JP5755174B2 - 乗客コンベアの耐震装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地震時に建物に対する乗客コンベアの移動を規制する乗客コンベアの耐震装置に関する。
特許文献1に開示されたエスカレータにおいては、建物の上階床側の建築梁と下階床側の建築梁との間に、エスカレータの骨格を形成しているトラスが架け渡されている。このトラスの上端部および下端部のそれぞれには、断面がL字状のアングルがトラスの幅方向に延びて設けられている。アングルのL字の一辺を成す板部は鉛直な状態でトラスに固定されていて、L字の他辺を成す板部は水平な状態で建築梁の上面に支持されている。
上階床側および下階床側において、アングルと建築梁との間には、リンク機構、コイルスプリング、油圧ダンパが介在して設けられている。これらはエスカレータの耐震構造を成す。
アングルの鉛直な板部は、建築梁のトラス側の面に対して間隔をあけて位置する。コイルスプリングはトラスが建築梁に近づく方向にアングルを付勢している。リンク機構は、地震時にトラスが建築梁に近づく方向および離れる方向の移動を、前述の間隔の範囲内で許容する。油圧ダンパは、地震時にトラスがコイルスプリングの付勢力に抗して建築梁から離れる方向に移動する際の衝撃を吸収する。
つまり、特許文献1に開示されたエスカレータは、リンク機構、コイルスプリング、油圧ダンパによって、地震時に建築梁の上面からアングルが脱落することを防止している。
特開2011−63390号公報(段落0027〜0031,0035および図1,図3,図6)
ところで、既設のエスカレータ、動く歩道等の乗客コンベアには、特許文献1に開示されたリンク機構、コイルスプリング、油圧ダンパを備えないものがある。このような既設の乗客コンベアに対し耐震性の向上を目的として、それらリンク機構、コイルスプリング、油圧ダンパを追加する改造には、リンク機構、コイルスプリング、油圧ダンパを取り付けるための多数の孔や部品を建築梁(建築構造部)アングル、トラスに設ける作業が必要であり、特に建築梁の上面とアングルの水平な板部との間に、リンク機構およびコイルスプリングを取り付けるための部品を配置する作業が含まれるため、その作業は大掛かりで煩雑である。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、既設の乗客コンベアの耐震性を向上させる改造を容易に行うことができる乗客コンベアの耐震装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために本発明の乗客コンベアの耐震装置は次のように構成されている。
〔1〕 本発明の乗客コンベアの耐震装置は、トラスと、このトラスの端部に設けられて建築構造部に支持されるL字状のアングルとを備え、前記アングルにおいて前記L字の一辺を成す一方の板部は鉛直な状態で前記トラスに固定され、前記L字の他辺を成す他方の板部は水平な状態で前記建築構造部の上面に支持され、前記アングルの前記一方の板部と前記建築構造部とが水平方向に間隔をあけて位置する乗客コンベアに適用され、前記トラスと前記建築構造部との間に介在する乗客コンベアの耐震装置において、前記アングルの前記一方の板部から前記建築構造部の方向に延びて位置し、前記アングルの前記一方の板部に固定されたベース部材と、前記ベース部材に設けられ、前記トラスの方向および前記建築構造部の方向に移動可能な可動部材と、前記ベース部材に設けられ、前記トラスの方向への前記可動部材の移動の限界位置を規定する第1の受止め部材と、前記ベース部材に設けられ、前記建築構造部の方向への前記可動部材の移動の限界位置を規定する第2の受止め部材と、前記ベース部材に設けられ、前記可動部材と前記第1の受止め部材との間に位置して前記可動部材を前記建築構造部に押し付ける弾性部材と、前記可動部材は前記弾性部材により前記建築構造部に押し付けられた状態に保持され、その状態において前記可動部材と前記第1の受止め部材との間には、前記トラスの方向への前記可動部材の移動を許容する間隔が形成されていることを特徴とする。
この「〔1〕」に記載の本発明の乗客コンベアの耐震装置において、ベース部材はアングルの一方の板部(鉛直な板部)に固定されるものであり、このベース部材に対して可動部材、第1の受止め部材、第2の受止め部材、弾性部材が設けられる。つまり、「〔1〕」に記載の本発明の乗客コンベアの耐震装置を既設の乗客コンベアに追加する際に、作業者はベース部材をアングルの一方の板部に固定するための加工を既設の乗客コンベアに施す作業を行うことになるものの、特許文献1に開示された技術のように建築構造部(建築梁)の上面とアングルの他方の板部(水平な板部)との間に部品を配置する大掛かりで煩雑な作業を行わずに済み、したがって、既設の乗客コンベアの耐震性を向上させる改造を容易に行うことができる。
