JP6690909B2 - 足場押圧部材及び足場ユニット - Google Patents

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本発明は、足場押圧部材に係り、特に、建物の外壁の周りに設置された足場が建物方向に倒壊するのを抑制するために足場の枠体を押圧する足場押圧部材に関する。
建物の外壁周りに設置された足場を補強するために壁繋ぎ部材を用いることは、既に知られている。壁繋ぎ部材の中には、足場が建物方向に倒壊するのを防止するために建物の外壁と当接したときの反力にて足場の枠体を押圧するもの、すなわち足場押圧部材が存在する。
従来の足場押圧部材として、特許文献1に記載された壁当て材を例に挙げて説明すると、特許文献1に記載の壁当て材は、支持筒と長さ調整ボルトと板材とを備えている。支持筒は、一端にクランプ金具を備え、他端に固定部材を備える。板材は、円板に略椀型形状のドーム材を固着した構成となっており、その頂部には長さ調整ボルトが固着されている。長さ調整ボルトは、支持筒に対して進退自在に移動可能である。そして、長さ調整ボルトを支持筒に対して移動させることで、壁当て材の全長が調整可能となる。
以上のように構成された壁当て材は、足場支柱にクランプ金具を締結し、建物の外壁に板材を押し当てた状態で用いられる。そして、かかる状態にあるときに長さ調整ボルトを伸ばす方向に移動させて壁当て材の全長を長くさせると、壁当て材が建物の外壁に当接し、そのときの反力が足場支柱に作用するようになる。この反力は、足場支柱を建物の外壁から離す方向に押圧する力(圧縮荷重)として機能するようになる。
特開平11−100989号公報
ところで、特許文献1の壁当て材を使用するにあたっては、上述したように、クランプ金具を足場に締結し、板材を建物の外壁に押し当てることになる。さらに、壁当て材の全長、換言すると、クランプ金具と板材との間の距離については、押圧力を確保するのに十分な長さが必要となる。
一方で、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さい場合には、特許文献1の壁当て材を用いようとしても、足場を押圧するのに十分な長さとなるまで当該壁当て材の全長を伸ばすことが困難となる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さくなる場合にも適切に足場を押圧することが可能な足場押圧部材を提供することである。
前記課題は、本発明の足場押圧部材によれば、建物の外壁と該外壁周りに建てられた足場との間に配置され、前記外壁に当接した際の反力にて前記足場の枠体を押圧する足場押圧部材であって、軸部と、該軸部の軸方向における一端部に設けられて前記外壁に当接する当接部と、該当接部よりも前記軸方向の他端側で前記軸部に組み付けられて前記軸部の外表面上を前記軸方向に沿って移動する可動部と、を有する当接部材と、前記軸部の前記軸方向における前記軸方向の他端側にある先端部が挿入される中空部と、該中空部の外側面に固定されており前記足場の所定部位に締結される締結部と、前記中空部の外側面から突出しており前記反力にて枠体を押圧する押圧部と、を有する支持部材と、を備え、前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の外周方向において互いに異なる位置に配置されており、前記締結部が所定部位に締結されている状態において、前記先端部が前記中空部内に挿入されていて前記支持部材が前記当接部材を支持しており、前記可動部が前記中空部の前記軸方向における端面によって係止された状態で、前記当接部が前記外壁に当接し、前記押圧部が前記枠体の前記外壁と対向する部分に当接することにより、前記押圧部が前記反力にて前記枠体を押圧することにより解決される。
