JP5984661B2 - エレベータ用ガイドレール支持装置 - Google Patents

エレベータ用ガイドレール支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5984661B2
JP5984661B2 JP2012282382A JP2012282382A JP5984661B2 JP 5984661 B2 JP5984661 B2 JP 5984661B2 JP 2012282382 A JP2012282382 A JP 2012282382A JP 2012282382 A JP2012282382 A JP 2012282382A JP 5984661 B2 JP5984661 B2 JP 5984661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
rail
fixing plate
support
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012282382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014125301A (ja
Inventor
郷平 山中
郷平 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012282382A priority Critical patent/JP5984661B2/ja
Publication of JP2014125301A publication Critical patent/JP2014125301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5984661B2 publication Critical patent/JP5984661B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

この発明は、エレベータの昇降路内に上下方向に延設されたガイドレールの支持装置に関するものである。
従来、エレベータ用ガイドレール支持装置は、中央部を切り欠いたレールクリップの側片部とこのレールクリップを締結固定する段付きボルトの頭部とによって、ガイドレールのフランジ部をレール支持板に押圧するように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
近年、建物の上層部と下層部との間に免震装置を介した免震建物においては、地震時に、上層部と下層部とが互いに異なる動きをするため、免震装置付近のガイドレールが弾性変形して緩やかに湾曲するように、上層部と下層部との相互間のガイドレール支持装置間の距離を長く設定している。このとき、ガイドレール支持装置間隔が長くなったことにより、この箇所のガイドレールの許容座屈荷重が低下するため、非常止め装置が作動した際にかごから受ける荷重と、ガイドレール支持装置から受ける抗力により、座屈をおこしやすいという問題が生じる。このため、上層部の一部にガイドレールを懸吊する支持装置を使用し、さらに下層部にガイドレールの長手方向に対して摩擦力の小さい支持装置を使用することで、ガイドレールの座屈の発生を防止する必要があった。
特許文献1に記載のエレベータ用ガイドレール支持装置は、レールクリップの側片部と段付きボルトの頭部とによって、ガイドレールのフランジ部をレール支持板に押圧しているので、下層部に使用されるレールクリップの数量によっては、ガイドレールに過大な摩擦力が付与されてしまう。このため、地震発生時に非常止め装置が作動して、かごが上層部で停止した場合、免震装置付近のガイドレールが座屈してしまうという問題があった。
このような状況を鑑み、ガイドレールの背面に固定される支持体と、この支持体の縁部に空所を形成して囲む保持凹部が設けられた保持体と、支持板と保持体の保持凹部との間に配置されて、ガイドレールの長手方向変異を案内する転動子と、を備え、ガイドレールの長手方向に対する摩擦力を小さくしたエレベータ用ガイドレール支持装置が提案さている(例えば、特許文献2参照)。
実公昭55−26374号公報 特開2003−300682号公報
しかしながら、特許文献2に記載の従来のエレベータ用ガイドレール支持装置では、部品形状が複雑で、多大な製造時間が必要となるとともに、構造が複雑なために、据え付けおよび調整が困難であり、高コストとなってしまう課題があった。