なお、「〔1〕」に記載の本発明の乗客コンベアの耐震装置は、地震時にトラスが建築構造部に近づく方向に移動した場合に、そのトラスを移動させる地震のエネルギの一部を、建築構造部および可動部材を介して弾性部材に伝達し、この弾性部材で吸収することができる。
〔2〕 本発明の乗客コンベアの耐震装置は、「〔1〕」に記載の乗客コンベアの耐震装置において、前記ベース部材はボルトから成り、前記アングルの前記一方の板部に前記ベース部材を固定する固定構造は、前記トラスの前記建築構造部側の面を形成しているフレームを水平方向に貫通して設けられ、前記ベース部材が挿通された貫通孔と、前記ベース部材の外周面に設けられた雄ネジと、前記アングルの前記一方の板部に設けられて前記ベース部材の前記雄ネジと螺合した雌ネジと、前記アングルの前記一方の板部との間で前記トラスの前記フレームを挟んで位置し、前記ベース部材の前記雄ネジと螺合したナットととから構成されたものであり、前記第1の受止め部材は前記ベース部材に貫通されて設けられ、内周面に前記ベース部材の前記雄ネジに螺合する雌ネジを備え、前記可動部材は前記ベース部材に貫通され、このベース部材に沿って前記トラスの方向および前記建築構造部の方向にスライド可能に設けられ、前記第2の受止め部材は、前記ベース部材の前記雄ネジに螺合したナットから成り、前記弾性部材はコイルスプリングから成り、前記ベース部材に貫通された状態で前記可動部材と前記第1の受止め部材とに挟まれて位置することを特徴とする。
この「〔2〕」に記載の乗客コンベアの耐震装置において、アングルの一方の板部(鉛直な板部)にベース部材を固定する固定構造は、トラスの建築構造部側の面を形成しているフレームを水平方向に貫通して設けられ、ベース部材が挿通された貫通孔と、ベース部材の外周面に設けられた雄ネジと、アングルの一方の板部に設けられてベース部材の雄ネジと螺合した雌ネジと、アングルの一方の板部との間でトラスのフレームを挟んで位置し、ベース部材の雄ネジと螺合したナットとから構成されたものである。したがって、既設の乗客コンベアに本発明の耐震装置を追加する際、ベース部材をアングルの一方の板部に固定するために既設の乗客コンベアに施す加工は、トラスの建築構造部側の面を形成しているフレームに対して水平方向に貫通する貫通孔を設けることと、アングルの一方の板部にベース部材の雄ネジを螺合させる雌ネジを設けることだけで済む。
また、「〔2〕」に記載の乗客コンベアの耐震装置において、第1の受止め部材および第2の受止め部材はベース部材に螺合して設けられるものであり、可動部材および弾性部材はベース部材に貫通されて設けられるものであるから、作業者はアングルの一方の板部にベース部材を取り付けた後に、それら第1の受止め部材、可動部材、弾性部材、第2の受止め部材を、この順番で容易にベース部材に設けることができる。
本発明の乗客コンベアの耐震装置は、前述のように、既設の乗客コンベアの耐震性を向上させる改造を容易に行うことができるものである。したがって、既設の乗客コンベアに耐震装置を追加する作業に要する労力の軽減、および、その作業に要する時間の短縮に貢献できる。
本発明の一実施形態が適用されるエスカレータ(乗客コンベア)の概略を示す図である。 図1のA部の拡大図であって、本発明の一実施形態が設けられたトラスおよび建築構造部の周辺を示す図である。 図2に示す一実施形態が既設のエレベータに設けられる途中の段階を示す図である。 図3の続きの段階であって、伝達部が設けられる前の段階を示す図である。 図2に示した本発明の一実施形態が地震時に機能を発揮した後の建築構造部およびトラスの周辺の状態の一例を示す図である。
本発明の耐震装置の一実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態が適用される既設の乗客コンベアは、例えば図1に示すエスカレータ1である。このエスカレータ1は、建物の下階床2と上階床(図示省略)との間に架け渡されてエスカレータ1の骨格を形成しているトラス3を備える。トラス3の上面部には、左右1対の欄干5が立ち上がって設けられている。その1対の欄干5の間には、無端状に連結された複数の踏段6が配置され、これらの踏段6は下階床2と上階床の間で循環して駆動されるようになっている。
エスカレータ1のトラス3の下端部には、断面がL字状のアングル7がトラス3の幅方向に延びて設けられている。図2に示すように、アングル7のL字の一辺を成す一方の板部7aは鉛直な状態でトラス3のフレーム4に固定されていて、L字の他辺を成す他方の板部7bは水平な状態で下階床2側の建築構造部8の上面に支持されている。なお、建築構造部8は、エスカレータ1が設けられた建物を構成する梁などの構造部である。