上記のように、本発明の足場押圧部材は、当接部材と支持部材により構成されている。当接部材は、軸部と、軸部の軸方向一端部に設けられて外壁に当接する当接部と、当接部よりも軸方向他端側で軸部の外表面上を可動部と、を有する。支持部材は、軸部の軸方向他端側にある先端部が挿入される中空部と、中空部に固定されており足場の所定部位に締結される締結部と、中空部から突出して足場の枠体を押圧する押圧部と、を有する。このような構成であれば、軸部上の任意の位置に締結部を移動させることが可能であるため、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さい場合であっても、足場押圧部材を足場に適切に締結することが可能となる。また、当接部が外壁に当接し、かつ、押圧部が足場の枠体に当接している状態で可動部の位置を調整することで、足場への押圧力が適切に確保されるようになる。以上により、本発明の足場押圧部材であれば、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さい場合であっても適切に足場を押圧することが可能である。
また、上記の足場押圧部材の好適な構成を述べると、前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の中心軸方向において互いに重なる位置に配置されており、前記押圧部が、前記中空部から前記締結部側とは反対側に突出するように配置されていると良い
以上の要領にて本発明の足場押圧部材を用いることで、当該足場押圧部材を適切にセットし、当該足場押圧部材にて適切に足場を押圧することが可能となる。
また、上記の足場押圧部材の好適な構成を述べると、前記当接部材の前記軸部は、外周面にネジ山が形成された棒体からなり、前記当接部材の前記可動部は、内周面にネジ山が形成された筒部材からなり、該筒部材の貫通孔に前記棒体が挿入されていて前記軸部に組み付けられており、前記支持部材の前記中空部は、丸パイプからなり、前記支持部材の前記締結部は、前記丸パイプの外周面に取り付けられたクランプからなり、前記支持部材の前記押圧部は、前記丸パイプの外周面から前記丸パイプの径方向に沿って突出した板材からなり、前記枠体と面接触した状態で前記枠体を押圧するとよい。
上記の構成であれば、比較的簡易な構造にて本発明の足場押圧部材を実現することが可能となる。
また前記課題は、本発明の足場ユニットによれば、建物の外壁周りに建てられた足場と、該建物の外壁と前記足場との間に配置され、前記外壁に当接した際の反力にて前記足場の枠体を押圧する足場押圧部材と、を備えた足場ユニットであって、前記足場押圧部材は、軸部と、該軸部の軸方向における一端部に設けられて前記外壁に当接する当接部と、該当接部よりも前記軸方向の他端側で前記軸部に組み付けられて前記軸部の外表面上を前記軸方向に沿って移動する可動部と、を有する当接部材と、前記軸部の前記軸方向における前記軸方向の他端側にある先端部が挿入される中空部と、該中空部の外側面に固定されており前記足場の所定部位に締結される締結部と、前記中空部の外側面から突出しており前記反力にて枠体を押圧する押圧部と、を有する支持部材と、を備え、前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の外周方向において互いに異なる位置に配置されており、前記締結部が所定部位に締結されている状態において、前記先端部が前記中空部内に挿入されていて前記支持部材が前記当接部材を支持しており、前記可動部が前記中空部の前記軸方向における端面によって係止された状態で、前記当接部が前記外壁に当接し、前記押圧部が前記枠体の前記外壁と対向する部分に当接することにより、前記押圧部が前記反力にて前記枠体を押圧し、前記締結部は、前記枠体のうち、鉛直方向に沿って延びた鋼材に締結され、前記押圧部は、前記枠体中に設けられた筋交状の鋼材のうち、前記外壁と対向する部分に当接した状態で前記枠体を押圧することによっても解決される。
上記の構成であれば、足場の枠体のうち、締結部の締結箇所と押圧部による押圧箇所とが離れているため、足場押圧部材が足場の枠体に及ぼす力(荷重)を分散させることが可能となる。

また、上記の足場押圧部材の好適な構成を述べると、前記押圧部は、前記建物と該建物に隣接する構造物との間に配置された前記足場の前記枠体を押圧するとよい。
上記の構成であれば、本発明の足場押圧部材がより有意義なものとなる。すなわち、建物とこれに隣接する構造物との間に足場が配置されているケースでは、一般的に、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さくなる。このようなケースにおいて本発明の足場押圧部材を用いれば、建物の外壁と足場との間に適切に足場押圧部材をセットし、当該足場押圧部材にて適切に足場の枠体を押圧することが可能となる。
