JP6380805B2 - 半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法に関する。
近年、携帯電話等に代表されるように、電子機器の小型化,薄型化が推進されている。このため、そのような電子機器に用いられる半導体装置についても高密度化,小型化、軽量化,及び回路基板への高密度実装化が図られている。
従来、半導体装置は、導電性基板をエッチング加工又はプレス加工してリードフレームを作製し、このリードフレームに半導体素子を搭載し、ワイヤボンディング等による接続を行い、その後、封止樹脂で全体を覆い半導体装置を作製していた。ところが、小型化、軽量化を目的に、導電性基板を最終的に除去するタイプの半導体装置が提案されている。かかる半導体装置では、導電性を有する基材の一面側に、所定のパターニングを施したレジストマスクを形成し、レジストマスクから露出した基材上に導電性金属をめっきして半導体素子搭載用の金属層と外部接続用の電極層とを形成し、レジストマスクを除去することで半導体素子搭載用基板をまず形成する。そして、形成した半導体素子搭載用基板に半導体素子を搭載、ワイヤボンディングした後に樹脂封止を行い、導電性基板を除去して、封止樹脂側に電着した導電性金属の裏面側を露出させた半導体装置が開発されてきた。例えば、このような導電性基板を除去するタイプの半導体装置が、特許文献1や特許文献2に開示されている。
また、小型化、薄型化と同時に高密度実装化を進めた特許文献3では、上述の配線層をめっきで作製し、封止樹脂でモールド後、基板を除去する方法を用いて、ダイパッド部下側にも外部端子を配置するFan−In型の半導体装置を開示している。
特開2002−9196号公報 特開平11−163024号公報 特開2009−164594号公報
しかしながら、特許文献3では、封止樹脂でモールド後、基板を除去すると、外部端子部と配線部が露出し、かつ、外部端子部及び配線部は樹脂封止した面とほぼ同一面となる。この状態で外部機器と接続を行うため、はんだボール等を搭載した場合、配線層にもはんだが流れ出すため、これを防止するために、外部端子部以外の半導体装置底面を絶縁層、例えばソルダーレジスト層を新たに設ける必要があった。これは、工程が増加しコストの増加する一因となっていた。
そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、導電性基板に導電性金属を電着(電気めっき)により内部端子、配線層、外部端子を形成した半導体素子搭載用基板を使用して作製した半導体装置において、封止樹脂をモールド後、半導体装置底面に新たに絶縁層を設ける必要がなく、小型化、薄型化、高密度実装が可能でかつ低コストの半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る半導体素子搭載用基板は、半導体素子を所定の半導体素子搭載領域に搭載可能な半導体素子搭載用基板であって、
導電性基板の表面上に、前記半導体素子搭載領域に搭載された前記半導体素子の電極が接続可能な内部端子と、該内部端子よりも前記半導体素子搭載領域から離れて配置された外部端子と、該内部端子と該外部端子とを電気的に接続する配線部とを有し、
前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部はめっき層からなり、
前記導電性基板は、前記内部端子を支持する内部端子支持部、前記外部端子を支持する外部端子支持部及び前記配線部を支持する配線支持部以外の領域が、エッチング加工により形成された窪み領域であり、
前記外部端子支持部の表面上の一部に形成された前記めっき層は、前記配線支持部の表面上に形成された前記めっき層を構成する第1のめっき層と異なる第2のめっき層で形成されている
本発明の他の態様に係る半導体装置は、前記半導体素子搭載用基板と、
前記半導体素子搭載用基板の前記半導体素子搭載領域に搭載された前記半導体素子と、
前記半導体素子の電極と前記内部端子とを電気的に接続するボンディングワイヤと、
前記半導体素子及び前記ボンディングワイヤを含めて前記半導体素子搭載用基板の前記表面上を封止する封止樹脂と、を有する。
本発明の他の態様に係る半導体装置は、電極を有する第1の面と、該電極を有しない第2の面とを厚さ方向に有する半導体素子と、
該半導体素子の前記第2の面と接触して該半導体素子を接着固定する第3の面と、該第3の面と反対側の第4の面とを有する接着層と、
該半導体素子の周囲に配置され、前記第1の面側が前記電極を電気的に接続可能な内部端子として構成された内部端子と、
該内部端子よりも前記半導体素子から離れて配置され、前記第2の面側が外部からの電気的接続が可能な外部端子として構成された外部端子と、
前記内部端子と前記外部端子とを電気的に接続する配線部と、
前記半導体素子の前記電極と前記内部端子とを電気的に接続するボンディングワイヤと、
前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を、前記半導体素子の前記第1の面と前記第4の面との間の所定高さに維持するとともに、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部の前記第2の面側の少なくとも一部を露出させる開口を有して前記半導体素子、前記接着層、前記ボンディングワイヤ、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部とを封止する封止樹脂と、を有し、
