JP6352475B1 - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】トラスが建築物の側から過大な圧縮力を受けた場合に、トラスの上階側支承部が浮き上がるのを回避できる乗客コンベアを得ることにある。【解決手段】乗客コンベアは、トラスの長手方向に沿う一端部から下階床に向けて突出され、下階床の上に固定された第1の受け台で支持される下階側支承部と、トラスの長手方向に沿う他端部から上階床に向けて突出され、上階床の上に固定された第2の受け台で支持される上階側支承部と、第2の受け台と上階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する上部連結機構と、を備えている。上部連結機構は、上階側支承部と向かい合うように第2の受け台に固定された軸受部材と、軸受部材と上階側支承部との間に跨る支持軸と、を含む。支持軸は、建築物の側からトラスの長手方向に沿う過大な圧縮力がトラスに作用した時に、軸受部材に対し下方から突き当たるストッパを有する。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、エスカレータあるいは移動歩道のような乗客コンベアに関する。
乗客コンベアの一例であるエスカレータでは、例えば地震によって建築物に層間変位が生じた時に、層間変位に伴う過大な圧縮力が建築物の側からトラスに作用するのを防ぐ耐震化が推し進められている。
具体的には、トラスの端部と建築物の梁との間に十分な隙間を設けたり、建築物に対するトラスの「かかり代」の長さを、建築物に生じる層間変位に対して十分に確保することが行なわれている。
特開2014−136609号公報 特開2015−78021号公報
しかしながら、極めて稀に発生する大規模地震となると、層間変位量が中規模地震あるいは小規模地震とは比較にならない程に増大する。このため、大規模地震が発生した場合、トラスの端部が層間変位に対し追従しきれなくなり、トラスに建築物の側から予期せぬ過大な圧縮力が作用することがあり得る。
さらに、トラスが長手方向に強く圧縮されると、建築物の上階床に連結されたトラスの上端部が上階床から浮き上がるのを否めない。トラスの上端部が浮き上がると、トラスの上端部と上階床との間に隙間が生じ、当該隙間にエスカレータの周囲にいる人や物が挟まれる虞がある。
本発明の目的は、支持軸を用いてトラスの上階側支承部を上階床に連結する構成を採用するに際して、トラスが建築物の側から過大な圧縮力を受けた場合でも、トラスの上階側支承部が浮き上がるのを回避できる乗客コンベアを得ることにある。
実施形態によれば、乗客コンベアは、建築物が有する下階床と上階床との間に架け渡されたトラスと、前記トラスの長手方向に沿う一端部から前記下階床に向けて突出され、前記下階床の上に固定された第1の受け台で支持される下階側支承部と、前記トラスの長手方向に沿う他端部から前記上階床に向けて突出され、前記上階床の上に固定された第2の受け台で支持される上階側支承部と、前記第2の受け台と前記上階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する上部連結機構と、を備えている。
前記上部連結機構は、前記第2の受け台に固定され、前記上階側支承部と向かい合う軸受部材と、前記上階側支承部の幅方向に沿う中央部に溶接された筒状のホルダーに締結具を介して同軸状に保持され、前記軸受部材と前記上階側支承部との間に跨るように起立された支持軸と、を含む。前記支持軸は、前記建築物の側から前記トラスの長手方向に沿う過大な圧縮力が前記トラスに作用した時に、前記軸受部材に対し下方から突き当たるストッパを有する。
第1の実施形態において、建築物に据え付けられたエスカレータの構造を概略的に示す側面図である。 トラスの下階側支承部と第1の受け台との連結部分の構造を示す平面図である。 トラスの下階側支承部と第1の受け台との連結部分の構造を示す正面図である。 図2のF4−F4線に沿う断面図である。 図4のF5−F5線に沿う断面図である。 トラスの上階側支承部と第2の受け台との連結部分の構造を概略的に示す斜視図である。 トラスの上階側支承部と第2の受け台との連結部分の構造を示す平面図である。 図7のF8−F8線に沿う断面図である。 図8のF9−F9線に沿う断面図である。 ストッパを有する支持軸とホルダーとの位置関係を示す斜視図である。 ストッパを有する支持軸を上階側支承部の嵌合孔および軸受部材のガイド溝に挿入する状態を示す断面図である。 ストッパを有する支持軸を上階側支承部に固定した状態を示す断面図である。 第2の実施形態において、トラスの上階側支承部と第2の受け台との連結部分の構造を示す断面図である。 トラスの上階側支承部と第2の受け台との連結部分の構造を分解して示す斜視図である。 軸受部材を構成する固定部と可動部とを互いに分離した状態を示す斜視図である。 ストッパを有する支持軸を軸受部材のガイド溝に挿入した状態を示す断面図である。 第3の実施形態において、トラスの上階側支承部と第2の受け台との連結部分の構造を示す断面図である。 図17のF18−F18線に沿う断面図である。 ストッパを有する支持軸に留めピンが一体化された状態を一部断面で示す側面図である。 図19を矢印F20の方向から見た平面図である。 ストッパを有する支持軸、留めピンおよび六角ボルトの位置関係を示す斜視図である。 受座に軸受部材を結合した状態を示す斜視図である。
「第1の実施形態」
以下、第1の実施形態について、図1ないし図12を参照して説明する。
図1は、乗客コンベアの一例であるエスカレータ1を開示している。エスカレータ1は、例えば商業施設あるいは交通機関のターミナルのような建築物2に据え付けられている。
エスカレータ1は、躯体としてのトラス3を備えている。トラス3は、建築物2の下階床4と上階床5との間に架け渡されている。本実施形態のトラス3は、下階床4に連なる下部トラス構造体6と、上階床5に連なる上部トラス構造体7と、下部トラス構造体6と上部トラス構造体7との間に介在された中間トラス構造体8との三つの要素に分割されている。下部トラス構造体6、上部トラス構造体7および中間トラス構造体8は、エスカレータ1の長手方向に沿って一直線状に結合されている。
下部トラス構造体6は、下階側水平部6aと、下階側水平部6aの一端から斜め上向きに延出された傾斜部6bと、を備えている。上部トラス構造体7は、上階側水平部7aと、上階側水平部7aの一端から斜め下向きに延出された傾斜部7bと、を備えている。中間トラス構造体8は、下部トラス構造体6と上部トラス構造体7との間を結ぶように傾斜されている。中間トラス構造体8の下端は、下部トラス構造体6の傾斜部6bの上端に溶接を併用した機械的な結合手段で結合されている。中間トラス構造体8の上端は、上部トラス構造体7の傾斜部7bの下端に溶接を併用した機械的な結合手段で結合されている。
図1に示すように、駆動装置10が上部トラス構造体7の上階側水平部7aに支持されている。駆動装置10は、モータ11、駆動スプロケット12および駆動チェーン13を有している。モータ11が出力するトルクは、駆動チェーン13を介して駆動スプロケット12に伝達される。
