前記課題を解決するためになされた第1の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援装置であって、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する店内人物状態検知部と、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する店員状態検知部と、レジ装置の状態を検知するレジ装置状態検知部と、前記店内人物状態検知部の検知結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示すべきと判定したとき、前記店員状態検知部の検知結果および前記レジ装置状態検知部の検知結果に基づいて、新たに前記レジ装置を稼働させることができるものと判断される場合には、前記レジ装置の稼働を指示する報知を行うものと判定する報知判定部と、この報知判定部の判定結果に基づいて、前記報知を行う報知部と、を備えた構成とする。
これによると、店舗内に滞在する人物の状態を映像から検知して、店舗内に滞在する人物の状態を考慮して、顧客の会計待ちを軽減する行動を店員に指示する報知の可否を判定するため、報知のタイミングの最適化を図り、不要な報知を減らすことができる。さらに、新たにレジ装置を稼働させることができない場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行っても、店員に無駄な行動を行わせるだけであり、新たにレジ装置を稼働させることができる場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行うようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
ここで、報知判定部は、店員状態検知部により、新たに会計作業に参加可能な店員が存在する状態と検知され、かつ、レジ装置状態検知部により、停止中のレジ装置が存在する状態と検知された場合に、新たにレジ装置を稼働させることができるものと判断するようにすればよい。
また、第2の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援装置であって、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する店内人物状態検知部と、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する店員状態検知部と、レジ装置の状態を検知するレジ装置状態検知部と、前記店内人物状態検知部の検知結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示すべきと判定したとき、前記店員状態検知部の検知結果および前記レジ装置状態検知部の検知結果に基づいて、新たに有人レジ装置を稼働させることができないものと判断される場合には、前記有人レジ装置での会計を待つ顧客に無人レジ装置の利用を勧める案内を指示する報知を行うものと判定し、新たに前記有人レジ装置を稼働させることができるものと判断される場合には、前記有人レジ装置の稼働を指示する報知を行うものと判定する報知判定部と、この報知判定部の判定結果に基づいて、前記報知を行う報知部と、を備えた構成とする。
これによると、店員が、有人レジ装置での会計を待つ顧客に無人レジ装置の利用を勧める案内を行い、これに応じて顧客が無人レジ装置を利用することで、顧客の会計待ちを軽減することができる。
また、第3の発明は、前記報知判定部は、前記店内人物状態検知部により、店舗内が混雑している状態と検知された場合に、前記顧客の会計待ちを軽減する行動を指示すべきと判定する構成とする。
これによると、店舗内が混雑しているときだけ報知するので、不要な報知を減らすことができる。すなわち、店内が混雑していない状態では、じきに会計待ちの顧客が減ることが予測され、このような場合に顧客の会計待ちを軽減する行動を行っても無駄になる可能性が高く、このような場合には報知を行わないようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
また、第4の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援装置であって、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する店内人物状態検知部と、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する店員状態検知部と、レジ装置の状態を検知するレジ装置状態検知部と、前記店内人物状態検知部により、店内が混雑している状態と検知され、かつ、前記店員状態検知部により、会計作業に参加可能な店員が存在する状態と検知され、かつ、前記レジ装置状態検知部により、全ての前記レジ装置が既に稼働している状態と検知された場合には、前記レジ装置での会計作業の応援を指示する報知を行うものと判定する報知判定部と、この報知判定部の判定結果に基づいて、前記報知を行う報知部と、を備えた構成とする。
これによると、新たにレジ装置を稼働させることができない場合でも、会計作業に参加可能な店員が存在する場合には、会計作業の応援を指示する報知を行って、レジ装置を操作する店員を補助する補助作業に別の店員を従事させることで、会計所要時間を短縮することができるため、顧客の会計待ちを軽減することができる。
また、第5の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援装置であって、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する店内人物状態検知部と、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する店員状態検知部と、前記店内人物状態検知部により、店内が混雑している状態と検知され、かつ、前記店員状態検知部により、会計作業に参加可能な店員が存在する状態と検知された場合には、店員が会計作業を行う会計作業エリアへの集合を指示する報知を行うものと判定する報知判定部と、この報知判定部の判定結果に基づいて、前記報知を行う報知部と、を備えた構成とする。
これによると、店内が混雑している場合には、会計を行う顧客が急増することが予測されるため、会計作業に参加可能な店員がいる場合には、会計作業エリアへの集合を指示する報知を行って、会計作業エリアに待機させることで、会計を行う顧客が急増した場合でも迅速に対応することができる。
また、第6の発明は、前記報知部で行われた前記報知に関する情報を蓄積する情報蓄積部と、この情報蓄積部に蓄積された情報に基づいて、前記報知の発生状況に関する集計結果を取得する集計部と、この集計部で取得した前記集計結果に基づいて、前記報知の発生状況に関する表示情報を生成する表示情報生成部と、をさらに備えた構成とする。
これによると、過去の報知の発生状況をユーザが簡単に把握することができる。
また、第7の発明は、前記店内人物状態検知部で取得した検知時刻ごとの店内人物状態に関する情報、および前記報知部で行われた前記報知に関する情報を蓄積する情報蓄積部と、この情報蓄積部に蓄積された情報に基づいて、前記店内人物状態の時間的な推移状況および前記報知の発生状況を統合した表示情報を生成する表示情報生成部と、をさらに備えた構成とする。
