JP6340635B2 - 車両用カメラの取り付け構造 - Google Patents

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本発明は、車両外部の状況を撮影するための車両用カメラの取り付け構造に関するものである。
従来から、各種車両において、車両外部(例えば車両後方)の状況を撮影するための車両用カメラが用いられている。このような車両用カメラの車両への取り付け構造においては、車両表面の外観を凹凸のないすっきりしたものとし、また空力特性からの要求を満足させるために、非使用時のカメラが車両の内側に格納された状態となる構造とするのが望ましい。また、車両に対して取り付けられる部材としては車両用カメラの他に各種ハンドルがあるが、各種ハンドルに対しては、上記と同様の理由から、車両内側に格納されるためのハンドル機構が設けられている。そこで、車両用カメラを、各種ハンドルとともに車両内部に格納する構成を採用することが考えられる。例えば、特許文献1(特許第507783号)には、回転格納式のハンドル(取っ手)に対して、車両用カメラを組み合わせて取り付けた構造が開示されている。また、特許文献2(特許第5852337号)には、テールゲートのスライド格納式ハンドルが開示されており、このスライド格納式ハンドルに対して後方カメラを装着し得るとの記載がなされている。
特許第5077783号 特許第5852337号
しかしながら、上記特許文献1のような回転格納式の構成は、使用者にとって操作しにくいという問題があり、またハンドルを出し入れする機構とカメラを出し入れする機構が別々に必要となるため、取り付け構造は複雑となり、またコンパクト化し難い。また、上記特許文献2のようなスライド格納式ハンドルであれば、操作性はよいが、特許文献2には、スライド格納式ハンドルと車両用カメラの格納構造を合理的に組み合わせるための構成(車両用カメラを出し入れする構成)は特に開示されていない。
本発明は、以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、車両用カメラをハンドル機構内に格納し得るようにした車両用カメラの取り付け構造において、ハンドルの高い操作性を維持しつつ、構造を簡素化及びコンパクト化し得る車両用カメラの取り付け構造を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、次のような解決方法を採択している。すなわち、請求項1に記載のように、
車両に対する車両用カメラの取り付け構造において、
前記車両は、開閉体を開閉操作するためのハンドル機構を備え、
前記ハンドル機構は、ハンドル本体と、前記ハンドル本体を格納する格納部とを備え、
前記ハンドル本体は、前記格納部内に格納された格納位置と、前記開閉体のハンドルとして操作され得るように前記格納部から突出したハンドル使用位置と、前記格納部からの突出量が前記ハンドル使用位置と異なるカメラ使用位置の間で移動可能であり、
前記車両用カメラは、前記ハンドル本体に対して取り付けられるとともに、前記ハンドル本体が前記格納位置又は前記ハンドル使用位置にあるときには前記ハンドル本体側に収容されている一方で、前記ハンドル本体が前記カメラ使用位置にあるときには前記ハンドル本体側から展開されるようになっている。
上記解決手法によれば、開閉体のハンドル本体を出し入れする機構に、車両用カメラを出し入れする機構を適切に組み合わせることができるので、ハンドルの高い操作性を維持しつつ、ハンドル本体と車両用カメラを出し入れする機構をコンパクトに構成できる。また、ハンドル本体の突出量に応じて、車両用カメラを展開できるので、機構を簡素化できる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載の通りである。すなわち、前記ハンドル使用位置は、前記カメラ使用位置よりも前記格納位置側にあり、前記車両用カメラを前記ハンドル本体に対して可動式に支持するカメラ支持手段と、前記車両用カメラを展開側に付勢するカメラ付勢手段と、前記ハンドル本体が前記カメラ使用位置から前記ハンドル使用位置に移動するときに前記車両用カメラを展開側から収容側にガイドするガイド手段とを備えている(請求項2対応)。この場合、車両用カメラを格納した状態で、ハンドル本体のみを突出させることができるので、ハンドル使用位置において、カメラを適切に保護できる。
