JP6372529B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の下部車体構造に関し、特に、変速機を操作するための操作ケーブルを有する構造の技術分野に属する。
従来から、例えば特許文献1、2に開示されているように、フロアパネルに形成されたフロアトンネルの内方には、排気管や触媒装置の熱が車室内に伝達するのを抑制するために、トンネルインシュレータと呼ばれる遮熱部材が配設されている。
また、特許文献2に開示されているように、エンジンルームに搭載される変速機は車室内から操作ケーブルを介して操作されるようになっている。従って、操作ケーブルは、車室内から車体パネルを貫通してエンジンルームまで延びており、特許文献2では、トンネルインシュレータの前端部とフロアトンネルの内壁との間を通している。
特開2013−6503号公報 特開2011−131689号公報
ところで、近年、車室内の更なる静粛化が大きな技術課題となっている。しかしながら、変速機の操作ケーブルが設定される車両の場合、操作ケーブルを、騒音源であるエンジンや変速機が収容されたエンジンルームから車室内まで配索しなければならず、この操作ケーブルの配索に伴って騒音が車室内に入りやすくなる。
特許文献2のように操作ケーブルをトンネルインシュレータの前端部とフロアトンネルの内壁との間を通した場合には、トンネルインシュレータとフロアトンネルの壁面との間に少なくとも操作ケーブルの外径に相当する隙間ができてしまい、この隙間を介してエンジンルームの騒音が車室内へ入り易くなる。
特に、操作ケーブルはシフトレバーの操作力を変速機に伝達する必要があることから太くなっているとともに、通常、2本1組で配索されるので、特許文献2のように配索すると、トンネルインシュレータとフロアトンネルの壁面との間の隙間が大きく開くことになり、騒音がより一層入りやすくなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作ケーブルの配索に伴って車室外の騒音が車室内に入ってしまうのを抑制して車室内の更なる静粛化を図ることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、遮熱部材に操作ケーブルの挿通孔を形成して該挿通孔に挿通させるようにした。
第1の発明は、車両のフロアパネルに車室内へ膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルが形成され、該フロアトンネルの内方に該フロアトンネルの壁面を覆うように遮熱部材が設けられ、上記フロアトンネルの壁面には、車室外に設けられている変速機を操作するための操作ケーブルを車室内に配索するための配索孔が開口している車両の下部車体構造において、上記遮熱部材には、上記操作ケーブルが挿通する挿通孔が形成され、上記挿通孔に挿通された上記操作ケーブルが上記配索孔から車室内に配索されていることを特徴とする。
この構成によれば、操作ケーブルが遮熱部材の挿通孔に挿通され、フロアトンネルの配索孔から車室内に配索されるので、従来のように遮熱部材の端部とフロアトンネルの壁面との間に操作ケーブルを通さずに済む。これにより、遮熱部材の端部とフロアトンネルの壁面との隙間が小さくなり、若しくは隙間が殆ど無くなるので、車室外の騒音が遮熱部材とフロアトンネルの壁面との間に入り難くなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記フロアトンネルの上記配索孔と、上記遮熱部材の上記挿通孔とは互いに重複するように配置され、上記フロアトンネルには、車室外の騒音が上記配索孔から車室内に入るのを抑制する遮音部材が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、フロアトンネルの配索孔と、遮熱部材の挿通孔とが互いに重複する位置関係になるので、操作ケーブルを無理に曲げることなく、フロアトンネル及び遮熱部材をスムーズに貫通させて配索可能になる。