これによると、会計待ち顧客状態の時間的な推移状況や、店内人物状態の時間的な推移状況と比較しながら、報知がどのようなタイミングで発生したかをユーザが把握することができる。
また、第8の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援システムであって、店舗内を撮影するカメラと、情報処理装置と、を有し、前記情報処理装置は、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する店内人物状態検知部と、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する店員状態検知部と、レジ装置の状態を検知するレジ装置状態検知部と、前記店内人物状態検知部の検知結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示すべきと判定したとき、前記店員状態検知部の検知結果および前記レジ装置状態検知部の検知結果に基づいて、新たに前記レジ装置を稼働させることができるものと判断される場合には、前記レジ装置の稼働を指示する報知を行うものと判定する報知判定部と、この報知判定部の判定結果に基づいて、前記報知を行う報知部と、を備えた構成とする。
これによると、店舗内に滞在する人物の状態を映像から検知して、店舗内に滞在する人物の状態を考慮して、顧客の会計待ちを軽減する行動を店員に指示する報知の可否を判定するため、報知のタイミングの最適化を図り、不要な報知を減らすことができる。さらに、新たにレジ装置を稼働させることができない場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行っても、店員に無駄な行動を行わせるだけであり、新たにレジ装置を稼働させることができる場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行うようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
また、第9の発明は、店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する処理を情報処理装置に行わせる会計業務支援方法であって、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知するステップと、店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知するステップと、レジ装置の状態を検知するステップと、前記店舗内に滞在する人物の状態を検知するステップの検知結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示すべきと判定したとき、前記店員の状態を検知するステップおよび前記レジ装置の状態を検知するステップの検知結果に基づいて、新たに前記レジ装置を稼働させることができるものと判断される場合には、前記レジ装置の稼働を指示する報知を行うものと判定するステップと、このステップの判定結果に基づいて、前記報知を行うステップと、を有する構成とする。
これによると、店舗内に滞在する人物の状態を映像から検知して、店舗内に滞在する人物の状態を考慮して、顧客の会計待ちを軽減する行動を店員に指示する報知の可否を判定するため、報知のタイミングの最適化を図り、不要な報知を減らすことができる。さらに、新たにレジ装置を稼働させることができない場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行っても、店員に無駄な行動を行わせるだけであり、新たにレジ装置を稼働させることができる場合に、レジ装置の稼働を指示する報知を行うようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る会計業務支援システムの全体構成図である。この会計業務支援システムは、コンビニエンスストアなどの小売チェーン店などを対象にして構築されるものであり、複数の店舗ごとに設けられたカメラ(撮像装置)1、レコーダ(画像記録装置)2、PC(会計業務支援装置)3、モニタ(表示装置)4、携帯型端末5、有人レジ装置6および無人レジ装置7と、複数の店舗を総括する本部に設けられたPC11、およびモニタ12と、を備えている。
カメラ1は店舗内の適所に設置され、カメラ1により店舗内が撮像され、これにより得られた映像がレコーダ2に録画される。店舗に設置されたPC3や本部に設置されたPC11では、カメラ1で撮像された店舗内の映像をリアルタイムで閲覧することができ、また、レコーダ2に録画された過去の店舗内の映像を閲覧することができ、これにより店舗や本部で店舗内の状況を確認することができる。
店舗に設置されたPC3は、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援する会計業務支援装置として構成される。このPC3では、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示する報知が行われ、店員や店長が所持する携帯型端末(タブレット端末やスマートフォンなど)が報知の出力装置として構成される。また、このPC3では、店舗における報知の発生状況や会計作業状況に関する情報が生成され、このPC3で生成した情報は、PC3自身で閲覧することができ、さらに、本部に設置されたPC11に送信されて、このPC11でも閲覧することができ、PC3,11が、報知の発生状況や会計作業状況に関する情報を閲覧する閲覧装置として構成される。
次に、コンビニエンスストアを例にして店舗のレイアウトおよびカメラ1の設置状況について説明する。図2は、店舗のレイアウトおよびカメラ1の設置状況を説明する店舗の平面図である。
店舗には、陳列棚が、弁当、加工食品、菓子、カップラーメン、生活雑貨などの商品の種類に分けて設置されている。また、店舗には、顧客が会計(代金の支払い)を行うためのレジ装置6,7が設置されている。有人レジ装置6は、店員が顧客から商品を受け取って会計作業を行うものであり、無人レジ装置7は、顧客自らが会計作業を行う、いわゆるセルフレジである。
また、店舗には、陳列棚が設けられた売り場とは壁を隔てた状態で、バックヤードおよびトイレが設けられている。
また、店舗には、店舗内を撮像する複数のカメラ1が設置されている。特に、図2(A)に示す例では、カメラ1に、魚眼レンズを用いて360度の撮影範囲を有する全方位カメラが採用されており、図2(B)に示す例では、カメラ1に、所定の画角を有するカメラ、いわゆるボックスカメラが採用されており、これらのカメラ1は、店舗の天井に設置され、レジ装置6,7で会計を待つ顧客や、陳列棚の間の通路に滞在する顧客および店員を撮像することができる。
次に、図1に示した店舗に設置されたPC3で行われる会計業務支援処理の概要について説明する。図3は、店舗に設置されたPC3の概略構成を示す機能ブロック図である。
PC3は、監視部31と、会計業務支援部32と、を備えている。監視部31は、PC3を店舗内を監視する監視システムとして機能させるものであり、この監視部31により、カメラ1およびレコーダ2の動作が制御され、また、カメラ1で撮像された店舗内の画像をリアルタイムで閲覧し、また、レコーダ2に録画された店舗内の画像を閲覧することができる。
会計業務支援部32は、カメラ1により店舗内を撮影した映像に基づいて、顧客の会計待ちを軽減するように店舗での会計業務を支援するものであり、会計待ち状態検知部41と、店内人物状態検知部42と、店員状態検知部43と、レジ装置状態検知部44と、報知判定部45と、報知部46と、情報蓄積部47と、集計部48と、GUI制御部49と、を備えている。
