JP6380263B2 - 硫化物固体電解質の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、硫化物固体電解質の製造方法に関する。
近年における情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として利用される電池の開発が重要視されている。また、自動車産業界等においても、電気自動車用あるいはハイブリッド自動車用の高出力且つ高容量の電池の開発が進められている。このように開発が進められている種々の電池の中でも、エネルギー密度が高いという観点から、リチウム電池が注目を浴びている。
現状で一般的なリチウム電池では、正極と負極を隔てるセパレータに有機溶媒を含む電解液を含浸させて使用しているため、セパレータ部分を厚くする必要がある。そのため、電池全体に占めるセパレータの比率が大きくなりエネルギー密度が低くなるという問題があった。これに対し、電解液を固体電解質層に換えて、電池を全固体化したリチウム電池では、セパレータでもある固体電解質層の薄膜化が可能なため、エネルギー密度の面で優れている。さらに、このような固体電解質層に用いられる固体電解質として、硫化物固体電解質が知られている。
硫化物固体電解質は、リチウムイオン伝導度が高いため、電池の高出力化を図る上で有用であり、従来から種々の研究がなされている。例えば、特許文献1には、LiS、P、LiI、及びLiBrを少なくとも含有する原料組成物を非晶質化して硫化物ガラスを得て、当該硫化物ガラスを195℃以上で加熱することで、リチウムイオン伝導度が高い硫化物固体電解質材料を得る製造方法が開示されている。
特開2015−11898号公報
しかしながら、特許文献1の製造方法で得られた硫化物固体電解質材料を用いて作製したリチウムイオン電池の負極では、315℃付近の温度域になると当該硫化物固体電解質材料と充電した負極材料との反応が進行すること、この反応による発熱量が大きいことが本発明者の研究によって、明らかとなった。
外部短絡や過充電により電池全体が315℃付近の温度域まで到達することはまれであるが、内部短絡等の場合には局所的な温度上昇が発生し、315℃付近の温度域まで到達することがある。このように局所的に315℃付近の温度域まで到達した場合に、前記反応による発熱を低減することができれば、局所的な発熱の影響が、その周囲に波及し、電池全体にさらなる過熱が生じるという事態を防止することができる。
本発明は上記実情を鑑みて成し遂げられたものであり、リチウムイオン伝導度が高く、315℃付近の温度域で進行する硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応による総発熱量が低減した硫化物固体電解質の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の硫化物固体電解質の製造方法は、γ構造を有するLiPSを準備する第1工程と、第1工程で得られたγ構造を有するLiPS LiX(Xはハロゲンである)を混合して得られる第2工程混合物をメカニカルミリングによって微細化し、微細化した第2工程混合物を、150℃を超えて190℃未満の温度範囲内で加熱する第2工程と、を有する。
本発明の硫化物固体電解質の製造方法では、前記第1工程において、LiS及びPをモル比で74:26〜76:24の範囲内で含む第1工程混合物を非晶質化し、非晶質化した第1工程混合物を加熱して結晶化させることで、γ構造を有するLiPSを得ることが好ましい。
本発明の硫化物固体電解質の製造方法では、前記第1工程において、第1工程混合物中
のLiS及びPの総量に対するLiXの含有量が5.26モル%未満であること
が好ましい。
本発明の硫化物固体電解質の製造方法において、前記硫化物固体電解質は、CuKα線
を用いたX線回折測定において2θ=20°、24°、及び30°にピークを有すること
が好ましい
本発明によれば、高いリチウムイオン伝導度を有し、且つ、315℃付近の温度域で進行する硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応に起因する総発熱量が低減した硫化物固体電解質の製造方法を提供することができる。
