JP6347325B2 - タスク管理システムおよびタスク管理方法 - Google Patents

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本発明は、作業者に実施させるタスクを管理するタスク管理システムおよびタスク管理方法に関するものである。
ファミリーレストラン、カジュアルレストランやクイックサービスレストラン等の飲食店では、種々のタスク(業務)が店員に任されており、店員は、来店した顧客や店舗内の状態を見ながら、タスクの必要性を適宜に判断して、タスクを実施するようにしているが、このような店員の判断に依存していると、迅速にタスクを実施する必要のある状況が気づかれずに放置されるなどの問題があり、これは業務効率および顧客満足度を低下させる要因となることから改善することが望まれる。
このような問題に対して、従来、カメラやセンサを用いて、業務に関係するイベントを検知し、その検知結果に応じて、必要な業務を特定して店員に提示する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平6−44281号公報
さて、顧客や店舗内の状態は常に変化しており、これに応じて新規のタスクが逐次発生するため、多数のタスクが重複して店員に提示される場合がある。このような場合、前記従来の技術では、複数のタスクが単に店員に提示されるだけであるため、店員は、早いものから順番に、あるいは、店員が適宜に判断した順番でタスクを実施することになり、これでは、効率的にタスクを実施する観点や顧客サービスの観点から、最も優先して実施すべきタスクが後回しにされるおそれがあり、業務効率および顧客満足度の向上を十分に図ることができないという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、逐次発生するタスクの中から優先して実施すべきタスクを作業者が適切に把握することができるように構成されたタスク管理システムおよびタスク管理方法を提供することにある。
本発明のタスク管理システムは、作業者に実施させるタスクを管理するタスク管理システムであって、前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するアラート生成部と、前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定する実施タスク決定部と、前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するタスクリスト情報生成部と、前記タスクリスト情報を出力するタスクリスト情報出力部と、を備えた構成とする。
また、本発明のタスク管理方法は、作業者に実施させるタスクを管理する処理を情報処理装置により行うタスク管理方法であって、前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するステップと、前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定するステップと、前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するステップと、前記タスクリスト情報を出力するステップと、を有する構成とする。
本発明によれば、作業者が実施する必要のあるタスクが優先順位をつけて出力されるため、優先して実施すべき業務を作業者が適切に把握することができる。これにより、全体としての業務の効率を改善するとともに、顧客満足度の向上を図ることができる。
第1実施形態に係るタスク管理システムの全体構成図 店舗のレイアウト、およびカメラ1の設置状況を説明する店舗の平面図 タブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図 アラート管理情報の内容を示す説明図 タスク・優先度決定用のマッピング情報の内容を示す説明図 タスクリスト情報の内容を示す説明図 PC2,3およびタブレット端末4の概略構成を示す機能ブロック図 アラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図 第2実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図 図9に示したアラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図 第3実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図 第3実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図 第4実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。 第4実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図 図14に示したタスク割当部55で用いられるタスク割当用のマッピング情報を示す説明図 第5実施形態において複数の出力デバイスに表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。 第5実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図 図17に示したフィルタリング部56で用いられるフィルタリング用マッピング情報を示す説明図 第6実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図 第6実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図 図20に示したグルーピング部57で用いられるグルーピング用のマッピング情報を示す説明図 第7実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図 図20に示したグルーピング部57で用いられるグルーピング用のマッピング情報を示す説明図 第7実施形態においてアラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図 第8実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図 第8実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、作業者に実施させるタスクを管理するタスク管理システムであって、前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するアラート生成部と、前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定する実施タスク決定部と、前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するタスクリスト情報生成部と、前記タスクリスト情報を出力するタスクリスト情報出力部と、を備えた構成とする。
