JP6344401B2 - SiC単結晶の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、SiC単結晶の製造方法に関し、さらに詳しくは、溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法に関する。
SiC単結晶を製造する方法として、溶液成長法がある。溶液成長法では、種結晶をSi−C溶液に接触させ、種結晶の上にSiC単結晶を成長させる(たとえば、特許文献1参照)。ここで、Si−C溶液とは、SiまたはSi合金の融液にC(炭素)を溶解させた溶液のことをいう。溶液成長法に用いる種結晶は、通常、平坦な主面を有する。ここで、主面とは、その上にSiC単結晶を成長させようとする主たる面のことをいう。種結晶は、たとえば、主面を下方に向けてSi−C溶液の上方に配置する。そして、主面をSi−C溶液の液面に接触させる。さらに、種結晶において、主面近傍のみがSi−C溶液に接触した状態にして、主面上にSiC単結晶を成長させる。
種結晶の主面近傍のみをSi−C溶液に接触させた状態でSiC単結晶を成長させた場合、得られたSiC単結晶を破損させることなく取り出すことができる。さらに、多結晶の形成を抑制できる。一方、種結晶全体がSi−C溶液に浸漬された状態でSiC単結晶を成長させた場合、これらの利点が得られ難い。SiC単結晶の成長後、種結晶全体、およびその上に成長したSiC単結晶をSi−C溶液に浸漬したままSi−C溶液を凝固させると、成長したSiC単結晶が、凝固時のSi−C溶液の収縮による応力を受けて破壊される場合がある。このような事態を回避するため、種結晶を軸に固定して、Si−C溶液中に浸漬させ、SiC単結晶を成長させることが考えられる。この場合、SiC単結晶の成長後、Si−C溶液を凝固させる前に軸を引き上げることで、種結晶、およびその上に成長したSiC単結晶を取り出すことができる。そのため、成長したSiC単結晶の破損を抑制できる。しかしながら、この方法では、軸の上に多結晶のSiCが成長するので、種結晶上に成長するSiC結晶が多結晶化しやすい。
特開2007−261843号
種結晶の主面がSi−C溶液の液面に接触する際、雰囲気ガス、たとえば、Ar(アルゴン)、He(ヘリウム)等の不活性ガスが、種結晶とSi−C溶液との間に、気泡として捉えられることがある。種結晶の主面が小さい(たとえば、直径が2インチ(約51mm)未満の円形)場合は、気泡と主面の外縁部との距離が短い。そのため、気泡が種結晶とSi−C溶液との間から排出されやすい。一方、種結晶の主面が大きい(たとえば、直径2インチ以上の円形)場合は、気泡と主面の外縁部との距離が長い。そのため、気泡が種結晶とSi−C溶液との間に残存し易い。
種結晶とSi−C溶液との間に気泡が存在した状態で、SiC単結晶が成長すると、SiC単結晶に気孔等の欠陥が生じる。
この発明の目的は、種結晶とSi−C溶液との間に気泡が入り難い、溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法を提供することである。
本実施の形態によるSiC単結晶の製造方法は、種結晶の主面を下方に向けてSi−C溶液に接触させて、主面にSiC単結晶を成長させる溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法である。主面は平坦である。この製造方法は、接触工程A、接触工程B、および成長工程を含む。接触工程Aでは、主面の一部領域を、貯留されたSi−C溶液に接触させる。接触工程Bでは、接触工程Aで接触させた一部領域である初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、主面と貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する。成長工程では、貯留されたSi−C溶液に接触した主面上にSiC単結晶を成長させる。
本実施の形態のSiC単結晶の製造方法により、種結晶とSi−C溶液との間に気泡が入り難くすることができる。これにより、気泡に起因する欠陥を含まない、または低減したSiC単結晶を得ることができる。
直径が約0.3mmのくぼみが形成されたSiC結晶の表面の写真である。 直径が約0.5mmのボイドを含むSiC結晶の断面写真である。 本実施形態のSiC単結晶の製造方法を実施するために使用可能な製造装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。 本発明の第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。
本実施の形態によるSiC単結晶の製造方法は、種結晶の主面を下方に向けてSi−C溶液に接触させて、主面にSiC単結晶を成長させる溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法である。主面は平坦である。この製造方法は、接触工程A、接触工程B、および成長工程を含む。接触工程Aでは、主面の一部領域を、貯留されたSi−C溶液に接触させる。接触工程Bでは、接触工程Aで接触させた一部領域である初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、主面と貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する。成長工程では、貯留されたSi−C溶液に接触した主面上にSiC単結晶を成長させる。