本発明の足場押圧部材によれば、建物の外壁と足場との間のスペースが比較的小さくなる場合にも適切に足場を押圧し、当該足場を良好に補強することが可能となる。
建物の外壁周りに設けられた足場の正面図である。 本発明の一実施形態に係る足場押圧部材の説明図である。 支持部材の斜視図である。 足場に対して支持部材をセットした状態を示す図である。 足場に対してセットされた支持部材に当接部材を支持させた状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る足場押圧部材について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る足場押圧部材について説明するにあたり、当該足場押圧部材が用いられる足場(以下、本実施形態に係る足場1)について図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る足場1は、建物の施工作業、例えば、建設作業やメンテナンス作業を室外側から行うために用いられ、建物の外壁Wの周りに設置される。特に、本実施形態に係る足場1は、建物の外壁Wとこれに隣接する構造物(以下、隣接構造物)との間隔が比較的に小さい場合に用いられる。すなわち、本実施形態に係る足場1は、建物の外壁Wと隣接構造物との間に配置された状態で用いられるものである。
本実施形態の足場1は、図1に示すように、間隔を空けて配置される支柱2と、支柱2の間に配置される梁枠体3(「枠体」に相当)と、梁枠体3によって支えられる足場板6と、を構成要素としている。支柱2は、鋼製の丸パイプからなり、地面に対して垂直に立設されており、梁枠体3の側端部と係合することで梁枠体3を支えている。梁枠体3は、トラス構造をなすように梁部材を組み立てることで構成されたものである。より詳しく説明すると、梁枠体3は、その全長方向(支柱2と交差する方向)に三分割されており、全長方向の両端部に位置する端部梁枠4と、全長方向の中央部で端部梁枠4に挟まれる中央梁枠5と、を備えている。なお、梁枠体3は、複数の梁枠に分割可能なものに限定されず、分割不能な単一の構造体であってもよい。
端部梁枠4は、端部梁枠体41を主要構成要素としている。端部梁枠体41は、上梁材42と下梁材43と連結材44と筋交材45とによって構成されている。上梁材42は、鋼製の丸パイプからなり、支柱2に対して直交する方向(すなわち、水平方向)に延出している。下梁材43は、鋼製の丸パイプからなり、上梁材42の下方に位置し、且つ、上梁材42に平行に延出している。連結材44は、上梁材42及び下梁材43との間で支柱2の延出方向(すなわち、鉛直方向)に沿って伸びた鋼材からなり、両梁材を連結している。筋交材45は、筋交状の鋼材からなり、上梁材42と下梁材43とを架橋して連結している。
また、図1に示すように、上梁材42の上部には足場板6が保持されている。さらに、図1に示すように、上梁材42の延出方向両端部のうち、中央梁枠5とは反対側に位置する端部は、支柱2に向かって直線状に延出しており、不図示の係合構造によって支柱2の所定部位に係合して支柱2に連結している。また、図1に示すように、下梁材43の延出方向両端部のうち、中央梁枠5とは反対側に位置する端部は、支柱2に向かって直線状に延出しており、不図示の接合構造によって支柱2の所定部位に接合して支柱2に連結している。また、図1に示すように、上梁材42及び下梁材43の各々の延出方向両端部のうち、中央梁枠5と同じ側に位置する端部には、連結板46が取り付けられている。
中央梁枠5は、中央梁枠体51を主要構成要素としている。中央梁枠体51は、上梁材52と下梁材53と連結材54と筋交材55とによって構成されている。これらの構成は、端部梁枠体41の上梁材42、下梁材43、連結材44及び筋交材45と略同様である。一方、上梁材52及び下梁材53の各々の延出方向両端部には連結板56が取り付けられている。そして、図1に示すように、端部梁枠4の連結板46と中央梁枠5の連結板56とが互いに接合されて締結されることで、中央梁枠5の両端部に一対の端部梁枠4が組み付けられ、これにより梁枠体3が構成される。