前記配線部は、長手方向においては、前記封止樹脂に覆われずに総てが露出しており、
前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部は、導電性基板上に形成された後、該導電性基板のみ除去されて残留しためっき層であり、
前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を構成する前記めっき層は、第1の金属を用いた第1のめっき層であり、
前記外部端子の前記第2の面側の前記開口から露出した露出領域の少なくとも一部には、前記第1の金属とは異なる第2の金属を用いた第2のめっき層が更に形成されている。
本発明の他の態様に係る半導体素子搭載用基板の製造方法は、半導体素子の電極が電気的に接続可能な内部端子と、外部からの電気的接続が可能な外部端子と、前記内部端子と前記外部端子とを接続する配線部とを有する半導体素子搭載用基板の製造方法であって、
導電性基板の外部端子形成領域の一部に、第1の金属からなる第1のめっき層を形成する工程と、
前記導電性基板の内部端子形成領域、配線部形成領域及び前記外部端子形成領域に、第2の金属からなる第2のめっき層を形成する工程と、
前記導電性基板の前記内部端子形成領域、前記配線部形成領域及び前記外部端子形成領域以外の領域をエッチング加工し、窪み領域を形成する工程と、を有し、
前記外部端子形成領域は、半導体素子を搭載しようとする半導体素子搭載領域に対し、前記内部端子形成領域よりも外側に設けられる。
本発明の他の態様に係る半導体装置の製造方法は、前記半導体素子搭載用基板の製造方法により前記半導体素子搭載用基板を製造する工程と、
前記半導体素子搭載用基板の前記内部端子付近の所定の半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載する工程と、
該半導体素子の電極と前記内部端子とをワイヤボンディングにより接続する工程と、
前記半導体素子、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を封止樹脂により封止する工程と、
前記半導体素子搭載用基板を溶解除去する工程と、を有する。
本発明によれば、外部機器を外部端子に接続する際、新たな絶縁層等を設けることなく外部機器を接続することができる。
本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例を示した図である。図1(a)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の部分平面図である。図1(b)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例を示した配線部と交わるラインで切断した断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板を使用した本発明の実施形態に係る半導体装置の一例を示した構造図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の平面配置図である。図4(a)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の部分配置図である。図4(b)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の構造拡大図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一例の前半の一連の工程を示した図である。図5(a)は、導電性基板用意工程の一例を示した図である。図5(b)は、第1のレジスト被覆工程の一例を示した図である。図5(c)は、第1の露光工程の一例を示した図である。図5(d)は、第1の現像工程の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一例の中盤の一連の工程を示した図である。図6(a)は、外部電極部用めっき層形成工程の一例を示した図である。図6(b)は、第1のレジスト剥離工程の一例を示した図である。図6(c)は、第2のレジスト被覆工程の一例を示した図である。図6(d)は、第2の露光工程の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一例の後半の一連の工程を示した図である。図7(a)は、第2の現像工程の一例を示した図である。図7(b)は、配線部用めっき層及び内部端子用めっき層形成工程の一例を示した図である。図7(c)は、第2のレジスト剥離工程の一例を示した図である。図7(d)は、窪み領域形成工程の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示した図である。図8(a)は、半導体素子搭載工程の一例を示した図である。図8(b)は、ワイヤボンディング工程の一例を示した図である。図8(c)は、樹脂封止工程の一例を示した図である。図8(d)は、導電性基板除去工程の一例を示した図である。図8(e)は、半田ボール搭載工程の一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例を示した図である。図1(a)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の部分平面図であり、図1(b)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の断面図である。