第1工程で得られたγ構造を有するLiPSと非晶質化した第2工程混合物のX線回折測定結果を示す図である。 実施例および比較例の硫化物固体電解質のリチウムイオン伝導度を比較した図である。 実施例1および比較例1〜3の硫化物固体電解質のX線回折測定結果を示す図である。 実施例1の非晶質化した第2工程混合物および比較例3の非晶質化した混合物のTG−DTA測定結果を示す図である。 実施例1の硫化物固体電解質を含む充電した負極合材および比較例3の硫化物固体電解質を含む充電した負極合材のDSC測定結果を示す図である。
本発明の硫化物固体電解質の製造方法は、γ構造を有するLiPSを準備する第1工程と、第1工程で得られたγ構造を有するLiPS及びLiX(Xはハロゲンである)を含む第2工程混合物を非晶質化し、非晶質化した第2工程混合物を、150℃を超えて190℃未満の温度範囲内で加熱する第2工程と、を有する。
本発明により、高いリチウムイオン伝導度を有し、且つ、315℃付近の温度域で進行する硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応に起因する総発熱量が低減した硫化物固体電解質を製造することができる。
(1)第1工程
本発明の製造方法の第1工程は、γ構造を有するLiPSを準備する工程である。
第1工程で予め結晶化度の高いγ構造を有するLiPSを準備することによって、不純物が少なく骨格構造が安定化したγ構造を有するLiPSの微粒子を含む硫化物固体電解質を得ることができる。
本発明において、γ構造を有するLiPSとは、CuKα線を用いたX線回折(XRD)測定において、17.82°±0.3°、18.54°±0.3°、19.98°±0.3°、26.91°±0.3°、29.34°±0.3°及び30.69°±0.3°にピーク(2θ)が確認されるLiPSをいう。これらのピークは、典型的なγ−LiPSのXRDスペクトルが有するピークのうち代表的なピークである。
また、典型的なγ−LiPSのXRDスペクトルが有するピークのうち、より多くのピークが確認されるほうが、結晶化度が高いと考えられるため、前記代表的なピークに加えて、13.59°±0.5°、19.89°±0.5°、23.04°±0.5°、40.14°±0.5°、47.25°±0.5°、48.06°±0.5°、52.92°±0.5°及び57.33°±0.5°にピーク(2θ)が確認されるLiPSであると好ましい。
本発明において、γ構造を有するLiPSを準備する方法に特に制限はなく、市販品を使用しても良いし、製造しても良い。
γ構造を有するLiPSを製造する場合には、LiS及びPをモル比で74:26〜76:24の範囲内で含む第1工程混合物を非晶質化し、非晶質化した第1工程混合物を加熱して結晶化させることで、γ構造を有するLiPSを得ることが好ましい。
本発明において、非晶質化とは、非晶質体を形成することのみならず、X線回折測定においてピークを減少させることや結晶化度を下げることなども含む広い意味で使用する。
第1工程において、非晶質化する方法に特に制限は無く、例えば、メカニカルミリングによって行っても良いし、溶融急冷法によって行っても良い。
また、前記第1工程において、第1工程混合物中のLiS及びPの総量に対するLiX(Xはハロゲンである)の含有量が5.26モル%未満であることが好ましい。LiXはγ構造を有するLiPSの生成を阻害するため、LiS及びPの総量に対するLiXの含有量が5.26モル%以上である場合には、γ構造を有するLiPSを得ることが困難になる。第1工程混合物中にLiXを含まないとさらに好ましい。
非晶質化した第1工程混合物を加熱する条件は、結晶化度の高いγ構造を有するLiPSを得ることができれば特に制限は無いが、通常、600℃程度で10時間程加熱する。非晶質化した第1工程混合物を加熱して結晶化させることで、図1に示すように、XRD測定において典型的なγ−LiPSのスペクトルを有する結晶を得ることができる。
(2)第2工程
本発明の製造方法の第2工程は、第1工程で得られたγ構造を有するLiPS及びLiX(Xはハロゲンである)を含む第2工程混合物を非晶質化し、非晶質化した第2工程混合物を、150℃を超えて190℃未満の温度範囲内で加熱する工程である。