従動スプロケット14が下部トラス構造体6の下階側水平部6aに支持されている。さらに、踏段チェーン15が駆動スプロケット12と従動スプロケット14との間に巻き掛けられている。踏段チェーン15は、駆動スプロット12がモータ11からトルクを受けて回転した時に、トラス3の内部を無端状に走行するようになっている。
複数の踏段16が踏段チェーン15に等間隔で連結されている。踏段16は、不特定多数の乗客が乗り込む要素であって、踏段チェーン15と一緒に走行する。これにより、踏段16に乗り込んだ乗客が下階床4から上階床5又は上階床5から下階床4に向けて搬送される。
トラス3の右側部および左側部には、夫々欄干17(一方のみを図示)が設けられている。さらに、手摺りベルト18が欄干17の外周部に装着されている。手摺りベルト18は、踏段16と同期して無端状に走行するようになっている。
図1ないし図3に示すように、下階側支承部20が下部トラス構造体6の下階側水平部6aの先端に固定されている。下階側支承部20は、例えばL形の断面形状を有するアングル鋼で構成されている。下階側支承部20は、建築物2の下階床4に向けて突出された水平部20aを有している。水平部20aは、下階床4を支える支持材21の上に張り出している。
支持材21は、建築物2の躯体となる要素であり、例えば鉄骨梁あるいはコンクリート壁で構成されている。支持材21の起立した端面と下階側支承部20との間には、トラス3の長手方向に沿う層間変位を吸収する第1の隙間G1が形成されている。
下階側支承部20の水平部20aは、支持材21の上に固定した第1の受け台22で支持されている。さらに、水平部20aは、第1の受け台22の上にトラス3の長手方向に沿う「かかり代」M1で張り出している。
図1および図6に示すように、上階側支承部24が上部トラス構造体7の上階側水平部7aの先端に固定されている。上階側支承部24は、例えばL形の断面形状を有するアンクル鋼で構成されている。上階側支承部24は、建築物2の上階床5に向けて突出された水平部24aと、水平部24aの下面に溶接された延長板25と、を含んでいる。延長板25は、水平部24aの突出端からトラス3の反対側に向けて水平に延出された延出部25aを有している。
延長板25は、上階床5を支える支持材26の上に張り出している。支持材26は、建築物2の躯体となる要素であり、例えば鉄骨梁あるいはコンクリート壁で構成されている。支持材26の起立した端面と上階側支承部24との間には、トラス3の長手方向に沿う層間変位を吸収する第2の隙間G2が形成されている。
上階側支承部24を構成する延長板25は、支持材26の上に固定した第2の受け台27で支持されている。さらに、延長板25は、第2の受け台27の上にトラス3の長手方向に沿う「かかり代」M2で張り出している。
本実施形態では、トラス3の下階側支承部20は、第1の受け台22と協働して所謂半固定部を構成している。半固定部とは、小規模地震あるいは中規模地震では、下階側支承部20を第1の受け台22に対しトラス3の長手方向に移動不能に固定し、極めて稀に発生する大規模地震では、下階側支承部20を第1の受け台22に対し自由に移動可能な状態に保持する構造のことを指している。
同様に、トラス3の上階側支承部24は、第2の受け台27と協働して所謂非固定部を構成している。非固定部とは、地震の規模に拘らず、上階側支承部24を第2の受け台27に対しトラス3の長手方向および幅方向に移動可能な状態に保持する構造のことを指している。
図1に示すように、本実施形態のエスカレータ1では、中間トラス構造体8の長手方向に沿う中間部が中間支持台28で支持されている。中間支持台28は、建築物2の躯体の一部であって、例えば水平な鉄骨梁で構成されている。中間支持台28は、中間トラス構造体8の中間部の下方を横切るとともに、水平な上面28aを有している。上面28aの上階床5の側の端部には、上向きに張り出すストッパ壁29が形成されている。
さらに、中間トラス構造体8は、支柱31および補強板32を有している。支柱31は、中間トラス構造体8の中間部の下面から中間支持台28の上面28aに向けて突出されている。支柱31の突出端に四角いガイド板33が固定されている。ガイド板33は、中間支持台28の上面28aに摺動可能に突き当てられている。
補強板32は、支柱31の外周面と中間トラス構造体8の下面との間に跨って溶接されている。補強板32は、支柱31から下部トラス構造体6に向かうように中間トラス構造体8の長手方向に延びている。補強板32の下端部32aは、中間支持台28よりも下階床4の側に離れた位置で中間支持台28と向かい合っている。
図1に示すように、エスカレータ1を下階床4と上階床5との間に跨るように据え付けた状態では、ガイド板33とストッパ壁29との間に層間変位を吸収する第3の隙間G3が確保されている。同様に、補強板32の下端部32aと中間支持台28との間に層間変位を吸収する第4の隙間G4が確保されている。
図2ないし図4に示すように、半固定部を構成する第1の受け台22は、ベース35および受座36を有している。ベース35は、フラットな板状の要素であって、支持材21の上に溶接を併用した機械的な結合手段で固定されている。ベース35の左右両端部と下階側支承部20の水平部20aとの間には、夫々高さ調整用のスペーサ37が介在されている。
スペーサ37は、1つのシュープレート38および複数のシムプレート39を有している。シュープレート38は、ベース35の上に摺動可能に重ねられている。シムプレート39は、互いに積層された状態でシュープレート38と下階側支承部20の水平部20aとの間に介在されている。シムプレート39は、図示しないボルトおよびナットを介してシュープレート38と下階側支承部20の水平部20aとの間で挟持されている。
本実施形態では、シムプレート39の枚数を増減したり、あるいは厚さが異なるシムプレート39を選択することで、たとえ第1の受け台22のベース35が傾いていても、下階側支承部20を水平の姿勢に保つことができる。
図2および図3に示すように、受座36は、下階側支承部20の幅方向に沿う中央に位置するように一対のスペーサ37の間に配置されている。受座36は、フラットな四角い板であり、下階側支承部20の水平部20aとベース35との間に配置されている。受座36は、トラス3の長手方向および幅方向のいずれも方向にも動かないようにベース35の上に強固に溶接されている。
図2ないし図5に示すように、下部連結機構41が下階側支承部20の水平部20aと受座36との間に介在されている。下部連結機構41は、軸受部材42および支持軸43を主要な要素として備えている。
軸受部材42は、固定部44および可動部45を組み合わすことで構成されている。固定部44は、受座36よりも一回り小さな四角い板で構成され、受座36の上に溶接等の手段で固定されている。固定部44は、下階側支承部20の水平部20aの下に位置された第1の部分44aと、水平部20aに対しトラス3の反対側に張り出す第2の部分44bと、を有している。
さらに、固定部44は、ガイド溝47を有している。ガイド溝47は、トラス3の長手方向に沿うように第1の部分44aの端部から第2の部分44bに向けて真っ直ぐに延びているとともに、固定部44を厚さ方向に貫通している。ガイド溝47は、第2の部分44bの先端に開口されている。第1の部分44aに位置されたガイド溝47の終端47aは、円弧状に湾曲されている。