これによると、店員が実施する必要のあるタスクが優先順位をつけて出力されるため、優先して実施すべき業務を店員が適切に把握することができる。これにより、店舗全体としての業務の効率を改善するとともに、顧客満足度の向上を図ることができる。また、同一の種類のタスクを1つにまとめて優先順位を付与するため、実施が必要であるタスクをわかりやすく店員に提示することができる。
また、第2の発明は、前記実施タスク決定部は、前記アラートと前記タスク種別との対応関係および前記タスク種別ごとの優先度が定められたマッピング情報に基づいて、前記作業者に実施を指示するタスク種別を特定するとともに、そのタスク種別ごとの優先順位を決定する構成とする。
これによると、アラートとタスクとの対応関係が複雑な場合でも、アラートに対応するタスクを適切に決定することができる。
また、第3の発明は、ユーザの入力操作に応じて、前記マッピング情報を生成するマッピング情報生成部をさらに備えた構成とする。
これによると、マッピング情報をユーザが自由に設定することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
また、第4の発明は、前記アラートの生成時刻または前記アラートの受信時刻からの経過時間を計測する経過時間計測部をさらに備え、前記実施タスク決定部は、前記経過時間に基づいて、前記タスク種別ごとの優先順位を決定する構成とする。
これによると、経過時間が長い、すなわちタスクが長時間放置されている場合に、そのタスクの優先順位を高くすることで、そのタスクが速やかに実施されるようになるため、顧客満足度の向上を図ることができる。
また、第5の発明は、完了した前記タスク種別に関する完了タスク情報を取得するタスク状態取得部をさらに備え、前記タスクリスト情報生成部は、前記完了タスク情報に基づき、前記タスクリスト情報を更新する構成とする。
これによると、完了したタスクをタスクリスト情報から削除することで、不必要なタスクがタスクリスト情報に残存することを避けることができる。
また、第6の発明は、前記タスク種別に作業者を割り当てるタスク割当部をさらに備え、前記タスクリスト情報生成部は、前記タスク種別に割り当てられた作業者に関する情報を含む前記タスクリスト情報を生成する構成とする。
これによると、適切な作業者がタスクを実施することができる。これにより、店舗全体としての業務効率を改善することができる。この場合、タスク割当部での処理は、作業者を選択する店舗管理者の入力操作に応じて行うようにしたり、あるいは、ログ情報による作業者の実績に基づいて行うようにしたりしてもよい。
また、第7の発明は、前記タスク割当部は、作業者の能力に基づいて前記タスク種別を割り当てる構成とする。
これによると、適切な作業者がタスクを実施することができる。これにより、店舗全体としての業務効率を改善することができる。
また、第8の発明は、前記実施タスク決定部は、関連する複数のタスク種別をグループ化したタスクグループ単位で優先順位を決定する構成とする。
これによると、複数のタスクが、並行して同時に実施することができるものであれば、1つのタスクグループにまとめて同一の優先順位を付与することで、各タスクを複数の店員が分担して実施することができ、また、複数のタスクが、順番に実施する必要があるものであれば、1つのタスクグループにまとめて同一の優先順位を付与することで、各タスクを1人の店員が順番に実施することができる。これにより、店舗全体としての業務効率を改善することができる。また、タスクの発生場所が同じ、近いなどの理由で複数にまとめられたタスクを一人の店員がまとめて実施することで、業務効率を改善することができる。
また、第の発明は、前記タスクリスト情報出力部は、前記タスクリスト情報を表示したタスクリスト画面に関する表示情報を表示装置に出力し、前記タスクリスト画面では、優先順位にしたがって前記タスク種別が上から順に並べて表示されるとともに、完了したタスク種別が削除されると、前記削除されたタスク種別よりも優先順位が下位で未完了のタスク種別が繰り上げて表示され、新規のタスク種別が発生すると、前記発生したタスク種別よりも優先順位が下位のタスク種別が繰り下げて表示されるようにした構成とする。
これによると、タスクの優先順位を作業者が簡単に把握することができる。
また、第10の発明は、作業者に実施させるタスクを管理する処理を情報処理装置により行うタスク管理方法であって、前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するステップと、前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定するステップと、前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するステップと、前記タスクリスト情報を出力するステップと、を有する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、優先して実施すべき業務を店員が適切に把握することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るタスク管理システムの全体構成図である。このタスク管理システムは、ファミリーレストラン、カジュアルレストランやクイックサービスレストラン等の飲食店のチェーン店などを対象にして構築されるものであり、カメラ1と、PC(アラート生成装置)2と、PC(アラート表示制御装置)3と、タブレット端末4と、を備えている。
PC3は、マネージャなどが操作を行うことができるように、店舗の適宜な場所に設置される。タブレット端末4は、接客を担当する店員などが操作を行うことができるように、店員に所持させ、あるいは店舗の適宜な場所に設置される。
