JP6460407B2 - 半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法に関する。
近年、携帯電話等に代表されるように、電子機器の小型化,薄型化が推進されている。このため、そのような電子機器に用いられる半導体装置についても高密度化、小型化、軽量化、及び回路基板への高密度実装化が図られている。
従来、半導体装置は、導電性基板をエッチング加工又はプレス加工してリードフレームを作製し、このリードフレームに半導体素子を搭載し、ワイヤボンディング等による接続を行い、その後、封止樹脂で全体を覆い半導体装置を作製していた。ところが、小型化、軽量化を目的に、導電性基板を最終的に除去するタイプの半導体装置が提案されている。
係る半導体装置では、導電性を有する基材の両面側に、所定のパターニングを施したレジストマスクを形成し、そのレジストマスクから露出した基材上にめっきにより導電性金属をめっき層として設け、その設けた表面側のめっき層をマスクとして、表面側からハーフエッチングすることで半導体素子搭載用のダイパッド部と外部接続用のリード部とを形成し、レジストマスクを除去することで半導体素子搭載用基板をまず形成する。そして、形成した半導体素子搭載用基板に半導体素子を搭載、ワイヤボンディングした後に樹脂封止を行い、裏面側のめっき層をマスクとして所定の箇所の導電性基板を除去して、ダイパッド部及びリード部を分離した半導体装置が開発されてきた。例えば、このような導電性基板を除去するタイプの半導体装置が、特許文献1や特許文献2に開示されている。
しかしながら、特許文献1の半導体装置では、半導体素子を搭載し樹脂封止した後、リード部の裏面側のめっき層をマスクとして、エッチング加工を行っている。この時、リード部の裏面めっき層の外周部付近の導電性基板もエッチング加工されるため、外周部が庇形状となり、めっきバリ不具合が発生することがあった。特に、樹脂封止した後、エッチング量が多い場合は、発生しやすい状況であった。
また、特許文献2の半導体装置では、半導体素子を搭載し樹脂封止した後、リード部の裏面側にはレジストマスクが形成されており、これをマスクにエッチング加工されている。エッチング加工後、個別に分離された端子の露出部に外装めっきを施している。このため、特許文献1のような、めっき層をエッチング用マスクとして使用していないので、めっきバリの不具合は発生しない。
しかし、外装めっきが端子分離後になるため、めっき方法は無電解めっきや、バッチ式のめっき等に限定され、めっきの生産性は低くかつ端子毎のめっき厚さがばらつきやすい等品質的な問題がある。
特開2007−150372号公報 特開2014−49718号公報
そこで、本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、半導体素子搭載用基板に半導体素子を搭載し樹脂封止後に、裏面からのエッチング加工により、ダイパッド部及びリード部を分離する半導体装置において、樹脂封止後、導電性基板をエッチングする量を最小限にすることでめっき層への影響を軽減し、かつ、リード部の裏面めっき層外周部のめっきバリ不具合を防止すると同時に、より小型化、薄型化、高密度実装が可能な半導体素子搭載用基板、半導体装置及びそれらの製造方法を提供する。
本発明の第1の発明は、半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載可能な半導体素子搭載用基板であって、導電性基板の表面に設けられた半導体素子搭載領域と、その導電性基板から形成されたリード金属部と、リード金属部の表裏面に対向して接合した半導体素子搭載領域に搭載される半導体素子の電極と接続可能なリード表面めっき層と外部機器と接続するリード裏面めっき層とからなるリード部を複数備え、その半導体素子搭載領域と複数のリード部が、リード部を構成するリード金属部同士を繋ぐ表面連結金属部により連結され、その表面連結金属部がリード金属部のリード表面めっき層側に、リード金属部とシームレス構造で設けられ、前記リード金属部のリード裏面めっき層との接合側の面が、リード裏面めっき層のリード金属部接合側の面を包含した大きさであることを特徴とする半導体素子搭載用基板である。
本発明の第の発明は、第1の発明における半導体素子搭載領域が、リード部と同構成の表面めっき層、金属部、裏面めっき層で構成されるダイパッド部に形成されていることを特徴とする半導体素子搭載用基板である。
本発明の第の発明は、第1の発明における半導体素子搭載領域が、導電性基板の表面側に設けた凹部状の窪み領域であることを特徴とする半導体素子搭載用基板である。
本発明の第の発明は、第1〜第3の発明に記載の半導体素子搭載用基板の半導体素子搭載領域に搭載される半導体素子と、その半導体素子の周囲に配置され電気的に接続されているリード表面めっき層と、外部からの電気的接続が可能なリード裏面めっき層とを有するリード部と、半導体素子の電極とリード表面めっき層とを電気的に接続するボンディングワイヤと、リード表面めっき層とボンディングワイヤと半導体素子と半導体素子搭載領域を封止する第1の封止樹脂と、少なくとも前記リード部の側面及び裏面めっき層の側面を封止する第2の封止樹脂とを有することを特徴とする半導体装置である。
本発明の第の発明は、第の発明において、少なくともリード裏面めっき層の表面が第2の封止樹脂から露出していることを特徴とする半導体装置である。
本発明の第の発明は、第及び第の発明におけるリード部の縦断面形状が、リード部裏面から表面方向に広がる緩やかな曲線、あるいはテーパー形状であることを特徴とする半導体装置である。
本発明の第の発明は、第〜第の発明における第1の封止樹脂と第2の封止樹脂が、同一樹脂であることを特徴とする半導体装置である。