前記可動部45は、細長いフラットな板で構成され、固定部44のガイド溝47に取り外し可能に嵌合されている。可動部45は、ガイド溝47の終端47aと向かい合うフラットな端面48と、端面48の反対側に位置された先端部49と、を有している。可動部45の先端部49は、下階側支承部20の水平部20aに対しトラス3の反対側に突出されている。
図4に示すように、前記支持軸43は、下階側支承部20の水平部20aと軸受部材42との間に跨るように起立されている。支持軸43は、外径が一定の円柱状の要素であって、下階側支承部20の水平部20aに開口された嵌合孔51に円筒状のスリーブ52を介して保持されている。
スリーブ52は、支持軸43を同軸状に取り囲んだ状態で嵌合孔51に嵌合されている。スリーブ52の上端部は、下階側支承部20の水平部20aの上面から突出されているとともに、スリーブ52の上端部の外周面が水平部20aの上面に溶接されている。
スリーブ52の下端部は、下階側支承部20の水平部20aの下面から下向きに突出されている。スリーブ52の下端部は、軸受部材42の固定部44の上面および可動部45の上面に突き当たり、可動部45が固定部44のガイド溝47から浮き上がることがないように可動部45を受座36の上に保持している。
支持軸43の下端部は、ガイド溝47の終端47aと可動部45の端面48との間に導かれている。可動部45の端面48は、ガイド溝47の終端47aとの間で支持軸43の下端部を径方向から挟み込むことで、支持軸43を回動可能に支持している。言い換えると、支持軸43の下端部は、可動部45の端面48とガイド溝47の終端47aとの間でトラス3の長手方向から挟み込まれている。
図3および図4に示すように、可動部45の先端部49は、留め具の一例である留めピン53を介して受座36に結合されている。留めピン53は、外径が一定の円柱状の要素であって、可動部45の先端部49と受座36との間に跨るように起立されている。これにより、可動部45が受座36および固定部44のガイド溝47に移動不能に保持されている。
留めピン53は、その軸方向に沿う中間部の外周面に弱点部54を有している。弱点部54は、留めピン53の周方向に連続する環状の溝で規定されている。そのため、弱点部54は、留めピン53のその他の部分よりも機械的強度が低下するような形状を有している。さらに、留めピン53の弱点部54は、可動部45と受座36との間の境界に位置されている。
図6ないし図9に示すように、前記非固定部を構成する第2の受け台27は、ベース60および受座61を有している。ベース60は、フラットな板状の要素であって、支持材26の上に溶接を併用した機械的な結合手段で固定されている。ベース60の左右両端部と上階側支承部24の延長板25との間に夫々高さ調整用のスペーサ62が介在されている。
スペーサ62は、1つのシュープレート63および複数のシムプレート64を有している。シュープレート63は、ベース60の上に摺動可能に重ねられている。シムプレート64は、互いに積層された状態でシュープレート63と上階側支承部24の延長板25との間に介在されている。シムプレート64は、図示しないボルトおよびナットを介してシュープレート63と上階側支承部24の延長板25との間で挟持されている。
本実施形態では、シムプレート64の枚数を増減したり、あるいは厚さが異なるシムプレート64を選択することで、たとえ第2の受け台27のベース60が傾いていても、上階側支承部24を水平の姿勢に保つことができる。
図6および図7に示すように、受座61は、上階側支承部24の幅方向に沿う中央に位置するように一対のスペーサ62の間に配置されている。受座61は、トラス3の長手方向に延びた細長いフラットな板状の要素であり、上階側支承部24の延長板25とベース60との間に配置されている。受座61は、トラス3の長手方向および幅方向のいずれも方向にも動かないようにベース60の上に強固に溶接されている。
図7ないし図9に示すように、上部連結機構66が上階側支承部24の延長板25と受座61との間に介在されている。上部連結機構66は、軸受部材67および支持軸68を主要な要素として備えている。
軸受部材67は、トラス3の長手方向に延びた細長い板状の要素であって、受座61の上に溶接されている。軸受部材67のトラス3とは反対側の先端部は、延長板25の延出部25aの先端から上階床5に向けて突出されている。
図8および図9に示すように、ガイド溝70が軸受部材67に形成されている。ガイド溝70は、トラス3の長手方向に一直線状に延びている。ガイド溝70の一端は、延長板25の中間部の下方に位置されるとともに、軸受部材67の障壁部71によって閉鎖されている。ガイド溝70の他端は、軸受部材67の先端部に開口されている。
さらに、軸受部材67は、ガイド溝70を規定する一対のガイド面72a,72bと、ガイド面72a,72bの上端部に形成された一対の壁部73a,73bと、を有している。ガイド面72a,72bは、トラス3の幅方向に互いに間隔を存して向かい合うように起立するとともに、トラス3の長手方向に一直線状に延びている。壁部73a,73bは、ガイド面72a,72bの上端部からガイド溝70の溝幅を減じる方向に突出されている。壁部73a,73bの突出端の間には、トラス3の長手方向に沿うスリット74が形成されている。
図8ないし図10に示すように、支持軸68は、軸部76と、軸部76の下端に形成されたストッパ77と、を備えている。軸部76は、軸受部材67のスリット74に挿入可能な外径を有する円柱状の要素であって、当該軸部76の上端面にねじ孔78がに形成されている。
ストッパ77は、一対のフランジ部77a,77bを有している。フランジ部77a,77bは、軸部76の径方向に向かい合う二箇所から軸部76の径方向外側に向けて張り出している。フランジ部77a,77bの外周面は、円弧状に湾曲されている。
このため、ストッパ77は、軸部76の軸方向から見た時の形状が楕円形であり、互いに直交し合う長軸L1と短軸S1とを有している。長軸L1の長さは、軸受部材67のスリット74の幅寸法よりも大きく、ガイド溝70の幅寸法よりも僅かに小さい。短軸S1の長さは、軸受部材67のスリット74の幅寸法よりも小さい。
図11に示すように、支持軸68は、延長板25の延出部25aの幅方向に沿う中央に開口された嵌合孔80を通じてガイド溝70に挿入される。嵌合孔80は、円形の開口形状を有するとともに、スリット74の真上に位置されている。嵌合孔80の直径は、ストッパ77の長軸L1の長さよりも大きい。
支持軸68は、ストッパ77の長軸L1をスリット74の長手方向に沿わせた姿勢で嵌合孔80からスリット74に挿入される。ストッパ77がスリット74を通過してガイド溝70に入り込んだ状態で、軸部76を周方向に回動させると、ストッパ77のフランジ部77a,77bの上面が壁部73a,73bの下面と向かい合うようになっている。
図8ないし図10に示すように、支持軸68は、ホルダー81を介して上階側支承部24の延長板25に支持されている。ホルダー81は、円筒状の本体82と、本体82の下面に同軸状に形成された凹部83と、本体82を同軸状に貫通する貫通孔84と、を有している。