この場合、騒音がフロアトンネルの配索孔及び遮熱部材の挿通孔を通過し易くなることが考えられるが、この発明では、フロアトンネルに遮音部材を設けているので、騒音が車室内に入るのを抑制することが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、上記遮音部材は、上記配索孔を覆うように形成された本体部と、該本体部を貫通する筒状に形成され、上記操作ケーブルの外面に密着する弾性材からなるシール部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、遮音部材の本体部によって配索孔が覆われる。この本体部を貫通するシール部が操作ケーブルの外面に密着することで、車室外の騒音が操作ケーブルの外面と本体部との間から車室内に入るのが抑制される。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記フロアパネルの車両前部から上方へ延び、上記変速機が収容されるエンジンルームと上記車室とを仕切るダッシュパネルと、上記ダッシュパネルのエンジンルーム側に設けられるエンジンルームインシュレータとを備え、上記エンジンルームインシュレータと、上記遮部材とが重ね合わされていることを特徴とする。
この構成によれば、フロアトンネルの遮部材と、エンジンルームインシュレータとの間の隙間が殆ど無くなるので、車室外の騒音が遮熱部材とフロアトンネルの壁面との間により一層入り難くなる。
第1の発明によれば、フロアトンネルの内方に設けられる遮熱部材に操作ケーブルが挿通する挿通孔を形成し、遮熱部材の挿通孔に挿入した操作ケーブルをフロアトンネルに形成された配索孔から車室内に配索するようにしたので、遮熱部材の前部とフロアトンネルの壁面との隙間を小さくする、若しくは殆ど無くすことができる。これにより、車室外の騒音が遮熱部材とフロアトンネルの壁面との間に入り難くなるので、遮熱部材によって遮音効果も得ることができ、車室内の更なる静粛化を図ることができる。
第2の発明によれば、フロアトンネルの配索孔と、遮熱部材の挿通孔とを互いに重複させて操作ケーブルをスムーズに配索することができ、この場合、フロアトンネルに遮音部材を設けたことで、騒音が車室内に入るのを抑制することができ、車室内をより一層静粛にすることができる。
第3の発明によれば、遮音部材の本体部が配索孔を覆うように形成されており、この本体部を貫通する筒状に形成された弾性材からなるシール部が操作ケーブルの外面に密着するので、車室外の騒音が操作ケーブルの外面と本体部との間から車室内に入るのを抑制することができ、車室内をより一層静粛にすることができる。
第4の発明によれば、ダッシュパネルのエンジンルーム側に設けられるエンジンルームインシュレータと、フロアトンネルに設けられる遮部材とが重ね合わされているので、車室外の騒音が遮熱部材とフロアトンネルの壁面との間により一層入り難くなり、車室内をより一層静粛にすることができる。
実施形態に係る車両の下部車体構造を上方から見た斜視図である。 車両の下部車体構造の底面図である。 フロアトンネル近傍を車両前側から見た図である。 図2における二点鎖線イで囲んだ部分の拡大図である。 トンネルインシュレータを取り外した状態を示す図4相当図である。 図4におけるIV−IV線断面図である。 図4におけるIIV−IIV線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の下部車体構造1を左上方から見た斜視図である。この車両の下部車体構造1は乗用自動車用のものであり、図1では、下部車体構造1の理解を容易にするため、ピラー類、ドア、フェンダーパネル、サスペンション装置、内外装部材等を省略している。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
(自動車の全体構成)
上記自動車の前部には、図示しないエンジンや、図1及び図2で概略形状を二点鎖線で示している変速機TR等が収容されるエンジンルームAが設けられている。エンジンルームAの左側及び右側にはフロントサイドフレームF1、F2が設けられている。エンジンルームAの後方には乗員用の車室Bが設けられており、エンジンルームAと車室BとはダッシュパネルDにより仕切られている。車室Bの前側において右側には運転席シート(図示せず)が配設され、左側には助手席シート(図示せず)が配設されている。運転席シートと助手席シートは左右入れ替わってもよい。また、車室Bにおける運転席シート及び助手席シートの後側には、後席シート(図示せず)が配設されている。また、車室Bの後側、即ち自動車の後部には荷室Cが設けられている。尚、後席シートの無い自動車に本発明を適用することもでき、また、3列シートを備えた自動車に本発明を適用することもできる。