本発明の第の発明は、第〜第の発明における半導体素子搭載領域が、リード部と同構成の表面めっき層、金属部、裏面めっき層で構成されるダイパッド部であることを特徴とする半導体装置である。
本発明の第の発明は、第〜第の発明における半導体素子の底面が、リード表面めっき層下面より半導体装置底面側の位置に配置されたことを特徴とする半導体装置である。
本発明の第10の発明は、下記(1)から(8)の工程を順に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法である。
(記)
(1)導電性基板を用意する導電性基板準備工程。
(2)前記導電性基板の両面を、第1のレジストで覆う第1のレジスト被覆工程。
(3)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するめっきマスクを形成する第1の露光・現像工程。
(4)前記開口部を有するめっきマスクを用いて、前記開口部にめっきを行い、各表裏めっき層を形成し、その後、前記めっきマスクを除去するめっき・第1のレジスト除去工程。
(5)めっき・第1のレジスト除去工程後、導電性基板の両面を、第2のレジストで覆う第2のレジスト被覆工程。
(6)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するエッチングマスクを形成する第2の露光・現像工程。
(7)導電性基板の裏面を、前記エッチングマスクを用いたエッチング加工により窪み領域を形成するエッチング工程。
(8)前記エッチングマスクを除去する第2のレジスト除去工程。
本発明の第11の発明は、下記(1)から(8)の工程を順に含むことを特徴とする第の発明に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法であって、下記(3)の第1の露光・現像工程における所定パターンが、導電性基板表面の半導体素子搭載領域が第1のレジストに覆われ、ダイパッド部表面めっき層を形成しないパターンで、且つ、下記(6)の第2の露光・現像工程における所定パターンが、導電性基板表面の半導体素子搭載領域に開口部を形成するパターンであることを特徴とする半導体素子搭載用基板の製造方法である。
(記)
(1)導電性基板を用意する導電性基板準備工程。
(2)前記導電性基板の両面を、第1のレジストで覆う第1のレジスト被覆工程。
(3)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するめっきマスクを形成する第1の露光・現像工程。
(4)前記開口部を有するめっきマスクを用いて、前記開口部にめっきを行い、各表裏めっき層を形成し、その後、前記めっきマスクを除去するめっき・第1のレジスト除去工程。
(5)めっき・第1のレジスト除去工程後、導電性基板の両面を、第2のレジストで覆う第2のレジスト被覆工程。
(6)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するエッチングマスクを形成する第2の露光・現像工程。
(7)導電性基板の裏面を、前記エッチングマスクを用いたエッチング加工により窪み領域を形成するエッチング工程。
(8)前記エッチングマスクを除去する第2のレジスト除去工程。
本発明の第12の発明は、第から第の発明における下記(A)から(E)の工程を順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
(記)
(A)半導体素子搭載用基板の半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載する半導体素子搭載工程。
(B)半導体素子の電極部とリード表面めっき層とを、ボンディングワイヤを用いて電気的に接続するワイヤボンディング工程。
(C)半導体素子、ボンディングワイヤ、各表面めっき層を含めた半導体素子搭載用基板の表面が第1の封止樹脂により樹脂封止される第1の樹脂封止工程。
(D)半導体搭載用基板の裏面側よりエッチング加工を行い、各金属部の側面、表面連結金属部を同時にエッチングして、前記各金属部、前記表面連結金属部を個別に分割して電気的接続以外は独立状態にする樹脂封止後のエッチング工程。
(E)リード部、ダイパッド部を、第2の封止樹脂で樹脂封止して前記第2の封止樹脂の表面に各裏面めっき層が露出した形態とする第2の樹脂封止工程。
本発明は、導電性基板の裏面から窪みを作製することで、第1の樹脂封止後のエッチング加工時、表面連結金属部及びリード金属部のエッチング量をほぼ同一に設定にすることにより、同時にエッチングすることが可能となり、このエッチングする量を最小限にすることにより、裏面めっき層への影響を軽減することができる。
また、リード裏面めっき層をエッチングマスクとしているが、リード金属部側面よりエッチングが開始されるため、この部分にめっきバリが起きづらく、めっきバリ不具合を防止することが出来る。
これらにより、半導体素子搭載用基板に半導体素子を搭載、樹脂封止後に、裏面からのエッチング加工により、ダイパッド部及びリード部を分離する半導体装置において、樹脂封止後、導電性基板をエッチングする量を最小限にすることでめっき層への影響を軽減し、かつ、リード部の裏面めっき層外周部のめっきバリ不具合を防止すると同時に、小型化、薄型化、高密度実装が可能な半導体素子搭載用基板と、その基板を用いた半導体装置を提供できる。