会計待ち状態検知部41では、レジ装置6,7での会計を待つ顧客が滞在する会計待ちエリアをカメラ1により撮影した映像に基づいて、会計を待つ顧客の状態を検知する処理が行われる。本実施形態では、会計待ちエリアの映像から会計待ちエリアに滞在する人物を検出し、この人物検出処理の検出結果に基づいて、会計待ちエリアに滞在する人物の人数、すなわち会計を待つ顧客の人数(会計待ち人数)を計測する。この会計待ち人数計測処理は、レジ装置6,7の各々について行われ、レジ装置6,7ごとの会計待ち人数を取得する。
また、会計待ち状態検知部41では、有人レジ装置6の会計待ち人数に基づいて、有人レジ装置6での会計待ちの顧客が多い状態か否かを判定する。この有人レジ会計待ち状態の判定は、会計待ち人数を所定のしきい値と比較することで行われ、レジ別会計待ち人数がしきい値に達した場合には、会計待ちの顧客が多い状態と判定する。なお、しきい値は適宜に設定すればよいが、しきい値を1に設定することもでき、この場合、会計を待つ顧客が1人でもいれば会計待ちの顧客が多いものと判定する。
店内人物状態検知部42では、カメラ1により店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物の状態を検知する処理が行われる。本実施形態では、店舗内の映像から店舗内に滞在する人物を検出し、この人物検出処理の検出結果に基づいて、店舗内に滞在する人物の人数(店内滞在人数)を計測して、この店内滞在人数に基づいて店舗内が混雑した状態か否かを判定する。この店内混雑状態の判定は、店内滞在人数を所定のしきい値と比較することで行われ、店内滞在人数がしきい値に達した場合には、店舗内が混雑した状態と判定する。
店員状態検知部43では、カメラ1により店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する店員の状態を検知する処理が行われる。この店員状態検知処理では、店舗内の映像から店舗内に滞在する人物を検出し、この人物検出処理で検出された人物が店員か否かを判定する店員判定を行うことで、店舗内に滞在する店員を検知する。
特に、店員状態検知部43では、新たに会計作業に参加可能な店員、すなわち店舗内の会計作業エリア外に滞在して、会計作業とは異なる作業を行っている店員を検知する。このような店員は、新たに稼働させた有人レジ装置6でレジ作業を行うことができる。特に本実施形態では、新たに会計作業に参加可能な店員として、売場に滞在する店員を検知し、売場に滞在する店員の人数(売場店員人数)を計測する。
なお、店員状態検知部43では、店内人物状態検知部42と同様に、店舗内を対象とした人物検出処理が必要となるが、この人物検出処理を、店員状態検知部43と店内人物状態検知部42とで別々に行う必要はなく、店員状態検知部43では、店内人物状態検知部42で行われる人物検出処理の検出結果を利用して店員判定を行えばよい。また、カメラ1が全方位カメラである場合、店員の顔を正面から撮影することが難しいため、着衣の特徴に基づいて店員判定を行えばよい。一方、カメラ1がボックスカメラである場合には、店員の顔を正面から撮影することができるため、顔照合で店員判定を行うことができ、さらに、顔照合と着衣判定との双方を行うようにしてもよい。
なお、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42および店員状態検知部43で行われる人物検出処理は、公知の画像認識技術、すなわち映像から人物の像を抽出して人物の位置を求める技術などを利用すればよい。
レジ装置状態検知部44では、レジ装置6,7の運用状態および有人レジ装置6の稼働状態を検知する処理が行われる。このレジ装置状態検知処理では、レジ装置6,7からステータス情報を取得し、このステータス情報に基づいて、レジ装置6,7が運用中である否かのレジ運用状態に関する判定と、複数の有人レジ装置6の各々について稼働中であるか停止中であるか稼働状態に関する判定とが行われる。
なお、本実施形態においてレジ装置6,7が運用中であるとは、レジ装置6,7を起動(電源投入)して使用可能な状態にあることを示す。また、有人レジ装置6が停止中であるとは、有人レジ装置6のレジカウンターを一時的に閉鎖する、具体的には停止中を示す掲示板をレジカウンターに載置して、有人レジ装置6で会計を行わないようにした状態を示すものであり、必ずしも有人レジ装置6自体の停止を示すものではない。
なお、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42、店員状態検知部43、およびレジ装置状態検知部44で行われる各検知処理は、所定の検知間隔(例えば5分間隔)で実行され、会計待ち状態検知部41から、会計待ち人数を含む検知結果が検知時刻ごとに出力され、店内人物状態検知部42から、店内滞在人数を含む検知結果が検知時刻ごとに出力され、店員状態検知部43から、売場店員人数を含む検知結果が検知時刻ごとに出力され、レジ装置状態検知部44から、運用状態および稼働状態に関する情報が検知時刻ごとに出力される。
報知判定部45では、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42、店員状態検知部43、およびレジ装置状態検知部44の各検知結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示する報知の可否を判定する処理が行われる。
本実施形態では、停止中の有人レジ装置6の稼働を指示する報知(有人レジ稼働報知)、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知(無人レジ案内報知)、有人レジ装置6での会計作業の応援、すなわち袋詰めなどの補助作業を指示する報知(レジ応援報知)、有人レジ装置6での入力作業や補助作業のために会計作業エリアへの集合を指示する報知(レジ集合報知)、および有人レジ装置6が停止可能であることの報知(レジ停止可能報知)が行われる。
前記のように、本実施形態では、会計待ち状態検知部41において、有人レジ装置6での会計待ちの顧客が多い状態か否かの有人レジ会計待ち状態の検知、および無人レジ装置7での会計待ちの顧客がいるか否かの無人レジ会計待ち状態の検知が行われ、また、店内人物状態検知部42において、店舗内が混雑した状態か否かの店内混雑状態の検知が行われ、また、店員状態検知部43において、売場に店員が滞在しているか否かの売場店員状態の検知が行われ、また、レジ装置状態検知部44において、レジ運用状態および各レジ装置6,7の稼働状態の検知が行われ、これらの検知結果に基づいて、必要な報知の種別が決定される。
報知部46では、報知判定部45の判定結果に基づいて、顧客の会計待ちを軽減する行動を指示する報知を店員や店長に対して行う。この報知は、店員や店長が所持する携帯型端末(タブレット端末やスマートフォンなど)5を用いて行われ、報知内容に関する情報が報知部46から携帯型端末5に送信され、報知内容を表示した報知画面が携帯型端末5に表示される。
情報蓄積部47では、会計待ち状態検知部41で取得した検知時刻ごとの会計待ち人数に関する情報、店内人物状態検知部42で取得した検知時刻ごとの店内滞在人数に関する情報、店員状態検知部43で取得した検知時刻ごとの売場店員人数に関する情報、レジ装置状態検知部44で取得した検知時刻ごとのレジ装置6,7の稼働状況に関する情報、ならびに報知部46での報知結果、すなわち報知の発生時刻および種別に関する情報が蓄積される。