図1(a)に示すように、半導体素子搭載用基板100は、導電性基板10と、その上に半導体素子の電極と接続するための内部端子20と、外部機器と接続するための外部端子40と、内部端子20と外部端子40とを電気的に接続する配線部30とから構成される。
導電性基板10の材質は、導電性が得られれば特に限定はないが、例えば、銅または銅合金あるいはSUS材等が使用される。封止樹脂をモールド後、導電性基板10を除去するが、溶解除去する場合は、銅又は銅合金、引きはがし除去する場合はSUS材が用いられることが多い。
内部端子20、外部端子40及び配線部30は、導電性基板10上に電気めっきで形成される。めっき金属の種類は特に限定はされないが以下を考慮し、選定する。外部端子40の導電性基板10と接触する面は外部機器と接続する外部電極部を含むため、外部機器と接続に適しためっき金属を選定する。外部機器との接続は一般的にはんだボール等はんだ系合金が多いため、はんだ濡れ性が良く、はんだとの接合性が良いAu(金)めっき等がよい。一方、内部端子20の最上面は、半導体素子の電極とワイヤボンディングして接続する内部電極部を含むため、ボンディングワイヤの接続に適しためっき金属を選定する。例えば、Auワイヤの場合は、Agめっき、Auめっき、Pdめっき等が良い。
配線部30は、電気めっきにて配線を形成するので厚さが薄いため、Niめっき等、ある程度の強度を有するめっき金属がよい。よって、外部端子40、内部端子20及び配線部30のめっきは、外部端子40が導電性基板10と接触する面から、外部電極部用めっき層70、配線部用めっき層60、内部端子用めっき層50の三層のめっき等、複数のめっき層50〜70を形成してもよい。また、外部電極部用めっき層70は外部端子部40のみに形成し、外部端子40は3層からなるめっき層50〜70、内部端子20及び配線部30は2層からなるめっき層50、60でもよい。
あるいは、内部端子用めっき層50は、内部端子20の最上面のみに形成し、外部電極部は2層のめっき層60、70からなり、内部端子は2層のめっき層50、60からなり、配線部は1層のめっき層60から構成されてもよい。高価な貴金属めっきの使用量を削減できコスト低減には有効である。
また、外部電極部用めっき層70、配線部用めっき層60、内部端子用めっき層50の各めっき層は、単層もしくは、異なる金属の複数のめっき層でも良い。例えば、外部電極部用めっき層70は、Auめっき、Pdめっきの2層、配線部用めっき層60はNiめっきの単層めっき、内部端子用めっき層50は、Pdめっき、Auめっきの2層としてもよい。この場合、外部端子40は、導電性基板10の表面側から、Auめっき、Pdめっき、Niめっき、Pdめっき、Auめっきの5層めっきとなる。
図2は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の100の図1とは異なる断面で切断した断面図である。図2においては、配線部30に沿った断面ではなく、配線部30と交わるようなラインで切断した断面図が示されている。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板100に用いられる導電性基板10は、内部端子20、外部端子40、配線部30を除く部分に窪み領域11を有することを特徴としている。図2に示されるように、窪み領域11は、導電性基板10に内部端子20、外部端子40、配線部30を形成後、エッチング加工により内部端子20、外部端子40及び配線部30をそれぞれ支持する内部端子支持部12、配線支持部13及び外部端子支持部14を除く領域に形成する。内部端子支持部12は、エッチング加工されることなく、内部端子20を下方から支持する導電性基板10の非エッチング領域である。同様に、配線支持部13は、エッチング加工されることなく、配線部30を下方から支持する導電性基板10の非エッチング領域であり、外部端子支持部14は、エッチング加工されることなく、外部端子40を下方から支持する導電性基板10の非エッチング領域である。窪み領域11が形成されることにより、内部端子支持部12、配線支持部13及び外部端子支持部14は、相対的に突起形状として構成される。
窪み領域11の深さは、0.01mm以上0.05mm以下である。窪み領域11の深さが0.01mm以下の場合には、封止樹脂をモールド後、配線部30と封止樹脂の表面との距離が十分確保できず、配線部30が外部機器と接触する可能性が大きい。逆に窪み領域11の深さが0.05mmを超えると、各めっき層50〜70の庇(ひさし)形状が大きくなり過ぎ、配線部30のめっき層60が導電性基板10から剥がれる可能性が大きくなる。よって、窪み領域11の深さの範囲は、好ましくは、0.02mm以上0.05mm以下である。
また、導電性基板10の窪み領域11は、内部端子20、外部端子40、配線部30の周縁の一部又は全周において、内部端子支持部12、外部端子支持部14及び配線支持部13の側面が内側へ削れて、内部端子用めっき層50、外部電極部用めっき層70及び配線部用めっき層60の断面形状がひさし形状となるように構成されている。内部端子20、外部端子40、配線部30の周縁部の内側へ食い込むように内部端子支持部12、外部端子支持部14及び配線支持部13の側面をエッチング加工し、内部端子用めっき層50、外部電極部用めっき層70及び配線部用めっき層60の断面形状がひさし形状になるように窪み領域11を形成することで、封止樹脂でモールドする際、封止樹脂が内部端子20、外部端子40、配線部30の周縁部の下側に回り込み、内部端子20、外部端子40、配線部30の脱落を防止する効果がある。
