JP6374773B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

車両の走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6374773B2
JP6374773B2 JP2014236887A JP2014236887A JP6374773B2 JP 6374773 B2 JP6374773 B2 JP 6374773B2 JP 2014236887 A JP2014236887 A JP 2014236887A JP 2014236887 A JP2014236887 A JP 2014236887A JP 6374773 B2 JP6374773 B2 JP 6374773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
steering
vehicle
travel
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014236887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016097827A (ja
Inventor
秋山 哲
哲 秋山
松野 浩二
浩二 松野
志郎 江副
志郎 江副
貴之 長瀬
貴之 長瀬
英一 白石
英一 白石
小山 哉
哉 小山
雅人 溝口
雅人 溝口
康 鷹左右
康 鷹左右
陽宣 堀口
陽宣 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2014236887A priority Critical patent/JP6374773B2/ja
Publication of JP2016097827A publication Critical patent/JP2016097827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6374773B2 publication Critical patent/JP6374773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

本発明は、走行環境を認識し、自車両の走行情報を検出して自動運転制御を行う車両の走行制御装置に関する。
近年、車両においては、ドライバの運転をより快適に行えるようにすることを目的として、自動運転の技術を利用した様々な走行制御装置が開発され提案されている。この種の走行制御装置においては、カメラ、レーザレーダ、ミリ波レーダ、或いは超音波ソナー等を用いた各種認識装置によって車外の走行環境を認識し、自車両の走行環境を検出することで、自動運転のための各種走行制御(例えば、先行車に対する追従制御、レーンキープ制御、車線逸脱防止制御、先行車に対する追越制御等)を行うことが可能となっている。
ところで、この種の走行制御装置において、自動運転中にドライバによる所定の運転操作の介入(オーバーライド)が行われた際には、運転操作を通じたドライバの意思を、走行制御に適宜反映させることが望ましい。これに対し、例えば、特許文献1には、道路曲率絶対値が閾値以下であり、且つ、横加速度絶対値が閾値以上である場合、ドライバによる操舵介入時であると判断し、操舵介入処理として走行制御の解除或いは制御開始の禁止を行う技術が開示されている。
特開2002−193126号公報
しかしながら、自動運転中にドライバが操舵介入する場面は直進中に限られるものではなく、旋回中においても操舵介入がされ得るため、自車走行路が直線である場合に限って操舵介入処理を行う上述の特許文献1の技術では、操舵介入によるドライバの意思を十分に反映できるとは言い難い。
その一方で、自動走行中の操舵介入処理を旋回中に対して拡張する場合、上述の特許文献1に開示された技術のように、操舵入力に対して単に走行制御の解除或いは制御開始の禁止を行うだけでは、旋回走行時における操舵の安定性を損なう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操舵の安定性を損なうことなく、ドライバによる操舵介入を自動運転に適切に反映させることができる車両の走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による車両の走行制御装置は、自車両が走行する走行環境情報を取得する走行環境情報取得手段と、自車両の走行情報を検出する走行情報検出手段とを備え、前記走行環境情報と前記自車両の走行情報とに基づいて自動運転制御を実行する車両の走行制御装置において、前記走行環境情報と前記自車両の走行情報とに基づいて前記自動運転制御のための操舵目標制御量を演算する操舵目標制御量演算手段と、前記操舵目標制御量に基づいて操舵制御を行う操舵制御手段と、前記操舵目標制御量に基づいて前記操舵制御を行う際の制御ゲインを可変設定する制御ゲイン設定手段と、を備え、前記制御ゲイン設定手段は、ドライバによる運転操作介入時の前記制御ゲインの値を運転操作非介入時の値よりも小さく設定し、且つ、前記運転操作介入時における自車旋回時の前記制御ゲインの値を自車非旋回時の値よりも大きく設定するものである。
本発明の車両の走行制御装置によれば、操舵の安定性を損なうことなく、ドライバによる操舵介入を自動運転に適切に反映させることができる。