(下部車体構造)
下部車体構造1は、フロアパネル2と、荷室底部パネル3と、左側サイドシル4と、右側サイドシル5と、図4及び図5等に示すトンネルインシュレータ6と、変速機TRを操作するための第1及び第2操作ケーブル7、8と、ダッシュパネルDと、エンジンルームインシュレータ9(図7に示す)とを少なくとも備えている。尚、操作ケーブルの本数は2本に限られるものではない。
フロアパネル2は、例えば鋼板等からなり、前後方向及び左右方向(車幅方向)に延びている。このフロアパネル2の上方に車室Bが設けられている。フロアパネル2の前部は、該フロアパネル2の前端へ行くほど上に位置するように斜め上方へ延びていて、このフロアパネル2の前部に、上下方向に延びているダッシュパネルDの下部が接続されている。図7に示すように、エンジンルームインシュレータ9は、ダッシュパネルDのエンジンルームA側に配設されており、該ダッシュパネルDに沿って上下方向に延びている。エンジンルームインシュレータ9は、従来から周知の断熱性及び遮音性を持った部材で構成されている。
図1に示すように、フロアパネル2の前側は、運転席シート及び助手席シートが固定される前側パネル部2aとされる一方、フロアパネル2の後側は、後席シートが固定される後側パネル部2bとされている。そして、前側パネル部2aは、後席シートに着座する乗員の足元近傍まで延びている。後側パネル部2bは、前側パネル部2aよりも一段高く形成されていて、後側パネル部2bの下方には、図示しない燃料タンクが配設されるようになっている。
図1に示す荷室底部パネル3は、後側パネル部2bの後部から後側へ延びている。荷室底部パネル3の上方に荷室Cが設けられている。
前側パネル部2aの左右方向中央部には、車室B内側(上側)へ膨出して前後方向に延びるフロアトンネル10が形成されている。フロアトンネル10は、フロアパネル2の前部である前側パネル部2aの前部から該前側パネル部2aの後部まで連続して延びており、全体が下方に開放されている。フロアトンネル10の前部はエンジンルールAに達する一方、フロアトンネル10の後部は後側パネル部2bの下方の空間に達している。
フロアトンネル10の内方には、エンジンルームAから後方へ延びる排気管H(図6に仮想線で示す)が配置されている。尚、上記自動車が後輪駆動車や四輪駆動車の場合は、図示しないが、フロアトンネル10の内方にプロペラシャフトも配置されることになる。フロアトンネル10の幅(左右方向の寸法)は、該フロアトンネル10の下部に近づくほど広くなるように設定されている。
図1に示すように、フロアトンネル10の上部における前後方向の中間部には、変速レバー11がレバーブラケット12を介して取り付けられている。変速レバー11は、変速機TRを車室B内から操作するためのものである。変速レバー11は、その下端部がレバーブラケット12に支持された状態で、該下端部を揺動中心として前後方向及び左右方向に揺動するようなっている。
変速レバー11の操作力は第1及び第2操作ケーブル7、8によって変速機TRに伝達される。第1及び第2操作ケーブル7、8は、一部が湾曲しているが、全体として見たときには略前後方向に延びるようにエンジンルームAから車室Bへ配索されている。第1及び第2操作ケーブル7、8の構造は従来から周知であり、それぞれ、図6等に示すように多数の鋼線からなるワイヤ7a、8aと、ワイヤ7a、8aを被覆する被覆材7b、8bとを有し、ワイヤ7a、8aが被覆材7b、8bの内部を長手方向に摺動することにより、ワイヤ7a、8aの一端部に加えられた操作力をワイヤ7a、8aの他端部に伝達することができるように構成されている。