かかる内部端子用めっき層50、外部電極部用めっき層70及び配線部用めっき層60におけるひさし形状は、窪み領域11をエッチング加工する際、内部端子支持部12、外部端子支持部13、配線支持部13の側面から徐々に内部端子20、外部端子40及び配線部30の底面に接触している部分もエッチングされるように、エッチング液をシャワー等で供給し、シャワーのノズルの方向、圧力等を調整する。ひさし形状は、0.003mmm以上あれば、内部端子20、外部端子40、配線部30の脱落を防止する効果が十分に期待できる。
次に、図3及び図4を用いて、本発明の半導体素子搭載用基板を使用した本発明の実施形態に係る半導体装置について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板を使用した本発明の実施形態に係る半導体装置の一例を示した構造図である。図4は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の平面配置図である。また、図4(a)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の部分配置図であり、図4(b)は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の一例の構造拡大図である。
本実施形態に係る半導体装置200は、Fan−In型の半導体装置である。図4(a)に示すように、半導体素子領域130の下方には、外部端子40及び配線部30が配置される。よって、半導体素子110は、半導体素子領域130に外部端子40及び配線部30が配置された上に絶縁性の接着層120(図3参照)、例えば絶縁性ペーストやダイアタッチフィルム等を介して、半導体素子110が搭載される。また、外部端子40は半導体素子領域130の外側に列状に配置される。内部端子20は半導体素子110の近隣に配置される。配線部30は、外部端子40と内部端子20を他の端子と接触しないように接続する。
図3に示すように、半導体素子110の電極111は、ボンディングワイヤ140等で内部端子20と接続されている。半導体素子110、ボンディングワイヤ140、外部端子40、内部端子20及び配線部30は、封止樹脂150でモールドされた後、導電性基板10が除去される。導電性基板10は、外部端子支持部14、内部端子支持部12及び配線支持部13を除き、窪み領域11が形成されているため、モールドした時、窪み領域11に封止樹脂150が充填される。このため、外部端子40、内部端子20及び配線部30は、封止樹脂部150の底面よりも窪み領域11の深さ分(又は内部端子支持部12、配線支持部13及び外部端子支持部14の高さ分)窪んだ位置で露出する。外部端子40、内部端子20、配線部30は、下面で露出しているものの窪み領域11の深さ分窪んでいるため、他の機器と接触することがなく、特許文献3のように、ソルダーレジストのような絶縁層を設ける必要はない。
但し、外部端子40の外部電極部(外部電極部用めっき層70)にはんだボール等を搭載する場合、配線部30にも外部電極部用めっき層70と同じめっき層を形成した場合、はんだボール等をリフローした時、はんだが配線部30にも流れ出す可能性がある。このような場合は、導電性基板10の接触面の外部電極部用めっき層70は外部端子40のみに形成し、内部端子20、配線部30には外部電極部用めっき層70によるめっきを行わず、めっき金属が異なるようにめっき層50、60を形成する。例えば、外部電極部用めっき層70は、はんだの濡れ性が良く、はんだとの結合性が高いAuめっき層とし、まず、外部端子支持部14の一部にのみAuめっきを行い、その後外部端子支持部14、内部端子支持部12及び配線支持部13に、中間めっき層60として例えばNiめっきを行ってもよい。
本実施形態に係る半導体素子搭載用基板100を使用した半導体装置200は、はんだボール等をリフローした場合、はんだは濡れ性の良いAuめっき部(外部電極部用めっき層70)にのみ濡れ広がり、配線部30のNiめっき部(配線部用めっき層60)にはんだが流れ出すことを防ぐことができる。
次に、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板100の製造方法について、図5乃至図7を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板100の製造方法の一例の前半の一連の工程を示した図である。なお、以後の説明において、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には、今までの説明と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図5(a)は、導電性基板用意工程の一例を示した図である。導電性基板用意工程においては、導電性基板10が用意される。導電性基板10の材質は、導電性が得られるものであれば特に限定はないが、一般的にCu合金を用いる。めっき層50〜70との密着性が低いステンレス鋼等でも良い。