ところで、本実施形態に係る足場1には、足場押圧部材としての壁繋ぎ部材100が設けられている。この壁繋ぎ部材100は、本実施形態に係る足場1が建物側に倒壊するのを防ぐために用いられ、建物の外壁Wから離れる向きに足場1の梁枠体3を押圧するもの、すなわち、圧縮用の壁繋ぎ部材である。具体的に説明すると、壁繋ぎ部材100は、建物の外壁Wと足場1との間に配置され、外壁Wに当接した際の反力にて足場1の梁枠体3を押圧するものである。なお、圧縮用の壁繋ぎ部材は、一般的に、外壁W側に向かう向きの荷重(引張荷重)を梁枠体3に付与する壁繋ぎ部材、すなわち、引張用の壁繋ぎ部材と共に用いられる。本実施形態に係る足場1においても、特に図示はしていないが、圧縮用の壁繋ぎ部材である壁繋ぎ部材100が引張用の壁繋ぎ部材と共に用いられている。
次に、壁繋ぎ部材100の構成について図2及び3を参照しながら説明する。本実施形態に係る壁繋ぎ部材100は、2つの部材から構成されており、図2に図示の当接部材10と、図2及び図3に図示の支持部材20等によって構成されている。当接部材10は、一般に流通しているスクリュージャッキのジャッキベースからなり、図2に示すように、軸部11と当接部12と可動部13とを有する。
軸部11は、外周面にネジ山が形成された金属製の棒体からなる。当接部12は、建物の外壁Wに当接する部品であり、軸部11の軸方向一端部に固定されている。なお、本実施形態に係る当接部12は、図2に示すように、円環状の板部に略椀型のドーム部を接合した形状となっている。また、当接部12の端面である当接面は、プラスティックやゴムからなる緩衝材12aによって覆われている。
可動部13は、当接部12よりも軸方向他端側(当接部12が固定されている側とは反対側)で軸部11に組み付けられた部品であり、軸部11の外表面上を軸方向に沿って移動する。なお、本実施形態に係る可動部13は、内周面にネジ山が形成された筒部材からなり、具体的には、図2に示すようにハンドル13aが取り付けられた角筒形状のナットからなる。そして、可動部13は、当該ナットの中央部に形成された貫通孔に軸部11としての棒体が挿入されることで軸部11に組み付けられている。また、ハンドル13aを操作して可動部13を軸部11周りに回転させることにより、可動部13の内周面に形成されたネジ山と軸部11の外周面に形成されたネジ山との噛み合い位置が変わり、この結果、可動部13が軸部11上を移動するようになる。
支持部材20は、足場1の梁枠体3に締結された状態で当接部材10を支持するものであり、図3に示すように、中空部21と締結部22と押圧部23とを有する。中空部21は、軸部11の外径よりも若干大きい内径を有する金属製の丸パイプからなる。この中空部21の内側には、図2に示すように、軸部11中、軸方向他端側(当接部12が固定されている側とは反対側)にある先端部が挿入される。
締結部22は、足場1の所定部位に締結される部品であり、中空部21に固定されている。なお、本実施形態に係る締結部22は、クランプ、具体的には公知のクランプ金具からなり、中空部21をなす丸パイプの外周面に固定用ブラケットを介して固定されている。押圧部23は、壁繋ぎ部材100が足場1の梁枠体3を押圧する際に実際に梁枠体3の所定部位に当接して当該部位を押圧する部分である。また、押圧部23は、図3に示すように、中空部21をなす丸パイプの外周面から当該丸パイプの径方向に沿って突出した略矩形状の金属板材からなり、中空部21をなす丸パイプの外周面に溶接されている。すなわち、押圧部23は、中空部21と一体化している。
なお、本実施形態において、押圧部23をなす板材は、中空部21をなす丸パイプの中心軸方向(中空部21に挿入された状態の軸部11の軸方向に相当する方向)において、締結部22をなすクランプが在る範囲(厳密には、クランプ取り付け用のブラケットがセットされている範囲)と重なる位置に溶接されている。また、本実施形態において、押圧部23をなす板材は、中空部21をなす丸パイプの外周方向において、締結部22をなすクランプが在る範囲(厳密には、クランプ取り付け用のブラケットがセットされている範囲)から離れた位置に溶接されている。
次に、以上のように構成された壁繋ぎ部材100の使用方法について図4及び5を参照しながら説明する。壁繋ぎ部材100を使用するにあたっては、先ず、図4に示すように、支持部材20を本実施形態に係る足場1中、梁枠体3の所定部位に締結する。より具体的に説明すると、梁枠体3のうち、端部梁枠体41や中央梁枠体51の連結材44、54(図4では、端部梁枠体41の連結材44)に支持部材20の締結部22を締結する。このとき、中空部21の開口端が建物の外壁W側を向くように締結部22を締結する。