PC2は、アラート生成部21を備えている。このアラート生成部21では、カメラ1により撮影された映像に基づいて、店員が実施するタスクに関係する所定のイベントを検知してアラート情報を生成する処理が行われる。PC3は、アラート表示制御部31を備えている。このアラート表示制御部31では、PC2のアラート生成部21からアラート情報を取得して、このアラート情報に基づいて、タスクリスト情報を生成する処理が行われる。
タブレット端末4には、店員に実施を指示するタスクを一覧表示したタスクリスト画面が表示される。このタスクリスト画面を店員が見ることで、優先して実施するタスクを店員が迅速に判断することができる。また、タブレット端末4では、タスクが店員により実施されることで完了すると、完了したタスクを削除する入力操作が行われる。なおアラート生成部21が、タスクの完了を検出してアラートを出力する機能を有する場合には、タスクの完了の通知は、アラート生成部21から行われるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、カメラ1により撮影された映像に基づいて、タスクに関係するイベントを検知するようにしており、これには公知の画像解析技術を用いればよい。また、カメラ以外のセンサの検出信号に基づいてイベントを検知するようにしてもよく、例えば、出入り口から入店する人物は、赤外線などによる通過センサで検知することができ、また、トイレを利用する人物はドアの開閉センサで検知することができる。
また、アラート生成部21およびアラート表示制御部31をそれぞれPC2,3で別々に構成するようにしたが、アラート生成部21およびアラート表示制御部31を1つのPCで構成するようにしてもよい。
次に、飲食店の店舗のレイアウト、およびカメラ1の設置状況について説明する。図2は、店舗のレイアウト、およびカメラ1の設置状況を説明する店舗の平面図である。
店舗には、出入口、待合コーナ、レジカウンタ、客席となるテーブル、サラダバー、ドリンクバー、厨房、およびトイレが設けられている。また、店舗内には複数のカメラ1が適所に設置されており、特に図2に示す例では、出入口、客席、サラダバー、および厨房を撮像するようにカメラ1が設置されている。
本実施形態では、店員に実施を指示するタスクとして、トイレを掃除するタスク、テーブルを掃除するタスク、来店した顧客をテーブルに案内するタスク、テーブルで顧客の注文を受け付けるタスク、店舗の前で行列をつくっている顧客へのお声掛けのタスクなどである。これらのタスクの必要性は、図1に示したPC3のアラート表示制御部31において、PC2のアラート生成部21から出力されるアラート情報に基づいて判定される。
PC2のアラート生成部21では、トイレ利用人数がしきい値を超えたこと、テーブルごとに空席状態および未清掃状態、店舗前で顧客の行列ができていること、テーブルごとに注文未受付状態などを検知して、各検知結果に応じてアラート情報を生成する。このアラート情報には、少なくとも1つのアラートID、アラート数、テーブル番号、テーブル空席率、テーブル未清掃率、テーブル占有率などの情報が含まれる。
次に、図1に示したタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面について説明する。図3は、タブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。
本実施形態では、実施が必要なタスクを店員に提示するタスクリスト画面がタブレット端末4に表示される。このタスクリスト画面では、タスクが上から順に優先順位にしたがって表示されている。特に、本実施形態では、同じ種類のタスクを1つにまとめたタスクID(タスク種別)ごとの優先順位にしたがって表示される。具体的には、タスクリスト画面に、タスク表示部44と、タスク件数表示部45と、が設けられており、タスク表示部44にはタスクIDの名称が表示され、タスク件数表示部45にはタスクIDごとのタスクの件数(数量)が表示される。
このタスクリスト画面は、新規のタスクIDの発生および既存のタスクIDの消滅に応じて変化する。すなわち、既存のタスクIDが店員により実施されることで完了すると、未完了の下位のタスクIDが繰り上げて表示される。また、アラート生成部21から出力されるアラート情報が変化して新規のタスクIDが発生すると、下位のタスクIDが繰り下げて表示される。また、同一のタスクIDでタスクの件数(数量)が変化すると、タスク件数表示部45の数値が増減する。
なお、本実施形態では、優先順位にしたがってタスクIDを上から順に並べて表示するようにしたが、優先順位を識別することができる適宜な表示形態で表示すればよく、タスクの優先度に応じて、例えば赤色、黄色および青色などのように色を変えて表示するようにしてもよい。
なお、タスクリスト画面または別の画面において、店舗の配置図上にタスクを実施する位置(例えばテーブル)を表示するようにしてもよい。このようにすると、店員がタスクを迅速に実施することができる。
次に、図1に示したPC3のアラート表示制御部31で生成管理される情報について説明する。図4は、アラート管理情報の内容を示す説明図である。図5は、タスク・優先度決定用のマッピング情報の内容を示す説明図である。図6は、タスクリスト情報の内容を示す説明図である。
図4に示すように、アラート管理情報は、アラートの発生状況に関する情報を管理するものであり、PC2のアラート生成部21から出力されるアラート情報に基づいて作成される。このアラート管理情報には、アラートIDごとの、アラートの発生件数、アラートの発生時刻、およびアラートの対象となるテーブルの番号などが含まれる。ここでは、同じ種類のアラートを1つにまとめて、そのアラートの種類を表すアラートID(アラート種別)ごとの発生件数が記載されている。
図5に示すように、タスク・優先度決定用のマッピング情報は、アラートIDと、タスクの種類を表すタスクID(タスク種別)との対応関係を規定するとともに、タスクIDごとの優先度を規定したしたものである。このマッピング情報では、アラートIDとタスクIDとが対応するセルに「1」の値が設定されている。また、タスクIDごとに優先度が設定されている。このマッピング情報を参照することで、発生したアラートIDから、店員に実施を要求するタスクIDを特定することができる。このマッピング情報はマネージャなどが予め設定する。
図6に示すように、タスクリスト情報は、タブレット端末4に表示されるタスクリスト画面の元になる情報であり、このタスクリスト情報には、発生したタスクID、すなわち店員に実施を要求するタスクIDごとに、タスクの発生件数(タスク数)、アラート生成からの経過時間、および総合優先度の各情報が設定されている。このタスクリスト情報は、図4に示したアラート管理情報から、図5に示したタスク・優先度決定用のマッピング情報を用いて作成される。