前記カメラ使用位置は、前記ハンドル使用位置よりも前記格納位置側にあり、前記車両用カメラを前記ハンドル本体に対して可動式に支持するカメラ支持手段を備え、前記ハンドル本体が前記格納位置から前記カメラ使用位置を超えて前記ハンドル使用位置に移動するときには前記車両用カメラを前記ハンドル本体側に収容された状態に維持する一方で、前記ハンドル本体が前記ハンドル使用位置から前記カメラ使用位置に移動すると前記車両用カメラを前記ハンドル本体側から展開するように案内する案内手段を備えている(請求項3対応)。この場合、ハンドル使用位置におけるハンドル本体の突出量が、カメラ使用位置における突出量より長くなり、ハンドル使用位置において、ハンドル本体を長く使うことができるので、ハンドルの操作性が高められる。
前記車両用カメラは、前記ハンドル本体の移動方向に直交する方向に向けて、前記ハンドル本体の外側表面部よりも外側に展開するようにしている(請求項4対応)。この場合、ハンドル本体の外側表面部(例えば前面部)よりも外側に展開されるので、外側表面部の先を適切に撮像できる。
前記車両用カメラは、前記ハンドル本体の移動方向に直交する方向に向けて、前記ハンドル本体の外側表面部よりも外側に展開するようにしている(請求項4対応)。この場合、カメラを収容状態ではハンドル本体の外側表面に隠れるようコンパクトに収容でき、展開状態ではハンドル本体の外側表面部(例えば前面部)よりも外側に展開されるので、外側表面部の先の撮像範囲を拡大できる。
前記ハンドル本体を前記格納部に対して移動させる駆動機構と、前記駆動機構を制御することにより前記ハンドル本体の前記格納部からの突出量を制御可能な制御手段とを備えている(請求項5対応)。この場合、車両用カメラを使用する様々な状況(バックやウインカー操作時、顔認証時等)において、制御手段を用いて、自動的にカメラを展開できる。
本発明によれば、車両用カメラをハンドル機構内に適切に組み込むことができ、ハンドルの高い操作性を維持しつつ、全体の構造を簡素化及びコンパクト化し得る。
本発明の実施形態におけるハンドル機構を備えた車両の背面図。 本発明の第1実施形態における取り付け構造の概要を図1のA−A断面で示す説明図であり、ハンドル本体が格納位置にある状態を示す図。 本発明の第1実施形態における取り付け構造の概要を図1のA−A断面で示す説明図であり、ハンドル本体がハンドル使用位置にある状態を示す図。 本発明の第1実施形態における取り付け構造の概要を図1のA−A断面で示す説明図であり、ハンドル本体がカメラ使用位置にある状態を示す図。 本発明の第1実施形態におけるハンドル機構の開閉制御の制御手順の一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態における取り付け構造の概要を示す説明図であり、ハンドル本体が格納位置にある状態を示す図。 本発明の第2実施形態における取り付け構造の概要を示す説明図であり、ハンドルを使用するための押圧操作が行われた状態を示す図。 本発明の第2実施形態における取り付け構造の概要を示す説明図であり、ハンドル本体がハンドル使用位置にある状態を示す図。 本発明の第2実施形態における取り付け構造の概要を示す説明図であり、ハンドル本体がカメラ使用位置にある状態を示す図。 本発明の第2実施形態におけるハンドル機構の開閉制御の制御手順の一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態における車両後退時制御の制御手順の一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態における開放要求時制御の制御手順の一例を示すフローチャート。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明の第1実施形態におけるハンドル機構Hを備えた車両Vの背面図を示す。図示されるように、車両Vの後部には、ハンドル機構Hを用いて開閉可能な開閉体2(バックドア)が備えられている。また、図2から図4には、本発明の第1実施形態における車両用カメラ取り付け構造の概要を、図1のA−A断面で示す。取り付け構造は、車両Vの後部に設けられた開閉体2のハンドル機構Hと一体に構成されたものである。
図示されるように、ハンドル機構Hは、ハンドル本体1と、開閉体2の一部に設けられた格納部3と、格納部3に対してハンドル本体1を出し入れするための駆動機構4と、ハンドル本体1に取り付けられた車両用カメラ5(車両後方撮影用カメラ)とを備えている。