本発明に係る半導体素子搭載用基板の第1の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明に係る第1の実施形態の半導体素子搭載用基板を用いた半導体装置の第1の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明に係る半導体素子搭載用基板の第2の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明に係る第2の実施形態の半導体素子搭載用基板を用いた半導体装置の第1の実施形態の一例を示す断面図である。 本発明に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一連の工程を示す図で、(a)は、導電性基板準備工程の一例を示す図、(b)は、第1のレジスト被覆工程の一例を示す図、(c)は、第1の露光・現像工程の一例を示す図、(d)は、めっき・第1のレジスト除去工程の一例を示す図である。 本発明に係る半導体素子搭載用基板の製造方法の一連の工程を示す図5−1に続く図で、(e)は、第2のレジスト被覆工程の一例を示す図、(f)は、第2の露光・現像工程の一例を示す図、(g)は、エッチング工程の一例を示す図、(h)は、第2のレジスト除去工程の一例を示す図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一例を示す図で、(a)は、半導体素子搭載工程の一例を示す図、(b)は、ワイヤボンディング工程の一例を示す図、(c)は、第1の樹脂封止工程の一例を示す図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法の一例を示す図6−1に続く図で、(d)は、樹脂封止後のエッチング工程の一例を示す図、(e)は、第2の樹脂封止工程の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る半導体素子搭載用基板及び半導体装置を説明する。
[第1の実施形態]
1.半導体素子搭載用基板
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体素子搭載用基板(以下、リードフレームとも称す)の一例を示す図である。図1において、1は表面めっき層、2は金属部、3は裏面めっき層、4は窪み部、10は導電性基板、11は表面連結金属部、20はリード部、21はリード表面めっき層、22はリード金属部、23はリード裏面めっき層、50はダイパッド部、51はダイパッド表面めっき層、52はダイパッド金属部、53はダイパッド裏面めっき層、100aは第1の実施形態の半導体素子搭載用基板、110は半導体素子搭載領域である。
図1に示すように、第1の実施形態の半導体素子搭載用基板100aは、導電性基板10と、半導体素子搭載領域110としてのダイパッド部50と、半導体素子の電極と接続し、かつ、外部機器(図示せず)と接続する複数のリード部20から構成される。
導電性基板10の材質は、導電性が得られれば特に限定はないが、例えば、銅または銅合金を使用する。封止樹脂で樹脂封止後、導電性基板10の所定の箇所を溶解除去するため、選択溶解除去が可能な銅又は銅合金を使用することが多い。
半導体素子搭載用基板100aにおけるダイパッド部50、リード部20は、導電性基板10上に電気めっきにより形成された表面めっき層1と、その表面めっき層1を載せる形で導電性基板10を裏面側からエッチングすることにより形成される金属部2と、導電性基板10の裏面側に電気めっきにより形成された裏面めっき層3で形成されている。
リード部20を構成しているリード表面めっき層21は、用いるめっき金属の種類は、特に限定はされないが下記の点を考慮し選定する。
リード表面めっき層21の最上面は、半導体素子の電極とワイヤボンディングして接続する内部電極部を含むため、ボンディングワイヤの接続に適しためっき金属を選定する。例えば、Auワイヤの場合は、Agめっき、Auめっき、Pdめっき等が良い。
リード裏面めっき層23は、外部機器と接続する外部電極部を含むため、外部機器と接続に適しためっき金属を選定する。外部機器との接続は一般的にはんだボール等はんだ系合金が多いため、はんだ濡れ性が良く、はんだとの接合性が良いAu(金)めっき、Pdめっき等がよい。
さらに、一般的には表面めっき層1と裏面めっき層3は、同時に電気めっきを行って形成するため、同一のめっき構成が望ましい。例えば、導電性基板の接触面より外側に、Ni、Pd、Auの順に積層する積層めっきでもよい。
また、表面めっき層1と裏面めっき層3のめっきの種類は違ってもよい。例えば、表面はボンディング性が良好なAgめっきとし、裏面ははんだ濡れ性がよいNi、Pd、Auの順に積層する積層めっきでもよい。
さらに、半導体装置の製造工程における第1の樹脂封止後のエッチング工程において、リード部の抜け不具合を防止するため、表面めっき層の縦断面形状を通常の矩形形状から逆台形形状にし、第1の封止樹脂との密着性を向上させてもよい。この場合は、後述する図5−1(c)露光工程で、露光に使用する紫外光を、平行光から散乱光に変更して照射し露光を行うことで製作できる。また、めっき表面を粗化処理しても同様の効果が得られる。
リード表面めっき層21の導電性基板の反対面側にはリード裏面めっき層23が形成される。また、裏面側からエッチング加工により窪み部4を設けることでリード金属部22が複数形成される。
一方、導電性基板10の表面側はエッチング加工されず窪みが形成されないので、材料面全体でダイパッド金属部52、リード金属部22とシームレス状態で連結する表面連結金属部11が形成されている。
なお、リード金属部22は、半導体素子を搭載し樹脂封止後、エッチング加工によりリード金属部の側面及び表面連結金属部の相当部(窪み部4の先端に位置する範囲)等をエッチング加工し、各々独立させる。