また、締結部22を締結する段階において、押圧部23を図4に示すように本実施形態に係る足場1中、梁枠体3の所定部位に当接させておく。より具体的に説明すると、端部梁枠体41や中央梁枠体51の筋交材45、55(図4では、端部梁枠体41の筋交材45)に押圧部23を当接させておく。厳密に説明すると、筋交材45、55のうち、締結部22が締結されている連結材44、54と隣り合う位置にある筋交材45、55に押圧部23を当接させておく。
さらに詳しく説明すると、筋交材45、55のうち、建物の外壁Wと対向する部分に押圧部23を当接させておく。なお、この際、押圧部23は、図4に示すように上記の筋交材45、55と面接触することになる。
上記の要領にて締結部22を梁枠体3に締結した後、支持部材20の中空部21内に軸部11の先端部(厳密には、可動部13よりも先端に近い部分)を挿入する。これにより、図5に示すように支持部材20が当接部材10を支持するようになる。なお、当接部材10が支持部材20に支持されている状態では軸部11の軸方向が水平方向に沿っている。また、中空部21内に軸部11を挿入する際には、軸部11の軸方向において可動部13が中空部21の端面に当接する位置まで軸部11を挿入する。
その後、可動部13のハンドル13aを操作して可動部13を軸部11周りに回転させることにより、可動部13を軸部11の軸方向に沿って移動させる。より厳密に説明すると、軸部11の先端に近付く向きに可動部13を移動させる。一方、可動部13は、軸部11の軸方向において中空部21の端面に当接した状態にある。すなわち、可動部13は、中空部21の端面によって係止された状態で軸部11に対して相対移動することになる。これにより、実際には軸部11が軸方向に沿って移動するようになり、より詳しくは、当接部材10の当接部12が建物の外壁Wに近付くように移動する。
最終的に、当接部12が外壁Wに当接する位置まで可動部13が軸部11上を移動すると、当接部12が外壁Wに当接した際の反力が押圧部23に生じるようになる。より詳しく説明すると、当接部12が外壁Wに当接した時点で押圧部23は、本実施形態に係る足場1中の梁枠体3、厳密には、筋交材45、55のうちの外壁Wと対向する部分に当接している。そして、当接部12が外壁Wに当接した際の当接力の大きさに応じた反力が生じ、かかる反力にて押圧部23が梁枠体3を押圧するようになる。ちなみに、押圧部23は、筋交材45、55と面接触した状態にあるため、梁枠体3を面(筋交材45、55との当接面)にて押圧することになる。
以上までに説明してきた手順に従って壁繋ぎ部材100を使用することで、本実施形態に係る足場1の梁枠体3を適切に押圧することが可能となる。そして、本実施形態では、当接部材10の軸部11を支持部材20の中空部21に挿入して当接部材10を支持する。また、支持部材20の押圧部23が梁枠体3の所定部位に面接触した状態で当接部材10の当接部12を建物の外壁Wに当接させた際に、その反力にて押圧部23が梁枠体3の所定部位を押圧する。このような構成の壁繋ぎ部材100を用いれば、建物の外壁Wと隣接構造物との間隔が比較的小さくなっている箇所に設置された足場1であっても、その梁枠体3を良好に押圧することが可能となる。
なお、上述した実施形態は、本発明の足場押圧部材の構成例の一つに過ぎず、上述した実施形態以外の実施形態も考えられる。例えば、本実施形態において当接部材10は、一般に流通しているスクリュージャッキのジャッキベースからなることとしたが、軸部11と当接部12と可動部13を有する構成である以上、ジャッキベースとは異なる構造の当接部材であってもよい。また、本実施形態において支持部材20の締結部22は、クランプからなることとしたが、足場1に締結可能な構造であればクランプ以外の部品であってもよく、例えば楔構造の締結部であってもよい。また、足場において締結部22が締結される箇所や、足場の枠体において支持部材20の押圧部23が押圧する箇所については、上述した実施形態の中で述べた箇所と異なる箇所であってもよい。
1 足場、2 支柱
3 梁枠体(枠体)、4 端部枠体
5 中央枠体、6 足場板
10 当接部材、11 軸部
12 当接部、12a 緩衝材
13 可動部、13a ハンドル
20 支持部材、21 中空部
22 締結部、23 押圧部
41 端部梁枠体、42 上梁材
