JP6344888B2 - 接続体の製造方法、電子部品の接続方法、接続構造体 - Google Patents

接続体の製造方法、電子部品の接続方法、接続構造体 Download PDF

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本発明は、接着剤を介して基板を接続対象物上に接続する方法に関し、特に、基板や接続対象物上に形成された端子同士を接続して構成される接続構造体の製造方法、電子部品の接続方法、及び接続構造体に関する。
従来、ガラス基板やガラスエポキシ基板等のリジッド基板とフレキシブル基板とを接続する際や、フレキシブル基板同士を接続する際に、接着剤として導電性粒子が分散されたバインダー樹脂をフィルム状に成形した異方性導電フィルムが用いられている。フレキシブル基板の接続端子とリジッド基板の接続端子とを接続する場合を例に説明すると、図7(A)に示すように、フレキシブル基板51とリジッド基板54の両接続端子52,55が形成された領域の間に異方性導電フィルム53を配置し、適宜緩衝材50を配して加熱押圧ヘッド56によってフレキシブル基板51の上から熱加圧する。すると、図7(B)に示すように、バインダー樹脂は流動性を示し、フレキシブル基板51の接続端子52とリジッド基板54の接続端子55との間から流出するとともに、異方性導電フィルム53中の導電性粒子は、両接続端子間に挟持されて押し潰される。
その結果、フレキシブル基板51の接続端子52とリジッド基板54の接続端子55とは、導電性粒子を介して電気的に接続され、この状態でバインダー樹脂が硬化する。両接続端子52,55の間にない導電性粒子は、バインダー樹脂に分散されており、電気的に絶縁した状態を維持している。これにより、フレキシブル基板51の接続端子52とリジッド基板54の接続端子55との間のみで電気的導通が図られることになる。
特開2005−26577号公報
近年、例えばタッチパネルのセンサーフィルムとフレキシブル基板との接続においては、電子機器外筐に対する液晶画面の大型化に伴い、画面の外縁部分である所謂額縁部を狭くする狭額縁化が進んでいる。そのため、センサーフィルムとフレキシブル基板とを接続するエリアも狭くなり、その結果、図8に示すように、フレキシブル基板51の外縁近傍までを覆うカバーレイを一部含んで異方性導電フィルムを介した接続を行うケースが増えている。
しかし、カバーレイの外縁部を含んで異方性導電フィルム53を配置する場合、当該カバーレイの外縁部を含んだ領域を加熱押圧ヘッド56によって熱加圧することとなるが、図9に示すように、カバーレイ60の外縁部60aと接続端子52との間に生じる段差部61により、加熱押圧ヘッド56の熱と圧力の伝達が不十分となり、良好な接続が得られないという問題があった。また、図10に示すように、カバーレイ60との段差部61に沿って導電性粒子62が滞留し、相隣接する接続端子52,55間が短絡する恐れもあった。
このような課題を解決するために、加熱押圧ヘッド56を狭額縁化されたフレキシブル基板51の実装部に応じて狭小化する方法も提案されている。しかし、この方法では、フレキシブル基板51の接続端子52及びリジッド基板54の接続端子55の大きさや、額縁部の広さ等の設計に応じて加熱押圧ヘッド56の形状を変える必要があることから、製造工程の煩雑化、高コスト化を招く。また、加熱押圧ヘッド56を狭小化することにより、接続面積が減少し、フレキシブル基板51とリジッド基板54との接続強度が低下するという問題もある。
また、図11に示すように、段差部61の形状に対応した段差形状を有する加熱押圧ヘッド56を製造することにより導通信頼性を確保する方法も提案されている。しかし、この方法においても、段差部61の寸法に応じて加熱押圧ヘッド56を加工する必要が生じ、製造工程の煩雑化、高コスト化を招く。また、段差部61の形状に応じて熱加圧した場合にも、依然としてカバーレイ60の外縁部60aに沿って導電性粒子62が滞留し、接続端子52,52間がショートする危険は残る。
また、カバーレイ60との段差部61の高さを考慮して、異方性導電フィルム53に含有する導電性粒子の粒子径を大径化することで、段差部61近傍の熱不足や圧力不足を解消しようとする場合、導電性粒子の大径化に伴い、端子間ショートの危険が増大してしまう。
