JP2014080059A - フロアヒートインシュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関が停止した後に車両の前部に導風することにより、ダッシュパネルの車両前方の雰囲気温度を低減させる簡易なフロアインシュレータを提供する。
【解決手段】内燃機関が配置された車両の前部のエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの前部側に部品が備えられており、ダッシュパネルに接続された車両フロアと、その車両フロアの下部に配置され内燃機関に接続されている排気管との間に配置され、一方の端部12aが前記車両の前部に連通しているフロアヒートインシュレータ12において、フロアヒートインシュレータ12には、車両上方に突出する突条部13が長手方向に沿って形成されている。エンジンルームに高温の空気が流入した際に、ダッシュパネルに沿って上昇してダッシュパネル前方に高温の空気が留まることを回避することができ、雰囲気温度を低減させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関が配置された車両の前部のエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの前部側に部品が備えられており、ダッシュパネルに接続された車両フロアと、その車両フロアの下部に配置され内燃機関に接続されている排気管との間に配置され、一方の端部12aが前記車両の前部に連通しているフロアヒートインシュレータ12において、フロアヒートインシュレータ12には、車両上方に突出する突条部13が長手方向に沿って形成されている。エンジンルームに高温の空気が流入した際に、ダッシュパネルに沿って上昇してダッシュパネル前方に高温の空気が留まることを回避することができ、雰囲気温度を低減させることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、熱源とフロアとの間の遮熱をするフロアヒートインシュレータに関するものである。
車両の前部には内燃機関が配置されており、またその内燃機関に接続される排気管が車両のフロア下面側に車両後方に延びるように配置されている。内燃機関で生じる排ガスやその排ガスと排気管に備えられた触媒との反応により、排気管が熱源となってしまう。このため、排気管から車両に熱が伝達されることを遮熱する対策の一例が、特許文献1ないし3に記載されている。
特許文献1に記載された遮熱板を簡単に説明すると、車両のアンダフロア下面の排気管系の近傍に配設され、排気管系の上面を覆う面と排気管系の両側面を覆う面とを備えており、さらに、上面を覆う面と両側面を覆う面とから形成される端部の開口のうちの一方の端部の開口の一部を塞ぐ面と、開口の一部を塞ぐ面を備える端部とは他方の端部近傍の上面を覆う面の下面側に、空気流れの方向をガイドする複数のリブとを備えている。この遮熱板は、排気管系で熱せられた空気の熱対流による空気流れを、遮熱板の一方の端部の開口から方向性を有して流出させることができるため、フロアトンネル内への高温の空気の流れ込みを低減し、フロアトンネル内の温度上昇を抑制することができる、とされている。
また、特許文献2に記載された車両の遮熱板構造を簡単に説明すると、後方排気のエンジンに連設されたトランスミッションに装着される機能部品と、触媒との間に、触媒遮熱板を設け、機能部品は、トランスミッションから、ダッシュパネルから車両後方へ向けて形成されるフロアトンネル部に亘って配索され、触媒遮熱板は、フロアトンネル部の機能部品に向けて、空気流れをガイドするガイド部を有している。この遮熱板構造は、エンジンに連設されたトランスミッションに装着される機能部品と触媒との間に触媒遮熱板を配置することにより、触媒で発生した熱の伝達、および触媒からの輻射熱を遮断し、機能部品を保護する、とされている。
また、特許文献3に記載された車両の前部構造を簡単に説明すると、エンジンとステアリングギヤボックスとの間に車幅方向に延びる車体補強用バーを通し、この車体補強用バーの両端部を車体前部の左右のフロントサイドフレームに取外し可能に取付け、ステアリングギヤボックス、ハーネス並びにパイプ類と排気管との間に熱遮蔽板を介在させ、この熱遮蔽板の後端部をダッシュボードの下部に取付けるとともに、熱遮蔽板の前端部を車体補強用バーに取付ける。この前部構造は、熱遮蔽板を介在させることにより、排気管からステアリングギヤボックス、ハーネス並びにパイプ類への熱影響を抑制することができる、とされている。
しかしながら、特許文献1に記載された構造では、エンジンおよび車両が停止した後に熱源である排気管から熱が伝達された高温の空気が、フロアトンネルから自然対流によりダッシュパネルに沿って上昇してエンジンルーム内に留まってしまい、エンジンルームのダッシュパネルに配置されたブレーキチューブや配線などの部品に熱が伝達されるおそれがあった。