走行制御装置の全体構成図 電動パワーステアリング装置の概略構成図 自動運転制御ゲイン設定ルーチンを示すフローチャート 自動運転制御ゲインの推移の一例を示すタイミングチャート 自動運転制御ゲイン特性を示すマップ
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係り、図1は走行制御装置の全体構成図、図2は電動パワーステアリング装置の概略構成図、図3は自動運転制御ゲイン設定ルーチンを示すフローチャート、図4は自動運転制御ゲインの推移の一例を示すタイミングチャートである。
図1において、符号1は車両の走行制御装置を示し、この走行制御装置1は、走行制御部10、周辺環境認識装置11、走行パラメータ検出装置12、自車位置情報検出装置13、車車間通信装置14、道路交通情報通信装置15、スイッチ群16等の各入力装置と、パワーユニット制御装置21、ブレーキ制御装置22、ステアリング制御装置23、表示装置24、スピーカ・ブザー25等の各出力装置と、が接続されて要部が構成されている。
周辺環境認識装置11は、車室内から車両の外部環境を撮影して車両情報を取得する固体撮像素子を備えたカメラ装置(ステレオカメラ、単眼カメラ、カラーカメラ等:図示せず)と、車両の周辺に存在する立体物からの反射波を受信するレーダ装置(レーザレーダ、ミリ波レーダ等:図示せず)で構成されている。
周辺環境認識装置11は、カメラ装置で撮像した画像情報を基に、例えば、距離情報に対して周知のグルーピング処理を行い、グルーピング処理した距離情報を予め設定しておいた三次元的な道路形状データや立体物データ等と比較することにより、車線区画線データ、道路に沿って延在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両等の立体物データを抽出し、これらに対する自車両からの相対的な位置(距離、角度)を、速度と共に検出する。
また、周辺環境認識装置11は、レーダ装置で取得した反射波情報を基に、反射した立体物の存在する位置(距離、角度)を、速度と共に検出する。なお、本実施の形態では、周辺環境認識装置11で認識可能な最大距離(立体物までの距離、車線区画線の最遠距離)を視程としている。このように、周辺環境認識装置11は、走行環境情報取得手段としての機能を有している。
走行パラメータ検出装置12は、自車両の走行情報、具体的には、車速V、操舵トルクTdrv、ハンドル角θH、ヨーレートγ、アクセル開度、スロットル開度、ブレーキスイッチ信号、走行する路面の路面勾配、及び、路面摩擦係数推定値μ等を検出する。このように、走行パラメータ検出装置12は、走行情報検出手段としての機能を有する。
自車位置情報検出装置13は、例えば、公知のナビゲーションシステムであり、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星から発信された電波を受信し、その電波情報に基づいて現在位置を検出し、フラッシュメモリや、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイ(Blu-ray:登録商標)ディスク、HDD(Hard disc drive)等に予め記憶しておいた地図データ上に自車位置を特定する。
この予め記憶されている地図データとしては、道路データ及び施設データ等が含まれる。道路データは、リンクの位置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、及び、ノードとリンクとの接続関係の情報、すなわち、道路の分岐、合流地点情報と分岐路における最大車速情報等を含んでいる。そして、地図位置上の自車位置を表示して、操作者により目的地が入力されると、出発地から目的地までの経路が所定に演算され、ディスプレイ、モニタ等の表示装置24に表示され、また、スピーカ・ブザー25により音声案内して誘導することが可能となっている。このように、自車位置情報検出装置13は、走行環境情報取得手段としての機能を有している。
車車間通信装置14は、例えば、無線LANなど100(m)程度の通信エリアを有する狭域無線通信装置で構成され、サーバなどを介さずに他の車両と直接通信を行い、情報の送受信を行うことが可能となっている。そして、車車間通信装置14は、他の車両との相互通信により、車両情報、走行情報、交通環境情報等を交換する。車両情報としては車種(本形態では、乗用車、トラック、二輪車等の種別)を示す固有情報がある。また、走行情報としては車速、位置情報、ブレーキランプの点灯情報、右左折時に発信される方向指示器の点滅情報、緊急停止時に点滅されるハザードランプの点滅情報等がある。さらに、交通環境情報としては、道路の渋滞情報、工事情報等の状況によって変化する情報が含まれている。このように車車間通信装置14は、走行環境情報取得手段としての機能を有している。
道路交通情報通信装置15は、所謂、道路交通情報通信システム(VICS;Vehicle Information and Communication System:登録商標)であり、FM多重放送や道路上の発信機から、渋滞や事故、工事、所要時間、駐車場の有無等の交通情報をリアルタイムに受信し、この受信した交通情報を、上述の予め記憶しておいた地図データ上に表示することが可能となっている。このように、道路交通情報通信装置15は、走行環境情報取得手段としての機能を有している。
