JPH09249080A - 自動車用インシュレータダッシュの製造方法 - Google Patents

自動車用インシュレータダッシュの製造方法

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JPH09249080A
JPH09249080A JP8056498A JP5649896A JPH09249080A JP H09249080 A JPH09249080 A JP H09249080A JP 8056498 A JP8056498 A JP 8056498A JP 5649896 A JP5649896 A JP 5649896A JP H09249080 A JPH09249080 A JP H09249080A
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JP
Japan
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dash
material layer
sound absorbing
insulator
automobile
Prior art date
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Withdrawn
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JP8056498A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Shimodaira
知明 下平
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュサイド部を一体化した自動車用イン
シュレータダッシュの製造方法において、材料ロスを少
なくして材料効率を高めるとともに、ダッシュサイド部
における適切な材料投入並びに吸音性能の向上を図るこ
とを課題とする。 【解決手段】 ダッシュ本体部11とダッシュサイド部
12とを分割構成とすることにより、材料の取り都合を
向上させるとともに、ダッシュ本体部11の吸音材層3
0を構成する熱成形用フエルトFと遮音材層20を構成
する熱可塑性シートSとの間に予め成形したダッシュサ
イド部12を挾み付けてコールドプレス成形により一体
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダッシュサイド
部を一体化した自動車用インシュレータダッシュの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車室内の静粛性を高める
ために、自動車室内には各種インシュレータが設定され
ている。
【0003】例えば、図5に示すように、自動車用イン
シュレータダッシュ1は、エンジンルームEからのエン
ジンの騒音や振動等を車室R内に伝播させないように、
フロントシート前方のダッシュパネル2の室内側面上に
添設固定されている。
【0004】そして、このインシュレータダッシュ1
は、通常、PVCシート,ゴムシート等、比較的面密度
の高い遮音材層3と、この遮音材層3の裏面側に一体貼
着されるポリウレタンフォーム,フェルト等、多孔質基
材からなる吸音材層4との積層構造体から構成されてい
る。
【0005】ところで、最近では、図6に示すように、
インシュレータダッシュ1として、ダッシュパネル面を
覆うダッシュアッパー部5,ダッシュロア部6,及びト
ーボード部7の各部位に加えて、ダッシュサイドパネル
面に対応するダッシュサイド部8を一体化したものが製
品化されている。
【0006】このようにすれば、従来、インシュレータ
ダッシュの両側にそれぞれダッシュサイドを設けて3部
品を必要としていたのに比べ、1部品で済むことから、
製造工程が短縮化され、生産性が大幅に向上するという
利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにダッシュサイド部8を一体化した自動車用インシュ
レータダッシュ1においては、形状的にダッシュサイド
部8のみが突出する形状であるため、遮音材層3並びに
吸音材層4それぞれの素材の取り都合が悪く、材料ロス
が多いことから、製造コストを高騰化させるという欠点
が指摘されている。
【0008】また、ダッシュサイド部8は、ダッシュロ
ア部6等に比べ、それほど厚みを必要としないにもかか
わらず、ダッシュロア部6,ダッシュサイド部8とも吸
音材層4の原反厚みが同一のものを使用するため、この
ダッシュサイド部8の圧縮度合いが大きくなり、吸音性
能が逆に低下するという不具合もあった。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ダッシュサイド部を一体化した自動車用イ
ンシュレータダッシュの製造方法において、材料ロスが
少なく、有効な材料利用が図れるとともに、特にダッシ
ュサイド部の材料無駄をなくし、しかも、ダッシュサイ
ド部の良好な吸音性能を維持できる自動車用インシュレ
