JPH0535958U

JPH0535958U - 屋根足場支持具

Info

Publication number: JPH0535958U
Application number: JP092589U
Authority: JP
Inventors: 茂柚原
Original assignee: ユハラ工業株式会社
Priority date: 1991-10-16
Filing date: 1991-10-16
Publication date: 1993-05-18

Abstract

(57)【要約】【構成】パイプ材１Ａの一端部外側面にクランプ金具１
Ｂを設けて支持体１を形成する。また、このパイプ材１
Ａの端部内に挿入して支持体１を高さ調整自在に支持す
るジャッキ体２を設ける。そして、パイプ材１Ａは、両
端部にジャッキ体２を挿入自在とし、ジャッキ体２を挿
入する端部を選択することで、ジャッキ体２からクラン
プ金具１Ｂまでの距離を変更自在にする。【効果】屋根足場支持具として設置作業が極めて容易
で、しかも、壁つなぎとしても使用が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、勾配のきつい屋根に設置する屋根足場を支持する支持具として使用する他、仮設足場の壁つなぎとしても兼用することが可能な屋根足場支持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、勾配のきつい屋根の施工には、作業の安全を確保するために、屋根足場が使用される。この屋根足場は、主に、屋根の勾配に沿って、屋根の上方に足場パイプを組んで設置するものであり、特に、屋根と足場パイプとの間隔を一定に保持するために、短く切断したパイプを足場パイプに連結して屋根足場の支持具としている。

【０００３】一方、壁つなぎは、仮設足場を壁面から一定の距離に保つもので、従来、この種の壁つなぎは、壁つなぎ専用の金具が使用されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の屋根足場支持具は、支持具と足場パイプとの間隔を調整しながら、それぞれ直交クランプで連結する必要があり、多数の支持具を設置するには極めて多くの手間を要するものであった。

【０００５】また、壁つなぎ金具は、壁つなぎ専用に形成されているので、他の用途に使用することは困難である。仮設工事は、多くの部材を使用する事から、できるだけ用途に汎用性のあるものが望まれている。

【０００６】そこで本考案は、屋根足場支持具として設置作業が極めて容易で、しかも、壁つなぎ等としても使用が可能な屋根足場支持具の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、この考案は、パイプ材１Ａの一端部外側面にクランプ金具１Ｂを設けた支持体１と、このパイプ材１Ａの端部内に挿入して支持体１を高さ調整自在に支持するジャッキ体２とで構成する。

【０００８】また、パイプ材１Ａは、両端部にジャッキ体２を挿入自在とし、ジャッキ体２からクランプ金具１Ｂまでの距離を変更自在に形成した。

【０００９】

【作用】

この考案によると、ジャッキ体２が支持体１を高さ調整自在に支持する。そして、支持体１に対するジャッキ体２の差込口を替えることで、ジャッキ体２から支持体１に設けたクランプ金具１Ｂまでの距離を長短自在に調整する。

【００１０】また、このジャッキ体２を仮設工事の壁面に固定することで、足場の壁つなぎとして使用することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図に示す符号１は、屋根足場ＰのパイプＰ１を支持する支持体であり、この支持体１は、パイプ材１Ａとこのパイプ材１Ａの一端部外側面に設けたクランプ金具１Ｂとからなる。パイプ材１Ａの両端は、ジャッキ体２を挿入自在とし、ジャッキ体２を挿入する端部を換えることで、ジャッキ体２に対するクランプ金具１Ｂの位置を変更するものである。

【００１２】ジャッキ体２は、パイプ材１Ａの端部内部に挿入して支持体１を高さ調整自在に支持する。図示のジャッキ体２は、支持体１の端部に挿入するボルト部２Ｂと、このボルト部２Ｂの端部に設けてジャッキ体２及び支持体１を支持立設するベース部２Ｃと、パイプ材１Ａをボルト部２Ｂの任意の高さに支持する回転支持具２Ａとで構成している。このとき、ベース部２Ｃには、複数個の止着孔２Ｄを開穿してこのベース部２Ｃを釘等で所定面に固定できるようにしている。

【００１３】次に、この考案の使用例を説明する。図２に示す使用例は、この考案を屋根足場支持具として使用したものである。すなわち、ジャッキ体２は、急勾配な屋根の上面に設置するもので、このジャッキ体２に支持体１を装着する。このとき、支持体１の高さは、予め回転支持具２Ａで調整しておくことができる。屋根足場ＰのパイプＰ１は、支持体１のクランプ金具１Ｂに連結し、必要があれば更に回転支持具２Ａにて支持したパイプＰ１の高さを調整して設置が完了する。

【００１４】図３は、この考案を壁つなぎとして使用した例を示すものである。この場合、ボルト部２Ｂに対する支持体１の挿入方向を変えて、ジャッキ体２からクランプ金具１Ｂまでの距離を長い状態として使用する。そして、クランプ金具１Ｂに足場の縦地Ｑを連結し、この縦地Ｑから壁面Ｙまでの距離をジャッキ体２の回転支持具２Ａで調整するものである。

【００１５】

【考案の効果】

この考案は上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。すなわち、パイプ材１Ａの一端部外側面にクランプ金具１Ｂを設けた支持体１と、このパイプ材１Ａの端部内に挿入して支持体１を高さ調整自在に支持するジャッキ体２とで構成したことで、屋根足場支持具として設置作業が極めて容易なものになる。また、パイプ材１Ａは、両端部にジャッキ体２を挿入自在とし、ジャッキ体２からクランプ金具１Ｂまでの距離を変更自在に形成したことで、壁つなぎとしても使用する事が可能になった。

【００１６】このようにこの考案によると、屋根足場支持具として設置作業が極めて容易で、しかも、壁つなぎ等としても使用が可能であるなどといった実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を示す正面図。

【図２】この考案を屋根足場支持具として使用した例を
示す斜視図。

【図３】この考案を壁つなぎとして使用した例を示す正
面図。

【符号の説明】

Ｐ屋根足場Ｐ１パイプＱ縦地Ｙ壁面１支持体１Ａパイプ材１Ｂ
クランプ金具２ジャッキ体２Ａ回転支持具２Ｂ
ボルト部２Ｃベース部２Ｄ止着孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パイプ材の一端部外側面にクランプ金具
を設けた支持体と、このパイプ材の端部内に挿入して支
持体を高さ調整自在に支持するジャッキ体とからなるこ
とを特徴とする屋根足場支持具。
【請求項２】パイプ材は、両端部にジャッキ体を挿入
自在とし、ジャッキ体からクランプ金具までの距離を変
更自在とした請求項１記載の屋根足場支持具。