設ける窪み部4の深さは、板厚の1/2から板厚−0.03mmである。窪み部の深さが板厚の1/2未満だと、樹脂封止後のエッチング加工の量が多くなり、エッチング時間が長くなり、エッチング液がめっき層の一部を溶解してしまう不具合発生しやすくなる。板厚−0.03mmを超える場合、表面連結金属部の強度が弱く、搬送中に変形不具合が発生する可能性がある。好ましくは、板厚−0.05mmから板厚−0.03mmである。
また、リード金属部22の大きさは、リード裏面めっき層23の外周から板厚の1/2から板厚−0.03mmの間隔で大きくした外周とした、リード裏面めっき層を包含する大きさが望ましい。
表面連結金属部11と同様にリード金属部22の側面は、樹脂封止後エッチング加工されるため、同じようにエッチングされる量だけ大きくする。
2.半導体装置
次に、上記半導体素子搭載用基板をリードフレームとして使用した半導体装置について、図2を参照して説明する。図2において、5はボンディングワイヤ、Iは第1の実施形態の半導体装置、101は半導体素子、102は第1の封止樹脂、103は第2の封止樹脂である。
本発明に係る第1の実施形態に係る半導体装置Iは、上記半導体素子搭載用基板を用いて、半導体素子搭載領域110に半導体素子101を搭載している。
図2においては、ダイパッド部を形成し、そこに半導体素子を搭載する事例について説明する。なお、半導体素子搭載領域を確保してダイパッド部を形成しないタイプ、例えば、ワイヤボンディングではなく、フリップチップ方式では、リード部と半導体素子の電極部を直接接続し、リード部の上に半導体素子を搭載する場合等がある。
図2からダイパッド表面めっき層51上に半導体素子101を搭載し、その半導体素子の電極部(図示せず)とリード表面めっき層21はボンディングワイヤ5等で電気的に接続されている。リード表面めっき層21の反対側にはリード裏面めっき層23が形成されている。
さらに、半導体素子、ボンディングワイヤ、及びリード表面めっき層は、第1の封止樹脂102で封止されている。
その後、封止されたリードフレームを裏面側からエッチング加工して、リード金属部22を形成してリード部20を独立させる。
このエッチング加工では、図1のリードフレームにおける、表面連結金属部11と、リード金属部22の側面等をエッチング加工することで各リード部を分離独立する。
ダイパッド部50は、裏面めっき層を形成した場合はリード部と同様になり、裏面めっき層を形成しない場合は、裏面からのエッチング加工で薄肉部となる。即ち、第2の封止樹脂103から露出がなくなるため、半導体素子の耐湿性を重視する半導体装置等には有効である。さらにダイパッド部50が第2の封止樹脂103から露出がないので外部機器との接触のリスクもない。図2はダイパッド裏面めっき層53を備えた場合を示している。
特許文献1で記載したように、表面をエッチングして窪み加工し、裏面が平面の状態で樹脂封止後、裏面めっき層をマスクとしてエッチング加工した場合、導電性基板裏面側からのみエッチングされるため、エッチング時間が長くなり、エッチング液がめっき層の一部を溶解してしまう不具合発生することがある。
また、リード裏面めっき層をエッチングマスクとしており、裏面よりエッチング加工が開始され、裏面めっき層に比べ導電性基板の方のエッチングが早く、溶解時間が長くなるに従い、裏面めっき層周辺の導電性基板がエッチングされて、裏面めっき層が庇形状になり、これがめっきバリとなる不具合が発生していた。
本発明では、この樹脂封止後のエッチング加工は、図1で示すように裏面側より窪み加工がなされているため、この窪み部4よりエッチングが開始される。
リード裏面めっき層23は、エッチング用のマスクとしているが、リード側面から主にエッチングされるため、リード裏面めっき層23のバリの発生が防止できる。また、リードフレーム製作段階で窪み量を調整することで、封止後のエッチング量を必要最低限にできる。
さらに、第1の樹脂封止においても、本発明の場合、表面めっき層を除き、導電性基板の表面は平面であり、特許文献1にある様に表面に窪みがないため、ボイドや樹脂漏れ等不具合が少ない。
また、リード部の垂直方向の断面である縦断面は、リードフレーム時のエッチング方向と樹脂封止してからのエッチング方向が同一であるため、裏面から表面方向に広がる緩やかな曲線あるいはテーパー形状となっている。この形状は第2の樹脂封止を行った後における封止樹脂からのリード部の抜け止めとなっている。
さらに、少なくともリード裏面めっき層23の側面とリード金属部22は、第2の封止樹脂103で覆われ、リード裏面めっき層23は、第2の封止樹脂103より露出している。特許文献1に開示される半導体装置では、リード金属部の側面の一部は封止樹脂部より露出しており、かつめっきを施されていないために変色等不具合が発生しやすいが、本発明では第2の封止樹脂部内にあるため同様の不具合の発生はない。
第1の封止樹脂102と第2の封止樹脂103は同種類でも良いし、異なっても良い。
一般的には同種であるが、例えば、光半導体装置である場合、第1の封止樹脂102を透明樹脂で封止し、第2の封止樹脂103は、光を反射する樹脂で封止する等、異なった樹脂を使用してもよい。
[第2の実施形態]
1.半導体素子搭載用基板
次に第2の実施形態について、図3及び図4を用いて説明する。図3、4において、100bは第2の実施形態の半導体素子搭載用基板、IIは第2の実施形態の半導体装置、5はボンディングワイヤ、6は半導体搭載領域に設けられた凹部、60は絶縁性接着剤で、他の符号は図1、2とおなじである。
図3は本発明に係る半導体素子搭載用基板の第2の実施形態を示す図で、半導体素子搭載用基板100bは、第1の実施形態の半導体搭載用基板100aにおいて、ダイパッド部表面めっき層を形成せず、導電性基板10の表面側より凹部6を形成し、その凹部底を半導体素子搭載領域としたものである。
2.半導体装置