また、構造上、転動子へのごみの付着などにより、ガイドレールの円滑な上下動が妨げられることから、定期的に注油を行うなどの保守作業が必要となるという課題もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、注油などの保守作業を必要とせず、部品の形状や支持装置の構成を簡素化して、製作や据え付けおよび調整を容易にすることができる、ガイドレールの長手方向に対する摩擦力が小さいエレベータ用ガイドレール支持装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータ用ガイドレール支持装置は、ガイドレールのフランジ部の背面に相対するように昇降路内に固定状態に設けられるレールブラケットと、上記フランジ部より幅広に形成され、該フランジ部の幅方向両側に延出するように該フランジ部と上記レールブラケットとの間に介装されて該ガイドレールに固定状態に取り付けられるレール固定板と、上記フランジ部から延出する上記レール固定板の幅方向両側の縁部のそれぞれに配設され、滑り面が該レール固定板の該縁部の端面とフランジ部側の面との交差部を覆う部位の外側角部にテーパー形状に形成されている摺動部材と、それぞれ、支持面が一端角部にテーパー形状に形成されており、該支持面が上記滑り面に接するように、上記レール固定板を挟んで上記レールブラケットに締着固定され、上記ガイドレールの横断面方向の動きに連動する該レール固定板の動きを拘束し、かつ上記ガイドレールの長さ方向の動きに連動する該レール固定板の動きを可能とする一対のガイド板と、を備えている。
本発明によれば、一対のガイド板が、支持面がレール固定板の幅方向両側の縁部に装着された摺動部材の滑り面に接するようにして、レール固定板を挟んでレールブラケットに締着固定されているので、支持面と滑り面との間の摩擦力が小さく、ガイドレールの長さ方向の動きに連動するレール固定板の動きが可能となる。そこで、注油などの保守作業が不要となり、部品の形状や支持装置の構成を簡素化でき、製作や据え付けおよび調整を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するガイド板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレール固定板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する要部斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する側面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレール固定板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレールブラケットを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する側面図である。
以下、本発明のエレベータ用ガイドレール支持装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する要部斜視図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するガイド板を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレール固定板を示す斜視図である。
図1および図2において、ガイドレール1は、基部1aがフランジ部1bの幅方向中央に立設された断面T字状の長尺体に作製されている。このガイドレール1は、昇降路の建築梁(図示せず)などにエレベータ用ガイドレール支持装置2により支持されて上下方向に連なって設けられ、かごやつり合い重り(図示せず)の昇降を案内する。
エレベータ用ガイドレール支持装置2は、固定片3aおよび支持片3bからなるL字状に作製され、支持片3bがガイドレール1のフランジ部1bの背面に相対するように、その固定片3aを昇降路の建築梁などに溶接などにより固定されるレールブラケット3と、レールクリップ7、取付ボルト8およびナット11などの締結具によりフランジ部1bの背面側から締着固定されるレール固定板4と、レール固定板4の幅方向両側の縁部に配設される摺動部材12と、取付ボルト15およびナット18などの締結具によりレール固定板4を挟んで支持片3bに締着固定され、摺動部材12と協働して、レール固定板4の上下方向と直交する方向の移動を拘束するとともに、レール固定板4の上下方向の移動を許容する一対のガイド板13と、を備える。
摺動部材12は、図4に示されるように、低摩擦係数および低摩耗性を有し、機械的強度が高い材料、例えばポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料で略L字状に作製されている。そして、摺動部材12の略L字状の角部の内周部および外周部が略平行なテーパー形状に成形されている。この摺動部材12の略L字状の角部の外周部に成形されたテーパー形状の外周面が滑り面12aを構成する。
レール固定板4は、図4に示されるように、ガイドレール1のフランジ部1bより幅広の矩形平板状に作製されている。そして、取付穴5が、レール固定板4の四隅を貫通するように形成されている。嵌合凹部6が、幅方向両側の縁部に、摺動部材12と同等の長さに凹設されている。さらに、嵌合凹部6は、摺動部材12の内面形状に適合する底面形状に形成されている。
ガイド板13は、図3に示されるように、矩形平板状に作製されている。そして、ガイド板13の一端面が滑り面12aに適合するテーパー形状に形成され、支持面13aを構成する。長穴14が、穴の長軸方向を支持面13aが形成されたガイド板13の一辺の長さ方向と直交する方向とし、ガイド板13を厚さ方向に貫通するように形成されている。
なお、レールブラケット3、レール固定板4、ガイド板13、締結具などは、例えば鋼材を用いて作製されている。
