JP6390705B2 - 積層型電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層時に内部電極の有効面積を広くすることができるとともに、セラミック積層体に生じる段差を抑制することが可能な積層型電子部品の製造方法に関する。
近年、電子機器の高機能化、小型化、薄膜化等の要求に伴い、セラミック積層体の厚みを均一にすることが困難になってきている。例えば複数枚のセラミックグリーンシートを積層する場合、コンデンサ、抵抗、インダクタ、バリスタ、フィルタ等を構成する導体膜、抵抗体膜等が形成されている位置によって、積層時の厚みが大きく異なり、セラミック積層体に生じる段差が大きくなる原因となる。
そこで、例えば特許文献1には、電極印刷部の間にセラミックペーストのような絶縁ペーストをスクリーン印刷により充填する積層型セラミック電子部品の製造方法が開示されている。特許文献1では、絶縁ペーストを電極印刷部の間に充填することでセラミックグリーンシートに凹凸が生じるのを抑制し、複数のセラミックグリーンシートを積層した場合であっても段差を生じにくくしている。
特開2004−096010号公報
しかし、電子部品が小型化することにより、隣接する電極間の幅はどんどん狭くなり、細い線幅の絶縁ペーストを電極間に充填することが困難になってきている。したがって、特許文献1に開示されている製造方法では、細い線幅の絶縁ペーストを電極印刷部の間に充填することができずに、結果として段差が生じるのを抑制することが困難になるという問題点があった。図7は、従来の積層型電子部品の製造方法の問題点を説明するための積層時の模式断面図である。
図7に示すように、グリーンシート100には、所定の間隔で電極110が印刷されている。電極110と電極110との間には、絶縁ペーストとしてセラミックペースト120が充填されている。しかし、電極110と電極110との間の距離が狭いことから、セラミックペースト120が電極110の上部にも付着し、オーバーラップした状態となっている。
この状態で、複数のグリーンシート100が積層されているため、セラミックペースト120がオーバーラップしている部分では厚みが大きくなり、他の部分よりも突出して段差となりやすい。したがって、段差が生じることを抑制することは実際には困難であるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、隣接する内部電極の間の距離が狭い場合であっても、オーバーラップを抑えながら絶縁部を形成することができ、積層時に段差が生じることを抑制することが可能な積層型電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートの内部電極が形成された領域以外の領域に絶縁部を有する積層型電子部品の製造方法であって、隣接する前記内部電極の間の領域に、前記内部電極の一部と重なるように、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給することにより複数の絶縁膜を形成し、前記複数の絶縁膜が形成された前記セラミックグリーンシートを積層してプレスすることにより前記複数の絶縁膜を流動させ、前記内部電極が形成された領域以外の領域に、前記複数の絶縁膜が一体となった絶縁部を形成することを特徴とする。
上記構成では、隣接する内部電極の間の領域に、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給する。これにより、隣接する内部電極の間の領域に、絶縁膜が流動して変形することが可能な隙間を確保することができるので、セラミックグリーンシートの積層・プレス工程において、隙間が埋まるように絶縁膜を変形させて充填することが可能となる。また、内部電極の一部と重なる部分の絶縁膜は、隣接する内部電極の間の隙間へ向かって流動するので、流動後に形成される絶縁部が内部電極に対してオーバーラップすることを抑制できる。したがって、セラミックグリーンシートを積層した場合であっても段差が生じることを抑制することができ、電子部品をより薄膜化することが可能となる。
さらに、内部電極の一部と重なるように内部電極を跨いで絶縁ペーストを供給するので、内部電極以外の領域パターンに厳密に合わせた高精度なパターンを必要としない。また、印刷するドットを重ね合わせるのではなく、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給するので、ドットを微細化したり、ドットの形成位置を高精度化したりする必要がない。これにより、設備の低コスト化を図ることができるとともに、印刷時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートの内部電極が形成された領域以外の領域に絶縁部を有する積層型電子部品の製造方法であって、隣接する前記内部電極の間の領域に、前記内部電極の一部と重なるように、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給することにより複数の絶縁膜を形成し、前記複数の絶縁膜が形成された前記セラミックグリーンシートを積層してプレスすることにより前記複数の絶縁膜を流動させ、前記内部電極が形成された領域以外の領域に、前記複数の絶縁膜が一体となった絶縁部を形成し、プレス後の前記絶縁部は、前記内部電極の高さ以下となるように形成されることを特徴とする。