駆動機構4は、駆動モータ4Aと、駆動モータ4Aとハンドル本体1の間に設けられたウォームギア4Bから構成されており、駆動モータ4Aの駆動により、ハンドル本体1を格納部3から出し入れする方向(図の左右方向)に動かし得るようになっている。なお、駆動モータ4Aは、例えば電動式モータであり、その動作を車両の運転席から制御できるようになっている。
ハンドル本体1は、開閉体2を開閉操作するために使用者が把持する部分であり、駆動機構4に駆動されることにより、図2に示すように、略全体が格納部3内に格納された格納位置と、図3に示すように、開閉体2のハンドルとして使用されるように格納部3から所定量だけ突出したハンドル使用位置と、図4に示すように、カメラ5が使用可能となるようにハンドル使用位置よりもさらに前方に所定量だけ突出したカメラ使用位置に、選択的に配置され得るようになっている。
なお、ハンドル本体1が格納位置にあるときには、ハンドル本体1の前面部1Aのみが格納部2から露出した状態にあり、この前面部1Aに、エンブレム等の意匠を設けることができるようになっている。
ハンドル本体1の下端面には、開閉体の開閉ロック解除用のロック解除スイッチ6が設けられている。ハンドル本体1がハンドル使用位置(図3)まで突出すると、ロック解除スイッチ6は格納部3の外側(前方)に配置される。これにより、開閉体2の使用者は、ハンドル本体1の下側に手を入れて、ロック解除スイッチ6を操作したうえで、ハンドル本体1を把持して、開閉体2の開閉作業を行うことができるようになっている。
カメラ5は、ハンドル本体1に対して、回動式支持部7において枢動可能に取り付けられ、巻きバネからなるカメラ付勢手段8によって下方に向けて回動する方向に付勢されている。カメラ5は、ロック解除スイッチ6よりも後方(前面部1Aと反対側)に配置されており、ハンドル本体1がカメラ使用位置(図4)まで突出すると、格納部3の外側(前方)に配置される。これにより、カメラ5は、カメラ付勢手段8に付勢されて、下方に向けて所定の位置(前面部1Aの下端よりも下方)まで回動する。このようにして、カメラ5が車両の外側に展開されて、カメラ5による車両後方の様子の撮影が可能となる。
このように、本実施形態によれば、開閉体2のハンドル本体1を出し入れするためのハンドル機構と、車両用カメラ5を出し入れするための機構が一体に形成され、ハンドル本体1の突出量によって、ハンドル本体1をハンドルとして使用するか、カメラ5を使用可能とするかを選択することができる。したがって、車両用カメラの取り付け構造を、ハンドル機構と一体にコンパクトに構成することができる。
次に、図5にしたがって、ハンドル機構の開閉制御の制御手順について説明する。開閉制御においては、まずステップS1において、制御に必要な各種信号を取得する。続くステップS2においては、車両のシフトポジションが後退であるか否かの判定がなされ、後退でない場合には、そのままステップS7に進む。一方、ステップS2においてシフトポジションが後退であると判定されれば、ステップS3に進んで、ハンドル本体1をカメラ使用位置に駆動してカメラ5を展開し、ステップS4において、カメラ5で撮影された車両後方の映像をモニター表示する。
続くステップS5においては、シフトポジションが後退のままであるか否かの判定がなされ、後退のままであればステップS4に戻り、モニター表示を継続する。一方、ステップS5において、シフトポジションが後退でなくなったと判定がなされたら、ステップS6に進み、ハンドル本体1を格納位置に駆動して、ステップS3〜S6の車両後退時の処理を終了して、ステップS7に進む。
ステップS7においては、開閉体2の開放要求があるか否かの判定がなされ、開放要求がなければ、そのまま一巡の制御を終了する。一方、ステップS7において開閉体開放要求ありと判定された場合には、ステップS8に進み、ハンドル本体1をハンドル使用位置まで駆動して、開閉体2の開閉操作が可能な状態とする。
続くステップS9においては、開閉体2が開放状態(開かれた状態)となっているか否かの判定がなされ、開放状態であれば、ステップS10に進み、開閉体2が閉止されたか否かの判定を行う。ステップS10において開閉体2が閉止されていないと判定されたならば、ステップS10に戻り、開閉体2が閉止されるまで、ステップS9〜S10の処理を繰り返す。ステップS10において開閉体が閉止されたと判定されたならば、使用者による開閉体2の開閉作業が終了したと判断して、ステップS15に進み、ハンドル本体1を格納位置に戻して、一巡の制御を終了する。
