JP3916548B2 - 足場用圧縮部材および足場の連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、足場を建築物に対して支承する足場用圧縮部材、および該圧縮部材を用いた足場の連結構造並びに連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物を建築していく場合、建築物の外周に足場が組み立てられる。この足場は、建築物の外周に沿って所定間隔ごとに立設される複数の支柱と、各支柱間に水平方向に沿って架け渡される複数の踏板等から構成される。
【0003】
ところで、このような構造の足場では、作業者が踏板上を歩いたときや、足場に取り付けられた防護シートに風が吹き付けられたときに、足場が建築物方向に前後に揺れ、さらに足場が建築物に接触して建築物が破損する場合があるという難点があった。
【0004】
そこで、従来、足場と建築物との間に足場用圧縮部材を設け、該足場用圧縮部材により足場を建築物に対して支承することが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この足場用圧縮部材は、一方の端部を足場の支柱に固定し、かつ他方の端部を建築物の外壁面に当接することによって、足場と建築物との間に固定されるものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−187125号
【0006】
【特許文献2】
特開平10−18583号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の足場用圧縮部材では、一方の端部が足場の支柱に固定されるため、他方の端部の当接箇所が前記建築物の外壁面における前記支柱に対向する箇所に限定される。このため、前記建築物の外壁面における前記支柱に対向する箇所が剛性の高い箇所でない限り、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損する場合があるという問題があった。
【0008】
この発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、建築物の外壁面を破損することなく足場を建築物に対して支承することができる足場用圧縮部材、およびその足場用圧縮部材を用いた足場の連結構造並びに連結方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の目的を達成するために、建築物と、該建築物の外周に沿って組み立てられた足場との間に設けられ、足場を建築物に対して支承する足場用圧縮部材であって、
前記足場における踏板の側フレームの外面に当接する踏板側受当部と、前記建築物の外壁面における剛性が高い箇所に当接する建築物側受当部と、前記踏板側受当部を前記建築物側受当部に対して近接離間方向に移動せしめることにより、当該圧縮部材を足場と建築物との間に固定する位置決め治具とを備えることを特徴とする。
【0010】
これによれば、足場用圧縮部材は踏板の側フレームに当接し得るので、踏板全体の広範囲に亘って圧縮部材の設置箇所を任意に選択することができる。そして、前記建築物側受当部材を建築物の外壁面における剛性の高い箇所に当接し、かつ前記踏板側受当部材を前記側フレームに当接し、その状態で位置決め治具により踏板側受当部を建築物側受当部に対して近接離間方向に移動させることにより足場用圧縮部材を足場と建築物との間に固定すれば、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0011】
また、前記踏板側受当部の先端部に、踏板の上面に差し込まれることにより前記踏板側受当部の踏板長さ方向の移動を規制する移動規制部材が設けられているのが好ましい。
【0012】
これによれば、踏板側受当部材の踏板長さ方向の移動が規制されるので、圧縮部材を建築物と足場の間の所定箇所に確実に固定することができる。
【0013】
また、この発明に係る足場の連結構造は、建築物と、該建築物の外周に沿って組み立てられた足場との間に足場用圧縮部材が設けられ、該足場用圧縮部材により足場が建築物に対して支承される足場の連結構造であって、
前記足場用圧縮部材は、前記踏板側受当部が踏板の側フレームの外面に当接し、かつ前記建築物側受当部が建築物の外壁面における剛性が高い箇所に当接するとともに、位置決め治具によって前記踏板側受当部が前記建築物受当部に対して近接離間方向に移動せしめられることにより、足場と建築物との間に固定されることを特徴とする。