集計部48では、情報蓄積部47に蓄積された報知の発生時刻および種別に関する情報に基づいて、報知の発生状況に関する集計結果を取得する処理が行われる。本実施形態では、報知の発生時刻を所定の集計単位期間で集計して、その集計単位期間ごとの報知回数を取得する処理が行われる。
GUI制御部49は、モニタ4およびマウスなどの入力デバイス(入力部)8を用いたGUI(Graphical User Interface)により、ユーザの入力操作による入力情報を取得する処理、および報知の発生状況や会計作業状況などに関する情報を出力する処理を行うものであり、画面情報生成部(表示情報生成部)51と、入力情報取得部52と、を備えている。
画面情報生成部51では、報知の発生状況や会計作業状況などに関する情報を表示する表示画面に関する表示情報を生成する処理が行われ、その表示画面がモニタ4に表示される。入力情報取得部52では、モニタ4に表示させた画面上で入力デバイス8を用いてユーザが行った入力操作に応じて入力情報を取得する処理が行われる。この入力情報取得部52で取得した入力情報に基づいて、会計業務支援部32での処理条件を設定する処理などが行われる。
特に、画面情報生成部51では、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42、店員状態検知部43、およびレジ装置状態検知部44で取得した情報、ならびに報知部46での報知結果に関する情報に基づいて、所定の対象期間における、店内人物状態(店内滞在人数)、店員状態(売場店員人数)、および会計待ち状態(レジ別会計待ち人数)の時間的な推移状況、ならびに報知の発生状況を統合して表示する会計作業状況表示画面(図17〜図19参照)に関する表示情報を生成する処理が行われ、この会計作業状況表示画面がモニタ4に表示される。
また、画面情報生成部51では、集計部48での集計結果に関する情報に基づいて、所定の対象期間における集計単位期間ごとの報知回数を表示する報知状況表示画面(図21参照)に関する表示情報を生成する処理が行われ、この報知状況表示画面がモニタ4に表示される。
なお、監視部31および会計業務支援部32は、PC3のCPUで監視用および会計業務支援用のプログラムを実行させることで実現される。これらのプログラムは、情報処理装置としてのPC3に予め導入して専用の装置として構成する他、汎用OS上で動作するアプリケーションプログラムとして適宜なプログラム記録媒体に記録して、またネットワークを介して、ユーザに提供されるようにしてもよい。
次に、店舗内に設定される各種のエリアについて説明する。図4は、店舗内に設定される各種のエリアを示す説明図である。
顧客は、出入口から入店し、陳列棚の間の通路を通って店舗内を移動し、所望の商品が見つかると、その商品を持って有人レジ装置6または無人レジ装置7で会計(代金の支払い)を行う。ここで、顧客は、会計を行う際に有人レジ装置6または無人レジ装置7の前に滞在するが、このような会計を行う顧客の状態を検知するため、本実施形態では、有人レジ装置6または無人レジ装置7の前にそれぞれ会計待ちエリアA1−1〜A1−3が設定されている。
ここで、本実施形態では、前記のように、会計待ち状態検知部41において、レジ装置6,7ごとに会計を待つ顧客の人数(会計待ち人数)を計測するようにしているが、この会計待ち状態検知処理では、会計待ちエリアA1−1〜A1−3の各々に滞在する人物を検出することで、レジ装置6,7ごとの会計待ち人数を計測することができる。
また、レジ装置6,7を挟んで会計待ちエリアA1−1〜A1−3と相反する側には、会計作業を行うために店員が滞在する会計作業エリアA2が設定されている。売場の陳列棚の間には、顧客や店員が滞在する通路エリアA3−1〜A3−4が設定されている。店舗の出入口の売場側には、エントランスエリアA4が設定されている。
ここで、本実施形態では、店内人物状態検知部42において、店舗内に滞在する人物の人数(店内滞在人数)を計測するようにしており、この店内人物状態検知処理での対象エリアは店舗全体としているが、店内滞在人数は、顧客の混雑状態を把握するものであるため、店員のみが滞在する会計作業エリアA2を除外するようにしてもよく、さらに、売場、すなわち通路エリアA3−1〜A3−4のみとしてもよい。
また、本実施形態では、店員状態検知部43において、売場、すなわち通路エリアA3−1〜A3−4に滞在する店員の人数(売場店員人数)を計測するようにしているが、この店員状態検知処理での対象エリアにエントランスエリアA4を含めるようにしてもよい。
次に、図1に示した報知判定部45で行われる報知判定処理について説明する。図5、図6および図7は、報知判定部45で行われる報知判定処理の概要を説明する説明図である。図8、図9および図10は、報知判定部45で行われる報知判定処理の手順を説明するフロー図である。
図11、図12、図13および図14は、図6に示したケースAでの店舗内の状況を説明する説明図である。図15は、図7に示したケースBでの店舗内の状況を説明する説明図である。図16は、図5に示したケースC,Dでの店舗内の状況を説明する説明図である。
図5に示すように、報知判定部45では、レジ運用状態の判定(図8のST101)と、有人レジ会計待ち状態の判定(図8のST102)と、店内混雑状態の判定(図8のST103,ST104,ST105)とが行われ、これによりケースA〜Fの6つのケースに場合分けされる。
図5に示したケースA、すなわちレジ装置6,7が運用中である場合(図8のST101でYes)で、かつ、有人レジ装置6で会計を待つ顧客が多い場合(図8のST102でYes)で、かつ、店内が混雑している場合(図8のST103でYes)では、図6に示すように、報知判定部45において、売場店員状態の判定(図9のST201)と、有人レジ稼働状態の判定(図9のST202)と、無人レジ会計待ち状態の判定(図9のST203,ST204)と、が行われる。
ここで、図11に示すように、売場に店員が滞在している場合(図9のST201でYes)で、かつ、停止中の有人レジ装置6がある場合(図9のST202でYes)には、新たに有人レジ装置6を稼働させることができるものと判断して、停止中の有人レジ装置6の稼働を指示する報知(有人レジ稼働報知)を行うものとする(図9のST205)。この報知を売場に滞在する店員が確認すると、その店員は、停止中の有人レジ装置6を稼働させ、その有人レジ装置6で会計作業(レジ入力作業)を行う。
一方、売場に店員が滞在していない場合(図9のST201でNo)や、全ての有人レジ装置6が既に稼働している場合(図9のST202でNo)には、新たに有人レジ装置6を稼働させることができないものと判断して、以下のように、有人レジ稼働報知以外の報知を行うか、または報知を行わないものとする。
すなわち、図12に示すように、売場に店員が滞在している場合(図9のST201でYes)で、かつ、全ての有人レジ装置6が既に稼働している場合(図9のST202でNo)で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいる場合(図9のST203でYes)には、有人レジ装置6での会計作業の応援を指示する報知(レジ応援報知)を行うものとする(図9のST206)。この報知を売場に滞在する店員が確認すると、その店員は、レジ作業エリアに移動して、袋詰めなどの補助作業を行う。