図1に示すように、ワイヤ7a、8aの前端部(エンジンルームA側の端部)には、それぞれ変速機TRに接続される前側接続部7c、8cが設けられている。一方、ワイヤ7a、8aの後端部(車室B側の端部)は、変速レバー11の下端部に接続されている。また、被覆材7b、8bは、適宜箇所が車体に固定されている。
図6に示すように、フロアトンネル10の壁面には、第1及び第2操作ケーブル7、8を車室B内に配索するための配索孔10aが開口している。すなわち、図7にも示すように、フロアトンネル10の上部におけるレバーブラケット12の取付部分よりも前側は、前端に近づくほど上に位置するように全体として傾斜している。この傾斜した部分に、上記配索孔10aがフロアトンネル10を構成する板材を貫通するように形成されている。配索孔10aの左右方向の寸法は、図6に示すように、第1及び第2操作ケーブル7、8を左右方向に並べ、かつ、第1及び第2操作ケーブル7、8の間に隙間を形成した状態で通すことができるように長めに設定されている。また、図7に示すように、配索孔10aがフロアトンネル10の傾斜した部分に形成されているので、配索孔10aの前後方向の寸法を長くすることで、第1及び第2操作ケーブル7、8を略前後方向に延びた姿勢のまま配索孔10aに通すことができるようになっている。
フロアトンネル10には、車室B外の騒音(例えばエンジンルームA内の騒音)が配索孔10aから車室B内に入るのを抑制するための遮音部材13が設けられている。遮音部材13は、配索孔10aを覆うように形成された本体部14と、第1操作ケーブル7の外面に密着するゴム等の弾性材からなる第1シール筒部(シール部)15と、第2操作ケーブル8の外面に密着する弾性材からなる第2シール筒部(シール部)16とを備えている。
本体部14は、車室B側に配置されており、配索孔10aの外形状よりも大きな形状を有する板状に形成されて配索孔10aの全体を覆うことができるようになっている。図6に示すように、本体部14は、例えば金属等からなる高剛性な補強板材17を有しており、この補強板材17の上下両面はそれぞれ例えばゴム等からなる弾性材14a、14aにより覆われている。補強板材17の下面の弾性材14aは、フロアトンネル10の配索孔10aの周縁部に密着するようになっており、これにより、配索孔10aの周縁部がシールされる。
補強板材17の左端部及び右端部は、弾性材14a、14aから露出している。補強板材17の左端部及び右端部には、締結部材J(図5及び図6に示す)が挿通する挿通孔17a、17aがそれぞれ形成されている。補強板材17の左端部の挿通孔17aは、補強板材17の前側寄りに形成される一方、補強板材17の右端部の挿通孔17aは、補強板材17の後側寄りに形成される。各挿通孔17aに挿通する締結部材Jはフロアトンネル10を貫通するように設けられている。締結部材Jは、遮音部材13をフロアトンネル10に締結するためのものであり、例えばネジやボルト及びナット、リベット等を挙げることができる。
補強板材17の中央部には、左端部の挿通孔17aと右端部の17aの間の部分に、第1シール筒部15及び第2シール筒部16が挿通する中央挿通孔17b(図7には第1シール筒部15用のもののみ示す)が形成されている。第1シール筒部15及び第2シール筒部16は、本体部14を貫通する略円筒状に形成されている。第1シール筒部15及び第2シール筒部16と本体部14の弾性材14aとは互いに密着しており、第1シール筒部15及び第2シール筒部16と本体部14の弾性材14aとの間に隙間が形成されないようになっている。
図7に示すように、第1シール筒部15は第1操作ケーブル7の被覆材7bに密着した状態で該第1操作ケーブル7に沿って前後方向に延びている。第1シール筒部15の前側はエンジンルームAへ向けて突出している。この第1シール筒部15の前側の外周面には、該第1シール筒部15を締め付けるための締め付け部材15aが設けられている。第1シール筒部15の後側は車室Bへ向けて突出している。この第1シール筒部15の後側の外周面にも同様な締め付け部材15bが設けられている。