初期接触領域は種結晶の主面の一部であるので、接触工程Aでは種結晶の主面とSi−C溶液との接触面積が小さい。このため、種結晶とSi−C溶液との間に気泡は入り難い。主面の一部領域(初期接触領域)が、貯留されたSi−C溶液に接触すると、初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、種結晶の主面と貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する(接触工程B)。このとき、種結晶とSi−C溶液との間の雰囲気ガスは、種結晶とSi−C溶液との間から側方へと排出される。本実施形態ではさらに、主面の初期接触領域と貯留されたSi−C溶液とが接触するとき、主面の中心点の高さが、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さと異なる。
初期接触領域が、貯留されたSi−C溶液と接触しただけでは、主面におけるSi−C溶液との接触領域が主面の全面に拡大しないことがある。この場合は、種結晶と貯留されたSi−C溶液とが近接するように、種結晶、および貯留されたSi−C溶液の少なくとも一方を移動させてもよい。この場合、主面におけるSi−C溶液との接触領域は、主面の一部から主面の全面に拡大するので、主面と、貯留されたSi−C溶液との間に、気泡は入り難い。
したがって、本実施形態のSiC単結晶の製造方法によれば、種結晶とSi−C溶液との間に気泡が入り難い。これにより、気泡に起因する欠陥を含まず、または低減したSiC単結晶を得ることができる。
種結晶の主面は、その上にSiC単結晶を成長させようとする主たる1つの面である。このため、本実施形態のSiC単結晶の製造方法では、実質的に、種結晶の特定の平坦面のみ、すなわち、1種類の面方位の面のみを、結晶成長面にすることができる。このため、SiC単結晶を均一に成長させることができる。これにより、幅が2インチ以上のSiC単結晶を、容易に得ることができる。
貯留されたSi−C溶液は、たとえば、坩堝に収容されている。
Si−C溶液と種結晶との間に気泡が存在する状態でSiC結晶を成長させると、SiC結晶には、下記のような欠陥が導入される。気泡が小さい(たとえば、直径が0.1mm未満である)ときは、気泡がSiC単結晶中に完全に取り込まれる。そのため、成長したSiC単結晶中で密閉気孔となりやすい。気泡の直径がこれより大きい場合については、以下の通りである。
図1に、直径が約0.3mmのくぼみが形成されたSiC結晶の表面の写真を示す。図1の写真は、結晶成長面を正面から撮影したものである。
図1に示すSiC結晶の結晶成長時に、くぼみに対応する大きさの気泡が種結晶とSi−C溶液との間に存在し、気泡が存在した部分がくぼみとなったものと考えられる。くぼみの縁部には、六角形の突出部が存在する。この突出部は、結晶成長時に、気泡とSi−C溶液との界面に沿う方向(当該界面に平行な方向)に、SiC結晶が優先的に成長することにより形成されたと考えられる。突出部が六角形になっているのは、種結晶の結晶系(六方晶系)、および結晶成長面の面方位((0001)面)が反映された結果であると考えられる。
図1に示すSiC結晶は、約0.1mm/時間の速度で成長させたものである。気泡の直径が約0.1mm以上で、結晶の成長速度が0.2mm/時間以下の場合は、SiC結晶は、気泡とSi−C溶液との界面に沿う方向に、優先的に成長する傾向にあると考えられる。
図2に、直径が約0.5mmのボイドを含むSiC結晶の断面写真を示す。図2は、SiC結晶を、結晶成長面に垂直に切断した断面を撮影したものである。
図2において、種結晶1上に、ボイド3が存在する。種結晶1上において、ボイド3から離れた部分からは、SiC単結晶2が成長している。ボイド3からは、SiC多結晶4が、種結晶1に沿う方向に広がって、SiC単結晶2より厚く成長している。このSiC結晶が成長するとき、ボイドに対応する大きさの気泡が、種結晶とSi−C溶液との間に存在しており、この気泡が存在した部分がボイドとなったものと考えられる。
図2に示すSiC結晶の成長速度は、約0.3mm/時間の成長速度であり、図1のSiC結晶の成長速度より大きい。気泡の直径が約0.1mm以上で、結晶の成長速度が0.2mm/時間より大きい場合は、SiC結晶は、多結晶化して、気泡とSi−C溶液との界面とは無関係に界面から離れる方向へと成長する傾向にあると考えられる。
SiC結晶が、気泡を取り込んだ状態で成長すると、気泡近傍のSi−C溶液の溶質(Si、およびC)は消費されにくくなる。これにより、気泡近傍のSi−C溶液の過飽和度は高くなる。気泡が大きくなるほど、気泡周辺に存在するSi−C溶液の過飽和度が高くなる。過飽和度が低い場合、SiC結晶は、界面に沿う方向に優先的に成長する。しかしながら、気泡が大きくなり過飽和度がある程度高くなると、SiC結晶は界面とは無関係に界面から離れる方向へと成長する。
本実施の形態によるSiC単結晶の製造方法によれば、上述の欠陥の導入、すなわち、密閉気孔、およびくぼみの導入、ならびに多結晶化のいずれも抑制することができる。
一実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、接触工程Aは、主面を貯留されたSi−C溶液に接触させ、その後、主面を貯留されたSi−C溶液から離すことにより、主面の一部領域にSi−C溶液が付着した状態とする工程A−1aを含む。さらに、主面の中心点の高さが、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さよりも高いときに、主面の一部領域に付着したSi−C溶液を、貯留されたSi−C溶液に接触させる工程A−1bを含む。