そこで、本発明は、フレキシブル基板が異方性導電接続される額縁部の狭小化によっても、十分な接続強度を確保しつつ、端子間ショートも防止することができる接続構造体、接続構造体の製造方法、及び接続方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る接続構造体は、一面に第1の接続端子が設けられるとともに、上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物と、バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有し、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設けられ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とを接続するとともに、上記第1、第2の接続端子を電気的に接続する導電性接着剤とを備え、上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、0.7R≧h−H、d≧2Rの関係を満たすものである。
また、本発明に係る接続構造体の製造方法は、一面に第1の接続端子が設けられるとともに上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物との間に、バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有する導電性接着剤を、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設け、上記導電性接着剤を上記フレキシブル基板及び上記接続対象物を加熱押圧することにより、上記接着剤を硬化させ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とが接続されるとともに、上記第1、第2の接続端子が電気的に接続された接続構造体の製造方法において、上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、0.7R≧h−H、d≧2Rの関係を満たすものである。
また、本発明に係る接続方法は、一面に第1の接続端子が設けられるとともに上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物との間に、バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有する導電性接着剤を、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設け、上記導電性接着剤を上記フレキシブル基板及び上記接続対象物を加熱押圧することにより、上記接着剤を硬化させ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とが接続されるとともに、上記第1、第2の接続端子が電気的に接続する接続方法において、上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、0.7R≧h−H、d≧2Rの関係を満たすものである。
本発明によれば、0.7R≧h−Hの関係を満たすことにより、導電性接着剤を介して第1、第2の接続端子同士を圧着した際に、第1、第2の接続端子間において導電性粒子が十分に潰れ、導通信頼性を確保することができる。また、d≧2Rの関係を満たすことにより、カバーレイの外縁部と第1、第2の接続端子との間が開くことから、カバーレイの外縁部に沿って導電性粒子が滞留した場合にも、これら滞留した導電性粒子によって第1の接続端子間、あるいは第2の接続端子間が短絡することを防止することができる。
本発明が適用された透明フィルムとフレキシブル基板との接続構造体の製造工程を示す断面図である。 透明フィルムのフレキシブル基板が実装される実装部における接続状態を示す分解斜視図である。 本発明が適用されたフレキシブル基板を示す断面図である。 異方性導電フィルムを示す断面図である。 比較例に係るフレキシブル基板を示す断面図である。 比較例に係る熱圧着ツールによる熱加圧工程を示す断面図である。 異方性導電フィルムを用いた従来の接続工程を示す断面図である。 異方性導電フィルムを用いた従来の接続工程を示す断面図である。 従来の接続工程において、カバーレイの段差部による熱加圧不足の状態を示す断面図である。 従来の接続工程において、カバーレイの外縁部に滞留した導電性粒子による接続端子間が短絡した状態を示す平面図である。 カバーレイの段差部に応じて熱加圧面の形状を変えた熱圧着ツールを用いた接続工程を示す断面図である。
以下、本発明が適用された接続構造体、接続構造体の製造方法、接続方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明が適用された接続構造体は、フレキシブル基板とリジット基板とが異方性導電接続された接続構造体、あるいはフレキシブル基板同士が異方性導電接続された接続構造体であり、例えば、テレビやPC、携帯電話、ゲーム機、オーディオ機器、タブレット端末あるいは車載用モニタ等のあらゆる電子機器に内蔵されている配線板に用いることができる。このようなプリント配線板においては、ファインピッチ化、軽量薄型化等の観点から、各種回路が形成されたフレキシブル基板を直接プリント配線板上に実装するいわゆるFOB(film on board)、フレキシブル基板同士を接続するFOF(film on film)が採用されている。