スイッチ群16は、ドライバが運転支援制御に係る操作入力を行うためのスイッチ群であり、例えば、速度を予め設定しておいた一定速で走行制御させるためのスイッチ、或いは、先行車との車間距離、車間時間を予め設定しておいた一定値に維持して追従走行制御させるためのスイッチ、走行車線からの逸脱防止制御を行う車線逸脱防止制御のスイッチ、先行車(追い越し対象車両)の追越制御を実行させる追越制御実行許可スイッチ、これら全ての制御を協調して行わせる自動運転制御を実行させるためのスイッチ、これら各制御に必要な車速、車間距離、車間時間、制限速度等を設定するスイッチ、或いは、これら各制御を解除するスイッチ等から構成されている。
パワーユニット制御装置21は、例えば、エンジン26aと、自動変速機26bと、を備えたパワーユニット26の制御を行う。すなわち、パワーユニット制御装置21は、吸入空気量、スロットル開度、エンジン水温、吸気温度、酸素濃度、クランク角、アクセル開度、その他の車両情報に基づき、燃料噴射制御、点火時期制御、電子制御スロットル弁の制御等の各種エンジン制御を行う。また、パワーユニット制御装置21は、例えば、エンジン26aの出力と現在の車速V等との関係に基づいて自動変速機26bの変速制御等を行う。ここで、パワーユニット制御装置21は、エンジン26aの出力制御や自動変速機26bの強制ダウンシフトを通じて路面に対する駆動力の伝達量を減少させることにより、自動減速制御のための制動力(エンジンブレーキによる制動力)を発生させることが可能となっている。
ブレーキ制御装置22は、例えば、主制動手段としてのハイドロリックユニット27aと、代替制動手段としての電動ブースタ27bと、を備えた制動系27の制御を行う。ここで、ハイドロリックユニット27aは、例えば、ブレーキスイッチ、4輪の車輪速、ハンドル角θH、ヨーレートγ、その他の車両情報に基づき、4輪のブレーキ装置(図示せず)をドライバのブレーキ操作とは独立して作動させることが可能であり、ABS(Antilock Brake System)機能や、横すべり防止制御機能等を実現することが可能となっている。このようなハイドロリックユニット27aに対し、ブレーキ制御装置22は、走行制御部10から各輪のブレーキ力の指示値が入力された場合には、該ブレーキ力に基づいて各輪のブレーキ液圧を算出し、自動減速制御のための制動力を発生させることが可能となっている。また、電動ブースタ27bは、基本的にはブレーキペダル踏力を電動モータの推力によりアシストするためものである。この電動ブースタ27bは、電動モータによるモータトルクを、ボールねじ等でアシスト推力に変換し、アシスト推力をマスターシリンダピストンに作用させることが可能となっている。このような電動ブースタ27bに対し、ブレーキ制御装置22は、走行制御部10からブレーキ力の指示値が入力された場合には、該ブレーキ力に基づいてアシスト推力を算出し、自動減速制御のための制動力を発生させることが可能となっている。なお、本実施形態において、ハイドロリックユニット27aは、ABS機能等を備えているため、電動ブースタ27b単独による最大減速度よりも高い最大減速度にて制動制御を行うことが可能となっている。
ステアリング制御装置23は、例えば、車速V、操舵トルクTdrv、ハンドル角θH、ヨーレートγ、その他の車両情報に基づき、電動パワーステアリング装置30に設けた電動パワーステアリングモータ(EPSモータ)28によるアシストトルクを制御する。また、ステアリング制御装置23は、上述の走行車線を設定車線に維持して走行制御するレーンキープ制御、走行車線からの逸脱を防止する車線逸脱防止制御を行うことが可能となっている。すなわち、ステアリング制御装置23には、例えば、レーンキープ制御、車線逸脱防止制御等に必要な制御量として、走行制御部10により算出された目標操舵角δtrgが入力される。そして、ステアリング制御装置23は、入力された目標操舵角δtrgに応じて電動パワーステアリングモータ28を駆動制御する。
電動パワーステアリング装置30の構成も含めて電動パワーステアリングモータ28の駆動制御について具体的に説明すると、図2に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置30は、図示しない車体フレームにステアリングコラム33を介して回動自在に支持されたステアリング軸32を有する。ステアリング軸32の一端側は運転席側に延出され、このステアリング軸32の一端部には、ステアリングホイール34が固設されている。一方、ステアリング軸32の他端側はエンジンルーム側に延出され、このステアリング軸32の他端部には、ピニオン軸35が連設されている。
エンジンルームには車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス36が配設され、このステアリングギヤボックス36には、ラック軸37が往復移動自在に挿通支持されている。ラック軸37の中途にはラック(図示せず)が設けられ、このラックに対し、ピニオン軸35に設けられたピニオン(図示せず)が噛合することにより、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が構成されている。
