JP5939155B2 - ダッシュパネル周りの防音構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ダッシュパネル周りの防音構造に関する。
下記の特許文献1に記載されたインシュレータダッシュの取付構造では、インシュレータダッシュ(ダッシュサイレンサ)の車両幅方向の長さが、ダッシュパネルの車両幅方向の長さよりも長く設定されている。そして、インシュレータダッシュの車両幅方向両端部が折り曲げられて、インシュレータダッシュがダッシュパネルに取付けられている。これにより、インシュレータダッシュの車両幅方向両端部とダッシュサイドパネルとの間に隙間が形成されることが抑制されて、インシュレータダッシュによる防音性能の低下が抑制される。
特開2004−189002号公報 特開2010−163014号公報 特開2010−095179号公報 特開2008−143400号公報 特開2006−168405号公報 特開2000−062544号公報
ところで、例えば、ダッシュパネルの車両上側に設けられたカウルと、カウルの車両幅方向外側に設けられたフロントピラーと、の間を防音することで、エンジンルームと車室内との間の防音性能の向上が図れる。しかしながら、上記のインシュレータダッシュにおける防音性能の向上を図るために、例えば、インシュレータダッシュをカウルとフロントピラーとの間まで延ばすと、インシュレータダッシュの成形工程やトリム工程等が追加される可能性がある。そして、この場合には、インシュレータダッシュの生産効率が低下してしまう。このため、上記のインシュレータダッシュの取付構造では、この点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ダッシュサイレンサの生産効率の低下を抑制しつつエンジンルームと車室内との間の防音性能を向上できるダッシュパネル周りの防音構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載のダッシュパネル周りの防音構造は、ウィンドシールドガラスの下縁に沿って車両幅方向に延在されたカウルと、エンジンルームと車室とを区画すると共に、上端部が前記カウルの下端部と結合されたダッシュパネルと、前記ウィンドシールドガラスの車両幅方向両側に設けられた一対のフロントピラーと、前記ダッシュパネルの車室側の面を覆うように前記ダッシュパネルに組付けられたダッシュサイレンサと、前記フロントピラーの車両幅方向内側面に組付けられ、前記ダッシュサイレンサの車両幅方向両端部と当接されたサイドサイレンサと、前記カウルの車室側の面を覆うように前記カウルに組付けられ、車両幅方向両端部が前記サイドサイレンサと当接されると共に、前記フロントピラーに組付けられたピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部まで延在されたアッパサイレンサと、前記アッパサイレンサの前端部を構成すると共に、前記インストルメントパネルの前端部によって前記カウル側へ押圧された状態で前記ウィンドシールドガラスに当接され、車両幅方向両端部において前記フロントピラーと当接されたシール部と、を備えている。
請求項1に記載のダッシュパネル周りの防音構造では、ウィンドシールドガラスの下縁に沿ってカウルが車両幅方向に延在されている。このカウルの下端部には、ダッシュパネルの上端部が結合されており、ダッシュパネルによってエンジンルームと車室内とが区画されている。また、ウィンドシールドガラスの車両幅方向両側には、それぞれフロントピラーが設けられている。
そして、ダッシュサイレンサがダッシュパネルの車室側の面を覆うようにダッシュパネルに組付けられている。このため、エンジンルームから車室側へダッシュパネルを通過しようとする音がダッシュサイレンサによって遮音される。
ここで、アッパサイレンサがカウルの車室側の面を覆うようにカウルに組付けられている。このため、エンジンルームから車室側へカウルを通過しようとする音がアッパサイレンサによって遮音される。