このタスクリスト情報では、同じ種類のタスクがグループ化されている。例えば、テーブル掃除のタスクが2件発生していると、タスクIDの発生件数は「2」となる。また、実施順序のあるタスクがグループ化されている。例えば、テーブル掃除およびお客案内の各タスクは、テーブル掃除のタスクを実施した後にお客案内のタスクを実施することになるため、テーブル掃除およびお客案内の各タスクを1つにまとめて、1つのタスクIDとなっている。
また、総合優先度は、タブレット端末4に表示されるタスクリスト画面上での表示順位となる。この総合優先度は、アラートの発生件数と、およびアラートの生成時刻またはアラートの受信時刻からの経過時間に比例し、次式により算出される。
総合優先度=タスク別優先度×タスク数×経過時間
次に、図1に示したタスク管理システムを構成するPC2,3およびタブレット端末で行われる処理について詳しく説明する。図7は、PC2,3およびタブレット端末4の概略構成を示す機能ブロック図である。
タブレット端末4は、タッチパネルディスプレイ41と、表示出力制御部(タスクリスト情報出力部)42と、操作入力制御部43と、を備えている。タブレット端末4では、PC3のアラート表示制御部31から表示用のタスクリスト情報を取得して、表示出力制御部42によりタスクリスト画面がタッチパネルディスプレイ41に表示される。
PC2のアラート生成部21では、カメラ1で撮影された映像に基づいて、所定のイベントを検知してアラート情報を生成して、PC3のアラート表示制御部31に出力する処理が行われる。アラート生成部21は、トイレ利用状態検知部22と、テーブル状態検知部23と、顧客待ち状態検知部24と、注文状態検知部25と、を備えており、各検知部22〜25で所定のイベントを検知して、所定のアラート条件が成立すると、アラートを出力する。
トイレ利用状態検知部22では、トイレを利用した顧客をカウントしてトイレ利用人数を取得し、このトイレ利用人数を所定のしきい値と比較して、トイレ利用人数がしきい値を超えた場合にアラートを出力する。テーブル状態検知部23では、テーブルごとに空席状態および未清掃状態を検知して、アラートを出力する。顧客待ち状態検知部24では、店舗前で顧客の行列ができていることを検知して、アラートを出力する。注文状態検知部25では、テーブルごとに注文未受付状態を検知して、アラートを出力する。
また、テーブル状態検知部23および注文状態検知部25では、該当するテーブル番号を出力する。
なお、アラート生成部21からアラート表示制御部31にアラート情報を出力する動作は、定期的なポーリングおよびイベント通知のいずれでもよい。
PC3のアラート表示制御部31では、PC2のアラート生成部21からアラート情報を取得して、このアラート情報に基づいて、タスクリスト情報を生成する処理が行われる。アラート表示制御部31は、アラート情報管理部32と、マッピング情報生成部33と、マッピング情報蓄積部34と、タスクリスト情報生成部35と、タスク状態取得部36と、表示出力制御部37と、操作入力制御部38と、を備えている。
アラート情報管理部32では、アラート生成部21からアラート情報(少なくとも1つのアラートID、アラート数、テーブル番号等)が入力され、このアラート情報に基づいて、図4に示したアラート管理情報を生成する。
マッピング情報生成部33では、ユーザの入力操作に応じて、図5に示したタスク・優先度決定用のマッピング情報を生成する処理が行われる。このマッピング情報生成部33で生成したマッピング情報はマッピング情報蓄積部34に蓄積される。
タスクリスト情報生成部35では、アラート情報管理部32で生成したアラート情報と、マッピング情報生成部33で生成したマッピング情報とに基づいて、図6に示したタスクリスト情報を生成する処理が行われる。
タスクリスト情報生成部35は、実施タスク決定部51を備えている。この実施タスク決定部51では、アラートIDに基づいて、店員に実施を指示するタスクIDを特定して、そのタスクIDごとの優先順位を決定する処理が行われる。本実施形態では、タスク別優先度、タスク数および経過時間から総合優先度を算出し、この総合優先度の大きさに応じてタスクIDごとの優先順位を決定する。
また、タスクリスト情報生成部35は、経過時間計測部52を備えている。この経過時間計測部52では、アラートの生成時刻またはアラートの受信時刻からの経過時間を計測する処理が行われる。実施タスク決定部51では、経過時間計測部52で取得した経過時間に基づいて、タスクごとの優先順位を決定する。
タスク状態取得部36では、タブレット端末4のタッチパネルやPC3の入力デバイス6を用いて行われる入力操作に応じて、各タスクの状態、具体的には、店員がタスクに着手した情報や、タスクが完了した情報を取得する処理が行われる。このタスク状態取得部36で取得した処理中のタスクの情報(処理中タスクID)や完了したタスクの情報(削除タスクID)はタスクリスト情報生成部35に送られ、タスクリスト情報生成部35では、完了したタスクをタスクリスト情報から削除する処理などが行われる。
なお、アラート情報管理部32では、現在発生しているアラートを全て把握しているが、店員などがタスクを完了して削除の入力操作を行うことで削除タスクIDを取得するタイミングと、アラートが終了するタイミングとは同時でないので、タスクリスト情報生成部35では、削除タスクIDによるタスクの削除を優先して行うようにすればよい。また、タスクが完了した後も一定時間が経過する間はアラートが発生し続けるため、タスクリスト情報生成部35では、削除タスクIDによるタスクの削除を優先することが望ましい。
表示出力制御部(タスクリスト情報出力部)37にはモニタ5が接続され、表示出力制御部37では、タスクリスト情報生成部35で生成した表示用のタスクリスト情報に基づいて、モニタ5にタスクリスト画面を表示させる処理が行われる。操作入力制御部38には、マウス、キーボード、およびタッチパネル、バンプ・バー(bump bar)、機械式ボタンなどの入力デバイス6が接続され、マネージャなどが入力デバイス6を操作するに応じて、タスクの状態などに関する入力情報を取得する。
なお、図5に示したPC2,3の各部は、PC2,3のCPUにタスク管理用のアプリケーションプログラムを実行させることで実現される。このアプリケーションプログラムは、情報処理装置としてのPC2,3に予め導入して専用の装置として構成する他、汎用OS上で動作するアプリケーションプログラムとして適宜なプログラム記録媒体に記録して、またネットワークを介して、ユーザに提供されるようにしてもよい。また、タブレット端末4の各部も同様に、タスク管理用のアプリケーションプログラムを実行させることで実現される。