また、図13(A)に示すように、売場に店員が滞在している場合(図9のST201でYes)で、かつ、全ての有人レジ装置6が既に稼働している場合(図9のST202でNo)で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいない場合(図9のST203でNo)には、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知(無人レジ案内報知)を行うものとする(図9のST207)。この報知を売場に滞在する店員や有人レジ装置6で会計作業を行う店員が確認すると、その店員は、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を行う。
また、図13(B),(C)に示すように、売場に店員が滞在していない場合(図9のST201でNo)で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいない場合(図9のST204でNo)には、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知(無人レジ案内報知)を行うものとする(図9のST207)。この報知を有人レジ装置6で会計作業を行う店員が確認すると、その店員は、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を行う。
ここで、図13(B)に示す例では、全ての有人レジ装置6が既に稼働しているため、新たに有人レジ装置6を稼働させることができない。また、図13(C)に示す例では、停止中の有人レジ装置6があるが、もう1人の店員はバックヤードで作業を行っており、売場に店員が滞在していない、すなわち有人レジ装置6で会計作業を行う店員がいないため、停止中の有人レジ装置6を稼働させることができない。
なお、無人レジ装置7が停止している場合には、無人レジ案内報知に合わせて、無人レジ装置7の稼働を指示する報知(無人レジ稼働報知)を行うものとする。
また、図14(A),(B)に示すように、売場に店員が滞在していない場合(図9のST201でNo)で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいる場合(図9のST204でYes)には、報知を行わないものとする(図9のST208)。
ここで、図14(A)に示す例では、全ての有人レジ装置6が既に稼働しているため、新たに有人レジ装置6を稼働させることができない。また、図14(B)に示す例では、停止中の有人レジ装置6があるが、もう1人の店員はバックヤードで作業を行っており、売場に店員が滞在していない、すなわち有人レジ装置6でレジ作業を行う店員がいないため、停止中の有人レジ装置6を稼働させることができない。
また、図5に示したケースB、すなわちレジが運用中である場合(図5のST101でYes)で、かつ、有人レジ装置6で会計待ちの顧客が少ない場合(図5のST102でNo)で、かつ、店内が混雑している場合(図5のST104でYes)には、図7に示すように、報知判定部45において、売場店員状態の判定(図10のST301)と、有人レジ稼働状態の判定(図10のST303)と、が行われる。
ここで、図15(A),(B)に示すように、売場に店員が滞在している場合(図10のST301でYes)には、レジ作業エリアへの集合を指示する報知(レジ集合報知)を行うものとする(図10のST302)。この報知を売場に滞在する店員が確認すると、その店員は会計作業エリアに移動する。
そして、図15(A)に示すように、停止中の有人レジ装置6がある場合(図10のST303でYes)には、新たに有人レジ装置6を稼働させることができるものと判断して、停止中の有人レジ装置6の稼働を指示する報知(有人レジ稼働報知)を行うものとする(図10のST304)。この報知を会計作業エリアに移動した店員が確認すると、その店員は、停止中の有人レジ装置6を稼働させて、その有人レジ装置6で会計作業(レジ入力作業)を行う。
一方、図15(B)に示すように、全ての有人レジ装置6が既に稼働している場合(図7のST303でNo)には、報知を行わないものとする(図10のST305)。この場合、レジ集合報知に応じて会計作業エリアで待機している店員は、袋詰めなどの補助作業を行う。
また、図15(C)に示すように、売場に店員が滞在していない場合(図10のST301でNo)にも、報知を行わないものとする(図10のST305)。なお、図15(C)に示す例では、停止中の有人レジ装置6があるが、もう1人の店員はバックヤードで作業を行っており、売場に店員が滞在していない、すなわち有人レジ装置6でレジ作業を行う店員がいないため、停止中の有人レジ装置6を稼働させることができない。
また、図16(A)に示すように、図5に示したケースC、すなわちレジが運用中である場合(図8のST101でYes)で、かつ、有人レジ装置6で会計待ちの顧客が多い場合(図8のST102でYes)で、かつ、店内が混雑していない場合(図8のST103でNo)には、報知を行わないものとする(図8のST107)。図16(A)に示す例では、新たに有人レジ装置6を稼働させることができるが、店内が混雑していないため、会計待ちの顧客が増える可能性が低く、有人レジ稼働報知などの報知を行う必要性が低い。
また、図16(B)に示すように、図5に示したケースD、すなわちレジが運用中である場合(図8のST101でYes)で、かつ、有人レジ装置6で会計待ちの顧客が少ない場合(図8のST102でNo)で、かつ、店内が混雑していない場合(図5のST104でNo)では、有人レジ装置6が停止可能であることの報知(レジ停止可能報知)を行うものとする(図8のST109)。
また、図5に示したように、ケースE、すなわちレジ装置6,7が運用中でない場合(図8のST101でNo)で、かつ、店内が混雑している場合(図8のST105でYes)には、レジ装置6,7の運用の開始を指示する報知(レジ運用開始報知)を行うものとする(図8のST110)。一方、ケースF、すなわちレジ装置6,7が運用中でない場合(図8のST101でNo)で、かつ、店内が混雑していない場合(図8のST105でNo)には、報知を行わないものとする(図8のST111)。
なお、会計待ち状態に関する判定として、有人レジ装置6では、会計待ちの顧客が多いか否かの判定を行うようにしたが、この判定は、前記のように所定のしきい値との比較で行われ、このしきい値は適宜に設定すればよく、例えばしきい値を1として判定を行う、すなわち、有人レジ装置6に会計待ちの顧客がいるか否かの判定を行うようにしてもよい。また、無人レジ装置7では、会計待ちの顧客がいるか否かの判定を行うようにしたが、有人レジ装置6と同様に、所定のしきい値との比較により、会計待ちの顧客が多いか否かの判定を行うようにしてもよい。
次に、図1に示した店舗のモニタ4および本部のモニタ12に表示される会計作業状況表示画面について説明する。図17、図18および図19は、店舗のモニタ4や本部のモニタ12に表示される会計作業状況表示画面を示す説明図である。
なお、図17〜図19に示す例では、会計作業状況表示画面に、過去、すなわち前日以前の会計作業状況を表示しているが、この会計作業状況表示画面をリアルタイムで表示させることもできる。この場合、過去、すなわち現在の時刻より前の時刻の範囲のみが表示される。
この会計作業状況表示画面は、所定の対象期間(ここでは1日)における、店内人物状態(店内滞在人数)、店員状態(売場店員人数)、および会計待ち状態(レジ別会計待ち人数)の時間的な推移状況、ならびに報知の発生状況を統合して表示するものであり、この会計作業状況表示画面には、日付表示部61と、カレンダーボタン62と、店内人物状態表示部63と、店員状態表示部64と、会計待ち状態表示部65と、表示時刻操作部66と、が設けられている。