工程A−1aは、たとえば、主面が水平な(重力の方向にほぼ直交している)状態で実施する。この場合、貯留されたSi−C溶液から種結晶の主面を離した直後は、主面の全面にSi−C溶液が薄い液膜として付着している。しかし、この付着したSi−C溶液は、すぐに、主面の一部に集まる。その結果、主面に付着したSi−C溶液は、主面の一部の領域で主面から突出する。主面の一部に集まったSi−C溶液と、主面との間には、気泡は入らない。
この状態で、工程A−1bを実施すると、主面に付着したSi−C溶液と、貯留されたSi−C溶液とがつながる。これにより、主面の一部領域が、主面から突出したSi−C溶液を介して、貯留されたSi−C溶液と接触した状態となる。このときの当該一部領域が、初期接触領域である。このとき、主面は、主面の一部に集まったSi−C溶液が突出した高さの分だけ、貯留されたSi−C溶液の液面より高い。さらに、主面と貯留されたSi−C溶液との接触領域は、種結晶と貯留されたSi−C溶液との間の雰囲気ガスを排出しながら、濡れ現象により拡大する。これにより、種結晶の主面の全面に渡って、気泡が介在することなく、Si−C溶液が接触する。
他の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、接触工程Aは、貯留されたSi−C溶液に、溶液接触部材を接触させ、貯留されたSi−C溶液の液面において、溶液接触部材の近傍部分を、他の部分より高くする工程A−2aを含む。さらに、主面の中心点の高さが、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さよりも低いときに、主面の一部領域を、他の部分より高くしたSi−C溶液の液面に接触させる工程A―2bを含む。
溶液接触部材は、たとえば、棒状である。溶液接触部材は、種結晶の側方かつ近傍に配置することができる。
溶液接触部材に対するSi−C溶液の濡れ性が高い場合、工程A−2aにおいて、溶液接触部材が、貯留されたSi−C溶液に接触すると、このSi−C溶液は、濡れ現象により、溶液接触部材の表面において最初に接触した領域から、より高い位置まで濡れ広がる。これにより、貯留されたSi−C溶液の液面において、溶液接触部材の近傍が、他の部分に対して高くなる。
溶液接触部材に対するSi−C溶液の濡れ性が低い場合等、溶液接触部材が、貯留されたSi−C溶液に接触しただけでは、このSi−C溶液の液面において、溶液接触部材の近傍が他の部分に対して十分に高くならないことがある。この場合は、溶液接触部材と貯留されたSi−C溶液との接触を維持して、溶液接触部材と貯留されたSi−C溶液とが離れるように、溶液接触部材、および貯留されたSi−C溶液の少なくとも一方を移動させる。これにより、貯留されたSi−C溶液の液面において、溶液接触部材の近傍が、他の部分に対して、十分に高くなる。
工程A−2bにおいて、貯留されたSi−C溶液の高くした部分に、主面の一部領域(初期接触領域)、具体的には、縁部の一部を接触させる。このとき、主面の中心点は、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さよりも低い。主面の縁部の一部がSi−C溶液に接触すると、主面におけるSi−C溶液との接触領域は濡れ現象により拡大する。このとき、主面と貯留されたSi−C溶液との間の雰囲気ガスは、側方へ排出される。このため、Si−C溶液は、種結晶の主面の全面に渡って、気泡が介在することなく接触する。
さらに他の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、接触工程Aは、主面を水平面に対して傾斜させ、主面の中心点の高さが、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さよりも高いときに、主面の一部領域を貯留されたSi−C溶液に接触させる工程A−3を含む。さらに、主面を水平に維持して前記SiC単結晶を成長させる成長工程を含む。
貯留されたSi−C溶液が静置されていると、そのSi−C溶液の液面は水平であるので、水平面に対して傾斜した主面は、最初に、その縁部の一部において、このSi−C溶液の液面に接触する。このとき、主面の中心点の高さは、貯留されたSi−C溶液の液面の高さよりも高い。水平面に対する主面の傾斜角度が十分に小さければ、その後、主面におけるSi−C溶液との接触領域は、濡れ現象により、この縁部の一部(初期接触領域)から、主面の全面に拡大する。このとき、主面と貯留されたSi−C溶液との間の雰囲気ガスは、側方へ排出されるので、Si−C溶液は、種結晶の主面の全面に渡って、気泡が介在することなく、接触する。さらに、主面を水平(重力の方向にほぼ直交している状態)に戻してSiC単結晶を成長させる。これにより、貯留されたSi−C溶液の上下方向に温度勾配を形成した場合であっても、SiC単結晶が均一に成長する。
次に、図面を参照して、本実施の形態によるSiC単結晶の製造方法について、具体的に説明する。図3は、本実施の形態によるSiC単結晶の製造方法を実施するために使用可能な製造装置の概略構成図である。図3に示すように、製造装置5は、チャンバ6と、坩堝7と、断熱部材16と、加熱装置18と、回転装置20と、昇降装置22とを備える。断熱部材16は、断熱材からなり、坩堝7を取り囲んでいる。
加熱装置18は、断熱部材16の側壁を取り囲んでいる。加熱装置18は、たとえば、高周波コイルであり、坩堝7を誘導加熱する。坩堝7内で、原料が融解されて、Si−C溶液11が生成される。Si−C溶液11は、SiC単結晶の原料となる。坩堝7、断熱部材16、および加熱装置18は、チャンバ6内に収容されている。
回転装置20は、回転軸24と、駆動源26とを備える。回転軸24の上端は、断熱部材16内に位置している。回転軸24の上端には、坩堝7が配置されている。回転軸24の下端は、チャンバ6の外側に位置している。駆動源26は、チャンバ6の下方に配置されている。駆動源26は、回転軸24に連結されている。駆動源26は、回転軸24を、その中心軸線周りに回転させる。これにより、坩堝7(Si−C溶液11)が回転する。