アングル7の水平な板部7bは、建築構造部8の上面に直接支持されているのではなく、ジャッキボルト9と受け板10とを介して支持されている。アングル7の水平な板部7bには、雌ネジ11が鉛直に貫通して設けられている。この雌ネジ11にジャッキボルト9は上方から螺合して板部7bを貫通している。受け板10は建築構造部8の上面に水平な状態で固定されている。ジャッキボルト9の下端は受け板10の上面に接触して位置し、これにより、アングル7の水平な板部7bは、ジャッキボルト9と受け板10とを介して建築構造部8に支持されている。ジャッキボルト9の雌ネジ11に対するねじ込み量を調節することによって、建築構造部8に対するアングル7の鉛直方向の位置、すなわち、トラス3の鉛直方向の位置が設定される。ジャッキボルト9はナット13の締め込みにより上方向への移動を規制されている。
エスカレータ1は既設の耐震構造として、受け板10の上面に上方向に突出して設けられストッパ12を備える。このストッパ12は、アングル7の水平な板部7bの端部に対して間隔S1をあけて位置する。このストッパ12と同様のストッパが、上階床側の建築構造部にも同様に設けられている。つまり、下階床側のストッパ12は、トラス3が下階床2側の建築構造部8に近づく方向に移動した場合に、下階床2側のアングル7の水平な板部7bの移動を制限し、これによって、上階床側においてアングルが建築構造部から脱落することを防止している。逆に、上階床側のストッパは、トラス3が上階床側の建築構造部に近づく方向に移動した場合に、上階床側のアングルの水平な板部の移動を制限し、これによって、下階床2側においてアングル7が建築構造部8から脱落することを防止している。
本実施形態は、既設のエスカレータ1の下階床2側と上階床側の両方に追加されるものである。以下では、本実施形態を下階床2側に設けられる場合を例に挙げて説明する。
本実施形態は、同図2に示す耐震装置20である。この耐震装置20は、アングル7の鉛直な板部7aから建築構造部8の方向に延びて位置し、その板部7aに固定されたベース部材21と、このベース部材21に設けられトラス3の方向および建築構造部8の方向に移動可能な可動部材22と、ベース部材21に設けられトラス3の方向への可動部材22の移動の限界位置を規定する第1の受止め部材25と、ベース部材21に設けられ建築構造部8の方向への可動部材22の移動の限界位置を規定する第2の受止め部材26と、ベース部材21に設けられ可動部材22と第1の受止め部材25との間に位置して可動部材22を建築構造部8に押し付ける弾性部材27とを備える。
ベース部材21はボルトから成る。アングル7の鉛直な板部7aにベース部材21を固定する固定構造30は、トラス3の建築構造部8側の面を形成しているフレーム4を水平方向に貫通して設けられベース部材21が挿通される貫通孔31と、ベース部材21の外周面に形成された雄ネジ32と、アングル7の鉛直な板部7aに設けられてベース部材21の雄ネジ32と螺合した雌ネジ33と、板部7aとの間でトラス3のフレーム4を挟んで位置し、ベース部材21の雄ネジ32と螺合したナット34とを備える。
第1の受止め部材25は、ベース部材21に貫通されて設けられ、ベース部材21の雄ネジ32と螺合した雌ネジ25aを備える。ベース部材21上において第1の受止め部材25とアングル7の板部7aとの間の位置には、ナット41がベース部材21の雄ネジ32と螺合して設けられている。このナット41はトラス3の方向への第1の受止め部材25の移動を規制している。
可動部材22はベース部材21に貫通され、このベース部材21に沿ってトラス3の方向および建築構造部8の方向にスライド可能に設けられている。この可動部材22は、本体23と、この本体23に建築構造部8の方向へのトラス3の移動を伝達する伝達部24とを備える。本体23は、建築構造部8側の端部の外周面に雄ネジ23aを備える。伝達部24は筒状の部材から成り、内周面に本体23の雄ネジ23aと螺合する雌ネジ24aを備える。ベース部材21の建築構造部8側の端部は、伝達部24の内周側に位置する。
第2の受止め部材26は、伝達部24の内周側においてベース部材21の雄ネジ32に螺合したナットから成る。第2の受止め部材26よりも建築構造部8側の位置には、ナット42がベース部材21の雄ネジ32と螺合して設けられている。このナット42は建築構造部8の方向への第2の受止め部材26の移動を規制している。