上記構成では、隣接する内部電極の間の領域に、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給する。これにより、隣接する内部電極の間の領域に、絶縁膜が流動して変形することが可能な隙間を確保することができるので、セラミックグリーンシートの積層・プレス工程において、隙間が埋まるように絶縁膜を変形させて充填することが可能となる。また、内部電極の一部と重なる部分の絶縁膜は、隣接する内部電極の間の隙間へ向かって流動するので、流動後に形成される絶縁部が内部電極に対してオーバーラップすることを抑制できる。したがって、セラミックグリーンシートを積層した場合であっても段差が生じることを抑制することができ、電子部品をより薄膜化することが可能となる。
また、本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、前記絶縁膜は、前記内部電極の高さよりも高くなるように形成され、プレス後の前記絶縁部は前記内部電極の高さ以下となるように形成されることが好ましい。
上記構成では、絶縁膜が内部電極の高さよりも高くなるように形成されるので、隣接する内部電極の間の領域に絶縁部を確実に形成することができる。また、絶縁膜が内部電極の高さよりも高くなるように形成されるので、プレス時に、内部電極よりも絶縁膜に対して優先的に圧力をかけることができる。これにより、絶縁膜の流動が促され、絶縁膜が隣接する内部電極の間の隙間へ誘導されやすくなる。したがって、隣接する内部電極の間の領域に絶縁部を確実に形成することができる。
また、本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、前記セラミックグリーンシートを平面視した場合、少なくとも一の前記セラミックグリーンシートの前記絶縁膜は、他の前記セラミックグリーンシートの前記絶縁膜に対してずれた位置に形成されることが好ましい。
上記構成では、少なくとも一のセラミックグリーンシートの絶縁膜は、他のセラミックグリーンシートの絶縁膜に対してずれた位置に形成されるので、セラミック積層体に生じる段差の蓄積の影響を抑制することができる。また、段差の蓄積を起因とするプレス時のセラミックグリーンシートの位置ずれを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、前記絶縁ペーストをインクジェット方式により供給することが好ましい。
上記構成では、絶縁ペーストをインクジェット方式により供給するので、積層する各層ごとに印刷形状を容易に変更することができる。したがって、絶縁ペーストの供給位置を工夫することにより、セラミック積層体に生じる段差の影響を抑制することができる。
上記構成によれば、隣接する内部電極の間の領域に、絶縁膜が流動して変形することが可能な隙間を確保することができるので、セラミックグリーンシートの積層・プレス工程において、隙間が埋まるように絶縁膜を変形させて充填することが可能となる。また、内部電極の一部と重なる部分の絶縁膜は、隣接する内部電極の間の隙間へ向かって流動するので、流動後に形成される絶縁部が内部電極に対してオーバーラップすることを抑制できる。したがって、セラミックグリーンシートを積層した場合であっても段差が生じることを抑制することができ、電子部品をより薄膜化することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法に用いる印刷装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシートに絶縁ペーストを供給して乾燥させることで絶縁膜を形成した直後の状態を示す三面図である。 本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシートに形成した絶縁膜を流動させている途中の状態を示す二面図である。 本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシートに絶縁部が形成された状態を示す二面図である。 本発明の実施の形態2に係る積層型電子部品の製造方法における、絶縁膜が同じ位置に形成された複数のセラミックグリーンシートを積層した状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る積層型電子部品の製造方法における、絶縁膜が異なる位置に形成された複数のセラミックグリーンシートを積層した状態を示す模式図である。 従来の積層型電子部品の製造方法の問題点を説明するための積層時の模式断面図である。