従来技術のようにLiS、P、LiI、及びLiBrを原料とするのではなく、結晶性の高いγ構造を有するLiPSとLiXを原料とすることで、高いリチウムイオン伝導度を有し、且つ、充電した負極材料との反応による315℃付近の総発熱量が低減した硫化物固体電解質を得ることが可能となる。
第2工程で用いるLiXは、Xがハロゲンであれば、特に制限は無いが、XがI、または、Brであると好ましい。
LiXは単一の化合物を用いることもできるし、2種類の化合物を用いることもできるが、2種類の化合物を用いることが好ましく、LiI及びLiBrの混合物を用いることが好ましい。
γ構造を有するLiPSとLiXの混合比にも特に制限は無いが、効率よくリチウムイオン伝導度の高い硫化物固体電解質を得るために、通常、LiX/γ構造を有するLiPSは質量比で0.353〜0.857程度とする。
第2工程において、第2工程混合物を非晶質化する方法も特に制限は無いが、メカニカルミリングによって行うことが好ましい。
非晶質化した第2工程混合物は、図1に示すように、XRDにおいて明瞭なピークが検出されなくなる。γ−LiPSに帰属されるピークが消失した理由は、γ構造を有するLiPSがメカニカルミリングにより非常に小さな微粒子となったためであり、γ−LiPSの結晶構造が破壊されたわけではないと考えられる。非晶質化した第2工程混合物では、微小なγ構造を有するLiPSとLiXが均一に混合した状態で存在すると考えられる。
つぎに、非晶質化した第2工程混合物を、150℃を超えて190℃未満の温度範囲内で加熱する。本条件による加熱によって、非晶質化した第2工程混合物中でγ構造を有するLiPSとLiXとの相転移反応が進行し、リチウムイオン伝導性の高い硫化物固体電解質を得ることができると考えられる。
加熱温度が150℃以下の場合には、前記の相転移反応が進行しないため、リチウムイオン伝導性の高い硫化物固体電解質を得ることができない。また、加熱温度が190℃以上の場合には、リチウムイオン伝導性の低いγ構造を有するLiPSが粗大化してしまうためリチウムイオン伝導性の高い硫化物固体電解質を得ることができない。
加熱温度は、155℃〜185℃であることが好ましく、160℃〜180℃であることが好ましく、165℃〜175℃であると更に好ましい。
反応時間は前記の相転移反応が進行すれば、特に制限は無いが、製造効率等も考慮すると、通常1から5時間程度とする。
加熱中の湿度も特に制限は無いが、湿度が低いことが好ましく、露点温度を−50℃以下とするとさらに好ましい。
また、非晶質化した第2工程混合物の加熱は、不活性ガス雰囲気下において行うことが好ましい。
(3)本発明の製造方法で得られる硫化物固体電解質
本発明の製造方法で得られた硫化物固体電解質は、高いリチウムイオン伝導度を有し、且つ、315℃付近の温度域で進行する充電した負極材料との反応に起因する総発熱量が低減されている。
本発明の硫化物固体電解質が高いリチウムイオン伝導度を示す理由は定かではないが、加熱による相転移反応によりγ構造を有するLiPSとLiXの界面に生じたリチウムイオン伝導性の高い層が、γ構造を有するLiPSが微小であるがゆえに広く硫化物固体電解質全体に連続的に分布するためであると考えられる。
本発明により、315℃付近で進行する硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応に起因する総発熱量が低減した硫化物固体電解質を製造できる理由も定かではないが、以下のように推定している。
充電された電池内で硫化物固体電解質と負極材料が隣接して存在する状態において、当該電池の温度が315℃付近に到達すると、硫化物固体電解質中のLiPSと315℃程度に加熱されることにより充電した負極材料から発生した金属リチウムとの反応が以下のように進行すると考えられる。
LiPS+3Li→3LiS+PS
従来技術の硫化物固体電解質では、骨格として不純物が多く結晶化度が低いLiPSが含まれる。このような硫化物固体電解質中では、LiPSと他の成分との界面が不明瞭であり、充電した負極材料から発生した金属リチウムがLiPSに自由に接近できるため、上記に示した反応が硫化物固体電解質全体に広がり、発熱量が大きくなる。