そして、アッパサイレンサの車両幅方向両端部及びダッシュサイレンサの車両幅方向両端部が、フロントピラーの車両幅方向内側面に設けられたサイドサイレンサと当接されている。このため、カウルとフロントピラーとの間及びダッシュパネルとフロントピラーとの間がシールされる。これにより、カウル及びダッシュパネルとフロントピラーとの間を通過しようとする音が、ダッシュサイレンサ、アッパサイレンサ、及びサイドサイレンサによって遮音される。
また、アッパサイレンサの前端部にはシール部が形成されており、シール部は、インストルメントパネルの前端部によってカウル側へ押圧されると共に、ウィンドシールドガラスに当接されている。このため、アッパサイレンサの前端部におけるカウルからの浮きが抑制された状態で、ウィンドシールドガラスとカウルとの間がシール部によってシールされる。これにより、エンジンルームから車室側へウィンドシールドガラスとカウルとの間を通過しようとする音がシール部によって遮音される。
さらに、シール部は、車両幅方向両端部において、フロントピラーと当接されている。このため、シール部が、ウィンドシールドガラスに当接しながら車両幅方向に延在されると共に、シール部の車両幅方向両端部が、ウィンドシールドガラスよりも車両幅方向外側に配置されたフロントピラーに当接される。これにより、シール部の車両幅方向両端部におけるフロントピラーからの浮きが抑制されるため、アッパサイレンサによる防音効果(遮音効果)がより向上される。
以上説明したように、ダッシュサイレンサとは別部材で構成されたアッパサイレンサ及びサイドサイレンサと、ダッシュサイレンサと、によって、エンジンルームと車室内との間が防音(遮音)される。特に、アッパサイレンサ及びサイドサイレンサによって、フロントピラーとカウルとの間が防音(遮音)される。これにより、防音性能を高くするために、フロントピラーとカウルとの間までダッシュサイレンサを延ばす必要がなくなる。このため、例えば、ダッシュサイレンサにおける成形工程やトリム工程等の追加が抑制されるため、ダッシュサイレンサの生産効率の低下を抑制しつつエンジンルームと車室内との間の防音性能を向上できる。
さらに、ピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部までアッパサイレンサが延びているため、ピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部からの音漏れを抑制できる。
請求項に記載のダッシュパネル周りの防音構造は、請求項1に記載のダッシュパネル周りの防音構造において、前記アッパサイレンサの下端部が、正面視で前記ダッシュサイレンサの上端部と重なり合って当接されている。
請求項に記載のダッシュパネル周りの防音構造では、アッパサイレンサの下端部が、正面視でダッシュサイレンサの上端部と重なり合って当接されているため、アッパサイレンサとダッシュサイレンサとの合わせ部からの音漏れを抑制できる。
請求項1に記載のダッシュパネル周りの防音構造によれば、ダッシュサイレンサの生産効率の低下を抑制しつつエンジンルームと車室内との間の防音性能を向上できる。
また、ピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部からの音漏れを抑制できる。
請求項に記載のダッシュパネル周りの防音構造によれば、アッパサイレンサとダッシュサイレンサとの合わせ部からの音漏れを抑制できる。
本実施の形態に係るダッシュパネル周りの防音構造Sが適用された車両10の要部を示す車両左側斜め後方から見た斜視図である。 図1に示される車両の要部を示す車両左側から見た側断面図(図1の2−2線断面図)である。 図1に示される車両の要部を示す車両左側から見た側断面図(図1の3−3線断面図)である。 図1に示されるカウルサイレンサの車両幅方向外側端部を示す平面図である。 図4に示されるカウルサイレンサの車両幅方向外側端部を示す車両右側斜め後方から見た斜視図である。 図5に示されるカウルサイレンサの車両幅方向外側端部とロアインナパネルとの位置関係を示す車両右側斜め後方から見た斜視図である。