以下、図面を参照ながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法に用いる印刷装置の構成を示す模式図である。図1の例では、印刷方法としてインクジェット方式を採用し、ワークの隣接する内部電極15の間の領域Nに絶縁ペースト16を供給している。
図1に示すように、印刷装置1は、被印刷物であるワーク11を搭載することが可能なステージ12を備えている。ステージ12は、左右方向(X軸方向)及び前後方向(Y軸方向)に移動することが可能な機構を有しており、ワーク11の上部に備えているインクの液滴13を滴下するヘッド14との位置関係を変動させることができる。したがって、ステージ12に搭載されたワーク11の所望の位置にインクの液滴13を滴下することができる。
もちろん、ステージ12が移動することに限定されるものではなく、ヘッド14のみがX軸方向及びY軸方向に移動可能であっても良く、ヘッド14及びステージ12の両方が移動可能であっても良く、ヘッド14とステージ12との相対的位置を変動することができさえすれば良い。
被印刷物であるワーク11は、ステージ12に搭載できれば良く、例えば長尺のシート状であっても良い。また、ロール(図示せず)にワーク11を巻き付け、ロールの回転によりワーク11をステージ12へ送り込み、搭載する方式であっても良い。また、ステージ12自体がロール状であり、ワーク11を巻き付けた状態で印刷する方式であっても良い。
ワーク11は、本実施の形態では、矩形状の複数の内部電極15が配列状に形成されたセラミックグリーンシートである(以下、セラミックグリーンシート11)。セラミックグリーンシート11は、樹脂フィルムにセラミックペーストを塗布し、乾燥させたセラミックグリーンシートである。
なお、セラミックグリーンシート11への内部電極15の形成方法は、インクジェット方式の他、スクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、真空成膜エッチング等であっても良い。この場合に、オフセット転写技術を併用しても良い。内部電極15の材料としては、ニッケル、銀、銅等の金属粒子を溶剤に分散したものを適用することができる。
本実施の形態1では、隣接する内部電極15の間の領域Nに、内部電極15の一部と重なるように所定の間隔を空けながら絶縁ペースト16を供給する。図2は、本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシート11に絶縁ペースト16を供給して乾燥させることで絶縁膜を形成した直後の状態を示す三面図である。図2(a)は、セラミックグリーンシート11に絶縁ペースト16を供給して乾燥させることにより絶縁膜を形成した状態を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B断面図であり、図2(c)は、図2(a)のA−A断面図である。
図2に示すように、隣接する内部電極15の間の領域Nを跨いで、両端が内部電極15の一部と重なるように絶縁ペースト16を滴下する。絶縁ペースト16は所定の間隔を空けながら複数滴下される。なお、絶縁ペースト16は、セラミック粒子、樹脂材料、溶媒等を含む材料である。
次に、絶縁ペースト16を自然乾燥又は強制乾燥させる。乾燥させることにより、絶縁ペースト16の溶媒が蒸発し、複数の絶縁膜16aが形成される。複数の絶縁膜16aも、隣接する内部電極15の間に、内部電極15の一部と重なるように、所定の間隔で並んでいる。絶縁膜16aの高さは、内部電極15の高さよりも高くなるように形成されている。絶縁膜16aは、セラミック粒子が樹脂材料で結合された状態にあり、ある程度の定形性がある。
実施の形態1において、内部電極15の高さは、例えば1μm〜3μmである。仮に、内部電極15の高さを1.5μmとした場合、絶縁膜16aの高さは1.5〜2μmである。また、隣接する内部電極15の間の距離は、例えば40μm〜100μmである。仮に、隣接する内部電極15の間の距離を40μmとした場合、絶縁膜16aの直径は50〜55μmである。この場合の絶縁膜16aの形成ピッチは60μmであり、隣接する絶縁膜16aの間の距離は5〜10μmである。
図3は、本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシート11に形成した絶縁膜16aを流動させている途中の状態を示す二面図である。図3(a)は、セラミックグリーンシート11に形成した絶縁膜16aを流動させている途中の状態を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C断面図である。
図3に示すように、内部電極15及び絶縁膜16aが形成された複数のセラミックグリーンシート11を積層して1000kg/mm程度の圧力でプレスする。図3では、分かりやすいようにプレスされた1枚のセラミックグリーンシート11のみを示している。