【0014】
これによれば、足場用圧縮部材は、一方の端部である建築物側受当部が建築物における剛性の高い箇所に当接し、かつ他方の端部である踏板側受当部が踏板に当接し、その状態で位置決め治具によって踏板側受当部が建築物側受当部に対して近接離間方向に移動せしめられることにより、建築物と足場との間に固定されているので、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0015】
また、この発明に係る足場の連結方法は、建築物と、該建築物の外周に沿って組み立てられた足場との間に足場用圧縮部材を設け、該足場用圧縮部材により足場を建築物に対して支承する足場の連結方法であって、
前記足場用圧縮部材を、前記踏板側受当部を踏板の側フレームの外面に当接させ、かつ前記建築物側受当部を建築物の外壁面における剛性が高い箇所に当接させるとともに、位置決め治具によって前記踏板側受当部を前記建築物受当部に対して近接離間方向に移動せしめることにより、足場と建築物との間に固定することを特徴とする。
【0016】
これによれば、足場用圧縮部材を、一方の端部である建築物側受当部を建築物における剛性の高い箇所に当接させ、かつ他方の端部である踏板側受当部を踏板に当接させ、その状態で位置決め治具により踏板側受当部を建築物側受当部に対して近接離間方向に移動させることにより、建築物と足場との間に固定するので、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、この実施形態に係る足場用圧縮部材(以下、圧縮部材という)を用いた足場の斜視図である。
【0019】
この足場(1)は、図1に示すように、隣り合う建築物の間が狭い敷地や、建築物と境界線との間が狭い敷地など、いわゆる狭小地に使用される布板一側足場である。前記足場(1)は、建築物(A)の外周の一部に沿って所定間隔ごとに一列に立設された複数の支柱(2)と、各支柱(2)間に水平方向に沿って2段に架け渡された複数の踏板(3)と、各支柱(2)間の上部に水平方向に沿って架け渡された複数の横桟(4)とを備えてなる。
【0020】
なお、この実施形態では、図8に示すように、建築物(A)の建築位置の外周のうち建築物(A)の一の外壁面に対応する箇所に前記足場(1)が設置され、その両側の外壁面に対応する箇所には通常幅の足場(11)(11)がそれぞれ設置されており、前記足場(1)の両端部には前記足場(11)(11)がそれぞれ連結されている。
【0021】
前記支柱(2)は、金属パイプによって構成されており、長さ方向に沿って所定間隔おきに2個ずつのコマ(5)(5)が対称に固定されている。このコマ(5)は、図2に示すように、平面視コ字状に形成されており、両側壁(5a)(5a)の先端が支柱(2)の外周面に溶接処理等により固定されていて、内部に上下方向に貫通する貫通孔(5b)が設けられている。
【0022】
前記踏板(3)は、図3に示すように、側フレーム(3a)と、該側フレーム(3a)に架け渡される態様で設けられたメッシュ状の踏板網(3b)とを備え、これにより一枚の踏板(3)を構成している。なお、この実施形態では、踏板(3)の幅(W)は約150mmの幅狭に形成されている。
【0023】
また、踏板(3)の長さ方向の両端部における中央部には、図4に示すように、先端が下方に向けられた逆J状の楔(6)の基端が溶接処理等により固定されている。そして、一方の端部の楔(6)の先端部を一の前記支柱(2)のコマ(5)の貫通孔(5b)に差し込むとともに、他方の端部の楔(6)の先端部を隣の支柱(2)のコマ(5)の貫通孔(5b)に差し込めば、前記踏板(3)が前記支柱(2)(2)間に水平方向に沿って架け渡される。
【0024】
ところで、上述のように前記踏板(3)を前記支柱(2)(2)間に水平方向に沿って単に架け渡すだけの構造の場合、各踏板(3)が各支柱(2)との連結部分を中心にしてばらばらに若干回転することにより、上方から見て踏板(3)全体がジグザグ変形することがあった。
【0025】
そこで、この実施形態では、図4に示すように、踏板(3)の長さ方向の両側部における一方側部に、踏板移動規制部材(7)が踏板(3)の長さ方向に突出する態様で設けられている。この踏板移動規制部材(7)は、平面視コ字状に形成されており、両側壁(7a)(7a)の先端が踏板(3)の長さ方向の端面に溶接処理等により固定されている。そして、前記踏板(3)が前記支柱(2)間に同一高さで水平方向に沿って架け渡された際、隣り合う前記踏板(3)(3)の踏板移動規制部材(7)(7)は、その先端面(7b)(7b)を当接せしめることにより互いに近接方向の移動を規制するものとなされている。