つぎに、エレベータ用ガイドレール支持装置2によるガイドレール1の支持方法について説明する。
まず、レールブラケット3が、それぞれ、固定片3aを昇降路の建築梁などに溶接などにより固定され、昇降路の上下方向に所定の間隔で配設される。
ついで、取付穴5がガイドレール1のフランジ部1bの幅方向両側に延出するように、レール固定板4をフランジ部1bの背面に宛がう。そして、取付ボルト8をレールクリップ7と取付穴5に通し、座金9およびばね座金10を取付穴5から延出する取付ボルト8の軸部に装着し、ナット11を取付ボルト8の軸部に螺合させる。ついで、ナット11を締着し、フランジ部1bをレールクリップ7とレール固定板4との間に加圧挟持し、レール固定板4をガイドレール1に固定する。ついで、摺動部材12を嵌合凹部6に嵌着させて、レール固定板4に装着する。摺動部材12は、ガイドレール1の長さ方向の移動を拘束され、略L字状の外周側をレール固定板4から延出させている。
また、取付ボルト15を長穴14と支持片3bに形成された取付穴(図示せず)に通し、座金16およびばね座金17を取付穴から延出する取付ボルト15の軸部に装着し、ナット18を取付ボルト15の軸部に螺合させる。ついで、ナット18を締着し、一対のガイド板13を、支持面13aが相対するように、支持片3bに仮止めする。
そして、取付ボルト15とナット18との締着を緩め、一対のガイド板13の間隔を広める。ついで、ガイドレール1に固着された状態のレール固定板4を支持片3bに面接触状態として一対のガイド板13の間に位置させ、幅方向両側から一対のガイド板13を近づける。そして、支持面13aが滑り面12aに軽く接した状態で、ナット18を締着し、一対のガイド板13を支持片3bに固着する。このとき、摺動部材12の略L字状の外周側がレール固定板4から延出しているので、レール固定板4とガイド板13との間に隙間が形成されている。また、レール固定板4およびガイド板13は、滑り面12aおよび支持面13aが、ガイドレール1の長さ方向、すなわち上下方向と直交する平面に直交するように、配置されている。これにより、ガイドレール1が長さ方向を上下方向としてエレベータ用ガイドレール支持装置2に支持されて昇降路内に配設される。
そして、ガイドレール1が、順次、上下方向に連なるようにエレベータ用ガイドレール支持装置2に支持され、昇降路内に上下方向に延設される。
ここで、エレベータ用ガイドレール支持装置2を介して昇降路に支持されたガイドレール1が地震などによりガイドレール1の長さ方向と直交する方向、すなわち横断面方向に動くと、ガイドレール1に固定されたレール固定板4には、ガイドレール1の動きに同期した横断面方向の荷重が作用する。
まず、この横断面方向の荷重が、支持片3bのレール固定板4を支持する面と平行な方向の荷重である場合、レール固定板4は、一方のガイド板13側に移動しようとする。このとき、接している滑り面12aおよび支持面13aは、レール固定板4の支持片3bに沿ってガイド板13側に移動する方向に対して所定の角度を有している。そこで、レール固定板4のガイド板13側への移動力は、摺動部材12を介して、取付ボルト15とナット18との締結力により支持片3bに固着されたガイド板13に受けられ、レール固定板4のガイド板13側への移動が阻止される。また、レール固定板4のガイド板13側への移動力は、支持面13aにより支持片3bに向かう方向に変換され、支持片3bに受けられる。そこで、レール固定板4の支持片3bのレール固定板4を支持する面と直交する方向への移動も阻止される。
また、この横断面方向の荷重が、支持片3bから離れる方向の荷重である場合、レール固定板4は、支持片3bから離れる方向に移動しようとする。そして、接している滑り面12aおよび支持面13aは、支持片3bから離れる方向に対して所定の角度を有している。そこで、レール固定板4の支持片3bから離れる方向への移動力は、摺動部材12を介して、取付ボルト15とナット18との締結力により支持片3bに固着されたガイド板13に受けられ、レール固定板4のレールブラケット3の支持片3bから離れる方向への移動が阻止される。
また、エレベータ用ガイドレール支持装置2を介して昇降路に支持されたガイドレール1が地震などにより長手方向に動くと、ガイドレール1に固定されたレール固定板4には、ガイドレール1の動きに同期した上下方向の荷重が作用する。これにより、レール固定板4は、上下方向に移動しようとする。このとき、レール固定板4に装着されている摺動部材12の滑り面12aがガイド板13の支持面13aに軽く接しているが、滑り面12aと支持面13aとの間の摩擦力は小さい。さらに、接している滑り面12aおよび支持面13aは、ガイドレール1の長手方向に対して平行となっている。そこで、滑り面12aが支持面13a上を摺動し、レール固定板4が一対のガイド板13に案内されて上下方向に移動する。