図5(b)は、第1のレジスト被覆工程の一例を示した図である。第1のレジスト被覆工程においては、導電性基板10の両面を、レジスト160、161で被う。レジスト160、161としては、ドライフィルムレジストをラミネートや液状レジストを導電性基板10の両面に塗布する等、従来の方法を用いることができる。
図5(c)は、第1の露光工程の一例を示した図である。第1の露光工程においては、露光マスク170、171を、露光装置(図示せず)内においてそれぞれレジスト160、161の上下に設置し、紫外光180を照射して露光を行う。この第1の露光工程で使用する露光マスク170は、外部端子40の外部電極部用めっき層70の範囲のパターンを描画したものである。なお、露光マスク170において、大部分が光を透過させる透過領域として構成されているが、光を透過させない遮光領域172が外部電極部用めっき層70の範囲のパターンとして形成されている。これにより、レジスト160に未露光部162が形成される。
図5(d)は、第1の現像工程の一例を示した図である。第1の現像工程においては、図5(c)で説明した第1の露光工程で第1の露光を行ったレジスト160、161を、第1の現像液190を供給して現像を行う。第1の現像工程により、レジスト160、161の未露光部162(図5(c)参照)が除去され、開口部163が形成される。これにより、導電性基板10の一部が開口部163から露出する。このように、開口部163を有するレジスト160及びレジスト161をめっきマスクとして構成する。
図6は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一例の中盤の一連の工程を示した図である。
図6(a)は、外部電極部用めっき層形成工程の一例を示した図である。外部電極部用めっき層形成工程においては、図5(d)に示された、第1の現像工程で形成したレジスト160及びレジスト161をめっきマスクとして用いて、外部電極部用めっき層70を形成する。外部電極部用めっき層70の形成は、一般的な電気めっきにより行われてよく、開口部163の領域に、外部電極部用めっき層70が形成される。なお、図1乃至図4で説明したように、外部電極部用めっき層70は、はんだとの結合性(はんだの濡れ性)が高いめっき金属により行われてよく、例えば、AuめっきによりAuめっき層が形成されてもよい。
図6(b)は、第1のレジスト剥離工程の一例を示した図である。第1のレジスト剥離工程においては、めっきマスクとして形成されたレジスト160及びレジスト161が剥離除去される。なお、第1のレジスト剥離工程は、例えば、液状のレジスト剥離剤を用いて行われてもよい。第1のレジスト剥離工程により、レジスト160、161が除去され、導電性基板10上には、外部電極部用めっき層70が形成された状態となる。
図6(c)は、第2のレジスト被覆工程の一例を示した図である。第2のレジスト被覆工程においては、導電性基板10の表面上に外部電極部用めっき層70が形成された状態で、導電性基板10の両面をレジスト165、166で被う。レジスト165、166としては、図5(b)で説明した第1のレジスト被覆工程と同様、ドライフィルムレジストをラミネートや液状レジストを塗布する等、従来の方法を用いることができる。
図6(d)は、第2の露光工程の一例を示した図である。第2の露光工程では、露光装置(図示せず)内において、露光マスク173、174をそれぞれレジスト165、1666の上下に設置し、紫外光180にて露光を行う。第2の露光工程で使用する露光マスク173は、外部端子40、内部端子20及び配線部30の範囲のパターンを描画したものである。即ち、露光マスク173は、大部分が光を透過する透過領域として構成されているが、内部端子20、配線部30及び外部端子40を形成する領域には、遮光部175が形成されており、紫外線180を透過させないパターンを有している。これにより、レジスト165の内部端子形成領域、配線部形成領域及び外部端子形成領域に対応する箇所に未露光部167が形成される。
図7は、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一例の後半の一連の工程を示した図である。
図7(a)は、第2の現像工程の一例を示した図である。第2の現像工程においては、図6(d)で露光されたレジスト165、166を、第2の現像液にて現像する。第2の現像工程において、レジスト165の未露光部167が除去され、開口部168を有するレジスト165及びレジスト166をめっきマスクとして構成する。
図7(b)は、配線部用めっき層及び内部端子用めっき層形成工程の一例を示した図である。配線部用めっき層及び内部端子用めっき層形成工程においては、めっきマスク165を用いて、開口部168が形成されている領域に、まず配線部用めっき層60が形成される。次いで、開口部168が形成されている領域に、内部端子用めっき層50が形成される。配線部用めっき層60及び内部端子用めっき層50は、外部端子40、内部端子20、配線部30の総ての領域に順次形成される。よって、外部端子40には、3層のめっき層50〜70が形成され、内部端子20及び配線部30には、2層のめっき層50、60が形成されることになる。
図7(c)は、第2のレジスト剥離工程の一例を示した図である。第2のレジスト剥離工程においては、レジスト165、166が剥離除去される。なお、剥離方法は、図6(b)で説明した第1のレジスト剥離工程と同様であってよい。