図4は本発明に係る半導体装置の第2の実施形態を示す図で、その半導体装置IIは図4に示すように、半導体素子101は凹部6の半導体素子搭載領域110に絶縁性接着剤60等で固定されている。
第1の実施形態(図2、符号I参照)に比べ、半導体素子搭載領域110が凹部6となっており、半導体素子の搭載位置をより低くすることが出来、半導体装置全体の厚みを低くすることを可能としている。
[半導体素子搭載用基板の製造方法]
次に、本発明に係る半導体素子搭載用基板の製造方法として、第1の実施形態の基板100aを用いて説明する。なお、ここでは、ダイパッド部を形成し、そこに半導体素子を搭載する事例について説明するが、半導体領域を確保してダイパッド部を形成しないタイプについては都度説明する。
図5−1と図5−2に示す(a)から(h)は、本発明に係る半導体素子搭載用基板100aの製造方法の一例における前半の工程を示す図である。なお、以後の説明において、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には、今までの説明と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。図5−1、図5−2において、160、161は導電性基板10の両面に設けられた第1のレジスト、163は第1のレジストの開口部、165、166は第2のレジスト、168は第2のレジストの開口部、他の符号は図1〜4と同じである。
[導電性基板準備工程]
図5−1(a)は、導電性基板準備工程を示す図である。
導電性基板準備工程においては、導電性基板10を準備する。
この導電性基板10の材質は、導電性が得られるものであれば特に限定はないが、一般的にCu合金が用いられる。
[第1のレジスト被覆工程]
図5−1(b)は、第1のレジスト被覆工程を示す図である。
第1のレジスト被覆工程においては、導電性基板10の両面を、第1のレジスト160、161で被う。使用するレジスト160、161としては、ドライフィルムレジストのラミネートや、液状レジストを導電性基板10の両面に塗布する等、従来の方法を用いることができる。
[第1の露光・現像工程]
図5−1(c)は、第1の露光・現像工程を示す図である。
第1の露光工程においては、所定パターンの露光マスクを、露光装置(図示せず)内においてそれぞれ第1のレジスト160、161の上下に設置し、紫外光を照射して露光を行う。なお、露光マスクのパターンは、表面にリード表面めっき層、ダイパッド表面めっき層、及び裏面にリード裏面めっき層、ダイパッド裏面めっき層が形成されるようにパターンが作製されている。これにより、第1のレジスト160、161に未露光部(図5−1(c)、符号163で示される開口部の位置)が形成される。
次に、第1の現像工程では、レジスト160、161の未露光部が除去され、開口部163が形成される。これにより、導電性基板10の一部が開口部163から露出する。このように、開口部163を有するレジスト160及びレジスト161をめっきマスクとして構成する。
また、半導体素子搭載領域に凹部を形成する場合は、ダイパッド表面めっき層は形成しないパターンとする。
[めっき・第1のレジスト除去工程]
図5−1(d)は、めっき・第1のレジスト除去工程を示す図である。
図5−1(c)に示す第1の現像工程で形成したレジスト160及びレジスト161を、めっきマスクとして用いてマスクに覆われていない開口部にめっきを行い、リード表面めっき層21、ダイパッド表面めっき層51、及び裏面にリード裏面めっき層23、ダイパッド裏面めっき層53を形成する。
その後、めっきマスクとして形成されたレジストを剥離除去する。なお、第1のレジスト剥離は、例えば、液状のレジスト剥離剤を用いて行っても良い。
この第1のレジスト剥離により、レジスト160、161(図5−1(d)参照)が除去され、導電性基板10上には、各表面めっき層21、51及び各裏面めっき層23、53が形成された状態となる。
[第2のレジスト被覆工程]
図5−2(e)は、第2のレジスト被覆工程の一例を示す図である。
第2のレジスト被覆工程は、前工程で各表面めっき層21、51、各裏面めっき層23、53を設け導電性基板10の両面を、第2のレジスト165、166で覆うものである。
用いる第2のレジスト165、166としては、図5−1(b)で説明した第1のレジスト被覆工程と同様、ドライフィルムレジストのラミネートや、液状レジストを塗布する等、従来の方法を用いることができる。
[第2の露光・現像工程]
図5−2(f)は、第2の露光・現像工程の一例を示す図である。
第2の露光工程では、露光装置(図示せず)内において、露光マスク(図示せず)を、それぞれ第2のレジスト165、166の上下に設置し、紫外光にて露光を行う。
この第2の露光工程で使用する露光マスクは、導電性基板の各表面めっき層21、51が形成されている表面全面を覆い、裏面は、リード裏面めっき層23、ダイパッド部裏面めっき層53が、マスクで覆われるようにパターンを形成する。
なお、マスクの大きさは、リード裏面めっき層、ダイパッド裏面めっき層より、片側が表面連結金属部の厚みと同程度大きくする。好ましくは、0.03m〜0.05mmである。これは、樹脂封止後のエッチング加工でほぼ同時にエッチング加工が完了するためである。
さらにダイパッド部を第2の封止樹脂より露出させない場合は、ダイパッド裏面めっき層を形成しないようにパターンを形成する。
次に行う第2の現像工程では、未露光部が除去され、開口部168を有する第2のレジスト166及び165をエッチング用マスクとして形成する。
[エッチング工程]
図5−2(g)は、裏面からエッチング加工するエッチング工程の一例を示す図である。