次に、図7に示したPC3のアラート表示制御部31で行われる処理の手順について説明する。図8は、アラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図である。
アラート表示制御部31では、まず、アラート情報管理部32において、アラート生成部21からアラート情報を受信すると(ST101)、このアラート情報に基づいてアラート管理情報を更新する(ST102)。そして、タスクリスト情報生成部35において、マッピング情報を参照して、アラートIDからタスクIDおよびタスク別優先度を取得する(ST103)。次に、タスク数および経過時間から総合優先度を算出する(ST104)。次に、総合優先度の順番でタスクIDを並べ替えた表示用のタスクリスト情報を生成してタブレット端末4に出力し(ST105)、タスクリスト画面がタブレット端末4に表示される(ST106)。
次に、タスクリスト情報生成部35では、タスク状態取得部36から取得したタスク状態情報に基づいて、完了したタスクがあるか否かの判定を行い(ST107)、完了したタスクがある場合には(ST107でYes)、該当するタスクIDの数量を1削減し、タスクIDの総合優先度を算出し直して(ST108)、表示用のタスクリスト情報を生成する処理(ST105)に進む。一方、完了したタスクがない場合には(ST107でNo)、アラート管理情報を更新する処理(ST102)に戻る。
なお、ここでは、アラート生成部21からのアラート情報の受信に応じてアラート管理情報を更新するようにしたが、タイマーでアラート管理情報を更新するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。図10は、図9に示したアラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図9に示すように、アラート表示制御部31が学習部53を備えている。この学習部53では、学習係数を取得する処理が行われる。そして、実施タスク決定部51において、学習係数に基づいて総合優先度が算出される。具体的には、総合優先度が次式により算出される。
総合優先度=タスク別優先度×学習係数×タスク数×経過時間
学習係数の初期値は1であり、学習により学習係数が逐次更新される。マネージャが所要の業務を緊急に実施させたい場合に、その業務が緊急であることの入力操作を行い、その業務のタスクIDに関係するアラート情報のパラメータ(テーブル番号、テーブル空席率、テーブル未清掃率、テーブル占有率等)が緊急度の高い状態に対応するパラメータとして学習され、そのパラメータに対する学習係数が強化される。つまり、あるアラート情報のパラメータに対する学習係数は、緊急であることの入力操作の回数に応じて強化され、学習されたパラメータに一致した場合に、学習係数が増加していくものとなる。なお、学習するパラメータに所定の幅を持たせて、所定の幅のパラメータに対応する学習係数を強化するようにすることも可能である。
本実施形態では、図10(A)に示すように、学習時には、学習部53において緊急タスクIDを受信すると(ST201)、マッピング情報蓄積部34に蓄積されたマッピング情報を参照して緊急タスクIDに対応するアラートIDを取得する(ST202)。そして、アラート情報管理部32から緊急タスクIDに関するアラート管理情報を取得すると(ST203)、緊急タスクIDに対応するアラート情報のパラメータを学習して学習係数を更新する(ST204)。
図10(B)に示すように、通常時には、アラート情報管理部32においてアラート管理情報が更新されると(ST301)、学習部53において、更新されたアラート管理情報に基づいて、各タスクIDの学習係数をタスクリスト情報生成部35に出力する(ST302)。そして、タスクリスト情報生成部35の実施タスク決定部51において、学習部53から取得した学習係数に基づいて優先度を算出する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図11は、第3実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図12は、第3実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図11に示すように、タスクリスト画面のタスク表示部44に、緊急および処理中のマーク46が表示されるようになっている。また、タスク表示部44には、タスクIDに対応するアラート管理情報、具体的にはタスク名称、テーブル番号、および経過時間が表示されている。
本実施形態では、図12に示すように、アラート表示制御部31がタスク状態設定部54を備えている。このタスク状態設定部54では、マネージャが適宜に緊急の業務であることを入力することで、タスク状態取得部36において緊急タスクIDを取得すると、タスク状態設定部54においてタスクの状態を緊急に設定して、緊急のマーク46が表示される。また、タスク状態設定部54では、優先度をしきい値と比較して緊急のタスクか否かを判定し、緊急のタスクと判定されると、緊急のマーク46が表示される。
また、タスクリスト画面に表示されたタスクを開始したことを店員が入力すると、タスク状態取得部36では、タスクの状態が処理中に設定されて、処理中のマーク46が表示される。また、アラート生成部21において店員がタスクを開始したことを検知して、アラート生成部21からタスク開始の通知が出力されると、タスク状態設定部54では、タスクの状態を処理中に設定して、処理中のマーク46が表示される。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。図13は、第4実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図14は、第4実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。図15は、図14に示したタスク割当部55で用いられるタスク割当用のマッピング情報を示す説明図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図13に示すように、タスクリスト画面に作業者表示部47が設けられている。この作業者表示部47には、作業者が店員の場合には、店員の氏名が表示され、作業者が役割グループの場合には、役割グループの名称が表示される。