これに対し、本発明で製造される硫化物固体電解質では、骨格となるγ構造を有するLiPSの結晶化度が高く不純物を含まないため、硫化物固体電解質中のγ構造を有するLiPS粒子の表面のみで負極材料から放出されたリチウム金属との前記反応が進行する。また、反応後には、反応生成物であるLiSがγ構造を有するLiPS粒子表面にリチウム金属に対する不導体層を形成するため、粒子内部のγ構造を有するLiPSは未反応のまま反応が停止する。
よって、本発明の硫化物固体電解質では未反応のγ構造を有するLiPSが粒子内部に残る分だけ、従来技術の硫化物固体電解質と比較して315℃付近での総発熱量を低減することができると考えられる。
なお、従来技術の硫化物固体電解質の製造方法では、LiPSをγ構造にすることで結晶化度や純度を高くしようとすると、リチウムイオン伝導度の低いγ構造を有するLiPSの粗大な結晶が成長してしまうため、高いリチウムイオン伝導度を有したまま、315℃付近の総発熱量を低減させることは困難である。
本発明の硫化物固体電解質は、315℃付近での総発熱量が低減されているため、内部短絡等により局所的に電池温度が315℃の高温になった場合でも、更なる発熱量が少ない。よって、本発明の硫化物固体電解質を用いることで、従来技術と比較して、315℃付近温度域における発熱反応の進展が生じにくい特性を持ったリチウムイオン電池を製造することができる。
本発明の製造方法によって得られた硫化物固体電解質は、CuKα線を用いたX線回折測定において2θ=20°、24°、及び30°にピークを有することが好ましい。なお、これらのピークには、測定条件により、±0.5°程度の誤差が生じることがある。
また、前述のように本発明の硫化物固体電解質は不純物の少ない微小なγ構造を有するLiPSを骨格として有するため、従来技術の不純物が多く結晶性も低いLiPS等の混合物を有する硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応に起因する300℃以下の微小な発熱も観測されない。
また、本発明の硫化物固体電解質では、粗大なγ構造を有するLiPSの生成が始まる相転移温度が190℃付近であり、従来技術の硫化物固体電解質と比較して約70℃程度低温にシフトしている。
その理由は、本発明の硫化物固体電解質では微小なγ構造を有するLiPSが融合により粗大になるが、従来技術の硫化物固体電解質に含まれる、不純物が多く結晶性も低い混合物であるLiPSが結晶化して粗大なγ構造を有するLiPSになるという違いによると考えられる。
このような特性を有することから、本発明の硫化物固体電解質は従来技術の硫化物固体電解質より70℃程度低い約190℃で粗大なγ構造を有するLiPSが生成し、リチウムイオンの伝導を遮蔽する特性を持った硫化物固体電解質となる。
したがって、本発明の硫化物固体電解質を使用した電池では、外部短絡や過充電等により、電池全体の温度が上昇した場合には、約190℃で自動的にシャットダウンすることが可能となる。
以下に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。なお、特段の断りがない限り、秤量、合成、乾燥等の各操作は、露点が−90℃以下に維持されたAr雰囲気下で行った。
[硫化物固体電解質の合成]
(実施例1)
(1)第1工程
モル比でLiS/P=75/25(化学量論比でLiPSが合成される原料比率)となるように、LiS(フルウチ化学株式会社製)を0.7655g及びP(シグマアルドリッチジャパン合同会社製)を1.2345g秤量後、混合して第1工程混合物を得た。
全量で2.0gの第1工程混合物を、5mm径のジルコニアボール53gと超脱水ヘプタン4.0gと共にジルコニア製45ccポットに投入した。前記ポットに対して、500rpmで1時間撹拌後15分休止するサイクルで遊星ボールミルを用いたメカニカルミリングを20サイクル行い、非晶質化した。なお材料組成は必要に応じ変更するが、以下、前記条件をメカニカルミリングの標準条件として記載した。
非晶質化した第1混合物はヘプタンと共に回収し、120℃に加熱したホットプレート上で乾燥し、ヘプタンを除去した状態の非晶質化した第1工程混合物の粉末を得た。
非晶質化した第1工程混合物の粉末を、カーボンコートされた石英管内に真空封入し、大気炉中で600℃の加熱処理を10時間行うことでγ構造を有するLiPSを得た。石英管にダイヤモンドバーで傷を入れて破壊し、γ構造を有するLiPSを回収した。