このように、このエレベータ用ガイドレール支持装置2は、ガイドレール1のフランジ部1bに固定されたレール固定板4を、レールブラケット3の支持片3bに固定された一対のガイド板13により幅方向両側から挟持しているので、ガイドレール1の長さ方向と直交する方向、すなわち横断面方向の移動を拘束でき、地震発生時、横断面方向に関し、ガイドレール1を昇降路内の定位置に強固に保持できる。また、エレベータ用ガイドレール支持装置2は、レール固定板4に配設した摺動部材12の滑り面12aをガイド板13の支持面13aに軽く接触させているので、ガイドレール1の長さ方向の移動が可能となる。そこで、非常止め装置の作動時、建築梁相互間の間隔の経年変化、昇降路内の温度上昇に起因するガイドレール1の伸びなどによる長さ方向の荷重に対して、ガイドレール1を長さ方向に移動させることができる。これにより、ガイドレール1に作用する圧縮荷重が低減され、ガイドレール1が異常変形するように事態を未然に阻止することができる。
したがって、実施の形態1よれば、特許文献1に記載の装置のように、転動子などを用いる必要がないので、注油などいった保守作業も必要がなく、部品の形状や支持装置の構成が簡素化され、製作や据え付け・調整作業が容易となる。
エレベータ用ガイドレール支持装置2では、摺動部材12の滑り面12aおよびガイド板13の支持面13aが互いに適合するテーパー形状に形成されている。また、摺動部材12の略L字状の角部の内周部が、滑り面12aと略平行なテーパー形状に形成され、レール固定板4の嵌合凹部6が、摺動部材12の内面形状に適合する底面形状に形成されている。そこで、滑り面12aと支持面13aが面接触し、摺動部材12の内面が嵌合凹部6の底面に面接触しているので、レール固定板4がガイド板13側に移動し、摺動部材12がガイド板13に押圧されたときに、摺動部材12における応力の集中が抑制され、摺動部材12の損傷発生が抑えられる。
長穴14が、長軸方向を支持面13aが形成されたガイド板13の一辺の長さ方向と直交する方向とし、ガイド板13を厚さ方向に貫通するように形成されている。そこで、取付ボルト15を長穴14に通し、ナット18を締着してガイド板13を支持片3bに仮止めしておき、ナット18の締着を緩めることで、長穴14の長軸方向にガイド板13を移動させて、支持面13aを滑り面12aに軽く接するようにガイド板13を位置決めできるので、エレベータ用ガイドレール支持装置2の据え付け・調整作業が容易となる。
ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料を用いて摺動部材12を作製しているので、摺動部材12を安価に作製できる。
このエレベータ用ガイドレール支持装置2を用いれば、地震発生時に、ガイドレール1の横断面方向の位置ずれや長手方向の異常変形の発生を防止することができるので、地震後のエレベータの運転再開を容易化できるという効果が得られる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する要部斜視図、図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する側面図、図7はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレール固定板を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ用ガイドレール支持装置を構成するレールブラケットを示す斜視図である。
図5乃至図8において、エレベータ用ガイドレール支持装置20は、固定片21aおよび支持片21bからなるL字状に作製され、支持片21bをガイドレール1のフランジ部1b側に向けて、その固定片3aを昇降路の建築梁などに溶接などにより固定されるレールブラケット21と、それぞれ、軸方向を上下方向として支持片21bから下方に延出するように支持片21bに固定されて、雄ねじ部22aが延出端に形成され、支持片21bの長さ方向に離間して配設された一対のシャフト22と、固定片23aおよび支持片23bからなるL字状に作製され、レールクリップ7、取付ボルト8およびナット11などの締結具によりフランジ部1bの背面側から締着固定されるレール固定板23と、それぞれ、支持片23bに固着されて、支持片23bの長さ方向に離間して配設された、穴方向を上下方向とする中心穴が形成された一対のブッシュ24と、それぞれ、低摩擦係数および低摩耗性を有し、機械的強度が高い材料、例えばポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料で円筒体に作製され、ブッシュ24の中心穴に内嵌状態に収納、固着され、シャフト22が摺動可能に挿通される摺動部材25と、シャフト22の延出端に形成された雄ねじ部22aに螺着されて、摺動部材25が収納、固着されたブッシュ24の抜けを阻止するナット26と、を備える。
なお、レールブラケット21、シャフト22、レール固定板23、ブッシュ24、締結具などは、例えば鋼材を用いて作製されている。
つぎに、エレベータ用ガイドレール支持装置20によるガイドレール1の支持方法について説明する。
まず、レールブラケット21が、それぞれ、シャフト22が、軸方向を上下方向として、支持片21bから下方に延出するように、固定片3aを昇降路の建築梁などに溶接などにより固定され、昇降路の上下方向に所定の間隔で配設される。
ついで、支持片21bから下方に延在するシャフト22を摺動部材25の中心穴に挿入し、ブッシュ24と支持片21bとの間に所定の隙間が形成されるように、レール固定板23を位置決めする。