【0026】
従って、踏板移動規制部材(7)が建築物方向の内側に位置するように各踏板(3)を各支柱(2)間に架け渡していくと、前記踏板移動規制部材(7)(7)は建築物方向の内側の位置において互いに隣り合う踏板(3)(3)の近接方向の移動を規制するので、各踏板(3)は支柱(2)との連結部を中心にして建築物方向の内方に回転することがなく、支柱(2)との連結部を中心にして建築物方向の外方にのみ若干回転し得る。このため、踏板(3)全体は、圧縮部材(8)が設けられる前の段階において、図7に示すように、上方から見て内方に緩やかに湾曲する一の湾曲線(I)に沿った剛性を有する状態となるので、上述のような踏板全体のジグザグ変形を防止することができる。
【0027】
図5および図6は、この実施形態に係る圧縮部材(8)を示す平面図および側面図である。
【0028】
この圧縮部材(8)は、前記足場(1)における踏板(3)の側フレーム(3a)の外面に当接する踏板側受当部材(81)と、建築物(A)の外壁面における剛性が高い箇所に当接する建築物側受当部材(82)と、前記踏板側受当部材(81)を前記建築物側受当部材(82)に対して近接離間方向に移動せしめる位置決め治具(83)とを備える。
【0029】
前記踏板側受当部材(81)は、平面視矩形状の上板部(81a)と、該上板部(81a)の後端部から下方に延びる態様で設けられた側板部(81b)と、該側板部(81b)の下端部から前方にやや延びる態様で設けられた下板部(81c)とからなる横断面略コ字状に形成されている。これにより、前記上板部(81a)および側板部(81b)が前記側フレーム(3a)の上面および側面に接することによって、前記踏板側受当部材(81)が前記側フレーム(3a)の外面に当接することができる。また、前記下板部(81c)は、前記側フレーム(3a)の下面と所定の隙間をあけて配置されるが、これは何らかの外力により前記踏板側受当部材(81)が前記側フレーム(3a)から上方に滑り外れることを防止するためである。
【0030】
また、前記踏板側受当部材(81)の上板部(81a)の先端部には、2個のL字形状の移動規制部材(84)が所定距離を隔てて設けられている。この移動規制部材(84)は、前記踏板側受当部材(81)が前記側フレーム(3a)の外面に当接した際に、前記踏板(3)の踏板網(3b)に差し込まれるものである。これによれば、踏板側受当部材(81)の踏板長さ方向の移動が規制されるので、足場(1)と建築物(A)の間に圧縮部材(8)を確実に固定することができる。
【0031】
前記建築物側受当部材(82)は、正面視正方形に形成された平板である。これにより、前記建築物側受当部材(82)の裏面が建築物(A)の外壁面に接することによって、建築物側受当部材(82)は前記建築物(A)の外壁面に当接することができる。
【0032】
前記位置決め治具(83)は、周面に螺旋が形成された雄ネジ部材(85)と、内部に挿通孔(86a)が形成された雌ネジ部材(86)とを備えてなる。前記雄ネジ部材(85)は、基端部が前記建築物側受当部材(82)に回動自在に連結され、かつ同じく基端部にハンドル部材(87)が周方向に延びる態様で設けられている。また、前記雌ネジ部材(86)は、その先端部において内部に螺旋が形成されたナット部材(88)が固着され、雄ネジ部材(85)が該ナット部材(88)に螺着されながら前記挿通孔(86a)内に進退可能に挿通されている。
【0033】
従って、雄ネジ部材(85)のハンドル部材(87)を所定の径方向に回すと、前記雄ネジ部材(85)が前記雌ネジ部材(86)の挿通孔(86a)内を進入していき、その結果、位置決め治具(83)全体が収縮して、前記踏板側受当部材(81)が前記建築物側受当部材(82)に対して接近方向に移動する。一方、ハンドル部材(87)を反対の径方向に回すと、前記雄ネジ部材(85)が前記雌ネジ部材(86)の挿通孔(86a)内を後退していき、その結果、位置決め治具(83)全体は伸張し、前記踏板側受当部材(81)が前記建築物側受当部材(82)が離間方向に移動する。
【0034】