エッチング工程では、導電性基板10の裏面を、図5−2(f)で第2のレジスト165、166から形成したエッチングマスクを用いてエッチング液によるエッチング加工を施し、窪み部4を形成する。この形成された窪みによりリード金属部、ダイパッド金属部、表面連結金属部になる部位が形成される。
[第2のレジスト除去工程]
図5−2(h)は、第2のレジストを除去する工程である。なお、第2のレジスト剥離は、例えば、液状のレジスト剥離剤を用いて行われてもよい。この後、必要に応じて所定の寸法にシート状に切断しても良い。
以上、説明してきた(a)〜(h)の工程により、本発明である半導体素子搭載用基板100aが完成する。
[半導体装置の製造方法]
次に、本発明の半導体素子搭載用基板を使用した半導体装置の製造方法を、図6を用いて説明する。図6−1、図6−2(a)〜(e)は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す図である。図6における符号は、図1〜5と同じである。
[半導体素子搭載工程]
図6−1(a)は、半導体素子搭載工程の一例を示す図である。
半導体素子搭載工程においては、半導体素子搭載用基板100aの半導体素子搭載領域110に半導体素子101を搭載する。ダイパッド部がある場合は、Agペースト等(図示せず)を用いて半導体素子101を搭載する。ダイパッド部に凹部を作製した場合は、絶縁性の接着層(図示せず)、例えば絶縁性ペーストやダイアタッチフィルム等を介して、半導体素子101が搭載される。
[ワイヤボンディング工程]
図6−1(b)は、ワイヤボンディング工程の一例を示す図である。
ワイヤボンディング工程においては、半導体素子101の電極部(図示せず)とリード表面めっき層21とを、ボンディングワイヤ5等を用いて電気的に接続する。
[第1の樹脂封止工程]
図6−1(c)は、第1の樹脂封止工程の一例を示す図である。
第1の樹脂封止工程においては、半導体素子101、ボンディングワイヤ5、リード表面めっき層21、ダイパッド表面めっき層51を含めて導電性基板10の表面が第1の封止樹脂102により樹脂封止される。
[樹脂封止後のエッチング工程]
図6−2(d)は、第1の樹脂封止後のエッチング工程の一例を示す図である。
樹脂封止後のエッチング工程においては、導電性基板の裏面側より、エッチングを行い、リード金属部22の側面、表面連結金属部(図6−1(c)、符号11参照)、ダイパッド金属部52の側面を同時にエッチングする。この際、リード部20(実際にはリード金属部22)の縦断面形状が、リード部裏面から表面方向に広がる緩やかな曲線、あるいはテーパー形状となるように行う。
このエッチングにより、各部位が、個別に分割され、ワイヤボンディングなどによる接続以外、それぞれが独立した形態となる。そのエッチング量は、図5−2(g)で示される「エッチング工程」において、それぞれの部位へのエッチング量が同量になるように設定し、最小限の時間で同時にエッチング完了することが望ましい。
またダイパッド部50が裏面めっき層を持たずに、ダイパッド金属部52を備える場合には、各側面と同時に、裏面側の面もエッチングされて薄肉部を形成する。
[第2の樹脂封止工程]
図6−2(e)は、第2の樹脂封止工程の一例を示す図である。
第2の樹脂封止工程においては、リード部20、ダイパッド部50等を第2の封止樹脂103で樹脂封止し、第2の封止樹脂103の表面にリード裏面めっき層23、ダイパッド裏面めっき層53が露出した形態となっている。また、ダイパッド部に裏面めっき層がなくダイパッド金属部がある場合は、図6−2(d)の「樹脂封止後のエッチング工程」におけるエッチングにより薄肉部となっているため、第2の封止樹脂部からの露出はなく樹脂内にあり、外部機器との接触のリスクはない。
次に、所定の形状に切断等にて個々の半導体装置とする。なお、その切断は、切断箇所に金属部がなく、全て樹脂の部分であり、切断負荷は軽減されている。
半導体素子搭載用基板の第2の実施形態(図3、符号100b参照)に関しては、上記でも説明したように、図5−1(c)や図5−2(f)に示す工程におけるマスクパターンを変更することで製作が可能である。
また、表面めっき層と裏面めっき層のめっきの種類を変更することも可能である。
この場合は、図5−1(b)から図5−1(d)の工程を表面めっき側、裏面めっき側2回行うことで製作できる。
また、半導体装置の製造における図6−1、図6−2の封止後のエッチング工程で、リード部の抜け不具合を防止するため、表面めっき層の断面形状を通常の矩形形状から逆台形形状にし、第1の封止樹脂との密着性を高めていても良い。この場合は、図5−1(c)の露光工程で、露光に使用する紫外光を、散乱光に変更して照射、露光を行うことで作製可能である。さらに、めっき表面を粗化処理しても同様の効果が得られる。
以下、実施例を用いて本発明を詳述する。
導電性基板として、板厚0.2mmのCu板(古河電気工業株式会社製:EFTEC64−T)を、幅140mmの長尺板状に加工し、次に厚み0.025mmの感光性ドライフィルムレジストを、その導電性基板の両面に貼り付けた。
レジストを貼付された導電性基板の表面にリード表面めっき層、ダイパッド表面めっき層を、裏面にリード裏面めっき層、ダイパッド裏面めっき層となる所望パターンを形成したガラスマスクを、パターン位置合わせした状態で表裏面上に被せて、この両面に、そのガラスマスクを介して、紫外光で露光した。
露光後、ドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム溶液にて、紫外光の照射が遮られて感光しなかった未硬化のドライフィルムレジストを溶かす現像処理を行った。