(2)第2工程
第1工程で得られたγ構造を有するLiPSを1.570g、LiI(シグマアルドリッチジャパン合同会社製)を0.2845g、LiBr(株式会社高純度化学製)を0.1846g秤量後、混合して第2工程混合物を得た。
第2工程混合物に対して、標準条件にてメカニカルミリング行い、非晶質化した。
非晶質化した第2工程混合物を、ホットプレートを用いて170℃で3時間加熱することで実施例1の硫化物固体電解質を得た。
(比較例1)
第2工程において、非晶質化した第2工程混合物を190℃で3時間加熱したこと以外は実施例1と同様に、比較例1の硫化物固体電解質を得た。
(比較例2)
第2工程において、非晶質化した第2工程混合物を150℃で3時間加熱したこと以外は実施例1と同様に、比較例2の硫化物固体電解質を得た。
(比較例3)
LiS(フルウチ化学株式会社製)を0.586g、P(シグマアルドリッチジャパン合同会社製)を0.9449g、LiI(シグマアルドリッチジャパン合同会社製)を0.2845g、及びLiBr(株式会社高純度化学製)を0.1846g秤量後、混合して混合物を得た。前記混合物に対して標準条件にてメカニカルミリングを行い非晶質化した。
非晶質化した混合物を、ホットプレートを用いて205℃で3時間加熱することで比較例3の硫化物固体電解質を得た。
(比較例4)
非晶質化した混合物を、ホットプレートを用いて195℃で加熱したこと以外は比較例3と同様に、比較例4の硫化物固体電解質を得た。
(比較例5)
非晶質化した混合物を、ホットプレートを用いて215℃で加熱したこと以外は比較例3と同様に、比較例5の硫化物固体電解質を得た。
以下に、実施例及び比較例の製造工程の比較した表を示す。なお、比較例3〜5の製造工程は便宜上、第2工程として記載した。
[Liイオン伝導度の測定]
実施例1、比較例1〜5の硫化物固体電解質について、Liイオン伝導度の測定を行った。まず、試料を4ton/cmの圧力でコールドプレスすることで、面積1cm、厚さ約500μmのペレットを作製した。次に、ペレットを、Arガスで充填した不活性雰囲気の容器内に設置して測定を行った。測定には、ソーラトロン(商品名:SI1260、株式会社東陽テクニカ製)を用いた。また、恒温槽で測定温度を25℃に調整した。結果を図2に示す。なお、図2には参考として、非晶質化した第2工程混合物の結果も示した。
[X線回折測定]
XRD装置(商品名:RINT−UltimaIII、株式会社リガク製)を用いて、CuKα線による粉末X線回折測定を行った。ドーム状の冶具中に試料を設置し、Arガスの不活性雰囲気で2θ=10°〜60°の範囲で測定した。スキャンスピードは5°/min、サンプリング幅は0.02°とした。第1工程で得られたγ構造を有するLiPS及び非晶質化した第2工程混合物についてX線回折測定を行った結果を図1に示す。また、実施例1、比較例1〜3の硫化物固体電解質についてX線回折測定を行った結果を図3に示す。なお、図3には参考として、非晶質化した第2工程混合物の結果も示した。
[熱重量分析−示差熱分析]
実施例1の非晶質化した第2工程混合物および比較例3の非晶質化した混合物について熱重量分析(TG)−示差熱分析(DTA)を行った。測定にはTG−DTA装置(商品名:Thermo plus EVO、株式会社リガク製)を用いた。アルミ製の試料皿を用い、参照試料としてα−Al粉末を用いた。測定試料を20mg〜26mg用い、Arガス雰囲気において室温から500℃まで10℃/minで昇温し、TG−DTA分析を行った。結果を図4に示す。
[示差走査熱量分析]
実施例1、比較例3の硫化物固体電解質を用いて、正極合材(硫化物固体電解質比率40質量%、活物質は3元系活物質)、セパレータ(硫化物固体電解質100質量%)、負極合材(硫化物固体電解質比率50質量%、活物質は人造黒鉛)でそれぞれスラリーを調製した。各スラリーをSUS製の集電箔に塗工後自然乾燥した。乾燥した正極合材、セパレータ、負極合材を打ち抜き成型後、セパレータの箔を剥離した状態で3層を積層した。3層を積層した状態で中空絶縁体の型内に装着し、プレス成型することで全固体リチウム電池を構成した。