第2シール筒部16は第1シール筒部15の右側に配置され、第2操作ケーブル8の被覆材8bに密着した状態で該第2操作ケーブル8に沿って前後方向に延びている。第2シール筒部16の前側はエンジンルームAへ向けて突出している。この第2シール筒部16の前側の外周面には、図4に示すように、該第2シール筒部15を締め付けるための締め付け部材16aが設けられている。図示しないが、第2シール筒部16の後側は車室Bへ向けて突出しており、第2シール筒部16の後側の外周面にも同様な締め付け部材(図示せず)が設けられている。
尚、第1シール筒部15及び第2シール筒部16を本体部14と一体成形してもよいし、本体部14とは別部材にして本体部14に組み付けるようにしてもよい。
図1に示すように、左側サイドシル4は、フロアパネル2の左縁部に沿って前後方向に延びている。また、右側サイドシル5は、フロアパネル2の右縁部に沿って前後方向に延びている。
図2に示すように、フロアパネル2の下面には、右側アンダーパネルP1と左側アンダーパネルP2とが設けられている。右側アンダーパネルP1は、右側サイドシル5の下部近傍からフロアトンネル10の下部近傍まで延びている。また、左側アンダーパネルP2は、左側サイドシル4の下部近傍からフロアトンネル10の下部近傍まで延びている。右側アンダーパネルP1と左側アンダーパネルP2との間でフロアトンネル10の下部が開放されるようになっている。
図1に示すように、フロアパネル2の前側パネル部2aの上面には、フロアトンネル10と左側サイドシル4との間に、助手席シートのレール(図示せず)が固定される左側第1クロスメンバ21と左側第2クロスメンバ22とが接合されている。また、フロアパネル2の前側パネル部2aの上面におけるフロアトンネル10と右側サイドシル5との間には、運転席シートのレール(図示せず)が固定される右側第1クロスメンバ23と右側第2クロスメンバ24とが接合されている。
(トンネルインシュレータの構成)
図2に示すトンネルインシュレータ6は、フロアトンネル10の内方に設けられており、該フロアトンネル10の左側(車幅方向一側)から右側(車幅方向他側)に亘るように形成されている。すなわち、トンネルインシュレータ6は、フロアトンネル10の内方に位置する遮熱本体部61(図6にも示す)と、遮熱本体部61の左側(車幅方向外側)の下部から左側へ向けて延出する左側インシュレータ締結板部62と、遮熱本体部61の右側(車幅方向外側)の下部から右側へ向けて延出する右側インシュレータ締結板部63とを有している。
図7に示すように、トンネルインシュレータ6の前部と、エンジンルームインシュレータ9の下端部とは厚み方向に重ね合わされている。これにより、エンジンルームインシュレータ9とトンネルインシュレータ6との間に隙間が殆ど形成されない。
遮熱本体部61は、遮熱性を有する板状部61aと、板状部61aの上面に積層されたより高い遮熱性を有する遮熱材61bとを有しており、全体としてフロアトンネル10の内面形状に沿うように、上方へ膨出する形状となっている。遮熱本体部61の内方に排気管Hが配置され、排気管Hの熱(触媒装置が配設される場合には触媒装置の熱)が主に遮熱本体部61によって遮られて車室に伝達し難くなっている。
図6及び図7に示すように、トンネルインシュレータ6の遮熱本体部61には、第1及び第2操作ケーブル7、8が挿通する挿通孔64が形成されている。フロアトンネル10の配索孔10aと、トンネルインシュレータ6の挿通孔64とは互いに重複するように配置されている。従って、例えば、車体を下方から見たときや前方から見たときには、トンネルインシュレータ6の挿通孔64の内方に挿通孔64が位置するように見える。フロアトンネル10の配索孔10aと、トンネルインシュレータ6の挿通孔64とは互いに重複しているので、特に図7に示すように、第1及び第2操作ケーブル7、8を殆ど湾曲させることなく、挿通孔64に挿通された第1及び第2操作ケーブル7、8を配索孔10aから車室B内に配索することが可能になる。