本実施形態では、図14に示すように、アラート表示制御部31がタスク割当部55を備えている。このタスク割当部55では、予め設定されたタスク割当用のマッピング情報に基づいて、作業者(店員または役割グループ)にタスクを割り当てる処理が行われる。
図15に示すように、タスク割当用のマッピング情報は、タスクIDと役割グループIDまたは店員IDとの対応関係、すなわち各タスクIDを担当する作業者(店員または役割グループ)を規定したものであり、タスクIDと役割グループIDまたは店員IDとが対応するセルに「1」の値が設定されている。このタスク割当用のマッピング情報は、店員の能力などに基づいて、マネージャなどにより予め設定され、例えば、作業効率の高い店員には時間を要するタスクを割り当てるようにする。
なお、本実施形態では、予め設定されたタスク割当用のマッピング情報に基づいて、作業者にタスクを割り当てるようにしたが、作業者の現在のタスクの実施状況に基づいて、作業者にタスクを割り当てるようにしてもよい。例えば、現在タスクを実施していない店員や、現在実施しているタスクの作業量が少ない店員にタスクを割り当てるようにしてもよい。この場合、タスクの実施状況をマネージャなどが入力することで、タスク状態取得部36で現在の作業者(店員または役割グループ)ごとのタスクの実施状況を取得し、これに基づいてタスク割当部55で作業者にタスクを割り当てる処理が行われる。
また、カメラ1の映像から個人識別が可能な場合や、タスクを実施した店員を入力するようにした場合には、タスクを実施した店員を特定することができるため、ログ情報を店員ごとに蓄積して、このログ情報による店員の実績に基づいて、店員にタスクを割り当てるようにしてもよい。
また、店員管理システムから店員のシフトスケジュールを取得して、このシフトスケジュールに基づいて、店員にタスクを割り当てるようにしてもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。図16は、第5実施形態において複数の出力デバイスに表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図17は、第5実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。図18は、図17に示したフィルタリング部56で用いられるフィルタリング用マッピング情報を示す説明図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図16に示すように、種々の出力デバイスにタスクリスト画面が表示される。図16に示す例では、複数の店員が共用するモニタ、各人に割り当てられたタブレット端末、ヘッドマウントディスプレイ、およびスマートウォッチにタスクリスト画面が表示される。これらの出力デバイスには、閲覧する店員に関係するタスクのみが表示される。複数の店員が共用するモニタでは、そのモニタを閲覧する複数の店員に関係するタスクが表示され、各人に割り当てられたタブレット端末などの出力デバイスでは、1人の店員に関係するタスクのみが表示される。
本実施形態では、図17に示すように、アラート表示制御部31がフィルタリング部56を備えている。このフィルタリング部56では、タスク割当部55で設定された作業者に対するタスクの割当状況と、予め設定されたフィルタリング用のマッピング情報とに基づいて、出力デバイスごとに生成される表示用のタスクリスト情報を、その出力デバイスに関係する店員に関係するものに制限するフィルタリングが行われる。
図18に示すように、フィルタリング用のマッピング情報は、モニタIDと役割グループIDまたは店員IDとの対応関係、すなわち各出力デバイスに対応する作業者(店員または役割グループ)を規定したものであり、モニタIDと役割グループIDまたは店員IDとが対応するセルに「1」の値が設定されている。このフィルタリング用のマッピング情報は、店員の所属グループや役割グループに基づいて、マネージャなどにより予め設定される。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。図19は、第6実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図20は、第6実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。図21は、図20に示したグルーピング部57で用いられるグルーピング用のマッピング情報を示す説明図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図19に示すように、タスクリスト画面に、並行して同時に実施することができる複数のタスクが1つのタスクグループにまとめて表示されており、具体的には、1つのタスクグループに属するタスクIDに関するタスク表示部44を取り囲む太枠48が表示されている。
本実施形態では、図20に示すように、アラート表示制御部31がグルーピング部57を備えている。このグルーピング部57では、予め設定されたグルーピング用のマッピング情報に基づいて、並行して同時に実施することができる複数のタスクを1つのタスクグループにまとめる処理が行われる。そして、実施タスク決定部51において、タスクグループ単位で優先順位を決定する処理が行われる。具体的には、タスクグループ内の各タスクIDの優先度の合計値をタスクグループの優先度として、これを他のタスクIDの優先度と比較して優先順位を決定する。
図21に示すように、グルーピング用のマッピング情報は、タスクIDとタスクグループIDとの対応関係、すなわちタスクグループIDに属するタスクIDを規定したものであり、タスクIDとタスクグループIDとが対応するセルに「1」の値が設定されている。
なお、図19に示す例では、1つのタスクグループに属するタスクIDに関するタスク表示部44を取り囲む太枠48を表示するようにしたが、タスクグループを識別することができる適宜な表示形態で表示すればよく、例えば、タスク表示部44の色によりタスクグループを識別することができるようにしてもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。図22は、第7実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図23は、図20に示したグルーピング部57で用いられるグルーピング用のマッピング情報を示す説明図である。図24は、第7実施形態においてアラート表示制御部31で行われる処理の手順を示すフロー図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図22に示すように、タスクリスト画面に、連続して実施することができる一連のタスクが1つのタスクグループにまとめて表示されており、具体的には、1つのタスクグループに属するタスクに関するタスク表示部44が取り囲む太枠48が表示されている。さらに、タスクグループ内のタスクに時間的な優先順位がある、すなわち、1つのタスクグループ内のタスクを順番に実施する必要がある場合に、タスクの順番が表示されており、具体的には、タスク表示部44の左端の位置をずらして表示されている。