昇降装置22は、シードシャフト28と、駆動源30とを備える。シードシャフト28は、たとえば、主として黒鉛からなる。シードシャフト28の上端は、チャンバ6の外側に位置している。シードシャフト28の下には、種結晶10が取り付けられている。
駆動源30は、チャンバ6の上方に配置されている。駆動源30は、シードシャフト28に連結されている。駆動源30は、シードシャフト28を昇降する。これにより、シードシャフト28に取り付けられた種結晶10を、坩堝7に収容されたSi−C溶液11の液面に接触させることができる。駆動源30は、シードシャフト28を、その中心軸線周りに回転させる。これにより、シードシャフト28に取り付けられた種結晶10が回転する。シードシャフト28の回転方向は、坩堝7の回転方向と同じ方向であってもよいし、反対の方向であってもよい。
次に、製造装置5を用いたSiC単結晶の製造方法について説明する。
[第1の実施形態]
図4A〜図4Dは、第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。
第1の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、まず、平板状(たとえば、円板状)の種結晶10を用意する。種結晶10は、たとえば、シード保持部に取り付ける。シード保持部は、たとえば、シードシャフト28(図3参照)の下端部である。種結晶10は、たとえば、接着剤により、シードシャフト28の下面に固定する。このとき、種結晶10の一方の表面(以下、「主面10a」という。)が下方に向くようにする。シード保持部に取り付けられた種結晶10は、坩堝7に収容(貯留)されたSi−C溶液11の上方に配置される。主面10aは、その上にSiC単結晶を成長させようとする主たる1つの面であり、平坦である。主面10aに加えて、種結晶10の側面(周面)上に単結晶が成長することがあっても、この側面は、単結晶を成長させようとする主たる面ではないので、主面ではない。
Si−C溶液11は、たとえば、Siの融液、またはSiと、Ti、Mn、Cr、Co、V、およびFeからなる群から選択される1種以上の元素とを含有する融液を、炭素質坩堝(たとえば、黒鉛坩堝)中で生成して、この融液に、炭素質坩堝からCを溶出させることにより生成することができる。この方法は、SiC析出の核となり得る未溶解のCが融液中に供給される可能性が少ない点で好ましい。
別の方法として、炭化水素ガスから融液へCを溶解させる気相経由の方法がある。さらに別の方法として、固相のC源を融液に投入し溶解させる方法がある。固相の炭素源としては、ブロック、棒、顆粒、および粉体等の形態の黒鉛、非晶質炭素原料、SiC、および添加元素の炭化物等を用いることができる。添加元素とは、Si−C溶液11を構成する元素であって、Si、およびC以外の元素である。
融液にCを供給する方法として、以上の方法のうち、2種以上の方法を組み合わせてもよい。
Si−C溶液11を生成するときの温度は、坩堝に装入したSi、または、Siを含む混合物の液相線温度以上であればよい。融液中のSiC濃度が飽和濃度、またはそれに近い濃度になるまで融液にCが供給されるように、加熱を続ける。固体の炭素源、特に粉末や顆粒の炭素源を坩堝7中に投入した場合は、加熱が不十分だと炭素源が未溶解で融液中に残留することがある。この場合、未溶解の炭素源を核としてSiCが析出する。析出したSiCは、SiC単結晶の成長速度を低下させる。析出したSiCはさらに、結晶品質を低下させる。したがって、供給した炭素源が完全に溶解するように加熱を続けることが好ましい。融液の加熱時間は、一般的に、1時間ないし10時間程度である。
坩堝以外から融液にCを供給する場合は、SiC結晶の成長温度域で安定な材料からなる坩堝を使用することができる。たとえば、高融点金属からなる坩堝、または黒鉛坩堝を適当な耐火材料で内張りした坩堝が使用できる。高融点金属はたとえば、Ta、W、およびMoである。耐火材料はたとえば、上記高融点金属、もしくはセラミックス(たとえば、炭化珪素)である。
図3では、坩堝7を用いる製造装置5の例を示している。しかしながら、坩堝7を用いず、電磁力により原料を浮揚させて融解するレビテーション法を採用してもよい。他の方法としては、所望の融液組成を実現できるならば、水冷された金属坩堝内で磁気反発により浮揚した融液を生成するコールドクルーシブル法を採用することができる。
種結晶10は、たとえば、昇華再結晶化法で得られたSiC単結晶であってもよく、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの気相成長で得られたSiC単結晶であってもよい。種結晶10は、成長させたいSiC単結晶の結晶構造と同じ結晶構造を有するものを使用する。
SiCが、飽和濃度、またはその近くの濃度まで溶解したSi−C溶液11に、種結晶10の主面10aを接触させ、少なくとも種結晶10近傍のSi−C溶液11を、SiCについて過飽和にする。これにより、種結晶10上に、SiC単結晶が成長する。
本実施形態では、種結晶10の主面10aを、坩堝7内に貯留されたSi−C溶液11に接触させ(図4A参照)る。その後、主面10aを、Si−C溶液11から離すことにより、主面10aの一部領域にSi−C溶液12が付着した状態(図4B参照;同図に、Si−C溶液11に対する種結晶10の移動方向を矢印で示す)とする(工程A−1a)。工程A−1aは、たとえば、主面10aを水平に保って実施することができるが、主面10aを水平面に対して傾斜させた状態で実施してもよい。