ついで、ガイドレール1のフランジ部1bの背面をレール固定板23の固定片23aに宛がい、取付ボルト8をレールクリップ7と取付穴23cに通し、座金9およびばね座金10を取付穴23cから延出する取付ボルト8の軸部に装着し、ナット11を取付ボルト8の軸部に螺合させる。ついで、ナット11を締着し、フランジ部1bをレールクリップ7とレール固定板23との間に加圧挟持し、ガイドレール1をレール固定板23に固定する。ついで、ナット26をシャフト22の雄ねじ部22aに螺着する。
これにより、ガイドレール1が長さ方向を上下方向としてエレベータ用ガイドレール支持装置20に支持される。
そして、ガイドレール1が、順次、上下方向に連なるようにエレベータ用ガイドレール支持装置2に支持され、昇降路内に上下方向に延設される。
ここで、エレベータ用ガイドレール支持装置20を介して昇降路に支持されたガイドレール1が地震などによりガイドレール1の長さ方向と直交する方向、すなわち横断面方向に動くと、ガイドレール1に固定されたレール固定板23には、ガイドレール1の動きに同期した横断面方向の荷重が作用する。
まず、この横断面方向の荷重が、支持片21bの長さ方向の荷重である場合、レール固定板23は、支持片21bの長さ方向に移動しようとする。このとき、シャフト22が摺動部材25の中心穴内に摺動可能に挿通しているので、レール固定板23の支持片21bの長さ方向の移動力は、摺動部材25を介して、支持片3bに固定されているシャフト22に受けられ、レール固定板23の支持片21bの長さ方向の移動が阻止される。
また、この横断面方向の荷重が、支持片21bから離れる方向の荷重である場合、レール固定板23は、支持片21bから離れる方向に移動しようとする。そして、レール固定板23の支持片21bから離れる方向への移動力は、摺動部材25を介して、支持片21bに固定されているシャフト22に受けられ、レール固定板23の支持片21bから離れる方向への移動が阻止される。
また、エレベータ用ガイドレール支持装置20を介して昇降路に支持されたガイドレール1が地震などにより長手方向に動くと、ガイドレール1に固定されたレール固定板23には、ガイドレール1の動きに同期した上下方向の荷重が作用する。これにより、レール固定板23は、上下方向に移動しようとする。このとき、シャフト22が摺動部材25の中心穴内に摺動可能に挿通しているので、シャフト22と摺動部材25との間の摩擦力は小さい。さらに、シャフト22の軸方向が上下方向となっている。そこで、摺動部材25がシャフト22を摺動し、レール固定板23がシャフト22に案内されて上下方向に移動する。また、ガイドレール1の上下方向の移動量が大きくなると、ブッシュ24がレールブラケット21の支持片21bやナット26に当たり、それ以上の上下方向の移動が阻止される。
このように、このエレベータ用ガイドレール支持装置20は、ガイドレール1のフランジ部1bに固定されたレール固定板23の支持片23bにブッシュ24が固定され、円筒状の摺動部材25がブッシュ24の中心穴に収納、固着され、摺動部材25がレールブラケット21の支持片21bに一端を固定されて下方に延在するシャフト22に摺動可能に装着されている。そこで、ガイドレール1の長さ方向と直交する方向、すなわち横断面方向の移動を拘束でき、地震発生時、横断面方向に関し、ガイドレール1を昇降路内の定位置に強固に保持できる。また、エレベータ用ガイドレール支持装置20は、シャフト22が摺動部材25を摺動可能に挿通しているので、ガイドレール1の長さ方向の移動が可能となる。そこで、非常止め装置の作動時、建築梁相互間の間隔の経年変化、昇降路内の温度上昇に起因するガイドレール1の伸びなどによる長さ方向の荷重に対して、ガイドレール1を長さ方向に移動させることができる。これにより、ガイドレール1に作用する圧縮荷重が低減され、ガイドレール1が異常変形するように事態を未然に阻止することができる。
したがって、実施の形態2においても、特許文献1に記載の装置のように、転動子などを用いる必要がないので、注油などいった保守作業も必要がなく、部品の形状や支持装置の構成が簡素化され、製作や据え付け・調整作業が容易となる。
また、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料を用いて摺動部材25を作製しているので、摺動部材25を安価に作製できる。
このエレベータ用ガイドレール支持装置20を用いれば、地震発生時に、ガイドレール1の横断面方向の位置ずれや長手方向の異常変形の発生を防止することができるので、地震後のエレベータの運転再開を容易化できるという効果が得られる。
なお、上記実施の形態2では、シャフト22が支持片21bから下方に延出するものとしているが、シャフト22は、軸方向が上下方向であれば、支持片21bから上方に延出させてもよい。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係るエレベータ用ガイドレール支持装置によるガイドレール支持状態を説明する側面図である。