作製した全固体リチウム電池に外部電圧を印可し、SOC100%まで充電後、セルを解体した。負極合材のみを掻き落とし、示差走査熱量分析(DSC)測定用サンプルとした。測定にはDSC装置(商品名:DSC−7000X、株式会社日立ハイテクサイエンス製)を用いた。20mg程度のサンプルをDSC測定用の密閉容器に充填し、10℃/minの昇温速度で吸発熱量の測定を行った。結果を図5に示す。
(評価結果)
図1に示すように、第1工程で得られたγ構造を有するLiPSのサンプルは、XRD測定で13.52°、17.70°、18.40°、19.80°、22.96°、26.66°、29.18°、30.50°、39.90°、46.76°、47.72°、52.46°及び56.90°にピーク(2θ)を有する典型的なγ−LiPSのスペクトルを示した。また、第2工程で非晶質化した第2工程混合物は、XRD測定で明瞭なピークが観測されなかった。前述の標準条件でメカニカルミリングを行っても、γ−LiPSの結晶構造までは破壊されないと考えられることから、非晶質化した第2工程混合物にはXRD測定で明瞭なピークが観測されない程に微細なγ構造を有するLiPS粒子が含まれていると考えられた。
図3に示すように、第2工程で非晶質化した第2工程混合物を190℃で加熱した比較例1の硫化物固体電解質は、XRD測定でγ−LiPSの特徴を有するスペクトルを示した。加熱温度が190℃と高すぎることにより、リチウムイオン伝導度が極めて低いγ構造を有するLiPSが粗大化したため、図2に示すように、比較例1の硫化物固体電解質はリチウムイオン伝導度が低いと考えられた。
また、図3に示すように、第2工程で非晶質化した第2工程混合物を150℃で加熱した比較例2の硫化物固体電解質はXRD測定で明瞭なピークを示さず、そのスペクトルは、第2工程で非晶質化した第2工程混合物(加熱前)からほとんど変化しなかった。加熱温度が150℃では、γ構造を有するLiPS、LiI、LiBrが反応することができず、リチウムイオン伝導層を形成することができないため、図2に示すように、比較例2の硫化物固体電解質はリチウムイオン伝導度が低いと考えられた。
これらに対し、第2工程で非晶質化した第2工程混合物を170℃で加熱した実施例1の硫化物固体電解質は、図2に示すように、従来技術の製造方法である比較例3〜5の硫化物固体電解質と同等のリチウムイオン伝導度を示した。
図3に示すように、実施例1と比較例3(比較例3〜5の中で最もリチウムイオン伝導度が高い。)の硫化物固体電解質のXRD測定によるスペクトルは、2θ=20°、24°、及び30°にピークを有する点で類似したものであり、高いリチウムイオン伝導度を示す硫化物固体電解質に共通する性質であると考えられた。
図4のDTA測定結果に示すように、実施例1の非晶質化した第2工程混合物と比較例3の非晶質化した混合物は、185℃付近に発熱ピーク(以下、第1の発熱ピークと称することがある。)を有する共通した特徴がある。この発熱ピークは、LiPSとLiXの相転移反応の進行を意味し、185℃程度で加熱することで、硫化物固体電解質中にリチウムイオンの伝導層が形成されると考えられた。
なお、実施例1では170℃の加熱でリチウムイオンの伝導層が形成されているのに対して、DTA測定では185℃付近に発熱ピークが観測されたのは、DTA分析では昇温温度が10℃/minであるため、170℃に到達後反応が開始するまでのタイムラグが存在するためであると考えられた。
実施例1と比較例3〜5の硫化物固体電解質には明瞭な違いも認められた。
第1の違いは、図5に示す硫化物固体電解質と充電した負極材料との反応性を評価するために行ったDSC測定結果において、比較例3〜5の代表として測定した比較例3の硫化物固体電解質と比較して実施例1の硫化物固体電解質では、315℃付近の発熱ピークが小さくなり、総発熱量が16.7%程度低減されていたことである。
前述のように、315℃付近の発熱ピークは、硫化物固体電解質中のLiPSと充電した負極材料から遊離した金属リチウムの反応に起因すると考えられる。
比較例3の硫化物固体電解質では、骨格となるLiPSの結晶化度が低く不純物を多く含むため、LiPSと他の成分の界面が不明瞭であることから、金属リチウムがLiPSに自由に接近できるため、LiPSと金属リチウムの反応が硫化物固体電解質全体に広がる。