本実施形態では、アラート表示制御部31の構成は、図20に示した例と同様であり、グルーピング部57において、予め設定されたグルーピング用のマッピング情報に基づいて、連続して実施することができる一連のタスクが1つのタスクグループにまとめる処理が行われる。そして、実施タスク決定部51において、タスクグループ単位で優先順位を決定する処理が行われる。具体的には、タスクグループ内の各タスクIDの優先度の合計値をタスクグループの優先度として、これを他のタスクIDの優先度と比較して優先順位を決定する。
図23に示すように、グルーピング用のマッピング情報は、タスクグループIDに属するタスクIDを規定するとともに、タスクグループ内の各タスクの順番を規定するものであり、タスクIDとタスクグループIDとが対応するセルに、順番を示す「1」、「2」および「3」の値が設定されている。ここでは、例えば、テーブル掃除、お客案内、およびテーブル注文受付の各タスクが1つのタスクグループにまとめられ、テーブル掃除、お客案内、およびテーブル注文受付の順に実施される。
本実施形態では、図24に示すように、まず、アラート情報管理部32において、アラート生成部21からアラート情報を受信すると(ST401)、このアラート情報に基づいてアラート管理情報を更新する(ST402)。そして、タスクリスト情報生成部35において、マッピング情報を参照して、アラートIDからタスクIDおよびタスク別優先度を取得し、また、マッピング情報を参照して、アラートIDからタスクグループを取得する(ST403)。次に、タスク数および経過時間から総合優先度を算出する(ST404)。次に、総合優先度の順にタスクIDおよびタスクグループIDを並べ替えた表示用のタスクリスト情報を生成してタブレット端末4に出力し(ST405)、タスクリスト画面がタブレット端末4に表示される(ST406)。
次に、タスクリスト情報生成部35では、タスク状態取得部36から取得したタスク状態情報に基づいて、完了したタスクがあるか否かの判定を行い(ST407)、完了したタスがある場合には(ST407でYes)、該当するタスクIDの数量を1削減し、タスクIDの総合優先度を算出し直して(ST408)、表示用のタスクリスト情報を生成する処理(ST405)に進む。一方、完了したタスクがない場合には(ST407でNo)、アラート管理情報を更新する処理(ST402)に戻る。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。図25は、第8実施形態においてタブレット端末4に表示されるタスクリスト画面を示す説明図である。図26は、第8実施形態に係るアラート表示制御部31の機能ブロック図である。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
本実施形態では、図25に示すように、タスクリスト画面に、タスクID(タスク種別)ごとの処理時間が表示されている。
本実施形態では、図26に示すように、アラート表示制御部31が、ログ情報蓄積部58と、タスク処理時間算出部59と、を備えている。ログ情報蓄積部58では、アラート情報管理部32で生成更新されたアラート情報、タスクリスト情報生成部35で生成更新されたタスク情報がログ情報として蓄積される。タスク処理時間算出部59では、ログ情報蓄積部58のログ情報に基づいて、タスク別の処理時間を算出する処理が行われる。このタスク別の処理時間は、ログ情報として蓄積された過去の実際の処理時間をタスクごとに平均化して求めればよい。タスクリスト情報生成部35では、タスク別の処理時間を含むタスクリスト情報が生成される。
なお、ログ情報蓄積部58に蓄積されたログ情報に対して統計処理を行うようにしてもよい。例えば、各店舗のログ情報に対して統計処理を行って取得した店舗別の統計値を比較することで、店舗の業務効率を評価することができる。これにより、店舗ごとの改善点を確認することができる。また、タスクを実施する作業者(店員または役割グループ)を特定してログ情報を作業者別に取得することができる場合には、ログ情報から取得した作業者別の統計値を比較することで、作業者の業務効率を評価することができる。これにより、作業者ごとの改善点を確認することができる。
また、本実施形態では、店員などによるタスク完了の入力操作によりタスクが完了した状態を取得するようにしており、この場合、成績を上げるなどの理由で、タスクが未終了の段階でタスク完了の入力操作が行われるおそれもあるが、ログ情報を利用して、アラートの生成時刻からの経過時間や、他の店舗との間での実績値の比較により、店員の入力操作に不正にあることを確認することができる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態に示した本発明に係るタスク管理システムおよびタスク管理方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
例えば、前記の各実施形態では、ファミリーレストラン、カジュアルレストランやクイックサービスレストランなどの飲食店の例について説明したが、このような飲食店以外の業務形態の店舗に適用することも可能である。
また、前記の各実施形態では、それぞれに特徴のある種々の構成を示したが、これらの構成は、各実施形態で示した組み合わせに限定されるものではなく、各実施形態で別々に示した構成を適宜に組み合わせることも可能である。
また、前記の各実施形態では、種々のマッピング情報を用いるようにしたが、1つの種類のマッピング情報を予め複数作成しておき、店舗で行われるキャンペーンなどの企画にあわせてマッピング情報を使い分けるようにしてもよい。これにより、企画の趣旨に適したものになるように、タスクの優先順位などを簡単に変更することができる。