ホルダー81の本体82は、延長板25の嵌合孔80に嵌合されている。本体82の上端部は、延長板25の上面から突出されているとともに、本体82の上端部の外周面が延長板25の上面に溶接されている。本体82の下端部は、軸受部材67の上面に突き当てられている。
支持軸68の軸部76の上端部は、ホルダー81の凹部83に嵌合されている。さらに、ホルダー81の貫通孔84に上方から固定ボルト85が挿入されている。固定ボルト85は、締結具の一例であって、支持軸68の軸部76のねじ孔78にねじ込まれている。
このねじ込みにより、支持軸68の軸部76の上面が凹部83の終端面に突き当たり、支持軸68がホルダー81に同軸状に保持されている。それとともに、支持軸68のストッパ77のフランジ部77a,77bの上面が軸受部材67の壁部73a,73bの下面に摺動可能に突き当てられている。さらに、ストッパ77のフランジ部77a,77bの外周面は、ガイド溝70を規定するガイド面72a,72bに摺動可能に接触し、支持軸68がガイド面72a,72bの間でトラス3の幅方向に挟持されている。
以上のような構成を有するエスカレータ1において、例えば地震により建築物2の下階床4と上階床5との間にトラス3の幅方向に沿う層間変位が生じた場合、トラス3の下階側支承部20では、下階側支承部20と第1の受け台22とが支持軸43を中心に相対的に回動する。同様に、上階側支承部24では、上階側支承部24と第2の受け台27とが支持軸68を中心に相対的に回動する。この回動により、トラス3の幅方向に沿う層間変位量が吸収され、トラス3に過大な力が作用するのを回避できる。
一方、建築物2の下階床4と上階床5との間にトラス3の長手方向に沿う層間変位が生じた場合、小規模地震および中規模地震では、非固定部を構成する上階側支承部24と第2の受け台27とがトラス3の長手方向に相対的に変位する。
具体的には、上階側支承部24に保持された支持軸68が軸受部材67のガイド溝70に沿って移動し、トラス3の長手方向に沿う層間変位量を吸収する。そのため、トラス3に過大な圧縮力が作用するのを回避できる。
これに対し、極めて稀に発生する大規模地震にあっては、層間変位量が小規模地震および中規模地震とは比較にならない程に増大する。このため、半固定部と非固定部との間の距離が大きく縮まるのを避けられず、非固定部だけでは層間変位量を吸収することが困難となる。
本実施形態によると、半固定部と非固定部との間の距離が大きく縮まることで、トラス3の下階側支承部20が下階床4に近づく方向に強く押圧された場合、当該押圧力が支持軸43を介して軸受部材42に伝わる。
この際、軸受部材42の固定部44および可動部45は、トラス3の長手方向から支持軸43を挟み込んでいる。そのため、図4および図5から明らかなように、前記押圧力が軸受部材42に伝わると、可動部45が支持軸43によってガイド溝47の終端47aから遠ざかる方向に押し出され、可動部45と受座36とがトラス3の長手方向に相対的に移動しようとする。
可動部45を受座36に結合する留めピン53は、支持軸43に沿うように起立されているとともに、留めピン53の弱点部54が可動部45と受座36との間の境界に位置されている。このため、可動部45と受座36とがトラス3の長手方向に相対的に移動しようとすると、可動部45と受座36との間に跨る留めピン53の弱点部54にせん断荷重が作用する。せん断荷重が弱点部54の破断荷重を上回ると、留めピン53が弱点部54の箇所で折損する。
これにより、軸受部材42の可動部45が固定部44のガイド溝47から脱落し、支持軸43を支えることができなくなる。この結果、支持軸43がガイド溝47の側縁にガイドされつつガイド溝47の終端47aから遠ざかる方向に移動する。この移動により、下階側支承部20が第1の隙間G1に相当する分だけ支持軸43と一緒に下階床4に近づく方向に移動し、トラス3の長手方向に沿う層間変位量を吸収する。
したがって、大規模地震発生時においても、トラス3に予期せぬ過大な圧縮力が作用するのを回避でき、トラス3の座屈あるいは下階側支承部20および第1の受け台22の破損を防止することができる。
一方、下階側支承部20が第1の隙間G1に相当する分だけ支持軸43と一緒に下階床4に近づく方向に移動した後に、例えば余震等によりトラス3が下階床4から遠ざかる方向に変位した場合、支持軸43が下階側支承部20と一緒に下階床4から遠ざかる方向に移動する。
この際、受座36の上に溶接された固定部44では、ガイド溝47の終端47aがトラス3の側から支持軸43と向かい合っているので、支持軸43がガイド溝47の終端47aに突き当たる。このため、ガイド溝47の終端47aが下階側支承部20に追従する支持軸43の動きを拘束する。
よって、下階側支承部20が第1の受け台22の上に保持され、トラス3の落下を未然に防止できる。
ところで、大規模地震発生時においては、トラス3に過大な圧縮力が作用する際に、上階側支承部24を上階床5から押し上げようとする力がトラス3に加わることがある。本実施形態によると、上階側支承部24の延長板25と軸受部材67との間に跨るように起立した支持軸68は、支持軸68の径方向外側に張り出すストッパ77を有している。ストッパ77のフランジ部77a,77bは、ガイド溝70の上端部に位置する壁部73a,73bの下面に突き当たっている。
このため、上階側支承部24を上階床5から押し上げようとする力がトラス3に加わると、支持軸68のストッパ77のフランジ部77a,77bが第2の受け台27に溶接された軸受部材67の壁部73a,73bの下面に突き当たり、当該壁部73a,73bがストッパ77を上から押え込む。
この結果、トラス3が圧縮された時に、上階側支承部24が上階床5から押し上げられようとしても、ストッパ77および軸受部材67の壁部73a,73bが上階側支承部24に追従する支持軸68の動きを拘束する。
すなわち、支持軸68を用いてトラス3の上階側支承部24を第2の受け台27に連結する構成を採用するに際して、上階側支承部24が第2の受け台27から浮き上がるのを防止でき、上階側支承部24と第2の受け台27との間に隙間が生じるのを回避できる。したがって、エスカレータ1の周囲にいる人や物が隙間に挟まれることはなく、エスカレータ1の安全性が向上する。
本実施形態によると、トラス3の下階側支承部20においては、支持軸43の下端部が軸受部材42のガイド溝47に嵌り込んでいる。同様に、トラス3の上階側支承部24においては、支持軸68の下端のストッパ77が軸受部材67のガイド溝70に入り込むとともに、ガイド面72a,72bによってトラス3の幅方向から挟持されている。
この構成によれば、トラス3の幅方向に沿う層間変位量を吸収する際に、下階側支承部20および上階側支承部24がトラス3の幅方向に変位するのを抑制できる。このため、第1の受け台22のベース35の左右両端部にトラス3の幅方向に沿う下階側支承部20の過度の回動を制限する振れ止め金具を溶接する必要はない。同様に、第2の受け台27のベース60の左右両端部にトラス3の幅方向に沿う上階側支承部24の過度の回動を制限する振れ止め金具を溶接する必要はない。
よって、専用の振れ止め金具を省略できるとともに、ベース35,60に溶接するのは、ベース35,60の幅方向に沿う中央に位置された受座36,61のみとなる。したがって、ベース35,60に対する溶接個所をベース35,60の幅方向に沿う中央部に集中させることで、部品点数および溶接個所を大幅に減らすことができ、エスカレータ1のコストの低減に寄与する。