一方、ステップS9において開閉体2が開放状態となっていないと判定されたならば、ステップS11に進み、タイムカウントを開始し、続くステップS12において、所定時間が経過したか否かの判定を行う。ステップS12において、タイムカウントが所定時間以内であれば、ステップS9に戻ってタイムカウントを継続し、所定時間が経過するまで、ステップS9、S11、S12の処理を繰り返して、使用者による開閉体2の開放作業の開始を待つ。ステップS12で所定時間が経過したと判断されたら、もはや開閉作業はなされないと判断して、ステップS13に進む。
ステップS13においては、ハンドル本体1が格納位置にあるか否かの判定がなされ、格納位置にあれば、そのまま一巡の制御を終了する。一方、格納位置になければ、ステップS14で、ハンドル本体1を格納位置に戻して、一巡の処理を終了する。
また、カメラ5は展開方向に付勢されているものである。したがって、カメラを展開した状態でハンドル本体1に手をかけた場合でも、カメラ5が格納位置に移動してカメラ5の破損等を適切に防止できる。
また、駆動機構4は、ウォームギア等によるハンドル本体1の展開状態から格納方向への移動を防止するロック手段を用いずに、格納方向への所定以上の荷重入力時に格納方向への移動を許容するようにしてもよい。例えば、ウォームギアを設けずにモータでハンドル本体1を展開方向に付勢するよう連続駆動するか、又はウォームギアを双方向に回転可能な高減速比の減速機構に代えて、ハンドル操作時のハンドル本体1の移動を駆動抵抗により防止しつつ移動を許容するとよい。この場合、ハンドル本体1の前面部1Aに物体が衝突した時でも、ハンドル本体1は格納方向へ後退していくことができ、その際には、カメラ5はカメラ案内溝27により収容位置へと導かれるようになっている。したがって、前面部1Aに物体が衝突した場合でも、カメラ5の破損等を適切に防止できる。
また、ロック解除スイッチ6を設けずに、前面部1Aの近傍にカメラ5の前端を配するよう簡素化してもよい。これによれば、ハンドル本体を大型化することなくカメラ5を大型化したり、カメラ5を小型化することなくハンドル本体1を小型化したりすることができる。
図6から図9には、本発明の第2実施形態における車両用カメラの取り付け構造の概要を示す。なお、図6から図9においても、図1のA−A断面に相当する位置が示されている。本実施形態においては、カメラが一体に取り付けられたハンドル機構が、プッシュプッシュ機構によって手動で操作可能となっている。
図示されるように、ハンドル機構は、ハンドル本体11と、開閉体12の一部に設けられた格納部13と、格納部13に対してハンドル本体11を出し入れするための駆動機構14(駆動モータ14A及びギア14B)と、ハンドル本体1に取り付けられた車両用カメラ15(車両後方撮影用カメラ)と、ハンドル本体11を格納部13から突出する方向に常時付勢するハンドル付勢手段21と、プッシュプッシュ機構22と、ハンドル本体11の突出量を所定位置で固定するための突出量調整アクチュエータ23とを備えている。
なお、プッシュプッシュ機構22は、ハンドル本体11の出し入れを手動で行うための機構であり、図7に示すように、ハンドル本体1をいったん格納部13側に押し込むことにより、前方に突出可能とする機構である。このような機構は、例えば特開平8−82418に開示されているように、周知技術であるので、本明細書では詳細な説明を省略する。
ハンドル本体11は、格納部13からの突出方向に動くことにより、図6に示すように前面部11A以外の全体が格納部13に格納された格納位置と、図8に示すようにハンドル本体11を開閉体12のハンドルとして使用するためのハンドル使用位置と、図9に示すようにカメラ15を使用するためのカメラ使用位置を、選択的に取り得るようになっている。
ハンドル本体11の下端面には、開閉体12の開閉ロック解除用のロック解除スイッチ16が設けられている。また、ハンドル本体11に対しては、回動式支持部17を介してカメラ15が回動可能に取り付けられており、カメラ15は、カメラ付勢手段18により下方に向けて回動する方向に付勢されている。
カメラ15は、ロック解除スイッチ16よりも前方(ハンドル本体11の前面部11A側)に配置されている。このため、本実施形態において、ハンドル本体11は、ハンドル使用位置(図8)において、カメラ使用位置(図9)よりも前方に突出している(ハンドル本体11の格納部13からの突出量が大きくなっている)。