現像後、ドライフィルムが溶解され導電性基板の金属表面が露出した部分にめっきを行った。めっきは、基板の露出面から順にNiめっきを3.0μm、Pdめっきを0.1μm、Auめっきを約0.04μmの厚みで形成した。
次に水酸化ナトリウム溶液でドライフィルムレジストを剥離した。これにより、導電性基板の表裏面にめっき層を備えた状態に形成されている。
その後、厚み0.025mmの感光性ドライフィルムレジストを、めっき層を形成した導電性基板の両面に貼り付けた。
次に、基板の表面側は表面めっき層を含み全面を覆い、裏面側は、リード裏面めっき層及びダイパッド裏面めっき層より片側0.05mm大きく覆うように所望のパターンを形成したガラスマスクをドライフィルムレジストの上に被せ、紫外光で露光した。
その後、ドライフィルムレジストを炭酸ナトリウム溶液にて、紫外光の照射が遮られて感光しなかった未硬化のドライフィルムレジストを溶かす現像処理を行った。
現像処理後、現像して残ったレジストをマスクに用い、塩化第二鉄液で、裏面側より選択的エッチングを行い、導電性基板に深さ0.15mmの窪み領域4を作製した。このエッチング加工により、リード金属部、ダイパッド金属部、表面連結金属層となる部位が形成された。その後、所定寸法に切断することにより、第1の実施形態の実施例1に係る半導体素子搭載用基板を作製した。
次に、作製した半導体素子搭載用基板を用いて、半導体素子搭載用基板のダイパッド表面めっき層上にAgペーストを使用して半導体素子を搭載し、半導体素子の電極部とリード表面めっき層をワイヤボンディングで接続後、半導体素子が搭載されている面を第1の封止樹脂を用いて樹脂封止、成形した。その後、リード裏面めっき層、ダイパッド裏面めっき層をマスクに用い、表面連結金属部、リード金属部の側面、ダイパッド金属部の側面を同時にエッチング加工し、各部位を各々独立させた。その後、独立状態の各部位を第2の封止樹脂で樹脂封止、成形した。
第1の封止樹脂と第2の封止樹脂は同種のものを使用した。
最後に、所定の半導体装置の寸法になるように切断し、第1の実施形態の実施例1に係る半導体装置を完成させた。
実施例2に係る半導体素子搭載用基板は、第2の実施形態で説明したダイパッド部表面めっき層を形成せず、ダイパッド部に表面側より凹部を形成した図3に示すものである。
その凹部の形成は、第1のレジストパターンを形成する時、ダイパッド部はレジストで覆う様にパターンを形成し、第2のレジストパターンを作製する時に、表面側にダイパット部領域が開口部になるようパターンを作製した。
次のエッチング工程で、ダイパット部領域が開口部になっているため、表面側より0.15mmの深さで凹部を形成した。
作製した半導体素子搭載用基板を用いて、実施例と同様の方法で第2の実施形態の実施例2に係る半導体装置を作製した。半導体素子は、半導体素子搭載工程において、凹部に絶縁性接着剤を用いて半導体素子を搭載した。
実施例1及び実施例2で作製した半導体装置を用いて、リード裏面めっき層にめっき剥がれやめっきバリ等の発生を、光学顕微鏡により観察した。
実施例1及び実施例2の半導体装置では、リード裏面めっき層にめっき剥がれやめっきバリ等の発生がなく良好であることが確認できた。
1 表面めっき層
2 金属部
3 裏面めっき層
4 窪み部
5 ボンディングワイヤ
6 半導体搭載領域に設けられた凹部
10 導電性基板
11 表面連結金属部
20 リード部
21 リード表面めっき層
22 リード金属部
23 リード裏面めっき層
50 ダイパッド部
51 ダイパッド表面めっき層
52 ダイパッド金属部
53 ダイパッド裏面めっき層
60 絶縁性接着剤
100a 第1の実施形態の半導体素子搭載用基板
100b 第2の実施形態の半導体素子搭載用基板
101 半導体素子
102 第1の封止樹脂
103 第2の封止樹脂
110 半導体素子搭載領域
160、161 導電性基板10の両面に設けられた第1のレジスト
163 第1のレジストの開口部
165、166 第2のレジスト
168 第2のレジストの開口部
I 第1の実施形態の半導体装置
II 第2の実施形態の半導体装置

Claims (12)

  1. 半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載可能な半導体素子搭載用基板であって、
    導電性基板の表面に設けられた半導体素子搭載領域と、
    前記導電性基板から形成されたリード金属部と、前記リード金属部の表裏面に対向して接合した前記半導体素子搭載領域に搭載された半導体素子の電極と接続可能なリード表面めっき層と外部機器と接続するリード裏面めっき層とからなるリード部を複数備え、
    前記半導体素子搭載領域と前記複数のリード部が、前記リード部を構成するリード金属部同士を繋ぐ表面連結金属部により連結され、
    前記表面連結金属部が、前記リード金属部のリード表面めっき層側に、前記リード金属部とシームレス構造で設けられ、
    前記リード金属部の前記リード裏面めっき層との接合側の面が、前記リード裏面めっき層の前記リード金属部接合側の面を包含した大きさであることを特徴とする半導体素子搭載用基板。
  2. 前記半導体素子搭載領域が、前記リード部と同構成の表面めっき層、金属部、裏面めっき層で構成されるダイパッド部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子搭載用基板。
  3. 前記半導体素子搭載領域が、前記導電性基板の表面側に設けた凹部状の窪み領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子搭載用基板。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体素子搭載用基板の半導体素子搭載領域に搭載される半導体素子と、