また、特許文献2に記載された構造では、エンジンおよび車両が停止した後に熱源である排気管から熱が伝達された高温の空気が、車両下部のフロアトンネル部から自然対流によりダッシュパネルに沿って上昇してエンジンルーム内のダッシュパネル前方に留まってしまい、エンジンルームのダッシュパネルに配置されたブレーキチューブや配線などの部品に熱が伝達されるおそれがあった。
また、特許文献3に記載された構造では、熱遮蔽板を介在させることにより部品数が増えてしまい、コスト面に課題がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、内燃機関が停止した後に車両の前部に導風することにより、ダッシュパネルの車両前方の雰囲気温度を低減させる簡易なフロアインシュレータを提供するものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、内燃機関が配置された車両前部のエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの前部側にハーネスやブレーキパイプ等の部品が備えられており、そのダッシュパネルに接続された車両フロアと、その車両フロアの下部に配置され前記内燃機関に接続されている排気管との間に配置され、一方の端部が前記エンジンルームに連通しているフロアヒートインシュレータにおいて、前記フロアヒートインシュレータには、車両上方に突出する突条部が長手方向に沿って形成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、フロアヒートインシュレータには、車両上方に突出する突条部が長手方向に沿って形成されている。内燃機関が停止した後に熱源である排気管から熱が伝達された高温の空気が、車両フロアの下部に配置されているフロアヒートインシュレータの長手方向に沿って自然対流によりエンジンルーム方向に移動する。高温の空気は、突条部に沿って移動することより、突条部を備えていないものと比較して熱対流の流速が速くなる。そのため、突条部に沿ってエンジンルームに高温の空気が流入した際に、ダッシュパネルに沿って上昇してエンジンルーム内のダッシュパネル前方に高温の空気が留まることを回避することができ、ダッシュパネルの車両前方側の雰囲気温度を低下させることができる。したがって、エンジンルームのダッシュパネルの前面に配置されたブレーキチューブやハーネスなどの部品に熱が伝達されることを防止することができる。また、フロアヒートインシュレータに突条部を形成することで、コストを低減することができる。
つぎに、この発明に係るフロアヒートインシュレータの具体例について説明する。この発明に係るフロアヒートインシュレータは、内燃機関を停止した後に車両のフロアに設置されたそのフロアヒートインシュレータより車両前部に導風するよう構成されたものであり、その車両は、内燃機関を備え、さらにモータを動力源として備えた、前輪駆動車や後輪駆動車あるいは四輪駆動車などであってよい。
車両の前部1には、図2に示すように、内燃機関2および変速機(図示せず)が配置されている。また、内燃機関2には、その排気口にエキゾーストマニホールド3が接続されている。このエキゾーストマニホールド3には、排ガスを浄化する触媒4を備えた排気管5が接続されており、その排気管5は後述するトンネル部6に沿って車両後方に延びるように配置されている。
また、内燃機関2の車両上方側には、エンジンルーム7を上方から覆うフード(ボンネット)8が配置されている。そのフード8の車両後方の端部側には、フロントウインドガラス(図示せず)の下端部に沿ってカウル部9が車両幅方向に延びるように設置されている。
カウル部9の車両下方側には、車両の前部1(言い換えると、エンジンルーム7)と車両室内(図示せず)とを車両前後方向に仕切る板状のダッシュパネル10が接続されている。このダッシュパネル10の車両前後方向の前面側には、マスタシリンダ(図示せず)からの液圧を各車輪(図示せず)のホイールシリンダ(図示せず)ヘ送るブレーキチューブやエンジンルーム内の配線に使用するエンジンルーム7メインワイヤーハーネスなどの部品11が、車両幅方向に延びるように配置されている。言い換えると、これら部品11はエキゾーストマニホールド3や排気管5などの熱源の車両上方に配置されている。
また、ダッシュパネル10の車両下方側の端部には、板状のフロントフロアが接続されている。このフロントフロアの車両幅方向における両端部には、車両前後方向に延びた長方形状のフロントフロアサイドメンバ(図示せず)がそれぞれ配置されている。
さらに、フロントフロア6aには、車両上方に突出しその車両幅方向の断面が略矩形状であるトンネル部6が車両前後方向に延びるように形成されている。このトンネル部6の一方の端部は、エンジンルーム7に連通しており、エンジンルーム7内に車両下方から大気が流入できるように構成されている。