カメラ15からはリンク25が延び出しており、リンク25の端部に設けられた係合ピン26が、カメラ案内溝27に係合するようになっている。カメラ案内溝27は、水平方向(ハンドル本体11の進退方向)に延びる水平溝27Aと、水平溝27の前端部から後方に向けて斜め上方に延びる第1の傾斜溝27Bと、第1の傾斜溝27Bの後端部から後方に向けて斜め下方に延びて水平溝27に至る第2の傾斜溝27Cとから構成されている。
突出量調整アクチュエータ23は、格納部13の上壁に設けられており、係合部23Aが、ハンドル本体11側に延び出してハンドル本体11に対して係合することにより、ハンドル本体11の位置(突出量)をロックできるようになっている。これにより、ハンドル機構が手動モードにある(ウォームギア13Bの係合は断たれている)ときでも、ハンドル本体11を適切な位置で保持できるようになっている。
このような構成により、本実施形態のハンドル機構は、以下のように作用する。
図6に示す格納位置において、ハンドル本体11は、プッシュプッシュ機構22によって格納部13内に保持されている。この状態から、図7に示すように、ハンドル本体11をいったん格納部13内に手動で(又は駆動機構14により)押し込む。これにより、プッシュプッシュ機構22による保持が解除されて、ハンドル本体11は、ハンドル付勢手段21により押し出されて、図8に示すハンドル使用位置まで突出する。
この場合、カメラ15に連係した係合ピン26が、カメラ案内溝27の水平溝27Aに沿って案内され、係合ピン26が水平溝27Aの前端部に保持されることにより、カメラ15は、カメラ付勢手段8の付勢力に抗して、水平方向に向けて保持され、非展開の状態にある。したがって、使用者は、ハンドル本体11のロック解除スイッチ16を押して、ハンドル本体11を、開閉体12を開閉するためのハンドルとして使用することができる。
一方、カメラ15を使用するときには、ハンドル本体11を、図8に示すハンドル使用位置から図9に示すカメラ使用位置まで後退させる。この場合、係合ピン26は、第1の傾斜溝27Bに沿って後退していくので、カメラ15は、カメラ付勢手段18による付勢力で、下方に回動して、撮影可能な状態に展開される。
カメラ15の使用が終了したならば、ハンドル本体11を、図9に示すカメラ使用位置から図6に示す格納位置まで後退させる。この場合、係合ピン26が、カメラ案内溝27の第2の傾斜溝27Cに沿って案内されることにより、展開状態であったカメラ15は、水平な状態へと戻される。
このように、本実施形態によれば、ハンドル使用位置がカメラ使用位置よりも前方にある(カメラ使用位置よりもハンドル使用位置におけるハンドル本体11の突出量が大きい)ので、ハンドル使用位置において、ハンドル本体11を長く使うことができるので、ハンドル機構の操作性が高められる。
また、ハンドル機構は、手動操作も可能としているので、手動モードにおいて、ハンドル11の前面部11Aに物体が衝突した時でも、ハンドル本体11は後退していくことができ、その際には、カメラ15はカメラ案内溝27により収容位置へと導かれるようになっている。したがって、カメラを展開した状態でハンドルに手をかけた場合や、前面部11Aに物体が衝突した場合でも、カメラ15の破損等を適切に防止できる。
次に、図10にしたがって、本発明の第2実施形態における制御手順を説明する。ステップS21においては、制御に必要なための各種信号を取得する。続くステップS22においては、車両のシフトポジションが後退であるか否かの判定がなされ、後退でなければ、そのままステップS24に進む。一方、シフトポジションが後退であれば、ステップS23に進み、車両後退時制御を実行した後、ステップS24に進む。
ステップS24においては、開放体12の開放要求があるか否かの判定がなされ、開放要求がなければ、そのまま一巡の処理を終了する。一方、開放要求があれば、ステップS25に進み、開放要求時制御を実行した後、一巡の処理を終了する。
次に、図11にしたがって、車両後退時制御の制御手順について説明する。車両後退時制御においては、まずステップS31において、ハンドル本体11が格納位置にあるか否かの判定がなされ、ハンドル本体11が格納位置になければ、ステップS32に進み、ハンドル本体11がカメラ使用位置にあるか否かの判定を行う。
ステップS32においてカメラ使用位置にあると判定されたならば、ステップS33に進んでモニター表示を行う。ステップS34においては、シフトポジションが後退のままであるか否かの判定を行い、後退のままであればステップS33に戻って、モニター表示を継続する。一方、ステップS34において、シフトポジションが後退から変更されたと判定されたならば、そのまま車両後退時制御を終了する。