以下では、各種モニタに入力デバイスとして組み込まれるタッチセンサ1を例に説明する。タッチセンサ1としては、電極パターンを形成したフィルムやプラスチック等の基体を2枚組み合わせたものや、1枚の基体の両面に電極パターンを形成したものが広く用いられている。
基体となる透明フィルム2には、センサ部となる電極パターンがマトリクス状に形成され、各電極パターンは、透明フィルムの外縁部に形成された接続端子3と、配線パターンを介して接続されている。そして、タッチセンサ1は、図1に示すように、複数の接続端子3が並列する実装部4に、位置検出用のコントローラと接続されたフレキシブル基板5が接続される。
タッチセンサ1の基体となる透明フィルム2は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明な合成樹脂からなるフィルム材を用いることができる。センサ部を構成する電極パターンとしては、有機導電高分子を主剤とした透明な導電材料を用いることができる。例えば、ポリチオフェン誘導体ポリマーと、水溶性有機化合物と、ドーパンドとを少なくとも含む組成物が挙げられる。このような有機導電性高分子からなるペーストを印刷インクとして使用し、例えばスクリーン印刷により直接パターニングすることで、透明フィルム2の表面に所定形状の電極パターンを形成することができる。或いは、有機導電性高分子を透明フィルム2の両面にコーティングした後、酸もしくは塩基性の試薬を含む透明な印刷インクにより有機導電性高分子の層を部分的に劣化させることによっても電極パターンを形成することができる。その他にも、電極パターンのパターニングには、グラビア印刷、インクジェットプリンティングなどの種々の手法を用いることができる。また、感光性の物質を塗布した基体の表面をパターン状に露光することにより、所定のパターンを形成するフォトリソグラフィ等を用いることもできる。すなわち、電極パターンとして、有機導電高分子を主剤とする透明な導電材料を形成することができれば、上記手法以外の手法を用いることができる。
各電極パターンと配線パターンを介して接続される複数の接続端子3は、例えば銀ペーストのスクリーン印刷により直接パターニングすることにより、あるいは銅箔をエッチングすること等により形成することができる。複数の接続端子3は、例えば略矩形状に形成され、図2に示すように、透明フィルム2の外縁部に長手方向に直交する方向に亘って複数配列して形成されることにより、フレキシブル基板5が接続される実装部4を構成する。
この実装部4とフレキシブル基板5との接続には、導電性の接着剤として、異方性導電フィルム(ACF:anisotropic conductive film)6が用いられる。異方性導電フィルム6は、後述するように、バインダー樹脂に導電性粒子を含有しており、フレキシブル基板5の接続端子7と透明フィルム2に形成された接続端子3とを、導電性粒子を介して電気的に接続させる。
[フレキシブル基板]
透明フィルム2の実装部4に接続されるフレキシブル基板5は、図示しない位置検出用のコントローラに接続され、センサ部を構成する電極パターン毎に設けられている接続端子3と当該コントローラとを接続するコネクタとなる。フレキシブル基板5は、ポリイミド等の可撓性を有する基板9の一面9a上に、図2に示すように、透明フィルム2の接続端子3と接続される接続端子7が複数配列して形成されている。接続端子7は、例えば銅箔等がパターニングされるとともに、適宜、表面にニッケル金メッキ等のメッキコート処理が施されることにより形成され、接続端子3と同様に、例えば略矩形状に形成され、長手方向に直交する方向に亘って複数配列して形成されている。接続端子7の幅と接続端子3の幅、及び相隣接する接続端子7間の間隔と相隣接する接続端子3間の間隔とは、略同じパターンで配列され、接続端子7と接続端子3とは、異方性導電フィルム6を介して重畳される。
また、接続端子7は、フレキシブル基板5の透明フィルム2と接続される一面9aと反対側の他面9bに形成された配線パターン10と、基板9を貫通する導電層11を介して接続されている。導電層11は、フレキシブル基板5に形成された貫通孔に、導電ペーストの充填、あるいは導電めっき層を形成すること等に形成することができる。
[カバーレイ]
また、フレキシブル基板5は、接続端子7の近傍にカバーレイ8が設けられている。カバーレイ8は、基板9の透明フィルム2と接続される一面9aに形成された他の配線パターンを保護するものであり、絶縁性のベースフィルムの一面に接着剤層が設けられ、この接着剤層によって基板9の一面9aに貼り付けられている。