プレス工程においては、圧力が絶縁膜16aの樹脂材料の結合力を超えた場合に、絶縁膜16aが流動を開始する。また、高温下においてプレス工程を実施した場合には、樹脂材料の結合が緩むため、絶縁膜16aはより流動しやすくなる。
プレスされることにより、溶媒が蒸発しただけで完全に固化していない絶縁膜16aは、隣接する内部電極15の間の領域Nに沿って流動する。そして、流動して変形した絶縁膜16a同士が接続されて一体となり、絶縁部20が形成される。
図4は、本発明の実施の形態1に係る積層型電子部品の製造方法における、セラミックグリーンシート11に絶縁部が形成された状態を示す二面図である。図4(a)は、セラミックグリーンシート11に絶縁部が形成された状態を示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)のD−D断面図である。
図4に示すように、複数のセラミックグリーンシート11を積層してプレスする。図4では、分かりやすいようにプレス終盤の1枚のセラミックグリーンシート11のみを示している。
プレスされることにより、流動して変形した絶縁膜16a同士が接続されて一体となり、絶縁部20として、隣接する内部電極15の間の隙間21を充填する。この状態では、形成された絶縁部20の高さは、内部電極15の高さ以下となるよう、供給時の絶縁ペースト16の塗布量を定めることが好ましい。複数のセラミックグリーンシート11を積層及びプレスした場合に内部電極15の一部に重なるように形成された絶縁膜16aが流動することにより、内部電極15と絶縁部20とがオーバーラップする部分が無くなるので、段差が生じることを抑制することができる。
積層された複数のセラミックグリーンシート11のプレスを完了後、セラミック積層体のカット、脱脂、焼成、外部電極形成等の工程を経て積層型電子部品が製造される。
以上のように本実施の形態1によれば、隣接する内部電極15の間の領域Nに、絶縁膜16aが流動して変形することが可能な隙間(空間)21を確保することができるので、セラミックグリーンシート11の積層・プレス工程において、隙間21が埋まるように絶縁膜16aを変形させて充填することが可能となる。また、内部電極15の一部と重なる部分の絶縁膜16aは、隣接する内部電極15の間の隙間21へ向かって流動するので、流動後に形成される絶縁部20が内部電極15に対してオーバーラップすることを抑制できる。したがって、セラミックグリーンシート11を積層した場合であっても段差が生じることを抑制することができ、電子部品をより薄膜化することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る積層型電子部品の製造方法は、1枚のセラミックグリーンシート11を作成する工程は実施の形態1と同様であるので、同一の符号を付することにより詳細な説明は省略する。本実施の形態2は、絶縁膜を形成する位置を変えて、セラミックグリーンシート11を積層する点で実施の形態1とは相違する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る積層型電子部品の製造方法における、絶縁膜16aが同じ位置に形成された複数のセラミックグリーンシート11を積層した状態を示す模式図である。図5(a)は、セラミックグリーンシート11に絶縁膜16aを形成した状態を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のE−E断面図であり、図5(c)は、複数のセラミックグリーンシート11を積み重ねた後であってプレス前の状態を示す図5(a)のE−E断面図である。
図5(a)に示すように、実施の形態1と同様、隣接する内部電極15の間の領域Nを跨いで、両端が内部電極15の一部と重なるように絶縁ペースト16を所定の間隔を空けながら複数滴下する。絶縁ペースト16は、内部電極15の高さよりも高くなるように塗布される。塗布された絶縁ペースト16は、表面張力等によりその高さが維持される。
そして、図5(b)に示すように、絶縁膜16aが形成された複数のセラミックグリーンシート11を積層する。絶縁膜16aが形成されている位置がすべてのセラミックグリーンシート11で同じであるので、図5(c)に示すように、積層した場合には、絶縁ペースト16が供給されている位置の厚みが厚くなり、段差が生じることになる。
そこで、本実施の形態2では、絶縁ペースト16を供給する位置をずらしている。図6は、本発明の実施の形態2に係る積層型電子部品の製造方法における、絶縁膜16aが異なる位置に形成された複数のセラミックグリーンシート11を積層した状態を示す模式図である。図6(a)は、セラミックグリーンシート11の異なる位置に絶縁膜16aを形成した状態を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)のF−F断面図であり、図6(c)は、複数のセラミックグリーンシート11を積み重ねた後であってプレス前の状態を示す図6(a)のF−F断面図である。