排気管5とトンネル部6との車両上下方向の間には、排気管5からトンネル部6(フロントフロア6a)に熱が伝達されることを遮熱するフロアヒートインシュレータ12が設けられ、ボルト(図示せず)により固定されている。フロアヒートインシュレータ12の一方の端部12aは、エンジンルーム7に連通している。また、フロアヒートインシュレータ12は、図1または図2に示すように、トンネル部6に沿うように、その車両幅方向の断面が略矩形状に形成されており、車両前後方向に延びている。さらに、フロアヒートインシュレータ12の幅方向の略中央部には、図1または図3に示すように、その断面が略三角形状に車両上方に突出する突条部13が長手方向に形成されている。なお、突条部の長手方向の長さ、車両上下方向の高さおよび幅方向の隙間の長さは、内燃機関の停止後において熱対流の流速を速くさせるようにしたものに設定すればよい。また、突条部の形状は、熱対流の流速を速くさせるよう構成されたものであればよく、前述の形状に限らない。また、フロアヒートインシュレータの形状は、フロントフロアに熱が伝達されることを遮熱する形状であればよく、前述の形状に限らない。
つぎに、この発明に係るフロアヒートインシュレータの作用について説明する。内燃機関2が停止した後にトンネル部6において排気管5から熱が伝達された高温の空気は、トンネル部6の下部に配置されているフロアヒートインシュレータ12の長手方向に沿って熱流体(自然対流)によりエンジンルーム7方向に移動する。高温の空気は、突条部13に沿って移動することより、突条部13を備えていないものと比較して熱対流の流速が速くなる。そのため、エンジンルーム7に高温の空気が流入した際に、ダッシュパネル10に沿って上昇してエンジンルーム内のダッシュパネル前方に高温の空気が留まることを回避することができ、ダッシュパネルの車両前方の雰囲気温度を低減させることができる。したがって、エンジンルームのダッシュパネルの前面に配置されたブレーキチューブや配線などの部品に熱が伝達されることを防止することができる。また、フロアヒートインシュレータに突条部を形成することで、コストを低減することができる。
1…車両の前部、 2…内燃機関、 3…エキゾーストマニホールド、 5…排気管、 10…ダッシュパネル、 11…部品、 12…ヒートインシュレータ、 13…突条部。
Claims (1)
- 内燃機関が配置された車両の前部のエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの前部側にハーネスやブレーキパイプ等の部品が備えられており、そのダッシュパネルに接続された車両フロアと、その車両フロアの下部に配置され前記内燃機関に接続されている排気管との間に配置され、一方の端部が前記車両の前部に連通しているフロアヒートインシュレータにおいて、
前記フロアヒートインシュレータには、車両上方に突出する突条部が長手方向に沿って形成されていることを特徴とするフロアヒートインシュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012227769A JP2014080059A (ja) | 2012-10-15 | 2012-10-15 | フロアヒートインシュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
ID=50784689
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106068207A (zh) * | 2014-03-05 | 2016-11-02 | 标致雪铁龙集团 | 机动车辆的底盘总成 |
FR3041913A1 (fr) * | 2015-10-05 | 2017-04-07 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Ensemble pour chassis de vehicule automobile |
JP2018012459A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | マツダ株式会社 | 車両の下部車体構造 |
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2012
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CN108136974A (zh) * | 2015-10-05 | 2018-06-08 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 用于机动车辆底盘的组件 |
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