    前記半導体素子の周囲に配置され電気的に接続されているリード表面めっき層と、外部からの電気的接続が可能なリード裏面めっき層とを有するリード部と、
    前記半導体素子の電極と前記リード表面めっき層とを電気的に接続するボンディングワイヤと、
    前記リード表面めっき層と前記ボンディングワイヤと前記半導体素子と前記半導体素子搭載領域を封止する第1の封止樹脂と、
    少なくとも前記リード部の側面及び裏面めっき層の側面を封止する第2の封止樹脂と
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 少なくともリード裏面めっき層の表面が前記第2の封止樹脂から露出していることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 前記リード部の縦断面形状が、リード部裏面から表面方向に広がる緩やかな曲線、あるいはテーパー形状であることを特徴とする請求項又はに記載の半導体装置
  7. 前記第1の封止樹脂と第2の封止樹脂が、同一樹脂であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体素子搭載領域が、前記リード部と同構成の表面めっき層、金属部、裏面めっき層で構成されるダイパッド部であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体素子の底面が、前記リード表面めっき層下面より半導体装置底面側の位置に配置された請求項乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 下記(1)から(8)の工程を順に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法。
    (記)
    (1)導電性基板を用意する導電性基板準備工程。
    (2)前記導電性基板の両面を、第1のレジストで覆う第1のレジスト被覆工程。
    (3)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するめっきマスクを形成する第1の露光・現像工程。
    (4)前記開口部を有するめっきマスクを用いて、前記開口部にめっきを行い、各表裏めっき層を形成し、その後、前記めっきマスクを除去するめっき・第1のレジスト除去工程。
    (5)めっき・第1のレジスト除去工程後、導電性基板の両面を、第2のレジストで覆う第2のレジスト被覆工程。
    (6)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するエッチングマスクを形成する第2の露光・現像工程。
    (7)導電性基板の裏面を、前記エッチングマスクを用いたエッチング加工により窪み領域を形成するエッチング工程。
    (8)前記エッチングマスクを除去する第2のレジスト除去工程。
  11. 下記(1)から(8)の工程を順に含むことを特徴とする請求項に記載の半導体素子搭載用基板の製造方法であって、
    下記(3)の第1の露光・現像工程における所定パターンが、導電性基板表面の半導体素子搭載領域が第1のレジストに覆われ、ダイパッド部表面めっき層を形成しないパターンで、
    且つ、下記(6)の第2の露光・現像工程における所定パターンが、前記導電性基板表面の半導体素子搭載領域に開口部を形成するパターンであることを特徴とする半導体素子搭載用基板の製造方法。
    (記)
    (1)導電性基板を用意する導電性基板準備工程。
    (2)前記導電性基板の両面を、第1のレジストで覆う第1のレジスト被覆工程。
    (3)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するめっきマスクを形成する第1の露光・現像工程。
    (4)前記開口部を有するめっきマスクを用いて、前記開口部にめっきを行い、各表裏めっき層を形成し、その後、前記めっきマスクを除去するめっき・第1のレジスト除去工程。
    (5)めっき・第1のレジスト除去工程後、導電性基板の両面を、第2のレジストで覆う第2のレジスト被覆工程。
    (6)所定パターンを、露光・現像して開口部を有するエッチングマスクを形成する第2の露光・現像工程。
    (7)導電性基板の裏面を、前記エッチングマスクを用いたエッチング加工により窪み領域を形成するエッチング工程。
    (8)前記エッチングマスクを除去する第2のレジスト除去工程。
  12. 下記(A)から(E)の工程を順に含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
    (記)
    (A)半導体素子搭載用基板の半導体素子搭載領域に半導体素子を搭載する半導体素子搭載工程。
    (B)半導体素子の電極部とリード表面めっき層とを、ボンディングワイヤを用いて電気的に接続するワイヤボンディング工程。
    (C)半導体素子、ボンディングワイヤ、各表面めっき層を含めた半導体素子搭載用基板の表面が第1の封止樹脂により樹脂封止される第1の樹脂封止工程。
    (D)半導体搭載用基板の裏面側よりエッチング加工を行い、各金属部の側面、表面連結金属部を同時にエッチングして前記各金属部、前記表面連結金属部を個別に分割して電気的接続以外は独立状態にする樹脂封止後のエッチング工程。
    (E)リード部、ダイパッド部を、第2の封止樹脂で樹脂封止して前記第2の封止樹脂の表面に各裏面めっき層が露出した形態とする第2の樹脂封止工程。
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