尚、フロアトンネル10の配索孔10aと、トンネルインシュレータ6の挿通孔64とは同じ形状及び大きさにすることもできるが、互いに異なる形状及び大きさにしてもよい。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る車両の下部車体構造1によれば、第1及び第2操作ケーブル7、8がトンネルインシュレータ6の挿通孔64に挿通され、フロアトンネル10の配索孔10aから車室B内に配索されるので、従来のようにトンネルインシュレータ6の前端部とフロアトンネル10の壁面との間に操作ケーブル7、8を通さずに済む。これにより、トンネルインシュレータ6の前端部とフロアトンネル10の壁面との隙間が小さくなり、若しくは隙間が殆ど無くなるので、車室B外の騒音がトンネルインシュレータ6とフロアトンネル10の壁面との間に入り難くなる。従って、トンネルインシュレータ6によって遮音効果も得ることができ、車室B内の更なる静粛化を図ることができる。
また、フロアトンネル10の配索孔10aと、トンネルインシュレータ6の挿通孔64とを互いに重複させて第1及び第2操作ケーブル7、8をスムーズに配索することができる。この場合、フロアトンネル10に遮音部材13を設けたことで、騒音が車室内に入るのを抑制することができ、車室内をより一層静粛にすることができる。
また、遮音部材13の本体部14が配索孔10aを覆うように形成されており、この本体部14を貫通する第1シール筒部15及び第2シール筒部16がそれぞれ第1及び第2操作ケーブル7、8の外面に密着しているので、車室B外の騒音が操作ケーブル7、8の外面と本体部14との間から車室B内に入るのを抑制することができ、車室内をより一層静粛にすることができる。
また、エンジンルームインシュレータ9とトンネルインシュレータ6とが重ね合わされているので、車室B外の騒音がトンネルインシュレータ6とフロアトンネル10の壁面との間により一層入り難くなり、車室B内をより一層静粛にすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両の下部車体構造は、例えば変速機を操作する操作ケーブルを配索する場合に適用することができる。
1 車両の下部車体構造
2 フロアパネル
6 トンネルインシュレータ(遮熱部材)
7、8 第1及び第2操作ケーブル
9 エンジンルームインシュレータ
10 フロアトンネル
10a 配索孔
13 遮音部材
14 本体部
15、16 第1シール筒部(シール部)、第2シール筒部(シール部)
64 挿通孔
D ダッシュパネル
TR 変速機

Claims (4)

  1. 車両のフロアパネルに車室内へ膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルが形成され、該フロアトンネルの内方に該フロアトンネルの壁面を覆うように遮熱部材が設けられ、
    上記フロアトンネルの壁面には、車室外に設けられている変速機を操作するための操作ケーブルを車室内に配索するための配索孔が開口している車両の下部車体構造において、
    上記遮熱部材には、上記操作ケーブルが挿通する挿通孔が形成され、
    上記挿通孔に挿通された上記操作ケーブルが上記配索孔から車室内に配索されていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
    上記フロアトンネルの上記配索孔と、上記遮熱部材の上記挿通孔とは互いに重複するように配置され、
    上記フロアトンネルには、車室外の騒音が上記配索孔から車室内に入るのを抑制する遮音部材が設けられていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  3. 請求項2に記載の車両の下部車体構造において、
    上記遮音部材は、上記配索孔を覆うように形成された本体部と、該本体部を貫通する筒状に形成され、上記操作ケーブルの外面に密着する弾性材からなるシール部とを備えていることを特徴とする車両の下部車体構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造において、
    上記フロアパネルの車両前部から上方へ延び、上記変速機が収容されるエンジンルームと上記車室とを仕切るダッシュパネルと、
    上記ダッシュパネルのエンジンルーム側に設けられるエンジンルームインシュレータとを備え、
    上記エンジンルームインシュレータと、上記遮部材とが重ね合わされていることを特徴とする車両の下部車体構造。
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