主面10aをSi−C溶液11に接触させるには、種結晶10とSi−C溶液11とが近接するように、種結晶10、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させる。主面10aをSi−C溶液11から離すには、種結晶10とSi−C溶液11とが離間するように、種結晶10、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させる。
Si−C溶液11から主面10aを離した直後は、主面10aの全面にSi−C溶液12が薄い液膜として付着しているが、このSi−C溶液12は、すぐに、主面10aの一部に集まる。その結果、主面10aの一部の領域(通常、一箇所)に、山状に突出したSi−C溶液12が付着した状態となる。主面10aがSi−C溶液11に接触しているときに、主面10aとSi−C溶液11との間に、気泡13(図4A参照)が入っていることがある。しかし、主面10aをSi−C溶液11から離した後、主面10aの一部に集まったSi−C溶液12と、主面10aとの間には、気泡は存在しない(図4B参照)。
続いて、種結晶10とSi−C溶液11とが近接するように、種結晶10、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させ、主面10aの一部領域に付着したSi−C溶液12を、Si−C溶液11に接触させる(工程A−1b)。これにより、Si−C溶液12は、Si−C溶液11とつながり、主面10aの一部(初期接触領域)が、主面10aから突出したSi−C溶液12を介して、Si−C溶液11と接触した状態となる(図4C参照)。このとき、主面は、主面の一部に集まったSi−C溶液が突出した高さの分だけ、貯留されたSi−C溶液の液面より高い。
その後、主面10aにおいてSi−C溶液11との接触領域(以下、「溶液接触領域」という。)は、初期接触領域を起点として、速やかに、主面10aの全面へと拡大する(図4D参照;同図に、溶液接触領域の主たる拡大方向を矢印で示す)。これは、主面10aに対するSi−C溶液11の濡れ現象による。
溶液接触領域が拡大していくとき、種結晶10とSi−C溶液11との間の雰囲気ガスは、側方へ排出される。これにより、主面10aの全面に渡って、気泡が介在することなく、Si−C溶液11が接触する。この状態で、主面10a上に、SiC単結晶を成長させる。SiC単結晶の成長は、主面10aを水平に保ちながら行う。
SiC単結晶成長時、Si−C溶液11において、少なくとも種結晶10に隣接する部分の温度は、そのSi−C溶液の液相線温度よりもやや低い温度(たとえば、0.5〜5℃低い温度)とすることが好ましい。
SiC単結晶は、温度差法により成長させてもよい。温度差法では、Si−C溶液11に温度勾配を与え、Si−C溶液11の低温部でSiCについて過飽和にし、この過飽和の部分に、種結晶10を接触させる。この場合、上下方向に関して、Si−C溶液11の液面近傍を低温部にする必要がある。Si−C溶液11の上下方向の温度勾配は、坩堝の周囲に設けた加熱手段により制御できる。Si−C溶液11において、Si−C溶液の液面近傍に冷却手段を配置することによって、低温部の温度をより低くしてもよい。
加熱された坩堝からの伝熱によりSi−C溶液11が加熱される。一方で、Si−C溶液11の液面から抜熱が生じる。これにより、液面近傍のSi−C溶液11において、水平方向に関して、坩堝壁面に隣接するSi−C溶液11に比して、坩堝中央部のSi−C溶液11の方が低温になる。この場合、種結晶10は、Si−C溶液11の液面中央部周辺に接触させる。
種結晶10をシードシャフトに取り付け、シードシャフトを水冷、または空冷すると、この水平方向の温度勾配はさらに大きくなるので、結晶成長速度が増大する。温度差法によりSiC単結晶を成長させる場合、Si−C溶液11における温度勾配は、5〜50℃/cmの範囲内であることが好ましい。温度勾配が5℃/cm未満では、低温部での過飽和度が小さくなり、結晶成長の駆動力は小さくなる。すなわち、この場合、SiC結晶の成長速度は小さくなる。温度勾配が、50℃/cmを超えると、種結晶10近傍で自然核発生によるSiC結晶が生じて、種結晶10上への均一な溶質供給が阻害される。その結果、均一に層成長した結晶が得られなくなる。
SiC単結晶を均一に成長させるために、種結晶10(シードシャフト)に加えて、Si−C溶液11(坩堝)を回転させることが好ましい。この回転は、定常回転であってもよく、加減速回転であってもよい。また、種結晶10の回転方向と、Si−C溶液11の回転方向とは、互いに同方向であってもよく、逆方向であってもよい。
この実施形態の製造方法は、溶液成長法によりSiC単結晶を製造するための一般的な製造装置により実施することができる。
[第2の実施形態]
図5A〜図5Eは、第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。図4A〜図4Dに示す構成要素と同じ構成要素の部分は、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、まず、種結晶10を、その一方の表面(主面10a)を下方に向けて、シード保持部14により保持する。主面10aは、水平にすることが好ましい。種結晶10の他方表面は、シード保持部14に対して、たとえば、接着剤により固定する。シード保持部14は、たとえば、柱状のシードシャフト28の下部である。
この種結晶10を、Si−C溶液11の上方に配置する。さらに、種結晶10、およびシード保持部14の側方で、Si−C溶液11の上方に、棒状の溶液接触部材15を、鉛直方向に沿うように配置する(図5A参照)。溶液接触部材15は、Si−C溶液11に対する濡れ性が高い材料からなることが好ましく、たとえば、黒鉛からなる。溶液接触部材15の下端は、種結晶10の下端より低くなるようにする。