一方、実施例1の硫化物固体電解質では、骨格となるγ構造を有するLiPSの結晶化度が高く不純物を含まないため、γ構造を有するLiPS粒子と他の成分の界面が明瞭であり、γ構造を有するLiPSと金属リチウムの反応によりγ構造を有するLiPS粒子表面に生じた金属リチウムに対する不導体層が、粒子内部での反応が進行を抑制する。
この違いが、本発明の硫化物固体電解質の315℃付近の総発熱量の低減につながっていると考えられた。
なお、図5に示すように、比較例3と異なり実施例1では、411℃付近で明瞭な発熱ピークが認められる。これは、315℃付近ではγ構造を有するLiPS粒子表面に形成された金属リチウムに対する不導体層により、粒子内部でのγ構造を有するLiPSと金属リチウムの反応が抑制されるが、411℃付近では当該不導体層が金属リチウムを伝導するようになり、γ構造を有するLiPS粒子内部でも前記反応が進行するためであると考えられた。
また、図5からは、比較例3で確認される300℃以下の微小な発熱ピークも消失していることがわかる。300℃以下の発熱は、比較例3の硫化物固体電解質の有する不純物と充電した負極材料と反応に起因すると考えられる。実施例1の硫化物固体電解質では、上述のように不純物を含まないため、300℃以下で発熱が起こらないと考えられた。
第2の違いは、図4のTG測定結果で示すように、実施例1の非晶質化した第2工程混合物および比較例3の非晶質化した混合物のTG測定で200℃から350℃の範囲において、比較例3の重量減少率は実施例1の重量減少率より大きいことである。
ここで、TG−DTA測定試験において、185℃付近の第1の発熱ピークに達した時点で硫化物固体電解質中にリチウムイオンの伝導層が形成されるため、図4において185℃を越えた時点で、実施例1の非晶質化した第2工程混合物は実施例1の硫化物固体電解質と、比較例3の非晶質化した混合物は比較例3の硫化物固体電解質とみなすことができる。
この重量減少率の違いは、実施例1の硫化物固体電解質は不純物が少ないため加熱しても重量が減少しにくいが、比較例3の硫化物固体電解質では不純物が多いため重量が減少しやすいという違いに起因すると考えられた。
第3の違いは、図4のDTA測定結果で示すように、比較例3の硫化物固体電解質が291℃付近に有する発熱ピーク(以下、第2の発熱ピークと称することがある。)が、実施例1の硫化物固体電解質では221℃付近に低温シフトしていることである。第2の発熱ピークの温度は、リチウムイオン伝導性の低い粗大なγ構造を有するLiPSの生成が始まる相転移温度である。
実施例1の硫化物固体電解質では微小なγ構造を有するLiPSが融合により粗大になるため、比較例3の硫化物固体電解質に含まれる不純物が多く結晶性も低い混合物であるLiPSが結晶化して粗大になる反応より必要なエネルギーが少ないことにより、第2の発熱ピークが70℃ほど低温にシフトしたと考えられた。
以上の結果から、本発明によって、高いリチウムイオン伝導度を有し、且つ、315℃付近で進行する充電した負極材料との反応による総発熱量が低減した従来にない硫化物固体電解質を製造できることが明らかとなった。

Claims (4)

  1. γ構造を有するLiPSを準備する第1工程と、
    第1工程で得られたγ構造を有するLiPS LiX(Xはハロゲンである)を混合して得られる第2工程混合物をメカニカルミリングによって微細化し、微細化した第2工程混合物を、150℃を超えて190℃未満の温度範囲内で加熱する第2工程と、
    を有する硫化物固体電解質の製造方法。
  2. 前記第1工程においてLiS及びPをモル比で74:26〜76:24の範囲内で含む第1工程混合物を非晶質化し、非晶質化した第1工程混合物を加熱して結晶化させることで、γ構造を有するLiPSを得ることを特徴とする請求項1に記載の硫化物固体電解質の製造方法。
  3. 前記第1工程において、第1工程混合物中のLiS及びPの総量に対するLiXの含有量が5.26モル%未満であることを特徴とする請求項2に記載の硫化物固体電解質の製造方法。
  4. 前記硫化物固体電解質が、CuKα線を用いたX線回折測定において2θ=20°、24°、及び30°にピークを有することを特徴とする請求項1に記載の硫化物固体電解質の製造方法
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