図1には、本実施の形態に係るダッシュパネル周りの防音構造Sが適用された車両10の要部が車両左側斜め後方(車室側)から見た斜視図にて示されており、図2には、車両10の要部が車両左側から見た断面図(図1の2−2線断面図)にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方(車両幅方向一方側)を矢印RHで示し、車両上方を矢印UPで示す。また、ダッシュパネル周りの防音構造Sでは、後述する外気導入ダクト22を除いて車両幅方向に左右対称に構成されているため、車両右側のダッシュパネル周りの防音構造Sについて説明して、車両左側のダッシュパネル周りの防音構造Sについての説明は省略する。
図2に示されるように、車両10は、ウィンドシールドガラス12の下縁に沿って車両幅方向に延在されたカウルとしてのカウルパネル20と、エンジンルーム14と車室16との間を区画するダッシュパネル24と、カウルパネル20を車室16側から覆うインストルメントパネル(以下、インパネという)26と、を含んで構成されている。また、図1に示されるように、ウィンドシールドガラス12の車両幅方向外側には、フロントピラー30が設けられている。そして、エンジンルーム14と車室16との間を防音(遮音)するために、車両10は、ダッシュパネル24に組付けられたダッシュサイレンサ50と、フロントピラー30に組付けられたサイドサイレンサとしてのピラーサイレンサ54と、カウルパネル20に組付けられたアッパサイレンサとしてのカウルサイレンサ60と、を備えている。以下、それぞれの構成について説明する。
図2に示されるように、カウルパネル20は、板金により製作されると共に、側面視で略Z字形状に屈曲されて、車両幅方向に延在されている。そして、カウルパネル20の前端部20Aは、ウィンドシールドガラス12と略平行になるように屈曲されると共に、車両下側へ屈曲されている。また、カウルパネル20の下端部20Bは車両下側へ屈曲されている。
また、図3に示されるように、カウルパネル20には外気導入ダクト22が組付けられており、外気導入ダクト22は、カウルパネル20の車両右側部分に配置されている(図1参照)。外気導入ダクト22は、断面略矩形枠状に形成されると共に、側断面視においてカウルパネル20から車室16側へ突出されて斜め下側へ屈曲されている。なお、カウルパネル20には、図示しない位置において外気導入ダクト22と連通される連通孔が形成されている。
図2に示されるように、ダッシュパネル24は、板金により製作されて、板厚方向を略車両前後方向にしてカウルパネル20の車両下側に配置されている。このダッシュパネル24の上端部24Aは、カウルパネル20の下端部20Bの車両後側に配置されて、スポット溶接等によってカウルパネル20の下端部20Bに結合されている。また、ダッシュパネル24の車両幅方向外側端部はカウルパネル20の車両幅方向外側端部と略一致する位置に配置されている(図5参照)。
インパネ26は、樹脂材等により製作されて、車室16の車両前側部分に配置されている。このインパネ26の前端部26Aは、側面視でウィンドシールドガラス12と略平行になるようにカウルパネル20側へ向けて屈曲されている。また、インパネ26の車両幅方向外側端部はカウルパネル20の車両幅方向外側端部と略一致する位置に配置されている(図5参照)。
図1に示されるように、フロントピラー30は、フロントピラー30の車両幅方向内側部分を構成するピラーインナパネル32を備えている。また、ピラーインナパネル32は、ピラーインナパネル32の下部を構成するロアインナパネル34と、ピラーインナパネル32の上部を構成するアッパインナパネル38と、を含んで構成されている。
ロアインナパネル34は、板厚方向を車両幅方向にして車両上下方向に延在されている。そして、図示は省略するが、ロアインナパネル34は、ダッシュパネル24の車両幅方向外側端部に結合されると共に、ロアインナパネル34の上端部が、アッパインナパネル38の下端部に結合されている。
アッパインナパネル38は、自身の下端部から車両上側へ向かうに従い車両後側へ傾斜して配置されている。さらに、アッパインナパネル38の車両幅方向内側には、車両10の内装部材を構成するピラーガーニッシュ40が組付けられている。このピラーガーニッシュ40は、車両幅方向外側へ開放された断面略U字形状に形成されて、アッパインナパネル38に沿って車両上側へ向かうに従い車両後側へ傾斜して配置されている。そして、前述したインパネ26の車両幅方向両外側端部がピラーガーニッシュ40の下端部まで延びている(図1において2点鎖線で囲まれたA部参照)。