次に、溶液接触部材15とSi−C溶液11とが近接するように、溶液接触部材15、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させる。これにより、溶液接触部材15の下端を、Si−C溶液11に接触させる。溶液接触部材15を下降させる場合は、溶液接触部材15の下端が種結晶10の下端より低い状態を維持して、溶液接触部材15とともに、種結晶10を下降させてもよい。
そして、溶液接触部材15とSi−C溶液11との接触を維持しながら、溶液接触部材15とSi−C溶液11とが離間するように、溶液接触部材15、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させる。これにより、Si−C溶液11の液面において、溶液接触部材15との接触部近傍は、他の部分より高くなる(工程A−2a;図5B参照)。
続いて、種結晶10とSi−C溶液11とが近接するように、種結晶10(シード保持部14)、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させ、Si−C溶液11の液面において、上述の液面を高くした部分に、種結晶10を接触させる(工程A−2b;図5C参照;同図に、Si−C溶液11に対する種結晶10の移動方向を矢印で示す)。このとき、主面10aは、水平に維持する。これにより、Si−C溶液11の液面において、上述の液面を高くした部分に対して、主面10aの縁部の一部が、最初に接触する。すなわち、本実施形態では、初期接触領域は、主面10aの縁部の一部を含む領域である。さらに、このとき、主面の中心点は、貯留されたSi−C溶液の液面の最大高さよりも低い。
溶液接触部材15がSi−C溶液11に対して十分に高い濡れ性を有する場合は、溶液接触部材15の下端がSi−C溶液11に接触すると、Si−C溶液11は、溶液接触部材15の側面に濡れ広がる。これにより、Si−C溶液11の液面において、溶液接触部材15の近傍は、他の部分より高くなる。この液面を高くした部分に、主面10aの一部(初期接触領域)を接触させてもよい。この場合は、上述の「溶液接触部材15とSi−C溶液11との接触を維持しながら、溶液接触部材15とSi−C溶液11とが離間するように、溶液接触部材15、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させる」工程を、実施する必要はない。
Si−C溶液11の液面を高くした部分に、主面10aの縁部の一部が接触し、Si−C溶液が付着すると、溶液接触領域は、濡れ現象により拡大し(図5D参照;同図に、溶液接触領域の拡大方向を矢印で示す)、その結果、主面10aの全面がSi−C溶液11と接触する。溶液接触領域が拡大するとき、主面10aとSi−C溶液11との間の雰囲気ガスは、側方へ排出される。このため、溶液接触領域が、主面10aの全面に拡大した時点で、Si−C溶液11と主面10aとの間には、気泡は存在しない。
種結晶10とSi−C溶液11とが接触した後、溶液接触部材15を、Si−C溶液11から離してもよい(図5E参照)。その後、主面10a上にSiC単結晶を成長させる。このとき、主面10aは水平に保ちながらSiC単結晶を成長させる。
[第3の実施形態]
図6A〜図6Dは、第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法を説明するための側面図である。図4A〜図4D、および図5A〜図5Eに示す構成要素と同じ構成要素の部分は、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態に係るSiC単結晶の製造方法では、まず、種結晶10を、その一方の表面(主面10a)を下方に向けて、シード保持部14により保持する。本実施形態において、シード保持部14は、水平軸(図6A〜図6Dにおいて紙面に垂直な方向)周りに回動可能である。シード保持部14を回動させることにより、シード保持部14に保持された種結晶10を、主面10aが水平な状態、および主面10aが水平面に対して傾斜した状態にすることができる。
このシード保持部14に保持された種結晶10を、Si−C溶液11の上方に、Si−C溶液11に近接させて配置する(図6A参照)。Si−C溶液11と種結晶10との間隔は、たとえば、0.5〜1mmとする。そして、シード保持部14を回動させて、主面10aを水平面に対して傾斜させる。主面10aが水平面となす角度は、たとえば、5°超とする。
これにより、主面10aの縁部の一部が、最初に、Si−C溶液11に接触する(工程A−3;図6B参照)。すなわち、本実施形態において、初期接触領域は、主面10aの縁部の一部である。このとき、主面の中心点の高さは、貯留されたSi−C溶液の液面の高さよりも高い。
Si−C溶液11の主面10aに対する濡れ現象により、溶液接触領域は、初期接触領域から拡大していく(図6C参照;同図に、溶液接触領域の拡大方向を矢印で示す)。溶液接触領域が拡大していくとき、主面10aとSi−C溶液11との間の雰囲気ガスは、側方へ排出される。傾斜させた主面10aにおいて最も低い部分と最も高い部分との高低差が十分に小さい場合は、主面10aの全面がSi−C溶液11と接触するまで、溶液接触領域は拡大する。溶液接触領域が、主面10aの全面に拡大した時点で、Si−C溶液11と主面10aとの間には、気泡は存在しない。