タッチセンサ1は、透明フィルム2の接続端子3が設けられた実装部4や、とフレキシブル基板5の接続端子7が設けられた外縁部が狭小化されていることから、図1に示すように、フレキシブル基板5の外縁近傍までを覆うカバーレイ8を一部含んで異方性導電フィルム6を介した接続を行う。これにより、タッチセンサ1は、透明フィルム2とフレキシブル基板5との電気的、機械的な接続信頼性を確保している。
ここで、図3(A)(B)に示すように、フレキシブル基板5は、カバーレイ8の接続端子7近傍の外縁部8aの厚みをh、接続端子7の厚みをH、及び異方性導電フィルム6の導電性粒子16の平均粒子径をR、カバーレイ8の外縁部8aと接続端子7との距離をdとしたとき、
0.7R≧h−H
d≧2R
との関係を満たす。
0.7R≧h−Hの関係を満たすことにより、異方性導電フィルム6を介して接続端子3,7同士を圧着した際に、接続端子3,7間において導電性粒子が十分に潰れ、導通信頼性を確保することができる。
一方、カバーレイ8の外縁部8aの厚みhと接続端子7の厚みHとの差(h−H)が導電性粒子の平均粒子径Rの0.7倍より大きいと、接続端子3,7間に導電性粒子を挟持した場合にも、カバーレイ8の外縁部8aによって接続端子3,7同士の近接が阻害され、導電性粒子を十分に押圧することができない。このため、接続初期や環境試験後において、導通信頼性が悪化するおそれがある。
また、d≧2Rの関係を満たすことにより、カバーレイ8の外縁部8aと接続端子7との間が開くことから、カバーレイ8の外縁部8aに沿って導電性粒子16が滞留した場合にも、これら滞留した導電性粒子16によって接続端子3,3間、あるいは接続端子7,7間が短絡することを防止することができる。
一方、カバーレイ8の外縁部8aと接続端子7との距離dが導電性粒子16の平均粒子径の2倍未満の場合、カバーレイ8の外縁部8aに沿って滞留した導電性粒子16によって接続端子3,3間、あるいは接続端子7,7間が短絡するおそれがある。
また、フレキシブル基板5は、カバーレイ8の外縁部8aと接続端子7との間に導電性粒子16の平均粒子径の2倍以上の距離を隔てていることから、熱圧着ツール20によりカバーレイ8の外縁部8aを含んで接続端子7を熱加圧した場合にも、カバーレイ8の段差部による熱不足や圧力不足による影響がなく、接続端子3,7間の導通信頼性を確保することができる。
さらに、フレキシブル基板5は、隣接する接続端子間の距離Dと導電性粒子16の平均粒子径Rとが
D>5R
との関係を満たすことが好ましい。
これにより、相隣接する接続端子3,3間や、接続端子7,7間に導電性粒子が連続することなく、相隣接する端子間のショートを防止することができる。一方、相隣接する接続端子3,3間や、接続端子7,7間の距離Rが導電性粒子の平均粒子径Rの5倍以下であると、各接続端子間において導電性粒子16が連続することにより、相隣接する端子間のショートが発生するおそれがある。
[異方性導電フィルム]
異方性導電フィルム6は、熱硬化型の接着剤であり、後述する熱圧着ツール20により熱加圧されることにより流動化して導電性粒子16が透明フィルム2及びフレキシブル基板5の各接続端子3、7の間で押し潰され、加熱により、導電性粒子16が押し潰された状態で硬化する。これにより、異方性導電フィルム6は、透明フィルム2とフレキシブル基板5とを電気的、機械的に接続する。
異方性導電フィルム6は、例えば図4に示すように、膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤等を含有する通常のバインダー樹脂15(接着剤)に導電性粒子16が分散されてなり、この熱硬化性接着材組成物がベースフィルム17上に塗布されることによりフィルム状に成型されたものである。
ベースフィルム17は、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methlpentene-1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等にシリコーン等の剥離剤を塗布してなる。
バインダー樹脂15に含有される膜形成樹脂としては、平均分子量が10000〜80000程度の樹脂が好ましい。膜形成樹脂としては、エポキシ樹脂、変形エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の各種の樹脂が挙げられる。中でも、膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が特に好ましい。
熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、市販のエポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独でも、2種以上の組み合わせであってもよい。
アクリル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じてアクリル化合物、液状アクリレート等を適宜選択することができる。例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エポキシアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を挙げることができる。なお、アクリレートをメタクリレートにしたものを用いることもできる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
潜在性硬化剤としては、特に限定されないが、例えば、加熱硬化型の各種硬化剤が挙げられる。潜在性硬化剤は、通常では反応せず、熱、加圧等のトリガにより活性化し、反応を開始する。熱活性型潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応などで活性種(カチオンやアニオン、ラジカル)を生成する方法、室温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温でエポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶出して硬化反応を開始する方法、マイクロカプセルによる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、スルホニウム塩、アミンイミド、ポリアミン塩、ジシアンジアミド等や、これらの変性物があり、これらは単独でも、2種以上の混合体であってもよい。中でも、マイクロカプセル型イミダゾール系潜在性硬化剤が好適である。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系等を挙げることができる。シランカップリング剤を添加することにより、有機材料と無機材料との界面における接着性が向上される。
導電性粒子16としては、異方性導電フィルム6において使用されている公知の何れの導電性粒子を挙げることができる。導電性粒子16としては、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、或いは、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられる。樹脂粒子の表面に金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を挙げることができる。
なお、異方性導電フィルム6は、取り扱いの容易さ、保存安定性等の見地から、ベースフィルム17が積層された面とは反対の面側にカバーフィルムを設ける構成としてもよい。また、異方性導電フィルム6の形状は、特に限定されないが、例えば、図4に示すように、巻取リール18に巻回可能な長尺テープ形状とし、所定の長さだけカットして使用することができる。
また、上述の実施の形態では、接着剤として、バインダー樹脂15に適宜導電性粒子16を含有した熱硬化性樹脂組成物をフィルム状に成形した接着フィルムを例に説明したが、本発明に係る接着剤は、これに限定されず、例えばバインダー樹脂15のみからなる絶縁性接着剤層と導電性粒子16を含有したバインダー樹脂15からなる導電性粒子含有層とを積層した構成とすることができる。また、接着剤は、このようなフィルム成形されてなる導電性接着フィルムに限定されず、バインダー樹脂組成物に導電性粒子16が分散された導電性接着ペーストとしてもよい。さらに、接着剤は、バインダー樹脂15に導電性粒子16が含有されていない絶縁性接着フィルム、あるいは絶縁性接着ペーストであってもよい。本発明に係る接着剤は、上述したいずれの形態をも包含するものである。
[熱圧着ツール]
次いで、フレキシブル基板5を熱加圧する熱圧着ツール20について説明する。図1に示すように、熱圧着ツール20は、透明フィルム2及びフレキシブル基板5が載置されるステージ19の上方に昇降自在に設けられている。
熱圧着ツール20は、適宜、緩衝材を介して、フレキシブル基板5の接続端子7が並列する端子領域を、透明フィルム2の実装部4に加熱押圧するものである。熱圧着ツール20は、フレキシブル基板5及び透明フィルム2を熱加圧することにより、接続端子3、7間に熱と圧力を掛けることができ、導電性粒子16を確実に挟持させるとともに、この状態でバインダー樹脂15を硬化させることができる。