さらに、本実施形態によると、中間トラス構造体8の長手方向に沿う中間部に下向きに突出する支柱31が固定され、支柱31の下端に位置するガイド板33が中間支持台28の上面28aに摺動可能に突き合わされている。すなわち、トラス3の長手方向に沿う中間部が、建築物2の中間支持台28によって下方から支えられている。
この際、既に述べたように、下階側支承部20では、軸受部材42の固定部44が第1の受け台20から遠ざかる方向への支持軸43の動きを拘束するので、ガイド板33が中間支持台28の上面28aの上で移動する範囲を減じることができる。言い換えると、中間支持台28の上面28aに対するガイド板33のかかり代を小さくすることができる。
それとともに、補強板32の下端部32aと中間支持台28との間に位置する第4の隙間G4を小さく抑えることができる。したがって、中間支持台28の小型化が可能となる。
「第2の実施形態」
図13ないし図16は、第2の実施形態を開示している。第2の実施形態は、上階側支承部24が第2の受け台27と協働して半固定部を構成する点が前記第1の実施形態と相違している。
図13ないし図15に示すように、第2の実施形態では、軸受部材67が固定部90および可動部91を組み合わすことで構成されている。固定部90は、 受座61よりも一回り小さな四角い板で構成され、受座61の上に溶接されている。固定部90は、上階側支承部24の延長板25に下に位置された第1の部分90aと、延長板25に対しトラス3の反対側に張り出す第2の部分90bと、を有している。
さらに、固定部90は、ガイド溝92を有している。ガイド溝92は、トラス3の長手方向に沿うように第1の部分90aから第2の部分90bに向けて真っ直ぐに延びているとともに、固定部90を厚さ方向に貫通している。ガイド溝92の一端は、延長板25の下で障壁部93により閉塞されている。ガイド溝92の他端は、第2の部分90bの先端に開口されている。
軸受部材67の固定部90は、ガイド溝92を規定する一対のガイド面94a,94bと、ガイド面94a,94bの上端部に形成された一対の壁部95a,95bと、を有している。
ガイド面94a,94bは、トラス3の幅方向に間隔を存して向かい合うように起立されているとともに、トラス3の長手方向に一直線状に延びている。壁部95a,95bは、ガイド面94a,94bの上端部からガイド溝92の溝幅を減じる方向に突出されている。壁部95a,95bの突出端の間には、トラス3の長手方向に沿うスリット96が形成されている。
延長板25と軸受部材67との間に跨る支持軸68は、第1の実施形態と同様にホルダー81および固定ボルト85を介して延長板25に固定されている。支持軸68が有するストッパ77の長軸L1の長さは、軸受部材67のスリット96の幅寸法よりも大きく、ガイド溝92の溝幅よりも僅かに小さい。ストッパ77の短軸S1の長さは、軸受部材67のスリット96の幅寸法よりも小さい。
図16に示すように、支持軸68は、ストッパ77の長軸L1をスリット96の長手方向に沿わせた姿勢で嵌合孔80からスリット96に挿入される。ストッパ77がスリット96を通過してガイド溝92に入り込んだ状態で、支持軸68の軸部76を周方向に回動させると、ストッパ77のフランジ部77a,77bの上面が壁部95a,95bの下面と向かい合うようになっている。
さらに、支持軸68を延長板25の嵌合孔80にホルダー81および固定ボルト85を介して固定した状態では、ストッパ77のフランジ部77a,77bの上面が軸受部材67の固定部90の壁部95a,95bの下面に摺動可能に突き当たっている。それとともに、ストッパ77のフランジ部77a,77bの外周面がガイド面94a,94bに摺動可能に接触し、支持軸68がガイド面94a,94bの間でトラス3の幅方向に挟持されている。
図13および図15に示すように、軸受部材67の可動部91は、固定部90のガイド溝92およびスリット96に取り外し可能に嵌合された状態で受座61の上に載置されている。可動部91は、第1の端部98aおよび第2の端部98bを有している。第1の端部98aは、固定部90の障壁部93と向かい合うフラットな端面99を有している。第2の端部98bは、上階側支承部24の延長板25に対しトラス3の反対側に向けて突出されている。
可動部91の端面99は、障壁部93との間で支持軸68の下端部を径方向から挟み込むことで、支持軸68を回動可能に支持している。言い換えると、支持軸68の下端部は、可動部91の端面99と障壁部93との間でトラス3の長手方向から挟み込まれている。
可動部91の第2の端部98bは、上方に張り出すように肉盛された突出部101を有している。突出部101の存在により、可動部91の第2の端部98bは、第1の端部98aよりも肉厚が増している。
図13および図15に示すように、第1のピン孔102が可動部91の第2の端部98bに形成されている。第1のピン孔102は、第2の端部98bを可動部91の厚さ方向に貫通している。
第2のピン孔103が受座61に形成されている。第2のピン孔103は、受座61を厚さ方向に貫通している。第1のピン孔102および第2のピン孔103は、互いに同軸状に位置されている。
可動部91の第2の端部98bは、留め具の一例である留めピン105を介して受座61に結合されている。留めピン105は、外径が一定の円柱状の要素であって、可動部91の第2の端部98bと受座61との間に跨るように、第1のピン孔102および第2のピン孔103に圧入されている。
これにより、可動部91が固定部90のガイド溝92に移動不能に保持されるとともに、支持軸68の下端部が可動部91の端面99と固定部90の障壁部93との間で回動可能に保持されている。
さらに、留めピン105は、その軸方向に沿う中間部の外周面に弱点部106を有している。弱点部106は、留めピン105の周方向に連続する環状の溝で規定されている。そのため、弱点部106は、留めピン105のその他の箇所よりも機械的強度が低下するような形状を有している。留めピン105の弱点部106は、可動部91と受座61との境界に位置されている。
上階側支承部24および第2の受け台27が半固定部を構成する場合、下階側支承部20および第1の受け台22は、非固定部を構成することが望ましい。
第2の実施形態において、大規模地震により上階側支承部24が上階床5に向けて押圧された場合、当該押圧力が支持軸68を介して軸受部材67の可動部91に伝わる。これにより、可動部91と受座61とがトラス3の長手方向に相対的に移動し、留めピン105の弱点部106にせん断荷重が作用する。せん断荷重が弱点部106の破断荷重を上回ると、留めピン105が弱点部106の箇所で折損する。
これにより、軸受部材67の可動部91が固定部90のガイド溝92から脱落し、支持軸68を支えることができなくなる。この結果、支持軸68がガイド溝92の側縁にガイドされつつ障壁部93から遠ざかる方向に移動する。この移動により、上階側支承部24が第2の隙間G2に相当する分だけ支持軸68と一緒に上階床5に近づく方向に移動し、トラス3の長手方向に沿う層間変位量を吸収する。