また、ラック軸37の左右両端はステアリングギヤボックス36から各々突出されており、その端部に、タイロッド38を介してフロントナックル39が連設されている。このフロントナックル39は、操舵輪としての左右輪40L,40Rを回動自在に支持するとともに、キングピン(図示せず)を介して車体フレームに転舵自在に支持されている。従って、ステアリングホイール34を操作し、アス手宛リング軸32、ピニオン軸35を回転させると、このピニオン軸35の回転によりラック軸37が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル39がキングピン(図示せず)を中心に回動して、左右輪40L,40Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸35には、電動パワーステアリングモータ28が連設されており、この電動パワーステアリングモータ28により、ステアリングホイール34に加える操舵トルクのアシスト、及び、設定された操舵角となるような操舵トルクの付加が行われる。
すなわち、例えば、自動運転中において、レーンキープ制御や車線逸脱防止制御等を行うための目標操舵角δtrgが走行制御部10から入力されると、ステアリング制御装置23は、ハンドル角θHから求まる実舵角δと、目標操舵角δtrgとの偏差Δδに基づいて、例えば以下の(1)式より、電動パワーステアリングモータ28を駆動するための制御電流Iを算出する。そして、ステアリング制御装置23は、算出した制御電流Iによって電動パワーステアリングモータ28を駆動することにより、操舵トルクを発生させる。
I=G・(Gi・∫Δδ+Gd・(dΔδ/dt)+Gp・Δδ) …(1)
ここで、(1)式はフィードバック制御(PID制御)によって制御電流I(すなわち、操舵トルク)を算出するための式である。この(1)式において、「Gp」は比例項のゲイン、「Gi」は積分項のゲイン、「Gd」は微分項のゲインであり、本実施形態において、これらのゲインGp,Gi,Gdは予め設定された固定値である。また、(1)式において、「G」は制御ゲインとしての自動運転制御ゲインであり、この自動運転制御ゲインGは、自動運転中におけるドライバによる運転操作の介入状態に応じて可変設定され、さらに、運転操作の介入時における自車両の旋回状態に応じても可変設定される。このように、本実施形態において、ステアリング制御装置23は、操舵制御手段、及び、制御ゲイン設定手段としての各機能を実現する。
表示装置24は、例えば、モニタ、ディスプレイ、アラームランプ等のドライバに対して視覚的な警報、報知を行う装置である。また、スピーカ・ブザー25は、ドライバに対して聴覚的な警告、報知を行う装置である。そして、これら表示装置24、スピーカ・ブザー25は、車両の様々な装置に異常が生じた場合には、ドライバに警報を適宜発生する。
走行制御部10は、上述の各装置11〜16からの入力信号に基づいて、障害物等との衝突防止制御、定速走行制御、追従走行制御、レーンキープ制御、車線逸脱防止制御、その他追越制御等を協調させた自動運転制御を実現するための自動操舵制御や自動減速制御等を実行する。例えば、走行制御部10は、自動運転制御に係るレーンキープ制御や車線逸脱防止制御等を実現するための操舵目標制御量として、上述の目標操舵角δtrgを、走行環境情報及び自車両の走行情報等に基づいて演算する。このように、本実施形態において、走行制御部10は操舵目標制御量演算手段としての機能を有する。
次に、ステアリング制御装置23において実行される自動運転制御ゲインの設定処理について、図3に示す自動運転制御ゲイン設定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは、自動運転時において設定時間毎に繰り返し実行されるものであり、ルーチンがスタートすると、ステアリング制御装置23は、先ず、ステップS101において、現在、ドライバによる運転操作の介入がなされているか否かの判定を行う。この運転操作の介入の判定は、例えば、走行パラメータ検出装置12で検出された自車両の各種走行情報に基づいて行われるものである。具体的には、ステアリング制御装置23は、例えば、ハンドル角に基づく操舵入力の有無の判定、アクセル開度に基づくアクセル操作の有無の判定、或いは、ブレーキスイッチ信号に基づくブレーキ操作の有無の判定等を行い、これらのうち少なくとも1つの操作が行われているとき、ドライバによる運転操作の介入(オーバーライド)がなされていると判定する。
そして、ステアリング制御装置23は、ステップS101において、ドライバによる運転操作の介入がなされていると判定した場合にはステップS103に進み、ドライバによる運転操作の介入がなされていないと判定した場合にはステップS102に進む。
ステップS101からステップS102に進むと、ステアリング制御装置23は、電動パワーステアリングモータ28の駆動電流Iの算出に用いる自動運転制御ゲインGを、予め設定された値「Ga」に設定した後、ルーチンを抜ける。ここで、ゲインGaは、例えば、ドライバによる操舵が行われた際に、その操舵入力によって変動した操舵角を、フィードバック制御によって元の操舵角まで即座に復帰させることが可能な高い操舵トルク(操舵反力)を電動パワーステアリングモータ28によって発生させることが可能な値に設定されている。