なお、熱圧着ツール20のフレキシブル基板5と接する熱加圧面20aは平坦化されており、また熱加圧面20aとフレキシブル基板5との間に適宜介在される緩衝材は、シート状の弾性材からなり、例えばシリコンラバーが用いられる。
次いで、本発明の実施例について説明する。本実施例では、熱圧着ツールの熱加圧面の形状や、フレキシブル基板のカバーレイ及び接続端子の構成を変えて、フレキシブル基板5が異方性導電フィルム6を介してプリント配線板に接続された接続構造体を製造し、これら接続構造体サンプルについて、接続初期と信頼性試験後における導通信頼性を測定し、また端子間の絶縁試験を行った。
フレキシブル基板5の接続に用いた異方性導電フィルム6は、
フェノキシ樹脂(YP50、東都化成製) 40質量部
ウレタンアクリレート(M1600、東亞合成製) 30質量部
アクリレート(M−315、東亞合成製) 10質量部
ラジカル系硬化剤(パーヘキサ3M、日本化薬製) 5質量部
導電性粒子(Ni/Auメッキアクリル樹脂粒子) 3質量部
を配合した樹脂組成物をPETフィルム上に塗布することにより成型した。
実施例及び比較例に用いたプリント配線板は、導通信頼性試験については、厚さ0.7mmのガラス基材の全面にITOコーティングを施したガラス基材を使用した。また、絶縁信頼性試験については、厚さ0.7mmのノンアルカリガラスを使用した。
[実施例1]
実施例1に用いたフレキシブル基板は、厚さ25μmのポリイミド基板の両面に、厚さ9μmのCu配線が、100μmピッチ(L/S=50μm/50μm)で形成されることにより、プリント配線板と接続される一面側に接続端子が、一面と反対側の他面に配線パターンが形成されている。接続端子と配線パターンとは、ポリイミド基板を貫通する導電層を介して接続されている。また、実施例1に係るフレキシブル基板は、接続端子が形成された一面にカバーレイが設けられ、カバーレイの接続端子近傍の外縁部の厚みhを22μm、接続端子の厚みHを18μm、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを10μm、カバーレイの外縁部と接続端子との距離dを30μm、相隣接する接続端子間の距離Dを50μmとした。すなわち、実施例1では、0.7R≧h−H、d≧2Rを満たす(図3参照)。
また、実施例1に用いた熱圧着ツールは、熱加圧面が平坦化されている(図1参照)。熱圧着ツールによる熱圧着条件は、150℃、2MPa、10秒である。
[実施例2]
実施例2では、フレキシブル基板の接続端子の厚みHを18μmとした他は、実施例1と同じ条件とした。すなわち、実施例2では、0.7R≧h−H、d≧2Rを満たす。
[実施例3]
実施例3では、フレキシブル基板の接続端子の厚みHを12μm、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを15μmとした他は、実施例1と同じ条件とした。すなわち、実施例3では、0.7R≧h−H、d≧2Rを満たす。
[比較例1]
比較例1では、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを5μmとした他は、実施例1と同じ条件とした。すなわち、比較例1では、0.7R<h−Hである。
[比較例2]
比較例2では、フレキシブル基板の接続端子の厚みHを12μm、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを10μmとした他は、実施例1と同じ条件とした。すなわち、比較例2では、0.7R<h−Hである。
[比較例3]
比較例3では、厚さ25μmのポリイミド基板の両面に、厚さ9μmのCu配線が、100μmピッチ(L/S=50μm/50μm)で形成されることにより、プリント配線板と接続される一面側に接続端子及び配線パターンが形成されているフレキシブル基板を用いた(図8参照)。図5(A)(B)に示すように、比較例3に係るフレキシブル基板は、カバーレイの外縁部の厚みhを22μm、接続端子の厚みHを18μm、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを10μm、相隣接する接続端子間の距離Dを50μmとした。すなわち、比較例3では、0.7R≧h−Hを満たすものの、接続端子とカバーレイの外縁部との間に段差部が設けられている。
また、比較例3に用いた熱圧着ツールは、実施例1と同様に、熱加圧面が平坦化されている。熱圧着ツールによる熱圧着条件は、150℃、2MPa、10秒である。
[比較例4]
比較例4では、接続端子の厚みHを15μmとした他は、比較例3と同じ条件とした。すなわち、比較例4においても、0.7R≧h−Hを満たすものの、接続端子とカバーレイの外縁部との間に段差部が設けられている(図5(A)参照)。
[比較例5]