したがって、大規模地震発生時にトラス3に予期せぬ過大な圧縮力が作用するのを回避でき、トラス3の座屈あるいは上階側支承部24および第2の受け台27の破損を防止することができる。
一方、上階側支承部24が支持軸68と一緒に上階床5に近づく方向に移動した後に、例えば余震等によりトラス3が上階床5から遠ざかる方向に変位した場合、支持軸68が上階側支承部24と一緒に上階床5から遠ざかる方向に移動する。
この際、受座61の上に溶接された固定部90では、障壁部93がトラス3の側から支持軸68と向かい合っているので、支持軸68が障壁部93に突き当たる。すなわち、障壁部93が上階側支承部24に追従する支持軸68の動きを拘束する。
よって、上階側支承部24が第2の受け台27の上に保持され、トラス3の落下を未然に防止できる。
さらに、大規模地震発生時において、上階側支承部24を上階床5から押し上げようとする力がトラス3に加わった場合、支持軸68のストッパ77のフランジ部77a,77bが受座61に溶接された軸受部材67の壁部95a,95bの下面に突き当たり、当該壁部95a,95bがストッパ77を上から押え込む。
この結果、上階側支承部24が上階床5から押し上げられようとしても、ストッパ77および軸受部材67の壁部95a,95bが上階側支承部24に追従する支持軸68の動きを拘束する。
したがって、前記第1の実施形態と同様に、上階側支承部24が第2の受け台27から浮き上がるのを防止でき、上階側支承部24と第2の受け台27との間に隙間が生じるのを回避することができる。
「第3の実施形態」
図17ないし図22は、第3の実施形態を開示している。第3の実施形態は、上階側支承部24と第2の受け台27との間に介在される上部連結機構66の構成が前記第2の実施形態と相違している。
図17ないし図22に示すように、上部連結機構66は、軸受部材110、支持軸111および留めピン112を主要な要素として備えている。軸受部材110は、トラス3の長手方向に沿う細長い板で構成されている。軸受部材110は、その外周縁部を全周に亘って受座61の上に溶接することで、受座61と一体化されている。軸受部材110の溶接作業は、エスカレータ1の据え付け現場ではなくトラス3を製造する工場で行われる。
軸受部材110は、ガイド溝113を有している。ガイド溝113は、トラス3の長手方向に沿って一直線状に延びているとともに、軸受部材110を厚さ方向に貫通している。ガイド溝113の長手方向に沿う一端および他端は、夫々円弧状に湾曲されている。トラス3の側に位置されたガイド溝113の一端は、軸受部材110の第1の障壁部114で閉塞されている。同様に、トラス3の反対側に位置されたガイド溝113の他端は、軸受部材110の第2の障壁部115で閉塞されている。
さらに、図18に示すように、軸受部材110は、ガイド溝113を規定する一対のガイド面116a,116bと、ガイド溝113の上端部に位置された一対の壁部117a,117bと、を有している。ガイド面116a,116bは、トラス3の幅方向に互いに間隔を存して向かい合うように起立されているとともに、トラス3の長手方向に一直線状に延びている。壁部117a,117bは、ガイド面116a,116bの上端部からガイド溝113の溝幅を減じる方向に突出されている。壁部117a,117bの間には、トラス3の長手方向に沿うスリット118が形成されている。
図17および図18に示すように、支持軸111は、上階側支承部24の水平部24aと軸受部材110との間に跨るように起立されている。図19に示すように、支持軸111は、大径部111aと、大径部111aの下端から同軸状に突出された小径部111bと、を有している。大径部111aは、円柱状の要素であって、外径が一定に保たれている。
大径部111aは、上階側支承部24の水平部24aに開口された嵌合孔120に円筒状のスリーブ121を介して保持されている。スリーブ121は、大径部111aを同軸状に取り囲むように嵌合孔120に嵌合されている。スリーブ121の上端部は、上階側支承部24の水平部24aの上面から突出されているとともに、当該スリーブ121の上端部の外周面が水平部24aの上面に溶接されている。スリーブ121の下端部は、上階側支承部24の水平部24aの下面から下向きに突出されている。スリーブ121の下端部は、軸受部材110の上面に突き当てられている。
本実施形態では、支持軸111の大径部111aの上端部がスリーブ121の上端から上方に向けて僅かに突出されている。大径部111aの上端部は、周方向に間隔を存した複数個所においてスリーブ121の上端に溶接されている。
支持軸111の小径部111bは、軸受部材110のスリット118に挿入されている。小径部111bの外周面は、壁部117a,117bの間でスリット118の長手方向に摺動可能に挟持されている。
図19および図20に示すように、小径部111bの下端にストッパ123が形成されている。ストッパ123は、一対のフランジ部123a,123bを有している。フランジ部123a,123bは、小径部111bの径方向に向かい合う二箇所から小径部111bの径方向外側に向けて張り出している。フランジ部123a,123bの外周面は、円弧状に湾曲されている。
このため、ストッパ123は、小径部111bの軸方向から見た時の形状が楕円形であり、互いに直交し合う長軸L2と短軸S2とを有している。長軸L2の長さは、軸受部材110のスリット118の幅寸法よりも大きく、ガイド溝113の幅寸法よりも僅かに小さい。短軸S2の長さは、軸受部材110のスリット118の幅寸法よりも僅かに小さい。
ストッパ123は、軸受部材110のスリット118を通じてガイド溝113に挿入されている。すなわち、ストッパ123は、長軸L2をスリット118の長手方向に沿わせた姿勢でスリット118からガイド溝113に導かれる。この状態で支持軸111を周方向に回動させると、ストッパ123のフランジ部123a,123bの上面が軸受部材110の壁部117a,117bの下面に摺動可能に接触するとともに、ストッパ123の下面が受座61の上面に摺動可能に突き当たるようになっている。さらに、ストッパ123の外周面がガイド溝113を規定するガイド面116a,116bに接触し、ストッパ123がガイド面116a,116bの間でトラス3の幅方向に挟持されている。
そのため、ストッパ123は、支持軸111をスリーブ121に溶接する以前にガイド溝113に挿入されている。
加えて、ストッパ123がガイド溝113に挿入された状態では、支持軸111の小径部111bが軸受部材110のスリット118を貫通し、壁部117a,117bの間でトラス3の幅方向に挟持されている。それとともに、ガイド溝113の一端に位置された第1の障壁部114がトラス3の側から小径部111bに突き当たっている。
さらに、本実施形態の支持軸111は、大径部111aの上面に開口されたねじ孔124を有している。ねじ孔124には、支持軸111を上階側支承部24から取り外す際に、図21に示すような交換用治具としての六角ボルト125がねじ込まれる。