その後、シード保持部14を回動させて、主面10aを水平にする(図6D参照)。そして、主面10a上にSiC単結晶を成長させる。主面10aは、工程A−3の後に水平にする。主面10aを水平にするのは、工程A−3の後であれば、主面10aの全面に溶液接触領域が拡大する前でも、拡大した後でもよい。結晶成長時の主面10aは、実質的に水平であればよく、0.5°未満であれば傾斜してもよい。これにより、たとえば、Si−C溶液の上下方向に温度勾配を形成した場合でも、SiC単結晶を均一に成長させることができる。
上記の例では、主面10aを水平面に対して傾斜させることにより、主面10aをSi−C溶液11に接触させている。しかし、種結晶10を、Si−C溶液11の液面から十分離間させて、主面10aを水平面に対して傾斜させた後、種結晶10とSi−C溶液11とが近接するように、種結晶10、およびSi−C溶液11の少なくとも一方を移動させて、種結晶10を、Si−C溶液11に接触させてもよい。この場合も、主面10aが水平面に対して傾斜していることにより、主面10aの縁部の一部が、最初に、Si−C溶液11に接触する。その後、溶液接触領域は、主面10aの全面に拡大する。
〈試験番号1〉
上記第1の実施形態の製造方法(図4A〜図4D参照)による実施例として、SiC単結晶を製造した。
SiC単結晶を製造するために用いた製造装置は、図3に示す構成を有しており、黒鉛坩堝(坩堝7)と、断熱材(断熱部材16)と、高周波コイル(加熱装置18)と、ステンレスチャンバ(チャンバ6)と、シード保持部(シードシャフト28の下端部)とを備えたものであった。
SiC単結晶の製造に先立って、黒鉛坩堝内に収容されたSi−C溶液11に所望の温度勾配が形成されるように、黒鉛坩堝と高周波コイルとの相対的な位置関係を調整した。Si−C溶液11の温度勾配は、その上部かつ中央部が低温部になるようにした。Si−C溶液11において、低温部の温度勾配は、Si−C溶液中に熱電対を挿入して温度測定を行うことにより求めた。Si−C溶液11において、低温部の液面近傍の温度が1940℃のとき、低温部の温度勾配は15℃/cmであった。
SiC単結晶の製造方法は、以下の通りとした。まず、黒鉛坩堝に、SiとCrとを0.6:0.4(モル比)の割合で含有し、残部が不純物からなる原料を装入した。続いて、ステンレスチャンバ内の雰囲気を、He(ヘリウム)ガスで置換した。その後、高周波コイルにより黒鉛坩堝を加熱して、原料を融解し原料融液を生成した。原料融液において、種結晶10を接触させる部分(Si−C溶液11の低温部に対応する部分)の温度を1940℃として、1時間加熱を続けた。これにより、黒鉛坩堝から原料融液中に、Cが溶解して、SiCについて飽和濃度に近いSi−C溶液11が生成された。
種結晶10として、直径が2インチ(約51mm)の円板状で4H多形のSiC単結晶を用意した。種結晶10の一方の表面(主面10a)は、on axisの(000−1)面であった。主面10aが下方を向き水平になるように、種結晶10を黒鉛製のシード保持部の下面(シードシャフト28の下面)に、接着剤により固定した。
Si−C溶液11の低温部において液面近傍の温度を1940℃に、低温部の温度勾配を15℃/cmに維持して、種結晶10を下降させ、低温部に接触させた。種結晶10とSi−C溶液11とが接触しているか否かは、シード保持部と黒鉛坩堝との間の電気的導通の有無により確認した。
種結晶10をSi−C溶液11に接触させた後、種結晶10を上方に引き上げて、Si−C溶液から離した(工程A−1a)。本例では、Si−C溶液11の液面に対する種結晶10の高さに関して、Si−C溶液11に接触した位置から7mm引き上げた位置で、種結晶10がSi−C溶液11から離れた。
その後、再び種結晶10を下降させ、種結晶10を再度Si−C溶液11に接触させた(工程A−1b)。このとき、最初に種結晶10がSi−C溶液11に接触した位置(以下、「初回着液高さ」という。)に比して、約1mm高い位置で、種結晶10がSi−C溶液11に接触した。これは、種結晶10が、Si−C溶液11から離された後に、種結晶10の主面10aに付着していたSi−C溶液12(図4B参照)の主面10aからの突出高さが、約1mmであったためと考えられる。種結晶10が再度Si−C溶液11に接触するとは、主面10aに付着していたSi−C溶液12と、黒鉛坩堝に収容(貯留)されたSi−C溶液11とが接触することをいう。
続いて、種結晶10を、種結晶10が再度Si−C溶液11に接触した位置より0.5mm低い位置まで下降して、SiC結晶の成長を開始した。結晶の成長時間は、10時間とした。その後、種結晶10を上昇させて、Si−C溶液11から離した。そして、黒鉛坩堝を、室温まで徐冷した後、種結晶10、および種結晶10上に成長したSiC結晶を、シード保持部から回収した。
〈試験番号2〉
種結晶10の直径を、3インチ(約76mm)とし、シード保持部を、この種結晶10に対応する大きさとした以外は、試験番号1と同じ条件で、SiC結晶を成長させた。
〈試験番号3〉
Si−C溶液11を生成するために融解した原料の組成を、SiとTiとが0.78:0.22(モル比)の割合で、残部が不純物からなるものとした以外は、試験番号1と同じ条件で、SiC結晶を成長させた。
〈試験番号4〉
種結晶10がSi−C溶液11に接触した後、Si−C溶液11から種結晶10を離さずに、SiC結晶の成長を開始した。SiC結晶の成長は、種結晶10が、Si−C溶液11に接触した位置から1mm高い位置で行った。これら以外は、試験番号1と同じ条件で、SiC結晶を成長させた。すなわち、試験番号4では、工程A−1a、および工程A−1bを実施していない。
〈試験番号5〉
種結晶10がSi−C溶液11に接触した後、Si−C溶液11から種結晶10を離さずに、SiC結晶の成長を開始した。SiC結晶の成長は、種結晶10が、Si−C溶液11に接触した位置から1mm高い位置で行った。これら以外は、試験番号2と同じ条件で、SiC結晶を成長した。すなわち、試験番号5では、工程A−1a、および工程A−1bを実施していない。