図9において、補助レールブラケット27は、固定片27aおよび支持片27bからなるL字状に作製され、支持片27bをレールブラケット21の支持片21bの下方に、かつ相対するように、その固定片27aを昇降路の建築梁などに溶接などにより固定される。そして、支持片21bから下方に延在するシャフト22の端部側が支持片27bに形成された貫通穴(図示せず)を挿通されている。さらに、シャフト22の端部に螺着されたナット26が締着され、シャフト22の端部が支持片27bに固定される。これにより、シャフト22が支持片21b、27bに両持ち支持される。また、レール固定板23は、ブッシュ24がシャフト固定部としての支持片21b、27bから離反して、両者の略中央に位置するようにガイドレール1に固定される。
なお、他の構成は上記実施の形態2と同様に構成されている。
このように構成されたエレベータ用ガイドレール支持装置20Aは、シャフト22が支持片21b,27bに両持ち支持されている。そこで、ガイドレール1が横断面方向に移動したときに、シャフト22の両端に発生する剪断荷重および曲げモーメントは、実施の形態2に比べて、半分となる。
したがって、この実施の形態3によれば、上記実施の形態2と同様の効果が得られるとともに、シャフト22に発生する剪断荷重および曲げモーメントを低減でき、シャフト22の損傷の発生を抑制できる。
1 ガイドレール、1b フランジ部、2 エレベータ用ガイドレール支持装置、3 レールブラケット、4 レール固定板、12 摺動部材、12a 滑り面、13 ガイド板、13a 支持面、20,20A エレベータ用ガイドレール支持装置、21 レールブラケット、21b 支持片(シャフト固定部)、22 シャフト、23 レール固定板、24 ブッシュ、25 摺動部材、27 補助レールブラケット、27b 支持片(シャフト固定部)。

Claims (2)

  1. 昇降路内に上下方向に延設されるガイドレールを支持するエレベータ用ガイドレール支持装置において、
    上記ガイドレールのフランジ部の背面に相対するように昇降路内に固定状態に設けられるレールブラケットと、
    上記フランジ部より幅広に形成され、該フランジ部の幅方向両側に延出するように該フランジ部と上記レールブラケットとの間に介装されて該ガイドレールに固定状態に取り付けられるレール固定板と、
    上記フランジ部から延出する上記レール固定板の幅方向両側の縁部のそれぞれに配設され、滑り面が該レール固定板の該縁部の端面とフランジ部側の面との交差部を覆う部位の外側角部にテーパー形状に形成されている摺動部材と、
    それぞれ、支持面が一端角部にテーパー形状に形成されており、該支持面が上記滑り面に接するように、上記レール固定板を挟んで上記レールブラケットに締着固定され、上記ガイドレールの横断面方向の動きに連動する該レール固定板の動きを拘束し、かつ上記ガイドレールの長さ方向の動きに連動する該レール固定板の動きを可能とする一対のガイド板と、
    を備えていることを特徴とするエレベータ用ガイドレール支持装置。
  2. 昇降路内に上下方向に延設されるガイドレールを支持するエレベータ用ガイドレール支持装置において、
    上記ガイドレールのフランジ部の背面に相対するように昇降路内に固定状態に設けられるレールブラケットと、
    一端を上記レールブラケットに固定されて上下方向に延在するシャフトと、
    円筒状の摺動部材、および該摺動部材を外嵌状態に保持するブッシュを有し、該摺動部材が上記シャフトに摺動可能に外嵌状態に装着され、かつ該ブッシュが上記レールブラケットのシャフト固定部から所定距離離反するように、上記フランジ部に背面側から固定状態に取り付けられるレール固定板と、
    上記レールブラケットと上下方向に相対するように昇降路内に固定状態に設けられ、上記シャフトの他端を固定する補助レールブラケットと、
    を備えていることを特徴とするエレベータ用ガイドレール支持装置。
JP2012282382A 2012-12-26 2012-12-26 エレベータ用ガイドレール支持装置 Active JP5984661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282382A JP5984661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 エレベータ用ガイドレール支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012282382A JP5984661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 エレベータ用ガイドレール支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014125301A JP2014125301A (ja) 2014-07-07
JP5984661B2 true JP5984661B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=51405108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012282382A Active JP5984661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 エレベータ用ガイドレール支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5984661B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2607429B1 (es) * 2015-09-29 2018-01-09 S.A. De Vera (Savera) Sistema de fijación para guías de ascensor