43 下梁材、44 連結材
45 筋交材、46 連結板
51 中央梁枠体、52 上梁材
53 下梁材、54 連結材
55 筋交材、56 連結板
100 壁繋ぎ部材
W 外壁

Claims (4)

  1. 建物の外壁と該外壁周りに建てられた足場との間に配置され、前記外壁に当接した際の反力にて前記足場の枠体を押圧する足場押圧部材であって、
    軸部と、該軸部の軸方向における一端部に設けられて前記外壁に当接する当接部と、該当接部よりも前記軸方向の他端側で前記軸部に組み付けられて前記軸部の外表面上を前記軸方向に沿って移動する可動部と、を有する当接部材と、
    前記軸部の前記軸方向における他端側にある先端部が挿入される中空部と、該中空部の外側面に固定されており前記足場の所定部位に締結される締結部と、前記中空部の外側面から突出しており前記反力にて枠体を押圧する押圧部と、を有する支持部材と、を備え、
    前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の外周方向において互いに異なる位置に配置されており、
    前記締結部が所定部位に締結されている状態において、前記先端部が前記中空部内に挿入されていて前記支持部材が前記当接部材を支持しており、
    前記可動部が前記中空部の前記軸方向における端面によって係止された状態で、前記当接部が前記外壁に当接し、前記押圧部が前記枠体の前記外壁と対向する部分に当接することにより、前記押圧部が前記反力にて前記枠体を押圧することを特徴とする足場押圧部材。
  2. 前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の中心軸方向において互いに重なる位置に配置されており、
    前記押圧部が、前記中空部から前記締結部側とは反対側に突出するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の足場押圧部材。
  3. 前記当接部材の前記軸部は、外周面にネジ山が形成された棒体からなり、
    前記当接部材の前記可動部は、内周面にネジ山が形成された筒部材からなり、該筒部材の貫通孔に前記棒体が挿入されていて前記軸部に組み付けられており、
    前記支持部材の前記中空部は、丸パイプからなり、
    前記支持部材の前記締結部は、前記丸パイプの外周面に取り付けられたクランプからなり、
    前記支持部材の前記押圧部は、前記丸パイプの外周面から前記丸パイプの径方向に沿って突出した板材からなり、前記枠体と面接触した状態で前記枠体を押圧することを特徴とする請求項1又は2に記載の足場押圧部材。
  4. 建物の外壁周りに建てられた足場と、
    該建物の外壁と前記足場との間に配置され、前記外壁に当接した際の反力にて前記足場の枠体を押圧する足場押圧部材と、を備えた足場ユニットであって、
    前記足場押圧部材は、
    軸部と、該軸部の軸方向における一端部に設けられて前記外壁に当接する当接部と、該当接部よりも前記軸方向の他端側で前記軸部に組み付けられて前記軸部の外表面上を前記軸方向に沿って移動する可動部と、を有する当接部材と、
    前記軸部の前記軸方向における他端側にある先端部が挿入される中空部と、該中空部の外側面に固定されており前記足場の所定部位に締結される締結部と、前記中空部の外側面から突出しており前記反力にて枠体を押圧する押圧部と、を有する支持部材と、を備え、
    前記締結部と前記押圧部が、前記中空部の外周方向において互いに異なる位置に配置されており、
    前記締結部が所定部位に締結されている状態において、前記先端部が前記中空部内に挿入されていて前記支持部材が前記当接部材を支持しており、
    前記可動部が前記中空部の前記軸方向における端面によって係止された状態で、前記当接部が前記外壁に当接し、前記押圧部が前記枠体の前記外壁と対向する部分に当接することにより、前記押圧部が前記反力にて前記枠体を押圧し、
    前記締結部は、前記枠体のうち、鉛直方向に沿って延びた鋼材に締結され、
    前記押圧部は、前記枠体中に設けられた筋交状の鋼材のうち、前記外壁と対向する部分に当接した状態で前記枠体を押圧することを特徴とする足場ユニット。
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