さらに、ロアインナパネル34とダッシュパネル24とは、補強ブレース44によって連結されており、補強ブレース44は、平面視で車両幅方向外側へ向かうに従い車両後側へ傾斜して配置されている。
また、図6に示されるように、ロアインナパネル34の上端部には、パネル側フランジ部36が形成されており、パネル側フランジ部36は、車両上下方向に対して車両幅方向内側へ斜めに屈曲されている。
次に、防音材(遮音材)としてそれぞれ用いられるダッシュサイレンサ50、ピラーサイレンサ54、及びカウルサイレンサ60について説明する。
図2に示されるように、ダッシュサイレンサ50は、ダッシュパネル24の車室16側の面(後面)を覆うようにダッシュパネル24に組付けられている。また、ダッシュサイレンサ50の上端部には、アッパフランジ部52が一体に形成されており、アッパフランジ部52は、ダッシュサイレンサ50から車両上側へ突出されると共に、車両幅方向に延在されている。
図1に示されるように、ピラーサイレンサ54は、ロアインナパネル34の車両幅方向内側面を覆うように、ロアインナパネル34に密着して組付けられている。そして、ピラーサイレンサ54は、前述した補強ブレース44とロアインナパネル34とによって狭持されて、補強ブレース44にも密着されている。また、ピラーサイレンサ54は、ダッシュサイレンサ50の車両幅方向外側端部に当接されると共に、ダッシュサイレンサ50よりも車両上側へ延びている。
図2に示されるように、カウルサイレンサ60は、側断面視で略Z字形に形成されて、カウルパネル20の車室16側の面を覆うように、カウルパネル20に密着して組付けられている。また、カウルサイレンサ60の前端部は、シール部62とされており、シール部62は、インパネ26の前端部26Aによってカウルパネル20側へ押圧されている。また、シール部62の先端面は、ウィンドシールドガラス12と平行に配置されて、ウィンドシールドガラス12に当接(密着)されると共に、ウィンドシールドガラス12に沿って車両幅方向に延在されている。
また、カウルサイレンサ60の下端部には、ロアフランジ部64が一体に形成されている。このロアフランジ部64は、カウルサイレンサ60から車両下側へ突出されると共に、ダッシュパネル24のアッパフランジ部52の車両後側に配置されてアッパフランジ部52と当接されている。換言すると、ロアフランジ部64は正面視でアッパフランジ部52と重なり合う状態で当接されている。
さらに、図5に示されるように、カウルサイレンサ60の車両幅方向両端部60A(図5にて斜線で示される部分)は、インパネ26の車両幅方向外側端部よりも若干車両幅方向外側に配置されている。つまり、カウルサイレンサ60は、インパネ26とピラーガーニッシュ40との合わせ部(図1において2点鎖線で示されるA部参照)よりも若干車両幅方向外側へ延在されている。
そして、図4に示されるように、前述したピラーサイレンサ54が、カウルサイレンサ60の車両幅方向両端部60A及びダッシュサイレンサ50(図4では図示せず)の車両幅方向両端部に当接されている。換言すると、カウルサイレンサ60の車両幅方向両端部60Aが、側面視でピラーサイレンサ54と重なり合って当接されている。
また、前述したシール部62の車両幅方向外側端部(図4において斜線で示されると共に、図5において2点鎖線で囲まれたB部であり、以下、この部分をシール端部62Aという)は、ロアインナパネル34のパネル側フランジ部36の車両下側へ潜りこんでパネル側フランジ部36と当接(密着)されている(図4及び図6参照)。