留めピン112は、支持軸111と受座61との間を連結する要素であって、外径が一定の円柱状に形成されている。具体的に述べると、図19および図21に示すように、第1のピン孔127が支持軸111に同軸状に形成されている。第1のピン孔127は、支持軸111の小径部111bの下面に開口されている。第2のピン孔128が受座61に形成されている。第2のピン孔128は、受座61を厚さ方向に貫通している。第1のピン孔127および第2のピン孔128は、互いに同軸状に位置されている。
留めピン112は、第1のピン孔127に圧入することで支持軸111と一体化されている。留めピン112の下端部は、支持軸111の小径部111bから同軸状に突出されているとともに、第2のピン孔128に圧入されている。これにより、留めピン112が支持軸111と座部61の間に跨るように起立されている。
さらに、留めピン112は、その軸方向に沿う中間部の外周面に弱点部129を有している。弱点部129は、留めピン112の周方向に連続する環状の溝で規定されている。そのため、弱点部129は、留めピン112のその他の箇所よりも機械的強度が低下するような形状を有している。留めピン112の弱点部129は、支持軸111の小径部111bと受座61との境界に位置されている。
第3の実施形態において、大規模地震により上階側支承部24が上階床5に向けて押圧された場合、当該押圧力が支持軸111を介して留めピン112に伝わる。これにより、留めピン112と受座61とがトラス3の長手方向に相対的に移動し、留めピン112の弱点部129にせん断荷重が作用する。せん断荷重が弱点部129の破断荷重を上回ると、留めピン112が弱点部129の箇所で折損する。
これにより、留めピン112による支持軸111と受座61との連結が解除され、支持軸111の小径部111bがスリット118の側縁にガイドされつつ第1の障壁部114から遠ざかる方向に移動する。この移動により、上階側支承部24が第2の隙間G2に相当する分だけ支持軸111と一緒に上階床5に近づく方向に移動し、トラス3の長手方向に沿う層間変位量を吸収する。
したがって、大規模地震発生時にトラス3に予期せぬ過大な圧縮力が作用するのを回避でき、トラス3の座屈あるいは上階側支承部24および第2の受け台27の破損を防止することができる。
一方、上階側支承部24が支持軸111と一緒に上階床5に近づく方向に移動した後に、例えば余震等によりトラス3が上階床5から遠ざかる方向に変位した場合、支持軸111が上階側支承部24と一緒に上階床5から遠ざかる方向に移動する。
この移動により、支持軸111の小径部111bが軸受部材110の第1の障壁部114に突き当たり、支持軸111の動きが拘束される。よって、上階側支承部24が第2の受け台27の上に保持され、トラス3の落下を未然に防止できる。
さらに、大規模地震発生時において、上階側支承部24を上階床5から押し上げようとする力がトラス3に加わった場合、支持軸111のストッパ123のフランジ部123a,123bが受座61に溶接された軸受部材110の壁部117a,117bの下面に突き当たり、当該壁部117a,117bがストッパ123を上から押え込む。
この結果、上階側支承部24が上階床5から押し上げられようとしても、ストッパ123および軸受部材110の壁部117a,117bが上階側支承部24に追従する支持軸111の動きを拘束する。
したがって、前記第2の実施形態と同様に、上階側支承部24が第2の受け台27から浮き上がるのを防止でき、上階側支承部24と第2の受け台27との間に隙間が生じるのを回避することができる。
加えて、第3の実施形態では、ストッパ123を有する支持軸111と、弱点部129を有する留めピン112とが一体構造物として同軸状に結合されている。このため、トラス3が過大な圧縮力を受けた時に上階側支承部24の移動を許容する構成要素と、上階側支承部24の浮き上がりを防止する構成要素とが一つに纏まり、上部連結機構66の構成を簡素化することができる。
さらに、大規模地震により折損した留めピン112を交換する場合、支持軸111の大径部111aとスリーブ121との間の溶接個所をグラインダー等で削り取って支持軸111をスリーブ121から引き抜く作業が必要となる。
しかしながら、大径部111aは、その大部分がスリーブ121で取り囲まれているので、溶接個所を除去したとしても、支持軸111をスリーブ121から引き抜くのは容易でない。
本実施形態の支持軸111は、大径部111aの上面に開口されたねじ孔124を有している。そのため、交換用治具としての六角ボルト125をねじ孔124にねじ込むことで、スリーブ121の上方に突出する六角ボルト125の頭部をプライヤ等の工具で掴むことができる。
よって、支持軸111をスリーブ121から容易に引き抜くことが可能となり、折損した留めピン112を交換する際の作業性を改善できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、前記実施形態では、トラスの上階側支承部の浮き上がりを防止するようにしたが、場合によっては、下階側支承部と軸受部材との間に跨る支持軸にもストッパを設けることで、下階側支承部の浮き上がりを防止するようにしてもよい。
さらに、本発明の実施形態に係る乗客コンベアは、エスカレータに特定されるものではなく、傾斜して配置された移動歩道であっても同様に実施可能である。
2…建築物、3…トラス、4…下階床、5…上階床、20…下階側支承部、22…第1の受け台、24…上階側支承部、27…第2の受け台、66…上部連結機構、67,110…軸受部材、68,111…支持軸、77,123…ストッパ、81…ホルダー、85…締結具(固定ボルト)、90…固定部、91…可動部、105,112…留め具(留めピン)、106,129…弱点部。

Claims (17)

  1. 建築物が有する下階床と上階床との間に架け渡されたトラスと、
    前記トラスの長手方向に沿う一端部から前記下階床に向けて突出され、前記下階床の上に固定された第1の受け台で支持される下階側支承部と、
    前記トラスの長手方向に沿う他端部から前記上階床に向けて突出され、前記上階床の上に固定された第2の受け台で支持される上階側支承部と、
    前記第2の受け台と前記上階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する上部連結機構と、を具備し、
    前記上部連結機構は、
    前記第2の受け台に固定され、前記上階側支承部と向かい合う軸受部材と、前記上階側支承部の幅方向に沿う中央部に溶接された筒状のホルダーに締結具を介して同軸状に保持され、前記軸受部材と前記上階側支承部との間に跨るように起立された支持軸と、を含み、
    前記支持軸は、前記建築物の側から前記トラスの長手方向に沿う過大な圧縮力が前記トラスに作用した時に、前記軸受部材に対し下方から突き当たるストッパを有する乗客コンベア。
  2. 前記軸受部材は、前記支持軸の下端部が入り込むとともに前記トラスの長手方向に延びたガイド溝と、当該ガイド溝の溝幅を狭めるように前記ガイド溝の上端部に張り出す一対の壁部と、を有し、