ータダッシュの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ダッシュパネル面を覆うダッシュ本体部
と、ダッシュサイドパネル面を覆うダッシュサイド部と
を一体に成形してなる自動車用インシュレータダッシュ
の製造方法において、ダッシュ本体部における吸音材層
の素材シートを加熱軟化処理した後、コールドプレス成
形用下型の型面上に載置し、その両側縁に予め遮音材層
と吸音材層とを一体化してなるダッシュサイド部を一部
をラップさせてセットし、その後、ダッシュ本体部にお
ける遮音材層の素材シートを吸音材層と外形がほぼ一致
するように重合させ、コールドプレス成形用上型を下型
に対して係合圧締めすることにより、ダッシュ本体部と
ダッシュサイド部を一体成形することを特徴とする。
【0011】ここで、ダッシュ本体部、並びにダッシュ
サイド部はそれぞれその表面側に遮音材層、裏面側に吸
音材層が一体化された積層構造体からなり、遮音材層と
しては、面密度の高い熱可塑性シート材料、例えば、高
比重のフィラーを混入したPVCシートや再生ゴムシー
ト等が挙げられ、また、吸音材層としては、熱成形可能
な多孔質基材、例えば、熱成形フエルト,熱成形不織
布,熱成形ウレタン等が挙げられる。
【0012】そして、遮音材層並びに吸音材層の各素材
シートを所定温度に加熱軟化させた後、コールドプレス
成形により型面形状に沿って絞り成形される。
【0013】以上の構成から明らかなように、本発明方
法によれば、ダッシュ本体部から突出形状となるダッシ
ュサイド部はダッシュ本体部と分割構成となるため、遮
音材層並びに吸音材層に使用する各素材シートの取り都
合が向上する。
【0014】更に、それほど製品厚みを必要としないダ
ッシュサイド部の吸音材層の原反厚みを薄肉に設定する
ことができるため、ダッシュサイド部への材料の無駄な
投入が廃止できるとともに、過度の圧縮によりダッシュ
サイド部の吸音性が損なわれることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用イン
シュレータダッシュの製造方法の実施形態について、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は本発明方法を適用して製作した自動
車用インシュレータダッシュを示す正面図、図2は同イ
ンシュレータダッシュを車体に取り付けた状態を示す横
断面図、図3乃至図4は本発明方法を示す各工程図であ
る。
【0017】図1,図2において、本発明の対象となる
自動車用インシュレータダッシュ10は、ダッシュ本体
部11と、ダッシュ本体部11の両側から突出するよう
に延在するダッシュサイド部12とから構成され、ダッ
シュ本体部11は、それぞれ上側からダッシュアッパー
部13,ダッシュロア部14,トーボード部15に便宜
上区分けできる。
【0018】そして、ダッシュ本体部11は、高比重の
フィラーを混入した再生ゴムシート,塩ビシート等から
なる遮音材層11の裏面に熱成形フエルト,熱成形ウレ
タン,熱成形不織布等から適宜選択される吸音材層30
を一体化した積層構造体からなり、同様にダッシュサイ
ド部12においてもダッシュ本体部11と同一材料の遮
音材層21裏面に吸音材層31を一体化して構成されて
いる。
【0019】このように、本発明の対象となる自動車用
インシュレータダッシュ10は、図2に示すように、ダ
ッシュパネル40並びにダッシュサイドパネル41の室
内面をそれぞれダッシュ本体部11並びにダッシュサイ
ド部12で覆うように構成されており、特に、ダッシュ
本体部11とダッシュサイド部12とを分割構成とし、
後述するプレス成形により一体化したことが特徴であ
る。
【0020】従って、インシュレータダッシュ10を製
作するにあたり、ダッシュ本体部11とダッシュサイド
部12とをそれぞれ別個の素材シートを使用でき、遮音
材層20や吸音材層30の素材シートの材料取り都合に
優れ、従来多く生じていた材料ロスを大幅に解消するこ
とができる。
【0021】更に、ダッシュ本体部11の吸音材層30
の厚みに対して、ダッシュサイド部12の吸音材層31
の厚みはそれ程必要とされず、遮音性能を考慮して薄肉
に設定されるが、本実施形態では、ダッシュ本体部11
とダッシュサイド部12の各吸音材層30,31の原反
厚みを自由に選択できるため、薄肉となるダッシュサイ
ド部11の吸音材層31への材料投入が適切に行なえ、
材料の有効利用を図るとともに、過度の圧縮がないた
め、ダッシュサイド部12における吸音性能に支障を与
えることもない。
【0022】このように、本発明によれば、ダッシュサ
イド部12をダッシュ本体部11に対して分割構成とす
ることにより、材料の有効利用が図れるとともに、ダッ
シュサイド部12の吸音性能を高めることができるとい
う利点がある。
【0023】次いで、図3乃至図4に基づいて、上述し
たインシュレータダッシュ10の製造工程について簡単
に説明する。
【0024】図3に示すように、予熱工程を経て所定温
度に加熱軟化処理された熱成形フエルトFをコールドプ
レス成形用下型50の型面の所定箇所に載置する。