第1の受止め部材25および可動部材22の本体23のそれぞれには、外周方向に円環状に突出して設けられたバネ座23b,25bのそれぞれが設けられている。弾性部材27はコイルスプリングから成り、ベース部材21に貫通された状態でバネ座23b,25bとに挟まれて位置する。
可動部材22の伝達部24には、本体23から脱落することを防止する脱落防止構造50が設けられている。この脱落防止構造50は、可動部材22のバネ座25bよりもトラス3側(第1の受止め部材25側)において、伝達部24の周側部を径方向に貫通して設けられた雌ネジ51と、この雌ネジ51に伝達部24の外周側から螺合した小ネジ52とを備える。
可動部材22は、弾性部材27により伝達部24を建築構造部8に押し付けられた状態に保持される。この状態において、可動部材22と第1の受止め部材25との間には、トラス3の方向への可動部材22の移動を許容する間隔S2が形成されている。この間隔S2は、第1の受止め部材25がベース部材21に対して螺合する位置と、第2の受止め部材26(ナット)がベース部材21に対して螺合する位置とを調節することによって変更可能であり、前述の間隔S1と同寸法に設定される。
このように構成された本実施形態の耐震装置20は、次の手順で既設のエスカレータ1に設けられる。
はじめに、作業者は、図3に示すように、トラス3のフレーム4に貫通孔31を設け、アングル7の鉛直な板部7aに雌ネジ33を設ける。次に、ナット34を螺合させたベース部材21を貫通孔31から通して雌ネジ33に螺合させ、フレーム4とアングル7の鉛直な板部7aとを貫通させた状態にする。次に、建築構造部8と板部7aの間に位置するベース部材21の部分に、ナット41を螺合させる。
次に、作業者は、第1の受止め部材25をベース部材21の雄ネジ32に螺合させ、弾性部材27および可動部材22をベース部材21に貫通された状態に配置し、第2の受止め部材26とナット42を螺合させる。このとき、図4に示すように、第1の受止め部材25の位置、第2の受止め部材26の位置を調節して、間隔S2の寸法を間隔S1の寸法と同じに設定する。
次に、作業者は、可動部材22の本体23の雄ネジ23aに伝達部24の雌ネジ24aを螺合させ、さらに伝達部24の雌ネジ51に小ネジ52を螺合させて雌ネジ51を貫通した状態とし、本体23からの伝達部24の脱落を防止する。最後に、ベース部材21を建築構造部8に近付け、可動部材22の伝達部24を建築構造部8に接触させた状態でナット34を締め込む。
このように本実施形態の耐震装置20をエスカレータ1に追加することによって、地震時にトラス3が建築構造部8に近づく方向に移動した場合に、そのトラス3を移動させる地震のエネルギの一部は、建築構造部8および可動部材22を介して弾性部材27に伝達され、この弾性部材27で吸収される。
また、地震に伴うトラス3の移動量が、アングル7の水平な板部7bをストッパ12に衝突させるものである場合、間隔S1,S2が同じ寸法に設定されているので、ストッパ12に対するアングル7の衝突と、第1の受止め部材25に対する可動部材22の衝突とが同時に行われ、これによって、ストッパ12に対するアングル7の衝突の衝撃は、弾性部材27の圧縮と、第1の受止め部材25に対する可動部材22と衝突とで緩和される。この結果、アングル7の衝突によるストッパ12の破壊が防止され、図5に示すように、下階床2の損壊が損壊部60のように軽度の損壊に抑えられる。
本実施形態の耐震装置20によれば次の効果を得られる。
本実施形態の耐震装置20において、ベース部材21はアングル7の鉛直な板部7aに固定されるものであり、このベース部材21に対して可動部材22、第1の受止め部材25、第2の受止め部材26、弾性部材27が設けられる。つまり、本実施形態の耐震装置20を既設のエスカレータ1に追加する際に、作業者はベース部材21をアングル7の鉛直な板部7aに固定するための加工を既設のエスカレータ1に施す作業を行うことになるものの、特許文献1に開示された技術のように建築構造部(建築梁)の上面とアングルの他方の板部(水平な板部)との間に部品を配置する大掛かりで煩雑な作業を行わずに済み、したがって、既設のエスカレータ1の耐震性を向上させる改造を容易に行うことができる。
本実施形態の耐震装置20において、アングル7の鉛直な板部7aにベース部材21を固定する固定構造30は、トラス3の建築構造部8側の面を形成しているフレーム4を水平方向に貫通して設けられ、ベース部材21が挿通された貫通孔31と、ベース部材21の外周面に設けられた雄ネジ32と、アングル7の鉛直な板部7aに設けられてベース部材21の雄ネジ32と螺合した雌ネジ33と、アングル7の鉛直な板部7aとの間でトラス3のフレーム4を挟んで位置し、ベース部材21の雄ネジ32と螺合したナット34とから構成されたものである。したがって、既設のエスカレータ1に本実施形態の耐震装置20を追加する際、ベース部材21をアングル7の鉛直な板部7aに固定するために既設のエスカレータ1に施す加工は、トラス3の建築構造部8側の面を形成しているフレーム4に対して水平方向に貫通する貫通孔31を設けることと、アングル7の鉛直な板部7aにベース部材21の雄ネジ32を螺合させる雌ネジ33を設けるだけで済む。