    前記支持軸の前記ストッパは、前記支持軸の下端部から前記支持軸の径方向外側に向けて張り出す形状を有するとともに、当該ストッパが前記ガイド溝の内部で前記壁部の下面と向かい合う請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記軸受部材は、前記ガイド溝を規定する一対のガイド面を有し、前記ガイド面は、前記トラスの幅方向に互いに間隔を存して向かい合うとともに、前記支持軸の前記ストッパが前記ガイド面の間で前記トラスの幅方向に摺動可能に挟み込まれた請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記支持軸は、前記上階側支承部に起立した姿勢で固定されているとともに、前記上階側支承部と共に前記ガイド溝に沿って前記トラスの長手方向に移動可能である請求項2又は請求項3に記載の乗客コンベア。
  5. 前記軸受部材は、前記ガイド溝の一端を閉塞する障壁部を有し、当該障壁部は、前記支持軸の下端部に対し前記トラスの側から向かい合う請求項4に記載の乗客コンベア。
  6. 前記第1の受け台と前記下階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する下部連結機構をさらに備え、
    前記下部連結機構は、
    前記第1の受け台と前記下階側支承部との間に介在された軸受部材と、前記下階側支承部と前記軸受部材との間に跨るように起立された支持軸と、を含み、
    前記軸受部材は、前記支持軸を前記トラスの長手方向から挟むように分割された固定部および可動部を有し、前記固定部は、前記第1の受け台に固定されているとともに、前記可動部は、軸状の留め具を介して前記第1の受け台に連結され、前記留め具の少なくとも一箇所に他の部位よりも機械的強度が小さい弱点部が設けられた請求項1に記載の乗客コンベア。
  7. 前記トラスに前記建築物の側から過大な圧縮力が作用した時に、前記留め具が前記弱点部で折損することで前記可動部と前記第1の受け台との連結が解除され、前記下階側支承部が前記第1の受け台に対し前記トラスの長手方向に変位可能となる請求項6に記載の乗客コンベア。
  8. 建築物が有する下階床と上階床との間に架け渡されたトラスと、
    前記トラスの長手方向に沿う一端部から前記下階床に向けて突出され、前記下階床の上に固定された第1の受け台で支持される下階側支承部と、
    前記トラスの長手方向に沿う他端部から前記上階床に向けて突出され、前記上階床の上に固定された第2の受け台で支持される上階側支承部と、
    前記第2の受け台と前記上階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する上部連結機構と、を具備し、
    前記上部連結機構は、
    前記第2の受け台の上に固定され、前記上階側支承部と向かい合い軸受部材と、
    前記軸受部材と前記上階側支承部との間に跨るように起立された支持軸と、を含み、
    前記軸受部材は、前記支持軸を前記トラスの長手方向から挟むように分割された固定部および可動部を有し、前記固定部は、前記第2の受け台に固定され、前記可動部は、軸状の留め具を介して前記第2の受け台に連結されているとともに、前記留め具の少なくとも一箇所に他の部位よりも機械的強度が小さい弱点部が設けられ、
    前記支持軸は、前記建築物の側から前記トラスの長手方向に沿う過大な圧縮力が前記トラスに作用した時に、前記軸受部材の前記固定部に対し下方から突き当たるストッパを有する乗客コンベア。
  9. 前記軸受部材の前記固定部は、前記支持軸の下端部が入り込むとともに前記トラスの長手方向に延びたガイド溝と、当該ガイド溝の溝幅を狭めるように前記ガイド溝の上端部に張り出す一対の壁部と、を有し、
    前記支持軸の前記ストッパは、前記支持軸の下端部から前記支持軸の径方向外側に向けて張り出す形状を有するとともに、当該ストッパが前記ガイド溝の内部で前記壁部の下面と向かい合う請求項8に記載の乗客コンベア。
  10. 前記軸受部材の前記固定部は、前記ガイド溝を規定する一対のガイド面を有し、前記ガイド面は、前記トラスの幅方向に互いに間隔を存して向かい合うとともに、前記支持軸の前記ストッパが前記ガイド面の間で前記トラスの幅方向に挟み込まれた請求項9に記載の乗客コンベア。
  11. 前記軸受部材の前記可動部は、前記トラスの長手方向に移動可能に前記ガイド溝に嵌合され、
    前記トラスに前記建築物の側から過大な圧縮力が作用した時に、前記留め具が前記弱点部で折損することで前記可動部と前記第2の受け台との連結が解除され、前記支持軸が前記上階側支承部と共に前記トラスの長手方向に変位可能となる請求項9又は請求項10に記載の乗客コンベア。
  12. 前記軸受部材の前記固定部は、前記ガイド溝の一端を閉塞する障壁部を有し、当該障壁部は、前記支持軸の下端部に対し前記トラスの側から向かい合う請求項11に記載の乗客コンベア。
  13. 建築物が有する下階床と上階床との間に架け渡されたトラスと、
    前記トラスの長手方向に沿う一端部から前記下階床に向けて突出され、前記下階床の上に固定された第1の受け台で支持される下階側支承部と、
    前記トラスの長手方向に沿う他端部から前記上階床に向けて突出され、前記上階床の上に固定された第2の受け台で支持される上階側支承部と、
    前記第2の受け台と前記上階側支承部との間を相対的に移動可能に連結する上部連結機構と、を具備し、
    前記上部連結機構は、
    前記第2の受け台の上に固定され、前記上階側支承部と向かい合う軸受部材と、
    前記軸受部材と前記上階側支承部との間に跨るように起立され、前記上階側支承部と共に前記トラスの長手方向に移動可能であるとともに、前記建築物の側から前記トラスの長手方向に沿う過大な圧縮力が前記トラスに作用した時に、前記軸受部材に対し下方から突き当たるストッパを有する支持軸と、
    前記支持軸と前記第2の受け台との間を連結するとともに、少なくとも一箇所に他の部位よりも機械的強度が小さい弱点部を有する軸状の留め具と、を備えた乗客コンベア。
  14. 前記軸受部材は、前記支持軸の下端部が入り込むとともに前記トラスの長手方向に延びたガイド溝と、当該ガイド溝の溝幅を狭めるように前記ガイド溝の上端部に張り出す一対の壁部と、を有し、
    前記支持軸の前記ストッパは、前記支持軸の下端部から前記支持軸の径方向外側に向けて張り出す形状を有するとともに、当該ストッパが前記ガイド溝の内部で前記壁部の下面と向かい合う請求項13に記載の乗客コンベア。
  15. 前記軸受部材は、前記ガイド溝を規定する一対のガイド面を有し、前記ガイド面は、前記トラスの幅方向に互いに間隔を存して向かい合うとともに、前記支持軸の前記ストッパが前記ガイド面の間で前記トラスの幅方向に挟み込まれた請求項14に記載の乗客コンベア。
  16. 前記留め具は、前記支持軸の下端から同軸状に突出されているとともに、当該留め具の下端部が前記第2の受け台に固定され、
    前記トラスに前記建築物の側から過大な圧縮力が作用した時に、前記留め具が前記弱点部で折損することで前記支持軸と前記第2の受け台との連結が解除され、前記支持軸が前記上階側支承部と共に前記トラスの長手方向に変位可能となる請求項13に記載の乗客コンベア。
  17. 前記軸受部材は、前記ガイド溝の一端を閉塞する障壁部を有し、当該障壁壁は、前記支持軸の下端部に対し前記トラスの側から突き当たる請求項14に記載の乗客コンベア。
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