【0025】次いで、予め所定形状に成形され、かつト
リム処理されたダッシュサイド部12を熱成形用フエル
トFの両側縁に一部ラップさせる形でその左右側にセッ
トする。
【0026】その後、別工程で加熱軟化処理した熱可塑
性シートSを熱成形用フエルトFの上側にセットする
が、このとき、熱成形用フエルトFと熱可塑性シートS
との間でダッシュサイド部12の端縁部が挾着される。
【0027】そして、コールドプレス成形用上型60を
所定ストローク下降動作させ、図4に示すように、コー
ルドプレス成形用上下型50,60により熱成形用フエ
ルトF,熱可塑性シートSとを型面形状に沿って絞り成
形してダッシュ本体部11を成形するとともに、このダ
ッシュ本体部11の左右側にダッシュサイド部12を一
体化して図1に示す自動車用インシュレータダッシュ1
0の成形を完了する。
【0028】尚、ダッシュ本体部11とダッシュサイド
部12との一体成形についてコールドプレス成形用上下
型50,60により行なったが、コールドプレス成形用
上型60に真空吸引機構を設けても良く、またコールド
プレス成形用下型50に圧空機構を設け、コールドプレ
ス成形の成形サイクルを高めるようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法は、以下
に記載する格別の作用効果を有する。
【0030】(1)本発明方法は、ダッシュ本体部とダ
ッシュサイド部とを分割構成し、一体プレス成形するこ
とにより、インシュレータダッシュを製造するという方
法であるため、ダッシュ本体部とダッシュサイド部との
材料取りを個々に行なうことが可能となり、材料の取り
都合が向上し、材料ロスが少なく、製造コストを従来に
比べ大幅に低減させることができるという効果を有す
る。
【0031】(2)本発明方法は、ダッシュ本体部とダ
ッシュサイド部とを分割構成し、プレスにより一体化し
てインシュレータダッシュを成形するという工法である
ため、ダッシュ本体部、ダッシュサイド部個々の吸音材
層の原反厚みを任意に調整することが可能となり、ダッ
シュサイド部への吸音材料の不必要な投入、及び過度の
圧縮による吸音性能の低下等の従来不具合を有効に解決
でき、材料の有効利用並びにダッシュサイド部の吸音性
能の向上を図ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して製作した自動車用インシ
ュレータダッシュを示す正面図。
【図2】図1に示す自動車用インシュレータダッシュを
車体に取り付けた状態を示す断面図。
【図3】図1に示す自動車用インシュレータダッシュの
成形工程における各素材のセット工程を示す断面図。
【図4】図1に示す自動車用インシュレータダッシュの
コールドプレス成形工程を示す断面図。
【図5】自動車用インシュレータダッシュの設置箇所を
示す説明図。
【図6】ダッシュサイド部を一体化した自動車用インシ
ュレータダッシュの従来例を示す正面図。
【符号の説明】
10 自動車用インシュレータダッシュ 11 ダッシュ本体部 12 ダッシュサイド部 20,21 遮音材層 30,31 吸音材層 40 ダッシュパネル 41 ダッシュサイドパネル 50 コールドプレス成形用下型 60 コールドプレス成形用上型 S 熱可塑性シート F 熱成形用フエルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネル(40)面を覆うダッシ
    ュ本体部(11)と、ダッシュサイドパネル(41)面
    を覆うダッシュサイド部(12)とを一体に成形してな
    る自動車用インシュレータダッシュの製造方法におい
    て、 ダッシュ本体部(11)における吸音材層(30)の素
    材シート(F)を加熱軟化処理した後、コールドプレス
    成形用下型(50)の型面上に載置し、その両側縁に予
    め遮音材層(21)と吸音材層(31)とを一体化して
    なるダッシュサイド部(12)を一部をラップさせてセ
    ットし、その後、ダッシュ本体部(11)における遮音
    材層(20)の素材シート(S)を吸音材層(30)と
    外形がほぼ一致するように重合させ、コールドプレス成
    形用上型(60)を下型(50)に対して係合圧締めす
    ることにより、ダッシュ本体部(11)とダッシュサイ
    ド部(12)を一体成形することを特徴とする自動車用
    インシュレータダッシュの製造方法。
JP8056498A 1996-03-13 1996-03-13 自動車用インシュレータダッシュの製造方法 Withdrawn JPH09249080A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015054666A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社中外 カウルサイレンサ

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Effective date: 20030603