なお、(89)は、蛇腹状に形成された樹脂製のカバー部材であり、雄ネジ部材(85)にモルタルや吹き付け材等が付着したり、あるいは傷が付くことを防止するものである。また、(90)は、前記雌ネジ部材(86)を補強するための部材であり、圧縮部材(8)を足場(1)と建築物(A)のに間に固定した際に加わる荷重により雌ネジ部材(86)が変形することを防止するものである。
【0035】
これによれば、前記圧縮部材(8)は踏板(3)の側フレーム(3a)に当接し得るので、踏板(3)全体の広範囲に亘って圧縮部材(8)の設置箇所を任意に選択することができる。そして、前記建築物側受当部材(82)を建築物(A)における剛性の高い箇所に当接し、かつ前記踏板側受当部材(81)を前記側フレーム(3a)の外面に当接し、その状態で位置決め治具(83)により踏板側受当部材(81)を建築物側受当部材(82)に対して近接離間方向に移動させることにより足場(1)と建築物(A)との間に圧縮部材(8)を固定する。このため、建築物(A)における剛性の高い箇所において足場(1)を建築物(A)に対して支承することができ、圧縮部材(8)からの荷重により建築物(A)の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0036】
次に前記足場(1)を組み立てる方法について説明する。
【0037】
まず、建築物(A)の外周に沿って複数の支柱(2)を所定間隔ごとに一列に立設する。
【0038】
そして、支柱(2)を立設していく過程または立設した後において、踏板移動規制部材(7)が建築物方向の内側に位置するように、一方の端部の楔(6)を一の前記支柱(2)のコマ(5)の貫通孔(5a)に差し込み、また他方の端部の楔(6)を隣り支柱(2)のコマ(5)の貫通孔(5a)に差し込むことにより、各踏板(3)を各支柱(2)間に同一高さで水平方向に沿って架け渡していく。この段階では、踏板(3)全体は、図7に示すように、上方から見て内方に緩やかに湾曲する一の湾曲線(I)に沿った剛性を有する状態となっている。
【0039】
また、足場(1)を組み立てる過程において、足場(1)の安定性を高めるために、支柱(2)間の上部に横桟(4)を水平方向に沿って架け渡すが、支柱(2)間の中間部や下部にその他の横桟または筋交を架け渡すものとしてもよい。
【0040】
そして、建築物(A)の外壁面における剛性の高い箇所において、足場(1)と建築物(A)との間に前記圧縮部材(8)を固定する。即ち、前記圧縮部材(8)の前記踏板側受当部材(81)を踏板(3)の側フレーム(3a)の外面に当接させ、かつ前記建築物側受当部材(82)を建築物(A)の外壁面における剛性が高い箇所に当接せさるとともに、位置決め治具(83)により前記踏板側受当部材(81)を前記建築物受当部材(82)に対して近接離間方向に移動せしめることにより、足場(1)と建築物(A)との間に前記圧縮部材(8)を固定する。このため、建築物(A)における剛性の高い箇所において足場(1)を建築物(A)に対して支承することができ、足場(1)からの荷重により建築物(A)の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0041】
また、前記足場(1)と建築物(A)との間に圧縮部材(8)を固定した際、前記踏板側受当部材(81)を前記建築物側受当部材(82)に対してさらに離間方向に移動させることによって、足場(1)に対して建築物方向の外方に適度な荷重を加えるとよい。このように足場(1)に対して建築物方向の外方に適度な荷重を加えることによって、踏板(3)全体は、図7に示すような上方から見て内方に緩やかに湾曲する一の湾曲線(I)に沿った剛性を有する状態から、図8に示すような上方から見て一の水平線に沿ったより剛性を有する状態(II)となり、足場全体の剛性がより一層向上することが可能となる。
【0042】
なお、この実施形態では、前記圧縮部材(8)を踏板(3)が幅狭な布板一側足場に適用したが、その他の足場に適用してもよい。
【0043】
また、前記圧縮部材(8)の踏板側受当部材(81)は横断面略コ字状に形成したが、前記踏板の側フレーム(3a)の外面に当接するような形状であれば、その他の形状に形成してもよい。
【0044】
また、前記圧縮部材(8)の建築物側受当部材(82)は正面視正方形に形成したが、その他の形状に形成してもよい。
【0045】
また、前記圧縮部材(8)の位置決め治具(83)は、雄ネジ部材(85)と雌ネジ部材(86)による螺旋移動機構により前記踏板側受当部材(81)を前記建築物側受当部材(82)に対して近接離間方向に移動せしめるものとしたが、その他の機構により前記踏板側受当部材(81)を前記建築物側受当部材(82)に対して近接離間方向に移動せしめるものとしてもよい。