また、前記の各実施形態では、タスク管理に必要な処理を、店舗に設けられたPC2,3に行わせるようにしたが、この必要な処理を、図1に示したように、本部に設けられたPC11や、クラウドコンピューティングシステムを構成するクラウドコンピュータ12に行わせるようにしてもよい。また、必要な処理を複数の情報処理装置で分担し、IPネットワークやLANなどの通信媒体を介して、複数の情報処理装置の間で情報を受け渡すようにしてもよい。この場合、必要な処理を分担する複数の情報処理装置でタスク管理システムが構成される。
このような構成では、クラウドコンピュータ12に、タスク管理に必要な処理を行わせる場合には、例えば、アラート情報管理部32、タスクリスト情報生成部35、およびマッピング情報生成部33で行われる各処理を、クラウドコンピュータ12に行わせるようにするとよい。
また、タスク管理に必要な処理のうちの少なくとも表示情報生成処理をクラウドコンピュータ12に分担させるようにしてもよく、このように構成すると、店舗や本部に設けられたPC3,11の他に、スマートフォン13やタブレット端末14などの携帯型端末でも所要の情報を表示させることができるようになり、これにより店舗や本部の他に外出先などの任意の場所でタスク管理情報を確認することができる。
本発明にかかるタスク管理システムおよびタスク管理方法は、逐次発生するタスクの中から優先して実施すべきタスクを作業者が適切に把握することができる効果を有し、作業者に実施させるタスクを管理するタスク管理システムおよびタスク管理方法などとして有用である。
1 カメラ
2,3 PC
4 タブレット端末
5 モニタ
6 入力デバイス
11 PC
12 クラウドコンピュータ
13 スマートフォン
14 タブレット端末
21 アラート生成部
31 アラート表示制御部
32 アラート情報管理部
33 マッピング情報生成部
34 マッピング情報蓄積部
35 タスクリスト情報生成部
36 タスク状態取得部
37 表示出力制御部
38 操作入力制御部
44 タスク表示部
45 タスク件数表示部
46 マーク
47 作業者表示部
48 太枠
51 実施タスク決定部
52 経過時間計測部
53 学習部
54 タスク状態設定部
55 タスク割当部
56 フィルタリング部
57 グルーピング部
58 ログ情報蓄積部
59 タスク処理時間算出部

Claims (10)

  1. 作業者に実施させるタスクを管理するタスク管理システムであって、
    前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するアラート生成部と、
    前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定する実施タスク決定部と、
    前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するタスクリスト情報生成部と、
    前記タスクリスト情報を出力するタスクリスト情報出力部と、
    を備えたことを特徴とするタスク管理システム。
  2. 前記実施タスク決定部は、前記アラートと前記タスク種別との対応関係および前記タスク種別ごとの優先度が定められたマッピング情報に基づいて、前記作業者に実施を指示するタスク種別を特定するとともに、そのタスク種別ごとの優先順位を決定することを特徴とする請求項1に記載のタスク管理システム。
  3. ユーザの入力操作に応じて、前記マッピング情報を生成するマッピング情報生成部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載のタスク管理システム。
  4. 前記アラートの生成時刻または前記アラートの受信時刻からの経過時間を計測する経過時間計測部をさらに備え、
    前記実施タスク決定部は、前記経過時間に基づいて、前記タスク種別ごとの優先順位を決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のタスク管理システム。
  5. 完了した前記タスク種別に関する完了タスク情報を取得するタスク状態取得部をさらに備え、
    前記タスクリスト情報生成部は、前記完了タスク情報に基づき、前記タスクリスト情報を更新することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のタスク管理システム。
  6. 前記タスク種別に作業者を割り当てるタスク割当部をさらに備え、
    前記タスクリスト情報生成部は、前記タスク種別に割り当てられた作業者に関する情報を含む前記タスクリスト情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のタスク管理システム。
  7. 前記タスク割当部は、作業者の能力に基づいて前記タスク種別を割り当てることを特徴とする請求項6に記載のタスク管理システム。
  8. 前記実施タスク決定部は、関連する複数のタスク種別をグループ化したタスクグループ単位で優先順位を決定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のタスク管理システム。
  9. 前記タスクリスト情報出力部は、前記タスクリスト情報を表示したタスクリスト画面に関する表示情報を表示装置に出力し、
    前記タスクリスト画面では、優先順位にしたがって前記タスク種別が上から順に並べて表示されるとともに、完了したタスク種別が削除されると、前記削除されたタスク種別よりも優先順位が下位で未完了のタスク種別が繰り上げて表示され、新規のタスク種別が発生すると、前記発生したタスク種別よりも優先順位が下位のタスク種別が繰り下げて表示されるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のタスク管理システム。
  10. 作業者に実施させるタスクを管理する処理を情報処理装置により行うタスク管理方法であって、
    前記タスクに関係する所定のイベントを検知して、そのイベントに基づくアラートを生成するステップと、
    前記アラートに基づいて、作業者に実施を指示する前記タスクを特定して、同一の種類のタスクを1つにまとめたタスク種別ごとに優先順位を決定するステップと、
    前記タスク種別ごとの優先順位に関する情報および前記タスク種別ごとのタスクの件数に関する情報を含むタスクリスト情報を生成するステップと、
    前記タスクリスト情報を出力するステップと、
    を有することを特徴とするタスク管理方法。
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