本実施形態の耐震装置20において、第1の受止め部材25および第2の受止め部材26はベース部材21に螺合して設けられるものであり、可動部材22および弾性部材27はベース部材21に貫通されて設けられるものであるから、作業者はアングル7の鉛直な板部7aにベース部材21を取り付けた後に、それら第1の受止め部材25、可動部材22、弾性部材27、第2の受止め部材26を、この順番で容易にベース部材21に設けることができる。
なお、前述の実施形態の耐震装置20はエスカレータに適用された例であったが、本発明はエスカレータへの適用に限定されず、動く歩道に適用されてもよい。
1 エスカレータ(乗客コンベア)
2 下階床
3 トラス
4 フレーム
7 アングル
7a 板部
7b 板部
8 建築構造部
12 ストッパ
20 耐震装置
21 ベース部材
22 可動部材
23a 雄ネジ
24 伝達部
24a 雌ネジ
25 第1の受止め部材
25a 雌ネジ
26 第2の受止め部材
27 弾性部材
30 固定構造
31 貫通孔
32 雄ネジ
33 雌ネジ
34 ナット

Claims (2)

  1. トラスと、このトラスの端部に設けられて建築構造部に支持されるL字状のアングルとを備え、前記アングルにおいて前記L字の一辺を成す一方の板部は鉛直な状態で前記トラスに固定され、前記L字の他辺を成す他方の板部は水平な状態で前記建築構造部の上面に支持され、前記アングルの前記一方の板部と前記建築構造部とが水平方向に間隔をあけて位置する乗客コンベアに適用され、前記トラスと前記建築構造部との間に介在する乗客コンベアの耐震装置において、
    前記アングルの前記一方の板部から前記建築構造部の方向に延びて位置し、前記アングルの前記一方の板部に固定されたベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記トラスの方向および前記建築構造部の方向に移動可能な可動部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記トラスの方向への前記可動部材の移動の限界位置を規定する第1の受止め部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記建築構造部の方向への前記可動部材の移動の限界位置を規定する第2の受止め部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記可動部材と前記第1の受止め部材との間に位置して前記可動部材を前記建築構造部に押し付ける弾性部材と、
    前記可動部材は前記弾性部材により前記建築構造部に押し付けられた状態に保持され、その状態において前記可動部材と前記第1の受止め部材との間には、前記トラスの方向への前記可動部材の移動を許容する間隔が形成されている
    ことを特徴とする乗客コンベアの耐震装置。
  2. 請求項1に記載の乗客コンベアの耐震装置において、
    前記ベース部材はボルトから成り、
    前記アングルの前記一方の板部に前記ベース部材を固定する固定構造は、前記トラスの前記建築構造部側の面を形成しているフレームを水平方向に貫通して設けられ、前記ベース部材が挿通された貫通孔と、前記ベース部材の外周面に設けられた雄ネジと、前記アングルの前記一方の板部に設けられて前記ベース部材の前記雄ネジと螺合した雌ネジと、前記アングルの前記一方の板部との間で前記トラスの前記フレームを挟んで位置し、前記ベース部材の前記雄ネジと螺合したナットとから構成されたものであり、
    前記第1の受止め部材は前記ベース部材に貫通されて設けられ、内周面に前記ベース部材の前記雄ネジに螺合する雌ネジを備え、
    前記可動部材は前記ベース部材に貫通され、このベース部材に沿って前記トラスの方向および前記建築構造部の方向にスライド可能に設けられ、
    前記第2の受止め部材は、前記ベース部材の前記雄ネジに螺合したナットから成り、
    前記弾性部材はコイルスプリングから成り、前記ベース部材に貫通された状態で前記可動部材と前記第1の受止め部材とに挟まれて位置する
    ことを特徴とする乗客コンベアの耐震装置。
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