【0046】
また、前記圧縮部材(8)の移動規制部材(84)は、L字形状に形成したが、踏板(3)に差し込まれるものであれば、その他の形状に形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、足場用圧縮部材は踏板の側フレームに当接し得るので、踏板全体の広範囲に亘って圧縮部材の設置箇所を任意に選択することができる。そして、前記建築物側受当部材を建築物の外壁面における剛性の高い箇所に当接し、かつ前記踏板側受当部材を前記側フレームに当接し、その状態で位置決め治具により踏板側受当部を建築物側受当部に対して近接離間方向に移動させることにより足場用圧縮部材を足場と建築物との間に固定すれば、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0048】
請求項2に係る発明によれば、踏板側受当部材の踏板長さ方向の移動が規制されるので、圧縮部材を建築物と足場の間の所定箇所に確実に固定することができる。
【0049】
請求項3に係る発明によれば、足場用圧縮部材は、一方の端部である建築物側受当部が建築物における剛性の高い箇所に当接し、かつ他方の端部である踏板側受当部が踏板に当接し、その状態で位置決め治具によって踏板側受当部が建築物側受当部に対して近接離間方向に移動せしめられることにより、建築物と足場との間に固定されているので、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【0050】
請求項4に係る発明によれば、足場用圧縮部材を、一方の端部である建築物側受当部を建築物における剛性の高い箇所に当接させ、かつ他方の端部である踏板側受当部を踏板に当接させ、その状態で位置決め治具により踏板側受当部を建築物側受当部に対して近接離間方向に移動させることにより、建築物と足場との間に固定するので、建築物の外壁面における剛性の高い箇所において足場を建築物に対して支承することができ、足場からの荷重により建築物の外壁面が破損することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る足場を示す斜視図である。
【図2】図1の支柱およびコマの一部断面図である。
【図3】図1の踏板の(a)平面図、(b)側面図である。
【図4】図1の足場の連結部分の(a)拡大平面図、(b)拡大側面図である。
【図5】圧縮部材の平面図である。
【図6】圧縮部材の側面図である。
【図7】圧縮部材を固定する前の足場の平面図である。
【図8】圧縮部材を固定した後の足場の平面図である。
【符号の説明】
1・・・足場
2・・・支柱
3・・・踏板
4・・・横桟
8・・・圧縮部材
81・・・踏板側受当部材
82・・・建築物側受当部材
83・・・位置決め治具
Claims (2)
- 建築物と、該建築物の外周に沿って組み立てられた足場との間に設けられ、足場を建築物に対して支承する足場用圧縮部材であって、
前記足場における踏板の側フレームの外面に当接する踏板側受当部と、
前記建築物の外壁面における剛性が高い箇所に当接する建築物側受当部と、
前記踏板側受当部を前記建築物側受当部に対して近接離間方向に移動せしめることにより、当該圧縮部材を足場と建築物との間に固定する位置決め治具とを備え、
前記踏板側受当部の先端部に、踏板の上面に差し込まれることにより前記踏板側受当部の踏板長さ方向の移動を規制する移動規制部材が設けられていることを特徴とする足場用圧縮部材。 - 建築物と、該建築物の外周に沿って組み立てられた足場との間に足場用圧縮部材が設けられ、該足場用圧縮部材により足場が建築物に対して支承される足場の連結構造であって、
前記足場用圧縮部材は、前記踏板側受当部が踏板の側フレームの外面に当接し、かつ前記建築物側受当部が建築物の外壁面における剛性が高い箇所に当接するとともに、位置決め治具によって前記踏板側受当部が前記建築物受当部に対して近接離間方向に移動せしめられることにより、足場と建築物との間に固定され、
前記踏板側受当部の先端部に、踏板の上面に差し込まれることにより前記踏板側受当部の踏板長さ方向の移動を規制する移動規制部材が設けられていることを特徴とする足場の連結構造。
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