図7(d)は、窪み領域形成工程の一例を示した図である。窪み領域形成工程においては、導電性基板10の全面を、めっき層50〜70をマスクとしてエッチング液にてエッチング加工し、外部端子支持部14、内部端子支持部12及び配線支持部13を除き、窪み領域11を形成する。また、外部端子40、内部端子20及び配線部30の断面ひさし形状は、窪み領域11をエッチング加工する際、内部端子支持部12、外部端子支持部14及び配線支持部13の周縁の側面から、徐々に内部端子20、配線部30及び外部端子40の底面との接触面(上面)もエッチングされるようにエッチング液をシャワー等で供給し、シャワーのノズルの方向、圧力等を調整して形成する。
この後、必要に応じて所定の寸法にシート状に切断しても良い。
また、図7(b)の配線部用めっき層及び内部端子用めっき層形成工程において、内部端子用めっき層50を内部端子20にのみ形成する場合は、図7(c)でレジスト165、166を除去後、図6(c)〜図7(c)までの工程を、内部パターンにめっきするパターンに変更して再度行えばよい。
次に、本発明の半導体素子搭載用基板を使用した半導体装置の製造方法を、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示した図である。
図8(a)は、半導体素子搭載工程の一例を示した図である。半導体素子搭載工程においては、半導体素子搭載用基板100の半導体素子領域130に絶縁性の接着層120、例えば絶縁性ペーストやダイアタッチフィルム等を介して、半導体素子110が搭載される。なお、半導体素子領域130に外部端子40及び配線部30が配置された場合は、その上に半導体素子110を搭載する。
図8(b)は、ワイヤボンディング工程の一例を示した図である。ワイヤボンディング工程においては、半導体素子110の電極部111と内部端子20の内部電極部21とを、ボンディングワイヤ140等を用いて電気的に接続する。
図8(c)は、樹脂封止工程の一例を示した図である。樹脂封止工程においては、封止樹脂150をモールド成形し、半導体素子110、接着層120、ボンディングワイヤ140を含めて導電性基板10の表面が封止樹脂150により樹脂封止される。導電性基板10は、外部端子支持部14、内部端子支持部12及び配線支持部13を除き窪み領域11が形成されているため、モールドした時、窪み領域11上に封止樹脂150が充填される。
図8(d)は、導電性基板除去工程の一例を示した図である。導電性基板除去工程においては、封止樹脂150をモールドした半導体素子搭載用基板100から、導電性基板10を除去する工程である。これにより、めっき層50〜70のみが半導体装置200内に残留する。なお、導電性基板10の除去は溶解除去でも良いし、もしくは引きはがし除去でも良い。
最後に、所定の形状になるように切断等にて個々の半導体装置とする。
図8(e)は、半田ボール搭載工程の一例を示した図である。必要に応じて、図8(e)に示すように、はんだボール210等を外部端子40の電極部41に搭載する。なお、半田ボール搭載工程は、必要に応じて行えばよく、必須の工程ではない。
これにより、半導体装置200が完成する。
なお、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板100、半導体装置200及びそれらの製造方法は、FAN−IN型半導体装置に特に有効であるが、Fan−Out型で、内部電極と外部電極が一体でなく、外部端子が半導体素子の周りを2列以上に配置し、外部端子と内部端子を配線で繋ぐ配線部を配置するタイプについても有効である。この場合、内部端子、外部端子、配線部以外に半導体素子を搭載するダイパッド部を形成する場合もある。ダイパッド部の形成方法は、内部端子と同様に製造できる。なお、Fan−Out型でも、半導体素子の領域を確保しダイパッドを形成しないタイプもあり、これはFan−In型と同じである。
次に、本発明の実施形態に係る半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法を実施した実施例について説明する。
導電性基板として板厚0.2mmのCu板(古河電気工業株式会社製:EFTEC64−T)を幅140mmの長尺板状に加工し、次に厚み0.025mmの感光性ドライフィルムレジストを前記導電性基板の両面に貼り付けた。
次に、外部と接続するための外部端子の外部電極部用めっき層の所望のパターンを形成したガラスマスクをパターン位置合わせした状態で前記導電性基板の表裏面上に被せて、この両面をガラスマスクを介して、紫外光で露光した。
その後、ドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム溶液にて、紫外光の照射が遮られて感光しなかった未硬化のドライフィルムレジストを溶かす現像処理を行った。
次にドライフィルムが溶解され導電性基板の金属表面が露出した部分にめっきを行った。Auめっきを約0.04μm形成した。
次に水酸化ナトリウム溶液でドライフィルムレジストを剥離した。これにより、導電性基板上に外部端子の外部電極用めっき層を形成した。
次に厚み0.025mmの感光性ドライフィルムレジストを外部端子の外部電極用めっきを形成した導電性基板の両面に貼り付けた。
次に、内部端子と外部端子及び配線部を有する所望のパターンを形成したガラスマスクをパターン位置合わせした状態で前記導電性基板の表裏面上に被せ、紫外光で露光した。