CN105366487A (zh) * 2015-11-02 2016-03-02 康力电梯股份有限公司 一种导轨基座结构件
JP6587154B2 (ja) * 2016-12-10 2019-10-09 フジテック株式会社 エレベータ用ガイドレール保持装置
CN115256054A (zh) * 2022-07-05 2022-11-01 安徽迅立达电梯有限公司 一种电梯制造用电梯导轨生产流水线

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1925867A (en) * 1931-11-21 1933-09-05 Westinghouse Elec Elevator Co Elevator guide-rail supporting device
JPS5520708Y2 (ja) * 1974-12-26 1980-05-17
JPS62158218U (ja) * 1986-03-31 1987-10-07
JPH0684765B2 (ja) * 1986-05-19 1994-10-26 キヤノン株式会社 垂直方向移動装置
JP2002104754A (ja) * 2000-09-26 2002-04-10 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの案内レール装置
JP3866607B2 (ja) * 2002-04-10 2007-01-10 三菱電機株式会社 免震建築物用エレベーター案内レールの支持装置
JP2010179993A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータのガイドレール支持装置
JP5501946B2 (ja) * 2010-12-15 2014-05-28 株式会社日立製作所 エレベータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014125301A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5984661B2 (ja) エレベータ用ガイドレール支持装置
JP6316416B2 (ja) エレベータのガイドレール位置調整システム
JP2011063389A (ja) 乗客コンベアのトラス支持装置
US9650228B2 (en) Roller guide and manufacturing method for same
US10407279B2 (en) Elevator guide rail attachment clip
US20180354750A1 (en) Rail clip for elevator systems
US10479652B2 (en) Lateral damping and intermediate support for escalators and moving walks in seismic events
JP2013151336A (ja) エレベーター装置
KR101562483B1 (ko) 엘리베이터용 권상기의 지지 장치
JPWO2013140673A1 (ja) エレベータ
JP5806996B2 (ja) 乗客コンベアおよび乗客コンベア装置
RU2590842C2 (ru) Компонент с крепежным устройством для дополнительных деталей
JP2007186328A (ja) エレベータ用ガイドレール固定装置
JPWO2008023406A1 (ja) エレベータのレール保持装置
JP6230717B2 (ja) エレベータの機器取付装置
JP6704612B2 (ja) エレベータ用ガイドレール保持装置及びこれを備えるエレベータ
EP2484623A1 (en) Elevator car frame
JP6452830B2 (ja) ガイドレール固定装置
JP2005053638A (ja) エレベータ用ガイドレール支持装置
JP2013006699A (ja) エレベーターレールの支持構造
JP2012144332A (ja) エレベータおよびその製造方法
JP5267197B2 (ja) 二重床構造
JP2023012911A (ja) クリープ変位差吸収機構及び免震建物
JP2015124019A (ja) 乗客コンベア
JP4520435B2 (ja) 引戸式扉における上部ガイドレールの支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5984661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250