比較例5では、比較例4と同じフレキシブル基板を用いるとともに、接続端子とカバーレイの外縁部との間に形成された段差部に応じた段差形状を有する熱圧着ツール(図6参照)を用いた。その他の条件は比較例4と同じである。
[比較例6]
比較例6では、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rを15μm、カバーレイの外縁部と接続端子との距離dを20μmとした他は、実施例1と同じ条件とした。すなわち、比較例6では、d<2Rである。
各実施例及び比較例に係る接続構造体サンプルについて、接続端子間の導通抵抗を4端子法にて測定した。測定は、接続初期と信頼性試験後に行い、抵抗値が5.0Ω以下を○、20Ω以上を△、未接続を×とした。信頼性試験としては、環境試験(60℃ 95%RH 250h)を行った。
また、各実施例及び比較例に係る接続構造体サンプルについて、接続端子間の短絡試験を行い、それぞれ30個のサンプルのうち短絡が発生した個数を計測した。
Figure 0006344888
表1に示すように、実施例1〜3に係る接続構造体サンプルでは、環境試験後における導通抵抗値が、いずれも5Ω以下と良好であった。これは、実施例1〜3では、カバーレイの接続端子近傍の外縁部の厚みhと接続端子の厚みHとの差(h−H)が、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rの0.7倍以下であったことから、カバーレイの外縁部の厚さによってフレキシブル基板及びプリント配線板の接続端子同士による導電性粒子の押圧が阻害されず、導電性粒子を十分に潰した状態で挟持することができたことによる。
一方、比較例1、2では、カバーレイの接続端子近傍の外縁部の厚みhと接続端子の厚みHとの差(h−H)が、異方性導電フィルムに含有された導電性粒子の平均粒子径Rの0.7倍よりも大きいことから、カバーレイの外縁部の厚みよってフレキシブル基板及びプリント配線板の各接続端子間の距離が開き、導電性粒子を十分に潰すことができない。このため、比較例1、2では、環境試験後において接続端子間の導通が取れなくなった。
また、実施例1〜3に係る接続構造体サンプルでは、相隣接する接続端子間の短絡が殆ど発生しなかった。これは、実施例1〜3では、カバーレイの外縁部と接続端子との距離dが、導電性粒子の平均粒子径Rの2倍以上であったことから、カバーレイの外縁部に沿って導電性粒子が滞留した場合にも、この滞留した導電性粒子によって接続端子間が短絡することを防止することができたことによる。
一方、比較例3〜5では、図5(B)に示すように、カバーレイが接続端子上に設けられていることから、30個のサンプルのうち、9個(比較例3)、12個(比較例4)、13個(比較例5)のサンプルにおいてカバーレイの外縁部に沿って滞留した導電性粒子によって接続端子間が短絡した。また、比較例6では、カバーレイの外縁部と接続端子との間に距離dを設けているものの、当該距離dが、導電性粒子の平均粒子径Rの2倍未満であったことから、30個のサンプルのうち15個サンプルにおいて、カバーレイの外縁部に沿って滞留した導電性粒子によって接続端子間が短絡した。
また、実施例1,2と実施例3とを対比すると、実施例1,2では接続端子間の短絡が全サンプルにおいて発生しなかったのに対して、実施例3では30個のサンプル中1つのサンプルにおいて短絡が発生した。これは、実施例1,2においては、相隣接する接続端子間の距離Dが導電性粒子の平均粒子径Rの5倍よりも大きく、導電性粒子による相隣接する接続端子間の短絡を防止するのに必要な距離を確保したのに対して、実施例3では、当該距離Dが導電性粒子の平均粒子径Rの5倍に満たないことによる。これにより、相隣接する接続端子間の距離Dが導電性粒子の平均粒子径Rの5倍よりも大きくすることが好ましいことが分かる。
1 タッチセンサ、2 透明フィルム、3 接続端子、4 実装部、5 フレキシブル基板、6 異方性導電フィルム、7 接続端子、8 カバーレイ、8a 外縁部、10 配線パターン、11 導電層、15 バインダー樹脂、16 導電性粒子、17 ベースフィルム、18 巻取リール、19 ステージ、20 熱圧着ツール、20a 熱加圧面

Claims (12)

  1. 一面に第1の接続端子が設けられるとともに、上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、
    上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物と、
    バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有し、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設けられ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とを接続するとともに、上記第1、第2の接続端子を電気的に接続する導電性接着剤とを備え、
    上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、下記の関係を満たす接続構造体。
    0.7R≧h−H
    d≧2R
  2. 下記の関係を満たす請求項1に記載の接続構造体。
    3R≧d≧2R
  3. 上記接続対象物は、ガラス基板または透明フィルムであり、
    上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域は、上記接続対象物の額縁部に対応した領域内である請求項1又は2に記載の接続構造体。
  4. 上記第1、第2の接続端子は、それぞれ、複数並列して設けられ、隣接する接続端子間の距離Dが、下記の関係を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続構造体。
    D>5R
  5. 上記第1の接続端子は、上記フレキシブル基板の上記接続対象物上に接続される上記一面と反対側の他面に設けられた配線パターンと、上記フレキシブル基板を貫通する導電層を介して接続されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続構造体。
  6. 上記フレキシブル基板又は上記接続対象物のいずれかが、タッチパネルセンサーフィルムである請求項1〜5のいずれか1項に記載の接続構造体。
  7. 一面に第1の接続端子が設けられるとともに上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物との間に、バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有する導電性接着剤を、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設け、
    上記導電性接着剤を上記フレキシブル基板及び上記接続対象物を加熱押圧することにより、上記接着剤を硬化させ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とが接続されるとともに、上記第1、第2の接続端子が電気的に接続された接続構造体の製造方法において、
    上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、下記の関係を満たす接続構造体の製造方法。
    0.7R≧h−H
    d≧2R
  8. 下記の関係を満たす請求項7に記載の接続構造体の製造方法。
    3R≧d≧2R
  9. 上記接続対象物は、ガラス基板または透明フィルムであり、
    上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域は、上記接続対象物の額縁部に対応した領域内である請求項7又は8に記載の接続構造体の製造方法。
  10. 一面に第1の接続端子が設けられるとともに上記第1の接続端子近傍にカバーレイが設けられたフレキシブル基板と、上記第1の接続端子と接続される第2の接続端子が形成された接続対象物との間に、バインダー樹脂と、上記バインダー樹脂に含有された導電性粒子とを有する導電性接着剤を、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域に設け、
    上記導電性接着剤を上記フレキシブル基板及び上記接続対象物を加熱押圧することにより、上記接着剤を硬化させ、上記フレキシブル基板と上記接続対象物とが接続されるとともに、上記第1、第2の接続端子が電気的に接続する接続方法において、
    上記フレキシブル基板は、上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部の厚みをh、上記第1の接続端子の厚みをH、上記導電性粒子の平均粒子径をR、上記カバーレイの上記外縁部と上記第1の接続端子との距離をdとしたとき、下記の関係を満たす接続方法。
    0.7R≧h−H
    d≧2R
  11. 下記の関係を満たす請求項10に記載の接続方法。
    3R≧d≧2R
  12. 上記接続対象物は、ガラス基板または透明フィルムであり、
    上記カバーレイの上記第1の接続端子近傍の外縁部と上記第1の接続端子とを含む領域は、上記接続対象物の額縁部に対応した領域内である請求項10又は11に記載の接続方法。
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