図6(a)に示すように、一層目は、隣接する内部電極15の間の領域Nを跨いで、両端が内部電極15の一部と重なるように絶縁ペースト16を所定の間隔を空けながら複数滴下する。そして、一層目で滴下した絶縁ペースト16と絶縁ペースト16との間の位置に、二層目は絶縁ペースト16を滴下している。
次に、図6(b)に示すように、複数のセラミックグリーンシート11を、絶縁ペースト16の位置が互い違いになるように一層目と二層目とを交互に積層する。一層目及び二層目のセラミックグリーンシート11を平面視した場合、絶縁膜16aの形成されている位置がずれているので、図6(c)に示すように、複数のセラミックグリーンシート11を積層した場合に段差が小さくなる。
以上のように本実施の形態2によれば、絶縁膜16aを形成する位置を、積層する複数のセラミックグリーンシート11において互い違いになるようにすることで、積層時の段差の蓄積の影響を抑制することができる。もちろん、すべてのセラミックグリーンシート11において絶縁膜16aを形成する位置が互い違いになるようにする必要はなく、少なくとも一のセラミックグリーンシート11において、他のセラミックグリーンシート11と異なる位置に絶縁膜16aを形成することによっても本実施の形態の効果を奏することができる。また、一及び他のセラミックグリーンシート11を平面視した場合、それぞれの絶縁膜16aが完全に重なり合う位置でなく、絶縁膜16aの端同士が少し重なる位置であっても本実施の形態の効果を奏することができる。
その他、上述した実施の形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができることは言うまでもない。例えば上述した実施の形態では、絶縁ペーストをインクジェット方式にて供給する場合を例に挙げて説明しているが、他の印刷方法、例えばスクリーン印刷方式、ディスペンス方式等であってもよい。他の印刷方法によって形成した絶縁膜であっても、後のプレス工程により絶縁膜を流動させ、内部電極が形成された領域以外の領域に絶縁部を形成することができる。
11 セラミックグリーンシート
15 内部電極
16 絶縁ペースト
16a 絶縁膜
20 絶縁部
21 隙間
N 隣接する内部電極の間の領域

Claims (5)

  1. セラミックグリーンシートの内部電極が形成された領域以外の領域に絶縁部を有する積層型電子部品の製造方法であって、
    隣接する前記内部電極の間の領域に、前記内部電極の一部と重なるように、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給することにより複数の絶縁膜を形成し、
    前記複数の絶縁膜が形成された前記セラミックグリーンシートを積層してプレスすることにより前記複数の絶縁膜を流動させ、前記内部電極が形成された領域以外の領域に、前記複数の絶縁膜が一体となった絶縁部を形成することを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  2. セラミックグリーンシートの内部電極が形成された領域以外の領域に絶縁部を有する積層型電子部品の製造方法であって、
    隣接する前記内部電極の間の領域に、前記内部電極の一部と重なるように、所定の間隔を空けながら絶縁ペーストを供給することにより複数の絶縁膜を形成し、
    前記複数の絶縁膜が形成された前記セラミックグリーンシートを積層してプレスすることにより前記複数の絶縁膜を流動させ、前記内部電極が形成された領域以外の領域に、前記複数の絶縁膜が一体となった絶縁部を形成し、
    プレス後の前記絶縁部は、前記内部電極の高さ以下となるように形成されることを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  3. 前記絶縁膜は、前記内部電極の高さよりも高くなるように形成され、プレス後の前記絶縁部は前記内部電極の高さ以下となるように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層型電子部品の製造方法。
  4. 前記セラミックグリーンシートを平面視した場合、少なくとも一の前記セラミックグリーンシートの前記絶縁膜は、他の前記セラミックグリーンシートの前記絶縁膜に対してずれた位置に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層型電子部品の製造方法。
  5. 前記絶縁ペーストをインクジェット方式により供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の積層型電子部品の製造方法。
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