ステップS32において、ハンドル本体11がカメラ使用位置にないと判定されたならば、ステップS35に進み、ハンドル本体11をカメラ使用位置に駆動し、ステップS36において、突出量調整アクチュエータ23をロックした後、ステップS37において、モニター表示を行う。ステップS38においては、シフトポジションが後退のままであるか否かの判定を行い、後退のままであればステップS37に戻って、モニター表示を継続する。一方、ステップS38において、シフトポジションが後退から変更されたと判定されたならば、ステップS39に進み、突出量調整アクチュエータ23のロックを解除して、車両後退時制御を終了する。
ステップS31において、ハンドル本体11が格納位置にあると判定されたならば、ステップS40に進み、ハンドル本体11をカメラ使用位置に駆動し、ステップ41において、突出量調整アクチュエータ23をロックした後、ステップS42において、モニター表示を行う。ステップS43においては、シフトポジションが後退のままであるか否かの判定を行い、後退のままであればステップS42に戻って、モニター表示を継続する。一方、ステップS43において、シフトポジションが後退から変更されたと判定されたならば、ステップS44に進み、突出量調整アクチュエータ23のロックを解除し、ステップS45において、ハンドル本体11を格納位置に戻した後、車両後退時制御を終了する。
次に、図12にしたがって、開放要求時処理の処理手順について説明する。開放要求時処理においては、まずステップS51において、ハンドル本体11が格納位置にあるか否かの判定がなされ、格納位置になければ、ステップS52に進み、ハンドル本体11がカメラ使用位置にあるか否かの判定を行う。
ステップS52において、ハンドル本体11がカメラ使用位置にない(つまりハンドル使用位置にある)と判定されたならば、そのまま処理を終了する。すなわち、この場合には、ハンドル本体11が、常時ハンドル使用位置にある(マニュアルモードにある)と推定して、ハンドル本体11をハンドル使用位置に維持したまま、開放要求時処理を終了する。
一方、ステップS52において、ハンドル本体11がカメラ使用位置にあると判定されたならば、ステップS53に進み、突出量調整アクチュエータ23のロックを解除し、続くステップS54において、開放体12が開放されているか否かの判定を行う。
ステップS54において、開放体12が開放されていると判定されたならば、ステップS55に進み、開放体が閉止されたか否かの判定を繰り返し、開放体12が閉止されたならば、ステップS58に進む。
ステップS54において、開放体12が開放されていないと判定されたならば、ステップS56に進み、タイムカウントを開始し、続くステップS57において、タイムカウントが所定時間以内であるか否かの判定を行い、所定時間以内であれば、ステップS54に戻って、所定時間が経過するまで、ステップS54、S56、S57の処理を繰り返す。ステップS57において、所定時間経過したとの判定がなされたら、ステップS58に進む。
ステップS58においては、ハンドル本体11をカメラ使用位置に駆動して、ステップS59において、突出量調整アクチュエータ23をロックして、開放要求時制御を終了する。すなわち、開放要求時制御において、もともとのハンドル本体11の位置がカメラ使用位置であった場合には、何らかの理由でカメラが使用されていたと推定し、ハンドル本体11をカメラ使用位置に戻して開放要求時制御を終了する。
ステップS51において、ハンドル本体11が格納位置にあると判定された場合には、ステップS60に進み、突出量調整アクチュエータ23のロックを解除し、続くステップS61において、ハンドル本体11をハンドル使用位置に駆動した後、ステップS62において、開閉体12が開放されているか否かの判定を行う。
ステップS62において、開放体が開放されていると判定されたならば、ステップS63に進み、開放体12が閉止されたか否かの判定を繰り返し、開放体12が閉止されたならば、ステップS66に進んで、ハンドル本体11を格納位置に戻して、制御を終了する。