また、ステップS101からステップS103に進むと、ステアリング制御装置23は、自車両が旋回中であるか否かの判定を行う。この自車両の旋回判定は、例えば、走行環境情報等から求まる自車走行路の道路曲率|ρ|に基づいて行われる。すなわち、ステアリング制御装置23は、例えば、自車走行路の道路曲率|ρ|が予め設定された閾値ρth未満である場合には自車両は直進走行中であると判定し、道路曲率|ρ|が設定閾値ρth以上である場合には自車両が旋回走行中であると判定する。
そして、ステアリング制御装置23は、ステップS103において、自車両が旋回中であると判定した場合にはステップS105に進み、自車両が旋回中であると判定した場合にはステップS104に進む。
ステップS103からステップS104に進むと、ステアリング制御装置23は、電動パワーステアリングモータ28の駆動電流Iの算出に用いる自動運転制御ゲインGを、予め設定された値「Gb」に設定した後、ルーチンを抜ける。ここで、ゲインGbは、ゲインGaよりも小さい値に設定されている。より具体的には、ゲインGbは、例えば、ドライバによる操舵が行われた際に、その操舵入力によって変動した操舵角を、フィードバック制御によって元の操舵角まで復帰させることが困難な低い操舵トルク(操舵反力)しか電動パワーステアリングモータ28によって発生させることができない値に設定されている。
また、ステップS103からステップS105に進むと、ステアリング制御装置23は、電動パワーステアリングモータ28の駆動電流Iの算出に用いる自動運転制御ゲインGを、予め設定された値「Gc」に設定した後、ルーチンを抜ける。ここで、ゲインGcは、ゲインGaよりも小さい値であって、且つ、Gbよりも大きい値に設定されている。より具体的には、ゲインGcは、例えば、ドライバによる操舵が行われた際に、その操舵入力によって変動した操舵角を、フィードバック制御によって元の操舵角まで所定時間かけて復帰させることが可能な操舵トルク(操舵反力)を電動パワーステアリングモータ28によって発生させることが可能な値に設定されている。
このような制御により、例えば、図4に示すように、自動運転制御ゲインGは、運転操作の非介入時、運転操作の介入且つ直進時、或いは、運転操作の介入且つ旋回時の各状況に応じて3段階に変化する。
このような実施形態によれば、ハンドル角θHから求まる実舵角δと目標操舵角δtrgとの偏差Δδに基づくフィードバック制御によって電動パワーステアリングモータ28に対する制御電流Iを算出する際の自動運転制御ゲインGを、ドライバによる運転操作介入時の値がドライバによる運転操作非介入時の値(Ga)よりも小さくなるよう設定し、且つ、ドライバによる運転操作介入時においては、自車旋回時の値(Gc)が自車非旋回時(直進時)の値(Gb)よりも大きくなるよう設定することにより、操舵の安定性を損なうことなく、ドライバによる操舵介入を自動運転に適切に反映させることができる。
すなわち、ドライバによる運転操作の非介入時には、自動運転制御ゲインGを最も大きな値Gaに設定することにより、自動運転制御による操舵の安定性を高めることができる。これにより、自動運転制御による自車走行路に対する良好なライントレース性を確保することができる。
また、自車両の直進時には操舵制御をさほど必要としないことに鑑み、ドライバによる運転操作の介入時であって且つ自車両の直進時には、自動運転制御ゲインGを最も小さな値Gbに設定することにより、自動運転に対し、ドライバによる操舵介入を効果的に反映させることができる。従って、例えば、直進路上に存在する障害物等に対してドライバが余裕をもって回避させるための操舵入力を行った場合等には、その操舵入力を自動運転制御に適切に反映させることができる。
その一方で、ドライバによる運転操作の介入時であって且つ自車両の旋回時には、自動運転制御ゲインGを非介入時のゲインGaよりも低く且つ直進時のゲインGbよりも高い値Gcに設定することにより(Ga>Gc>Gbとすることにより)、自動運転制御による操舵トルクの影響を残しつつ、ドライバによる操舵入力を許容することができる。従って、自車両がカーブ等を旋回走行する際には、自動運転制御による自車走行路に対するライントレース性を所定に維持しつつ、ドライバによる操舵入力を許容することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。例えば、上述の実施形態においては、運転操作介入時における自動運転制御ゲインGを、直進時のゲインGbと旋回時のゲインGcとで切り換える制御の一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、運転操作介入時における自動運転制御ゲインGを、ゲインGaを下回る範囲内において、旋回曲率|ρ|が大きくなるほど大きくなるよう、ゲインGc等を可変値とすることも可能である。
1 … 走行制御装置
10 … 走行制御部(操舵目標制御量演算手段)
11 … 周辺環境認識装置(走行環境情報取得手段)
12 … 走行パラメータ検出装置(走行情報取得手段)
13 … 自車位置情報検出装置(走行環境情報取得手段)
14 … 車車間通信装置(走行環境情報取得手段)
15 … 道路交通情報通信装置(走行環境情報取得手段)
16 … スイッチ群
21 … パワーユニット制御装置
22 … ブレーキ制御装置