その後、ドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム溶液にて、紫外光の照射が遮られて感光しなかった未硬化のドライフィルムレジストを溶かす現像処理を行った。
次に導電性基板の開口部にNiを3.0μmめっき、Pdめっきを0.1μmの順にめっきした。
次に水酸化ナトリウム溶液でドライフィルムレジストを剥離した。これにより、導電性基板上に外部端子は3層のめっき、内部端子及び配線部は2層のめっき層を形成した。
次に、塩化第二鉄液で、選択的エッチングを行い、導電性基板に上述の内部端子、外部端子、配線部を除き、導電性基板に深さ0.02mmの凹部(窪み領域)を作製した。その後、所定寸法に切断することにより、本発明の実施例に係る半導体素子搭載用基板が得られた。
また、本実施例に係る半導体素子搭載用基板を使用し、半導体素子搭載用基板に半導体素子を搭載し、半導体素子と配線をワイヤボンディングで接続し、半導体素子が搭載されている面を樹脂封止した後、樹脂封止部分から半導体素子搭載用基板を除去した。最後に、所定の半導体装置の寸法になるように切断し、半導体装置が完成させた。
凹部の深さが0.01mm以外は、実施例1と同様である。
凹部の深さが0.05mm以外は、実施例1と同様である。
Niめっき工程までは実施例1と同様で、Niめっき後、Pdめっきを行わず、第2のレジストを剥離し、その後、厚み0.025mmの感光性ドライフィルムレジストを導電性基板の両面に貼り付けた。
次に、半導体素子と内部電極とをつなぐワイヤボンディングのための内部端子用めっきを内部端子部のみに所望のパターンを形成したガラスマスクをドライフィルムレジストの上に被せ、紫外光で露光した。
その後、ドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム溶液を用いて、紫外光の照射が遮られて感光しなかった未硬化のドライフィルムレジストを溶かす現像処理を行った。
次に導電性基板の開口部にパラジウムを0.1μmめっきした。次に水酸化ナトリウム溶液でドライフィルムレジストを剥離した。
比較例
凹部を作製しなく、かつ、Auめっきも内部端子配線部全面に行った。その他は実施1と同じである。
上述の実施例について、半導体装置にはんだボールを搭載してリフローした結果、実施例1〜4は、外部電極部にはんだが留まり、配線部へのはんだ流れは見られなかった。また、内部端子及び配線部は、封止樹脂面より窪んだ位置にあり、他機器への接触を防止できることが確認できた。
比較例1では、はんだが、配線部へ流れ出しており、かつ封止樹脂面と配線層が同一面にあり、他機器への接触の危険があり絶縁層形成する必要があった。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 導電性基板
11 窪み部
20 内部端子
30 配線部
40 外部端子
50〜70 めっき層
100 半導体素子搭載用基板
110 半導体素子
120 接着層
130 半導体素子搭載領域
140 ボンディングワイヤ
150 封止樹脂
200 半導体装置

Claims (18)

  1. 半導体素子を所定の半導体素子搭載領域に搭載可能な半導体素子搭載用基板であって、
    導電性基板の表面上に、前記半導体素子搭載領域に搭載された前記半導体素子の電極が接続可能な内部端子と、該内部端子よりも前記半導体素子搭載領域から離れて配置された外部端子と、該内部端子と該外部端子とを電気的に接続する配線部とを有し、
    前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部はめっき層からなり、
    前記導電性基板は、前記内部端子を支持する内部端子支持部、前記外部端子を支持する外部端子支持部及び前記配線部を支持する配線支持部以外の領域が、エッチング加工により形成された窪み領域であり、
    前記外部端子支持部の表面上の一部に形成された前記めっき層は、前記配線支持部の表面上に形成された前記めっき層を構成する第1のめっき層と異なる第2のめっき層で形成された半導体素子搭載用基板。
  2. 前記内部端子支持部の表面上に形成された前記めっき層は、前記第1のめっき層で形成された請求項1に記載の半導体素子搭載用基板。
  3. 前記外部端子支持部の表面上の一部は、前記外部端子支持部の所定の中央領域である請求項2に記載の半導体素子搭載用基板。
  4. 前記第2のめっき層は、前記第1のめっき層よりも半田ボールとの接合性が高いめっき層である請求項2又は3に記載の半導体素子搭載用基板。
  5. 前記第2のめっき層は、Au(金)めっき層である請求項4に記載の半導体素子搭載用基板。
  6. 前記第1のめっき層は、Ni(ニッケル)めっき層を含むめっき層である請求項2乃至5のいずれか一項に記載の半導体素子搭載用基板。
  7. 前記内部端子支持部、前記外部端子支持部及び前記配線支持部の側面の少なくとも一部は、前記めっき層よりも内側に形成され、前記めっき層がひさし形状となるように形成された請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体素子搭載用基板。
  8. 前記窪み領域の深さは、0.01mm以上0.05mm以下である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体素子搭載用基板。
  9. 電極を有する第1の面と、該電極を有しない第2の面とを厚さ方向に有する半導体素子と、