〈評価〉
種結晶10、およびその上に成長したSiC結晶を、透過型の光学顕微鏡により、厚さ方向に光を透過させて観察し、結晶内部のボイドの有無を調べた。種結晶10には、ボイドは存在しないので、種結晶10、およびその上に成長したSiC結晶についてボイドが観察されたものは、種結晶10上に成長したSiC結晶にボイドが存在することがわかる。表1に、試験番号1〜5について、SiC結晶の成長条件、および評価結果を示す。
Figure 0006344401
試験番号1〜3の製造方法により得られたSiC結晶では、いずれも、ボイドが全く観察されなかった。この結果から、試験番号1〜3では、いずれも、結晶成長時に、Si−C溶液11と種結晶10との間に、気泡は存在しなかったものと考えられる。
一方、試験番号4および5の製造方法により得られたSiC結晶では、いずれも、ボイドが観察された。試験番号4および5では、いずれも、工程A−1a、および工程A−1bを実施していないので、種結晶10が、Si−C溶液11に接触したときに、Si−C溶液11と種結晶10(主面10a)との間に、気泡が入り、この気泡は、結晶成長時にも存在したものと考えられる。
〈参考例〉
Si−C溶液11の代わりに、室温の水を用い、坩堝として、透明ガラス製のものを用いて、上記実施形態2(図5A〜図5E参照)に対応する実験を行った。ここでは、種結晶と水との接触状況を観察した。
シード保持部と独立昇降が可能な機械軸に、黒鉛からなる棒(円柱)状の溶液接触部材15を取り付けた。溶液接触部材15の直径は、1mmであった。溶液接触部材15は、水の上方で、シード保持部に保持された種結晶10の側方に種結晶10と2mmの間隔をあけて配置した。溶液接触部材15の下部は、種結晶10の下端から約1mm下方に突出させた。
続いて、種結晶10と溶液接触部材15とを、同一速度で下降させた。溶液接触部材15の下端が、水面に接触した後、溶液接触部材15を30mm引き上げた。この操作により、図5A〜図5Eに示す状態を経て、種結晶10の主面10aの全面が水に接触したことを確認した。
10:種結晶、 10a:主面、 11、12:Si−C溶液

Claims (3)

  1. 種結晶の主面を下方に向けてSi−C溶液に接触させて、前記主面にSiC単結晶を成長させる溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法であって、
    前記主面は平坦であり、
    前記主面の一部領域のみを、貯留されたSi−C溶液に接触させる接触工程Aと、
    前記接触工程Aで接触させた一部領域である初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、前記主面と前記貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する接触工程Bと、
    前記貯留されたSi−C溶液に接触した前記主面上にSiC単結晶を成長させる成長工程とを含み、
    前記接触工程Aが、
    前記主面を、前記貯留されたSi−C溶液に接触させ、その後前記主面を、前記貯留されたSi−C溶液から離すことにより、前記主面の一部領域のみにSi−C溶液が付着した状態とする工程A−1aと、
    前記主面の一部領域のみに付着したSi−C溶液を、前記貯留されたSi−C溶液に接触させる工程A−1bとを含む、製造方法。
  2. 種結晶の主面を下方に向けてSi−C溶液に接触させて、前記主面にSiC単結晶を成長させる溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法であって、
    前記主面は平坦であり、
    前記主面の一部領域のみを、貯留されたSi−C溶液に接触させる接触工程Aと、
    前記接触工程Aで接触させた一部領域である初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、前記主面と前記貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する接触工程Bと、
    前記貯留されたSi−C溶液に接触した前記主面上にSiC単結晶を成長させる成長工程とを含み、
    前記接触工程Aが、
    前記貯留されたSi−C溶液に、溶液接触部材を接触させ、前記貯留されたSi−C溶液の液面において、前記溶液接触部材の近傍部分を、他の部分より高くする工程A−2aと、
    前記主面の一部領域のみを、前記貯留されたSi−C溶液において、前記液面を高くした部分に接触させる工程A―2bとを含む、製造方法。
  3. 種結晶の主面を下方に向けてSi−C溶液に接触させて、前記主面にSiC単結晶を成長させる溶液成長法によるSiC単結晶の製造方法であって、
    前記主面は平坦であり、
    前記主面の一部領域のみを、貯留されたSi−C溶液に接触させる接触工程Aと、
    前記接触工程Aで接触させた一部領域である初期接触領域を起点として、濡れ現象によって、前記主面と前記貯留されたSi−C溶液との接触領域が拡大する接触工程Bと、
    前記貯留されたSi−C溶液に接触した前記主面上にSiC単結晶を成長させる成長工程とを含み、
    前記接触工程Aが、
    前記主面を水平面に対して傾斜させ、前記主面の一部領域のみを前記貯留されたSi−C溶液に接触させる工程A−3を含み
    前記成長工程では、前記主面を水平に維持して前記SiC単結晶を成長させる、製造方法。
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