23 … ステアリング制御装置(操舵制御手段、制御ゲイン設定手段)
24 … 表示装置
25 … スピーカ・ブザー
26 … パワーユニット
26a … エンジン
26b … 自動変速機
27 … 制動系
27a … ハイドロリックユニット
27b … 電動ブースタ
28 … 電動パワーステアリングモータ
30 … 電動パワーステアリング装置
32 … ステアリング軸
32 … アス手宛リング軸
33 … ステアリングコラム
34 … ステアリングホイール
35 … ピニオン軸
36 … ステアリングギヤボックス
37 … ラック軸
38 … タイロッド
39 … フロントナックル
40L,40R … 左右輪

Claims (1)

  1. 自車両が走行する走行環境情報を取得する走行環境情報取得手段と、自車両の走行情報を検出する走行情報検出手段とを備え、前記走行環境情報と前記自車両の走行情報とに基づいて自動運転制御を実行する車両の走行制御装置において、
    前記走行環境情報と前記自車両の走行情報とに基づいて前記自動運転制御のための操舵目標制御量を演算する操舵目標制御量演算手段と、
    前記操舵目標制御量に基づいて操舵制御を行う操舵制御手段と、
    前記操舵目標制御量に基づいて前記操舵制御を行う際の制御ゲインを可変設定する制御ゲイン設定手段と、を備え、
    前記制御ゲイン設定手段は、ドライバによる運転操作介入時の前記制御ゲインの値を運転操作非介入時の値よりも小さく設定し、且つ、前記運転操作介入時における自車旋回時の前記制御ゲインの値を自車非旋回時の値よりも大きく設定することを特徴とする車両の走行制御装置。
JP2014236887A 2014-11-21 2014-11-21 車両の走行制御装置 Active JP6374773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236887A JP6374773B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両の走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236887A JP6374773B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両の走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016097827A JP2016097827A (ja) 2016-05-30
JP6374773B2 true JP6374773B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=56075985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014236887A Active JP6374773B2 (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両の走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6374773B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10829153B1 (en) 2017-12-12 2020-11-10 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle steering control method and vehicle steering control device

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11807313B2 (en) * 2017-11-30 2023-11-07 Jtekt Corporation Vehicle steering device
JP7256982B2 (ja) 2018-12-28 2023-04-13 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7274117B2 (ja) 2019-02-08 2023-05-16 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7135931B2 (ja) 2019-02-22 2022-09-13 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7205768B2 (ja) 2019-03-08 2023-01-17 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7205773B2 (ja) 2019-03-27 2023-01-17 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7189509B2 (ja) 2019-03-27 2022-12-14 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7316542B2 (ja) 2019-05-21 2023-07-28 スズキ株式会社 車両の走行制御装置