さらに、図1及び図3に示されるように、カウルサイレンサ60には、前述した外気導入ダクト22に対応する位置において、カバー部66が一体に形成されている。カバー部66は、車室16側から見て車両下側へ開放された略U字形状に形成されると共に、側断面視で車両前側斜め下方へ開放されて略V字形状に屈曲されている。そして、カバー部66は、車両上側から外気導入ダクト22を覆うように配置されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたダッシュパネル周りの防音構造Sが適用された車両10では、ダッシュサイレンサ50がダッシュパネル24の車室16側の面を覆うようにダッシュパネル24に組付けられている。このため、エンジンルーム14から車室16側へダッシュパネル24を通過しようとする音がダッシュサイレンサ50によって遮音される。
ここで、カウルサイレンサ60がカウルパネル20の車室16側の面を覆うように車両幅方向に延在されている。このため、エンジンルーム14から車室16側へカウルパネル20を通過しようとする音がカウルサイレンサ60によって遮音される。
そして、カウルサイレンサ60の車両幅方向両端部60A及びダッシュサイレンサ50の車両幅方向両端部が、ピラーサイレンサ54と当接されている。このため、カウルパネル20とロアインナパネル34(フロントピラー30)との間及びダッシュパネル24とロアインナパネル34(フロントピラー30)との間がシールされる。これにより、カウルパネル20及びダッシュパネル24とロアインナパネル34(フロントピラー30)との間を通過しようとする音が、ダッシュサイレンサ50、カウルサイレンサ60、及びピラーサイレンサ54によって遮音される。
また、カウルサイレンサ60の前端部にはシール部62が形成されており、シール部62は、インパネ26の前端部26Aによってカウルパネル20側へ押圧されると共に、ウィンドシールドガラス12に当接(密着)されている。このため、カウルサイレンサ60の前端部におけるカウルパネル20からの浮きが抑制された状態で、ウィンドシールドガラス12とカウルパネル20との間がシール部62によってシールされている。これにより、エンジンルーム14から車室16側へウィンドシールドガラス12とカウルパネル20との間を通過しようとする音がシール部62によって遮音される。
さらに、シール部62のシール端部62Aが、ロアインナパネル34のパネル側フランジ部36の車両下側に潜り込んでパネル側フランジ部36と当接されている。このため、シール部62が、ウィンドシールドガラス12に当接しながら車両幅方向に延在されると共に、シール端部62Aが、ウィンドシールドガラス12よりも車両幅方向外側に配置されたフロントピラー30に当接される。これにより、シール部62のシール端部62Aにおけるフロントピラー30からの浮きが抑制されるため、カウルサイレンサ60による防音効果(遮音効果)がより向上される。
以上説明したように、ダッシュサイレンサ50とは別部材で構成されたカウルサイレンサ60及びピラーサイレンサ54と、ダッシュサイレンサ50と、によって、エンジンルーム14と車室16内との間が防音(遮音)される。特に、カウルサイレンサ60及びピラーサイレンサ54によって、フロントピラー30とカウルパネル20との間が防音(遮音)される。これにより、フロントピラー30とカウルパネル20との間の防音効果(遮音効果)を高くするために、フロントピラー30とカウルパネル20との間までダッシュサイレンサ50を延ばす必要がなくなるため、例えば、ダッシュサイレンサ50における成形工程やトリム工程等の追加が抑制される。したがって、ダッシュサイレンサ50の生産効率の低下を抑制しつつエンジンルーム14と車室16内との間の防音性能を向上できる。
また、カウルサイレンサ60が、インパネ26の車両幅方向外側端部とピラーガーニッシュ40の下端部との合わせ部まで延びている。このため、ピラーガーニッシュ40とインパネ26との合わせ部からの音漏れを抑制できる。
さらに、カウルサイレンサ60のロアフランジ部64が、正面視でダッシュサイレンサ50のアッパフランジ部52と重なり合って当接されている。このため、カウルサイレンサ60とダッシュサイレンサ50との合わせ部からの音漏れを抑制できる。