日付表示部61は、日付を表示するものであり、カレンダーボタン62は、日付を選択するものであり、カレンダーボタン62を操作すると、図示しないカレンダー画面が表示され、ここで日付を選択することで、選択した日付が日付表示部61に表示され、また、選択した日付の会計作業状況が、店内人物状態表示部63、店員状態表示部64および会計待ち状態表示部65に表示される。
店内人物状態表示部63には、グラフ表示部67が設けられており、このグラフ表示部67では、店内滞在人数の時間的な推移状況がグラフ(折れ線グラフ)で表示されている。このグラフでは、横軸が時間帯となり、縦軸が店内滞在人数となっている。このグラフにより、店内滞在人数の時間的な推移状況をユーザが把握することができる。
店員状態表示部64には、グラフ表示部68が設けられており、このグラフ表示部68では、売場店員人数の時間的な推移状況がグラフ(折れ線グラフ)で表示されている。このグラフでは、横軸が時間帯となり、縦軸が売場店員人数となっている。このグラフにより、売場店員人数の時間的な推移状況をユーザが把握することができる。
会計待ち状態表示部65は、2つの有人レジ装置6および無人レジ装置7ごとに設けられており、この会計待ち状態表示部65には、レジ稼働状況表示部69と、映像表示部70と、グラフ表示部71と、が設けられている。レジ稼働状況表示部69には、レジ装置6,7の稼働状況(稼働中および停止中)が表示される。映像表示部70には、会計作業エリアや会計待ちエリアの映像、すなわち会計作業を行う店員や、会計を行う顧客および会計を待つ顧客が映った映像が表示される。
グラフ表示部71では、会計待ち人数の時間的な推移状況がグラフ(折れ線グラフ)で表示されている。このグラフでは、横軸が時間帯となり、縦軸が会計待ち人数となっている。このグラフにより、会計待ち人数の時間的な推移状況をユーザが把握することができる。
また、グラフ表示部71では、報知の発生時刻を示す報知マーク72が表示されている。これにより、会計待ち人数の時間的な推移状況と比較しながら、報知がどのようなタイミングで発生したかをユーザが把握することができる。
表示時刻操作部66は、映像表示部70に表示される映像の時刻を調整するものである。この表示時刻操作部66を操作することで、映像を所望の時刻の映像に切り替えることができる。具体的には、表示時刻操作部66が、グラフ表示部67,68,71に表示されたグラフの横軸(時間軸)に沿う方向に移動可能に設けられ、マウスなどの入力デバイス8を用いて表示時刻操作部66をずらすと、グラフ表示部67,68,71に表示されたライン73が移動し、そのライン73が指し示す時刻の映像が映像表示部70に表示される。これにより、報知が発生した時刻など、所要の時刻における会計作業エリアや会計待ちエリアの実際の状態を映像表示部70の映像で確認することができる。
なお、図17〜図19に示す会計作業状況表示画面をリアルタイムで表示する場合には、表示時刻操作部66の矢印は左側のみ表示され、過去に遡って映像を表示することができる。
ここで、図17に示す例は、停止中の有人レジ装置6の稼働を指示する報知(有人レジ稼働報知)が発生した時刻に、表示時刻操作部66を合わせた場合である。このときの店舗内の状況は、図11に示したように、店内滞在人数が多い、すなわち店内が混雑した状態で、かつ、有人レジ装置6で会計を待つ顧客が多い状態で、かつ、売場に店員が滞在している状態で、かつ、停止中の有人レジ装置6がある状態となっており、図9に示した手順にしたがって有人レジ稼働報知が行われる。
また、図18に示す例は、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知(無人レジ案内報知)が発生した時刻に、表示時刻操作部66を合わせた場合である。このときの店舗内の状況は、図13(B)に示すように、店内滞在人数が多い、すなわち店内が混雑した状態で、かつ、売場店員人数が0、すなわち売場に店員が滞在していない状態で、かつ、有人レジ装置6で会計を待つ顧客が多い状態で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいない状態となっており、図9に示した手順にしたがって無人レジ案内報知が行われる。
また、図19に示す例は、報知が発生していない時刻に、表示時刻操作部66を合わせた場合である。このときの店舗内の状況は、図14(A)に示すように、店内滞在人数が多い、すなわち店内が混雑している状態で、かつ、売場店員人数が0、すなわち売場に店員が滞在していない状態で、かつ、有人レジ装置6で会計を待つ顧客が多い状態で、かつ、無人レジ装置7で会計待ちの顧客がいる状態となっており、図9に示した手順にしたがって報知が行われない。
なお、図17〜図19に示した会計作業状況表示画面は、店舗のモニタ4および本部のモニタ12に表示させることができ、店舗のモニタ4に表示させることで店長が閲覧することができ、本部のモニタ12に表示させることでスーパーバイザーが閲覧することができ、店員の会計作業が報知の発生に対して適切に実施されたかなどを容易に把握することが可能となる。
また、グラフ表示部67,68,71では、店内人物状態検知部42、店員状態検知部43および会計待ち状態検知部41からそれぞれ所定の検知間隔(例えば5分間隔)で出力される検知時刻ごとの人数(店内滞在人数、売場店員人数および会計待ち人数)をそのまま表示すればよいが、集計部48において、検知時刻ごとの人数を所定の集計単位期間(例えば1時間)で集計して、その集計単位期間ごとの人数を表示するようにしてもよい。
次に、図1に示した携帯型端末5を用いて店員や店長に対して報知を行うための報知画面について説明する。図20は、携帯型端末5に表示される報知画面を示す説明図である。
本実施形態では、店員や店長が所持する携帯型端末(タブレット端末やスマートフォンなど)5を用いて店員や店長に対して報知を行うようにしており、図20に示す報知画面が携帯型端末5に表示され、この報知画面を閲覧することで店員や店長が報知内容を知ることができる。
この報知画面には、コメント表示部81と、映像表示部82と、確認ボタン83と、が設けられている。コメント表示部81には、報知内容を表す文字が表示される。映像表示部82には、報知内容に関連するエリアの映像が表示される。図20に示す例は、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知(無人レジ案内報知)の場合であり、映像表示部82には、無人レジ装置7の会計待ちエリアを撮影した映像が表示される。
この報知画面を店員が閲覧して確認ボタン83を操作すると、報知画面を閲覧した旨の通知がPC3に送信され、これにより、店員が報知画面を閲覧したことを店長やスーパーバイザーが把握することができる。
なお、図20には無人レジ案内報知の場合を示したが、その他の報知もこれと同様に行われる。
次に、図1に示した店舗のモニタ4や本部のモニタ12に表示される報知状況表示画面について説明する。図21は、店舗のモニタ4や本部のモニタ12に表示される報知状況表示画面を示す説明図である。
図21(A)に示す報知状況表示画面は、1つの店舗における報知の発生状況を示すものであり、図21(B)に示す報知状況表示画面は、複数の店舗における報知の発生状況を比較して示すものである。これらの報知状況表示画面では、報知回数の時間的な推移状況がグラフ(折れ線グラフ)で表されている。特に、図21(A),(B)に示す例では、1日ごとの報知回数の推移状況がグラフで表されており、グラフの横軸が日となり、グラフの縦軸が報知回数となっている。