    該半導体素子の前記第2の面と接触して該半導体素子を接着固定する第3の面と、該第3の面と反対側の第4の面とを有する接着層と、
    該半導体素子の周囲に配置され、前記第1の面側が前記電極を電気的に接続可能な内部端子として構成された内部端子と、
    該内部端子よりも前記半導体素子から離れて配置され、前記第2の面側が外部からの電気的接続が可能な外部端子として構成された外部端子と、
    前記内部端子と前記外部端子とを電気的に接続する配線部と、
    前記半導体素子の前記電極と前記内部端子とを電気的に接続するボンディングワイヤと、
    前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を、前記半導体素子の前記第1の面と前記第4の面との間の所定高さに維持するとともに、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部の前記第2の面側の少なくとも一部を露出させる開口を有して前記半導体素子、前記接着層、前記ボンディングワイヤ、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部とを封止する封止樹脂と、を有し、
    前記配線部は、長手方向においては、前記封止樹脂に覆われずに総てが露出しており、
    前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部は、導電性基板上に形成された後、該導電性基板のみ除去されて残留しためっき層であり、
    前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を構成する前記めっき層は、第1の金属を用いた第1のめっき層であり、
    前記外部端子の前記第2の面側の前記開口から露出した露出領域の少なくとも一部には、前記第1の金属とは異なる第2の金属を用いた第2のめっき層が更に形成されている半導体装置。
  10. 前記第2のめっき層は、前記第1のめっき層よりも半田ボールとの接合性が高いめっき層である請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第2のめっき層は、Au(金)めっき層である請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第1のめっき層は、Ni(ニッケル)めっき層を含むめっき層である請求項乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記封止樹脂は、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部の前記第2の面側の周縁部を覆うように前記開口が形成されている請求項9乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記接着層の前記第4の面は、前記封止樹脂により封止されず露出している請求項9乃至13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 半導体素子の電極を電気的に接続可能な内部端子と、外部からの電気的接続が可能な外部端子と、前記内部端子と前記外部端子とを接続する配線部とを有する半導体素子搭載用基板の製造方法であって、
    導電性基板の外部端子形成領域の一部に、第1の金属からなる第1のめっき層を形成する工程と、
    前記導電性基板の内部端子形成領域、配線部形成領域及び前記外部端子形成領域に、第2の金属からなる第2のめっき層を形成する工程と、
    前記導電性基板の前記内部端子形成領域、前記配線部形成領域及び前記外部端子形成領域以外の領域をエッチング加工し、窪み領域を形成する工程と、を有し、
    前記外部端子形成領域は、半導体素子を搭載しようとする半導体素子搭載領域に対し、前記内部端子形成領域よりも外側に設けられる半導体素子搭載用基板の製造方法。
  16. 前記窪み領域を形成する工程は、前記第2のめっき層がひさし形状となるように、前記第2のめっき層の周縁部まで含めて前記導電性基板をエッチング加工する請求項15に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法。
  17. 前記第1のめっき層は、前記第2のめっき層よりも半田ボールとの接合性が高いめっき層である請求項16に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法。
  18. 請求項15乃至17のいずれか一項に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法により前記半導体素子搭載用基板を製造する工程と、
    前記半導体素子搭載用基板の前記内部端子付近の所定の半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載する工程と、
    該半導体素子の電極と前記内部端子とをワイヤボンディングにより接続する工程と、
    前記半導体素子、前記内部端子、前記外部端子及び前記配線部を封止樹脂により封止する工程と、
    前記半導体素子搭載用基板を溶解除去する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
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