また、カウルサイレンサ60にはカバー部66が形成されており、外気導入ダクト22がカバー部66によって車両上側から覆われている。これにより、仮にカウルサイレンサ60とダッシュサイレンサ50とが一体に構成された場合に比べて、外気導入ダクト22周りの防音効果を高くすることができる。すなわち、仮にカウルサイレンサ60とダッシュサイレンサ50とが一体に構成された場合には、一体にされたサイレンサに外気導入ダクト22を配置するための孔を形成する必要がある。そして、一体にされたサイレンサをダッシュパネル24に組み付ける際に当該サイレンサと外気導入ダクト22との干渉を抑制するために、当該孔を比較的大きくする必要がある。このため、当該孔と外気導入ダクト22との間の隙間が大きくなるため、サイレンサによる防音効果が低下する可能性がある。
これに対して、カウルサイレンサ60は、ダッシュサイレンサ50とは別部材で構成されており、カウルサイレンサ60に外気導入ダクト22を車両上側から覆うカバー部66が形成されている。このため、カウルサイレンサ60と外気導入ダクト22との間の隙間を比較的小さく設定しても、カウルサイレンサ60と外気導入ダクト22との干渉を抑制しつつカウルサイレンサ60を車両上側から組み付けできる。これにより、仮にカウルサイレンサ60とダッシュサイレンサ50とが一体に構成された場合に比べて、外気導入ダクト22周りの防音効果を高くすることができる。
なお、本実施の形態では、外気導入ダクト22はカウルサイレンサ60の車両右側部分に配置されているが、外気導入ダクト22を車両の仕様によって適宜変更してもよい。
また、本実施の形態では、カウルサイレンサ60が、インパネ26の車両幅方向外側端部とピラーガーニッシュ40の下端部との合わせ部まで延びている。これに替えて、カウルサイレンサ60をアッパインナパネル38まで延ばして、アッパインナパネル38とピラーガーニッシュ40との間に配置してもよい。
さらに、本実施の形態では、カウルサイレンサ60のロアフランジ部64が、正面視でダッシュサイレンサ50のアッパフランジ部52と重なり合って当接されている。これに替えて、ロアフランジ部64とアッパフランジ部52とを車両上下方向に突き合わせるように配置してもよい。
10 車両
12 ウィンドシールドガラス
14 エンジンルーム
16 車室
20 カウルパネル(カウル)
20B 下端部
24 ダッシュパネル
24A 上端部
26 インパネ(インストルメントパネル)
26A 前端部
30 フロントピラー
40 ピラーガーニッシュ
50 ダッシュサイレンサ
54 ピラーサイレンサ(サイドサイレンサ)
60 カウルサイレンサ(アッパサイレンサ)
60A 車両幅方向両端部
62 シール部
62A シール端部(車両幅方向両端部)
64 ロアフランジ部
S ダッシュパネル周りの防音構造

Claims (2)

  1. ウィンドシールドガラスの下縁に沿って車両幅方向に延在されたカウルと、
    エンジンルームと車室とを区画すると共に、上端部が前記カウルの下端部と結合されたダッシュパネルと、
    前記ウィンドシールドガラスの車両幅方向両側に設けられた一対のフロントピラーと、
    前記ダッシュパネルの車室側の面を覆うように前記ダッシュパネルに組付けられたダッシュサイレンサと、
    前記フロントピラーの車両幅方向内側面に組付けられ、前記ダッシュサイレンサの車両幅方向両端部と当接されたサイドサイレンサと、
    前記カウルの車室側の面を覆うように前記カウルに組付けられ、車両幅方向両端部が前記サイドサイレンサと当接されると共に、前記フロントピラーに組付けられたピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部まで延在されたアッパサイレンサと、
    前記アッパサイレンサの前端部を構成すると共に、前記インストルメントパネルの前端部によって前記カウル側へ押圧された状態で前記ウィンドシールドガラスに当接され、車両幅方向両端部において前記フロントピラーと当接されたシール部と、
    を備えたダッシュパネル周りの防音構造。
  2. 前記アッパサイレンサの下端部が、正面視で前記ダッシュサイレンサの上端部と重なり合って当接された請求項1に記載のダッシュパネル周りの防音構造。
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