前記のように、集計部48では、報知の発生時刻を所定の集計期間単位で集計して、その集計期間ごとの報知回数を取得する処理が行われ、ここで集計単位期間を1日として、1日ごとの報知回数を取得することで、図21(A),(B)に示す報知状況表示画面を生成することができる。
図21(A)に示した報知状況表示画面は、店舗のモニタ4や本部のモニタ12に表示され、これを店長やスーパーバイザーが閲覧することで、店長やスーパーバイザーが1つの店舗における報知の発生状況を把握することができる。また、図21(B)に示した報知状況表示画面は、本部のモニタ12に表示され、これをスーパーバイザーが閲覧することで、スーパーバイザーが複数の店舗における報知の発生状況を比較して把握することができる。
なお、図21(A),(B)に示す例では、集計単位期間を1日として、1日ごとの報知回数の推移状況を表示するようにしたが、集計単位期間を1週間として、1週間ごとの報知回数を表示したり、集計単位期間を1ヶ月として、1ヶ月ごとの報知回数を表示したりするようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る会計業務支援システムの変形例について説明する。図22および図23は、本実施形態に係る会計業務支援システムの変形例における店舗内の状況を説明する説明図である。
前記の実施形態では、店内人物状態検知部42において店内滞在人数を計測して店内全体の混雑状態を検知し、この店内全体の混雑状態に基づいて報知判定部45において報知の可否を判定するようにしたが、店舗内における顧客の滞在位置に応じて報知の可否を判定するようにしてもよい。
例えば、店舗に来店した顧客は矢印で示すように店舗内を進み、この顧客の進行ルートの上流側のエリアに滞在する顧客はすぐには会計を行わない。特に、店舗の出入口の近傍には雑誌類の陳列棚が設置されているが、ここで雑誌類を閲覧する顧客はすぐには会計を行わない。このため、顧客の進行ルートの上流側のエリアに顧客が多く滞在していても、進行ルートの下流側のエリアに滞在する顧客が少ない場合には、店員に顧客の会計待ちを軽減する行動を行わせる必要がない。
そこで、店内人物状態検知部42において、陳列棚ごとに設定されたエリア(図4参照)別に滞在人数を計測して、このエリア別の滞在人数に基づいて報知判定部45において報知の可否を判定する、例えば、進行ルートの上流側のエリアの滞在人数を進行ルートの下流側のエリアの滞在人数より低く評価して混雑レベルを求め、この混雑レベルに基づいて報知判定部45において報知の可否を判定するようにする。
また、前記の実施形態では、会計を待つ顧客が複数の有人レジ装置6で別々に行列をつくる場合について説明したが、図23に示すように、会計を待つ顧客を1列に並べる場合がある。この場合、会計待ち状態検知部41では、複数の有人レジ装置6全体での会計待ち人数を計測し、図17〜図19に示した会計待ち状態表示部65の有人レジ装置6に関するグラフ表示部71は1つになる。なお、無人レジ装置7では、有人レジ装置6とは別に顧客が行列をつくることになる。
以上のように、本実施形態では、店内人物状態検知部42において、店舗内に滞在する人物の状態を映像から検知して、報知判定部45において、店舗内に滞在する人物の状態を考慮して報知の可否を判定するため、報知のタイミングの最適化を図り、不要な報知を減らすことができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、店員状態検知部43の検知結果およびレジ装置状態検知部44の検知結果に基づいて、新たにレジ装置6を稼働させることができるものと判断される場合には、レジ装置6の稼働を指示する報知を行うものと判定するようにしたため、不要な報知を減らすことができる。すなわち、新たにレジ装置6を稼働させることができない場合に、レジ装置6の稼働を指示する報知を行っても、店員に無駄な行動を行わせるだけであり、新たにレジ装置6を稼働させることができる場合に、レジ装置6の稼働を指示する報知を行うようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、会計待ち状態検知部41により、会計待ちの顧客が多い状態と検知され、かつ、店内人物状態検知部42により、店舗内が混雑していない状態と検知された場合には、報知を行わないものと判定するようにしたため、不要な報知を減らすことができる。すなわち、会計待ちの顧客が多い状態でも、店内が混雑していない状態では、じきに会計待ちの顧客が減ることが予測され、このような場合に顧客の会計待ちを軽減する行動を行っても無駄になる可能性が高く、このような場合には報知を行わないようにすることで、店員に無駄な行動を行わせることを避けることができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、会計待ち状態検知部41により、有人レジ装置6において会計待ちの顧客が多い状態と検知された場合には、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知を行うものと判定するようにしており、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内に応じて顧客が無人レジ装置7を利用することで、顧客の会計待ちを軽減することができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、会計待ち状態検知部41により、有人レジ装置において会計待ちの顧客が多い状態と検知され、かつ、店員状態検知部43の検知結果およびレジ装置状態検知部44の検知結果に基づいて、新たに有人レジ装置6を稼働させることができないものと判断される場合には、有人レジ装置6での会計を待つ顧客に無人レジ装置7の利用を勧める案内を指示する報知を行うものと判定し、新たに有人レジ装置6を稼働させることができるものと判断される場合には、有人レジ装置6の稼働を指示する報知を行うものと判定するようにしており、新たに有人レジ装置6を稼働させることができない場合に、無人レジ装置7の利用を勧める案内を行い、新たに有人レジ装置6を稼働させることができる場合に、その有人レジ装置6を稼働させて会計作業を行うことで、顧客満足度を高めることができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、会計待ち状態検知部41により、会計待ちの顧客が多い状態と検知され、かつ、店内人物状態検知部42により、店内が混雑している状態と検知され、かつ、店員状態検知部43により、会計作業に参加可能な店員が存在する状態と検知され、かつ、レジ装置状態検知部44により、全てのレジ装置6が既に稼働している状態と検知された場合には、レジ装置6での会計作業の応援を指示する報知を行うものと判定するようにしており、新たにレジ装置6を稼働させることができない場合でも、会計作業に参加可能な店員が存在する場合には、会計作業の応援を指示する報知を行って、レジ装置6を操作する店員を補助する補助作業に別の店員を従事させることで、会計所要時間を短縮することができるため、顧客の会計待ちを軽減することができる。