ステップS62において、開放体が開放されていないと判定されたならば、ステップS64に進み、タイムカウントを開始し、続くステップS65において、タイムカウントが所定時間以内であるか否かの判定を行い、所定時間以内であれば、ステップS62に戻って、所定時間が経過するまで、ステップS62、S64、S65の処理を繰り返す。ステップS65において、所定時間経過したとの判定がなされたら、ステップS66に進み、ハンドル本体11を格納位置に戻して、制御を終了する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲において適宜の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、開閉体1及び12は車両後部の開閉体としたが、本発明の範囲はこのような形態に限られるものではなく、車両前部の開閉体(ボンネット)や車両側部の開閉体(サイドドア)に対しても適用可能である。
また、上記実施形態では、カメラ5、15は、回動式支持部7、15によって回動可能に支持されたが、本発明の範囲はこのような形態に限られるものではなく、例えばカメラは上下方向に可動に支持されてもよい。
本発明は、車両用カメラを車両に取り付けるための構造として利用できる。
V 車両
H ハンドル機構
1 ハンドル本体
2 開閉体
3 格納部
4 駆動機構
5 車両用カメラ
6 ロック解除スイッチ
7 回動式支持部
8 カメラ付勢手段
11 ハンドル本体
12 開閉体
13 格納部
14 駆動機構
15 車両用カメラ
16 ロック解除スイッチ
17 回動式支持部
18 カメラ付勢手段
21 ハンドル付勢手段
22 プッシュプッシュ機構
23 突出量調整アクチュエータ
25 リンク
26 係合ピン
27 カメラ案内溝
27A 水平溝
27B 第1の傾斜溝
27C 第2の傾斜溝

Claims (5)

  1. 車両に対する車両用カメラの取り付け構造において、
    前記車両は、開閉体を開閉操作するためのハンドル機構を備え、
    前記ハンドル機構は、ハンドル本体と、前記ハンドル本体を格納する格納部とを備え、
    前記ハンドル本体は、前記格納部内に格納された格納位置と、前記開閉体のハンドルとして操作され得るように前記格納部から突出したハンドル使用位置と、前記格納部からの突出量が前記ハンドル使用位置と異なるカメラ使用位置の間で移動可能であり、
    前記車両用カメラは、前記ハンドル本体に対して取り付けられるとともに、前記ハンドル本体が前記格納位置又は前記ハンドル使用位置にあるときには前記ハンドル本体側に収容されている一方で、前記ハンドル本体が前記カメラ使用位置にあるときには前記ハンドル本体側から展開されるようになっている車両用カメラの取り付け構造。
  2. 請求項1に記載の車両用カメラの取り付け構造において、
    前記ハンドル使用位置は、前記カメラ使用位置よりも前記格納位置側にあり、
    前記車両用カメラを前記ハンドル本体に対して可動式に支持するカメラ支持手段と、前記車両用カメラを展開側に付勢するカメラ付勢手段と、前記ハンドル本体が前記カメラ使用位置から前記ハンドル使用位置に移動するときに前記車両用カメラを展開側から収容側にガイドするガイド手段とを備えた車両用カメラの取り付け構造。
  3. 請求項1に記載の車両用カメラの取り付け構造において、
    前記カメラ使用位置は、前記ハンドル使用位置よりも前記格納位置側にあり、
    前記車両用カメラを前記ハンドル本体に対して可動式に支持するカメラ支持手段を備え、
    前記ハンドル本体が前記格納位置から前記カメラ使用位置を超えて前記ハンドル使用位置に移動するときには前記車両用カメラを前記ハンドル本体側に収容された状態に維持する一方で、前記ハンドル本体が前記ハンドル使用位置から前記カメラ使用位置に移動すると前記車両用カメラを前記ハンドル本体側から展開するように案内する案内手段を備えた車両用カメラの取り付け構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用カメラの取り付け構造において、
    前記車両用カメラは、前記ハンドル本体の移動方向に直交する方向に向けて、前記ハンドル本体の外側表面部よりも外側に展開する車両用カメラの取り付け構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用カメラの取り付け構造において、
    前記ハンドル本体を前記格納部に対して移動させる駆動機構と、前記駆動機構を制御することにより前記ハンドル本体の前記格納部からの突出量を制御可能な制御手段とを備えた車両用カメラの取り付け構造。
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