した。
そして、エッチングが終了した後レジストを剥離し、ダイパッド部及びリード部を形成した。
また、延伸部の変形を確認するため、簡易試験を行った。上記実施例及び比較例で作製したリードフレームを100枚、水平な定盤上で延伸部付け根の連結部から延伸部先端の位置の高さの差を光学式焦点位置検出器で測定した。この高さの差が0.02mm以内であれば:○、0.02mmを超える場合は:×と評価した。その結果を表1に記載している。
表1に示される通り、実施例1〜7は、変形の発生がなく良好であった。一方、比較例1は、延伸部付け根の連結部から延伸部先端の位置の高さの差が0.02mm以上で、一部には0.065mmを超えるものもあり、変形が多発した。
このように、本実施例に係るリードフレームでは、延伸部の変形を防止できることが示された。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態及び実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
5 金属板
10 ダイパッド部
11 半導体素子搭載面
12、23 電極部
13、25 本体薄肉部
20 リード部
21 ワイヤーボンディング面
22 本体部
24、24a〜24d 延伸部
26、26a〜26d 連結部
27、27a〜27d 延伸薄肉部
28 突起部
29 窪み部
30、30a〜30d リードフレーム
40 半導体素子
50 ボンディングワイヤー
60 モールド樹脂
70 半導体装置

Claims (6)

  1. 半導体素子搭載用又は光半導体素子搭載用のリードフレームであって、
    表面側に素子を搭載するためのダイパッド部と、
    該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部と、を有し、
    前記ダイパッド部及び前記リード部の少なくとも1つは、裏面側で外部機器と接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有し、
    前記本体部は、前記裏面側からエッチングされた第1の薄肉部を、前記所定箇所以外の周縁部の少なくとも一部に有し、
    前記延伸部は、前記裏面側からエッチングされた第2の薄肉部を有し、該第2の薄肉部は、少なくとも前記所定箇所を含む前記本体部との連結部が、前記第1の薄肉部よりも厚い肉厚を有し、
    前記第2の薄肉部は、前記連結部から先端にかけて厚さがテーパー状になる形状を有するリードフレーム。
  2. 半導体素子搭載用又は光半導体素子搭載用のリードフレームであって、
    表面側に素子を搭載するためのダイパッド部と、
    該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部と、を有し、
    前記ダイパッド部及び前記リード部の少なくとも1つは、裏面側で外部機器と接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有し、
    前記本体部は、前記裏面側からエッチングされた第1の薄肉部を、前記所定箇所以外の周縁部の少なくとも一部に有し、
    前記延伸部は、前記裏面側からエッチングされた第2の薄肉部を有し、該第2の薄肉部は、少なくとも前記所定箇所を含む前記本体部との連結部が、前記第1の薄肉部よりも厚い肉厚を有し、
    前記第2の薄肉部は、延伸方向における中央部が、前記連結部よりも薄い肉厚を有するリードフレーム。
  3. 半導体素子搭載用又は光半導体素子搭載用のリードフレームであって、
    表面側に素子を搭載するためのダイパッド部と、
    該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部と、を有し、
    前記ダイパッド部及び前記リード部の少なくとも1つは、裏面側で外部機器と接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有し、
    前記本体部は、前記裏面側からエッチングされた第1の薄肉部を、前記所定箇所以外の周縁部の少なくとも一部に有し、
    前記延伸部は、前記裏面側からエッチングされた第2の薄肉部を有し、該第2の薄肉部は、少なくとも前記所定箇所を含む前記本体部との連結部が、前記第1の薄肉部よりも厚い肉厚を有し、
    前記第2の薄肉部は、前記連結部から先端にかけて、他の箇所よりも肉厚が厚い突起部を2つ以上有するリードフレーム。
  4. 前記第1の薄肉部は、前記所定箇所以外の周縁部の全ての領域に形成された請求項1乃至のいずれか一項に記載のリードフレーム。
  5. 前記素子は、光半導体素子である請求項1乃至のいずれか一項に記載のリードフレーム。
  6. 表面側に半導体素子又は光半導体素子を搭載するためのダイパッド部と、該ダイパッド部の周辺に配置されたリード部とを有し、該ダイパッド部及び該リード部の少なくとも1つは、外部機器と裏面側で接続可能な電極部を含む本体部と、該本体部の所定箇所から該本体部よりも細長い形状を有して延伸した延伸部とを有するリードフレームの製造方法であって、
    金属板の表面側に、前記本体部及び前記延伸部を形成する部分を覆う第1のレジスト層を形成する工程と、
    前記金属板の裏面側に、前記電極部を形成する部分を第2のレジスト層で覆うとともに、前記本体部の所定箇所を含む前記延伸部を、前記第2のレジスト層にスリットパターン又はドットパターンが形成された第3のレジスト層で覆う工程と、
    前記金属板を両面からエッチングし、前記表面側に前記本体部及び前記延伸部を形成するとともに、前記本体部及び前記延伸部の裏面側に、前記第2のレジスト層で覆われてエッチングされていない前記電極部と、前記第2及び第3のレジスト層のいずれにも覆われずにエッチングされ、第1の薄肉部を構成する前記電極部及び前記所定箇所以外の前記本体部と、前記第3のレジスト層で覆われて前記第1の薄肉部よりも浅くエッチングされた前記延伸部と、を形成する工程と、を有するリードフレームの製造方法。
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