また、本実施形態では、報知判定部45において、会計待ち状態検知部41により、会計待ちの顧客が少ない状態と検知され、かつ、店内人物状態検知部42により、店内が混雑している状態と検知され、かつ、店員状態検知部43により、会計作業に参加可能な店員が存在する状態と検知された場合には、会計作業エリアへの集合を指示する報知を行うものと判定するようにしており、会計待ちの顧客が少ない場合でも、店内が混雑している場合には、じきに会計を行う顧客が急増することが予測されるため、会計作業に参加可能な店員がいる場合には、会計作業エリアへの集合を指示する報知を行って、会計作業エリアに待機させることで、会計を行う顧客が急増した場合でも迅速に対応することができる。
また、本実施形態では、情報蓄積部47において、報知部46で行われた報知に関する情報を蓄積し、集計部48において、情報蓄積部47に蓄積された情報に基づいて、報知の発生状況に関する集計結果を取得し、画面情報生成部51において、集計部48で取得した集計結果に基づいて、報知の発生状況に関する表示情報を生成するようにしたため、過去の報知の発生状況をユーザが簡単に把握することができる。
また、本実施形態では、情報蓄積部47において、会計待ち状態検知部41で取得した検知時刻ごとの会計待ち状態に関する情報、店内人物状態検知部42で取得した検知時刻ごとの店内人物状態に関する情報、および報知部46で行われた報知に関する情報を蓄積し、画面情報生成部51において、情報蓄積部47に蓄積された情報に基づいて、会計待ち顧客状態の時間的な推移状況、店内人物状態の時間的な推移状況および報知の発生状況を統合した表示情報を生成するようにしたため、会計待ち顧客状態の時間的な推移状況や、店内人物状態の時間的な推移状況と比較しながら、報知がどのようなタイミングで発生したかをユーザが把握することができる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。また、上記実施形態に示した本発明に係る会計業務支援装置、会計業務支援システムおよび会計業務支援方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
例えば、本実施形態では、コンビニエンスストアなどの小売店舗の例について説明したが、このような小売店舗に限定されるものではなく、小売店舗以外の業務形態の店舗に適用することも可能である。
また、本実施形態では、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42および店員状態検知部43において別々に人物検出処理を行うようにしたが、カメラ1により店舗内を撮影した映像に基づいて、店舗内に滞在する人物を検出する人物検出部を設け、この人物検出部での検出結果に基づいて、会計待ち状態検知部41、店内人物状態検知部42および店員状態検知部43においてそれぞれ検知処理を行うようにしてもよい。また、この人物検出部で行われる人物検出の機能の一部または全部を、別の装置で構成し、あるいはカメラ1に一体化して人物検出機能付き撮像装置として構成することも可能である。
また、本実施形態では、会計待ち状態検知部41および店内人物状態検知部42において人数(会計待ち人数および店内滞在人数)を計測して、この人数に基づいて報知判定部45において、会計待ちの顧客が多い状態か否かの判定(会計待ち状態の判定)、および店舗内が混雑した状態か否かの判定(店内人物状態の判定)を行うようにしたが、会計待ち状態検知部41および店内人物状態検知部42において、人数を計測せずに、会計待ちエリアの映像や店舗内の映像における人物と想定される物体が存在する領域の割合から、会計待ちエリアや店舗内の滞留レベル(混雑レベル)を取得して、この滞留レベルに基づいて会計待ち状態の判定や店内人物状態の判定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、図20に示したように、店員や店長が所持する携帯型端末5に報知画面を表示させて、店員や店長に対して報知を行う、すなわち報知の出力装置を携帯型端末5としたが、店舗内に設置されたスピーカやランプなどの適宜な出力装置を用いて報知を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、図17〜図19に示したように、会計作業状況表示画面の映像表示部70に、会計作業エリアや会計待ちエリアの映像を表示するようにしたが、この映像には顧客が映る場合があり、この場合、顧客のプライバシーが保護されるように映像を表示することが望ましい。そこで、例えば、店員以外と認識された人物を消去する処理を施したり、店員以外と認識された人物の顔が映った領域にモザイク処理を施したりするなどして、個人が特定されないようにするとよい。特に、店員以外と認識された人物を消去する処理を行うと、店員のみが映る映像となり、店員の作業の実施状況が把握しやすくなるなどの利点がある。
また、本実施形態では、会計業務支援に必要な処理を、店舗に設けられたPC3に行わせるようにしたが、この必要な処理を、図1に示したように、本部に設けられたPC11や、クラウドコンピューティングシステムを構成するクラウドコンピュータ21に行わせるようにしてもよい。また、必要な処理を複数の情報処理装置で分担し、IPネットワークやLANなどの通信媒体を介して、複数の情報処理装置の間で情報を受け渡すようにしてもよい。この場合、必要な処理を分担する複数の情報処理装置で会計業務支援システムが構成される。
このような構成では、会計業務支援に必要な処理のうち、少なくとも演算量が大きな処理、例えば人物検出処理を、店舗に設けられたPC3に行わせるようにするとよい。このように構成すると、残りの処理で必要となる情報のデータ量が少なくて済むため、残りの処理を店舗とは異なる場所に設置された情報処理装置に行わせるようにしても、通信負荷を軽減することができるため、広域ネットワーク接続形態によるシステムの運用が容易になる。
また、会計業務支援に必要な処理のうち、少なくとも演算量が大きな処理、例えば人物検出処理を、クラウドコンピュータ21に行わせるようにしてもよい。このように構成すると、残りの処理は演算量が小さくて済むため、店舗などのユーザ側に高速な情報処理装置が不要となり、ユーザが負担するコストを軽減することができる。
また、クラウドコンピュータ21に必要な処理の全部を行わせ、あるいは、必要な処理のうちの少なくとも表示情報生成処理をクラウドコンピュータ21に分担させるようにしてもよく、このように構成すると、店舗や本部に設けられたPC3,11の他に、携帯型端末(タブレット端末やスマートフォンなど)22でも、表示情報(会計作業状況表示画面など)を表示することができるようになり、これにより店舗や本部の他に外出先などの任意の場所で会計作業状況を確認することができる。
また、本実施形態では、店舗に設置されたPC3に会計業務支援に必要な処理を行わせるとともに、PC3で生成した表示情報(総覧表示画面など)を、このPC3のモニタ4や本部に設置されたPC11のモニタ12で閲覧するようにしたが、表示情報の閲覧装置をPC3,11とは別に設けることも可能であり、例えば、前記のように携帯型端末(タブレット端末やスマートフォンなど)22を表示情報の閲覧装置とする他に、店舗に設置された販売情報管理装置に表示情報の閲覧装置としての機能を付加することも可能である。また、表示情報をプリンタで出力することも可能である。
また、本実施形態では、店舗に設置されたPC3に会計業務支援に必要な処理を行わせるとともに、このPC3で設定事項の入力などの必要な入力操作を行うようにしたが、本部に設置されたPC11で必要な入力操作を行うようにしたり、あるいはPC3,11とは別の情報処理装置、例えば携帯型端末22で必要な入力操作を行うようにしたりしてもよい。