JP7393730B2 (ja) 2019-09-26 2023-12-07 スズキ株式会社 車両の走行制御装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3777275B2 (ja) * 1998-09-11 2006-05-24 本田技研工業株式会社 車両用操舵制御装置
JP2002193126A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Nissan Motor Co Ltd 車両の車線追従制御装置
JP3901484B2 (ja) * 2001-10-05 2007-04-04 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP4211684B2 (ja) * 2004-05-31 2009-01-21 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
JP5256907B2 (ja) * 2008-07-28 2013-08-07 日産自動車株式会社 車線逸脱防止装置及びその方法
JP5195295B2 (ja) * 2008-10-30 2013-05-08 日産自動車株式会社 運転操作支援装置及び運転操作支援方法
JP5262816B2 (ja) * 2009-02-19 2013-08-14 日産自動車株式会社 車両用走行制御装置および車両用走行制御装置の制御方法
WO2012068331A1 (en) * 2010-11-19 2012-05-24 Magna Electronics Inc. Lane keeping system and lane centering system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10829153B1 (en) 2017-12-12 2020-11-10 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle steering control method and vehicle steering control device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016097827A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6374773B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6035308B2 (ja) 車両の走行制御装置
KR101821506B1 (ko) 차량의 운전 지원 장치
JP6535482B2 (ja) 車両の走行制御システム
US9776641B2 (en) Travel control apparatus for vehicle
US10274962B2 (en) Vehicle traveling control apparatus
US10360461B2 (en) Travel control device for vehicle
EP3279884B1 (en) Vehicle travel control apparatus
JP5898746B1 (ja) 車両の走行制御装置
CN109689482B (zh) 用于控制或调节车辆的驾驶员辅助系统的方法和驾驶员辅助系统
WO2012043665A1 (ja) 走行支援装置及び方法
US20180188735A1 (en) Lane change system
US20160121906A1 (en) Travel control apparatus for vehicle
US10632993B2 (en) Travel control apparatus for vehicle
US20150329108A1 (en) Driving assistance device and driving assistance method
JP2017030472A (ja) 運転支援装置
JP2017165216A (ja) 車両の走行制御装置
GB2484404A (en) Automated manoeuvring of a vehicle
WO2017082290A1 (ja) 車線維持制御装置
JP2017165277A (ja) 車両の走行制御装置
US20220176948A1 (en) Collision avoidance apparatus
JP2017165393A (ja) 車両の走行制御装置
JP6322109B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6391395B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP2006213197A (ja) 車両用走行支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6374773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250